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ライラの冒険 |
3/26鑑賞
ファンタジーものとしては定番でよかったんじゃないかと。誰も死なないというのは
やっぱいいですなぁ。
というわけで、映画で見逃したらDVDで一度は見てみたい作品。
ただ映画のでっかいスクリーンで見た方がより迫力はありますよ。アングルとかケチケチ
せずに使いまくってますから。
さてさて。
物語は解説から始まります。少年マンガの新連載にありがちな、懲りに凝った設定ぶち
まけたら誰も理解してくれなくて10週打ち切りになっちゃった、というのとは違って、実に
分かりやすい。
・この世界はあなたの世界と似ている、パラレルワールドみたいなもの
・この世界では魂は人間の外に出ており、ダイモンと呼ばれる動物の姿である
だそうです。…世話大変そうだな。ちなみにダイモンしゃべります。ひとりのキャラクターに
二人の俳優(もしくは声優)が必要だとはっ!
あとこの物語三部作だそうです。最初から「これ三部作だもんね。この一部は導入だもんね」
といってくれるからありがたいといやありがたいんだけど、二部の公開はいつ頃なんでしょうかね…。
んで主役のライラなんですがまー、なんつーか男の子たちと一緒に遊んでる元気はつらつな
女の子といや聞こえはいいですが。相当ないたずらっ子ですな。
そんな彼女はある日、おじさんのアスリエル卿の部屋に隠れていて、マジステリアム?
とかいう団体から派遣されてきてる男が、彼のワインにこっそり毒を入れるのを見てしまう
んですな。
で、アスリエル卿が飲もうとしたところへ飛び出していってギリギリ助けるのですが、なぜ
おじさんが狙われているのかまではわかりません。
えー。
こっからちょっとややこしかったんだけど、学者さんとかそのマジステリアムとかいう
人達の集まりの中でおじさんが発表会してまして。
・この世界には別世界、パラレルワールドが存在しているらしい
・それを探そうと黄金の羅針盤が作られたが、その別の世界を知ることをよしとしない
権力者が羅針盤を破壊し、別世界に関しての話題を禁じた。
・しかし羅針盤はひとつだけ残っていた。
・また、ダストと呼ばれるキラキラ光るものが別世界から流れてきているのが北極で
観測された。よりよく調べれば別世界への出入りがわかるかも知れない
・ちなみにその別世界にはダイモンを持たない人間がいる
こんな感じだったかな。
結構、物語の重要な部分がパパーッと説明されて終わってしまうので、しっかり聞いて
おかないとわからなくなると思う。
私なんか、ダストのことをあまり口に出して言ってはいけないってのがよく意味わから
なかったですもん。まあつまり、反乱分子と思われるのかも知れませんな。
んでライラはおじさんに自分も探検についていきたいというのですが、当然のごとく
突っぱねられます。ライラ怒ってるけど断られるのはすんごい当然のことだと思うんですけど。
そんなライラのもとに、コールター夫人が現れます。
ライラを「自由に生きるのはいいこと」と誉めたたえ、いろいろな話をしてくれるわけですね。
おじさんと探検したこともあるし、北極でクマに会ったこともある。クマの王様はダイモンを
持ってないから欲しがっているなどなど。ここは伏線が隠れているのでしっかり記憶しとくと
いいと思います。
そんでコールター夫人は「私の旅の手伝いをして欲しい」とかいってライラを連れていく
わけです。
どう見ても悪人が子供をだまして連れて行く図にしか見えないのですが、ライラ単純だから
全然気づいてねーよ。口やかましい学長をコールター夫人がやりこめたんじゃなくて、圧力で
黙らせてるってこととかな。
その夜、ライラはすっかり忘れていたのですが、男友達との約束があり、それのために
道を歩いていた男の子2人が何者かに襲われました。ライラがちゃんと来てれば…。
ライラが出発するにあたり学長は、アレシオメーターを託します。最後の、黄金の
羅針盤。
コールター夫人に知られてはダメとかいうけど…絶対こいつそこらで開けて見そうな気が
するな。(この予想大当たり)
んでまあ、夫人との旅が始まったんですけどね、もう楽しくて仕方がないもんだから
ベラベラベラベラと、おじさんに禁止されたダストの話とかしとるんですわ。で、夫人に
「この話はしちゃダメ」って言われとる。さらに、持ってるバッグも趣味悪いからやめろとか
言われて、ここで怖い目にあってようやく、夫人の正体に気づくわけですよ。
アホすぎるライラ。
んで夫人がいない間に夫人の部屋に入ってゴブラーリストなるものを見たわけですよ。
それは最近さらわれているという子供のリストだと気づくのです。旅立ちの日挨拶に来なかった
友達の名前があったから。
で、部屋に戻ったら夫人のダイモンの猿が羅針盤をこっそりとってたと。
えええええ持ち歩いてなかったのかよお前!なんでここまでアホなの!?
ともかく取り戻して家を飛びだし逃げたのですが、追手に捕まって大ピーンチ!
…のところを救ったのは、消えた子供ロジャーのママである、ジプシャンという一族の人たち
でした。ライラが街を出たところからずっと心配で追いかけてきていたらしいです。
怖い顔の割にはいい人たちばかりのようですな。
アスリール卿に恩があるからライラを助けたみたいです。
…っていきなりライラ羅針盤見せてるー!学長に「誰にも見せるな」って言っただろう
がぁぁぁぁ!お前は人から言われたことを3秒で忘れる鳥頭か!
羅針盤は赤の針3つをキーワードの絵に移動させて疑問を心の中で唱えれば、青の
針が動いて真実を指し示すと。こんな感じなのかな?
んでまあここで出た答えはよくわかりませんが、ともかく子供達は早く救いだした方が
いいみたいですね。
一方、ロジャーは手紙を書かされてました。
なんか子供たちがたくさんいて、親に心配しないでねみたいな手紙を書かされている
んですね。なんかの施設だなこりゃ。
フッそういう時はな、手紙の中に暗号を紛れ込ませるんだぜ。たを抜くとヘルプという
言葉が出てくるとかな…って英語だもんな。おお、Lでやってたような数字の羅列とかな。
まあいいや。
夫人は夫人でライラの行方を捜すために探査バチみたいなのを飛ばしました。2体。
もっと飛ばしときゃいいのに。
また、アスリール卿も北極で捕まってました。こりゃ大変。
…えーと…。
アホだアホだと思ってたんですがライラ。
船の甲板で羅針盤広げていて、それをものの見事にあの探査バチに見つかりました。
ええ、もうなんつーたらいいかアホです。
とりあえずジプシャンの人が捕まえてくれたのですが一匹は逃げました。サーチフライとか
いうらしいです。ハエかよあれで。
缶の中に一匹を閉じ込めてました。
んで。そんなことがあったにもかかわらずまたライラ甲板にいると、今度は魔女がおりて
きました。
羅針盤の力を試したい魔女に対してライラは見事、この船の中にいる昔付き合っていた
恋人の名前を当てるわけです。
それで魔女はトロールサンドで助っ人が見つかる。ありったけの勇気が必要よ、と予言を
して去っていきました。
さてある村についたんですがね。
ここでもライラ人前にも関わらず羅針盤広げて見てますよ。ほーらまた人に見られてる。
この子学習能力以前に、これを狙ってる人間がいるとか考えないんですかね?ここまで
何も考えてないとイライラしてくるわ。
ただ、ここで羅針盤に気付いたのは幸いにもこれからの旅の頼もしい助っ人になる一人、
リーじいさんでした。ちなみに声は次元大介…じゃなくて小林さん。え、えらいピッタリな
キャスティングだなおい。
で、このリーじいさんは旧知の友人をどうしても助けたくてここにいるのだけれども、その
手段がないみたいなこと言ってんですね。
その友人とはシロクマでした。ああ、あのアイスうまいよね。シロクマアイス。(違う)
えーっと、スバールバルで王になるはずだったのが、戦いにやぶれてしまい、追放されて
この町にたどり着いたところ、酒でベロンベロンに酔っ払っている時に、この村の人たちに
鎧を取られてしまったと。一応王子だったらしいです。
その結果日銭を稼いでは飲んだくれる毎日を過ごしてるらしいですね。
うーん…。クマでもそんなことあるんだ、としか。
ともかくライラははっぱをかけるためにタンカをきって、鎧のありかを占ってやり、そのおかげで
鎧を取り戻すことができたシロクマことイオレクは、ライラを守ることを誓います。
ここは迫力満点でいい映像でしたー。特に建物の中からイオレクが飛び出してくるシーン。
鎧あるとクマって動き悪くなるんじゃね?とか思ったんですが多分軽いんだろう。
夫人はイライラしていて自分のダイモンを張り倒してますけど、まあそれは自分殴るのと
同じだから「ごめんね」って謝ってた。ってかこのサルしゃべれんのか?
ここで夫人の頬に手形がついていたのは細かな演出だと思いました。
ジプシャンは氷の上でとりあえず野営をしてんですけど、ライラはイオレクのところに行き、
なんか連れて行って欲しいとこがあるみたいで話をしてました。お前誰にも言わず単独行動
するのよせよ。
で、行った先がなんか氷の上にぽつんとある小屋。
その中にビリーという、ライラとはケンカ仲間の男の子が死にかけで転がってました。
ダイモンはなく、、「切り離された」らしいんですな。
んで野営の場所に戻ってきたら、ここらあたりにいるなんとか族に襲われてて大乱闘に
なってました。
ライラを守るために皆戦ってくれてんですが、ライラがさっさと隠れずそこここウロウロしてる
から、無駄に人が死んでるような気がするんですけど。
あとそんな皆の奮闘むなしくライラさらわれていきましたけど。…誰も気づいてませんけど。
ライラが連れてこられたのはスバールバルのシロクマの王のとこ。
さあ皆さん思いだしましょう。コールター夫人がライラにどう言っていたかを。
ライラは王の前でこう言います。
「私はイオレクのダイモンです。」と。
口八丁手八丁で信じさせたライラは、「私があなたのダイモンになるには、イオレクと一対一で
決闘して勝たなければ」とうまいこと話を持っていくんですな。
まあここらあたりからは、ライラの行動が何も考えないで突っ走るというよりは臨機応変に見えて
くるのでいいかなと思いますけどね。それだけ学習したということで…。
そゆわけでイオレクは王と対決して見事勝ちました。ここ、最後かたりちょっと映像が気持ち
悪いので気をつけた方がいいかも。(ネタバレしちゃうと、王の顎が吹っ飛ばされます)
まあクマの腕力って強いからね…。
そゆわけでイオレクが新しい王だぁぁぁぁ!
あとシロクマの舌って黒いのね。何食べたらこんな黒くなるんだ。(違うから)
その勝利に浸る間もなく、ライラはロジャーらを救出すべく、ヴォルガンガー?だか何だか
忘れたけど、とにかく施設があるとこへ向かいます。
ここで、大きな谷があって見渡すと、もう崩れること前提に存在してるとしか思えない氷の
橋があるわけですよ。絶対落ちるよ無理だよこれ!
そゆわけでライラが渡ったところで崩れ落ちまして、イオレクはジプシャンを呼んで来るから
そこから動くな、というわけですが。はい、そんなこと聞くライラではありませんから、ひとり
すたすたと歩き出してしまいます。イオレク、こういう奴だと今のうちから理解しておかないと
ストレスがつらいぞ。
というかそこらの氷の塊でも投げて強制的に足止めしとけよ。
施設の人間は表向き親切そうにライラを向かい入れてくれます。
そんでロジャーともあっさり再会し、誰も使っていない部屋に忍び込んで羅針盤を広げて
いたところになんと、コールター夫人とこの施設の人たちが来てしまうわけですな。
まあそのあたりは何とかやり過ごしたんだけど、施設の人には見つかりました。
ライラ…君はこの映画の中でどんだけ敵に見つかってんだ。
そんでダイモンを切りはなす装置に放り込まれて危機一髪…のところで血相変えた夫人が
飛び込んできて、ライラはブラックアウト。
ライラが次に目を覚ますと、ベッドに夫人が寄り添っていました。
えーっとですね。
夫人の言い分としては。
人間は地上に降りてくるダストを浴びることで汚染されると。子供にはくっつかない。だから
ダイモンを切り離しておけば永遠に純粋なままでいられると。でもライラは犠牲にしたくないと。
なにその永遠のピーターパンみたいな理論。
まあライラは賢い子ですから、夫人の言動から、死んだと聞かされていた親が夫人と
アスリール卿であることに気づくわけですよ。考え方が正反対の二人じゃそりゃいろいろ
問題も起きてくるわな。
ともかく夫人は猫なで声を出してアレシオメーターをよこせというわけです。
ライラが渡したのは…。
はいまあよく覚えていたなという感じでした。ここは愉快痛快。
逃げ出したライラはとりあえずダイモン切り離し装置を思う存分ぶっ壊した後、子どもたちを
つれて外に出ます。
ところがどっこいそこに…何族だ。オオカミをダイモンとする、いわば警備員として雇われてる
連中が立ちふさがります。
絶体絶命の子供たちの前に現れたるはイオレク。そして空を飛びかう魔女。
ようやくジプシャンらも登場しまして、このあたりの乱戦はもう何が何だかって感じです。
もうちょっと、警備してる方の一族の衣装をジプシャンらとハッキリ分けて画面わかりやすい
ようにしたらよかったな。例えば赤と青に分けるとか。
両方とも似たような衣装だから、何がどうなってんのかわからんのですよ。これは残念。
迫力ある戦闘シーンだっただけに。
そういうわけで無事彼らは子供たちを救いだしたのでした。
吠えたイオレクかっこよかったー。
ライラはまた次の旅に向かいます。
父を助けるために。
リーおじさんとイオレクをつれて。
そんな彼女に魔女は予言を残しました。
「あなたが戦争の結末を決める」
あー私もイオレクにもふもふして寝たいなぁー。(いや最後それで終わっちゃダメだろ)
というわけでまあ全体的に面白かったですよ。テンポも悪くないし。エラゴンの第一章が
ひたすら歩いてばかりでよく人が死ぬこと考えたら…!
あと設定がこりすぎてないのもいい。現代と同じようなビルがある傍らで、携帯電話とか
パソコンは登場しない、古き良き時代のものも登場するみたいな。
親子で見られる映画ですねぇ。
出来れば吹き替えなしで見たかったなぁ。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→ライラの冒険 黄金の羅針盤