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西郷どん

第2話(18/01/14)

 今回はちょっとすべってたというか…。
 あのね、お百姓さんらから頼られて板挟みになる西郷どんならまだわかるんですよ。
だけど、たまたま出会った家の子だけ助けようと奔走して、あげく自分が借金を背負うとまで
言い出す、じゃあ他の農家はどうなってもいいのかって気持ちが強くて、全然同情もなにも
出来なかった。
 むしろ、たった一人助けて何になるんだろう、西郷どんは考えなしの人間だなあ、という
印象が強かったです。
 そういう、若さゆえの青っちょろさを出そうとするのであればやはり、一人助けたら2人3人と
たかられて身動きができなくなる、という形で描くべきだったと思うよ。
 その方が現実味があるしエグくて良いと思うのだけど。

 さてさて。
 前回から6年が経過し、18歳になった小吉は名を吉之助と改め、年貢徴収の仕事について
おりました。
 面倒くさいのでこれからは西郷に統一します。
 で、米の様子を見てまわるが今年は不作だと言われる。
 …どう見ても豊作の米なんですけどね…。
 実際の田畑を使って撮影したのはわかるけど、もう少し何とかならなかったのかと。
 ものすごく良く実ったコメをバックに不作と言われても説得力ねえわ。
 んで、百姓らから年貢がきつい、助けてくれと懇願される西郷。
 一方彼の上司にあたる井之上は、百姓から袖の下をもらってました。
 そうやって目こぼしするということでしょうね。
 
 と、西郷は人買いに連れていかれそうになっていたふきを助けた。
 借金のかたにというので自分の金を出したがまったく足りず、西郷は井之上がもらってた
袖の下を渡してその場をしのぐ。
 ここ、人買いが何言ってたかわからんのですが。
 今日はこれで帰るけど足りないからまたくるってことかな。

 その後西郷は川でウナギを探すも、捕まえることは出来ませんでした。
 晩飯用に探してたらしい。
 この頃西郷の家は10人の大家族になってました。
 もう少し考えようや…。
 まあともかく。
 帰宅した西郷、ウナギもないばかりか、城からもらったはずの給金もふきのために
使った、ということで親から怒られる。
 そりゃ当たり前だわなあ。
 いくら人が良すぎるといってもここまできたら考えなしのろくでなしですよ。
 そのために家族が飢えて死んだらどうすんだ。
 そこに大久保利通がやってきて、自分も仕事にありつけたと報告してきます。

 一方で島津家。
 斉彬と父。
 調所っていう立場の人がいるんだけど、この人が借金だらけだった島津家の懐事情を
立て直したらしいんですが。
 斉彬は懐に入れた金あんだろ、軍事の準備のため貸してくれと言うけど、調所は耳を
貸さなかった。
 まあそらそうだ。
 しっかし薩摩藩って最初から武闘派かと思ってたら斉彬父みたく、ずいぶんと日和見な
人もいたんですなあ。

 西郷はふきの家にいってました。
 ふきは、自分が奉公に出れば借金が返せると言います。
 話してる内容的に奉公というかこれは色街のことだねえ。
 要するに、女郎に売られてくってことですな。
 西郷はどこの農家も困っている、と聞かされ、現実の厳しさに遭遇します。
 だからここの家だけ助けようとしても意味ないんだよねえ…。

 その夜、大久保の就任祝いが開かれました。
 赤山が豪華な鯛を持って来た。
 あと、糸もやってきました。
 大久保、一目ぼれしたっぽいな。
 西郷は、あーあの糸かあって感じですが。
 それと、女のクセに赤山のとこで学問を学んでいるのか、とバカにした人を大久保が
これからは女性も学問の時代だとたしなめたのは良かったね。
 
 西郷は赤山に困っている人を助けるにはどうすればいいかと尋ねる。
 まあ斉彬が藩主になれば変わるだろう、というのは皆うすうすわかってるんだろうね。
 でも今の斉興は久光を次の藩主にするつもりだと。
 調所が島津の借金返して、立場を強いものにしたから、その調所が斉彬を嫌ってる
限り彼は藩主になれないというわけです。
 ただそこまでいかんでも、「正しい事をしたければえらくなれ」(踊る大捜査線・和久さん)の
言葉通り、西郷がもっと上の立場に出世して、年貢を徴収する役人のトップになって
不正をただすやり方もあると思うけどね。
 この人の場合「今すぐ」なんとかしようとしてムチャばっかしてるからダメなんだよ、と思う。

 ともあれ。
 言い争いになって鯛がダメになった。
 もったいないなあ。
 糸も、食べ物を大事に出来ないような人間が将来を語るなと怒ります。
 そらそうだ。

 島津家の方ですが、何の書類だかさっぱりわからんのだけど、斉彬が斉興に怒られてた。
 斉彬は、この内容をきっちり幕府に報告しないとまずいと言ってたんだけど、斉興はそれを
やめろ、というような会話でしたが。
 斉興はその場で、次の藩主は久光にする、と宣言します。
 斉彬は江戸にいって幕府に報告する、この責めは父に負ってもらう、と赤山に言います。
 幕府はうすうす、薩摩のやってることに気付いてると。
 琉球、密貿易と言ってたけどつまり、これは父斉興がやってるってことなんですかね。
 それは次で明らかになるのかな?
 斉彬は次は藩主として戻ってくる、と赤山に約束します。

 年貢として米とか穀物がおさめられてるけど、その場で、升からわざと大量にこぼしたりして、
役人がそれをまたぐら米といって自分の懐に入れる不正が横行してるんですね。
 で、不足分は農民の借金にしてしまう。
 西郷はそれが納得いかず井之上に文句言うけど、これはお目こぼしされてることだ、と
井之上は取り合わない。
 そんで西郷は調所のとこにいってくる、というわけなんですね。
 これで本当にあっさり会えるから何なんだって感じなんだけど。
 真田幸村とはワケ違うだろ…。
 まあともかくそれで、調所は薩摩は元来から「定免法」だと決まっているという。
 これは、取れ高に限らず一定の年貢を取りたてるというやつで豊作の時にはいいけど
不作の時には今回みたく農民側が困ってしまう方法です。
 西郷は、検見取にしてくれという。
 こっちはその田んぼに応じて年貢をこれくらい、と決めるやり方で、こっちの方が正確に
年貢は取り立てられるけど手間も時間もかかるので、江戸時代はほとんどが「定免法」を
取り入れています。
 ただし著しく不作の場合には年貢を減じる策がとられていました。
 幕府もアホじゃないから、そんなことしたら農民が田畑捨てて逃げ出すとわかってたん
だろうね。

 で、西郷があまりにもあーだこーだ言うもんだから調所は、だったらやってみろと言う。
 それは皮肉だったわけですが、西郷には通じないもんだから、彼は許可出されたと思って
喜んで検見取に出かけていくわけですね。
 糸も手伝ってくれると。
 それはそれでいいんだけど、なんかふきの父親とか浮かない顔してますが…。
 糸はふきに、自分の家で雇ってもらえるようにする、と約束しています。
 ふき、とても喜んでいます。
 検見取の最中西郷は、なんか木に鎌がささってるのを見つけ、不審に思いその道を
入って行く。
 と、山奥に図面に書かれていない田があったのです。
 隠し田ですね。
 今でいう脱税のようなもんだ。
 年貢の取り立てがあまりにも厳しいために、こうして隠して年貢対象外の田を作って、
何とか食べるものを作ってたんだろうね。
 というわけで西郷、どうしたもんかと大いに困る。
 農民が困ってるのもわかるけど不正は見逃せないと。
 で、赤山のとこにいって斉彬に会いたいという西郷。
 いやさ、あの困った時の斉彬頼みやめませんかこのドラマ。
 何かと斉彬斉彬って言ってて、ドラえもんじゃねーんだよ斉彬は。
 西郷は百姓の苦しみを斉彬に伝えたい、あの人なら分かってくれる、と赤山に説明。
 赤山はこれはナイショだけど明日の朝早く斉彬は江戸に立つと教えてくれます。
 つまりそれまでに意見をまとめて持っていけば、読んでくれる可能性は高いと。
 西郷、斉彬に会えると喜びます。
 まったく、会いたくて会いたくて震える西野カナかお前は。
 
 朝届けに行く途中で西郷のとこに大久保が来ました。
 あんまり思い込みばっかりで動くなよ、と言う大久保。
 まあ彼の言い分も正しいわな。
 西郷は、実は子供の頃一度会っていると大久保に話します。
 腕を負傷して剣をふるえなくなった自分に死んではならんと言ってくれた、さらに、もう一度
会おうともいってくれたと。
 …覚えてますかね…。
 そういうわけで斉彬のもとへ行くのですが…。

 一方糸ですが。
 ふきのとこに、やっぱ雇えんかったごめんと言いにきてました。
 は?お前、家の人に確認もせずに、ふきに雇ってあげるとか言ってたの?
 ぬか喜びさせといてそれはひどいわ。
 まず先に家の人に確認してからだろうが。
 いい加減だなあ糸。
 ちょっと見損なったわ。
 
 そこに人買いがやってきて、ふきを連れていってしまいます。
 これはもう借金だからどうしようもないと思うんだけどなあ。
 糸は西郷のとこに報告へいきます。
 家にいっててっきり入れ違いになるかと思ってたら、なぜか正確に西郷が向かってる
道を追いかけていったよ。
 お前はエスパーか。

 その頃赤山は、現れない西郷にジリジリしつつ、斉彬とともに休憩をとってた。
 てか朝早く立つって話はどうなったんだ…朝早い割に西郷も大久保も糸もあれこれ
動いてるしさあ。
 で、斉彬のとこに向かおうとしていた西郷、糸から話を聞いてふきのもとに駆けつけますが、
ふきは自分がいけば借金がなくなるし家族も楽になる、と言って人買いとともにいってしまいました。
 そらそうだ。
 ふきの方が大人ですわ。
 西郷はこの子の借金は自分がおうからとまで言ってたけど、人買いだって仕事なんだから、
だったら今すぐ払ってくれよってなりますわな。
 西郷といい、糸といい、どうして「出来ないこと」を安易に約束するのか。
 今回はちょっとどうかなと思う内容でしたね。
 西郷はなんていうかちょっと突っ走りすぎなので、広い視野でものを見てる斉彬が逆に
喝を入れてくれたらいいなと思うんですが。
 
 赤山の方はずいぶん待ったけど西郷がこないのでこれ以上引き留めておくわけにもいかず、
斉彬は出発しました。
 うすうす気づいてたようですけどね、斉彬も。
 赤山は、会わせたい人がいたと切り出した上で、どこかで百姓のため駆けずり回ってたのでしょう、と
伝えます。
 赤山の方がよっぽど考えて動いてるように見えるけどね…っていうか糸に手紙託して、赤山に
伝えればよかったのでは。


 次回第3話。
 「子作りは計画的に」



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