多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→真田丸


真田丸

第8話(16/02/28)

 最後ああなるとは思わず、大どんでん返しにすごいびっくりしました。
 史実をああいうアレンジしてくるのは面白いですね。

 さて。
 北条は勢いに乗り、旧武田領を一気に飲みこもうとしておりました。
 このころが北条の全盛期だったんだろうなぁ…。
 んで家康はというと、すげー落ち着かなくしていて、本多正信がやってくると、北条が来る!と
魔太郎が来る!みたいなノリで言うわけですよ。(言ってない)
 でも正信は落ち着いて、北条は碓氷峠を越えましたから狙いは信濃っす、こっちには
来ませんと知らせる。
 まあ確かに今徳川と激突しても仕方なかろうと。
 それよりは弱ってる上杉をたたいた方がいいし。

 小田原城では北条氏政が汁飯食べてた。
 お前それ、歯が弱くなるし、胃に負担かけるからやめた方がいいぞ。
 チョーうまくいってるっす!このまま徳川もやっちゃいましょう!と報告してくる江雪斎に、
今は徳川攻める時じゃない、汁飯は食う分だけ汁をかけるのが自分の食べ方だと言ってます。
 要するに、ちょっとずつ行くってことらしいですな。
 それはいいけどおかずもちゃんと食えよ…。
 上杉の方は、北条がせめてくるということで、上杉景勝立つ!という感じでした。
 かっけー!
 遠藤さんの景勝はまってるなー。

 さてユッキー父はというと、ぼけーっとしていた。
 そんな父に兄は、北条は敵だから早く迎え撃ちましょう!とか言ってんだけど、父はギリギリまで
待つ、と。
 あれ、兄貴には話してないの?
 いいけどさぁ。
 父が待っていたのはもちろんピザの宅配ではなく、ユッキーでした。
 信尹と組んで、上杉の家臣である春日信達を調略せよという命で動いているユッキーからの
知らせを待っていた。
 にしても春日信達が高坂弾正の息子だったとは知らなんだ。
 大河とか見てるとこういうとこでつながっていくのがおもしろいですね。
 
 信尹はユッキーに、春日は自分の処遇に不満を持っているはず、と説明する。
 もともと同じ武田信玄公の臣下だったのですが、武田がほろんだ後いったん信長につくも、
信長が死んだので困っていたら上杉に拾ってもらったと。
 真田と同じような動き方してんなぁ。
 そんでまず二人は偶然春日と会ったふりをして、酒を酌み交わすことに。
 ここで信尹は、なんで上杉は春日をこの海津城の守りにとどめておくんだろうね、一緒に戦わせて
あげればいいのにね、と持ちかける。
 春日は、ここは川中島のかなめだから、守り命じられたことは名誉なこと、と返すんですな。
 信尹は、上杉ってさー、武田に縁の深い人間には心許さないよねーとゆふざるが、そう簡単には
春日はなびきませんでした。
 むしろ、上杉と武田は何度も対決して決着がつかなかったこと、敵に塩を送るの故事からしても、お互いに深く
相手のことを尊敬していたからこそ、家臣は手厚くもてなすという感じじゃないかなと思うんですけどね。
 だからこそ拾ったのだろうし。
 ま、史実の彼らの本心はどこまで本当かはわかりませんが。

 信尹はここだけの話、と前置きしたうえで、ユッキー父は北条につくことにしたっぽいよと
報告。もはや上杉は死にたいだ、と言います。
 でも春日は武田家臣のよしみとしてきかなかったことにするわ!って出ていきました。
 ユッキーはそれを見ていて、春日が裏切るようには見えない、と信尹に言う。
 でも信尹は、本当に裏切る気がなければ、自分らの話を受けたフリをして、こっそり上杉に
報告するはずだ、ああいう受け答えをしたということは春日だって揺れているはずだ、と説明。
 なるほど。
 もう一押し、というのでユッキー、自分がやると言います。
 いややめといたほうが…。
 こいつまだ作戦的に「ガンガンいこうぜ」「いのち大事に」くらいしか知らないじゃんよ。

 その頃真田の里では、一生懸命働く梅を前に、きりが「私助けにきてくれたユッキーかっこよかったー」
とか自慢しまくってて、ほんとこいつうぜーなと思いました。
 性格最悪だなと思うのは、梅にはユッキーへの気持ちを知っていて、私が応援したげる!とか
言ってたクセに、その梅の気持ちを知りながらわざと、私を助けにきてくれた、ユッキーは私のことが
好きなのよ、みたいなアピールするところ。
 これじゃユッキーからは嫌われる一方だよなあと思います。
 これがなんで側室なんかになるか知らないけどとりあえず、性格は直していただきたい。
 憎まれるだけの側室なんか鬱陶しくて仕方がない。

 春日が百日紅を見ていると、ユッキーやってきました。
 ここは高坂弾正の城だったんですね、と話しかけてくる。
 そうなんだ。
 知らなかった。
 その城が武田滅亡後鬼武蔵こと森長可のものとなり、彼は撤退していったから無人となって上杉の
ものとなって、春日が城の守りとしておかれているというのは皮肉なものですね。
 上杉がこの城の経緯を知らないはずはないから、思いやりで置いたのかも知れないけど。
 
 ユッキーはそんな春日に自分の素性を打ち明けて説得するも、だからそんな押せ押せでは
ダメだってのに…。
 北風と太陽の童話くらい読んできなさい!
 そういうわけで春日、上杉には拾ってくれた恩がある、とユッキーの説得をものともしませんでした。
 まあそうなりますよねー。
 ここ、信尹がきた時、春日本気でビックリしてたように見えた。(後ろから声かけられたので)

 真田の里では父が、ユッキーが説得にてこずっているようだと聞いて、結構焦ってました。
 そろそろ北条が川中島までやってくる、と。
 父、しゃーない待たずに行くわって感じで。
 北条氏直に会いに行くと言い出しました。
 すげー。
 この度胸はやはりいろいろ渡り歩いてきただけのことはありますな。
 信長の前に出た時よりは緊張しなかったんだろうなと思う。
 上機嫌だった父を見て母、うまくいってるんですねと言ってたけど内記は逆だと説明。
 窮地ほど燃えるようで、と。

 そういうわけでユッキー兄のとこに知らせが来るのですが。
 兄、手紙を見てビックリ。
 父が北条につくと書いてあったからです。
 梅の方も作兵衛の出陣を手伝っていたんだけど作兵衛が「北条を蹴散らしてくるわ!」って
いうのへ「敵は上杉です!」と教えてて、兄貴「わからなくなった!」と。
 はぇぇわ!
 ともかく、この里に攻めてくるやつは敵、ということで落ち着きました。
 本当に大丈夫なんだろうな!

 北条の陣がある小諸城。
 室賀がユッキー父を見て今頃きたのかーって感じで思い切りバカにしてる。
 そんで氏直はヒステリー全開で遅い!とか怒ってた。
 うっわー小物臭すげぇ…。
 しかも「お前の席ねぇから!帰れ!」って漫画みたいなこと言われたよ。
 父はあわてる様子もなく、自分は国衆のまとめ役だから、自分がこっちについたら多くの者が加勢
しますよ、お得ですよ、とか言うんだけど、氏直はわかってない。
 無能だなぁ。
 で、父は、春日が自分らの説得で裏切ったよーと伝える。
 これで攻めやすくなりましょう、と。
 でもそれをわかってない氏直は、そんなもんなくても俺ら勝てっし!といったところ。
 ダメだなーホント。
 と言ってたら、なんと北条氏政がやってきたらしい。
 あわてて氏政を迎える氏直。
 てか入ってくるの軽いな氏政。
 そのままそのまま、ハハハハ!ってどっかで聞いた事あるセリフだけど忘れた。
 あっ、ハウルの動く城の王様だ。

 氏政はそこにユッキー父がいるのを見ると誰?と聞く。
 氏直が「真田昌幸です」と伝えると氏政の顔色が変わる。
 なんと彼はたいそう喜んで父を迎えたのですな。
 これはこれは、真田が加勢して下さるとは!って感じで。
 そりゃー氏直とか周りの家臣はザワザワですよ。
 ただの三下がって思っていたら、大殿が喜んで迎えるほどものすごい人間だってわかった
わけですから。
 同時に家臣からしたら「真田って誰かよく知らんけど、氏政があれだけ喜ぶならすごい
人間なんだろう。その人をあんなむげに扱うって、氏直ってものを知らないし大したこと
ないなー」ってなるでしょうしね。
 ユッキー父はここぞとばかりに、春日をこちらへ引き入れたと報告。
 すると氏政、「それはそれは」とさらに喜ぶ。
 氏直、なけなしのプライドでもって「こんなんなくても俺ら勝てっし!」と言うも、「楽に終わるなら
その方が良い」と言われてしまう。
 そりゃそうだ。
 よくぞ手回ししてくれた、という氏政に父は、「良かったら海津城を春日にあげるって一筆書いて
くんね?」とお願いした。
 したら氏政は快く承諾、氏直にすぐ書くよう命じる。
 こうして氏政、氏直の鼻っ柱をボッキリ折って帰っていったのでした。
 まあこのあたりは氏政とユッキー父、たぬき同士の化かし合いといったところでしょう。
 どうでもいいがうちのパソコンは「たぬき」の変換でなぜ最初に「田貫」が出るんだ。

 江雪斎がたいそう驚いて「そんなに真田を買っているとは知らなかった」と言うと、氏政は
しれっとして、真田とかどんな奴か知らんし、氏直はすぐ天狗になるから牽制したまで、と。
 なるほどちょうど良い具合に、だしに使える真田がいたから利用したまでってことでしょうな。
 というわけで氏政、草津の湯によってかえるそうです。

 さてさて。
 北条3万の大群が進軍してきました。
 これを迎え撃つ上杉は7000の軍。
 上杉らは海津城に陣をしきました。
 と、ここでユッキーの父が上杉を裏切って北条についたという知らせが届き、景勝激おこ。
 信尹はしれっと、兄には愛想が尽きた、自分はずっと上杉だから!といい、彼の息子ということに
してもぐりこんでいるユッキーも同じことをいう。
 ここで信尹が、兄弟で考えが違うこともある、と言ってたのはのちの伏線でしょうなあ。
 あと上杉も兄弟で争ったしねぇいろいろと。深いセリフですよ。
 なお、直江兼続はめっちゃ怪しんでました。
 これ完全にクマ吉くんを見るうさみちゃんの目だね!(ギャグマンガ日和)
 状況が変わったので春日の説得を急ぐ信尹。
 上杉の下ではしょせん城の守りどまりだ、北条は自分たちが戦いに勝ったら春日の父、高坂弾正の
城であるこの海津城を春日に返すと言っている、と信尹は話します。
 ユッキーは自分の父も沼田、岩櫃を戦って取り戻した、今こそこの城を取り戻す時です、と話す。
 この熱意が伝わったのか、春日はようやく北条に寝返ることを決意します。
 その夜信尹のところには、ユッキー父が氏直に書かせた、海津城安泰を春日に約束する手紙が
届いていました。
 喜ぶユッキー。
 ところがここで信尹は厳しい顔で、「お前はわしのようになりたいと言っていたな、わしのようには
なるな」と言うのでした。

 そして千曲川を挟んで上杉と北条は対峙する。
 と、北条側にすごい知らせが舞い込んできた。
 猟師が山に潜む上杉の軍を見た、というのです。
 その数数万と聞いて動揺する氏直。
 なおこれを工作したのは佐助でした。(猟師に変装して嘘の情報を提供)
 しかも、上杉側にはりつけにされている者がいる、春日らしいと言われてさらに動揺。
 たくらみが悟られちゃったーテヘペロとユッキー父言ってるけどこれ、声のトーンが滝川に信長の
死を知らされた時と同じだ!(つまり、芝居っぽい)
 これが氏政なら見破っていたでしょうが、氏直はバ…考えなしだから、春日いなかったら意味ないじゃん
お前のせいだからなバーカバーカって父を罵る。
 お前、春日いなくても勝てる言うてたやん。
 さらに、徳川が甲斐に入ったという知らせを聞き、甲斐を徳川に取られてしまったら何の意味もない、
引き返すぞ、と父の言葉も聞かずに帰ってしまったのでした。
 ちなみにユッキー父は、ここまできたんだから上杉と戦おうぜ!って言ってた。
 父が失敗したと知って室賀もニヤニヤしながら帰って行きました。

 皆がいなくなったところで父しれっと、自分の言うことと違うことやってくれるから氏直楽だわ―とか
言ってる。
 やはり春日の件もわざとのようですな。
 出浦も氏直に呆れてました。

 そして上杉も、身内から謀反する人間が出て、この対応のために越後に戻ることに。
 今回割を食ったのは、北条が突然向きを変えて自分たちのとこにやってきた徳川家康ですな。
 ザマーザマー。

 実はあの夜、海津城安泰の手紙を受けとった信尹は春日を呼び出しこれを殺害。
 春日が裏切って北条の兵をこっそり城に入れようとしていた、咎めると切りかかってきたのでやむなく
殺したという風に上杉に報告したのでした。
 その証拠となったのが、氏直の城安泰の手紙。
 これは信じるわなぁ…。
 で、景勝は驚き、激怒した兼続は春日の死体をはりつけにしとけ、と命令したわけですか。
 でもまた兼続が信尹らをうさみちゃんの目で見てて、絶対見抜かれてるよなぁって感じだった。
 それに気づかない信尹ではありませんから、急ぎユッキーに真田の里へ帰るよう命じる。
 自分は何とかするからと言ってましたがこの人、本当にこの乱世生き抜いていくから大したもんですわ。

 春日の死体に手を合わせてから帰ろうとしていたユッキーの後ろに景勝が。
 彼は、春日のことを信用していた、と話します。
 武田の出を気にしていたけど、自分はそんなの気にしないのに、と。
 人の心はわからないものだ、と景勝は言ってましたけど、ユッキーはどんな気持ちで聞いて
いたんでしょうね。

 さてこの展開により、北条は徳川と戦い、上杉はもまた帰った。
 そういうわけで信濃はそのまま残った。
 これを見越して父は計画を立てていたのです。
 ユッキーは、あの人たちが恐ろしい、と三十郎に言う。
 でもこうまでしないと生き残れない時代だからなあ…。

 さてユッキーと兄に父は、これから信濃で独立国家のようなものを作る、と告げる。
 誰かの下につくとかじゃなくてですね。
 つまり、シーランドくんのような感じか…。
 父、こんなこと自分にしか思いつかんよーとか自慢してましたが。
 その狙いに気付いていたものがいた。
 武田信玄が生きていた頃より、ユッキー父の怖さを目の当たりにしていた男。
 徳川家康です。
 彼は父が、兵力を一切使わずして北条、上杉という脅威を信濃から遠ざけた事に
気付いていました。
 ちなみに戦支度しながらだったから、締め上げられて「きついきついきついきつい」って
言ってたのは笑いました。


 次回第9話。
 「裁判長、井手先生はまだお若い。どうか大目に見てあげてください。」



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→真田丸