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麒麟がくる

第15話(20/04/26)

 なるほど、暗君とはこういうことか…と納得する回でした。

 1554年。
 道三は義龍に家督をゆずり、出家して道三、と名乗るようになりました。
 新しい世を作り、新しい血を入れねばならん。
 …それ信長が言ってませんでした?
 まあいいけど。
 面白くないのは次男の孫四郎と三男です。
 …名前がややこしいねん!
 自分の決めたことに従えないヤツはこの場から去れ、という道三。
 あんたいつもそれだけど、日本人の気質からしてこの場から出て行くの難しいでしょうよ…。

 それから二月後のことでした。
 深夜光秀は叔父さんに呼ばれた。
 何の用事ーとのんきな感じですが危機感足りないなあ。
 叔父の屋敷にいくと、孫四郎がいました。
 今回の家督譲りに不満がある、というのですね。
 帰蝶もそう言っている、このままでは義龍は信長と敵対し、争いになるだろうと。
 それで帰蝶が明智家と話し合えっていうから来たらしいです。
 道三に言っても、義龍に家督ゆずったし、見届けるのが大事と言ってるのだとか。
 で、孫四郎としては義龍に退いてもらい、その先陣を明智家にやってもらいたいと。
 アホか。どんだけ都合のいいこと言ってるんだ。
 光秀は、道三t@
信じてゆずったわけだし、何よりまだ数ヶ月しか経過してないのに義龍のことを
見切ったとかいうのも早いのでは、と言います。
 すると孫四郎は、明智にはがっかりだ!って言って帰ってしまった。
 自分が勝手に期待してやってきたのに、勝手にがっかりして帰るとかほんと失礼ですわな。

 義龍、書類仕事してました。
 そこに光秀がやってくる。
 義龍が呼んだようです。
 で、光秀としては書類仕事が忙しいから戦争なんてしてる場合じゃないよなーと言い、義龍も
自分は戦争するつもりはない、というので光秀安心。
 で、義龍は孫四郎の件で言っておきたいんだが、なんか帰蝶と組んでこそこそやってるみたい
だけど、道三は孫四郎を甘やかしすぎだし、信長を持ち上げすぎているので、自分としては
信長との盟約を見直すつもりで言う、と言うのです。
 こうしてる間にも彦五郎が信長討つかも知れないしな、と。
 彦五郎は義龍に挨拶にきたらしいですよ。
 なんか…。
 この人は人から聞いた話で評価しすぎですね。
 道三は人を疑いすぎだけど逆に言えば、自分が直接見て信じたことに関してはあっさり再評価
するだけの柔軟さも持ってる。
 義龍の場合、最初の評価でこうと決め付けたら絶対に変えないのはダメだと思う。

 義龍は自分が守護代になったのに帰蝶と信長は挨拶すらない、と怒っているようです。
 それだけの人物とみなされた、ってのは考えてないのかな。
 光秀に、俺らズッ友よなという義龍。
 帰蝶に釘刺してきて、と言ってます。
 お前らほんと気軽に光秀使うよね。

 考えながら廊下歩いてる光秀のシーンの音楽、なんかちょっとドラクエっぽかった。
 そこに彦五郎がやってきました。
 スローになってたけどその演出いりますかね。

 光秀、道三のとこに行きました。
 自分じゃ今のお家争いをうまく収められません、と。
 道三は、自分が正しい道の上を歩いてきたとは思わない、暗中模索だった、だから
義龍もそのようにすべきである、と言う。
 盟約のことどうこうも、明日考えることを今考えるのかみたいな。
 もし信長が彦五郎ごときに負けるようなら、とっとと戻って来いと帰蝶には言ってあるのだそうです。
 それに信長は負けないだろう、と。
 自分の目で見てるから確信なんでしょうね。
 光秀、なんで今家督をゆずろうと思ったのですか、と言いますが道三、タダでは話せないと
煙に巻いてました。
 それだけ奥さんの死がショックだったんかねえ。
 つーかここでゆずらないと話進まないからね…うん。

 その頃。
 清須で異変が起きていました。
 ここの守護を織田彦五郎の家臣が暗殺しちゃったんですな。
 んで嫡男の義銀は信長のところに逃げ、助けを求めた。
 信長、すぐ清洲を攻めると言うけども数日は一緒に遊んでるらしい。
 落ち着くの待ってるのかな。
 で、信秀の弟にあたる信光が帰蝶のとこにやってきました。
 なんか動くっていったのに動いてないよねって言われて帰蝶、兵を集めるのにも時間が
かかりますからなあ、って感じ。
 それで信光、彦五郎から碁を打ちにこないかと誘われている、と話をします。
 帰蝶は行けばいいですよ、とあっさり。
 碁を打てば片が付くでしょう、知らせがあれば信長もいきますよ、と。
 なるほどね。

 つまり信光は彦五郎の味方になったと見せかけて、碁を打つ場でこれを暗殺。
 知らせを受けた信長が即座に清須城に入ってきて、彦五郎を失った連中が右往左往してる
間にまんまと制圧してしまったわけです。
 早いですね。
 周りの国衆は衝撃を受けました。
 知らせを聞いた義龍もビックリしました。
 道三は喜んでるらしい。
 さすが信長って感じで。
 それを報告してるのは稲葉なんですけど、こいつがまあアカンというか。義龍を炊きつけ
まくってるわけですよ。
 孫四郎はさっさと信長にお祝いとして馬を送った、気が利かない義龍にかわってだそうですと
稲葉言うけど、義龍がバカだと思うのはそれが本当かどうかちゃんと確認しようとしないことですね。
稲葉のいうことばかり真に受けて、もしかしたらこいつが斉藤家の中で殺し合いをさせて、その
隙に自分が乗っ取ろうとしてるかも知れない、なんて考えもしない。
 だから甘いんだよなあ。
 稲葉は、孫四郎がこの城を取ろうとしてくるかも知れない、自分だけは義龍の味方ですよ、と
言ってます。
 こんなん言うやつ大体怪しいわ。
 道三の腹ひとつで家督を孫四郎にゆずるかも知れませんよ、とそそのかす稲葉。
 あきませんなあ。

 その頃道三は引退したもんだから好き勝手に遊んでて、孫四郎と丁度遊びに出る
ところでした。

 さて駿府では太原雪斎が知らせを聞いてビックリしていました。
 信長が三河を攻めてくるかも知れない、と。
 望月は薬草がなかったので駒に買いにいってもらってます。
 で、太原雪斎は望月に、うわさほど当てにならないものはないと言う。
 信長は大うつけだというからそれ信じてたらそうじゃなかったって。
 道三みたいに直接会ってればねえ。

 で、駒が外に出てくると秀吉がいた。
 文字を習いたいと。
 薬草屋にもついてきて、菊丸と火花バチバチですよ。
 笑える。
 でも駒も、塩対応が過ぎるというか、なんかちょっとなーと思う部分はある。
 ともあれ秀吉は、今川につこうと思っていたけど信長の方がすごそうだから尾張に行く、
そうなると駒にも会えないからあと2日でいいので文字を教えて欲しい、と頼み込みます。
 これ絶対のちに再会するパターンだろうな…。
 
 そして美濃。
 義龍が具合が悪くて寝たきりになったので道三に言われて孫四郎と三男が見舞いにきて
ました。
 ところがそれは口実であり、二人はここで殺されてしまいます。
 だろうなあとは思ったんだよね…。

 道三大いにショックを受けました。
 こればっかりは自分の見る目がなかったから仕方ないと思う。
 義龍なら大丈夫と思って家督ゆずった結果がこれ。
 思う以上に義龍は一人の部下の甘言を信じるような無能だったってことですよ。

 知らせを聞いた光秀も驚きます。
 義龍は自分は弟を切ったのではなく、斉藤道三の息子を切ったんだ、道三は自分の父では
ない、父は土岐頼芸である、と。
 まだ言ってるのかそれ…。
 さあ、美濃がきな臭くなってきました。
 タイトルの「道三、父に非ず」回収しましたね。


 次回第16話。
 「一つだけ教えておこう。きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ」(ドラえもん 45年後ののび太)



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