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西郷どん |
第4話(18/01/28)
とりあえず西郷どんは斉彬に「落ちつけ小僧」っていっぺん、パーン!ってされるべきだと
思うんですがどうだろう。
いや今の西郷を否定するわけじゃないですよ。
誰かを助けようとしてがむしゃらに突っ走れば何とかなると思っている、考えの浅はかさを
多分これから周りの人とか斉彬を通じていろいろ学んでいくんだろうと思う。
力任せになんとかしようと思っても出来ないことがある、ではどうすればいいか、を考える
ようになっていく展開なんだろうなと。
むしろそうでないとつまらない。
さてさて。
お由羅騒動のあおりを受けて赤山に切腹の沙汰が下りました。
西郷らは動揺します。
しかも西郷が刀持って出て行ったもんだから仲間は泡食って止める。
どうにもならん、と言ってたけど逆に「お前が下手なことをすれば西郷家全員が斬首に
なるぞ」くらい言った方が良かったかもね。
お前がいったところで、と伝えても聞かない人だもんね。
家族に迷惑かかるっていった方が効きそうだ。
さて大久保、知恵を出せと言われてはたと考えますが…。
彼らが思いついたのは、久光に言うことでした。
なるほどね。
それで、久光が屋敷を出ようとする頃を見計らって直訴に…ってうぉぉぉい!!!
勢いすごすぎて討ち入りするのかと思っただろうが!
せめて門の外に出てくるまで、控えておいて待てよ。
あぶねえよ!
で、久光は自分に何が出来る、出来るわけなかろうって言ってしらんしらんと去っていきます。
私この人のキャラ好きだなあ。
軽いノリに見えるけど、ちゃんと自分のこと分かってるというか、当惑がよく出ていて面白い。
そんな久光ですが、相変わらずマザコン全開のようで、お由羅が「私江戸でとんでもないこと
言われてるみたいでー」という話に怒ってます。
江戸の瓦版わざわざ手に入れたのかよ。
江戸ではお由羅のせいでこんな騒動が起きていると言われてるようで、まあ正論じゃないかと
思うんですけども。
お由羅は、私は世間からどう思われてもいいの、久光が信じてさえくれれば!とか言ってます。
しかも「私を殺しにいらっしゃい」とかいってて、それはもう10数年前にガンダムWでリリーナが
やったのでババアは結構ですって感じだった。(失礼だろ)
西郷の屋敷には、半次郎がやってきました。
自分の畑でとれたカライモ(サツマイモ)を西郷にお礼だと言って渡しにきたのです。
西郷が止めてくれたおかげで脱藩せずに済んだ、侍の地位を捨てずに済んだ、というわけ
ですね。
とても礼儀をわきまえた子ですねえ。
家族の人も感心するくらいでした。
将来西郷の手となり足となって戦ったのもわかる気がする。
このサツマイモですが島根とつながりがありまして。
これより時代は少し前、江戸時代中期になるのですが、1732年だったかなあ、大飢饉が発生し、
石見地方ではなんとか年貢は収められたけども、食べるものにことかくというような農民がたくさん
出てきました。
このことを知った代官は旅の僧から薩摩ではサツマイモというものを栽培して飢饉から免れたのだ
ということを聞き、さっそく薩摩から苦労して種芋を入手します。
(当時薩摩からサツマイモなど持ち出すのはご法度)
それを農民に配り栽培してもらうようにし、その間は地域の富豪らから義捐金を募ってそれで他国より
雑穀を買い求め、農民らに次の収穫期までのつなぎとして無償で渡しました。
また幕府米を農民らに分け与え、年貢免除としました。
そのため、1733年はさらにひどい大飢饉でしたが、栽培に成功したサツマイモと、年貢免除のおかげで
石見地方は一人も餓死者を出さなかった。
ただし代官は勝手に幕府米を農民に配ったとして処分を受け、この地域の代官の任を解かれます。
代官の名は井戸平左衛門。
島根県大田市の大森町には井戸神社があり、芋代官として親しまれた平左衛門が祀られています。
閑話休題。
赤山の弟が西郷父を訪ねてきまして、介錯をお願いすると言ってきました。
また、西郷らに今から家にきて欲しいという。
赤山は最後の酒を弟子らと酌み交わそうというわけですね。
つーか赤山が酒ついでるけど手伝えよ弟子ども!
皆は口々に今までの思い出を語り合います。
妙円寺詣りって本当は夜らしいですね。小学生さんらの出演時間の問題があるから昼にやったとか。
それはともかく、赤山は西郷が差し入れてくれたサツマイモに例え、このイモのようにお前たちも
1人として同じ者はない、ぶつかりあって切磋琢磨せい、と伝えるのでした。
西郷は父にお願いして、赤山の最期に立ち会わせてもらうことにします。
赤山が切腹した後彼は、血染めの襦袢を受け取りました。
…これを受け取ってどうしろと?という気持ちもあるんですが。
しかも西郷またそれをもってあの女(由羅)を斬るとか言い出してるし。
父が「赤山様の死を無駄にするつもりか」と言うのもわかる気がする。
自分ひとりのことならともかく、家もお咎めを受けるってなんでわからないんだこいつ。
何も見えてない。
江戸にいる斉彬のところにも赤山の知らせは届きました。
それでもまだま粛清は続きました。
大久保の父も、斉彬につかえていたというだけで島流しに遭ったのです。
ここで西郷父がただいかせるだけじゃなく、最後相撲取ろうと言い出すの良かった。
この時代、島流しは罪によって距離が違うんだけど、多分大久保父は生きてる間に戻されないとこへの
島流しだったんじゃないかなあ。だから、会えるのは最後ということで相撲取ろうとしたんじゃ
ないかと思います。
西郷母が大久保父を応援したので、西郷父、拍子抜けして負けてて笑った。
まあなんか気持ちもわかるなあ。
そして西郷父は大久保父に、そっちの家のことは任せろ、と力強く言うのでありました。
西郷は斉彬にはよ藩主になれやっていう手紙を送ってます。
あの赤山の襦袢も届けたんか。
うーん…気持ちはわかるけど…臭そう。(シッ)
年があけて各地の藩主が江戸城に、新年のあいさつにやってきました。
その場で斉彬の父、斉興が阿部に「従三位」の地位欲しいなーチラッチラッってやってきました。
お前なんでそんな図々しいの。
阿部は、それ朝廷決めることだから幕府ではなんともいえんし、と返答。
(斉興が処罰した大久保の子、大久保利通はこの地位を賜ってるんで何とも皮肉なものですが)
そんかし、上様から下されたものがあるよ、と持ってくる。
それは茶器でした。
この時代上様からこれが渡されるってことは「お前さーそろそろ隠居せいや」ってことらしい。
つまり茶でも飲んで楽しめやってことなんかね。
あれ…この茶器、タイムスクープハンターで出てこなかったか?
違ったかな。
似てる。
斉彬、父に回りくどいイヤミを言ってます。
自分も人に言われるまで、薩摩がここまでひどい状態だとは知らなかった、知らせてくれたのは
西郷という人物だと知らせる。
あったことはないという斉彬。
あっ…そうかあったことあるけど名前聞いてなかったような。
西郷だけでなく、自分に望みをかけてくれた多くの者が処罰された、そのためには自分は当主と
なり、島津家を正さなくてはならないという斉彬。
密貿易や、琉球出兵で兵を出さなかったことも幕府はすべて承知しているのだから、これ以上
公儀を欺くなら切腹、島津家は取りつぶしになると説明します。
でも父が隠居したら丸く収めてやると。
まあそれを受け入れる父ならここまでひどいことにはなってませんわな。
藩主を譲るくらいなら島津家もろとも滅びるという父。
というわけで斉彬、いきなり拳銃取り出しました。
…………ロシアンルーレット………?
あれ…これ時代劇でしたよね…?
ともあれ斉彬は1発だけ弾入れたから、これで勝負つけようというわけです。
で、自分がまず先にやった。
そのあと父に拳銃を渡す。
どうでもいいけどこれで撃たれるとは思わなかったのかね。
それともさすがに父もプライドがあるからそこまでみっともないことはしないと思ったのか。
そういうわけで父も拳銃をこめかみにあてるけど引き金は引けませんでした。
んで斉彬はこのタイミングで「従三位が下されることになりました」と朝廷からの書類を出す。
もう完全に、今日この場で決着をつけるつもりだったんだろうね。
父もあきらめたのか、茶でも飲んで暮らすか、と由羅に言うも自分は嫌だといい、由羅は
落ちていた銃を斉彬に向けた。
引き金引いたら弾が出て、斉彬には当たらなかったのですが結局あのまま引き金引いていたら
父死んでましたね。天は悪政を許さなかったか。
そういうわけで斉彬父はいやいや、しぶしぶ、で隠居届を出汁、斉彬は43歳で藩主となりました。
この時代としては遅い方なんじゃないかな。
薩摩では西郷があわてた様子で大久保家に、斉彬が藩主になった旨知らせにきてました。
これで父が戻ってくると喜ぶ大久保家。20分ほど遠島でしたね。(それはドラマの中)
そして皆で出かける。
その先は赤山の墓でした。
糸が、遅い、まっさきに来なさいといってたけど、皆に知らせてから来たんだから叱られる
理由はないぞオイ。
そうして1851年5月8日。
斉彬が薩摩に藩主としてやってきました。
籠からわらじもはかずに砂浜に降り立った時点で、はやる気持ちを抑えられないんだろうなあ、と
思います。
そして町中を歩く斉彬。
皆が喜んで歓声をあげてます。
子供らが近寄るも斉彬はそれを許し、新しい殿はこんな顔だぞ、とやってました。
こういうあたりやはり、渡辺さんは演技うまいなーと思いますね。
さっき父親と一騎打ちをやってたとは思えない。
斉彬、よろしく頼む、と言いました。
なんか聞き覚えあると思ったら刀剣乱舞の三日月だ。いや別にいいんですけど。
さあいよいよ西郷の待ち望んだ世が…くるのでしょうか?
次回第5話。
「恋にマニュアルなんていらない」