多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→アイアンマン


アイアンマン

10/7鑑賞

 なかなか良かったですよ。
 アメコミ風だけど、そういうのにありがちな、大切な友が死んだとか、何か重いものを
背負ってるというのではなくて、全体的に軽いノリでよかったです。私はこの話結構
好きだなぁ。

 さてさて。
 物語は、軍隊のトラックがだだーっと走ってくるところから始まります。
 そのトラックの1つにウィスキー片手に乗ってるのが今回主役のバカ社長…もとい、
トニー・スターク。彼はいわゆる武器商人で、アメリカのヒーローでした。
 私は、強い武器があればそれで平和になるっていうのは到底理解できませんけどね。
 それはつまり、日本に原爆を落としたから戦争は終わったという考え方につながるもの
でしょ。強い力で無理やり相手を黙らせるというのは平和ではないと思う。まあ確かにそれで
戦争は終結しましたけどね…。

 さてそんな余裕の社長がどっか移動中にいきなり車が襲撃。この地域の武装テロ集団に
あっという間に兵士たちはやられ、トニーも捕まりました。
 …テロ集団に歯が立たない軍隊って一体。

 この36時間前のことがちょっと流れるわけですが、まあここはトニーの生い立ちとか
いろいろ説明なので流しても問題ないかと。
 この車に乗り込む直前、友人で軍のちょっと偉い人であるローディが、自分の車に乗れ
というのを断っていたんですね。
 まあこれは救出された後のちょっとした伏線になるのですが。

 そういうわけでトニーが目を覚ますと、テロ集団のアジトに連れてこられていて、そこには
医者インセンがおりまして、彼のけがを治療してくれていました。
 えーっと爆弾の破片がいろいろ体内に入ってて大体とれたんだけど、1つが心臓の近くに
入ってしまっていて、それが心臓に到達しないように、急ごしらえの人工心臓を作ってその
破片を引きつけておく必要があると。人工心臓ってか電磁石らしいんですけど。
 
 ともかく命は助かったトニーですが、テロ集団から、武器を作れと言われるわけですね。
最高の武器を。
 まあそれで素直に作るような奴じゃありませんから、なんと、アイアンマン一号を作って
しまった。
 それで脱出するんですね。
 いやあのさ、ミサイル作る機械でロボット作るのは、この人にとっては簡単なことくらい
わかるんだけど、燃料の問題とかさ、どこにため込んでるのさこれ。
 あと、空に勢いよく飛びあがったのはいいけど空中分解しましたけど…。

 脱出の際に犠牲になったインセンにはちょっとぐっときました。
 トニーが意気揚々と「ここから出られたら誰に会いたい?」と聞いててインセンはさらっと
家族に会いたいって言うんですね。
 けれども、トニーが脱出するために自分は囮になって撃たれるんですが、一緒に脱出しようと
抱え上げようとするトニーを断って「僕の家族はテロで死んだ。天国で会うのを楽しみに
してたんだよ。これが僕の計画だ」って言って死んでいくんです。
 つまり会いたいっていうのはそういうことだったんだなあと。

 そういういろいろな出来事を胸に戻ってきたトニー。
 早速ローディは「次からは俺の車に乗れよ」と言ってますが。
 復帰の記者会見の中でトニーは、今後一切の武器製造をやめ、自分に何ができるかを
考えたいと発表します。
 テロが激しい地域で見てきたこととか、インセンのことが深く彼の心に根付いていて、
武器を作って本当に平和が訪れるのか、と思ったのでしょうね。
 ところが、彼の代理として会社を仕切っていたおじ、オバディアは慌てるわけです。
まあこれ中止されちゃったら彼の好きなおぜぜが入ってこなくなりますからね。
 
 あと、なんかやたら長い名前の組織の人が、彼の秘書ペッパーに脱出時の様子を
聞きたいって言って来たんですけど、まあ後でとなんなくかわされちゃいました。
 名前が長いってペッパーに言われて「今略称を募集中です」って言ってたのは面白かった
けど。
 アメリカ人ってお堅い役所の人でもこういうジョーク言うから好きです。

 ともかく、戻ってきたトニーが最初にすることは、人工心臓「アース・リアクター」のパワー
アップバージョンを作ることでした。つか破片は手術で取り出せないんでしょうかね?
 ペッパーに心臓の交換してもらってたけどこれ一歩間違うとセクハラ?だよなぁ。
 まあいいけど、そういうわけで交換した人工心臓の方は処分しておいてって言うんです
けど、ペッパーはどういうの、楯?なんかよくわからんけどそういうのにしてトニーに送る
んですね。
 ノスタルジーかぁーとかトニー言ってるけど、それ多分バックアップのつもりだと思うん
ですが。だって今胸に埋め込んでいる人工心臓がもしショートしたらトニー死んじゃうわけだし。
 まあこのあたりは伏線だなぁっていうのはわかりますけど、別に気にはならなかったです。
いい伏線だぁ。
 それから、「君しかいない」っていうのはプロポーズみたいだろトニー。
 気付かないで言ってるのはちょっと残酷ゥー。

 その一方でトニーによってせん滅させられたと思っていた組織がまだ生きており
まして、砂漠に散らばったトニーの、アイアンマン一号をこっそり回収していました。
 これ技術応用されるとやばいんじゃないの?

 さてさてトニーは、アイアンマン2号とかの製作に一生懸命でした。ここで、苦心しながら
作りあげていく様子が描かれるのですが、これはコミカルでおもしろかった。
 トニーが「不器用アーム」と呼んでいる、制作を手助けする優秀な機械があるんですが、
これがマヌケでおもしろい。いや、動き的にはマスターの声に反応して作動するので十分
優秀だと思うんですよ。だけどどっか抜けてんだね。
 火事が出たら消火液をかけろよ、とトニーが言ってんだけど、衝撃で吹っ飛んだトニーに
消火液ばばーっとかけたりとか。ドリフの世界ですよ。
 
 あと、右手から火を出して後ろにトニーさん吹っ飛んでましたけど、家庭教師ヒットマン
リボーンの未来編を読んだらいいと思います。
(炎を操る訓練しているツナが、前方に炎を噴射しつつ、後方にも噴射すれば、吹っ飛ばないと
気づくシーンがある)
 つーかお前は、愛車をのかしてから実験しろよ。
 ぶつかりまくってベッコベコじゃねーか。

 それから、トニーはオバディアから、自分の解任要求が役員会から出てるって聞かされ
ますけど、そんなことしったこっちゃないって感じです。
 アイアンマン完成してヒャッハー!とか喜んでるもん。
 これは見てて「あー男の子っていくつになってもこういうの好きだよね」って感じで
微笑ましくて良かったです。
 ただ、上空に行きすぎて氷結してしまって、コンピューターも作動しなくなって落下したのは
アホだと思います。
 しかも戻ろうとして直立で降り立とうとして失敗、床2階分突き破って下に落ちました。
愛車メチャクチャです。
 そこにまた不器用アームが消火剤ぶっかけたのは笑いました。

 で。
 ここに至ってようやくトニーは、オバディアが勝手に会社を仕切り始めていること、テロ
組織にまた自社の武器を作って売っている存在がいることを知ります。
 しかもパーティが自分の名前を使って開催されているのに呼ばれてないということで
わざと行ったりね。
 ただここで、ペッパーの挙動が不審だったのは少しわかりづらかったなぁ。もっとこう
なんていうのかな、いい雰囲気になってもよかったかと。
 ひたすら「秘書がこんな格好してて恥ずかしいです」とか「周囲に見られたらどう思うか」
みたいなこと繰り返しててムードにかけるなぁと。まあ、これでいいのかもしんないけど。

 テロ組織をやっつけるためにまた自分がさらわれたとこの近くへアイアンマン2号で
乗りこんでいったトニーなんですけど、ここもなかなか良かったです。
 戦車に撃ち落とされてカチンときて、反撃するんだけど、その手ごたえが「コンッ」って
感じで「あれ?これ当たったの?」とか思って見てたら戦車大爆発とか。(CMでもやってた
シーン)
 これはなかなかよかったなぁ。
 つーか見てるとトニーは兵器の天才っていうよりコンピューターの天才のような気が
するんですけども。

 その帰りに、軍の飛行機に見つかってやばいことになりますがなんとかセーフ。って
いうかその最中にローディに電話してんじゃねーよ。
 息が切れてるってローディに指摘されて「今ドライブしてた車から降りて走り始めた」
って答えたのはいいんだけど、そのあと「今から高速を降りるから」。
 走ってたんじゃねぇのかよぉぉぉ!と。
 ま、ここでローディにだけは、軍が未確認飛行物体だとして攻撃しているのが、自分だ
ってことをばらすんですけどね。
 翌日、トニーとぶつかって落下した軍の飛行機を訓練中の事故として発表する
ローディの姿がありました。

 そして。
 あのテロ組織と接触していたのはやはりオバディアでした。
 アイアンマンを動かすのに、トニーの人工心臓が必要だと知った彼は、組織をぶっつぶして
回収したスーツを持ってこさせ、トニーを動けなくしてその心臓を奪い大暴れ。
 その一方でトニーに言われて不正取引のファイルを持って逃げたと知ったペッパーも
狙います。

 心臓を奪われ大ピンチなトニーでしたが、ペッパーから送られていた前の心臓のことを
思いだし、なんとかそれで生き延びることに成功。
 襲われているペッパーを助けに立ち向かうのでした。
 つーか前に落下して壊れた床まだ直してないどころか、そっから出ていくなよと。

 つーことでまあ結局はオバディアを倒すのですが、ペッパーと行動をともにしていた、あの
長い名前の人が結局脱出の方法をまだ教えてもらってないことに笑いました。
 あと略称は「シールド」だそうです(笑)。

 それからもう一つトニーには仕事がありました。
 自分の会社で大暴れしたもんですから、あの「アイアンマン」は何者だ、新しい武器か
ということになって、記者会見を開くことになります。
 ローディが作ってくれた、「私は別荘でのんびりしてたから知らないよ」というアリバイの
メモを読み上げようとするトニーですが…。
 記者会見で一言。

 「私がアイアンマンだ」

 こンのアホ社長がぁぁぁぁ!!!!!(byローディ&ペッパー)

 
 この映画、ご親切にエンドロールで「この後にも続きがあります」って出たんだけど、その
後の展開を見てたら…。
 こりゃ続きがあるな、と思いましたね。
 面白かったので続編も、つまらない話でなければ楽しみにしたいと思います。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→アイアンマン