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真田丸 |
第29話(16/07/24)
今回、秀吉の老いがリアルで、小日向さんは高齢者の姿とか見て勉強してきたのかなあと
思いました。
白髪のカツラ、白いヒゲをつけてシワを書き足しても、老人を演じようと思ってるだけの人の
老人というのは、どこか若々しさにあふれてしまっているものです。年老いてもシャキっとしてる
人とはまた違うんだよね。
でも今回小日向さんの秀吉は、しぐさからして、前回からがらっと変わったのがわかります。
背筋を丸めて首から上、頭が前に出る。これは高齢者特有の姿です。(といっても、80、90くらいの
方の話ですが)
さすがだなと思いました。
秀吉は秀次なきあと、伏見城へ移りました。
可哀想になあ…いろいろと。
一方、ユッキーは春との婚礼。
初々しくてかわいかったです。
父も、これで本多忠勝と大谷吉継が身内だ、真田が戦をすればこれで必ず勝てると言ってます。
アホか。本多は完全に徳川につきますわ。
てか、まあ少しずつ出てきているけど、未だに、終わった時代にしがみついている真田昌幸、というのが
強調されてきているなあ、とは思いますね。
平穏な世では生きられないというか。
この場でユッキー兄は父に、母の出自のことを聞いています。
まだ引きずるのか…。
実は、母はもちろん公家の出ではなくて、あの前回名前出た人のところの侍女だったらしい。
まあそれが良かったのかも知れませんね。
うっかり娘だったりしたら、本当に連座されていただろうから。(秀次の件で)
この後春が挨拶にやってきて、ユッキー母はウキウキしながら応じていて、おこうさんが「梅に
似てますね」と余計なことを。
いやそういうのはさすがに言っちゃダメだからおこうさん…!
あと稲もうぜぇよ、いちいちのっかって。
で、春がなんもしらんと母にまた、公家の出の話をふっちゃって、うまくごまかしてましたけど、
どんだけ引きずるんだよこの話題は。前回で終わりじゃないのかよ!
それとユッキー母がユッキーに、きりは呼ばなかったのですかと言ってたけど、ユッキー、
声はかけたのですがと言ってました。
要するにユッキーの結婚がショックでこなかったってことね。
(ちなみにユッキー母に会った時には、寧に用事を申し付けられてて忙しかった、とか言ってる。
嘘つきすぎだろ…)
この後ユッキーは春に、自分には梅という妻がいたこと、その妻のことを忘れられないことを話します。
春もそれを怒ったりバカにしたりせずちゃんと受け止めてくれていて、いい子だなあと思いました。
ほんわかしたいい夫婦になりそうですね。
きりに、梅のことが忘れられないとかいったらめっちゃ暴れそう…。
秀吉、夜に三成とユッキーを呼びだしました。
ああ、夜尿症かあ。
三成が考えがあるというのですが…。
ユッキーが片桐のとこにいって、話をして連れ出していたからまさか、と思ったらそのまさかだった。
この間に三成が布団をすり替えやがった。
なんでだよ、秀吉の布団なら替えくらい用意してないのかよ!
片桐がかわいそうすぎる。
三成は秀吉のヒゲが付け髭であることをユッキーに話します。
どおりで、あそこだけ黒々してておかしいと思った。
ただ、ボケてきたんじゃ、みたいなことについては認めませんでした。
三成が一番認めたくなかったのかも知れないね。
それと三成、春のことをあれは苦労するぞと言ってたけど、天然ちゃんでってことなのかな。
確かに最初であった時もなんかぽやーんとした感じだったもんなあ。
秀吉は三成に、自分が死んだあと、奉行らで相談して政をしろ、と言います。
頼むぞと。
三成、寝小便くらいで弱気になられては困ります、とズバッと言った。
まあこの強さが秀吉にはありがたいんだろうなあ。
そして寧は何か作ってたんだけど、隣のきりに話しかけるも、きり、ガン無視。
おい、天下人の奥様が話しかけてるんだぞ。
お前何してんだよ。
そんなきりに、同じ下女の人が頼みごとをしてきます。
細川忠興っていう、ヤンデレ大名のとこの奥さん、ガラシャに、届け物をして欲しいということでした。
ヤンデレきたぁぁぁぁあ!
普請場ではユッキー兄が、まーた父がどっかいったと怒ってて。
そこにきりがきて父はどこ、と話しかけてくるんだけど、兄が答えてるのにまったく聞いてない。
何なんだよおめーは。
仕事邪魔しにきたのかよ。
怒られて、吉蔵という人間を探しているというきり。
彼からあるものを受け取って、ガラシャに渡すよう言われたらしいです。
それは十字架だったんだけど、きりがえっらいぞんざいにひねくりまわしてて、落とすんじゃないかと
ヒヤヒヤしたよ…。
しかも早く届けに行けばいいのに、真田の屋敷によってユッキー母に挨拶。
春のことを聞いてます。
もうこれ完全に、ライバルの情報を探るストーカーの行動じゃないですか。
気持ち悪いわこの女…。
さらにユッキー父にも挨拶したい、と言い出して、母が「普請場にいたでしょう」と言ったら
居なかったと。
お前な…仮にもあちこちで下女として働いてるなら、空気読むくらいしろよ。
「あ、たまたまお見かけしなかっただけですかぁ」くらい言えよ。
本当に空気読めないなと思いました。
この後きりのせいで、真田家に大嵐がやってくるのですよ。
一方、その父は吉野太夫のとこに入り浸ってた。
出浦は呆れていたけど多分、父は何か意図があってここにいるんだと思うんですが。
本当に、普請つまらんから、だけではないはずだ…多分…!
きりが廊下歩いていたら、春とばったり。
うわぁ…。
いやいやいやいや。
向こう、秀吉の右腕でもある大谷吉継がご息女、春様。
こっち、たかが下女のきり。
わきによって頭を下げるどころか、自分からドスドス近寄っていってなれなれしく声をかける
とかあり得ないから。どんだけ無礼なんだよこの女。
でも春が、「ユッキーから話は聞いてる。あなたがいつも付きまとって鬱陶しいきりさんですね」
って言ってたのは笑った。
しかもきり、褒められてるとか思ってるような顔だし。
で、春が去って行ったあと「私と梅のいいところを兼ね備えてる」とか言ってたけど、あなたの
いいところって思い当たらないんですが。
なんかこれでも余裕だったのは、何話か前に言ってた、「信繁の初恋の相手は私」という勝手な
思い込みがあるからなんだろうなあ。
梅に続いて春も、「私より下」って思いがあるんだろうなあ。
さて。
普請場から戻ってきた兄に母、父は女のとこにいってるでしょ、と詰めよるのですが、答えあぐねた
兄、私は疲れてます、と逆切れして引き上げるの笑いました。
さすがに兄も大変だよなあ。
まあこの後おこうさんとこ行ってたんですが。
お前…。
このあと戻ってくると、稲にとっつかまって、「おこうとのことが噂になってる」って問い詰められるんですね。
でもこれは女としての嫉妬のようなもので、結局うまくいってたから、なんか稲かわいいなと初めて
思いました。
結果的に丸く収まったようで良かったですわ。
伏見城。
家康呼び出されていました。
三成は、我々奉行が秀吉なき後に政をしていく、という決め事を家康に言ってないから、早く言った
方がいいですよ、とか言ってるんですね。
その傍ら秀吉は、寧が作ってきた生せんべいを「まずい」と怒っていた。
昔はよく食べていたらしいですが。
こういう風に味覚が劇的に変わるのは痴呆の始まりだな…。
(加齢によって、昔嫌いだったものが食べられるようになる、というのとはまた違います)
家康の前に出てきた秀吉。
なんとここで、この後は家康が中心になって大名らの軍議でこれからの政を進めて欲しい、
くれぐれも拾のことを頼む、と言ってました。
三成動揺。
大谷は、秀吉も疲れたんだろうと言ってます。
まだ病がよくならないらしい。
ユッキー、目ざとく、首にできものがでているのを見つけてました。
さてきりはようやっと、ガラシャに十字架を届けていました。
おせーよおめーはよ。
きりは秀次から貰った絵を、これは誰の絵かと尋ねました。
ガラシャは、マリアだと答える。
…てかあの、いいですか。
予告に「秀次の死にショックを受けているきりがガラシャと出会う」みたいなこと書いてあったん
ですが、どう見ても、信繁の結婚にショックを受けているきり、なんですけど。
閑話休題。
ガラシャは、お守りとしてあなたにくれたのでしょうね、と言いました。
きりは讃美歌とかも気になるようですね。
もうキリシタンの道に進んでくれよ…。
真田家では。
きりの話により、父が浮気してると思った母が大爆発してました。
…この時代側室とか妾もいるのに浮気て…。
その前にきり、余計なことしかしないなあ。
父は、大坂に資材の調達にいってたという。
のらりくらりとかわされるので母、出浦に聞いたのですが。
出浦も答えに窮したと見えて、ふと天井を見上げる。
皆がつられて見ると、出浦消えているというアッパレな結果に。
さすがですな。
で、父は兄のやってる図面を見たんだけど、おいおい、こんな作りじゃ攻められるぞ、と
顔つきが変わった。
あれやこれや言い出して、ちゃっかり戻ってきた出浦と話を始めるんですね。
ユッキー母がギャーギャー言ってたのを「うるさい」と一喝した。
父、難攻不落の城を作る、と宣言しました。
さて家康が秀吉に呼ばれて、秀吉、くれぐれも拾のことを頼む、と。
あ、あれ…タイムスリップしたのかな…これ数分前に見たことある…。
三成、あちゃーって顔してます。
家康はさすがに空気読んで、かしこまりました、と答えてましたけど。
家康は、なんで秀吉は同じことを言うんだ、自分はせかされているのか、というのですが
三成は、大事なことですので2度言いました、とうまくごまかしてました。
ここで片桐が、むしろ私の方が、この年になって寝小便をしてしまってとか言い出して、
三成が「この話はここまで」と打ちきってて笑った。
まさか布団かえました、とは言えないだろうしなあ。
話を聞いた大谷はユッキーに、秀吉がやばい状態になってると徳川に悟らせるな、
という。
ユッキー自身も秀吉から身を放すなと。
三成には自分から覚書を届けるというも、もう筆すら取れない状態になっていました。
もう少ししたら大変なことになってしまいますかねぇ、大谷。
寧は秀吉にビスケットを持ってきたけど、これも秀吉は拒否。
つーか何でそんなにお菓子を食べさせようとしてるんだろう、寧は。
食事が一切とれないならともかく、お菓子くらい別に無理にもってこなくてもいいのでは…。
夜。
ユッキー父が伏見城の模型みたいなんを完成させていました。
そんで、伏見城の上の方の山に出城を作って、そこに真田が入ると。
そうすれば、いざという時に伏見城をあっという間に攻めることができる、というのです。
完璧な城を作ってみたかったんじゃーという父に、ワシが惚れたのはそんな殿よ、とか
言ってる出浦。
まあそれはいいとして。
ユッキーを兄がこっそり呼ぶから何かと思ったら、子が出来たと。
ユッキー、小声でおめでとうと言うんだけど、おこうに出来たって。
アホかてめーは!
とか思ったんだけど、稲にもできたらしい。
なんだ、それなら問題ないじゃないか。
数秒前までの、忠勝に殺されるとか言ってたのなんだったんだよ。
先に稲の方からいっとけよ。
ま、なんやかんやでいいことですな。
父が城の普請の指示をしていると、室内の畳を変えると職人がやってきた。
畳は変えたばかりなので兄がびっくりして理由を尋ねると、秀吉が見に来てこの段差で
転んだから、畳を厚くするのだと。
出浦が不審がってましたね。
秀吉、三成に家康を呼べと言っています。
彼を中心として今後の政を大名が云々て。
あ、あれ…それ数分前にも見たぞ…?
まさかこれは、秀吉以外の人間が全員タイムループに巻き込まれてい…「その話はもう
徳川様には伝わっております」
あ、タイムループじゃなかった!秀吉がボケてただけだった!良かった!…よくねーよ!
三成は、大名が政をやっていくと家康にいったけど、その前には、大名に任せず奉行が
政を取り仕切っていけと言われました、と伝える。
秀吉さすがにショック受けたようです。
日々何をしたかの書き取りをしておけばいいのでは…。
ユッキーに秀吉は、老いに対する恐れを打ち明けます。
でも、捨の名を言ってたから多分記憶の混濁も起きてるような気がする。
捨と拾、名前がややこしいもんなあ。(チガウ)
あと、寧が「あんたらが仕事を押し付けてるからでしょうよ」って珍しく三成とユッキーに
怒ってたけど(直後謝った)、仕事増やされてるのは三成の気が…。
茶々は、秀吉がめっきり老け込んだのは知っているけど、だからこそ逆に、拾に秀吉を
会わせたくないという。
年老いて弱った秀吉ではなく、かっこいい秀吉を覚えておいて欲しいからと。
ユッキーが、ひどいのではといったけど、秀吉の心中を察した上で言ってる、と茶々。
気持ちはわかる気がする。
秀吉だって、シャキっとした自分の方を見せたいだろうしね。
こういうのはやっぱ、親の意地だと思うんですよ。
この後ユッキーは兄に、秀吉の様子を聞かれるけど、何事もないと答える。
兄ここで、自分は徳川の婿だから、何かあれば徳川につくことになる、と宣言。
そして、ユッキーにも、おまえは豊臣に深入りしすぎたんじゃないか、もともと真田のために
豊臣にいることを忘れるなよ、というのでした。
それでもユッキーは、秀吉は変わりないと言った。
これはまあ、仕える者としてのポジションを優先した結果なんかも知れませんねえ。
そして6/27、灰がふりました。
浅間山の大噴火だっけ?
そして1596年の大地震発生。
確か史実では加藤清正が秀吉を背負って逃げたんだっけ。
彼はこの地震を教訓にして熊本城を作ったとか。
ユッキー父は普請の様子を見に行く、と出ていこうとしてたけど母は「そんなに女のことが
心配か」って言ってて、こいつ何言ってんだと思いました。
伏見城は天守が倒壊しており、一から作り直しとなったのでした。
入ってて良かった地震保険!(ねえよ)
秀吉の最期が近づいていました。
次回第30話。
「戦意を失うな!恐れず立ち向かえ!」