9/29鑑賞多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→プラネット・テラーinグラインドハウス
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プラネット・テラー |
9/29鑑賞
この映画でも説明されていますが、「グラインドハウス」というのはいわゆるＢ級映画を扱うような
映画館のことで、よってフィルムなども上質のものではなく、ノイズが頻繁に入ったり途中で
焼ききれたりすることもしばしば。この映画、わざとそれまで再現しちゃってます。
このあたりは遊び心があって面白いです。
あ、それと、この映画に関してはつじつまが合わないとか、細かな、ストーリーに関する
突っ込みは無用みたいですね。
さて、長いＣＭが終わってようやく本編始まったと思ったら何かおかしい。…映画の中でも
ＣＭ再現しやがったよコンチクショウ！実際には存在しない映画のＣＭなんですけども、そういう
ＣＭ含めての作品でしょうね。マジメに見入ってた時間を返せ(笑)。
えー…。
ゴーゴーダンスの一場面から話は始まります。つーかカメラ！向こう側の反射板に映りまくってる
けど、大雑把な映画だっつーてもそういうところは気にしろ！
ちなみにゴーゴーダンスというのはセクシーな踊りをさしますが確か日本にも入ってきてたっけ。
ドラえもんで、のび太の母が居間でゴーゴーダンスを踊ってるシーンがあったような…。まあいいや。
この踊り子が泣きながら踊るもんだから、責任者は、辛気臭いからやめれと言うわけですな。
そんなこんなでこの踊り子、店を出て行き夜道を歩き始めますが、後ろから走ってきた軍隊の
車に撥ねられそうな目にあって大変。
軍隊もそんなことしたらあかんやろ。
この軍隊が深夜何をしているかといえば、変なむさいおっさんと何かの取引をしているよう
なのですが…。このあたりはちとグロい描写などもあり詳しくは割愛。
ともかく取引は物別れ、むさいおっさんはそばにおいてあった何かのガスを噴射させるのですね。
それを浴びた軍隊は大パニック。つかなんかゾンビみたくなってますけど。
このあたりも細かいシチュエーションは気にしないのがお約束らしい。
覚えておくのは、ガスがあたりに撒き散らされてゾンビ発生ということ。
なんかバタリアンを彷彿とさせる映画だなぁ。
この間にもいろいろあったけど、特にいらないシーンだと思ったので割愛。いやホントに
無意味だった(笑)。
目覚ましが鳴って飛び起きた一組の夫婦。なにやらお互いに腹の探り合いをしているところが
あるみたいです。
奥様は浮気相手がいるのか、夫に隠れてコソコソ連絡しています。つかせめて夫が出勤
してから連絡すればいいんじゃねーの。
こんな夜になって出勤するって何の仕事かと思ったら、二人ともお医者さんでこれから夜勤
みたいなのですね。当然子供にはちゃんとベビーシッターを頼んでます。
アメリカで夜未成年の子を一人で留守番させるとそれだけで児童虐待になります。
ただ、ベビーシッターも本当にピンキリなようですが。
あ、この奥様の名前はダコタ。のちのちも登場します。ってかナイトミュージアムに出てきた
現金輸送馬車止めるための暗号と同じ名前か。
えーっとステーキハウスだったかなハンバーガーショップだったかな忘れたけどともかく、
ＪＴというおっちゃんが運営しているお店に、解体屋レイという名前の入ったトラックとともに
男がやってきます。彼がレイという人物らしいですね。
で、窓際にかつての恋人、チェリーがいるのを見ます。この子が冒頭踊り子で登場していた
人ですね。
んでぐだぐだと言った結果意気投合して、レイの車で二人は出発していくわけですよ。
…なんかもうラッシュアワー3なみに、突っ込みどころが多すぎてどうしたらいいかわからない。
ダコタとその夫が出勤した病院では、奇妙な患者が運び込まれてきていました。
右腕を何かにかまれた傷らしいのですが、そこからなんつーの、患部が広がっていって、
治療のためには腕切断しかないらしい。
あと後ろでゴチャゴチャ言っとる医者、患者がいるのに堂々と病例の写真モニターで
見んなよ気持ち悪いよもう。
この患者の舌を見たダコタの夫はビックリ。ボコボコに潰瘍が出来てるのですよ。このあたりは
もうこの映画のグロさ発揮みたいなとこですね。
つか素手で触って潰すこの医者にもビックリだけど。普通血液感染とか恐れるからこんなこと
しないんじゃないの、医者って。もっと慎重だと思ってたけど。
で、ダコタを呼べと旦那さんは言います。
つーかダコタさん！注射器の隠し場所おかしい！なんで太ももに、ナイフ隠すみたいな
ことしてんの！
この傷跡、放している間にもどんどん広がっていきます。なんかエボラみたいで怖い
ですね。発病して24時間で死に至ることがあるのは劇症用連菌感染症の法だっけ。名称
あってるか忘れたけど。
ともかく駆けつけてきたダコタ、隠した注射器とは別に、胸ポケットに入れている注射を
うちます。最初は青だっけ？忘れたけど、麻酔薬なんですが、三本目は…おいこら患者
死んだけど何の注射だコラ。
車がエンストして夜道を歩いている女性がいましたが、なんか飛び出してきたものに
襲われて引きずられていった。
アメ車って結構故障しやすいらしいですね。だから女性でも結構直せる人が多いらしい。
すごいねぇ。
話それましたが、偶然引きずられていく様子を見ていたレイとチェリーは、それが轢かれた
動物だろうと話しています。キミらは呑気でいいな。
ところがどっこい、このレイのバカヤロウが、チェリーの方だけ見て運転していたため、
何かに衝突し、車はものの見事に横転。土手を転がり落ちました。
レイ君へ。
車は前を見て運転するものです。
ここまでは普通の事故だったのですが、まあ事故に普通もクソもないわけですが、
チェリーが何者かに襲われて、レイは慌てて銃を持ち外に飛び出していきます。
彼が発見したのはゾンビに襲われて片足を食われたチェリー。
ゾンビをわけがわからないまま追い払いはしたものの、大変なことになってしまいました。
さぁてこっから本筋の流れに入っていきますよー。皆さんついてこれてますかー。
病院にチェリーを運び込んだものの、何故か保安官に逮捕されるレイ。なんか前科か
何かがあるみたいですね。
で、病院はダコタとその夫が勤めるところで、次々運ばれてくる変な症状の患者に
パニックになりかかっていたところでした。
体のいろんなところに腫瘍が出来ていて全身に広がっているという、最初に運び込まれて
きた患者と同じようなやつらですね。
この時点でこの病院がどういう運命をたどるか大体想像つくのがホラー映画の悲しいところ。
一方ＪＴの店。
レイらを送り出した後、ソースの開発に余念がないのですが、外に不審な人間がいることに
気づきます。しかも一人だったのが目を離した隙に二人に増えた。こりゃまた目を離すと
三人に増えるぞ。
目を覚ましたチェリーは自分の足がなくなっていることにショックを受けます。まあ大体
そうだろうね。
ところが病院はそれどころではなくもう大変なことになっていました。
チェリーは重傷患者だったから、奥の部屋にいたことが幸いしたのかも知れません。
警察に連行されたレイは保安官ヘイグの取調べを受けていますが、そこにヘイグの兄
ＪＴから、店の前に変なのがいるという通報が入るわけですね。
低予算ゆえに人間関係も狭いなオイ。
ヘイグは、じゃあ料理のレシピを教えろとか呑気なこと言ってますが、事態はそれどころじゃ
なかったりするのですが。
運びこまれてきた死体のひとつを見たダコタはひどくショックを受けます。それは夫から
逃げる時に力になってくれる約束をしていた女性であり大切な存在だったのですね。
浮気相手っつか連絡してたのはこの人らしい。
で、それに気づいた夫は病院のこの有様をほったらかしてダコタを問い詰めるのに
忙しい。ってかアホだろお前は。
ダコタにあの3本目の注射をしかかる寸前で呼び出しが来て、それに従って見に行ったら
なんと運び込まれたはずの死体が消えていたのです。
こりゃあ大変。
一方警察。
別の警察官が、騒いでた人間を連行しようとしたら指を食いちぎられたと入ってきます。
パトカーに乗せていたはずのその人物はいなくなっており、あたりから不穏な気配が…。
ゾンビに襲われ大パニックになる警察官。ところがもうここは拳銃社会ですから気持ちいい
くらいぶっ放します。レイも加わってバッタバッタとなぎ倒し、ひとまずは安心。
いつも思うのですがゾンビ映画が日本を舞台にあまり作られないのって、こういう、安易に
発砲できないというか、そもそも日本の警察は防衛主体として作られているからやりにくい
ってのがあるのかも知れませんね。
アメリカの警察はやられるより先にやる、不穏な気配があれば率先して発砲していく
ほうですし。
日本でゾンビが発生したらどうなるのか、というのはちょっと興味あります。
さておき。
心配だから自分の車でチェリーを迎えに行くというレイに対し、ヘイグは「俺の車で…」
その途端パトカー大爆発。
「…お前の車で行こう」
うん、それがいいと思う。
さてさて病院。
ゾンビ暴れまくり。
ダコタは麻酔で自由の利かない体を引きずりながらもなんとか脱出、車で走り去りました。
それと入れ違いにやってきたのがレイら。
これがすごいんですな。
まず冷静にゴム手袋を装着。その上でナイフを両手に持ち、ゾンビを殺しつつ中へ向かう。
あっという間にチェリーを救い出しました。一応足の支えとしてテーブルの足をくっつけてた
みたいですが。
つかこの辺りは危機感全くなしであっさり救出成功。さすがＢ級映画。
…と思ったら危機はこの後にあった。
レイ君へ。
早く脱出しようという気持ちはわかりますが、チェリーさんがまだ車に乗っていないのに
車を発進させてしまうのは、ドライバーとしてどうかと思います。
教習所やり直し！
一方ダコタ。どこへ行ったのかと思ったら自宅でした。
ここで子供のお守りしてるベビーシッターがマジ使えない人間で、子供のおもりなんて
してなくて、電話かけつつペディキュアを塗っているという有様。(しかも二人)
で、ダコタに向かって怒鳴るのですが、彼女はそれを追い散らし、子供を乗せて脱出。
つーかベビーシッターなのに、ゾンビみたいな攻撃力見せるこいつら二人もムダにこぇーよ。
さてＪＴの店にやってきたヘイグ。保安官やその他数人に拳銃を渡し、レイからは取りあげ
つつ、「何かあったら撃て。ただし俺は撃つな」と言い店の中に入っていきます。
店の奥には…倒れているＪＴが！
と思ったら単にソーセージ腹に乗っけて気絶してるだけだった。紛らわしいんだよぉぉぉぉ！
店に入ってきたゾンビを撃退したあと気絶したらしいです。
まあいいや。
ダコタの方は、ある家に助けを求めに行くのですが…。
「私以外の人がドアの前に立ったら撃つのよ」と拳銃を子供に渡し、車の外へ出ましたけど。
えっと…子供、あっさり自分を撃って死んじゃいましたが。えええええこれは予測できねぇ！
ホラー映画で初めて見たよ。遊んでて自分を撃って死ぬ奴。
ともかく、パニックになったダコタが車に戻ると、ゾンビ化した夫がいましたよ、と。
子供の死体を抱えてダコタはその家の中へ。
家は彼女のお父さんの家だったみたいですね。
なんかもうここの場面は想像できないことだらけでびっくりしましたよ。
子供が真っ先にドロップアウトしたことにびっくりだ。しかも襲われてもないのに。
ＪＴの店では、沢山人がいるというのに、奥の部屋でレイとチェリーがイチャイチャしていました。
こういうシーンで人が邪魔しにこないというのはお約束らしいです。
どうして自分の元から去ったのかと問うレイ。
チェリーが着ていたジャケットはレイのもので、何も言わずに彼女は姿を消したらしいです。
ポケットの中を見てごらんというレイ。
チェリーが見てみるとそこから指輪が出てくるのですな。
このあたりはなんかいいエピソードだった。
で、いい流れになったところで突然フィルムが止まり「1巻紛失」。
やられたぁぁぁぁぁぁ(笑)。
で、続きはいきなりＪＴの店炎上しとるー！何があったんじゃぁぁぁぁ！
しかもヘイグが「キミがあの伝説のエル・レイ」だったとは！とか言ってる！
ちくしょう、考えるのが面倒だからここ飛ばしやがったな。
ちなみにダコタとその子供、パパさんもここに合流しています。
そこらへんのまともな人間が逃げてきた、という設定らしい。
にしても外は派手に燃えてるのに中は全然燃えてねーなこの店。
つーわけで、根性のないカッコツケのにーちゃんに変わり勇ましく外に飛び出したチェリー。
レイの車を運転して店に突っ込ませ、皆とともに脱出していきます。
ちなみにヘイグが、あの指を噛み切られたという保安官がバカで間違えて撃ってしまい
重傷をおっています。
ダコタのパパさんは脱出するみんなを守るため援護射撃で店に残りました。
そんなこんなで一行がゾンビを蹴散らしつつ橋に差し掛かったのですが、そこにはゾンビの
大群がおりまして。
どうしようかと思っていたら後ろから発砲してゾンビを退治したのが例の軍。
取引に失敗したあのお偉いさんが乗っていました。
有無を言わさずレイらはとッ捕まりました。
ここでも「エル・レイ」がどうのって言われています。
だからエル・レイってなんなんだよー！ズンドコベロンチョかよー！
さてですね。
ここでなんでこんな事態になったかが説明されるのですが、よくわかりませんでした！
つまり、ガスを吸うと感染者になってしまい、それが進行するとあのゾンビになるみたい
です。この軍のヤツラも感染してしまっているのですが、このガスを吸い続けることは逆に
進行を遅らせる効果があり、ずーっと吸い続けていることで人間の姿を保っているらしいです。
寝るときとか大変そうだな。
さーて。
ここでいろいろありまして、脱出することになるわけですが、レイはチェリーのために
マシンガンを改造して足にくっつけてくれるわけです。ここから片足のマシンガン、予告
とかでもやっていたシーンにつながるのですな。もうね、レイの運転するバイクにのって
撃ちまくるのとかかっこいいです。
ちなみにダコタもしっかり足に仕込んでいた注射器で戦っていますよん。
ヘリを奪って脱出することにした一行ですが、脱出時に撃たれて致命傷を負ったＪＴと
動けなくなっているヘイグは残り、陽動作戦の爆破装置のスイッチを入れる役目を引き受けます。
このおっさんらのシーンはかっこいいですよ。
あと、軍の取引で出てきた変なオッサンこと科学者のなんたらさんは、ヘリを奪う際に
物陰から顔を出して軍に撃たれたので別にどうでもいいです。お前が真っ先に死んで
どうすんじゃー！！！！！
つかともかく、撃たれそうになったチェリーを庇い、兵士と同士討ちになったレイは、
「狙った弾は外さない」と意味深なことを言って息を引き取ります。まあ大体何を
いいたかったかは想像つきますが。
あとヘリに先回りしていたダコタの夫は生きていたダコタのパパがやっつけました。
すばらしい。ジョークは下ネタだがここであんたが生きていたとは。
こうしてチェリーらは、レイが言った「海を背にして守れる場所」メキシコへ逃れ、
生きて行くのでした。
武器をガトリングガンに変えたチェリーの背中には可愛い女の子の赤ちゃんが
おりました。
最後の最後でオチがこれなのはどうかと思いますが、Ｂ級映画なので気にしては
いけません。
ちなみにエンドロールの一番最後。ちらりとダコタの子供が遊んでいるシーンが映ります。
これは一体どういうことなんでしょうね。
謎のまま映画は終わります。
何度も「Ｂ級映画」って言っていますが、別にけなしているわけではなく、良い意味での
Ｂ級映画でした。計算されつくしていて面白い。細かいことは気にせず、要するに
ゾンビと戦う映画だよーみたいな感じで。
ここのゾンビは結構バッタバッタとやられていくので、爽快感があってよかったです。
倒して倒しても起き上がってくるというのはやっぱジェイソンくらいでいいや。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→プラネット・テラーinグラインドハウス