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真田丸 |
第34話(16/08/28)
このドラマの中での話なんだけど、加藤や福島は、「家康はちゃんと秀頼を守っていこうと
しているのに三成は自分ひとり政を独占しようとしている」という勘違いを、関ヶ原のあとで
気付くことができるのかというのはちょっと気になりました。
三成はそんな私利私欲で動いているわけではなく、家康が、秀頼の名を借りて自分が
天下を乗っ取ろうとしている、それが見えたからこそ反発している、というのをちゃんと
理解してくれればなあと。
寧が、家康につけといったばかりにこんなことになってしまいましたね。
三成が話下手だったのもあるんだろうけど。
史実はどうかわからんけど、このドラマの三成は大いに肩入れしてしまいますね。
三成が屋敷に謹慎となりまして。
彼はそんな中でもぼーっとすごすような人ではなく、いろいろな書類の取りまとめをしていて
本当に熱心な人なんだなあと。
奥さんのうたも嬉しそうで何よりです。
今は小田原攻めと、朝鮮出兵の記録をまとめているらしいです。
パソコンないから大変だよね、この時代。
なんでもちまちま書いていかないといけない…。
そんでユッキー何を思ったか突然三成に、なんで以前春は苦労するぞと言ったのか、と
尋ねてきた。
ここでかー…。
うたがふい、とどっかにいったのでこりゃ恋愛絡みかなと思ったらその通りだった。
以前大谷の屋敷にいった時に三成、日ごろ世話になっている礼のつもりで春に、筆を
あげたのだそうです。
それを春は大いに誤解して、うたに「三成は私のことが好きだから別れて」と迫ったらしい。
それで三成が、ただの勘違いであり、あの筆は礼としてやったものを春が勘違いしただけだと
本人にこんこんと説明して誤解は解けたのだそうです。
(ただし告げた時、恥ずかしさからか、春のたうちまわる)
これって、春も確かに思い込み激しいけど、三成の言葉が足りなかったのも問題では…。
というか、苦労するといってもそれは若い時の過ちだからそんなに悪い事でもないですね。
年齢的には中学生くらいのことだろうし。
んでユッキー、帰宅して春と過ごしてるわけだけども。
またまた、何を思ったのかユッキーいきなり、三成の話をした。
いやそれは心にとどめておいてやれよ…。
なんで古傷えぐるようなことをした。
春が立ち去る時に動揺を隠しきれず、障子をばりんっと破いてあけていたのすごい笑いました。
かわいい奥さんじゃん。
さて。
徳川の屋敷では前田利家が家康と話し合ってました。
家康は、三成なくしては政は務まらんから今回のことは水に流す、と言ってます。
絶対本心じゃないよなあ。
ともあれそういう経過で三成、政務に復帰したのですが。
まず家康が勝手に縁組をした大名を書き連ねたからユッキーに調べて欲しいという。
その頃加藤、福島は利家のところにいき、三成のことについて怒っていた。
自分らが朝鮮出兵したのに全然報われないと。
あの時酒の席で彼らのことを少しでも「よく頑張ったなあ」と言ってれば、それだけで
ついてきてくれる人らなのにね。
三成は寧のとこに詫びにいってましたが。
寧はまあ、皆で仲良くしてくれればそれでいいということでした。
家康が天下とって豊臣を滅ぼそうとしてるのにのんきなもんだな…。
このあと寧はユッキーを呼んで、自分はもう疲れたから秀頼が結婚したら出家するつもりで
いる、身の回りの整理をしていて、きりにも暇を出したからと。
やったと思ったんだけど、こいつ細川の屋敷に行くらしい。
うわ、うぜ。
でも真田とは敵対関係にある(徳川についたから)細川のところに行くなら、もう会うことは
出来ないよね。嫉妬深い忠興に、敵に情報流してるとして切られるからね。
つーか渾身のニヤニヤ顔が気持ち悪いよきり。
ユッキーは上田に帰れという。
これから何かが、波乱が起きると。
したらきり、不穏大好き、一緒に乗り越えていきましょうねとか言うんですよ。
これ心底ドン引きしたよ。
今まで多くの人がなくなり、秀次でさえ自害したのに、そしてそれを見てきているのに、
そういうことを望んでるようなことを口にするって、人ととしてどうかと思う。
あと一緒に乗り越えてないから。どちらかというときりのせいでいろいろ面倒なことになったり
してるのに。
この人本当に疫病神なんだな…。
さすがに、人の死が楽しいみたいなことを言うのはどうかと思いますよ。
三成はフォローのためか、秀頼のもとへ桃の木を持って来ていました。
桃栗3年と言いますから、成長は早いんですよね。
三成は徳川を信じないで下さい、と強く茶々に言います。
それからほどなくして利家がなくなり、反三成勢が動き出しました。
細川忠興も足音荒く帰ってきて、戦支度だ、三成を成敗する、とガラシャにいった。
そんでガラシャが身を寄せていたきりに、三成が襲われる、ユッキーもそこにいたよねと
言うわけです。
思い人云々の話がでていてすごい気持ち悪かったわ。
結婚しても、相手が眼中になくてもあきらめないとかストーカー以外の何物でもないじゃないですか。
で、きり一応ユッキーのとこに知らせにきて、あわてて三十郎とともに三成のとこに
知らせにいく。
役に立ってる?ときりに聞かれて、すごい力強く「たまに!」と言ったのは笑ったわ。
今まで30数話やってきてますが、役に立ったのって1、2回だよなあ…。
話を聞いた三成、怒っています。
せっかく資料をまとめ上げたのに火でもつけられてはかなわんと。
あ、そっちなんだ…。
ユッキーは一計を案じ、まずは三成に逃げてもらい、自分らは資料を蔵に入れつつ、兄を
呼び寄せました。
それで、加藤、福島らがやってくると。
つみ将棋してた。(崩し将棋とも言うんですっけ)
え、よりによってそれかよ。
三成はどこだ、と鼻息荒く言う彼らに、ここにはいないと答える兄。
しかも、彼らが引かないと見るや、三成とお前らの争いなら豊臣配下の身内同士の争いで
済ませられるが、真田と交えるなら別だぞ、覚悟の上か?というんですね。
信幸めっちゃかっこいい。これは惚れるわ。
三十郎が刀に手をかけるのも良かった。
で、市松というやつが斬りかかろうとしたので止める加藤。
よかったなあ、これ十四松だったらドゥゥゥゥゥゥーン!!!ってバットでいってたぞ。
(ニート関係ねぇから!)
そういうわけで彼らは去るのですが。
兄が、お前の番だぞ、とユッキーにいったら、いきなり棋盤をドン!と崩したバカがいる。
思わず「負け」というユッキーと兄。というか指をさすな!
彼は後藤又兵衛。
軍師官兵衛をご覧の方ならおなじみ、黒田長政の下でいろいろ苦労した人です。
あのバカ殿め…。
今は黒田の家臣だから、三成攻めに加わってるわけか。
宇喜多の家に三成かくまわれているのですが、いろんな武将のとこ探してるから、
いずれここにも来るかもーという話をしてて。
三成は、自分の城に立てこもるといった。
秀吉が作った城だから、奴らなら攻めるようなことはできんだろうと。
面倒くさいことになりましたなあ。
福島がやってきたのでユッキーが対応するんだけど、福島はやつに腹を切らせると
言い出した。
政を自分の思うままに操ろうとしたという加藤。
お前らはずっと三成と付き合ってきて何を見てきたんだ。
節穴か。
ユッキーはとりなしてもらおうと寧のとこにいきますが、彼女はもう政には関わりたくない、と
下女に言われて会えず。
茶々のあの局さんのとこにもいきますが、秀頼の名を出すなと言われる。
茶々がやってきて、秀頼のためになるか?と聞かれたのですが、答えに窮したユッキー、
とりなしてもらうことは出来ませんでした。
でもこういう時に口先だけでごまかさず、ちゃんと考えるのはえらいな、ユッキー。
家康だったら本当に適当こくからなあ、あいつ。
大谷はもう寝込んでて起き上がるのもままならない状態。
彼は、頼れるのは一人だけと言います。
それは、家康でした。
この家康が腹立つんだわさ。
加藤ら鎮めろと言われてもなー、そういうの決定するの10人でやらないとなーという感じですよ。
うぜええええ!
正信は、一気にあの7人処分しても、とかいうけど家康は、加藤、福島は使い道あるからなーと
いう感じで。
このあと家康は7人と会って、まあご苦労だったといたわってるわけですが。
こいつら馬鹿だから気付いてないのかな。
家康に頭下げてる時点であんたら、部下になったと言ってるようなもんだぞ。
豊臣から徳川に寝返ったようなもんなのに。
家康がとりなしたことで加藤らは矛を収めましたが、かわりに三成は蟄居することになる。
それを聞いた三成は今まで自分は豊臣のために尽くしてきたのに、と悔し涙を流します。
同情せんでもなかったけどこの人の敗因は、人の心を汲もうとしなかったところだな。
酒の席で、呼んでおいて「私は忙しい。後はお前らでやれ」はあかんかったよ。
謹慎の前に三成は加藤に会いたいという。
そんで、加藤がきたのですが…。
三成は何かを加藤にささやいていました。
なんでしょうな。
気になる。
そしてユッキーには今生の別れだ、と去って行きました。
三成が伏見を出た3日後、家康は伏見城に入りました。
もうこれ絶対狙ってるよなあ。
これでも他の大名なんも言わんのかしら。
皆で決めるという体制がどんどん、家康一人で決める体制になってきてるのに。
三成がいなくなったのでユッキーの立場が宙に浮くわけですが。
家康はそんな彼に自分の下で働け、というも、ユッキーはすげなく断る。
3回断ってた。
家康、ビキビキ…ってなってました。
あっれー?我慢度が足りないなー?
あれれー?ずっと我慢してきて我慢に慣れてる徳川家康とも思えないなー?
(by殿といっしょ)
まあユッキーの言い訳も面白かったけどね。
わが身を顧みることなく豊臣に尽くしてきた三成をもってさえ、家康の下で働くの
無理なんだから、自分なんかに勤まるわけないっしょー?っていう。
そういうわけで、お役御免としてユッキー立ち去りました。
家康怒ってて笑える。
我慢度がたりんなー。
ユッキー、片桐に呼ばれました。
桃の木が枯れそうになってて何とかして欲しいらしい。
そんなこと言われてもなあ。
三十郎が、百姓が水のやり過ぎはよくないと言ってたと言い出して、それでまあ植え替える
ことになるんですが。
ここで茶々は、三成があまり好きではなかったと言います。
ユッキーは、一度心を開いたらあれほどわかりやすい人はいないと。
その心を開く相手が少なかったのが原因だろうなあ。
一年が過ぎ、1600年5月。
運命の時ですな。
大坂城に移った家康ですが、その頃上杉景勝に謀反の疑いありという話が出ていました。
このドラマでは何も触れられてなかったから、わざと徳川がちょっかいだしたのか、本当に
謀反しようとしてたのが忍びとかからばれたのか、それとも本当に単なるうわさだったのか
わかりませんね。
んで家康が謀反の疑いなくば上洛せい、と言った。
それを直江兼続が拒否、あの有名な直江状を送り付けたわけです。
ってか、権限があるのは秀頼だろうに、家康がもう勝手に仕切ってるのがおかしいわけですが、
他の大名はここまできてもなんの疑問も持たないのか。
この直江状ですが、兼続が感情たっぷりに読んでいて面白かったです。
途中鼻で笑ってるとこもあったりして。
謀反の心なくば上洛せよとか言ってるけどマジ意味わかんない、的な。
送り付ける前に景勝に見せてるシーンがあったんだけど、景勝めっちゃ笑ってるがな。
生涯2度しか笑わなかったあの景勝が!(このドラマでは何度も笑ってますから!)
いやー今回はかっこよかったですね。
すべて兼続にもっていかれた感じでした。
言い方もチクチクイヤミがあってよろしい。
そりゃ家康も半泣きになるわ。(by殿といっしょ)
てーかこれで激怒してる家康、我慢たりなーい。え?我慢値ふりきっちゃったー?
そういうわけで家康、上杉討伐に乗り出すのですが。
真田のとこには上杉からの密書が来たという。
父は、上杉にかけるといった。
確かにねえ。
で、徳川滅ぼせば世は乱れるから、それに乗じて武田領を取り戻すのだ、というのが父の
目的でした。
ユッキーも兄も父に従い上杉につく、と言います。
あれ、兄も…?
このあとユッキーと兄が会話しているのですが、ユッキーは、父の思っているような混沌の
世はこないだろうと予測していた。
上杉はまず天下を治めるつもりはないし、秀頼も実に聡明である、だから世は乱れずに
新しい時代が来るでしょう、と。
うーむ。
家康は上杉の討伐が決まった、と秀頼の取次である片桐のところにきていました。
徳川を愚弄するのは豊臣を愚弄するのも同じだから、秀頼の命というていで攻めると。
ここで片桐、豊臣の名を出すなときっぱり断った。
これは豊臣には関係のないことである、と。
いやーこの人よく頑張ったわ。
いつもダメなとこばっかりだったけど珍しく今回かっこよかったですね。
胃は痛かったようですが。
このあと家康は茶々のもとへ。
秀頼の名は出さんと局に言われて、それはわかってます、陣中見舞もらえませんかねえ、
あと、豊臣の旗やのぼりも貸してもらえませんかねぇ、と。
うっわこいつ腹立つ。
でも茶々も政治に疎いからまんまとそれを貸してしまうんですね。
これだと完全に秀頼が家康側についたことになるんだけどなあ。
と、片桐のところに使いがきて、彼はとあるところへ。
そこには反徳川が皆集まっていました。
集めたのは三成。
彼が帰ってきました!
アイルビーバック!
大きな戦いが始まります。
次回第35話。
「正義は立場で変わる。勝った者こそが正義なのだ」