多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ドラマ&もろもろの感想→西郷どん
西郷どん |
第43話(18/11/18)
西郷が主役だから仕方ないんですけど、一方的に大久保が悪者かのような描かれ方を
していて、ちょっと気の毒ですね。
他の政治家が汚職していく中、大久保だけはまともな政治してたからねえ。
西郷を朝鮮へ派遣する、というほぼ決まりかけていた話を大久保はかたくなに否定してきました。
実は事前に岩倉とも話し合っていて、岩倉も一人で朝鮮に行くとは死にたいんかとあきれて
いたのでした。大久保も、西郷は自分ひとりが丸腰で行けば、朝鮮側は殺すはずがないと考えて
いるのだ、と言う。
まあ確かに私もこれは西郷が楽観的すぎると思いました。
長州に乗り込んでいく時と違って、向こうは文化も考え方も違うのだから、武士道なんて
通用するはずがないしね。
そんで大久保は今の政府を壊したいと岩倉に告げる。
そのためには西郷の派遣を覆す必要がある、と。
どうしようもないな…。
大久保、閣議の席にて、陸軍のトップである西郷がわざわざ行けば、戦になると言います。
西郷はならないと言うも、戦争にならなかったとしてもどうせ西郷が殺されて戦の火種に
なるだけだと譲らない。
異国を知らない人間が、話し合えばわかってくれるはずと語るなど笑止、と大久保は言います。
まあ確かにそうですね。
大久保はそれよりも富国強兵が大事だと言う。
日本の隅から隅まで鉄道を走らせて工場も作り外国に負けない国にすれば、朝鮮のほうから
使節を送ってくるはずだ、と。
つーかもう二人の独断場で皆口挟む隙がないよね…(笑)。
西郷はここで、朝鮮国にいる邦人2000人はどうするのだ、見捨てるのか、と言う。
江藤がここで立ち上がって、もう無理だからといい三条に、岩倉と大久保の罷免を求めると
言い出しました。
確かに、大久保の今の言い分は、西郷や日本のためを思っていっているというよりは、自分が
政府の実権を握りたいから言ってる、にしか見えないもんね。
で、面倒くさくなったのか岩倉、西郷に「わかったから朝鮮に行け」と言い出した。
もしここで最初の決定どおり西郷が朝鮮にいってたらどうなってましたかね。
私はやっぱり戦争おきてたんじゃないかなーと思うんだけどね。
ともあれ。
大久保、岩倉になんで許可したと怒ってる。
自分らの居場所ないって。
で、大久保は三条に、自分ら政府やめさせてもらいますわ、せいぜい戦の準備してねーと
捨て台詞残して去ろうとすると三条倒れた。
度重なるストレスでしょうね…公家さんたちストレスに弱そう。
てか倒れ方があまりにも唐突だったから、大久保がデスノートに三条の名前でも書いたのかと…!
西郷の弟3は、いよいよ西郷が朝鮮に行くこと決まったかーと喜んでいるのですが。
信吾はとても心配して拳銃を「これだけでも」と渡そうとするけど西郷は断った。
んで、鹿児島にも西郷が朝鮮に行くという話は届いていて、皆心配しています。
つーかこのころもうこんな細かい世界地図あったんですね。
びっくり。
10/18のことでした。
皆は、岩倉と大久保こないねーとバカにしてたわけですが。
三条もきてない。
あの出席だけはちゃんとしてる三条がと言ってたら岩倉がやってきて、三条は倒れたから
閣議は中止と岩倉告げる。
このあと西郷、三条のところにいってます。
使用人が取り次げない、と西郷に言ってくる。
いやいや…回復してきてるころならともかく、倒れてすぐ見舞いにこられても迷惑ですよ。
西郷、一途なのはわかるけどちょっと空気読めないよね。
彼が帰ろうとすると三条がよたよたしながら出てきて、岩倉らがいないときの政府は良かったと
言うんですね。
天皇、政府、民がそれこそ扇のようにつながっていたと。
言わなければならないことがある、という三条。
え…来年の大河についてですか?(違います)
三条は大久保に気をつけろ、何か恐ろしいことをたくらんでいる、と大久保に告げるのでした。
そのころ岩倉は天皇に西郷のことを伝えているのですが…。
数日後、改めて閣議が開かれました。
岩倉が三条の席に座ったので皆びっくり。
代理に決まったという岩倉。
実は事前に大久保、岩倉に「天皇に伝えるなら、西郷が朝鮮にいって戦しようとしている」と言って
くれ、と言ったのですが岩倉は、天皇にうそをつくことはできない、と。
ならば、西郷が命を落とすかもしれないと言ってくれと大久保。
それならばうそではないからと。
てかこのシーン、岩倉が天皇からの言葉を伝える、と言ってその結果のあとに流したほうが
良かったかと思うのですが。
先にネタ晴らしされた気分だよ…。
ともあれ岩倉は天皇からの言葉として、西郷が朝鮮に行くことは許可できない、と伝えました。
ここで大どんでん返しが起きたわけですな。
当然閣議は紛糾する。皆「天皇に何をお伝えしたんだ」とものすごい文句言ってます。
西郷も、決定がひっくり返されるんじゃ論議意味ないじゃん、と岩倉に抗議。
岩倉は天皇が決めたことだから、の一点張り。
それで西郷は、天皇が決めたことなら従うと引き下がるのですが。
岩倉ここで、天皇もお前のこと気にしてたぞ、死に急いだらダメだといってた、とポロリ。
勘のいい人なら気づいただろうねえこれで。
西郷は岩倉に「ひとつだけ頼みがある」と言いました。
朝鮮国に残っている日本人が危うければすぐに助け出してほしい、と。
それで彼は、役目はここまで、として頭を下げて出て行きます。
西郷の自宅にはことを聞いて半次郎らがやってきて、岩倉のとこに抗議に行く、というも
西郷は皆を止め、一人ひとりにやることがあるだろう、国づくりは一握りの政府の人間に
できるわけがない、お前たちだってそうだ、頼んだぞというのでありました。
皆悔しいだろうけども、暴れればいいってものでもないしね。
そして明治6年10/24、西郷は政府に辞表を出したのでした。
大久保が政府に復帰してきて、江藤ら「このままでは済まさんぞ」と言っている。
案外ここらに、(このドラマにおいて)大久保暗殺の動機があるかも知れないですな。
で、西郷が去ったことで江藤、後藤、板垣も政府を去りました。
これで大久保は実質政府の実権を握ったのです。
三条らはなんもできないわけだしね。
岩倉、宴会してるとこに伊藤、井上、山縣らを呼び寄せた。
要するに自分の味方作っておこうって腹積もりだよね。
この分だと不要になったら大久保に自分も追い落とされるかもくらい思ったんでしょう。
こいつら汚職で去ったクセに復帰するみたいだし…。
で、ヅラもいたんだけどうかない顔してた。
彼は体の具合が悪くてしばらく政府から外れていたらしい。
ハッ…そういえば顔見なかった…!(気づかなかったんかーい!)
ヅラは岩倉に、われわれに何をさせようとしている、と言います。
去った西郷のせいで不満を持っている薩摩の兵士らが暴れるかもしれない、西郷が
薩摩で兵をおこすかもしれない、と思っているのかと。
ヅラは西郷はそんなことをする男ではないと激怒。
あとやっぱ具合悪かったので帰りました。
ヅラもこんな腐敗しきった政府を見てどんなにやるせない思いだったでしょうかね。
西郷はそのころ自宅で近所の子供らに学問を教えていました。
これは漢詩ですな。
で、ヅラがやってきた。
東京を去るのは本当か、と聞きにきたのでした。
西郷はヅラに、もしやキミまで政府を去るというのではないだろうな、と言う。
…図星ですねこれ。
ヅラは、使節団もなんの成果も挙げられなかったし、その最中に長州の連中が汚職を
したのだから自分が責任を取るしかない、と言うのですが西郷はこれからだ、と励ます。
井上らは一応責任を取る形でやめさせたが、惜しい人材だ、人は過ちをおかすけど
それを認め、どう進むかで器量がわかるという西郷。
…つーか復帰してもろくでもないことばっかやってた記憶しかないんですがそこらの人…。
まあいいや。
ヅラ、感涙しております。
そして二人はまた握手をかわし、懐かしいのう、と昔のことを思い出すのでした。
そうですねえ、二人が初めて握手したのがまるで数ヶ月前のことのように思い出されますね!
話を聞いていたのか子供らが、西郷に薩摩へ帰らないで、と懇願しにきた。
ヅラが、ワシが面倒を見てやると言ってきた。
いいやつだー。
誰と聞かれて西郷、「えらい人だぞ!」
子供らが「どうえらいの?」
西郷、言葉に詰まる。
おいィィィィィ!!!!
ヅラに突っ込まれるなんてめったにないことだぞ!
西郷、ヅラが笑ったのは初めて見たと喜んでます。
この二人は本当につらいところ乗り越えてきただけに、友情は本物だったんだろうねえ。
このドラマの中ではね。
大久保帰宅するとおゆうが、子供のところに友達が遊びにきてるから遊ばせてる、と言う。
んで大久保、中に入ってびっくり。
西郷がいた。
おゆうに、西郷は取り次ぐなと言っただろ、と怒るも、おゆうは「だから達熊に取り次いだだけ」と
しれっと答えました。
これはおゆうさんの勝ち。
実際子供と遊んでたしね、西郷。
大久保さらに怒ってるけど、西郷はすぐ帰る、と。
薩摩に帰る前に立ち寄ったんですよというおゆう。
で、西郷は勝手知ったるなんとやらで椅子に座る。
良かった、紅茶の茶請けがちゃんとビスケットだ!
あの、以前漬物を大久保が食べてたのなんだったんだろうね…。
さて、西郷は聞きたいことがあると大久保にいいます。
朝鮮派遣撤回はお前の仕組んだことか、なんでだと。
なんであんなずるがしこいやり方をしなければならないのか、そんなに俺を追い出したかったのか
と聞きます。
したら大久保はそうだと。
西郷は、だったらなんで直接そう言ってくれなかった、二人のケンカなら周りを巻き込まなかった、
こんな回りくどいやり方は嫌いだと言うも大久保は、何とでも言え、こっちは覚悟の上だと。
覚悟してるといえばどんなひどいことしても許されると思うなよ…。
ただ西郷はそこまでされても大久保を憎むことはできない、昔からの友達じゃないか、と
言いました。危ないところをずっと助けられてきたって。
ううーん。
つーかここまで大久保を悪者にするのもなあ。
西郷は、やるならきっちりやれ、それを俺は薩摩で畑を耕しながら見てるで、と言い帰ろうとする。
大久保が何か言いかけたのを、おゆうが入ってきたため立ち消えになってしまいましたが、彼は
何を言おうとしたんでしょうね。
おゆうにも西郷、丁寧な挨拶をする。
おゆう、まるで長い別れのようなと言いかけましたが、はっと気づいたんでしょうね。
これが最後などと…、と声をかけた。
西郷、大久保が鉄道を走らせたらあっという間だから、また薩摩に遊びにきて、といって
出て行きました。
大久保、すごい動揺というか後悔の念が見えてたけど、だったらあんな、心にもない
辛らつなこと言わなければいいのにね。
大久保はもう、二度と会うこともないと覚悟決めたのかも知れません。
二人とも、まさかこれが今生の別れになるとは思ってもなかったことでしょう。
ひっそりと早朝、旅立つ支度をした西郷は、長屋を感慨深く見ていました。
皆に挨拶するといろいろ気を使わせるからだろうねえ。
熊吉にも、ここの人らによくしてもらったから残ってもいいんだよ、といってましたが熊吉は、
自分は西郷についていく、というのでした。
あと、信吾がやってきた。
兄の分までくらいつくから、という信吾。
西郷のことを見てきてるからきっとがんばってくれることでしょうね。
去った西郷の後姿に帽子とって「おやっとさぁでした」っていうの良かったなあ。
次回第44話。
「悪事をはたらきながら善事をはたらくいきもの」