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真田丸 |
第40話(16/10/09)
前回に引き続きひどかったな…他の部分はよかったんですが、きりがね…。
皆が宴をしている中、ユッキーが明石に連れられてどこかに行くのをきりだけが気付くって
おかしくないですか。
春が気付くでしょ普通。
いつも旦那様気にしてるんだし。
あと佐助とか。
明石は大坂に来て集まってる浪人を率いて采配を振るってほしい、という。
一方ユッキー兄の方も手紙を受け取って、大坂がきな臭いな、という話を三十郎としていたの
ですが。
手紙を取り落していた。
年ってことなのかそれとも武者震いなのか。
ちょっと演出がわかりづらいぞ。
さて明石はユッキーに会ってほしい人がいる、と言います。
それは片桐でした。
彼は、もはや豊臣と徳川の戦は避けられないと言います。
でもここを離れないというユッキーに片桐、話だけは聞いて欲しいなーと言います。
皆さん騙されてはいけません!
ここだけ見ると、あの片桐も苦労してんだなーと思いますが、最後まできくと「あれ?これお前の
せいじゃね?」となりますから!
秀吉の最期の夜に居眠りしてた報いがきてんじゃねーのかお前。
さて、三成と大谷があのようなことになった後、あれやこれやとあって、いつの間には昔から
そばにいる家臣は片桐だけになってしまったようです。
その秀頼はあの桃の木を大きくなったなーと眺めていました。
その秀頼が、秀吉の17回忌にあわせて大仏の開眼供養をしたいと言い出したことから
事は始まりました。
なんでそんなことに家康の許可がいちいちいるのかわかりませんが。
家康は大いに結構、と勧めたみたいです。
ユッキーは、あー読めたな、それは大坂城の金銀を使わせるためだなーと指摘。
片桐も、「今から思えばそうだった」と。
おっせぇ…。
それで、鐘に刻む銘文を清韓という僧侶に頼んだそうです。
したら家康からその内容が、品がないと言ってきた。
清韓は日本一の漢文作れる人といっても過言ではないから、これには清韓もムッと
したらしい。
お前坊さんなんだからもっと心をおだやかに出来ないのか。
で、一応改めて作ったんだけど、今回は会心作だという。
それが、歴史でも必ず習う、家康の文字を二文字にわけ、豊臣が反映するという意味を
混めたあの漢文でした。
片桐も大いに喜んで、これを家康に伝えたら家康はOKって言ったから、鐘に彫ることに
なったらしいです。
あいつOKするとは意外だな。
と思っていたら、いきなり供養直前になって家康が文句いってきたらしいです。
呪詛の言葉が入っておると。
そんで、片桐にちゃんと家康に説明しとけよ、という命令が下って何とかしようとしたのですが。
清韓は知っていてわざと入れたという。
でも呪詛というのは中国での話だから日本では関係ないというんですね。
てかそこの文章だけ削り取っておけよ面倒くさい。
ちなみにこれ、豊臣側も意味を知っててわざとやった説もあるらしいです。
片桐は思い余って茶々に相談しました。
今はもう堂々としたものらしいですよ。
すっかり大坂城の主だとか。
ああ、あの夜な夜な現れて行燈の油をなめるという…。(そういう主ではない)
そんで茶々は、お前が家康にあってちゃんと説得してこいと片桐にいったと。
ところが駿府にいっても家康には会えなかった。
本多正純が片桐に対して怒るばかりで、家康からOKが出たという話をしても、家康はそもそも
お前らを信じて任せたとかムチャクチャ言うわけですよ。
すべて片桐がちゃんとしなかったのが悪いなこれ。
一月粘ったけど家康に会えなかったという片桐ですが、その帰り道あの茶々の側近の局さんに
出会ったようです。
するとこちらは、家康にすんなり会えたというんですね。
片桐は話が違う、わしは3箇条の条件を預かってると言い出した。
「秀頼は大坂城をのくこと」「茶々は人質として関東に行くこと」「秀頼も他の大名のように
参勤交代すること」と。
局はたいそう驚きます。
自分にはそんなことは言われていないと。
ここで、片桐がユッキーに、「実は正純にはそこまで言われなかった」と言い出す。
本当は、逆心がないことを示せと言われ、3箇条は帰り道に自分が考えたと。
バカじゃないのこいつ。
こういうことするから余計にややこしくなるんでしょうが。
情報伝達を正しく行わず、自分の解釈で勝手に捻じ曲げるやつは役に立ちませんよ。
こういう人はどれだけ優秀でも部下として雇っちゃいけない。
情報の齟齬が生じて会社に大損害を与えることになるから。
会社が承諾してないような契約内容で勝手に引き受けちゃって、事後承諾で報告したら
上の許可を得られなくて、契約相手にはさも会社が手のひら返したかのようなことを伝える
奴とかね。こんなんやられると契約そのものを反故にされかねないし、会社の信用にもかかわるから
こういう奴は要注意です。
なんで片桐がそんな嘘をついたかというと、家康に会えた局に腹立ったかららしいです。
部下として無能だよこの人。
こんな私心だけで長年秀頼に仕えてきた信頼をパーにするんじゃな。
局が急ぎ正純に事情を尋ねたところ、彼はそんなことは言ってないと連絡をよこしたそうです。
しかも家康も、今回のことは心配いらないと言ってると。
片桐は、それこそがあやつの策ではないかというけど、状況的にはどう見ても、勝手に
豊臣に不利な条件を考えて秀頼につきつけようとしたあんたが悪いように思えるのですが。
大野という家臣からも、策を弄したのはお前ではないかと言われてる。
そらそうだ。
とりあえず、家康にはなんも問題はないと言われたんだからいいとして、文章はなんとか
しないといけないから大仏の開眼供養は日延べだなということになりまして。
ところがその後、今度は大野が余計なことしたと思うんですよねえ…。
片桐を暗殺して排除しようとした。
おめ、それはいくらなんでもやばいわ。
せめて責任取らせて蟄居くらいでも言い渡しておいた方がいいかと。
身の危険を感じた片桐はこっそり大坂城を離れたそうです。
別れ際感慨深く大坂城を見上げていたのはともかくとして。
桃の実落ちまくってんだけど。
誰かちゃんと拾えよもったいない。
んで。
この片桐の行動が余計に悪いことになってしまった。
もうどうしようもないですな。
家康は、徳川と豊臣を取り次ぐ立場の人間(片桐)を追放したとということで、豊臣が
手切れを突き付けてきたとみなしたんですな。
まあ難癖だけど、ちょうどいいって思ったんだろうね。
片桐はユッキーに、自分が戦の火種を作ってしまったと言ってるけど、それはまさしく
その通りだと思いますよ。
あんたが勝手に3箇条なんか考えるからこういうことになった。
正純にこう言われた、ひと月粘ったけど家康には会えなかったと正直に話をしていたら、
片桐はダメでも局は会えたからまあいいか、家康がわざとこじらせようとしたのかも、くらいで
済んでいただろうに。
自分の立場を守ろうとした結果が豊臣をつぶすことになってんだからこの人は…って
思いますわ。
ユッキーは、最初から家康がこうなることを見越していたかも知れない、というけど
それを今更言ってもせんない事ですね。
で、秀頼は今各地の大名とか浪人に呼びかけていて、少しずつ人が集まってきている
ようです。
片桐、自分はもう戻れないからと言ってるけど、ここで、信繁をつれてきたといって戻れば
良かろうに。
そうしたら皆も納得していただろうし、家康に対してもユッキーを連れ帰ったこと内緒にして
おけば「手切れ?ハァ?何の事です?」って豊臣側は言えたのにね。
そうすれば家康は言いがかりをつけて豊臣をつぶそうとしているということになったのに。
ユッキーは自分は大坂には行けないといい、3つの理由として、自分は大軍を率いた
ことがない、さらに囚われの身であり、そして戦はそれほど好きではないと言います。
自分は死んだと思ってくれと。
まあこれで断り切っていたら、真田信繁という人は「真田昌幸の子」として歴史では
一行程度で語られる武将で終わっていたかも知れませんね。
さてユッキーが戻ってくると。
きりが出てきた。
いやいやいやいや。
春でしょここは…。
きりはいきなり、誰と会っていたのか、ガラシャのとこにいた時よく見た、明石では
ないのかと言い出した。
ああ、あんた本当に仕事さぼって入り浸っていたもんね。
そんでユッキーが、徳川が大坂城を攻めるらしいと聞くと行きなさいとか言い出した。
なんかなー…。
この後いきなり父、昌幸の名を呼び捨てにしてびっくりしたよ。
武将にとってこれほどの侮辱はないのに…。下女ごときに呼び捨てとか。
(諱というのはとても大事。家康が名前を鐘で真っ二つにされて怒ったのも、難癖という
話もあるが割と本気で怒っていたという説も。)
さらに、一生ここで過ごすの、と言い出すきり。
ユッキーはここの暮らしが幸せとか言うけどきり、「あなたの幸せなんかどうでもいい、あなたを
必要としている人がいる」と。
いやいやそれ、カッコよく聞こえるけど要は、「お前は幸せを求めず人のために働けよ」
ってことじゃん。
常に人の幸せぶち壊してきたあんたが言うの?
ユッキーに「あんた今まで生きてきた証なんか一つもない」とかひどい事言い出しました。
秀吉のそばに仕えたこととか大事ですけど。
お前が生きてきた証の方がないじゃん。
つねに人の悪口を言いまくり、仕事はサボりまくり、そして人を死に追いやりまくってきたきりの方が。
さらに、北条氏政が城を明け渡したのも、ユッキーの説得ではなく、なんちゃら官兵衛のおかげと
さりげなく黒田官兵衛をディスることも忘れない!
これはひどい。
ユッキーが、お前うっとうしい、いいこと言った気になったと思っていたら大間違いだからな、と
はっきり言ってくれたのはありがたかったけど、その後、やっぱり人に言ってもらった方がいいとか言ってるし…。
春が言うべきでしょこういうのは。
家族そろっての幸せを一番望んでいたのは彼女であり、様々なものに嫉妬していた彼女が、
これが最後かも知れないとわかっていて夫を戦場へ送り出す。
それだからこそ説得力が増すと思うし。
きりが言っても今回みたいに、「またうぜーのがなんか言ってる」くらいの気持ちしかないです。
ユッキーが一人で考えている間。
象徴的に秀吉のベルがなっていたのは良かったですね。
あのベルは秀吉が人を呼ぶ時に鳴らすものだったけど、半ば取りつかれたかのように鳴らして
いたじゃないですか。
だから、今回もユッキーを一方的に戦場へ呼びつけるためのベル、みたいな。
すべては秀頼を守るためにね。
そういう風に、ただ呼んでるなだけじゃなくて不気味さをともなっていて面白いと思います。
ユッキーはこれまでのことを思い出していました。
秀吉との出会いのこと、秀吉が家康と仲良くしていた頃のこと、そして秀頼のことを頼むと
何度も言っていたこと。
茶々が、離れてもまた会う気がする、死ぬ日は同じ気がすると言っていたこと。
そして今まで登場してきた、ユッキーに関わる面々。
ほとんどの人が出てきましたね。懐かしい。
しかも最後、ばば様の言葉というのが憎らしい。
とり様だけに大とりか…。(黙れ)
朝。
ユッキーは大助を呼んで、自分がしたためた文字を一文字ずつ切り取って、壺の中に
入れるようにいいました。
その後畑を耕しだして、サトイモがなってるから全部抜いていも煮にしろと。
大助には「のちのちとっておかなくて良い。今食べてしまっていい」みたいなこと言ってる
けど、あんたは大坂行くから良くても、春らはここの暮らしがあると思うんですけど…。
まあともかく。
壺の作業が終わってユッキーは大助に、これから新しい名を名乗るという。
一文字は父の「幸」という字でした。
幸…信繁…あわなかったもんね。
で、壺の中から文字を引くと。
大助は、くじでですかと驚くけどユッキーは、父も大事なことはくじで決めていた、八百万の神に
任せたのだという。
神在月だもんね。(それ放送日の話)
まあこの時代、くじとは神聖なものでしたからね。
それでひいたら村の字が出てきた。
ユッキー苦笑してる。
九度山村という言葉も切って壺に入れてたらしいよ大助。
ユッキーはそのつもりではなかったようだけど、それはもう天啓なんだろうね。
幸村とするか、村幸とするか迷ってユッキーは、幸村にしました。
よかった、村幸にしてたら妖刀村正とまじってたかもしんない!←
こうして信繁は幸村となりました。
のちの世に日本一のつわものと呼ばれる、戦国最後の名将の爆☆誕でした。
なお史実では彼自身が幸村の名を名乗った事実はありません。
予告ではすごい老けた格好してたからわざと変装するのかもなあ、ユッキー。
次回第41話。
「シベリアの死に神を血祭りに上げてやりましたよ!」