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西郷どん

第20話(18/05/27)

 西郷と大久保の関係って、龍馬伝の龍馬と弥三郎の関係に似てると思う。
 自分だってすぐれた人なのに、相手のいいとこばかり見えてあんな風になりたいと思いながら
ずっと届かない、みたいなのがね。

 さてさて。
 これどうしようかな。
 とぅまの方が書きやすいからとぅまのままでいいかな
 西野カナ…じゃなくて愛加那は漢字変換めんどい。
 とりあえずとぅまで。
 島の女性は結婚したら左手に魔除けの刺青をいれる、ということでとぅまも慣習にならって
入れてました。
 大変だなあ。
 この時西郷は、薩摩で何が起きているか、何が起きようとしているか知りませんでした。
 そりゃそうだ。知ってたら怖いよ。

 時は戻り1859年。
 西郷が島に流された後の薩摩では。
 大久保の両親は別の家に移り住むと言ってました。
 家督を譲り、子供らも嫁に出たからあとは隠居してのんびりだそうです。
 見てるとかなり生活に余裕が出てるように感じますね。
 西郷の家とは大違いだなあ。
 大久保父は彼に、薩摩の間違いを正すというなら好きなように生きなさい、と言って
その背を押してやるのでした。
 いい父親ですね。
 西郷の父はいろいろ止めてばかりだったからなあ。
 まああれもあれで、なんですが。

 薩摩藩は斉彬の父が実権を握ったことによって、ひたすら幕府に恭順の姿勢を示して
おり、皆不満だらけでした。
 西郷の仲間も、何とかして西郷を島から連れ戻さなければ、と憤っていて、斉彬父を斬るしかない
という者まで。
 大久保はそれを止めます。
 一応、島流しにして生かしたのは斉彬父だから、って。
 まあしゃーないな。
 仲間らはどうしてそこまで斉彬父をかばうのか、と言うけれど、大久保は大局を見てどうすべきか
動ける人だったんだろうね。残念だったのは、それをひとに話さなかったことかな。
 自分は今こうしようと思ってて、それをするにはこれが必要だから今こうしてる、と話せば
仲間も決して理解できない人らじゃないとは思うんだけど、「どうせ話してもしてもらうことはないから
自分ひとりで動こう」というのが間違いだったんじゃないかと…。
 まあそれにこの人ら口が軽いから、作戦をあちこち言いふらしてしまいそうではあるしな…。

 斉彬父は久光を呼んで、大久保を紹介します。
 大久保は斉彬父の下で、藩内の不平不満情報を集めては報告する立場にいた。
 なるほどそうやって信用を得るというわけですな。
 まあ久光はもっと前から知ってるけどね。
 囲碁がうまいぞ、と言われて成り行きでうってますが、久光負けた。
 皆ご機嫌取りでわざと負けたりするのに、って言ってますが何が不満だったのか大久保に
怒り始めたよこの人。
 久光としては、西郷の友達じゃなかったんか、なんで裏切るようなマネをする、という不信感が
あったらしい。
 ここで大久保は彼にだけは計画を打ち明けます。
 いずれ斉彬父は死ぬから、その時には久光がこの国の政治をやって欲しい、志ある者たちは
あなたの世が来るのを待っている、と伝える。
 怒ってた久光ですが、国父というのが気に入ったらしく、話を聞く気になった模様。
 あれ…こいつ意外にチョロいで…。

 で、時が来るまでどんな手を打てば良いか語り合いましょう、というわけで、囲碁を打つと称して
ここで作戦を練るわけか。
 久光、囲碁でもう一度勝負しようぜって言ってるけど、お前さっき激高して碁盤の石弾き飛ばしたやろが。
 全部拾え。
 
 その頃大久保の嫁、満寿はちょっと困った事態に。
 由羅の茶会に招かれてました。
 なんで本当にこんなことになったんだ…。
 主だった部下の奥さん呼んだらしいけど。ああ、斉彬父の覚えがめでたいから呼べってなったのかな。
 由羅は、久光がこもって囲碁ばっかりやっている、という愚痴を言います。
 ここで満寿は、「久光様は囲碁が強いと聞いてます。囲碁が強い人は政にも強く、家康もそうだった。
多分いろいろ戦略など考えてるのでは」と言う。
 まあ言わずにおれなかったのかな、と。
 由羅は、久光は遊んでなかったのか、さすが久光と感心しきりで、満寿に飼っていた犬が生んだ子を
預けます。
 え、そんなんいきなり預けられても…。
 大久保の妻もすばらしい、と斉彬父に報告されるんでしょうねえ…。
 それはいいけど…。

 んで帰宅した満寿ですが、由羅の茶会に行ったと知った大久保は、そんなものに行くな二度と
受けるな、と激怒。
 わんこ持ち帰りました、と言えなくなったな…。
 で、困った満寿は隣の西郷家に犬を預かってもらうことにします。

 そして斉彬父はほどなくして病に倒れました。
 父は久光に、自分は死ぬぞ嬉しいか、これからお前は古きよき薩摩を守れ、と言う。
 でも久光、死なないで欲しいと本音を言うんですね。
 これから自分の世になる、公儀に物申す薩摩を目指すって決心してても、そりゃ父親には
死んでほしくないのが本音でしょうしね。
 由羅も薩摩の言葉で斉彬父に、お疲れ様でしたって言ってたのが印象的でした。
 そうして斉彬父は亡くなり、大久保の言葉通り、久光が国父となる時がやってまいりました。
 皆が待望していた政が始まりますかね。

 と、大久保家になんと由羅がやってきた。
 大久保は出ていて満寿と生まれた子がいたのですが、もうビックリですわな。
 犬を引き取りにきたって言うんですね。
 一人でさびしいからって。
 前の犬死んだのかな。
 つーかこれは困るわなあ。
 帰宅した大久保、由羅がいたことにもビックリですが、犬の一件はまったく知らなかったので
さらにビックリ。
 由羅が帰った後に満寿に、二度とこんなことするな、仲間に伝わったらどうなる、と怒ります。
 ただ満寿としては今大久保が何をしているのかちゃんと行って欲しい、と。
 そらそうですよね。

 その仲間の方ですが、橋本や長州の吉田松陰も殺され、不満は爆発寸前でした。
 俊斉の弟らは脱藩して江戸にいるらしいんだけど、井伊を斬ると手紙に書いてきてました。
 なんつーか…。
 薩摩には脳筋しかおらんのか。
 もう少し考えて動く人らは…。
 皆、自分らも脱藩して江戸に行くぞー!と言ってますが、大久保はそれを止めた。
 今は早いと。
 なんでそんなことを言うんだって仲間問い詰めてたけどお前ちけーよ顔が。
 ただ大久保の言う事を誰も聞かないのは、この人が全部自分の中におさめてしまって、
止めることだけはあれこれ言うからだと思う。
 西郷は「自分はこうしようと思っているが皆はどうか」とまず打ち明けていたから、仲間
からの信頼も厚かったんじゃないかな。
 仲間にしたら大久保は、どうせ話しても無駄だから自分ひとりで動こう、と思ってるように
見えるんだろうなと。
 
 久光、脱藩希望者がいると大久保から話を聞いて、それはあかんと言います。
 江戸の動きに惑わされるのはよくないと。
 これで大久保、諭し書きをくれというのですね。
 殿の名前でそれが出るなら皆納得するだろう、と。
 頭いいですね。

 そんで皆が憤ってるとこに大久保が戻ってくるわけですが。
 久光も一緒にいた。
 そうなると皆文句も言えませんわな。
 久光は殿からの手紙だといって、「斉彬の遺志を継ぎ、乱れた世に勤めを果たそうと思ってるから
今は藩の名を汚さないよう、忠義尽くしてくれ」と読み上げ、皆に精忠組という名を授けています。
 松平容保が新撰組という名前をくれたように、薩摩の志ある人たちにも精忠組という名が与えられた。
 名誉なことでしょうね。
 
 ただ仲間の中にはすんなり受け止められなかった人もいるようで、あれは大久保が全部文章
考えたんじゃないのか、と言ってくるのもいた。
 でも大久保が考えたからといっても、殿らが声明を出したのは事実なんだし、何が不満なんだろうと
思いますけどね。
 こういうとこがダメなんじゃないの。
 皆は、大久保が全部筋書きを握ってんじゃないのか、由羅の犬だって預かっていたし信用
ならない、と言ってます。
 だったらもう面倒だから脱藩してどこへでも行けよ…。
 出世したいからコソコソ一人だけ卑怯なことやってるんだろう、と大久保に詰め寄る仲間。
大久保は出世したいと言います。出世して薩摩の政に影響もたらしたいと。
 そら偉くならないと動かす事できないもんね。
 踊る大捜査線でも和久さんが「正しい事したければ偉くなれ」と言ってましたね。

 そんな騒ぎの中、1人が隠していた大久保の手紙を見つけた。
 それは殿にあてた西郷の嘆願書でした。
 西郷を何としてでも薩摩に戻して欲しい、そういうことが書いてあった。
 大久保、やっとそれを殿に直接届けられる立場にきた、と話すのです。
 彼は最初からそのつもりでずっと動いていた。
 仲間もやっと理解したでしょうね。
 ここに西郷がなくてはならんという大久保。
 でも自分は自分のやり方でしか出来ない、と謝る大久保。
 それを理解してくれた仲間も多かったですが、何人かは、武士には実行あるのみって走って
出て行ってしまった。
 まあそれもそれで仕方ないことじゃないかなぁ。

 大久保は満寿に、思っていることを言ってくれと言うから伝えるけど、なんで自分は西郷の
ように出来ないのかな、と悩みを打ち明けます。
 満寿はあなたはあなたのままがいいです、というのですが…。
 このドラマに限っていえば大久保は、仲間を信用しきってないとこがあるんじゃないかな。
 どうせ言っても無駄、みたいな。
 そこが西郷と根本的に違うと思う。
 彼は基本仲間を疑うということをしてないから全部話すし。

 さてさて。
 その西郷ですが。
 とぅまといちゃいちゃしてたら木場がきた。
 木場空気読めよ…。
 大久保からの手紙をもってきたのでした。
 そして大変なことが起きたという。
 井伊が斬られたと。
 桜田門外の変ですね。
 なんかBGMがゲームっぽかった。
 有村という人が斬ったらしいけど、結局切腹することになり、介錯は俊斉がしたと。
 俊斉は自分の弟らが粛清されたと嘆き悲しんでいたけれども、大久保の話を聞いて
ちゃんととどまっていたらこんなことにはならなかったでしょうよ。
 殿の名も汚したようなもんだよ…。
 まあともあれ、そういうわけで薩摩はモメにモメていたのでありました。
 木場は西郷に、あなたが薩摩に帰る日も遠くないですね!とまったく空気読まない発言をして
去っていくのでありました。


 次回第21話。
 「自由とは無法ではなく己のルールで生きること」



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