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真田丸 |
第32話(16/08/14)
だんだんと対立していく三成と家康の構図がハラハラして面白いのに、そこに何の脈絡も
なく差し込まれるきりのシーンが邪魔でしょうがないんですけど。
何とかならんのでしょうか。
真田の屋敷では、ユッキー兄が父に、出浦は佐助とともにしばらく養生するということが
伝えられていました。
今後真田の重要な役どころとなるんだからこんなことで死んでもらっては困るしな!
あと、ぜひとも再登場のおりは、颯爽と「殿、助けにまいった」と現れてほしい。
ユッキーは父に、なぜ家康を殺そうとしたのか尋ねる。
父は、三成から頼まれたと。
父としては、武田領を取り戻すためには一度乱世に戻す必要がある、その夢も消えたとか
言ってるけど、家康が死んだからといってたちまた戦争になるもんでもなかろう。
むしろお互いに牽制しあってしまう気がしますが。
と、そこへきりがユッキーを呼びに来るんですよ。
秀吉逝去の知らせなわけだけど、なんでこいつごときが知らせにくるのかと。
発見したのは片桐なんだから、そこから三成に連絡がいったとして、三成の部下が行くと
思うんですが。
なぜかというと、秀吉の死を隠す必要があったのだから、こんな口の軽い下女ごときに
ユッキー迎えに行かせたら、ペラペラしゃべられまくるに決まってるだろうと。
茶々が立っているのへユッキー、声をかけようとします。
なぜか止めるきり。
いやお前用事済んだんだからどっかいけよ。関係ないだろ。
茶々は結構さばさばしてて、そばにいても生き返るわけでなし、と言ってました。
ただ、寧に気を使ったのかな、という気持ちもあります。
寧は末期の水を取らせていたのかな、さすが、堂々としていましたね。
そして皆が集まっている中片桐は、最後は自分の手をとり、眠るように死んだとか大嘘
言ってます。
お前が居眠りしてる間に死んだんだけど。
こいつも卑怯なやつだなぁ。
今までのうっかりとかはまだ笑ってられたけどこれはさすがに…。
で、三成は秀吉が死んだことはしばらく伏せておく、5奉行と5老衆にだけ話すと言います。
後ろになぜか当たり前のようにきりがいるから、こいつが言いふらして歩くと思うけど。
茶々とユッキーの蔵めぐりの時もそうだったしさぁ。
こいつとばったり出会って口止めしたにも関わらず噂は広まって…みたいな。
そもそもこの、非常に重要な場にきりがいること自体おかしいんですが。
三成は秀吉の死体をくさらないよう塩漬けにする、とかいってて、寧が、私に聞こえない
とこでやって、と言ってたのはちょっと笑ってました。
このあともきりが、いつになったら墓に入れてもらえるのとか言ってたけど、だからお前が
いちいち気にすることじゃねーから。
三成がテキパキと指示を進め、書類を作っているのを見たユッキー、徳川の屋敷に賊が
入ったようですよ、というけど三成は、それ報告受けて知ってるという。
で、三成は逆にユッキーに、今後どうしたいと聞くと、ユッキーは三成の下について仕事が
したい、と答えました。
秀吉の願いの通りにしたわけだけども、そこをもし三成が知ってたらどう思ったんだろうね。
秀吉が三成のことを心配していた、というのを。
三成は、自分は間違えることはめったにないが、もし誤った決断をしたら教えてくれ、と言います。
…間違ったことだらけじゃないか…。
よくうっかりをしては「こいつは私の一世一代のうっかりだったな」と言ってる黒田官兵衛みたいだ…。
家康は秀吉の死を聞いてショックを受けたようで、秀忠を呼んでいます。
その後、空に向かって手を合わせていて、まあ食えないオヤジではあるけど、ちゃんとそういう
とこも持ってるんだな、とは思いました。
そして秀忠やってきまして。
家康は直ちに江戸へ戻れと言う。
秀忠、はい、と言ったものの少しして「なにゆえ?」
家康に激怒されてて笑った。
バカ息子か…。
徳川二代目がこんなバカでもやっていけたのは、家康が基盤をしっかり固めたからだなあ…。
大谷のところへきて相談している三成。
ユッキーは、徳川は大丈夫ですよと楽観視してるけど、三成は甘い、と一蹴。
家康を押さえられるのは前田利家であるけども、その利家も死にそうな感じであんま戦力に
ならなさそう。
これは困った。
大谷も病が進んでる感じだしなあ。
で。
会議が始まったわけですが、ここで自然に上座へ座ってるのが家康ですよ。
なんだかなあ。
会議では、秀吉の葬儀は朝鮮の軍が全員引き揚げてからにする、と決定しました。
三成は、秀吉がいた時には彼のツルの一声で全部動いたんだが、と言ってる。
でも、誰かに力が偏らないようにするためには、この決め方しかないと。
ユッキーが、三成なら(その采配が)できると言ったら、三成がちょっと嬉しそうにしてて笑った。
と。
三十郎がやってまいりましたよ!
わーいわーい!
忙しくなっただろうから呼び寄せた、というユッキー兄。
さすがです。
でもユッキーの顔面にツバとんだよ三十郎!
テンションちょっと下げていこうぜ!
そういうわけで、その夜は歓迎の宴が催されました。
この場にきりがいないのちょっと笑えますね。
いや、いくら寧の下女といっても、春の婚礼のこととか、呼ぶ呼ばないの話が出てたり
したからさ。
まあいいや。
この場でユッキー母が、秀吉死んだんでしょ、いつ信濃に戻れるの、と言っていたのでユッキー
あわてる。
すると、もうそこら中でうわさになっているという。
絶対きりだな…。
父はトイレいってくると出て行ったのですが、三十郎は父が老け込んだことを心配します。
まあ、いろいろあったもんなあ。
ちなみに兄は、おこうのことをまだ言ってない(暗殺騒ぎで立ち消え)ので、明日
徳川の屋敷に呼ばれてるから、そこで伝えるそうです。
ここで三十郎があれこれ聞くけどガン無視くらってて笑える。
つーか三十郎ってこんなキャラだったっけ?
お前誰か変わり身の術で忍者と入れ替わってない?
ともかく、兄は、徳川は連日のように宴をしている、と伝えます。
いろいろな大名を招いては宴をしている、と。
また、気になる事として、秀忠が江戸に帰ったという。
それをユッキーと兄がなんでだろうと言ってたら、話を聞いていた父が、信長の二の舞を
さけたのだと言い出す。
織田がほろんだ時、信忠も討たれた。
家康も、万が一討ち死にした場合、秀忠もここにいては徳川家がほろぶと考え、秀忠だけは
江戸に返したのだと。
本能寺の変が起きた時、二条城だっけ、信忠も討たれたわけですが、実は明智光秀は
信長を討ち漏らさないようにするのにいっぱいいっぱいで、信忠の逃げ道をふさぐのはウッカリ
していた、という話があります。
大体、信忠が襲撃された時一緒にいた有楽斎(のちの有楽町の由来となった人)は逃げのびて
んだから、信忠も本気になったら逃げられたんじゃ…っていうね。
まあしょうがないんですけども、今言っても。
女性陣の方はといえば、阿茶局が寧と茶々に、家康がリーダーとなって豊臣家を守っていくよう
秀吉から言われた、と嘘ぶっこいてた。
うわあ…やだなあこういうの。
しかも、秀吉の葬儀も早くやりたいのに三成が反対しててなかなか進まない、全部家康が決められる
ようになっていれば政も早く進むのに、と。
ひでえなあ。
こういうことするといつの間にか乗っ取られますからね。
寧と茶々は信じてしまっているようだけども。
この話がユッキーの耳に入り、ユッキーは三成に報告。
三成は、葬儀をわざと遅らせているのではない、朝鮮からの兵が戻ってからと決まっていると
説明します。このことは家康も知っているはず、自分が反対しているわけではないと。
寧も昔から三成といるんだろうに、なんで信じないんだろう。
その頃茶々はユッキーに頼んで、秀吉が入れられている壺を見に行ってました。
茶々がいきなり笑ってるので、昔のことを思い出したのかと思ったら(蔵をこっそり見にいったこと)、
こんなかび臭い場所、ハデハデしいことが好きだった秀吉には似合わない、ということでした。
その後ユッキーの手を握っていたので本当は怖かったのだと思います。
徳川の屋敷の宴は盛り上がっていました。
てか家康がいないあたり、いざ何か咎められても、正信が勝手にやったこと、とでも言い逃れ
するつもりなんだろうなあ。
あと政宗が上座だったので、重んじられてるんでしょうね。
その割に徳川家はずっと政宗を警戒することになるわけですが。
ともあれ、ユッキー兄も呼ばれてて、忠勝に話をしようとすると留守と言われた。
参加した意味ネェェェェェ!
ここで政宗が、秀吉が死んだって噂耳にしたんだけどマジ?と聞く。
しかも、ユッキー兄に「そっちの弟って秀吉に仕えてたよな」といらんフリまで。
正信、明るい話にしましょう、といってて政宗も「これはしたり」とやってたけど、彼は周りの
大名の顔色うかがってたっぽいなあ。
料理の、なますがうまいっていうから、大根のほうかと思ったら魚だった。
でもごはん美味しそうな感じでしたねー。
正信ここでこっそり、あちこちに縁談を持ちかけております。
奉行らは徳川家が宴を頻繁に開催していると聞いて腹を立てる。
三成、自分もやるかというのですが…。
あんたね…。
膳の中身がまったくもって地味なんですよ。
なんで徳川のほうの膳を写したのかと思ったらこういうことか。
あっちはまさに、宴のために用意された料理って感じで華やかだったけど、こっちはどちら
かというと、田舎料理って感じで。
田舎料理悪くないんですよ。
でも色合い的に地味で盛り上がりにかけるなと。
しかも参加してるのはほぼ身内ばっかり。
ここに、細川忠興がやってきました。
よっ、ヤンデレちゃん!
彼は人望あるので彼から人を集めてもらえばよかったのに…。
ここで三成が選択を間違えたなと思うのは、自分は「人少ないな」と言っておきながら、
盛り上げるわけでも、忠興に挨拶するでもなく、さっさと「仕事だから」と引き上げてしまったこと。
主催した側がこれじゃダメだわ。
その忠興が帰宅して、ガラシャに、つまらん宴だった、と告げるのですが、彼が立ち去ると
ガラシャの部屋に、きりがいることがわかる。
お前何しにきてんの?
きりは、キリシタンになりたいということできたんだけど、迫害されるかもよと言われたらあっさり、
じゃ無理ですねと。
バカなの?
だったらなんでユッキーにまで、キリシタンになっていいですか、とか聞いてんの。
朝令暮改で恥ずかしくないの。
この人、生きることに確固たる目標がなんもないんだよなあ。
話に関係ないから出番減らして欲しいです。
ガラシャは、そんなきりに怒るでもなく、通ってらっしゃいとかいってて本当優しいと思いました。
ユッキーと兄は、三成の分が悪そうだな、と話をしています。
徳川を三成が支えていくのではダメなのか、と兄は言うけど、それが出来ていたらこんななって
ないわけで。
兄は亀裂を心配していました。
11月になり、加藤清正らが帰国してきました。
秀吉が亡くなったというのが信じられない様子。
気持ちわかります。
三成は、徳川が動いていること、秀頼を守っていけるかどうかは自分たちにかかってると説明。
ともに秀頼をお守りしようではないか、と語りかけます。
清正は、おまえに言いたいことはたくさんあるが、と言いつつ、「ともに秀頼をお守りしようではないか」と。
いやそれ今三成が言った…と思ったら三成から「それは私が今いった」って突っ込まれた!
噛み合わねえ!
三成は、帰国してきた彼らをもてなすため宴を開きます。
でも、ここでくらい皆をねぎらい、付き合えばいいのに、仕事があるからと席を外そうとした
ことが、清正の怒りを買ってしまうわけで。
これは三成が悪いと思いますね。
そりゃ冷たい人間にしか見えないですよ。
三成だって秀吉の死が悲しくないわけはないし、秀頼を守っていくぞという強い気持ちがあるん
だろうけど、彼はそういう感情の前に、やるべきことをしなくては、というのを優先させてしまうから
人がどんどん離れていくんでしょうね。
その頃、伏見では騒ぎが。
名だたる大名がどんどん、徳川と婚姻を成立させ、親類になっていたのでした。
これを問いただすためユッキー、家康のところにいってくると。
ユッキーがいきなりいっても会えないので、兄に取り次いでもらうわけですが、今日に限って
忠勝がいるわけですよ。
しかも、こないだのこととか言い出したから、てっきり家康を暗殺者から守ったことを褒めるの
かと思ったら(すれ違いコント的な)、がっつりおこうさんのことでした。
ただ、忠勝はおこうのことを褒めるんですね。
それで稲を大事にしてくれればよいと。
多分、おこうと信幸の関係を稲から聞いたのではないかと思います。
今もおこうのことを大事にしている兄と、兄を支えようと下女になっても残ったおこうのことを聞いて
この人ならちゃんと稲を大事にしてくれるに違いないと思ったのでは。
と、家康がきました。
あ、メインの話こっちだった。
ユッキーは、なんであちこち縁談やってんの、秀吉の遺言で政にかかわようなことを勝手に
決めちゃだめって言われたでしょ、というのですが。
家康しゃあしゃあと、秀吉が死んだ後に効果あるものでしょ?秀吉まだ死んでないじゃん、と。
いやお前には秀吉死んだって伝えたよね。死んでないは通らんのだけど?
ちょっと!ユッキーじゃ突っ込み足りない!
銀魂の新八呼んできて!
相手を再起不能にするまで突っ込み続けるあいつを!
もー家康のドヤァ…って顔ムカツク!
この後正式に秀吉の死が発表されます。
秀頼はもう死にそうな利家とともに大坂城へ。
ここで、清正もまた、家康の娘を嫁にもらったことがわかります。
家康何人子供いんだよ。
三成は、清正のことをあいつはバカだ、と言ってるけど、彼にその選択をさせたのは
最終的に三成だと思いますけど。
清正には、三成が一人で暴走してるように思えたんでしょうよ。
それで徳川につくことにしたんじゃないの。
大谷は話を聞いて、家康を問いただすのはいいけど、老衆から外したら政は成り立たない、
どうしてもやりあうのならあくまでも、家康vs奉行、老衆の構図にして、くれぐれもお前との対立に
するな、と言います。
無理だろうな…。
大谷は三成だけでは勝てないと、ユッキーが上杉景勝のとこにいたことがあるので、上杉に
助けてもらおうと手紙を書くのですが。
オメーそれ、完全に人選悪いよ…。
景勝、話はわかったと請け負うのですが。
兼続の表情からしてお察し、ですなこれは。
というわけで皆は、家康に対して怒ってるわけですが。
いざ問い詰められると家康、「決まりとか忘れてたーメンゴメンゴ」とか言い出すわけですよ。
正信がニヤニヤしてるから入れ知恵だなあ。
ここで三成が不幸だったのは、口の立つやつが誰もいなかった、ということでしょうなあ。
古美門でもいたら別だったんですが。
あいつなら完膚なきまでに家康を叩きのめしてくれたはず…!
さらに家康、皆こそたるんでるんじゃないの、ちゃんと秀吉の遺言守らないと、と説教始めた。
うぜぇー!
景勝が、「忘れたですむ話じゃない」と言ってたけど小声だった上に、2度言ったけど問いただされて
「なんでもない」って言ってて、兼続の無言の表情がなんとも、って感じでした。
だから頼る相手を間違えてるというのに…。
これで、いてもたってもいられなくなった三成が、直接家康に問いただしてしまうわけですよ。
掟に背いた事実はどうする、と。
家康、多分これを待ってたんだと思う。
三成を公の場でやり込めるチャンスをね。
家康は、自分は秀吉から直々に政を頼むと言われた、お前こそこっちを締め出して政を独り占め
したいのではないか、なんとも浅ましい、君側の奸かというわけですよ。
結局これで反論できなかった三成の負けですわな。
このことがあって三成、家康を襲撃することを決めます。
こいつ本当にバカだなあ…。
せめてあの場に大谷がいたら、しずかーに家康を追いつめていってくれただろうに。
次回第33話。
「服部さん、西部戦線にズラリと並ぶタイガー戦車に丸腰で向かっていくような気分ですよ。」