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西郷どん |
第34話(18/09/09)
幕府軍に対して長州はたった3500人という人数でこれを退けました。
それも、薩摩を通じて購入した最新の武器があったからです。
その戦の中、家茂が逝去しました。
…将軍暗殺編?(違います)
家茂は慶喜に、徳川を頼むと言い残しました。
で、幕府は朝廷に働きかけ、長州に対して休戦を申し入れることに。
まあこうなったら幕府のメンツ丸つぶれですよね。
長州をつぶしてやるって挙兵しておいて、休戦お願いしますって頼むんだから。
知らせを聞いた岩倉は大喜び。
幕府の権威は地に落ちたと言ってます。
勝も、徳川の世はもうこれでおしまいだなと言っていたら…。
表から「あー」て声がして、西郷が岩倉の罠にひっかかってた。
どうやら毎回引っかかってる模様。
ということは、いつも岩倉は位置を変えてるからそのたびにひっかかってるというわけですか。
西郷どんだけ間抜けなんだ…。
西郷は、岩倉の家の中から勝が出てきたことにビックリ。
聞けば二人は旧知の仲のようで、勝が長州へいった話をしにここへきていたようです。
あれだけ勝を嫌ってたくせに慶喜、休戦申し入れを勝にやらせたのか。
あわよくばやられてくれればちょうどいいくらいの気持ちだったんかね。
アホだな。
勝がやられたらそれこそあの海軍、幕府の敵になるのに。
ともあれ、長州にいった勝はヅラに、将軍死んだから喪に服す、そのため戦を中断したいと
伝えます。
その上で、徳川は一大名に戻ってもいいと俺は思ってんだわ、と本音を伝えた。
もう一度戦をする力はないだろう、と。
ヅラと気が合いそうですね。
西郷、そんなことがあったのかと驚きます。
大久保や勝もあの慶喜は将軍にならんと言ってるみたいだぞ、貧乏くじ引かされたく
ないんだろう、と話を。
岩倉もこれからは帝を中心とした政策をすべしと言ってますが…。
大久保は、いや将軍になると思うと言い出しました。
慧眼ですねえ。
ここで自分が将軍になると言えば批判されるから、では慶喜が使うのは誰かってことになりますね。
その頃孝明天皇は慶喜に、将軍になって自分のそばにいてよと言ってました。
だろうなあ。
ナレで、西郷の予想通り慶喜は将軍になったと言ってるけど、予想してたのは大久保であって
西郷は何もいってないわけですが…。
あと慶喜、洋装はいいけどブーツはいて畳歩くんじゃありませんよ!
靴であがったらダメだろう!
15代将軍となった慶喜はロッシュと会っていました。
握手するのはいいけどお前、手袋はとって握手するもんだぜ。
なんも知らんな…。
このころから幕府はフランスと急接近し始めました。
そして帝を無視してやりたい放題が始まった。
そんな中、薩摩藩邸に大変なニュースがもたらされます。
孝明天皇が崩御されたということでした。
慶応2年12月25日。…クリスマス…。
岩倉の悲しみも相当なもので、後を追おうとするくらい。
気持ちはわかる。
西郷と大久保は、今の帝は年も若く、慶喜の息がかかってない、動くなら今です、と
岩倉に声をかけた。
岩倉、怒るんだけどその時に鐘の音がして、その通りやって言い出して。
お前は何やってんだ。
その鐘の音は策を思いついた効果音なんかよ。
んで岩倉は、帝に堪忍してくれと謝った後で、各方面に手紙を書きだしました。
こうして西郷は、各藩を抱き込むべく動き始めます。
まず西郷は久光のところにいった。
諸藩で慶喜に、兵庫の開港に待ったをかけましょう、それが出来たらもう徳川に力はないと
帝に知らしめることが出来る、久光には四藩の総代に欲しい、と。
久光、おだてられてまんざらでもなさそう。
うん、なんかかわいくなってきたぞ。
この後西郷は土佐の山内容堂に会ってました。後藤も横にいた。
ああ、この後藤を今の久光の中の人が昔やってたっけね。
懐かしい。
容堂は、その話乗った、と言ってます。
ところが。
彼のところには一足先に慶喜からの手紙が届いていたのでした。
半次郎が西郷に、宇和島も動くようですよやったねと報告してきますが。
西郷は半信半疑のようでした。
思えば今までいろいろ騙されてきてるから、二つ返事で引き受ける諸藩の反応が
気になってんだろうな。
なお、宇和島の藩主は伊達家です。東北の方が本家で、こっちは分家。
大久保は松平春嶽のとこにいってました。
こっちもなんか二つ返事で引き受けてんだよなあ…。
というわけで。
二条城に諸藩が集まりましたが。
え、ここでぶっつけ本番なの?
事前に久光、他の人らと会って話をしておかないの?
そこちょっと抜けてるなあ。
慶喜は入ってきて、写真とろうぜ!とか言ってるし。
久光が、写真撮るためにきたんじゃない、兵庫の開港についての話だというも慶喜、
ケロッとして、他の諸藩代表からはいいよって返事もらってるし、と答える。
やっぱり薩摩ハメられてんじゃねーか。
さらに文句を言おうとする久光に対して慶喜は、自分はもう一ツ橋じゃなくて将軍な
わけだけども、文句言うなら覚悟して言えよと言いやがって、そうなると久光としてはもう
何もいえなくなるわけです。
慶喜は既に他の連中を懐柔していたのでした。ギャオー!←怪獣
慶喜はこのあと、パークスとも会った。
彼はいろいろな外国の代表と会い、自分こそが日本のトップであると宣言して回ったん
ですな。ひでーことしやがる。
帝ないがしろもいいとこだ。
そのあとロッシュと会った慶喜ですが。
ロッシュは幕府への支援は惜しまないと言ってきた。
そのかわり、日本の一部を領地として欲しいなあ、薩摩がいいんだけどなあ、と。
慶喜なんも考えずにOK言ってます。
言葉わからないけどふきは、二人の会話の中に薩摩という言葉が出てきたのを聞きとがめていた。
要するに諸外国は、日本の一部を領地とすることにして、攻め入る足がかりが欲しいわけです。
日本海もしくは太平洋に停泊してそこから戦争しかけるよりは、薩摩のように地があれば、物資
調達もたやすいわけで。
こういう危険性を知っていたのが長州の高杉でした。
長州が外国に戦争吹っかけて負けた時に(慶喜が将軍後見人になった翌年くらい)、まあ賠償金とか
交渉が当然あるわけですが、それを丸投げされたのが高杉だった。ええ、一切のルールが通用しない
この人です(笑)。
賠償金はしぶしぶ支払うにしても(ただし、幕府に全額押し付けた)、彦島を貸せという要求には
絶対に応じなかった。
ここは地図とか検索してもらえばわかるんだけど、山口と福岡、そして瀬戸内海への入り口として
非常に重要な場所であり、ここを押さえられたら本当にやばいのを高杉は知っていました。
以前、イギリスに支配された上海の悲惨な状況を見ていたからというのもある。
だから頑として応じなかった。
もしあの時彦島が他国のものになっていたら、今頃日本という国そのものがなくなっていたはずです。
それくらい重要な場所だった。
さてさて本編に戻ります。
京で江戸前うなぎが販売されてました。
関西ではうなぎは腹開き、関東では背開きと言いますね。(切腹を連想させるので関東では背開き)
それを西郷や新八、お虎らで食べているとふきがやってきた。
新八、空気読める男なのでふきを威嚇するお虎を引き離した。グッジョブ!
で、ふきは、最近慶喜が外国の人間と頻繁に会っていて、言葉はわからないけれども、たびたび
薩摩という言葉が登場する、というんですね。
西郷はふきに、薩摩の屋敷に避難しないかと言うもふきは、慶喜には恩があるし、あの人を支えて
あげたいというのでした。
優しい人ですね。
数日後。
西郷はパークスの通訳、アーネスト・サトウと会ってました。
西郷が頭いいなと思うのは、どういう過程で「薩摩」という言葉が出てるのか、通訳に聞いた方が
早いと考えたとこだね。
慶喜と会っていたんですね、と西郷が聞くとサトウは、このままではイギリスは考えを改めないと
いけないと言ってきた。
フランスは幕府に無限の支援をすると言っている、噂だけどその見返りとして薩摩をフランスに
くれと要求してる、と。
サトウは、薩摩が望むなら武器やお金とかを貸し与えるんじゃなくてあげてもいいよというの
ですが…。
完全にそれ、フランス兄さんとイギリスの代理戦争みたいなもんですやん。
西郷、無言で笑顔だし。
そののち彼は、日本のことは日本人で解決しないとならないとパークスに伝えて、というのでした。
この国はイギリスのものでも、フランスのものでもない、と。
西郷、イギリスから支援を受ければ当然イギリスも領地を要求してくる、と思ったんでしょうね。
冒頭の罠にひっかかってた西郷と対照的な感じになってきた。その効果を狙ってあのシーン入れたん
ならすごいですわ。
夜、西郷は大久保に、慶喜がこの国を切り売りしようとしている、もう腹くくるしかない、武力で
幕府を討つしかないと話しました。
覚悟を決めないと倒せない、と。
それで西郷は大久保に、長州に頼みにいって欲しいと言います。
西郷は岩倉のとこにきた。
…役目反対だった方がいいのでは…まあいいけど。
西郷は岩倉に倒幕の勅命が欲しいと話します。
つまり、幕府を朝敵にするわけか。
今しかない、という西郷。
岩倉は騒ぐでもなく、そんなのすんなりいかんぞと言います。
この人がそういう風に言うってことは相当難しいってことなんだろうね。
西郷、急がないと慶喜がこの国を異国に売ってしまう、と。
大久保はもう長州へ話をしにいってると聞き、岩倉はもうそこまで進んでいるのかと驚く。
西郷はふきやサトウから話を直接聞いてるから、時間がないとはっきりわかってるんだろうね。
大久保は長州であのそうせい様にあって、上洛のお願いをしていました。
まあそうせい様だからやるわな。
ヅラも待ってたんだよ、と嬉しそうです。
その後芸州も上洛の約束を取り付けました。
そして京の薩摩藩邸には物資が次々運び込まれていた。
皆は、こないだのように武力で幕府を脅して戦わずして勝つんでしょう、さすが西郷だ、と
ワイワイしてますが…。
西郷だけでしょうね。
今回そんな生ぬるい状態にはならないと思っていたのは。
その頃土佐では。
容堂が時代に乗り遅れちゃったじゃん!って言ってた。
しらんがな。
あんたが薩摩裏切って幕府についたんでしょうが。
龍馬、時代の流れに乗るなら早いにこしたことはない、今の時点でかなり遅れてるよ、と
言うけど容堂、へそまげて部屋出て言ってしまった。
後藤は、どうしようと言ってるけどそんな彼に龍馬は、ある策をもたらすのでした。
岩倉は勅書のニセモノを作っていた。
長州と薩摩が幕府を滅ぼしたら、これ本物ということに後付でできるから問題ないという
わけです。
今みたいにネットですぐ広まる状態じゃないから、討幕した後で「実は帝からちゃんと詔が
出てたんですよー。幕府こそが朝敵だったんですよー」という手が使えるってわけだね。
まあ一応手回しもしとくといった岩倉、二人に自分の命を預けると言います。
ところが。
慶喜も当然情報を手に入れてるわけで。
1867年、10月13日のことでした。
慶喜は大名集めてこう言った。
「帝に政権返しますわ」
世に言う、大政奉還。
ただこれを当時の世間がどうとらえたかは知らないけど、頭いい人らは、政治の名義が帝に
なっただけで、中身は何一つ変わっちゃいないと思ったでしょうね。
多分西郷もそう思ったでしょう。
西郷のとこに龍馬がきて、戦争回避できてよかったねー、慶喜も大変だったんだろうねーと
言うのですが。
西郷は、この筋書きを書いたのが龍馬だと気付いていた。
土佐が幕府に対して、お前政権を帝に返せよと建白書を出したらしい。
それをタテマエにして慶喜は大政奉還を行ったというわけですね。
西郷は、お前は何もわかってない、これでは何も変わらない、慶喜はうまく逃げただけだと
龍馬に言う。
真の狙いはこっちの拳をかわしたかっただけだって。
龍馬は、それは言いすぎというも。
西郷は、政権を帝に返しても、帝が何が出来るわけでもない、またすぐ幕府に政権は
戻ってくる、幕府を叩き潰さないと何も変わらないと伝えます。
まあ龍馬の、今戦したら日本が火の海、犠牲を強いられるのは常に民であるという言い分も
わかります。
だけどここまできてしまったらねえ。
どっちの言い分も理があると思うから難しいですね。
今回、ナレが「西郷どん、どげんすっとな」で終わってました。
バリエーションいろいろ入れてきたな。
次回第35話。
「さらばダチ公」