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ハリーポッターと秘密の部屋

12/18鑑賞

 前作が、ハリーの生い立ちや自己紹介に時間を割き、いわば紹介代わりの怪物
退治という内容に終わったのに対し、この作品は私でも自信をもってお勧めしたい
映画です。実にすばらしい出来上がりでした。そうですね、前作が期待はずれだった
という方にピッタリかと。私ですが。アクションシーンあり、ホラー要素ありと、贅沢な
アドベンチャーファンタジーといっていいのでは。
 これなら確かに、「ポッタリアン」が増えるのもうなずけます。もっとも、私がファンに
なったら(体が)「ポッテリや」と言われそうですが。

 さて物語りはまたも例のどーでもいい家族の家から始まります。それはそうと、空から
パンして画面が降りてくる時、あまりにも規則正しく家が並んでいたものですから、
一体ここはどこのコロニーだとか思いました。いくら集合住宅といってもあんな、
コインロッカーみたいなのは嫌です。
 その一室。えー…何一家か忘れたのでおっさんおばさんクソガキと呼ぶことにしますが、
なにやら似合わない衣装を着ています。どうやら大切な商談相手が来るようです。
そのためにハリーに隠れていろといいます。
 隠しておきたいのならどっかに出かけてこいとか言えばいいのに、家の中で匿おう
とするあたり前作からバカさ加減は度を増したようですな。しかしハリーが魔法使い
であるにもかかわらずまったく恐れないでいるのはある意味感心します。
 そうして自室にこもろうとしたハリーは、エルフ…?がベッドの上に飛び跳ねている
のを発見します。まあ私がハリーなら「何人のベッドの上にのりさらしとるんじゃワレ
すぐ降りんかい!汚いだろうが!」ぐらいは言いますが、驚いているハリーはそれどころ
ではありません。
 彼はドビーと名乗り、「ホグワーツ」に帰ってはならないと忠告します。彼が、友からの
手紙を隠していることに気づいたハリーは怒りますが、ドビーはいたずらをしかけて
姿を消します。そのせいで、窓に鉄格子をはめられてしまったハリー。
 いつもいつも思うのですが、そこまで虐待されているのなら出て行って市に生活保護を
求めてはどうなんでしょうか。確かイギリスは、社会保障制度が充実している国なので、
ハリー一人ぐらいなんとかなると思うのですが。もしくは、ロンの家にでも住まわせて
もらって、その代わりバイトでもしてはどうなんでしょうか。
 ハリーがおっさんの家に住まなければハリーは不自由なく暮らせますし、おっさんも
イライラしなくて済むと思うのですけど。

 それはそうと、そんなハリーをロンが迎えに着ます。デロリアンです!やつらきっと、
ドクの家からデロリアンを盗んできやがったに違いありません。これで未来へ行って
一悶着起こしてきたら面白いのでしょうが、残念ながらこのデロリアンには、タイム
マシン機能はついてないようです。
 そうして脱出したハリーはロンの家へ。そこで暖かく迎えられます。
 さて朝食の後は皆でえー…ペンタゴン…違うな…アデノシンでしたっけ…(調べて
いる)あーそうそう、アルタゴン横丁でしたね。そこへ出かけることになります。
 しかしハリーは呪文を間違えて別の横丁へ。そこは、いうなれば黒魔術を扱う横丁
でした。怪しい魔法使いに囲まれかけた時、ハグリッドが助けてくれました。
 おやおや、彼は一体ここで何をしていたのでしょうか?

 何とかロン達と合流したハリー。その店は勇者だとかいううさんくさいおっさんのいる
店でした。自伝を売っているようです。そこで、ハーマイオニーとも出会ったものの、
彼らはドラコ一家とも出会います。というかドラコよ。お前はこの店に何をしにきている。
ここに来る客といったら自伝を買いに来たかサインをもらいにきたかしかないと思う
のですが。ドラコはひょっとしてミーハーだったりするのでしょうか。
 ドラコの父親はハリーを馬鹿にし、ハーマイオニーを馬鹿にし、そしてロン一家を馬鹿
にします。自分達は純粋な魔法使いの家系であり、彼らが人間との混血だからです。
誰も言い返せません。
 私なら「へーそれで?学歴自慢ですかー?あーやだやだ、いるんですよねぇ、自分
を高貴だという人。学歴自慢する奴にろくなヤツぁいませんわ、カッカッカ」ぐらい言うな
絶対。口が悪いのは筋金入りですから(入れるな)。
 ロンの妹、ジニーが持っていた教科書を取り上げ、「ボロボロだな」と笑う始末です。
その後姿に誰か魔法かけてスッ転ばせればいいとか思うのですが。
 まあ、ドラコとその父の髪型を見る限り、ありゃあ早くはげる家系だと思うので、
10年後くらいに泣いてもらいましょう。

 さてはて。ホグワーツに行く準備を整えたハリー達。ところが、ハリーとロンは柱を
超えることが出来ず、汽車は出てしまいます。何者かの妨害を感じるハリー。
 またあのデロリアンを使って列車を追いかけることにします。
 というかロン君。君は汽車がどこにいるかぐらい確認して車を降下させた方がいいと
思います。
 何とかホグワーツにたどり着いたものの、着地に失敗して木にはコテンパンにやられる
わ、デロリアンには乗車拒否されて荷物を洗いざらい放り出されてどこかに行かれて
しまうわ、ロンの杖は折れるわ、かごの中の動物は散々な目に遭うわで、動物愛護協会
がみたら目の色変えて飛んできそうだと思うのですが、その辺りは大丈夫なんでしょうか。
 そして2人は、スネイプ先生に呼びつけられて大目玉です。
 デロリアンが飛ぶところを人間に目撃されたからだそうですが、多分皆デロリアンと
信じて疑わないと思います。まあ「またハリウッドが宣伝してるよ…」くらいは言われるかも
しれませんが。

 さて。
 久々に戻ったホグワーツ。ハリーは、何者かの、呪われたような声を聞きます。
ところがそれは自分以外にはまったく聞こえていないようなのです。
 不審に思いながら日々を過ごすハリー。
 そこへ、新しい先生として、あの調子のいい勇者がやってきました。名をロックハート。
何が岩の心臓だとか思うのですがそれはまあ後で。
 ロック先生はやっかいな妖精をわざわざかごから外に出して大事にしてしまったり、
調子いいことばかり言ったりと、なんだか信用できません。というか、勇者勇者言うヤツに
限って実力があったためしがありません。
 前回、頭にとぐろ巻きしてたおっさんは、気が弱くてもラスボスでしたが、今回は
どうでしょうか。

 クィンディッチで、ドラコと一触即発になりかけたハリー。それを助けようとしたロンは
折れた杖で魔法を使い、自分に跳ね返ってしまいます。この杖では、魔法は使えない
みたいです。
 そしてクィンディッチの試合で、ドラコとデットヒートを繰り広げたハリーは、何者かに
仕掛けられた暴れ球で右腕を骨折。そこにロック先生が魔法をかけたものだから、
右腕が軟体動物になってしまいます。誰かこのおっさんホグワーツから放り出せ。
「これで骨折はしませんね」ってどこの漫才師やねん。
 このクィンディッチのシーンは前回よりとても動的で、迫力あるシーンとなっており
ます。ぜひご覧あれ。

 医務室で夜寝ていたハリー。そこへ、ドビーが再び現れます。
 ドビーは、ホグワーツが大変なことになっているためハリーをここに来させないように
した、何者かが秘密の部屋の封印を解いた、と説明します。
 その説明が終わらぬうちに足音がして、ドビーは消え去ってしまいました。
 運ばれてきたのは、カメラ小僧。ハリーやロック先生とかを撮っていたカメラっ子です。
金田一で言えば佐木君的なポジジョンです。ホラー映画では真っ先にやられたりして、
でもそのカメラに証拠が残っていたりして、主人公を助けるのですが、今回はそうも
いかなかったようです。フィルムは燃え上がってしまいました。
 彼は石にされていたのです。一体何がおきたのでしょうか。

 実は怪しいおっさん(用務員さん?)の飼っていた猫も同じ被害にあっており、それが
ひっかかっていた壁に、秘密の部屋の封印は解けた、スリザリンの継承者がこれを開く
というような意味のことが書いてあったのです。それをハリーのしわざとおっさんは疑って
いたのですが、ハリーはその直前に同じ、誰かを呪う声を聞いており、何かがここで起き
はじめていることを感じます。
 なんやもー、魔法映画なのかミステリー映画なのかワケわからなくなってきましたが、
間違いなく言えるのは「ジッチャンの名にかけて!」というセリフは出てこないということ
でしょう。

 スリザリンといえばドラコ。ドラコは日々、ハリー達のような、マグルとの「混血」を馬鹿に
しているため、ハリー達はドラコが例の継承者ではないかと疑います。そのためハーマイ
オニーは他人に化ける薬を作ろうとします。
 期間は1ヶ月。その間に何事もないといいのですが…。
 
 さて講堂では、今日も調子こいたロック先生がスネイプ先生相手に偉そうなことをほざ
いています。何かと不審なことの多いこの学院を明るくするために、スネイプ先生と決闘
して盛り上げようというのです。何で明るくするのに決闘なのかわからんのですが、この
根拠なく自信満々なロック先生を見るに、多分ヤツは勝てると思っていたんじゃないかと
思われます。
 結果はもちろん、スネイプ先生の勝利。何やかやと言いがかりをつけてロック先生は
わざとやられてみたというようなことを言いますが、スネイプ先生、余裕でかわしています。
 そして何故かハリーとドラコの対決に。ドラコ、人の話をまったく聞いてなかったのか、
お互い1回ずつ吹き飛ばされたあと、ヘビを出します。頭打ったんでしょうかこいつ。
杖を飛ばして戦闘不能にしろといわれているのに、ヘビを出してどうするのでしょうか。
杖で「レッドスネークカモン」とかやれと言いたいのでしょうか。そのヘビが他人を襲っている
間にハリーが自分を吹っ飛ばしたらとか思わないわけですね。
 そのヘビに知らず知らずのうちに話しかけていたハリー。ところが、周囲からは、ハリー
がヘビをけしかけて、そこにいた生徒を襲わせたとしか映らなかった模様。ハリーは、
これまで起きている不審な事件もあり、一挙に不審な目で見られることとなってしまいます。
 いやー、誰でも、いきなり目の前の人がヘビにぶつぶつつぶやき始めたらかなり引くと
思うのですが。それで「ヘビ語がわかる」とか言われても嫌だと思います。

 ハーマイオニーは授業中、マクゴナガレ先生に、「秘密の部屋」について質問します。
いきなり授業の流れ妨げて何言ってるんだと思うのですが、ふしぎなことに、先生は叱り
もせず説明し始めます。きっと、ロンとかが言っていたら「それが授業の内容と何か関係
が?」と突っ込まれていたに違いありません。
 秘密の部屋とは、このホグワーツのどこかにあるにもかかわらず、誰にも見つけら
れない部屋であり、長い間封印されてきたのだそうです。それは、創設時のことに
かかわってくるのですが、面倒なので説明は省きます。とりあえず秘密の部屋がどっかに
あるってことだけ覚えとけ。(秘密の部屋のありかがわかっていたらそれはそれで秘密
ではない)
 まあ校舎建てる時に大方図面でも間違えて、どこにもつながってない部屋がある
んじゃないかと思うんですが。

 女子トイレから水があふれているのを発見したハリー達。そこへ向かうと、嘆きのマートル
が泣いています。何でもいきなり本を投げつけられたのだとか。
 それを拾ったハリー。乾かしてめくってみますが何もかいてありません。こいつぁーきっと
元旦に、「よーし俺もこれから日記をつけるぞー!」と張り切って、10年分の日記帳を買った
にもかかわらず、3日ぐらいに「特にナシ」すら書くのが面倒になってやめたヤツのに違い
ありません。
 ハリーは裏表紙に「トム リドル」という名前を見つけます。あれですかね、例のネズミの
日記帳ですかね。(それはスチュアート・リトル)
 そして彼はいきなり何を思ったのか、ペンで字を書こうとします。が、インクは吸い込まれて
消えていきます。
 もしやと思ったハリー。いきなり本と会話しようと試みます。
 さすがハリー。普通ならとてもいきなり本と会話しようとは思いません。せいぜい、吸収
力のいい紙使ってるなで終わると思います。
 その日記は、50年前にあったことを見せてくれました。

 ハグリッドがまだ学生だった頃。彼の飼っていたクモが一人の生徒を殺しました。それを
目撃していたトムは、ハグリッドが秘密の部屋の封印をといたのだといい、彼を問い詰め
ます。日記はそこで終わっていました。見えたのはクモの影。
 つーかトム、てめーも日記書くならちゃんと最後まで書きやがれ。
 
 それを見たハリー。ハグリッドは大切な友達ですし、何よりそんなことをするとは思え
ません。
 しかしそんなさなか。ハーマイオニーまでもが何者かの犠牲になり、石になってしまい
ました。
 もはや残された情報は、ハグリッドしかいません。
 ハリーとロンは深夜、確認しようと彼の家を訪ねます。
 ところがそこに校長らがやってきて、ドラコの父親もやってきて、ハグリッドを、秘密の部屋
の封印をといた容疑で連れ去ってしまいます。そして校長もその任を解かれてしまいます。
誰もいなくなったところで2人は、ハグリッドの言葉に従い、窓から移動しているクモの後を
追って森の中へ。
 そこここにクモが歩いており不気味な様子です。
 やっとたどり着いたところには、50年前ハグリッドが逃がしたというクモが。
 しかしヤツは何の情報も持っていないどころか、せっかくハグリッドが向かわせてくれた
のだからと、2人を食べようとします。お前絶対昔話の恩返しとか知らないだろ。
 その2人のピンチを救ったのがデロリアン!2人はデロリアンに乗って逃げ出します。
ここら、ちょっとしたホラー映画よりも迫力があります。といいますが、児童向け文学で
ここまで演出にこだわる必要はなかったのではと思うのですが…。恐らく、観客の
大部分はこの辺りで固まっていたことと思われます。とりあえずクモにモザイクかけては
どうかと思うのですが、それだとまた別の指定を受けてしまうと思われるので、画面に
クモがアップで映っても我慢するしかないようです。

 やっと逃げ出してきたハリー達。ハリーとともかくロンは、ハグリッドが帰ってきたら
右ストレートくらいはくらわしてもいいのではないでしょうか。
 ハーマイオニーのところへ行ったハリーは、その左手にあった本のページに気づき
ます。それは、バシリスクについての説明でした。
 いわく、クモはそれを怖がり、いわく、一にらみで生物を殺すと。
 石になった者達は、ある者はカメラを、ある者は手鏡を、ある者は水を通してバシリスク
を目撃したため、死なないで済んだのです。
 ただ、念のため補足しておきますが、バシリスクというのはもともとは悪い怪物では
ありません。ネバーエンディングストーリーの本にも紋章として飾ってあったように、
「永遠」の象徴でもあるのです。(尾をくわえている)
 バシリスク自体はヘビの王様であり、ギリシア語で族長を意味する「basiliskos」から
名前がきており、もともとはメデューサの頭のヘビでありました。ちなみに、コッカトリスとも
呼ばれます。これを退治するには鏡が有効とされています。どうしてハーマイオニーが
やられてしまったんでしょうかね。
 それはさておき、バシリスクについてはこんな言葉が残っています。
 Si esta vivo quien te vio. Toda su historia es mentira, Pues si no murio, te ignora,
 Y si murio no lo afirma.
 (お前の姿を見た者がまだ生きているとするなら、お前の話は全部嘘だ。何故なら、
その者がまだ死んでいないのなら、その者はお前の姿をみたはずがない。もう死んで
しまっているのなら、見たものの話をすることなどできない)
 ワケわかりませんね。とりあえず主語は明確に。これを書いた人が一休さんの禅問答の
ファンだったかは知りませんが。

 そこへ新たなる事件が。なんと、ロンの妹ジニーが、バシリスクにさらわれてしまった
のです。助けに行かねばなりません。
 ロック先生が向かうと断言したのを聴いていた彼らは、ロック先生の部屋へ向かい
ますが、なんと彼は逃げ出そうとしている最中。どこがロックハートやねん。
 というわけで、ハリーとロンにとっ捕まったロック先生は、女子トイレに向かいます。
そう、嘆きのマートルこそが、バシリスクの犠牲者。彼女の発言から、秘密の部屋の
入り口を見つけ出したハリーらは、まずロック先生を突き落とします。いやー、情け容赦
なくて宜しい。
 そして安全だと確認したハリーとロンも続いて穴の中へ。
 えー…もし万が一皆さんが同じ状況に陥った時のためにいっておきますが、例えば
レイダースとかのように、後ろから岩が迫っているとか、水があふれてきたとかなら別
ですが、なんでもないのにいきなり二人で飛び込んではいけません。先に下りた人が
到着次第すぐにどかなければ、後ろから落ちてきた人のドロップキックをくらい大変な
ことになってしまうからです。ハリーらはアホですか。

 さて、お怒りのロック先生。ハリーらに忘却の術をかけようとして自爆。自分が誰
なのか忘れてしまいます。おまけにそこここを破壊しちまったもんだから、ロンはそれ
以上先へ進めず、ハリーだけが進むことに。
 その先に、ジニーが寝かされていました。そこへ現れたのがトムリドル。彼こそが
スリザリンの後継者であり、バシリスクを操っていた本人であり、変な記憶を残して
ハグリッドを疑わせた人間であり、でもってヴォルデモートだったわけです。あー疲れた。
つーかわざわざ壁にどっかの暴走族みたいに予告を書きなぐったりせず、静かに復活
してりゃ、誰にもどうにもならないところまで復活できたと思うのに、わざわざ「ハリー、
君に決めた!」とどっかのポケモンマスターみたいなことをするから毎回毎回こりずに
やられると思うのですが。
 今回ハリーを救ったのは、ハリーが信じた校長先生の所有していたフェニックス。それと、
真のグリフィンドール生だけが取り出せる剣。
 なかなか楽しい展開でした。

 ところでハリー君。いくら校長に、「その剣を持ってみなさい」といわれたからといって、
刃の部分から手にとるのは非常に危険だと思います。あと、毒があるというバシリスク
の血が付着しているのですから、それに触るのもどうかと。とりあえず君は感染症という
ものも知っておくといいと思います。最後の最後で危険なことをしないように。

 我慢ならないのは、ドラコのお父上です。校長の所へ鼻息荒く乗り込んではきたものの、
校長はすべてお見通し。こいつが圧力をかけて無理やり任を解いたのもちゃーんと承知
の上。ドラコの父親は腹立ち紛れに「この学校が危険になったらまたハリーが守って
くれるんでしょうなぁ」と言いますが、ハリーに「承知の上です」といわれてしまいます。
皮肉もまともにいえんのかこの学歴バカは。
 ハリーは、ドビーが、この一家につかえていることに気づきました。トムの日記を校長
からもらいうけ、学歴バカを追いかけて渡します。「あなたにお返ししておきます」と。
学歴バカはとぼけますが、ハリーは気づいていました。アルタゴン横丁で出会い、ジニー
の教科書を取り上げたとき。この日記帳をどさくさにまぎれて一緒に返したのだと。
 ハリー!今日から君は魔法探偵と名乗るべきでしょう。
 合言葉はもちろん「校長(ジッチャン)の名にかけて!」
 冗談はさておき、学歴バカは「何か証拠が?」ハリーは何も言いません。鼻で笑って
ドビーに日記を投げ渡しました。
 立ち去ろうとしたドビーをハリーは呼び止めます。
「ご主人様から衣をもらった!これでドビーは自由!」
 日記には、ハリーの靴下がはさんであったのです。…臭いそうと思ったのは私だけですか。
 どんな形であろうと、主人の手から召使に渡ったのですから、契約は有効。
 ドビーは自由の身となり、学歴バカからハリーを守ったのでした。
 やるな、ドビー。
 どうでもいいですが、なしてこの一家に仕えるドビーが、ハリーを救おうと思い立ったのは
謎のままなのですが…ハリーの両親に助けてもらったのでしょうか?

 ともかく、こうして平和な日々が戻ってきました。
 何かいろいろ気になる伏線はありましたが、それを指摘していると次回作が作れなく
なると思うので今宵はここまでにしとうございます。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ハリーポッターと秘密の部屋