多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→スターダスト


スターダスト

10/28鑑賞

 この作品はいい!何がいいって後述しますけど、「お前お約束のシーンでそれは
ないやろ!」という突っ込みをしたくなるのがいい!作り手側がファンタジーというのを
意識してないとこが好きです。基本は抑えてあえてお約束は無視、みたいな感じで。

 ところで映画のCMでタイタニックやってたけどあれまたやるんですか?もういいんじゃ
ないの?なんだかなー。

 さてさて。
 今から150年前、イギリス王立大学アカデミーに質問がきたらしい。われわれが人間
なのは星を眺めるからか、星を眺めるから人間なのか。
 …知りませんがな。
 アカデミーは、質問にナンセンス、と返したらしいです。その返事も味わいがないな。

 ともかく。
 イングランドに、周囲を壁に囲まれた村がありました。もうこの時点で外との交流を
どうしているのかとか突っ込みまくりたい気分なのですが。
 その村はウォール村というのですが、ある時ダンスタンという青年が、壁が崩れた
ところで番人を務める老人の制止を振り切り、壁を超えるのですな。
 それがすごいんですよ。
 説得されて戻ると見せかけてダッシュで超えるという、ドリフ的な越え方。崩れた
ところには老人がいるとわかってるわけだから、くずれてない、老人の死角から
乗り越えていけばいいじゃんとか思いつかないあたり、結構な愚か者に見えるの
ですが。

 ともかく壁を越えてみればそこはまったく見たことのない世界。魔法の国が広がって
いたわけです。
 なんつーの、ハリポタで言う、あれは何だったか。ノクターン横丁ですか。あれに
近い雰囲気。陰湿ではないけれど、売ってるものがやばげな。
 そこでダンスタンは一人の女性と出会いました。待つ雪草という、お守りを買った
んですな。ここでは物々交換らしいです。

 で。
 ここは結構重要な場面だったりするので、しっかり見ておいた方がいいかも
知れません。彼女を奴隷として使っている魔女だとか、交わされたやりとりだとか。
 そうして村に戻ったダンスタンは、しばらくしてから、赤ん坊と手紙を壁の番人から
受け取ります。

 月日は流れ、赤ん坊は18歳になり、トリスタンと名付けられておりました。
 これがまた、父親によく似て情けないというか…もたもたしとるというか。
 好きな女性がいるのですが、アタックをしかけても、金持ちで剣の腕もある
ハンフリーに負ける始末。このハンフリー役の人結構イケメンでしたよ。
リーグ・オブ・レジェンドの不死身男にちょっと似てると思いました。

 さてさて。こんな情けない男ですから、仕事場にその意中の女性がきてポーッと
なって仕事をクビになったりする始末。
 そういや、朝あわてて出かける支度をするシーンで、階段から下りてくる時、ラスト
数段をずずっとすべり落ちてるのですが、あれは演技か本当にやったのか。ちょっと
見ただけではわかりませんでした。
 でも、仕事をクビになって父親にどう言い訳しようか練習していたら、後でダンスタンが
ちゃんと聞いていたりしてメチャクチャ笑えます。アホだお前は。

 そんでまあ、ヤケクソでトリスタンはお酒を買って、意中の彼女ヴィクトリアを夜誘い出し、
飲んだくれているわけですよ。
 あのう…原っぱといえども、そんなにあちらこちらロウソクをともされると、いつ火が出るかと
見ていて気が気じゃないのですが。
 しかもトリスタン、彼女相手に野望があるとか、大儲けしてみせるとか、大風呂敷どころか
大凧広げてますぜこいつぁ。
 で、ハンフリーからプロポーズを受けた、と聞かされて酔いがぶっとんでんの。
 トリスタンに言えることは一つ。
 あれを買ってこれを買って、で人の価値を測るような人間は男女問わずやめとけぃ。

 そのころ。
 とある王国では国王が死を迎えようとしておりました。
 えー、7人の息子がいたそうなのですが殺しあったりして今は4人。
 おおっとー、ひとりの息子に「窓の外を見てみろ」とか言うておりますがな!
 んで別の息子に突き落とされた。突き落した息子も、別の息子に落とされかけました
けど、振り返ってセーフ。あわててごまかすのが笑える。
 これが面白いことに、死ぬとゴーストとなって彼らを見守るみたいなのですよ。
で、落ちたばかりのバカ息子が、落ちてひしゃげた姿で現れると。
 …いや、死んだあとくらい顔かたちなんとかなりませんかねぇ…。まあいいんだけどさ。
 彼らは、次の王位継承が決まったら成仏するみたいです。
 国王は、わが娘ウーナも、何年も姿を見かけていないと残念な様子。王位継承権は
男にだけあるので殺される心配はないのですが、さすがに妹となると息子たちも心配
みたいですね。
 ともあれ死にあたり国王は、首から下げたルビーを手から離しました。
 わが血を引くものだけが手にできる、というのですが…。
 手を伸ばした息子たちからルビー、ものすごい勢いで逃亡。
 …え?これどうしたらいいんですか?ものすごくリアクションに困る。王子でなくても。
 
 まあともかく、飛びだしたルビーは星空に輝く一つの星を巻き添えにして、地上へと
降りたのでありました。大迷惑なやつだなおい。

 一方で。
 その流れ星を見た魔女3人がおお喜び。老いさらばえた彼女たちは、この流れ星の
力を使って若返ろうとしていたのでありました。その中の一人ラミアが、流れ星を手に
いれるべく旅立ちます。ちなみに、ラミアという名前自体ほとんど出てこないので、
魔女とだけ覚えておいても問題ないと思います。
 ここで「バビロンのロウソクがない」という会話が出てきます。説明は出ませんが、
とても重要なアイテムです。

 さてさて一方で。
 流れ星を見ていたトリスタンは、「あれを君にとってきてあげるよ!」とかバカなことを
ぬかして、壁の崩れたところに向かいます。
 当然番人がおります。
 トリスタン、父と同じ手を使い、まんまと壁の向こうへ抜け………番人先回りしてるぅぅぅ!
トリスタンをぼっこぼこにしました。
 …あれ?物語終わってしまうんですけど?流れ星を探しに行く旅は?

 すごすごと帰宅したトリスタン。
 ダンスタンはここで初めて母の話をします。で、ロウソクを渡してやります。それは心に
思い浮かべたもののところへ瞬時に旅のできるロウソク…ってちゃんと読めよおまえ!!!
話途中で火つけたから消えたよこいつ!
 で、流れ星のところに投げ出されたトリスタンでした。
 …えっと…これファンタジーですよね…コントじゃないですよね…?

 というわけでおもいきし手ぶらで流れ星探しの旅に出てしまったトリスタン。目的物は
とりあえず見つかりましたが、帰り道がわかるはずもありません。
 しかも流れ星に「お母さん?」とかバカなボケをかましています。壮絶に押し倒す形に
なってそれだと、大体の女性はビンタすると思います。
 この女性が流れ星でありまして、女性が語ったところによりますと。
「空からネックレスが飛んできてぶちあたり、ここに落ちたら、今度は空飛ぶバカが
落下してきた」と。重ね重ねお気の毒様であります。

 そういうわけでトリスタンは、彼女が流れ星だということを知り、ダンスタンからもらって
いたのか知りませんが、まほうの鎖でもって彼女をつなぎ、ヴィクトリアへの贈り物にする
とか言うわけです。
 だれかー、トリスタンに人権というものを教えてあげてー!

 というわけでバカ王子ども。
 誰が王位を継ぐかという話をしていて飲み物を飲んだはいいけど、ここでもまた一人
死んだ。というか一人お偉いさんが巻き添えになって死んだ。どうもプライマスというバカ王子が
セプティマスというバカ王子も毒殺しようとしたらしいのですが、間違えて毒入りの杯を
お偉いさんに渡してしまったみたいですな。やれやれ。
 マジシャンズセレクトはもっと練習しましょう。

 えー…。
 そのころトリスタンはというと、流れ星ことイヴェインを連れてだらだらと旅をしておりました。
 …この時点ですでに30分を消費しているわけですが…あの…ファンタジーあふれる颯爽と
した旅とか、ハラハラドキドキのアクションとかは…?今のところ、番人にトリスタンが叩き
のめされたくらいしか、アクションらしいアクションがないのですが…。
 しかもトリスタンが適当に歩いているようにしか見えない。
 
 さて流れ星を追う魔女ラミアは、道端でとある魔女に会います。ダンスタンが出会った女性を
奴隷として使っている魔女なんですね、なんたる偶然か。
 この魔女、ある手を使ってラミアから流れ星のことを聞き出そうとするのですが、気づいた
ラミアによって、流れ星の存在を感知できない、気がつかないという魔術をかけられて
しまいました。
 これもちょっとした伏線です。

 イヴェインを残して食い物を探しにいったトリスタン。昼間出かけて夜になっても帰って
こないってどういう神経してんだというか、のんきすぎるだろ。
 その間になんとユニコーンが現れ、イヴェインを乗せて立ち去ってしまうわけですよ。
 なんかもうどうフォローしたらいいのか…。
 
 ラミアはラミアで行き詰っていたのですが、占いによれば「その場所にいれば良い」と
出たため、一計を案じ、大きな宿屋を魔法で出現させるのですよ。すごいなぁ。
 これなら旅行してて迷っても寝るところに困らないな。
 ただ、魔力を大量に消費するらしくて、ラミアの若く美しい姿は少しずつ老婆に戻りつつ
あります。
 宿屋の人間としてヤギとかを人にしたり、男を女の姿にしたりしたので、彼らのリアクションが
なかなか面白いです。

 戻ってきたトリスタンはイヴェインがいないのを見てがっかり。
 ところが何者かの声が、イヴェインの危機を救ってと言うのです。
 これからやってくる馬車に飛び乗ってほしい、と。
 わけもわからず駆け出すトリスタン。
 そこに本当に馬車が通りかかりました!
 さっそうと馬車へジャンプするトリスタン!
 かっこよく乗り………落ちたんですが!!!!
 なんだこの主人公。ちょっと、誰かアトレーユと取り替えてきて!
(アトレーユ…「果てしない物語」の主人公)

 何事かと馬車をとめたのは、あのバカ王子プライマス。何とか言いくるめてトリスタンは馬車に
のります。なんかもうこのあたりで、トリスタンのぐだぐだっぷりが出ているのですが、彼の
ダメっぷりはこの先で最大限に発揮されます。

 魔女が待ち構えているとも知らず宿屋で疲れをいやすイヴェイン。彼女にナイフの刃が
迫る…となった時、プライマスの馬車が到着。
 何もしらないプライマスは呑気に風呂へ入って大はしゃぎ。胸からルビーをさげている
イヴェインに、バカ王子の幽霊どもが先に気付いて「胸のルビーを見ろ!」とか言って
いるのですが、バカですから気がついていません。さんざんイヴェインを口説いた挙句
彼女が「そろそろ私寝るから」と言った段階になって気づきました。
 ところがどっこい。魔女に殺されました。はい、出番終了。しかもマッパで死んだから
幽霊も裸のまんま。これは恥ずかしい。
 いやーもう容赦ない描写がいいですねぇ。
 一方トリスタン。
 なーんもしらんと、宿屋の娘が持ってきたワインをウキウキしながら飲もうとします。
娘に名前聞いたら男の声で「バーナード」といったこととか不思議に思わんのかコラ。
そこへユニコーンが飛び込んできて危機一髪。
 …えっと…。主人公なーんの活躍もしてないってか、一番のお荷物が主人公のような
気がしてきましたが、とりあえず先に進みたいと思います。

 今まさにイヴェインに魔女の手が伸びようとした時、ここでもユニコーンが大活躍。
しかしやってきたトリスタンも炎に囲まれてしまいます。
 絶体絶命の危機の中彼は、ロウソクがまだあったことを思い出しました。
 急いで火をつけて「故郷を思い浮かべるんだ!」

 えートリスタンくんへ。
 わけわからんとこに飛ばされた後で「故郷って言えば僕の故郷にきまってるだろ!」
とか「空気読め」とか、お前そのロウソク鼻の穴に押し込むぞコノヤロウ。

 そうです、トリスタンがなんも考えんと「故郷」といったために二人はそれぞれの
故郷を思い浮かべ、結果として雲の上という、どうフォローしたらいいかわからない
ような場所に飛んでしまったのでした。
 言い合いをしているうちに網で捕まりました。空を飛ぶ海賊たちにとっ捕まった
みたいです。
 えー…なんと申しましょうか、ここで1時間経過しております。ええ。
 
 一方。セプティマス馬鹿王子。…いや彼に限ってはバカ王子と言ってはいけないかな。
ともあれ彼は、変わり果てた兄の死体を見つけます。悲しむかと思いきや、これで
王位継承者は自分だけになったわけですから大喜び。
 バーナードから話を聞いたセプティマスは、いよいよ流れ星は近くなったとばかりに
旅立ちます。
 ってか魔女と彼らの利害は一致してるわけだから、早めに協力しておけばって
そういう問題でもないか。(魔女はイヴェインの心臓を狙ってる、王子たちはルビーが
欲しい、と対象が違うので)

 ところで、この後のシーンで、魔法をかなり消費したためにラミアは老婆の顔に戻って
しまっているのですが、ワンカットほど突然若い顔になっているシーンがあります。
 これは…撮影の順番を間違えてしまったのか一瞬戻ったのか。
 ま、これもご愛敬でしょうかね。

 さてさて忘れ去られていたトリスタンたち。
 海賊のキャプテンに激しく責め立てられていますが、トリスタンが「ウォール村へ
帰る途中だったんだ」と言ったとたん顔色が変わります。
 海賊たちが甲板に駆け上がって見たのは、窓から突き落とされていくトリスタンと、
泣き叫びつつ船長室へ連れて行かれるイヴェイン。
 いったい何が…。
 と思ったら、トリスタンはすでに中にいました。
 つまりさっきのは芝居で、話を聞きたいけど恐ろしい船長として知られているキャプテンが
威厳を落とさないようにしつつ彼らを助けるためにやったみたいですね。
 ってか髪の毛切るのはいいんだけど…あの…切るってか伸びてないですかこれ。
 切れてない、長くなってるぅぅぅぅ!

 さて。とある場所についた船長。
 稲妻をため込んだものを売りつけているのですが。この商人ファーディって、話し方で
気づいたんだけど、多分ナイトミュージアムの館長さんだ。
 調べてみました。やっぱそうでした。話し方に独特のクセがあるから。
 ともかくそこで船長は、流れ星に関する話を聞くのですが、うまくごまかしています。
その後ろに新たな取引相手としてあの、ラミアに流れ星の存在をわからなくする魔法を
かけられた魔女が現れてました。
 このシーンは魔女登場に何の意味があったのかちょっとわかりませんでした。
 
 こうして、髪の毛を伸ばし、りりしい青年に変身したトリスタンはここで、船長の甥
という触れ込みで堂々と船に滞在を許され、トリスタンはキャプテンから剣を教え
込まれます。
 これでやっとパンフレット表紙の、かっこいいトリスタンになりましたよ。いや本当
長かった…。
 ただ、部下の一人は気づいてるみたいですね。ワンピースでいえば、シャンクスの
右腕ベン・ベックマン、BASARAで言えば政宗の右目片倉小十郎みたいに頭の
きれそうな人ですよ。

 ここらへんまでくると、トリスタンと過ごしている時にイヴェインが輝き始めるのが
わかるかと思います。
 つまり、そゆことです。

 さてファーディのところにやってきたラミアはそこで話を聞き出します。が、ポカ
やらかして動物の鳴き声しか話せないようにされました。
 セプティマスもたどり着いて彼に話を聞くのですが、このあり様なんで殺されて
しまいました。筆談にすればよかったのに…。

 んでトリスタンらはというと…。
 海賊どもの顔が珍しく真剣なので何かと思ったら、「船長が舵握ってるぞー!」と。
 うわぁぁああ…。
 恐怖でひきつる皆さんの顔が忘れられません。

 なんとか港にたどり着いた船。
 ここでお別れです。
 
 で。
 セプティマスの方が早く海賊にたどり着きまして乱闘になるのですが。
 ここはもう見て笑っていただきましょう。
 緊張感のない戦闘大好きです。
 言えることは一つ。
 どっちもバカだ。
 ともあれ、部下はやさしいキャプテンのことを知っていたのでありました。
 こちらはめでたしめでたしといったところでありましょうか。

 さて、すっかり忘れられていましたが、ヴィクトリアの誕生日は明日、壁に
たどり着くまでは2日かかるということで、彼らは馬車を呼び止めてそれに乗せて
もらうことにします。
 ところが…何の因果かその馬車はあの魔女の馬車。ラミアではないほうね。
 トリスタンが身につけていた花と交換に、ウォールまで乗せてもらうことにした
のですが…。先に花を渡してしまったのが運のつき。それはなんと、魔女の魔法から
身を守ってくれるものだったのでありました。
 そのためネズミに姿を変えられてしまうトリスタン。
 さらに、この魔女は流れ星の存在を感知できない魔法がかかっているため、
イヴェインの存在にも気がつきません。何とか馬車に乗り込んだ彼女でしたが、
溜息をつきつつ、ネズミとなったトリスタンに自分の気持ちを打ち明けるのでした。
 ここはまじめに話をしてるのに、チーズを見ているトリスタン(ネズミ)がすごく
かわいかったです。

 ここでイヴェインが語る中に、「宇宙の果てまで探しても人間の愛ほど美しいものは
ない」という言葉が印象的でしたが、イヴェインの顔が、眉毛が薄くて怖かったので、
感動も半減でした。もうちょっとなんとかしようよ…。

 さてウォールまであと少しとなった時点で約束通り魔女はトリスタンを人間に戻し
去っていきました。
 ここで宿をとり元気になったトリスタンは、イヴェインの告白を聞いていたことを
あかし、やっと二人は両想いになるわけですね。
 良かった良かった。
 ってかいいシーンなのに、デバガメしてんじゃねーよ幽霊ども!笑っちゃったよ!

 翌朝目を覚ましたトリスタンはある決意を持って宿を出ます。
 酔っ払いの受付の男に伝言を託すのですが…私はこれ、手間かかっても手紙を
置いといた方が良かったと思うんだけど…。
 案の定目を覚ましたイヴェインはこの男からの伝言を聞いて絶望してしまうのです。
「彼は出て行った。ヴィクトリアに会うと言っていた。ずっと一緒に生きる」と。
 そう、この男は伝言の伝え方を間違えたわけです。
 イヴェインの体から輝きが消えてしまいました。
 一人町を出て行くイヴェインに気づいたのは、長いこと出番がありませんでした、
魔女の奴隷の女。
 大変な事態になっていると気づいた彼女は、馬車を出し、彼女のあとを追います。

 さてヴィクトリアに会ったトリスタン。そんなことが起きているとはつゆ知らず、ヴィクトリアに
「大人になれよ」と突き放すわけですね。で、ハンフリーにも「君たちはお似合いだよ」と。
 ところが、ヴィクトリアが広げたハンカチの中にあったイヴェインの髪の毛がただの
ゴミになっていることから、壁を越えたらイヴェインは消滅してしまうことを知り、焦る
トリスタン。
 走り出します。
 ってかさぁ、来る時はさくっとこれるのに戻るのは遅いよね。つか馬でも探せばいいのに…。

 さてさて。
 大変長らくお待たせいたしました。ここで魔女と王子とトリスタンの三つ巴の戦いが…
始まらねぇ!!!!!
 ラミアがさくっと先について、イヴェインと、助けにきた女を連れ去り、ついでに魔女を殺害
して去っていきました。
 で、王子がやっとこさやってきてそれを追っていって、一番最後にやってきたトリスタンが
追いかけていくと。
 いや、あのさぁ、いつになったら三つ巴の戦いになんのこれ。
 ところがどっこいラミアの館につくのははぇーなおめーら。
 バカ王子がたどり着いてトリスタンもやってきました。

 そゆわけで戦いになるのですが、王子とトリスタンさっくり手を組むので、大したバトルには
なりませんでした。が、さすが魔女だけあってラミアはしつこい。
 でもここで王子が「その宝石にだけ興味がある」とか言ってたらまた違ったような気も
しますが、そこはほれ、バカ王子ですから。魔女の魔法で殺されまして。
 その死体を魔女が操ってトリスタン苦戦とか(幽霊になったセプティマスは、自分は
やってないよ、とリアクションしてるし)、突然ラミアが「むなしくなった」といって戦いを
やめて、二人が帰ろうとしたら気が変わったとかなんとかでやっつけようとしたり、結構
なんつか「お前ら真面目に戦えよ」みたいなところはありましたが、最終的にはイヴェインの
「いてつくはどう」攻撃でラミアは死にました。←それドラクエだから。

 そんなこんなで、ラミアを倒したことにやんややんやの喝采を送るバカ王子の幽霊ども。
 ところがどっこい、あの奴隷ことウーナの息子がトリスタンであり、彼がルビーを手にした
ということで王位継承権は彼のもの。つーわけで彼らは成仏していったのでした。
 
 それから少しして。
 王国では戴冠式が行われていました。われらがキャプテンも、ダンスタンも招かれて
います。あとヴィクトリアとハンフリーも。
 
 そしてトリスタンの寿命が尽きるころ。
 子孫に座は受け継がれ、彼らはウーナから送られたバビロンのロウソクで星空に帰り、
今は天から皆を見守るのでありました。

 
 全体的にコメディー感の強い映画でおもしろかったです。
 まあアクションがほとんど無いとか、主役に危機感がないというのも狙ってやったこと
でしょうし、悪くなかったです。
 ただなんつーか、魔女と王子の魔の手が迫ると言うわりにはほとんど迫らなかったやん、
みたいな。
 でもエラゴンとかよりはずっとおもしろかったですよ。
 特に、トリスタンが壁を越えようとして番人におもいくそ阻止されてるところが笑えました。
お約束ちがーう!

 …もし落ちてきた流れ星がおっさんだったら…その時点で物語は終了していたに違いない。


 


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