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ドラマ 金田一少年の事件簿2022「白蛇蔵殺人事件」

5/22 放映

 ドラマになるといろいろ簡略化されて(簡略化っていうのも失礼だけど)、犯人当てが原作より
わかりやすくなっている印象を受けます。
 見てる方も推理しやすくていいんじゃないでしょうか。

 さてさて。
 この町には古くから伝わる伝承があった。
 雨が降らなくて困っている村人の前に白蛇が現れ、祠の石の下を掘るように伝えた。
 そこからはこんこんと水が湧き出し、それを使って作られた農作物を売って村は栄えた。
 ただし白蛇は邪な心でこの水を使えば天罰が下る、とも言い残した。

 冒頭でいきなりテントというかなんか囲いのようなものが燃えてて、全身火につつまれた
男性が飛び出してくるのですが、これがまあ盛大に騙された伏線だったなあ。

 温泉にハジメちゃんが入っていたら剣持警部が入ってきた。
 剣持さんが、2人で旅行か!?て疑うの面白かったなあ。
 家族旅行らしいです。
 女湯には白蛇が現れてました。
 この旅館を仕切っている女将、鏡花は白蛇はこの町では神の使いとされ大切にされている、
という伝承を教えてくれます。
 ちなみに剣持警部がやってきていたのは、ある逃走犯を追っていたからでした。
 たまたま目の前をマスクしている怪しい男が通りかかったため追跡する剣持。
 追いかけていくと白神酒造というところの中に。
 黒鷹という社員に見つかって大目玉をくらうのですが、刑事だと知ると社長らが出迎えて
くれました。
 社長の息子、左紺が杜氏を務めているとのこと。
 剣持は、実は殺人犯である鬼門という男がこのあたりに潜伏している情報をつかみ、
マスク姿の男がいたので追ってきたと伝えます。
 あれは蓮月だという左紺。弟だそうです。
 5年前大きな火事に巻き込まれ死んだと思われていたのだが、2ヶ月前突然戻ってきたのだと。
 マスクはやけどを隠すためだそうです。
 DNA鑑定もしたけど社長と親子であると証明されたのでここで働かせているといいました。

 というわけで左紺、隠れてみていたハジメちゃんらと剣持を元蔵に案内してくれるといいます。
 なんか…突然きたわりに至れり尽くせりですね。
 社長は、いずれ蓮月にこの蔵を任せるつもりであるという話をしていた。
 元蔵に入るために身支度と言われてハジメら面倒がってますけど、まあここに納豆菌とかでも
入ればもう全滅だからねえ。
 なお案内は鷺森というここに入って半年の見習い君がまかされることになりました。
 てか大事な蔵を簡単に見学させてくれること自体がおかしいっちゃおかしいけど。
 フタをあけて中見てるしさあ。
 左紺がそろそろ…と言ってきました。
 ここから1人で作業する時間なので出て欲しい、ということです。
 そんでハジメちゃんらは外に出たのだけど、蓮月が元蔵に入っていこうとしているのを目撃。
こっそり隠れてみてます。
 ところがなかなか出てこない。
 時間が経過して、中から出て来たのは左紺でした。
 足早に去っていく左紺。
 中こっそり見ようとしてハジメちゃんがケースに足ぶつけていて、注意したら今度は
剣持警部が、ってコントやってたのは面白かった。
 中に入ると誰もいませんでした。
 ところが、床に血のついた木槌が落ちていたことからハジメちゃんは剣持と急いであちこちを
あらためます。
 そこで、樽のひとつから殺害されたと思しき蓮月が浮かび上がってきた。

 後頭部を強打され、樽に放り込まれて溺死、というのが死因のようです。
 黒鷹は警察の鑑識に対して、どやどや入ったら菌が台無しになると注意する。
 いやもうこれ無理でしょどうしても…。
 皆は出て行く左紺を目撃していたので剣持は鷺森に彼を探すよう指示するも、どこにも
いない、との返事が。
 剣持は緊急配備をするよう地元の刑事さんに頼みました。

 ハジメちゃんが、なんのために犯人は蓮月を酒樽に放り込んだんだろう、と言ってると
剣持警部は、時間稼ぎじゃないか、と言う。
 発見を遅らせるつもりだったのではと。
 社長は蓮月にここの経営を任せるつもりだったから、左紺が社長の座を取られるかもしれない、
と思い犯行に至ったのだろう、と警察は見てるようですが、だったら発見遅らせる意味ってあんまり
ないような。
 
 鏡花は社長の奥さんが10年前、白蛇に噛まれてなくなっているという話をします。
 …美雪ちゃんがお風呂に入ってた時白蛇の話をした時には、毒はないといってたのに、
酒倉に現れた白蛇には毒があったってどういうことなん。
 まあともかくそういうのがあって社長は白蛇の天罰を恐れているから、恋仲になっている
自分とは結婚しないのだ、と鏡花はそういう話をしてました。
 ここらは特には本編には関係ないです。

 その頃犯人が新たな犯行に及んでいました。

 黒鷹は左紺のことはアテにしていないという話をします。
 左紺は金儲けしか頭にないと。
 自分らが酒造を守るだけだと。
 と、鷺森とともに作業を始めたのですが…。
 元蔵の中に首を吊った左紺を発見し驚く黒鷹。
 警察は、蓮月を殺して逃げたが、逃げ切れないと判断し自殺した、という見解を出しているようです。
 ハジメちゃんは何のために、と疑問が払拭できない様子。
 防犯カメラ映像があるのに気づいて確認しています。
 元蔵に鞄を持って入っていく左紺。
 そのあと、蓮月がきて、後ろを追いかけてくるハジメちゃんらも映っていた。
 そして出て行く左紺が映っていた。
 ハジメちゃんここで何かに気づき映像を繰り返し見てます。
 
 社長は息子が立て続けに2人死んだことであれていた。
 音を聞きつけ駆けつけようとするハジメですが、鷺森が「ここから先は従業員も入れない
社長のプライベートゾーンです」というも、彼は気にして駆けつけます。
 暴れる社長をなだめる一行。
 音聞きつけてみんなどやどや入ってきましたけど。
 従業員も入れない設定、秒でなくなりましたけど。
 鏡花は鷺森に部屋を片付けるように言います。

 騒ぎを収めて引き上げる一行だけど、美雪ちゃんはあわてていて写真たてを持ってきて
しまった、と言う。
 それを見るとそこには、1人知らない人間が映っていた。
 黒鷹に話を聞くと、黄介だと教えてくれた。
 実は社長の息子は3人兄弟だったのでした。
 5年前の火事の時、蓮月は大やけどを負ったのだけれど、実は放火したのが黄介だったという。
 左紺のもとには「こらしめてやった、自分は逃げるが左紺兄が酒造をもりたてて欲しい」という
メールが届き、黄介は失踪したままになってるとか。
 社長が跡継ぎにと選んだのが蓮月で、黄介はそれが許せなかったのではないか、と
皆は思ったようでした。
 しかしハジメちゃんは、蓮月を殺害したのは左紺じゃない、と言う。

 このあとハジメちゃんはみんなのところにいって、写真とりまーすといいつつさりげなく鞄を
持ってもらっていた。
 なるほどね。
 と、酒樽が中から運び出されてきた。
 死体が入ってたんじゃ交換せざるを得ないもんね。
 ハジメちゃんは酒樽を転がすための縄に気づいた。
 樽は底に向かって少しすぼまっているので、そのまま転がすと円をかいて元の場所に
もどってしまう。
 だから、縄をまいて樽回りを同じ円周にしてやって、転がしてくるというわけですね。
 ハジメちゃん、何かに気づきました。
 元蔵に走っていきます。
 最初厳重に管理されていて服着替えないと入れなかった設定どうなったんでしょうか。
 それとも全部洗浄して入れ替えるからもう入ってもいいんだろうか。
 ともあれ、ハジメちゃんトリックがわかってきたといいます。
 2人とも酒樽の中で死んでいたのは時間稼ぎとかなんでもなく、トリックにこの樽が必要だったのだと。
 ただまだ犯人はわからないと困っているハジメちゃん。
 いやこの中でもうあのトリック使えるのは一人しかいないでしょうよ!

 美雪ちゃんとともに写真たてを返しに社長の部屋にいった2人。
 プライベートゾーン設定は…。
 で、ハジメちゃんは鷺森によって片付けられたこの部屋の違和感に気づく。
 そして犯人を突き止めます。

 剣持はハジメに、DNA鑑定の結果死んでいたのは蓮月ではなく、自分が追っていた
鬼門だった、と話す。
 摩り替わっていたわけですね。
 あのヤケドの後も、裏社会でよくあるバーナーの火押し付けてやかれたようなもので、
それを利用してここに入り込んでいた。
 DNA鑑定の結果親子関係があるといわれたというけどハジメちゃんは、それは鬼門と犯人の
間に共犯関係があったからだと言う。
 そもそも蓮月が戻ってきたという話自体嘘だったのだと。

 皆を集めて剣持は、あれは蓮月ではなかったという報告をしました。
 これは連続殺人ですといわれて驚く一同。
 ハジメちゃんは、鬼門も左紺も真犯人に殺されたのだ、と言う。

 
 こっから犯人の表記があります。


 ハジメちゃんは元蔵に左紺が入った時と、左紺が出て来た時の映像を見せて、
鞄の持ち方が違うことを指摘。
 そして皆に鞄を持ってもらい撮影した結果、この時誰が出て来たかわかったという。
すなわちそれが犯人ですね。
 4スタンス理論って剣持警部いったけど少し違うような気がしなくもない…まあいいけど。
 コナンの、右利きなら右肩にバッグをかけて持つはず、左肩にかけてたからあなたが
犯人とかいう乱暴な推理よりかはマシですわ。
 元蔵から出て来た左紺に扮した犯人、それは鷺森でした。

 左紺に扮した鷺森が出て来たことで左紺はどこに消えたのか。
 樽の中に隠してあった、とハジメちゃんは言います。
 からっぽの酒樽の中に眠らせた左紺を隠したあと、樽のサイズより少し小さいフタを上から
かぶせて、そこににごった酒を満たせば、底上げした酒樽になる。
 覗いてもまったく気づかないというわけですね。
 あのフタだともれて落ちていきそうだったけど…。
 こんな細工をしたのは、殺人時刻のタイミングをずらすためだった。

 ハジメちゃんらが見学する前すでに鬼門は殺されて同じやり方で酒樽に隠されていた。
 そうとも知らずに彼らは樽を覗き込んでいたわけですね。
 アリバイとしては最適な見学者がきたと思ったんだろうなあ鷺森。
 まさかそれが自分のトリックが暴かれるとも知らずに。

 鬼門を殺して隠し、鷺森としてハジメちゃんらの前に現れ、見学を案内して酒樽を覗かせ
普通に酒しかないように思わせた。
 そして皆が出て左紺が入り、一人になったタイミングで蓮月のフリをして元蔵に入っていき、
左紺を襲い眠らせ、樽に隠す。
 その後鬼門が見つかるように細工して、左紺のフリをして出たと。
 警察も菌が死んでしまうからとあまり詳しく調べられなかったのも幸いしたんでしょうね。
 その後自殺に見せかけて左紺を殺したと。
 吉川線が出来るような死に方してましたけどそこは突っ込まなくていいんかい。
 こんなことが出来たのは鷺森がただの従業員じゃないからだ、とハジメは言います。

 しらばくれる鷺森でしたがハジメちゃんは社長の部屋のことについて指摘。
 写真たてを美雪が持ち出していたせいで、どこに何があったかはわからない。
 しかし、置物やらトロフィーやらすべてもとの状態に戻されていた。
 一度も部屋に入ったことのない人間がこんな風にできるわけがないというハジメちゃん。
 いや度々そこに入り浸ってても普通、トロフィーとか賞状の位置まで覚えてないと
思うんだけども!

 そんなツッコミはさておき、ハジメちゃんは鷺森の正体は黄介だといいます。
 顔は整形だと。
 鬼門が蓮月と判定されたDNA鑑定も鷺森こと黄介が提供したんだといいます。

 黄介は蓮月を殺したのは自分ではないといいます。
 あの5年前の火事の前、酒蔵を蓮月に任せると社長がいい、左紺はおかしくなっていった。
 あの日、山にこもって行をしていた蓮月に対し、放火して死なせたのは左紺だったのでした。
 とめようとした黄介を殴りつけ、火を放った左紺。
 黄介は必死に蓮月を助け出そうとするもどうにもならず、自分も大ヤケドを負って瀕死の
重症を負った。
 冒頭のあれは黄介だったんですね。
 見事に騙された。
 彼はショックで記憶を失い、日雇いの仕事で働いていた。
 働くうちに、自分が放火殺人の罪を着せられていると気づいたんですね。
 記憶を失ってたのに自分のことだと理解してるんだ。
 うーん。
 で、たまたま鬼門と知り合ったのですが、居酒屋で白神酒造の酒を飲んで、そのまずさに
記憶が戻ったと。
 左紺が管理するようになってから味がどんどん落ちていったんだろうなあ。
 酒蔵に戻りたくても黄介のままでは戻れない。
 工藤新一が生きていると知られたら…ってやつですね!(違うよ)
 で、正体を隠して彼はヤケドのあとを整形し、鷺森として酒蔵で働き始めた。
 ま、黒鷹さんのような職人気質の人がいるからこの酒造もつぶれないでいたんだろうなあ。

 ところが突然鬼門が現れた。
 彼は、蔵の乗っ取りを持ちかけてきた。
 ここで警察に突き出せばよかったけどそうも出来ない事情があるからねえ。
 蓮月のフリをして見事もぐりこんだ鬼門。
 鷺森もどうしていいかわからずにいた。
 ところがある時左紺が、この蔵を売り飛ばそうとしていることを知ってしまった。 
 そこで犯行にいたったわけですね。
 
 衝撃を受け、黄介の名を呼ぶ社長に、あなたに息子はもういません、と言う鷺森。
 かわいそうだなあ。
 この酒蔵を守って、一人罪背負ったようなもんだしね。
 社長がもう少し息子に気を配ってればこんな悲劇はおきなかったのに。

 そして意外な事実判明。
 鏡花も逮捕されていたのです。
 後妻業として、あちこちにもぐりこんでは再婚した後その相手を殺して金銭を得ていたとか。
 たまたま社長は白蛇の天罰を恐れて再婚しなかったから助かったと。
 いやそんなポッと出で旅館の女将できるもんなん?
 まあそこらは突っ込まずにいましょう。
 しかしこの社長踏んだり蹴ったりですな。
 まさか息子の間で殺し合いが起きるとは思わなかっただろうし。
 黒鷹さんが酒造を継続していってくれると願うしかないですね。


 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ドラマ 金田一少年の事件簿2022「白蛇蔵殺人事件」