多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ドラマ&もろもろの感想→真田丸
真田丸 |
第43話(16/10/30)
今回の話は、どんなに部下が有能でも決定権を持つ上が無能だと会社はつぶれる、
というのを如実に表していましたな。
ユッキー兄の息子、信吉、信政は柏原というところまで進軍していました。
ここのシーン、信政が鍛錬に信吉を誘って、信吉は断っていたんだけど、信政がムキに
ならず「ほっておこう」と言ったあたり、二人の関係が良い方向に変わってきたなとチラッと
思いました。
もともと兄が嫌いだったわけでもないしね。
そこに秀忠がきて挨拶していくんだけど。
正信が残って松の旦那やら呼ぶから何かと思ったら。
ユッキーが大坂に入った、と知らせるんですね。
一同非常に驚きます。
そらそうだ。
一方でユッキーの参戦を知った兄は急ぎ、松に頼んでいた。
真田同士で争うことがあってはならないから、松が旦那らに知らせて欲しいというわけです。
真田の旗を徳川に見つけたら、ユッキーの決意は鈍るだろう。
やつは14年この日を待って耐えてきたのだから、今こそ思うようにさせてやりたいと。
ユッキーを一番理解してたのはこの兄ちゃんなんだろうなあ。
で、絶対に戦場に出るなと伝えろと言う兄。
徳川への忠義を示すために最前線に陣を敷くようなことが絶対にあってはならないと。
松が、書きとめて!忘れそう!とか言ってたのちょっと笑った。
これくらい覚えようよ!
兄も、稲に見つかったらやべえしとか言ってたけど、結局書いてあげてた。
ここでもったいないなと思ったのは、まあ必要がないからだろうけど、ここで兄が書きとめようと
筆を持ったが手が痛くて取り落とし、「私書きます!…なんだっけ?」と松がボケてたらさらに
面白かったかと。(ファインディングドリーのドリーかよ)
家康の方は、秀忠が早くこっち向かってると聞いて、いつまで関ヶ原ひきずっとんじゃーいって
感じです。
そこに片桐がやってきた。
結局こいつ、こっちにつきやがったよ。
腹立つなあ。
しかも家康にまんまと乗せられて、兵糧が10万の兵を賄える状態ではない、とか、もって半年
だろうとかペラペラしゃべりやがったし。
もともと自分のミスで戦を起こしたのに、豊臣に追放されたことにしてるのめっちゃ腹立つ。
この人卑怯だなと思いますよ。
ここで話を聞いた正純が複雑な顔してたけど、これはどちらかというと、あの豊臣の忠臣
片桐が裏切るのかよ、みたいな気持ちもあったんじゃないかなあ。
大坂城では茶々があの武器庫でユッキーと会ってました。
なんかユッキー渡してたけど、これは自分の策まとめてきたものかな。
で、ユッキーは自分の策は籠城を取らない、もちろん秀頼も危なくないと伝える。
茶々は、自分の愛した人は皆未練を残して死んで行ってしまったと言う。
秀吉はってユッキーが聞いたら「私の愛した人は、と言いました」と言ったのはなかなか面白かった。
茶々の本音なんだなと。
有楽斎と局が話してるんだけど、牢人の好きにさせてはならんとか言ってて、ああダメだな
こいつらって思いました。
これが結局豊臣滅ぼすんだもんなあ。
現場を知らない者が仕切ってもうまくいくわけないんだよ。
軍議が開かれて皆が籠城に賛成する中、ユッキーだけが別の策を出してくる。
そもそも籠城とは援軍が来るまでの時間を稼ぐものであり、援軍がこないのだから籠城
しても意味はないと。
それなんですよね。
何年でも大丈夫とか言うけど徳川は、それこそ10年でも20年でも囲む覚悟でいると思うし。
ユッキーは、討ってでるが正面からとは言ってない、という。
京を戦場にして敵の力を分断すると。
でも皆は籠城籠城と。
大野も、2、3年はこもれるという。
でもその先はと。
ここで有楽斎がその間に家康が死ぬのを待つ、と言うんですね。
バカか。
武田信玄が死んだおり、武田軍が引き返して信長が助かったのを知ってる家康が、
自分が死んだからといって兵を引けと言うはずがなかろう。
家督は秀忠に譲ってんだから、秀忠が死なない限り籠城を囲む軍はなくならんわ。
致命的に頭悪いなこいつら…。
ユッキーは、そういうことなら私は九度山に帰らせてもらう、と告げる。
ろくに吟味もしてもらえず頭ごなしに否定するのなら、もはやここにいる意味はないと。
これは、自分が必要とされているというのを理解してるユッキーでないと使えない手ですな。
他の牢人なら「やった!帰るの?荷物お持ちして!」となってもおかしくない。
部屋に戻って内記と話すユッキー。
父ならどうするかと考えた、という。
内記ははったり云々言ってるけどお前結構失礼なやつだな。
ユッキーも「これは策だ」と訂正したし。
じきに誰か来るだろう、と言ってたら本当に誰かきた。
それは木村でした。
軍議に戻って欲しい、とお願いされユッキーは木村に、あなたは私の案をどう思ったかと聞く。
木村は籠城が道と言う。
それが定石ですからと。
ユッキーは、その定石なのは敵も知っている、だから裏をかくのは意味があると伝える。
確かにお互い手の内わかってたら、籠城する側より、囲む側の方が強いですわな。
外から兵糧調達してこれるんだから。
なんで局とか茶々はこれがわからんのだろう。
ユッキーの策を皆が一応聞こうということになって。
まず、家康のいる京を襲撃すると。
秀忠がくる前に家康の首を取る。
その後次々襲撃して残兵が秀忠の軍とも合流できないようにする。
そうすれば、徳川の中には豊臣についていた者もいるから、徳川を裏切るものも出てくる
だろうと。
そこを伊達、上杉に背後から襲わせるというものでした。
家康を殺せばこの2家は必ず味方するというユッキー。
確かにそれはありえるでしょうが…家康の首を取るというのがハードル高いと思うんですけど。
又兵衛も、それも一つの策だけど籠城が一番だしという。
話が大きすぎてついていけんと。
うーん…。
でもここで毛利が、話が大きくて気に入ったから味方すると言い出した。
それで一旦休憩になるわけですが。
ユッキーは毛利にお礼を言う。
毛利は自分の力を試したかった、だからあんたの策に乗ったのは恩を売るためだと。
京襲撃は自分にやらせろと言うのですね。
又兵衛はなぜ籠城策にこだわるのか、ということについては、ユッキーに反対したいだけだろと。
いますよねえ。
いい策なのに、その発言者が嫌だという理由だけで否定してかかるやつ。
赤井の案を絶対受け入れない安室とか。←
ユッキーは明石のところにいって話しかけてみました。
もともと彼がここにきたのは徳川がキリシタンの禁止令を出したからだという。
だから豊臣に忠義があるってわけではないんですね。
さらに、大野からもし籠城に賛成してユッキーの案をつぶしてくれたら、好きにキリシタン布教して
いいよって言われたらしい。
バカだな。
秀吉が禁止していたことの意味くらい考えなよ…。目先の利益につられて安易な許可を出すのは
どうかと思う。
さらに、長宗我部盛親の方も、同じようにユッキーの案をつぶしたら、長宗我部家の復興を
助けると言われたらしいです。
それも秀吉につぶされてんじゃん。
皮肉な話ですよね。
豊臣にとって不利なことを約束はしても果たすとは限らないのに。
ただ、明石と盛親は、その不確かな約束にすがりつかなければならない状況だったんだろう
とは思います。
なぜ大野は自分の案を知っていたのか、ということについてユッキー、茶々だと思い当たった
ようです。
ユッキーの案が一番勝利に近いと知ってる人間が、秀頼を守るためにつぶしてくるんだから
本末転倒ですわな。
ユッキーは、大事なのは豊臣が負けたらその望みもかなわないということです、と説得する。
まず勝つことです、それは籠城ではかないません、と。
あと、茶々の妹、初が出てきました。
この人京極という家に嫁いでいたんだけど、旦那さんなくなったので自由に生きてるっぽい。
ちなみにこの京極は、堀尾の後、松平の前に松江城を治めていた方です。
堀尾→京極→松平、と短期間で3代変わっております。
休憩終わって軍議が再度始まりまして。
ユッキーの案に木村が、敵を分断して兵力をそぐということは、すなわち味方の兵力も
そがれるということで、それでは力が発揮できない。大坂城で戦うべきでは、と言う。
ユッキー、それは確かにそうだけど籠城は気が早いというんですね。
ここは最強であるが、最後の砦でもある。
大坂城が落ちたら豊臣も滅びるしかない。
だから、これは最後の策ととっておいて、討って出た後に籠城もできると説得します。
定石通り考えていては戦はできないと。
木村、それを聞いて腑に落ちたというんですね。
彼はきちんと納得したかったらしいですね。
素直な若者なんだと思う。
又兵衛はそれでも不承知だという。
だからさ。
もう又兵衛には城の警備として残ってもらって、ユッキー、その他の武将らが率いる軍勢が
出ればいいんじゃないの。
何も全員で動かなくてもさ。
数が多ければいいってわけでもないのは今までの戦でも証明されてるし。
又兵衛に毛利が、あんたは何のためにここにきたんだと尋ねる。
ユッキー、死に場所を求めてやってきたのではないかと言う。
又兵衛もその通りだったようですね。
黒田のバカ長政が手をまわして士官出来ないようにしたから流れ流れてここにきたと。
討ち死にする覚悟で。
ユッキーは、死にたがっている者に用はないときっぱり。
勝つ気がないのなら出て行ってもらうと。
で、又兵衛、勝てるわけないやんとか言い出した。
失礼なやつだなおい。
ユッキーは、皆生きるつもりでいるのだから強い、と説得する。
死にたいなら徳川につくべきだ、と。
その言葉忘れねーぞという又兵衛。
なんでこいつらはフラグを建ててしまうのか…。
このあと又兵衛、実は俺も籠城は早いと思ってたんだ、と言い出した。
おい!
有楽斎は良いものをみましたーと言った後、では籠城で、と。
話が冒頭に戻ったじゃねーか!!!
こっちに決定権あるんだから籠城以外ねーぞというわけですよ。
だったらさ、あんたら籠城してればええやん。
ユッキーらは討って出るということで。
そんかし大坂城がどうなろうと知りませんがな。
籠城したいものがすればいい。
ここで大野が怒ったんですね。
ここにいる者は豊臣を守るために集まった客人である、非礼は許されない、決めるのは
秀頼である、と。
かっこいいとこ持っていきましたねえ。
それで秀頼は、討って出ると決めるのでした。
有楽斎は局に言いつけてやっかんな!と出て行ったけど、牢人いなくなって困るのは
あんたらだろうに。
しかも二条御所から逃げたくせにさあ。
陣立てを決める話ののち。
5人は、なぜ豊臣はあんなにも籠城にこだわるのかという話をしている。
ユッキー、席を外そうとするんだけど毛利が、「あんたはなぜここにきたんだ。聞いてなかった」
と声をかけてくる。
するとユッキー言いました。
「私にもよくわからない」
うぉぉぉぉい!!!!
まあ、歴史に名を残す人というのはえてしてこういうものかも知れませんな。
さて秀頼は茶々らと話をしていまして。
討って出るということを伝えています。
でも、茶々は許可できなかった。
毛利が京へ攻め込むといっても、その者が裏切らない保証はどこにあると。
信じられるのは真田だけ、と。
うぜぇ…。
信じられないというのなら、真田を手元に残して他の牢人外にいかせろよ。
その方が安全じゃん。
それで結局秀頼もつまらんと思うのですが、茶々の一声で籠城に決定してしまうんですよ。
本当につまんねー男だな。
これで牢人からの信用も一気になくなりましたよね。
ユッキーはその決定を大野に聞かされ、他の策を考えると言います。
廊下で茶々にあったけどにっこり微笑んでいて、ユッキーはどう思ったでしょうねえ。
茶々が我が子可愛さに勝利を捨てようとしている、くらい思ったかも知れない。
次回第44話。
「某は一人にあらず! 無数の焔と共にありぃッ!」