多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ドラマ&もろもろの感想→西郷どん
西郷どん |
第22話(18/06/10)
このドラマを見て学んだこと。
何事も馬鹿正直に言えばいいってもんじゃない。
西郷が島から帰ってくる頃、井伊が殺されたことにより幕府の権威は失墜、全国で討幕の
動きが広まっていました。
そんな中久光が推し進めようとしている出兵はいろいろなところから注目を集めていた。
なお西郷は名をあらためて大島と名乗ることにした、と言ってます。
お前タイトルバック出る前にそんなこと言ったら、銀魂だったらタイトルロゴ確実に
変わってるとこだぞ!なんでこのドラマは銀魂じゃないんだ!
ドラマ見ながらメモ取る時に、西郷の発言は○に西、大久保の発言は○に大で書いてるの
ですが、どちらも大になってわかりにくくなるだろうが!
つーわけで西郷が改名しようがなんだろうが西郷どんです。
久光と会った西郷ですが、彼の斉彬の遺志を継いだ計画を実行する、というのを聞いて
西郷は無理がある、とバッサリ。
理由として、自分の計画に協力してくれる予定になっている松平春嶽に会ったことがない
だろう、と。将軍にと考えている慶喜にもですね。
斉彬は自分の計画のためならば全国あちこちに飛んで行って直接話し合い、頼み込んだり
していたけれども、久光は薩摩から一歩も出ず、手紙のやりとりだけ、それでは信用が得られない
というわけです。
まああれですよ。
現代で言えば、ネット上のやり取りがどんだけあったとしても、その人のひととなりというのは
実際に会ってみなければわからないのと同じことですよ。(だからこそ出会い系の犯罪がなくならない
んでしょうが)
あと西郷は、斉彬には多くの同志がいたけど久光はぼっちやん、と言いました。
言いおった。
この男、ぼっち言いやがった。
まあ大久保も、帝の詔もらえば何とかなると思ってるあたり甘いと思いますね。
斉彬の手足となり働いてきて、あちこちの人と出会ったからこそ西郷は、久光ではダメなのだと
理解してんだと思います。
ただ西郷が下手だなと思うのは、久光には久光のやり方がある、斉彬をそのままマネしても
うまくいかないということをちゃんと伝えきれていないこと。
頭からただ自分を否定されるだけだったら大体の人は怒りますよ。
器の大きい人なら怒らないかもですが、そもそもそれだったらこんなことにならないし。
久光は自分を田舎者と言うのか、と怒ります。
サブタイトル回収〜。
西郷は久光に、世の中を変えようと思うならまず世の中を知れ、と言います。
まあそれは正しいんだけど悲しいかな、久光はそれをちゃんと受け止めるだけの度量は
なかったんだね。
そして西郷も正直に言い過ぎたんですわ。
こういうのは一度失敗させないと理解できないから。先に先にと止めちゃうと、「あいつが
邪魔するから」になっちゃうからね。
ナレでこの不幸な関係はここから始まったと言ってたけど、斉彬が生きてた頃でも久光、わりと
西郷を邪魔者扱いしてたけどね。
西郷は大久保に、久光は斉彬のことしか見えてないという。
彼の遺志を成し遂げようと思うあまり、そっくりそのままやれば成功すると思ってるとこが
やばい、というのが理解できてないんだろうねえ。
そして西郷が戻ってきたからと祝賀会やるはずだったのにまるでお通夜のような雰囲気に。
そこに有馬がやってきて、久光じゃ世の中は変えられない、自分は京に行く、一緒にこいと
西郷を誘うのです。
大久保は有馬が討幕の志士とあれこれ手紙のやりとりをしているのを知っていました。
いわゆる過激派、という連中ですね。銀魂で言えば初期のヅラ一派みたいなもん。
世の中改革のためには幕府の連中殺すのも当然、みたいな考え方。
この中からさらに、実際にやらかすようなのが高杉一派です。
西郷は国の中で争ってる場合じゃない、それを待ってるのは異国だと諭す。
今は策をねるねるねるねする時だと。(ねるね多くね?)
有馬は西郷が断ったら自分らさっさといってしまいました。
西郷も、どかないって言ったのにサクッとよけてんじゃんよ…。
さて久光は出兵の準備を整えており、西郷には下関にいって支度をしとけと命じます。
もし自分の命に背くことがあったら今度は島流しではすまん、という感じで。
その頃有馬も京を目指していましたがそこに大久保が現れる。
仲間として行って欲しくないということを告げます。
さらに、久光から、討幕をたくらむ者は藩命に背いたとして重い処罰を課すという文の
ことも伝える。
土下座する大久保に対して有馬もきちんと膝をついたから、この人自身ちゃんと礼儀は
身についてる人なんだなあ、と細かいとこで感心しました。
ともあれ有馬は大久保の願いもむなしくみんなに行くどと声をかけて立ち去ってしまいました。
君ら、大久保がきた方向に走っていったけど、それ逆じゃないのかね…。
西郷は下関にて、白石という人の屋敷を訪れていました。
大島だと名乗るけど白石は、ここは討幕の人ら多く出入りするから、西郷って名乗ってても
大丈夫ですよ、と言う。
それを聞いて西郷はどう思ったでしょうね。
さらに白石はあなたの弟さんも来ましたよという。
すぐ下の弟は西郷家守ってるはずだから二番目か三番目の弟かな。
その、信吾が重要な役目についておられるんですなあ、と感心しきりの白石。
聞けば、藩から命じられたといって30両を白石から借りていったというのです。
西郷、嫌な予感しまくり。
確かに弟が重要な役職ついてたらわかるだろうしね。
西郷と一緒に下関で準備をすることになった新八も、あいつ有馬のとこに出入りしているらしい、と
言います。
私ここで、藩の名を騙って信吾が30両借りたのかと思ったけど、さすがにそんなやばい
ことはせんかな。
本当に藩から命令があって30両借りて、その金に手をつけたのかな。でもそれだと信吾の
ようなやつに藩が命じるわけないですよね。あの西郷の弟だもん。
この後シーン変わるけどBGMがえらい現代的だった。
で、現れたのが信吾。
西郷の名が広まってるからチヤホヤされて勘違いしてるっぽいなあ…。
彼は久坂や吉村といった人間と集まって話をしていました。
ちなみに料亭で飲み食いして芸者呼んでるだけ。
まあこういう風にだらだら遊び歩いてるのを、討幕について語ってると言ってたのはごくわずか
ですが、ほんっとうに情けないな信吾。
そんでその芸者がおゆうって言うんですが、信吾のぼせあがってました。
音楽がまるでドラクエの酒場のようだ…。
久光がいよいよ薩摩を出発しまして。
京には300人の討幕派が集まりだしてました。その中には松下村塾の門下生もいたとか。
武市一派もいたらしいです。
この時期意識高すぎ高杉くんは京だったっけかなあ…。
まあいいや。
その中で西郷は下関の白石家に集まっていた討幕の志士から話を聞いていました。
仲間のフリをして京の情勢がどうなっているか聞き出している、というのはなかなか
さすがですね。
そんで有馬らがそろそろ京につくころだと聞いた西郷、急用を思い出したといってその
席を抜け出す。
彼はなんと、京へ行くと言い出したのです。
アホだろ。
自分の身も顧みず危ない連中を止めるというのはわかるけど、それで自分が処罰されて、
久光が強引に出兵を進めてまったらその後は誰がいさめるんだよ…。
こういうとこが西郷、考えなしだなとは思います。
つーか次の瞬間もう京についてるとか。
下関から京ってどんくらいよ。
かなり遠いだろ…。
西郷は薩摩藩の宿屋、かぎやに入ります。
お虎さん出てきました。
西郷が生きていたと知って感激しきりですが、西郷とは呼ばないでくれ、大島と呼んでくれ
あと主に話があるというのへ、「わかりました。西郷はんどすー!生きてましたー!」とでかい声で
主人呼びにいったのはお約束で笑いましたね。やはりこういうのがないと。
新八がめっちゃ慌ててて面白かった。
主の言う事には有馬らはここにはもうまったく来てないということ、しげのやというところに
出入りしているようだ、というようです。
さらに信吾も派手に遊んでるらしくて、さすがは西郷の弟みたいに一目おかれてるみたい。
あいつ絶対借りた金使い込んでますやんか…!
その信吾は、おゆうを身請けしたいと言ってた。
おゆうはさすがかわしてましたけども、そこにパーン!とふすまあけはなって西郷が現れた。
そりゃビックリですわなあ。
西郷、白石から借りた金に手をつけたな、とメチャクチャ怒ってます。
しかも信吾おゆうの後ろに隠れてるんですよ。
情けな…。
しかも、自分は脱藩して有馬についていくとか、久光じゃダメだ、自分らの手で討幕せねば、とか
言ってること全部有馬の受け売りらしい。
だっさぁー。
んで西郷が怒ってるとおゆうが、次の座敷があるので…と言い出す。
その間に信吾逃げるんですよ。
こんなのが弟かよ…。
で、西郷はおゆうに迷惑かけて申し訳ないと謝り、支払いをしようとするんですが、おゆうは感心
するんですね。
噂に聞いていた通り心の大きな人だって。
今まで自分らに頭下げたり、支払いをきちんとしようとする侍はいなかったって。
この時代確かに侍は身分にものを言わせて支払踏み倒すの多かったからなあ。
で、有馬の居場所を知ってますよと言うのです。
本来は言わないんでしょうが、西郷の人となりに惚れたからでしょうね。
そんで有馬と会った西郷。
……あれ?
有馬さん、まゆげないよ?どうしたの?
西郷は有馬に、自分たちの命を捧げれば事が進むと思ってるのか、と言う。
腹を割って話し合わんか、と。
西郷があぐらで座ったら有馬もあぐらで座りなおすのいいですね。
大久保はとにかく聞いてくれ聞いてくればっかりだったけど、西郷は相手の言い分も聞く、
と言う風に出たわけだ。それが違うとこなんだろうね。
で西郷は、斉彬だったからこそ彼が出兵するといった時に日本中が湧きあがり、幕府ですら
恐れおののくということがあったけど、久光では無理と言います。
それで下関から京に来るあいだ世の中見てきたけども、こんなに討幕の志を持っている人間が
多いとは思わずびっくりしたというのです。
有馬は、幕府がダメになってる証拠だ、と言うけれども。
西郷はそこで言います。
討幕したとしてその後どうすんだと。
徳川の世は終わるかも知れないけれども、じゃ誰が幕府にとってかわるんだと。
右往左往してまごまごしてるうちに外国に乗っ取られるというわけですね。
西郷は斉彬の遺志は討幕ではなくてこの国を強くすることだったという。
要するに討幕するするって言うなら、それに代わる政の基盤作っとけってことですな。
頭がすげ変わるだけなら外国の入る隙はないってことで。
西郷は有馬に今はなんとかこらえてくれと言う。
もしそれが納得いかないなら自分を斬れ、俺の屍を超えて行けと。
どっかのゲームタイトルのようなこと言ってんじゃねーぞ!
で、有馬は納得したようで行動に移るのはやめることにする。
ここ、分かり合った二人がどつきあってたけど、さすがに銀魂の銀さんと源外のようにはならなかったな。
つーかここで信吾がちょくちょく映ったけど、全然納得してない顔に見えたんですが。
いや、次のシーンで納得したみたいなやりとりあったからさあ。
話し合いも終わって皆で寝てる時、西郷は信吾にいきなり突き飛ばしてすまんかったと謝ります。
でも信吾はそれを許し、有馬との話し合いを見て兄の偉大さを理解したという。
西郷は自分の留守中によく頑張ってくれた、と信吾の労をねぎらいます。
あと、自分が島にいってる間に西郷の名が独り歩きして、噂が大きくなって困ってる、とも。
まあそれはしゃーないですねえ。
あとタイトルは、斉彬と久光もですが、西郷兄弟のこともなんだろうね。
前斉彬が死んだ時もタイトルかけてたのあったなあ。
こういうの好きですね。
ところが。
下関では大騒ぎになってました。
西郷がおらんということになり、久光激怒。
しかも家臣が、西郷と大久保が前に話していたのを聞いてて、久光は斉彬のような器はないと
いうのを告げ口しちゃうんですよ。
こいつ性格悪いな…。
というわけで久光、西郷は切腹だー!と騒いでます。
どうなることやら。
次回第23話。
「大切なものは見えにくい」