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パーフェクト・ストレンジャー |
10/9鑑賞
えーこの映画には厳しいことを言わせていただこうかと。別に期待してるから厳しいのでは
なくて、本当につまらないからです。
予告でやたら「ラスト7分11秒、あなたは絶対騙される」とばかりやってて具体的な
ストーリーが出てこなかったからどうかなーって感じはあったのですが。
騙される以前にそこまでのストーリーが意味不明なんですけど。
まだプレステージの「衝撃の事実に驚かされる」みたいなのの方が、話がある分
わかりやすかったわ!
…というわけで、ブルースウィルスが好きな方とか、その他の俳優さんが好きな方以外は
特に見なくても損しない映画だと思います。レンタルで、旧作になって100円レンタル期間に
なって思い出したら見ればいいかと。
ブラックダリア並の駄作だわこれ。
ここまでこき下ろすのはですね、シックスセンスとかサインという映画を意識した、
最後になってあの行動はこうだったのかわかる、というのを狙っていたのだとは思うの
ですよ。伏線はいくつかあったし。
けれどもそれを狙いすぎて、一本話の筋が通ってない。
ただ、だらだらと毎日が続いていくだけって感じでした。あれだ、「衝撃の展開はこのあと
すぐ!」っていって、そのあとすぐ、が4時間後だった世界陸上のような。
ともかく、もうちょっと話をひねれば素晴らしいものになったと思いますよ。
さてさて。
それでは混沌とした話の内容をみてみましょう(笑)。
冒頭はいきなり眼底の写真から始まります。これがまた意味がないというかある意味
謎につながってはいるけども、答えから遠すぎて逆にわからないというか…。
眼底ってのぁ眼科くらいでしか見る機会ないかも知れませんが、脳関係の病気が隠れて
いるのがわかったりするので(全部じゃありません)、目の不調だけでなく、定期的に行くと
いいかも知れませんよ。
女性が何かのチェックを受けて、政治家のオフィスへやってきてるんですね。名前は
キャロラインだったっけ?あれ?
サックスという議員にお話を…とかいいつつ実は身分を偽っていて、正体は新聞記者。
そのサックスさんが、ゲイの人権制限を呼びかけていながら自分はゲイだったということを
暴きにきたようですが、パソコンを通して会話録音とはえげつないのぅ。
そもそもこうやって簡単にあえてしまうのもセキュリティ上どうなんだって話ですけど。
これで一面トップのネタゲットー!と喜んだのもつかの間、上からの圧力で記事はおじゃん。
怒り狂ってキャロラインことロウィーナは記者を辞めてしまいます。
つか別の新聞社に持ち込んだればよかったのに。
さてさて。怒りプンプンで歩いていく彼女を後ろからつけてくる影が…。
危ない!さっそく議員の圧力が!
…って思ったら別に関係なかった。彼女の知り合いらしき人で名前をグレース。
えー二人の会話は意味不明だったので割愛しますが、ここで大事なのは、グレースが
有名な広告代理店社長ハリソン・ヒル(チャットネーム、アデックス)とネットで知り合って
不倫?してたみたいな話ですかね。グレースは別に恋人がいるみたいです。
ともあれ、そういう会話がありまして。
一週間後、ロウィーナはグレースの母親から彼女の消息を尋ねられるんですね。
そんで彼女はひどい暴行を受けて死んでいたことが判明したと。水死体で発見
されたそうです。
さてここから犯人探しをということになるのですが。
警察に任しときゃ…って無理か。
あー、ここで意味不明な会話が。
これからロウィーナとタッグを組んで事件を調べていくというか、一方的に犬のように
こき使われるマイルズという男性がいるのですが、彼がグレースに、ロウィーナの記者名を
教えたことと、サックス議員のネタを調べていたことを教えたって怒ってんですね。
ここでは意味不明ですが、のちに、何故怒ったのか、がわかります。
それこそ、ラスト7分11秒に。
あとロウィーナさんへ。
いくら相棒だといっても、他人がいる前で置き鍵の位置を堂々と暴露するのはどうかと
思う。ってかあぶねーよ防犯上!
そんでですね。
ハリソン・ヒルがかなり女癖が悪いということを知って、こいつに殺されたんじゃないか、と
思うわけですよ。しかもグレースはハリソンを脅していたんですな。奥さんと別れろとか
毎晩家に行くとかなんとか。そうとくりゃ邪魔だから始末しようと思っても不思議ではないです。
というわけで。
ロウィーナは直接ハリソンの会社にもぐりこんで調べることにしたのでした。
って待て待て待て待て!
なんでそうなる。
警察に情報提供すりゃいい話じゃないですか。
なんでいきなり乗り込んでいって調べるというか、何を調べるんじゃこいつらは。
なんか彼女を殺したという確証を見つけたら警察に持ち込むらしいです。
…この展開にはぁ?とかなったのは私だけではないはずだ!多分。
ああちなみに、この間に、ロウィーナはマイルズを自分の家へ残し外出。
別れたはずの、えー誰だこいつ。キャメロンか。名前負けしとるがなみたいなおっさん
つれて帰ってきた。グレースと浮気したので別れたけど最近またくっついたらしい。
ところがそれを、帰宅してなかったマイルズが物陰から見ていたのでした…こぇぇぇぇぇ!
さてあっさりとハリソンの会社に雇われたロウィーナ。しかもいきなり秘書手伝いなんです
けど。「プラダを着た悪魔」じゃあるまいし、なんでこんなにあっさり雇われちゃうのか意味
不明。
ここらあたりが、もうちょっと駆け引き欲しかったとこなんですよね。意味深な横槍がある
とか、不審な電話がかかってくるとか。
まあいいんだけど…。
ちなみにハリソンは奥さんが金持ちで、実質会社のオーナー。そゆわけで離婚すると
資産もパア、肩書きもパアということで言うなり。こっそり目を盗んで浮気するのが楽しみ
というくらいだそうです。
にしてもハリソンのそばにいる腹心の部下、でけぇよ!南海キャンディーズのしずちゃん
かよ!ジョージィというらしいですが、ジョージィって感じじゃないよ!しずちゃんだよ!
さて。
グレースの検死結果が出ました。
毒を盛られて殺されており、彼女は妊娠3ヶ月と判明。
さあ犯人は誰でしょう。
会社のぱーちーがあるのですが、女性へのプレゼントがものすごい豪華。バッグに
スカーフ?とかいろいろ入ってるんですよ。
まあそれはともかく。
そこで、ハリソンがセックス(性交)とサクセス(成功)をかけたようなジョークを言って挨拶して、
会場が沸くというシーンがあるのですが。パンフレットみたらなんと実はこれ、本気のセリフトチリ
だったらしいです。マジかよ。面白かったんで流したらしい。翻訳の人もうまい訳し方してました。
ちなみにここのパーティのシーンは別に重要ではありません。
えー数々のどうでもいいシーンを飛ばしまして。
ロウィーナは、チャットで「アデックス」に接触するため、チャットの練習をマイルズに
受けつつやります。
これが画面見ていてよくわかんないんだけど、彼女のチャットネーム?を使ってマイルズが
勝手にログインしてきたアデックスと話をしてしまい、ロウィーナ怒りまくり。
まあこういうエピソードがありましたとさ。
マイルズも結構性格悪い。
しかもロウィーナもどうかなと思うのが、会社でチャット始めちゃうんですよ、アデックスと。
この人もどうかって感じですが。
で、写真送ってって言われて焦って、使っていた名前ヴェロニカに該当する社員をマイルズに
探させて写真を添付…しようとしてなんか間違えてスクリーンセイバーになっちゃった?
ともかくパソコンがえらいことになってしまって、そこになんと当のハリソンが話しかけてきた
もんだから大変なことに。
足元の電源を切って何とかセーフです。会社でチャットすんなっつってんだろ。
というよりもこういうサーバーって管理者が見ればわかると思いますが、こゆことしてるの。
ともあれ危ない橋は渡らないことですね。
そんでホッとしたロウィーナは、ハリソンの誘いを受けるわけですよ。お酒のみに行くんだって。
つーかお前、マイルズにもフォローしてやれよ…。
そんで、マイルズと検死した人?だかにあって、グレースはベラドンナという毒で殺されて
いたこと、目から体内へ入れられていることがわかります。なんで目。飲ませたらダメなん
ですか?
よくわからん殺し方だな…。
ともかくそういう話を聞いてお礼もそこそこにロウィーナは、ハリソンと会いに。
で、ハリソンとカクテルを飲むときにえーなんとかカクテルっつーのの名前が出ます。
別に覚えてなくてもいいです。ほらっこの通り覚えてない!(お前はちゃんと覚えろよ)
また家に帰ってロウィーナはアデックスとチャット。つーか普通に話をしているけど、彼女が
「あなたハリソンなんでしょ」って言っても相手は否定も肯定もしてないんだけど。
これ、本人じゃないんじゃないの…?
あと画面がものすごく見えにくい。もうちょっと演出考えて欲しい。
って思ったらやっぱりマイルズが成りすましてたー!
で、キャメロンが実はまだグレースとつながってたということをとある情報で知って、
怒り狂うロウィーナですが。外に出たら社長のお迎えが。
それを奥さんがこっそり見てました。奥さんこぇー!
なんかもう何をしにきているのかもはやわからなくなっているロウィーナですが、マイルズに
言われてスパイウェアをハリソンのパソコンに仕込みにいきます。この時点でもうかなりやばい
じゃないですか。
あの持ち歩ける記憶媒体、なんつーんですか、知りませんが。USBデバイスだっけ?そゆの。
どぁーって入れようとしてたら、当然スパイウェアですから、パソコンからは「スパイウェアか
検出されました」と出て一切の入力を受け付けない状態に。焦ったロウィーナ、マイルズに電話
するも、流石に彼もこういう時だけ頼る彼女にうんざりしていたのか、「あーごめん」で終了。
そこへハリソンが入ってきて大ピンチ。「何をしてる」と厳しい顔。
ロウィーナは堂々と、「カクテルのメモを残そうとしてました」。
言い切ったよこの人ー!!!!!
先日二人で飲んだヘミングウェイダイキリの店舗情報を予め調べてメモしておいたらしい
んですが、それをいい訳に使ってごまかしたー!
そしてハリソンもごまかされたー!
というわけで、彼女をスパイだと疑ったことを詫びたハリソンは、改めて彼女をデートに
誘ったのでした。
騙されてる!社長さん、騙されてるから!
ところがどっこい、行った先のレストランで彼女がトイレに立ったあと、彼女が残して
いったジャケットの携帯に着信が。ハリソン、開いて見るとそこには、マイルズからの
メール文が。本当に彼女が自分のことを調べようとしていたと悟った彼は打って変わって
冷たい態度に。
ってか携帯を忘れていくところがわざとらしいというか、このタイミングは明らかに何か
あるだろう、と思うわけですが、私は。
そもそもこのメールを彼に読ませることが目的だったんじゃないのかな…と思って
みてました。
もちろんこの時点では、誰が、何のために、はわかりませんでしたが。
で、こうしてロウィーナはめでたく、本当にクビとなったのでした。
ちなみにここで車を走らせているシーン。
前から撮りたかったのはわかるのですが、車をレッカーしてるのがバレバレでどうかと
思います。
マイルズは、こうなりゃ自分がといわんばかりにハリソン社に乗り込んでいきました。
パソコンの修理を装ってます。
…ロウィーナが今までやってきたことの意味って一体。
一方ロウィーナはロウィーナで、マイルズと食事の約束をしていたからと勝手に
部屋の中へ。いやいやいやそこはちゃんと待ってろよ!
で、とんでもない秘密を見つけるのでした。
隠し部屋に、壁一面に貼り付けられたロウィーナの写真とか、グレースとマイルズの
いちゃこら写真とか。
要するに、グレースを殺した容疑者がもう一人増えたってことだ。
そんでマイルズを罵って出て行きました。
まあ普通に引くな、これは。GTOの、勅使川原優先生だっけ、ああいうのの部屋みたいな。
さてここまでの話をちょっとまとめてみましょう。
ロウィーナが調べたこと。
・ハリソンは浮気好き
・マイルズは変態。チャットでアデックスに成りすましていた
……おいおいおい、1時間半の間にこれしかわかってないぞ!ってか話進んでねぇー!
そういうわけで、ここからの展開はよくわからんのですが、グレースのチャットネームかな?
それを使ってアデックスことハリソンを呼び出した人がおって(今度は本物でした)、ハリソンは
グレースを殺した容疑で逮捕されました。
彼の車からはベラドンナを使った形跡やら、グレースの毛髪とかが見つかったためです。
いやーよくも残ってましたな、結構な月日が経過してそうなのに。一度も車を掃除しなかった
のですか?妻に浮気がばれるのを恐れている男が。
このあたりがなんつーか…。
いろいろな証拠が見つかって彼は有罪判決を受けます。
さて。
いよいよ運命の7分11秒。
ベラドンナを水道に流している姿が映ります。
その姿はロウィーナでした。
そうです、グレースを殺したのは彼女。
動機は、小さな頃性的虐待を受けていた父親を母が殺したのですが、それを埋める
ところを、隣に住んでいたグレースに見られ、脅迫されていたからなんですね。
マイルズが記者名を教えたりネタをグレースに教えたのを怒っていたのは、自分が
また更に付回されることを恐れてのことでしょう。
はぁ、なんつーか、ここまで引きずってきたわりにしょぼい展開といいますか。
で、それを暴いたマイルズを殺し、いかにもマイルズがグレース殺しの真犯人であるかの
ように証拠作りをして警察へ通報。
それを通りすがりに見ていた人がいた…というオチでした。
ちなみに何故ハリソンがはめられたのかについては説明はありませんでした。
なんだこの映画は…。
そういうわけで、「あなたは絶対騙される」の前に、騙されるほどの話の中身がない、
というお話でございました。
今宵はここまでにしとうございます。
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