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アース

2/16鑑賞

 これはかなり良かったです。ディープブルーは海の神秘って感じだったけど、こっちはその
まんま、地球の自然の美しさだとか、温暖化で今何が起きているのかが紹介されます。
 渡辺謙さんの解説も良かったです。
(しかしヤフーのレビューいろいろ見てたらさんざんで、ちょっと悲しかった…)

 で、冒頭。
 太陽系の中で唯一命をはぐくめることが分かっている星とあったけどこれはちょい疑問
でしょう。地球の科学の知識においてそうなんであって、宇宙人の定義からだとどうか
わからんし。と、いらんいちゃもんつけたりしちゃってますが。

 50億年前に何か隕石だかが衝突して地球の地軸を23.5度傾けた。これが、地球に豊かな
命をもたらしたんだそうです。知らなかったなぁ。傾いてなかったらどうなってたんでしょうね。
やっぱり地球儀も地軸傾けないで垂直な軸になってたのかな。(そういう問題ではない)

 まずは北極点のあたりから物語は始まります。
 ホッキョクグマの親子が出てきてかわいかったです。
 3月になると太陽が出てくるので穴から出てくるのですが、コグマの方がまだしゃんと歩け
ないらしくて、へこへこ、這うようにして歩いてて、斜面だからずりずりーっと落ちていくのが
すんごいかわいい。
 へっぴり腰で母親の後を追ってました。
 このコグマはまだ母乳で育っているのですが、母グマの方は5ヶ月も何も食べてなくて、
食べ物を探す旅に出かけます。
 ところがコグマは初めて見る世界に興味しんしんだからさくさく先へ行っちゃったり、雪の
壁をよじ登ろうとして母グマに怒られてる。こういうのはやっぱどこの親も叱るんですねぇ。
 ちなみにホッキョクグマの父親は子育てを手伝わないそうです。ダメだろ。

 しかしこのホッキョクグマの餌は年々取りにくくなっているとのこと。
 温暖化で早く氷が解けるため、その上が歩けなくなって、餌をとりにもぐったり出来ないから
だそうです。厳しいですなぁ。

 さて景色変わりまして。
 ツンドラ地方とかになるとトナカイが群れをなして走っていました。大移動らしい。
 その後をオオカミがつかず離れずでついていく。
 狩人か。
「8時ちょうどのーあずさ2号でー」
 それ違う狩人。
 ともかく、オオカミも食わなきゃやっていけませんから、子どもを襲うらしいんですね。子供も
必死だから逃げる。逃げ切れるか追いつくかってなデッドヒートでした。

 さて北極点から2900km移動しますと、もっとも北に生える低い木の森がありました。
 ここは針葉樹林だっけ、葉も固くて食べられず、動物が生きやすい場所ではないとのこと。
 エサを求めて歩き回るオオヤマネコがいたんですが。
 おまえ、エサないとわかってんだからもっと暖かいとこに住めよ…。

 次移動しまして。
 タイガ?大河…じゃないよな。それはNHKの時代劇だ。
 地球の1/3の植物があるらしいです。すごい。
 宇宙からの映像もすごい。
 春が来るとここの森林が一斉に葉をつけ、地球規模で酸素が増えるのだそうです。
すごいなぁ。
 さらに移動しまして北極点から4000kmの位置。
 ここは広葉樹林地域。
 たくさんの生命がありました。
 
 ここではオシドリのヒナが巣からでてくる様子が映し出されるのですが…。
 巣立ちとか言ってるのですが…。
 どう見ても一方方向にしか飛べてないのですが。(つまり落下している)
 これ下が落ち葉だからいいけどもっと固かったらケガしてるぞ。
 なんか見ててハラハラしました。
 多分下が大丈夫なこと知ってるだろうからぼてちんと落ちるのでしょうけど。
 オシドリのヒナはかわいかったです。
 お尻ふりふり、メスと一緒に森の奥へ消えてゆきました。

 次。
 ロシアのアムールヒョウとか出たり。
 また場面移動して赤道になりました。
 ここはすごいですね。何より猿うるせぇ!お前らはドリフでリアクションに笑い声入れる
おばちゃんかよ。
 果実ほおばってるゴリラ?だかも口に入れすぎ。どんだけよくばりやねん。

 この赤道の森では、地球の半分以上の動物が生息しているとのこと。調べた人もすごい
ですね。
 ニューギニアでは、いろいろな極楽鳥の紹介がみられます。
 これが面白いというか皆個性的なんだ。
 どうした、UFOにさらわれてアンテナ埋め込まれたのか。
 それとも改造されて仮面ライダーになっちゃったのか。
 そんくらい個性的です。というかお前らもう鳥じゃねぇ。
 
 カンザシフウチョウというのが、求愛ダンスをするためにステージ作ってるのですが、
こだわりようがすごい。
 葉っぱをくわえて枝を丹念に拭いてるんですよ。お前はどこの姑だ。
 ライティングにもこだわってました。
 で、いざ求愛ダンス開始。
 …まあ彼に抜かりがあったとすれば、周囲に誰もいないということでしょうか。

 カタカケフウチョウというのも求愛ダンスしてましたが、メスは付きまとわれて迷惑そうな
顔して立ち去りました。…残念!

 画面は砂漠に移ります。
 砂漠は地表の1/3を占めており、年々広がっているそうです。
 世界のジョークで、
「昔サハラという森があっての。ワシはそこできこりの仕事をしておった」
「えっ、サハラには砂漠しかありませんよ?」
「(ニヤリと笑って)今はそうなってるな」
 という微妙に笑えないものがあるのですが、なんかシャレにならなくなってきたなー。

 アフリカのカラハリ砂漠に移るとアフリカゾウが出てきます。
 エサと水を求めて移動中です。
 雨期が来て雨が降ると水が湧き出る場所を知っていてそこへ移動してるみたいですね。
 っていうか、そこで生活するとかしないのかな。
 何千キロも移動して水飲んでまた何千キロも戻っていくらしいんですが。
 これはちょっと不思議ですね。

 で、ヨロヨロになりながら歩いて行く母子のゾウがいるんですが、砂嵐に巻き込まれたり
してハラハラしながら見てました。群れには戻れましたが、ゾウって脱落しそうになるとちゃんと
群れが立ち止まってリーダーが起こしてあげたりするんですね。なんかすごいなぁ…。
 それでライオンの群れと水飲み場でかち合わせたりしてんだけど、さすがにゾウに対しては
手だし出来ないと見えてライオン、軽く追っ払われてました。
 そうですねぇ、例えるならいきがってみせてすぐ謝罪する出川哲朗みたいな。
 ただしこれが夜になると逆転。
 夜目の利かないゾウに対して夜行性のライオンが、コゾウを狙ってやってくるのですな。
で、子どもたちを中にして、大人のゾウが周囲を覆うと。
 これ、本当にやるんだなーと感心しながら見てました。いや、あるとは聞いていたけど、
頻繁にやるとは思ってなかったから。
 さしものライオンも手を出せないかと思われたのですが、群れを離れたゾウに30匹のライオンが
襲いかかっていってました。でも背中に乗っかった感じで引きずられていったライオンはちょっと
滑稽だった…。
 あとライオンのオスは座ったまま偉そうにしてないでちゃんと働くように。
 ライオンは確かメスが餌とってくるんでしたよね…。で、とってきたらそれをオスが真っ先に
食べると。お前な、昭和時代のお父さんでも飯は真っ先によそってもらうがちゃんと働いてたぞ。

 次はアネハヅルのヒマラヤ山脈越えとかありましたね。飛んで行けるから一番高い山脈とか
関係ないじゃんとか思ってたんですが、一番高いだけに天気がよく変わり、乱気流が起きたりして
大変なようです。…迂回したらダメなんか。

 こっから少し、景色を映したシーンが続きます。
 すんごいアングルとかあって、ヘリに乗ってるような感覚になりました。

 カラハリ砂漠に川ができて、そこをサルがおっかなびっくりわたっていくのですが、ポーズが
メチャクチャ面白い。盆踊りかよ、ってなくらい手をヒョイヒョイやってんですけど。
 あとこの渡るシーン、なんとなくドリフのコント思い出しました。
 川を渡してもらうのに、着物を濡らさず渡れるようにと、志村扮するかつぐ人にお金渡すのですが、
おんぶして川へ入るにつれてどんどん深くなって結局濡れてしまうみたいなの。
 まあサルは濡れても気にしないだろうけど、どんどん深くなっていったらビックリするんだろうなぁ。
あとゾウが、足がつかない深さでも、水面から上に鼻を出しているのは便利だと思いました。
 いいなぁー。

 次は海です。
 ザトウクジラの親子が、暖かい海域を出てエサを求めてどこだっけ、南極?へ向かうという
シーンになりました。子供が疲れてうまく水面にでて息をつげないので、親のクジラが下から
支えてやって息つぎさせてました。
 おまえそんなんで水の中にこれからすんでいけるのかおい。

 一方ではまあこの手の映像にはお約束といってもいい、サメの捕食映像がありました。
オットセイかな?ホオジロザメが水面に躍り出てばくぅーっとほぼ丸のみ状態です。
「えー、見事な空中ジャンプですがどうですかね」
「そうですね、あの体重でここまでジャンプできるのは大したもんですね」
「しかしこの体勢では海へ戻る時に腹を水面で打ちそうですね。ほぼ側面から戻っていってますね」
「あ、やっぱりやりましたね。何事もなかったようにまた出てきて獲物をくわえなおしていますが、
あれは相当痛かったと思いますね」

 ザトウクジラの親子は、嵐の中でもはぐれたりしないように、海面にヒレを叩きつけながら
移動してました。えらいなぁ。
 その移動途中に流氷みたいなのが映ってました。なんか柱だけみたくなってました。
 ドラクエでいえば間違いなくアイテムがゲットできるダンジョンがあるな。

 さて。
 アデリーペンギンがめっちゃ急いで移動中。めちゃくちゃ走っとるがな。
 どこ行くんだ。宝くじでも当たったんか?
 …って結局説明なしかよコラー!

 ザトウクジラは無事に南極で群れと落ち合いまして。オキアミ食ってました。
 不思議なんだけど、どうしてこの体の大きさでエサがオキアミなんでしょうね。
多分生態系を逆にたどっていけばわかるんだろうけど、進化の中においては、随分と
非効率的なエサを選んだものだなぁと思わずにいられません。
 肉食がいいかといえばそういうものでもないとは思うけど、体の大きさに比例して、
相当量のオキアミを必要とするのだから、やっぱり率が合わないなぁとは思いますね。
 そういう意味では、「雑食」である動物は効率がいいと思う。人間とかもそうだけど、
とりあえず食べられるものであれば熱エネルギーに変えられるわけだから。
 コアラなんかユーカリしか食べられませんがああいうのは非効率的なものの最たる
例でしょうね。ただ、それほど動かないからエネルギーも必要としないし、ユーカリは毒が
あるので他の動物が食べられない、競争する必要がない点から見れば合理的では
あるのかも知れないけど。
 これらは人間の観点から見ての話だから、そういった理論では片付けられないものが
あるんでしょうな。
 
 えー。
 エサを求めてさまよっていたオスのホッキョクグマですが、飢えに飢えてトドの群れを
襲って子を狙おうとしましたが失敗しました。
 映像は最後に、氷が溶けてほとんど海ばかりになった北極を泳ぐホッキョクグマの映像で
終わっていきます。
 ひと昔前なら氷で覆われていたこの海から氷を奪ってしまったのは人間。

 ナレーションは語ります。
「ホッキョクグマは身をもって地球の今を教えてくれている。
 多くの動物たちが生きる場を失いつつあることを。
 このままいけば2030年までにホッキョクグマは絶滅する。
(中略)
 今ならまだ間に合う」と。

 このまま温暖化が進めば、鳥類の30%が今世紀末までに絶滅すると言われています。
 2050年までには、全動物の1/4が絶滅すると言われています。
 人間は国同士民族同士でいがみ合う前にしなければならないことがあるはずです。



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