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プレステージ

6/13鑑賞

 シックス・センスという作品の結末には「この結末は、誰にも話さないで下さい」とあります。
今回この映画も同じ手法を使ってきやがった。
 結果は。
 話すほどの価値もない。
 なんだよコラ、ホントに種のないマジックやっちゃダメだろ、というお話でございますよ。

 シルクハットの山がなんか地面に沢山転がっております。
 今度は鳥。
 誰かが女の子にマジック見せてるんですね。
 マジックは3つのパートがあり、最初は「プレッジ(確認)」、何もないことを観客に確認
させる。つまりはここがミソってわけですな。
 次に「ターン(展開)」、ここでマジックを披露。最後に「プレステージ(偉業)」、つまり
華麗に結末を広げてみせると。

 一方そのナレーションにかぶさるようにして、ステージに何も仕掛けがないことを確認
していたヒゲの男が舞台の袖に「このマジックの助手だ!」といって飛び込んでいきます。
そこから地下に潜って、マジックの仕掛けを見ようというのか?
 舞台下にいるのは盲目の老人だけ。
 舞台上ではなんか電気の中を歩いていた男性がおり、舞台にサッと開いた仕掛けの穴
から、ヒゲの男の目の前に落ちてくるのですが。そこはなんと水槽で、閉じ込められた男は
ヒゲの男の目の前で水死。
 おおっしょっぱなからハプニングだ!

 で、このヒゲの男は殺人罪で逮捕されます。ヒゲは変装だったみたいで、とると短髪の
宇梶剛士似の男です。名前をボーデン。
 自分は何もしてない、見てただけ、というのですが、死んだのはボーデンのライバルで
あるマジシャンのアンジャーこと「偉大なタンドン」。だからこそ、邪魔なライバルを始末
したんじゃないかと疑われるわけですね。
 法廷において、マジックのタネを考えるカッターという人物が、ボーデンの冤罪を晴らせる
かどうかで、マジックのタネを明かすことを求められます。
 なんか少し前日本の法廷でもありませんでしたっけ?マジックを実際にやってみせろ
というの。
 例え限られた人数であっても、人前でタネを明かすくらいなら裁判に負けた方がいい、
と考えるのがマジシャンだそうですが。私はこれよくわかります。
 タネが分かったマジックなんて誰ももう興味を持たない。タネがわかるまでは興味津々で
聞いてくるくせに、タネを明かされると「なんだ、そんな簡単なこと」と言うのが人間です。
 一瞬で明かされたタネと引き換えにマジシャンは生活の糧を失う。それはとても
リスキーなことです。

 さてボーデンは収監されました。この様子を見ると彼の冤罪は晴れず有罪扱いと
いうことでしょうか?
 そんな彼に、コールドロウ卿の使いだという、オーエンズという人間が訪ねてきます。
そして、ボーデンがこれまでやっていた、瞬間移動マジックのトリックを教えろという
のですね。それと引き換えに、娘をきちんと育てることを約束すると。
 何らかの事情で母親がいないっぽくてこのままだと娘さんは、孤児として救育院に
入れられると脅されるわけです。タネを明かせば、その物好きなコールドロウ卿が
育ててくれると。
 また、オーエンズはアンジャーの日記を差し入れとして渡します。必ず役に立つ
から、と。
 トリックノートでしょうか?

 ここで時間が遡ります。見てると混乱するので注意が必要です。
 登場するのは杖をついているアンジャー。足が悪いみたいです。
 コロラドにやってきてホテルに滞在。ある人物に会うのが目的のようですな。
 なんか山の中に発電所があって、そのため街中は電気がいきわたってるらしいです。
 時代の背景がえーと…19世紀?だからこの当時、田舎で電気が配備されてるのって
ものすごく贅沢で、すごいことだったみたいです。
 今の時代で行ったら、ひなびた田舎に旅行したら家々が全部オール電化だった、みたいな。
 その山の中に住んでいる、科学の実験のために発電してる人物に会いたいらしい
んですが…。
 えーとアンジャーさん。
 「電気が流れています。触るな」と書いてあるのに触るってあんたどんだけ
アホですか。高圧電流だったら死んどるよ。つかそんな芸人みたいなおいしいこと
すんなよ。
 中から飛び出てきた男はアリー。
 ここのテスラという男に会いたいというアンジャーの申し出を退けました。
 アンジャーは、ボーデンの日記に書いてある「テスラ」に会いに来たみたいです。
 お前らがそろいもそろってお互いの日記読んでるから、話がややこしくなんじゃボケッ!

 さてここから時は更に戻って。
 アンジャーとボーデンの修業時代みたいなもの。
 いわゆる水中脱出トリックを披露してるんですね。
 いやぁ、この時代でも水にドボンした女性が次の瞬間脱出して立っているというのは
すごいですよ。
 どうやってその全身を拭いたのかと思うのですが。
 だってここで明かされているトリックは、水中に入った女性がすばやく縄を解き、水槽の
中から鍵を開けて外に出るっていうものなんですもん。なんで濡れてへんの。
 はいはい、編集マジック編集マジック。
 ちなみにここで登場する、ややふくよかなマジシャンは実際の有名なマジシャンだそうです。

 で。
 ブーブー文句を言うボーデンに、この親方マジシャンは中国人のマジックを見に行けと
いうんですね。若き日のカッターが(若くても頭のはげ具合に変わりがないのは悲しいところ
ですが)、トリックを見破ったら舞台に出してやると。
 中国人のマジックは、ありゃだぶだぶした衣装がキモでしょうね。多分あの中に隠してる。
ただこの中国人は、このマジックを成功させるために日頃からわざと足が悪いフリをして、
素早い動きが無理なように見せてるらしいと。
 いいけどお前らわざわざ舞台裏覗くなよ…。
 つーてもこの時代たけでなく現代もですが、マジシャン同士のネタの盗みあいというか
探りあいは普通に行われているらしいですから、見られる方が悪いのかも知れませんね。

 ちなみに、二人の親方マジシャンが見せていた、かごの鳥を潰したと見せかけて別の
ところから鳥が出てくるというトリック。
 親方さんは本当に鳥を潰していました。…それマジックじゃないですやん。単なるすり替え
ですやん。
 これを子供に見せたボーデンは、その母親を送っていくんですが、帰ったと見せかけて
こっそり中に入っていて、「砂糖は?」って言って笑わせます。
 この頃のボーデンには毒がなかったんだな…ほろり。

 またまたシーンは現代に戻りまして。
 アンジャーのマシンを検分中。あの、死亡したときにやっていたマジックの仕掛けです。
 これは魔法使いが作ったんだって。へぇー。
 このマシンをコールドロウ卿が買ったとしり、カッターは「それはまずい、危険だ」と言います。
彼は何か知ってるのかな。
 で、水槽も検分中。
 水にアンジャーが落ちた時に誰かが、奇術用ではない、本物の鍵をかけたらしい。それで
アンジャーは脱出できずに死んだと。
 この「水槽」、二人には特別な意味があったそうです。

 そんで二人の修業時代に戻りまして。
 ボーデンは水中に沈む女性とアイコンタクト。前々から言っていた別の結び方にしようと
いうわけです。
 いやな予感するなおい。
 案の定、水中脱出が出来ず、控えていたカッターが斧で水槽をぶち割るも、間に合わず
女性は目の前で水死しました。いや今すぐ蘇生措置すれば助かると思うんだけど…。
 もしくは上から開けて引っ張りあげるとか…。
 泣き叫ぶアンジャー。彼女はアンジャーの奥さんだったからです。

 アンジャーに対しボーデンは、縄をどう結んだか覚えてない、というわけですね。
 覚えてないわけはないだろうに。
 自分の罪を認めないのか、どういうつもりなのか…。
 こうして二人は対立していくことになります。

 妻を失ったアンジャーに比べて、あの母親サラとその娘と幸せに暮らすボーデン。
 ボーデンはマジックで銃弾つかみをすると言うんですね。
 これは簡単だろ。弾仕込んだと見せかけて手に持っておくんだ。
 サラも結構ひどいもので、タネ教えてーって言ったくせに説明されると「なんだつまらない
のね」だって。しばくぞコラ。
 ただ気をつけなくてはいけないのは、仕掛けを確認する客が悪意を持てば死ぬ、と
いうことです。話の中では、銃にボタンを仕込まれたマジシャンもいると言っていましたが、
あの中国人マジシャン(実在)もこの銃弾つかみで、客に画鋲を仕込まれ、それで亡くなった
そうです。ひどいことをする人間がいるものですね。

 さてボーデン。
 酒場でマジックを披露するのですが…。
 仕掛けを確認させた客がこっそりなんか銃弾仕込んでるぞおい!
 と思ったらアンジャーだった。
 彼は「縄はどう結んだ?」と彼に聞き、「覚えてない」と言った彼に発砲。そのまま
立ち去っていきました。
 このケガが元でボーデンは左手の薬指と小指の半分を失い、マジシャンとして
休業せざるを得なくなるんですね。
 うーん…。
 まあ奥さんを殺されたから仕方がないにしても、こういう潰し方は仇になるだけだと
思うけど。今度は自分がやり返されると思いますよ。

 アンジャーはカッターにオリビアという女性を助手として紹介されます。また、新たな
仕掛けで鳥を本当に潰さない「鳥つぶし」のマジックにトライ。
 つまり大掛かりなしかけではあるのですが、鳥かごがつぶれると同時に鳥を後ろに
引き、それで消えたように見せかけて別のところから出す、と。ま、殺さない分いいけどな。
 ところがどっこい。
 この画期的なマジックも、観客として紛れ込んでいたボーデンによって本当に鳥を
潰されてしまいおじゃんに。
 お前ら最悪だなホント。

 それで少し時間は進んでアンジャー。
 何もない原っぱに一斉にともる電球。マジックを見せ付けられてビックリしています。
 これは科学の力なんでしょうか。
 すごいのう。
 これでどうしてもマシンが欲しいとテスラにますますお願いしたくなるわけですね。

 またまた時間進んでアンジャーの日記を読むボーデン。
 娘のためにマジックの種明かしを書いてるわけですが、それを看守が取り上げて
読もうとする。けれども暗号で書かれているから読めない。
 ボーデンは看守にボールのマジックを見せようとするのですが失敗。ところが
立ち去ろうとした彼を追いかけようとした看守がけつまずく。そう、マジックに失敗したと
見せかけて彼は看守の足を鎖でつないじゃってたんですね。
 おお、それこそマジシャンの真髄だ。かっこいい!
 
 テスラはやっとアンジャーに会うことをOK出してくれました。
 テスラ誰かに似てると思ってたんだけど、ナイトミュージアムに出てきた館長さんに
少しだけ似てる気がする。なんかつかみ所のないような雰囲気とかが。

 しっかし…テスラ、電気バチバチの中歩いてきましたよ。なんだこのすげぇおっさん。
 彼はアンジャーのための仕掛けを作ることを約束してくれました。

 一方ボーデンは。
 時間また戻って、アンジャーが失敗した後の頃の話ですが。
 瞬間移動マジックをやってのけます。
 これはすごい。
 舞台の左右にトビラがあって、中を開くと何もないところへボーデンがゴムボールを
もう一方のドアに向かって投げた後すばやく入る。するともう片方からボーデンが飛び出して
きてゴムボールを掴むと。
 カーテンの後ろ移動してんじゃないのかと思ったけど違うみたいですね。
 
 焦るアンジャーは、自分のそっくりさんを見つけることによって、エセ瞬間移動をする
ということを提案され、それに乗ります。

 テスラを訪ねていったアンジャー。
 大掛かりな仕掛けの中シルクハットに電気を当てると…当てると…何も起こりません
でした。がっかりして帰っていくアンジャー。
 一方ボーデンのところには、アンジャーに「トリックのネタを盗んで来い」といわれた
オリビアが。あんたも大変だな。
 でもオリビア、本気で怒ってるらしくてボーデンに全部言っちゃったぁぁぁぁ!
 しかも言う前からボーデンにはアンジャー側のネタばれてたぁぁ!
 っていうかまあボーデンほどの腕になれば分かるだろうなぁ。

 一方アンジャーはというと困ったことに、代役であるルートという人間がどんどん図に乗り
出してきていました。
 自分がいなければこのトリックが成立しないと気づいたルートは要求も大きくなり、大金を
せびる、すぐに舞台に出てこないなどやりたい放題。つまり、主導権をルートに握られて
しまったわけですな。これは困る。
 つか瞬間移動ってさ。一瞬ルートが出てきて驚かせて、また戻って今度はアンジャーが
出てくるという風にすればいいんじゃね?まあいいんだけどさぁ。
 この時代のマジックは確かに今から見れば古臭いんだけども、皆頑張ってたんだなぁ。

 しかも最終的にはボーデンが仕込んだ宣伝用のマジシャンにルートをうまく使われて
しまい、あっさり人気を奪われる有様。
 さらに、下にマットが敷いていなかったことによりアンジャーは足を痛めてしまいました。
 当然アンジャーは面白くありません。さてどう出るかな。 

 オリビアに会いに来たアンジャーに対し彼女は、ボーデンは替え玉を使っている、
いつも舞台の後ろにいる、というのですがアンジャーは信用しないんですね。
 つまりマジシャンは日常から演技している、オリビアにも当然そういうネタを見せて
思い込ませようとしている、と。
 バカめ。後になってわかるでしょう。オリビアはあんたを裏切ってなかったということを。
 ここでオリビアはボーデンの日記を見せるんですね。盗んできたらしい。
 けれどもそれは暗号で書いてあるからなかなか理解できない。
 オリビアはすぐ戻さないと私が疑われるっていうのですが、アンジャーはそんなこと
知ったこっちゃないと。
 お前…コピーしろよ。(この時代にねぇよ)

 アンジャーは帰宅するボーデンをつけ、その後ろをつけてきたボーデンの相棒ファロンを
とッ捕まえ、ボーデンに取引を申し込むわけですよ。
 つまり、日記の暗号を解かせるヒントを寄越せと。
 ボーデンが寄越したそれには「テスラ」と書いてあったわけです。
 それでアンジャーはテスラに会いに来たらしい。
 ここでつながりましたね。

 なんとかファロンを助け出して、そんでまあサラと会食してるのですが…。
 なんか…このボーデン偽者っぽい。明らかに偽者っぽい。躁病になったかのように
ヘンですもん。
 と、ここで私はトリックに気づいたわけですけども。
 ちょっとあからさま過ぎたな。

 ボーデンの日記を読んでいたアンジャーですが、最後に自分宛のメッセージがある
ことに気づきました。
 つまりはネタがあると見せかけて追っ払いたかっただけで、完全にアンジャーはボーデンに
騙されていたわけです。
 テスラのところに行くのですが、ネコ相手に実験を行ってもまたも何も起こらず。
 そりゃあアンジャーも怒るて。
 ところが…。
 山の裏手に無数のシルクハットと、もう一匹のネコが。
 はい、ここでアンジャー側のトリックもとけた、と。この映画ホントマジックを扱ってる
わりにゃバラしすぎでは…。

 ボーデンは、マジックは成功しているものの家庭はバラバラ。
 サラとの仲ももうダメっぽい。
 しかもオリビアに会いにいってる。ここでオリビア、「いつもファロンがくっついてるけど
あれはお目付け役?」と。
 この台詞、金田一なら間違いなく太字になってるでしょうな。
 「!?」つきで。
 
 さてアンジャー。テスラの家にいったら…なんかいろいろ吹っ飛んでるぅぅぅぅぅ!
 テスラを良く思わない連中がやったらしいです。
 けれども家に戻ったら仕掛けが届いていました。
 取扱説明書とともにテスラが託したメッセージは「これは壊せ」と。
 まあアンジャーのことですから危険を承知で使うわけなんですがね。

 アンジャーの日記を読み進めてきたボーデン。
 最後にかつて自分がしたように、「独房で私の日記を読んでるんだろ。俺を
殺した罪で判決を待ってる」と書かれていて戸惑います。
 ここは私、あの機械はひょっとして未来にいけるものか?と思ったんですけど
それは流石に違った。結末見た後でここ思い出すと「あ、そゆことね」と分かります。
 で、ボーデンはオーエンズにトリックのタネを書いたメモを渡しますが全部では
なく、娘と残りは引き換えと話すんですね。

 奇妙なボーデンとの生活に絶えられなくなったサラはとうとう首をつりました。
彼の仕事場で。かわいそうになぁ。彼女も犠牲者だよなぁ。

 久しぶりにカッターを呼び出したアンジャー。
 目の見えない助手をと笑うカッターや、劇場支配人に本物の瞬間移動マジックを
見せるわけですね。
 さあいよいよ復帰したアンジャーこと偉大なダントンのマジックが始まります。

 これをボーデンが見に来ないわけがない。
 調べてわかったのは機械の下に落とし戸があるということ、毎夜ステージが終わった
後水槽のようなものが運び出されどこかに持っていかれるということだけ。
 ボーデン、「ほっとけ」と言われるのですが口ほどに諦めきれない様子。
 そう。ここで冒頭のシーンに戻るわけですよ。
 水槽の中へ閉じ込められたアンジャーを斧で助け出そうとするボーデン。
 それを停めようとするカッター。
 彼らの目の前でアンジャーは死んでいきました。
 カッターは一部始終を見ていたわけではなく。
 いたのは目の見えない助手。
 これでは確かにボーデンの無実の罪は晴れない。
 こうしてボーデンには絞首刑が下されました。

 で。
 コールドロウ卿に会いたいというカッターに対しオーウエンは「配送の途中でたまたま
会うなら文句は言えない」と気の利いたことを言って立ち去っていくのですね。
 カッターは仕掛けを知ってるっぽいな。
 さてさて。ボーデンにいよいよコールドロウ卿が会いに来るのですが。
 おいおい、その前の階段登ってくるシーンで杖ついてる時点でもう誰かわかる
だろうがよ。もう少し映像工夫しようよ。

 はいはーい、ここでハッキリとコールドロウ=アンジャーということがわかりました。
 まあ分かってりゃ簡単ですね。
 テスラが作ったのは瞬間移動の装置というよりは、物質を二つに増やす装置であり、
それで毎夜毎夜アンジャーは、マジックをするたびに発生するもう一人の自分を水槽に
落として殺してたわけだ。奥さんの死で思いついたのでしょうが皮肉なものですね。
 ボーデンが見たのはそれだった、というわけ。
 これは…ちょっといけませんねぇ。トリックばればれだった。

 ただここでバーカバーカと思ったこと。
 アンジャーは自らのネタ晴らしをしたあと、「もうキミのトリックは必要ない」と、ボーデン
が渡してきたメモを破り捨てるわけです。バカめ。それがありさえすればお前は助かった
かも知れないものを。
 この映画見てきて思ったけど、アンジャーの悪いとこはいつも最後のツメが甘いこと
なんですよ。
 ほんっと、自分に出来ることがボーデンには出来ないと思ってるあたりが。

 コールドロウ卿がアンジャーだったと知り驚くカッター。あれ、この人本気で仕掛け知らなかった
のか。じゃなんで水槽でおぼれていたときに「よせ」と停めたんだろう。
 ま、いいや。
 そんでボーデンのことについて「キミがなにをしたか考えろ」と言い残して去って行きます。
 そしてほくそえむアンジャーの前に現れたのは…絞首刑になったはずのボーデンでした。
 はい、このトリックも簡単ですねー。
 それでは来世でお会いしましょー。(イヤな終わり方だなおい)

 途中から、観客に見せるためのマジックではなくボーデンをやりこめればいいと、道を
踏み外していったアンジャー。
 しかしボーデンもまたこれから二度と瞬間移動マジックは出来ません。
 こうして二人のマジシャンは歴史の中に埋もれていったのでした。
 …一番得したのオリビアじゃね?



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