多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→相棒シリーズ|鑑識・米沢守の事件簿
相棒シリーズ |
4/5鑑賞
これはね、スピンオフ映画にしては見事だと思いました。
他の作品のスピンオフが悪いというんではなくて、徹底的に、「相棒」シリーズ主役の
2人は脇役扱いされててすごいなと思いました。
あと、東映って出た背景の波が無駄にパワーアップしとるがな。
場面は丁度前回の映画、マラソンでの犯人が逮捕されて、捜査本部が解散準備を
始めているところからです。
こういう始まり方もいいですね。まったく新しいところから事件が始まる、じゃ導入部分が
長くなりすぎるし。
そういえばあの「踊る大捜査線」の交渉人・真下正義も、丁度劇場版2作目の終わりから
始まったという流れでしたね。この方がわかりやすいわなぁ。
で、米沢さんは自分の、突然ふらっといなくなった元奥さんがマラソンに参加していた
のを、認証システムから発見します。
つーか捜査に関係ないことを調べてもいいのか?とか思うんですけど、もう無我夢中
ですから聞く以前の問題だなこの人。
そういうわけで参加ナンバー11852をメモして彼は急ぎ、マラソンの事務局へ向かいます。
めっちゃ挙動不審な米沢さんが笑えます。
今まで相棒シリーズでの、落ち付いて右京さんと話をする米沢さんしか見たことなかった
から、ちょっとびっくりしました。
で、事務局にいって警察手帳出してるんだけどさ…。
まああれだ、夢中とはいえ、こういう時に使っちゃうと問題になりますよ、と。
でも、対応してる事務局の女がむちゃくちゃ腹立つから別にいいか。
「そぉゆぅのってぇー、個人じょーほーになるからぁー、おしえられないんですけどぉー」
はい、警察のみなさん、警棒の用意はいいですか?
(殴っちゃダメだ!)
何とかして情報を聞き出す米沢さんですが、途中でリタイヤしていたことはともかく、
「苗字が変わってる!再婚してんの!?」とか「東京都台東区…ええっこんな近くに!?」とか
「青少年防犯協会…って警察の外郭団体じゃないですか!」とか一人突っ込みやってて
面白かったです。
いちいち突っ込む女はうざかったです。こいつほんっっっとうぜーな!
そういうわけで居場所を突き止めた米沢さんはメモった住所に向かうんだけれども、どうしても
会う勇気がなくて帰ってしまうんですね。
その夜彼は夢を見ます。
奥さんとよりを戻す夢です。
いい雰囲気になりかけたところで、変な三味線の音が。着メロかよ!
ところがその電話は事件発生を知らせるもので、最悪なことに、昨日米沢さんがいった場所
なんですね。
もうあわててすっ飛んでいきました、米沢さん。
他の鑑識の人たちを押しのけて、遺体を見てます。
死因は青酸化合物で、自分で服薬したと思われるらしい。
冷蔵庫ドアに封筒があり、それで入手したと思われる薬をペットボトルの水で飲んだらしいと。
それはともかくですね。
米沢さんはホクロがないことに気づいて、奥さんそっくりの別人であるかもしれない、と
思うんですね。こっそり毛髪を採取してるところはさすがだ。
あと私このシーンで思ったんですが。
皆自殺って言ってるけど、手の位置がありえないと思う。
なんていうのかな、自殺にしても倒れ込んだ時にこの手の位置はおかしいんですよ。誰かが
死後遺体をいじったとしか思えない手のおかれ方ですよこれ。
最後まで見たから言うわけじゃないですが、映画見てる時にこの時点で私は、手の位置が
おかしいとメモってんでこれはマジです。
んで遺書もあるから自殺だとか言ってるけど、どう見ても何か切り取った後だよねコレ。
そこにすごい音を立てて「知子が自殺するハズがない!」とやってきた人がいました。
これがこの知子さんが結婚していたとかいう人ですかね。
しかしこの女性は一人暮らしだったことがわかっており、つまりは別れていたということに
なりますな。
さてさて。
戻ってきた米沢さんはそのこっそり持ちかえった毛髪で血液型を調べて、元奥さんの
知子さんとはタイプが違うことからホッと一安心。
ここの検査手順はなかなかリアルですごいですねぇー。
そういうわけで、他人ということがわかったからか知りませんが、米沢自身も自殺という
ことで受け止めたみたいですね。
その夜に米沢さん、町中でギターひいてて、どっかのにーちゃん達が声かけて踊って
ました。こういうの本編見てないからわかんないけど、こんな一面もあるってことなんで
しょうね。失礼ですが何の意味があるのかわからなかったけども…。
翌日出勤してきたら、事件を担当していた所轄署の刑事が来ていると聞かされ、
米沢さん恐る恐る会ってみると。
その刑事はえーっと相原さんですか、こないだすごい音立てて現場になだれ込んで
きた男性で、知子さんの元旦那さん。で、身内だったから事件捜査から外されてしまった
とのこと。それで、米沢さんがマラソンの事務局でいろいろ調べていたことを知り、どういう
関係かと訪ねてきたんですね。
恐るべき行動力というか、この時点では「よく調べたな」と感心できますが、段々と
このフットワークの良さが、見てる方にとってはハラハラさせられることになります(笑)。
気分はお母さんだよマジに。
米沢さんはそこで、自分の奥さんかと思った、ということを正直に話してます。それで、
あの夜アパートにいったけれども実際には会ってないことも。
もしそこで会っていたら死なずにすんだかもしれない、と言いますがそれもまあ、どうしようも
ないことですね。
相原はこの事件を自殺ではない、と疑っている様子。
それを聞いて米沢さんは、証拠物件が置いてある部屋に案内し、ペットボトルを見せて
います。
高濃度の青酸カリが混入していることがわかっており、冷蔵庫の封筒からしてどうも
ネットで購入したらしいと。
でも普通こんなものまともに本名で買おうとしますかっていうかそれ以前に、パソコンの
購入歴を消すようなことができる人が、そんなことしないような気がする。
部分部分で矛盾してはいますよね、知子さんの行動が。アンバランスなんですよ。
遺書も具体的ではない、と相原は食い下がるけれども米沢は、遺書は具体的でなければ
ならないという決まりもない、といいます。
相原は、相談したいことがあると電話を受けた、だから相談しないで死ぬはずがない、これは
自殺じゃない、と主張するけれども、米沢さんは物証で判断するので、結局相容れない
わけですね。
特命係にも行ってみたけれども、二人はマラソン関係の捜査でおらず、いつもの刑事らが
座ってコーヒー飲んでました。お前らこそヒマか!
面白いなと思ったのは、この事件が、マラソンの捜査と同時進行してるってことですかね。
だから2人はなかなか特命係に帰ってこない。
どうしたもんかと思っていると、相原から電話があり、今から勤め先だった青防協に行く、
と言いました。怨恨の線を探ると。
本当に思い立ったら即行動の奴だな!
あわてて米沢さんも行くんですね。人がいいなぁ。
青防協に行くと、ポスターやら冊子やらがいっぱいある。本当にいっぱいある。こんなもん
配り切れないだろうってくらい。
こういうのって官公庁はマジに沢山ありますよ。もちろん実際はちゃんと配ってるのが多い
けど、中には「申請があった自治体のみに配布」なんてのもあって、「おいおい税金の無駄遣い
だな」ってのも少なくない。そういうのは大部分が残って廃棄されることになります。
A4でオールカラー20ページくらいで中とじを10万部印刷したらどれだけかかるか、さあ皆さんも
調べてみましょう!
話が脱線しましたが、対応した人が片桐はいり扮する高橋。こぇぇよ!もう無言で歩いて
来られるだけで怖いっスよこの人!(失礼だろ)
中に通されて責任者を待つ間2人は応接セットだのパンフレットだのを見て、相当金回りが
いいな、と言ってます。
予算使い切るために、ろくに配布もしないようなものを作ってんでしょうね、とは皮肉が利いて
ますな。
そこにやってきたのは天野という男でした。
もう存在自体が胡散臭い!
いきなり、「真鍋知子は自殺ではない」と切り出す相原を、あわててフォローして「念のため
他殺の可能性をつぶしているだけです」と言う米沢が気の毒です。
天野によると、恨まれている様子はなく、特に考えられないということでした。
帰り際米沢が「何かあったら私に、私に直接連絡してください」と念押してるのが笑えました。
相原に言ったら速攻で飛んできそうだもんねぇ。
お茶を持ってきた高橋を誘って2人は、これなに?甘味処かな、そこで話を聞くことにして
います。
口軽そうだもんなこの女。
抹茶あんみつ頼んでさぁ、きたのはいいんだけどさぁ、速効「これアイス小さくなってるわ」
とか言ってるし。
仕方無いでしょ!昨今どこも経営厳しくなってんだから!
ここで食べながら、マラソン大会に出るようなタイプじゃないし、翌日休みをとってて、おかしいな
とは思ってたみたいなことを言ってますね。
何か大きな決意がある時は突拍子もないことをしていたから、何か決意してることがあったん
だ、と言う相原。
空気読まずに「やっぱりこれアイス小さいわ!」とアイス追加してもらいにいってる高橋が
すごいというか、実はこの傍若無人な行動っぷりがすごい伏線だとか。
とりあえず、この二人は抹茶あんみつ食べないと思うので、絶対高橋が2人の分も食べたと
思います。
…よく考えたら仕事中じゃね?みんな。
そこに天野から電話がかかってきまして、二人は夜に天野と落ち合います。
そこで理事長から知子さんがセクハラを受けていて、それで自殺した可能性があると聞かされ
仰天。
相原にセクハラを受けていると相談しようとしたのか?
セクハラで死ぬっていうのもどうなのかなぁ。その前に仕事をやめようとすると思うんですが。
動機としてはちょっと弱いような気がします。
あと相原が、米沢さんに「あんたはいいねぇ、死んだと思った奥さんが別人とわかったんだから
ねぇ、行方不明でも生きててくれたらいいし」みたいなこと言っててうざい。
米沢さんはちゃんと協力してくれてるのになんだその言い方は。
グツグツ煮詰まって、もう割り下の味しかしねーよみたいなそこのすき焼きなべ投げつけたろか。
つーか鍋食えよもったいないから…。
米沢さんの奥さんは、8年前、2週間ぶりの事件から帰宅したら、離婚届けと指輪と白いバラを
おいていなくなっていたそうです。シュールな光景以前に黙って出ていく奥さんもアレだな。
相原は、今でもどこかで会えると思っている米沢に呆れてるんですよ。失礼な奴だな。
自分は話し合って別れましたとか言ってるけど、今でも連絡取り合ってるあたり、別に
米沢さんのことをバカにする資格無いと思うけど。
そういうわけで箸をつけることなくムダに鍋を煮詰まらせたこの二人は、もう少し捜査を
続けてみることにしたのでした。
君らは鍋に謝るように。
あと米沢さんは、奥さんの妄想はいいんですが、ピザを捨てる間冷蔵庫開けっ放しに
しないこと。
翌日米沢は、刑事部長に呼ばれるんですね。
理事長から抗議があったって。
つまり青防協は警察の天下り先なので、何かスキャンダルが発覚して世間の注目を
浴びるとまずいし、事件は自殺で解決してんだからもう首を突っ込むなと、そういうことですね。
捜査一課も気にはしてんスかー。
まあ彼らには天下り関係ないから、ある意味利害を気にせず動けるといや動けますが、
刑事部自体が圧力かけられたらどうにもならんわな。
米沢、相原からまたも連絡を受ける。
相原も同じように圧力がかかっていたのですが、理事長に直談判すると言ってます。
もうこの時点で気の弱い人は見ててキリキリと胃が痛くなってくると思われます。
なんでこの人はいつも正面突破なんだ。突破した先が泥池だったらどうすんだ。たまに
小麦粉だったりするぞ!(それ○×クイズだろ)
あわてる米沢。
戻ってきた特命係に相談したくてもそれどころじゃない、みたいな感じでしょうね。
泣く泣く諦めて相原のもとにむかいました。
つくづく米沢さんは人ができていると思います。
私なら相原に出会った瞬間にマッハパンチくらわせてしまいそうだ。
理事長室にはもう相原がいて、ストレートに話しちゃったみたいですね。
この理事長、伊武さんが役をやられてるのですが、さすがヒトクセもフタクセもある
役やらせたらうまいですねー。つーか何気なく流されてるけど、ゴルフやってるん
だけど手元の球が全部ちゃんとゴールに入ってんですよ。すごいよ!
そういうわけで米沢がとりなしているわけですが、理事長は正式に抗議をさせて
もらう、と言いましたよ。
以前したのは単なる問い合わせで、正式な抗議はこれからと。
相原クビになるんじゃないのか。
ここで米沢、さらに何か言おうとした相原を、「あなたは黙っててください」と少しきつく
言って冷静にアリバイ聞いていたのは流石って思いましたね。
ちなみに理事長は死亡推定時刻には仙台にいたそうです。
米沢さんはなんていうか、聞きだし方うまいなと思いましたね。つーか相原が本当に
お前刑事なんかってくらい下手クソだってのはわかりますけど。いくら奥さんの事件だから
といっても、こんなストレートに行動したら全部ムダになる気がする。
そういうわけで、相原と米沢はいろいろグチグチ言い合ったあと別れました。
まあ米沢さんも薄々と何か感じつつあるのではって感じでしたね。
そんで米沢さんが戻ってきますと、本格的に刑事部長からお呼びがありまして、一応
米沢は、頭のおかしい刑事に巻き込まれたってことになってます。
君はいつも頭のおかしい刑事に巻き込まれるところがあるなっていうのは、特命のことを
さしてんでしょうかね。
ここで、何度止めても米沢の携帯が鳴ってて、隣に立ってたお偉いさんに「電源を切れと
いっただろうがぁ!」と言われてるのは笑えました。ここの演技は絶妙だなぁ。
これ以上何かしたらお前も特命係に送るぞ!と言われてそれもいいかも知れません、と
答える米沢。
彼にとって特命は恐れるとこではないですもんね。
で、相原からまた電話があって、知子さんのアパートに行くっつーんで米沢も向かいます。
相原は押入れから出て来て、彼女は昔日記をつけていたからひょっとしたら今もつけていた
かもしれない、それを探してたと言います。でもそれならとっくに現場検証で押収されてるで
しょうなぁ。
と、ここで米沢さん、何かに気づきます。
それは、コンセントを装った盗聴器でした。こんなんよく気づきましたね。すごいわー。流石は
鑑識。
翌日に「ヒマかっ!」と珍しく課長が鑑識にやってきまして。
マトリ(麻薬取締官・厚生労働省の麻薬Gメン)に持って行かれたからと情報を横流し
してくれるんですね。ネットで麻薬を売りさばいてた男の情報を。
青酸カリも取り扱ってる可能性があるからと思ったんでしょうな。この辺の刑事のハナは
流石ですね。
ここにはコーヒー的なものはないのか、と聞いてましたが、他の鑑識の人に「この部屋では
飲食は厳禁です」と言われてがっかりして帰って行った課長がちょっとかわいかったです。
そういうわけで厚労省にやってきました米沢と相原ですが。令状がないから簡単にあわせて
もらえるわけがない。しかも相原に至っては署長から直々に叱られたからできるわけでもない。
つーことで、この男が逮捕される前にデータを初期化してしまったということで、米沢が
復旧得意だからということで引受ましたよ。すごいな、そういうの出来るんスかー。
米沢の家で復旧作業してるんだけど、相原がポツリと「奥さん逃げるわけですね」と
失礼なこと言ったぞコラ。
確かに彼の部屋は本がたくさんあったり他にもいろいろあってマニアックだけどこれは
仕事が趣味な部分もあると思いますよ!
今さらっと失礼なこと言いましたね、と地獄耳な米沢さんすげぇ。
データを復旧させた時にも「初めて米沢さんを尊敬しました」とか相原…。君は職場でも
周囲から「ほめているのかけなしているのかわからない」と言われたことがあるだろう!
ともかく、データから知子さんの名前が見つかったのですが…。
それが少し状況がおかしい。
発信者の特定が困難なフリーメールで申し込んでいて、10グラム頼んだうち、9グラムは
私書箱あてに送っているのに1グラムは自宅あて。しかも日時指定の5/10。
もしこんなものが突然自宅に届いたら、白い不審な粉が届いたとして、相原に相談しようと
するかもしれない。
つまり、誰かが本人が買ったように偽装した可能性もあるということですね。
ただこれだけの証拠では本部も動かないでしょうし、捜査が再開されることもないでしょう。
もっと確実な証拠がなければ難しいところですね。
…まあフリーメールだってIPあるんだからそれたどればいいとは思いますが…。
米沢さんは、10グラムといえば50人分の致死量です。そんなに買ってどうするつもりなのか、
と気にしています。流石鑑識だ。
ここで解釈としては、ペットボトルへ大量に入っているのは確かにおかしいけれども、その
かわりに少し口に含んだだけでも殺すことができる。味がおかしいと思った時点で死んでしまう
わけだから、確実に殺せることは殺せるわけですね。
ここから見えるのは、犯人の、かなりの執念であると。
私書箱センターに行ってみたけどやっぱり受取人の情報は教えてもらえず。
青防協に戻ろうとしても味方はいない…と言った時点で2人、あっと声をあげます。
同じ人を思い浮かべましたねって。
そういうわけで高橋ですよ。団子食ってます。
今ダイエット中だからこれで一食浮いたわーとか言ってるけど、あんたくらいよくしゃべる
人なら多少食ってもカロリー消費されるべ。
食べ方も汚いしなぁ…。
ここで高橋は使いもしない冊子とかポスター刷ってもったいないとか文句言ってます。
で、「あんたたちも警察の人だった」って。
まあこの人たちは天下りとは関係ないから問題ないスよ!
ここで、セクハラの話を持ち出すんですが、逆に高橋の方が驚いてる。
彼女もセクハラを受けていたのかって。
そんな話は彼女から聞いたことがないと言ってます。
そのあと、大事なお願いがあると。
…職場のみんなにお土産として団子を大量に買って帰ることが大事なお願いかぁぁぁぁ!
ともかくこれで自殺の動機は消えたけれども同時に、理事長が殺す動機も消えてしまった。
振り出しに戻ってしまいましたよー。
米沢が考えながら町を歩いていると、車に乗った右京さんと亀山が来るんですが、またそこに
電話かかってきて、天野からで、今すぐ来て下さいと呼び出されてしまう。
こうしてまた彼らに声をかけることもできないまま、米沢は青防協に向かうことになるんですね。
最後の最後まで右京さんらは本当に脇役としてしか出演しないので、ちょっとフラストレーション
たまることはたまります(笑)。いっそ踊る大捜査線みたく、まったく主人公が出ないっていう方が
ちょっとよかったかも。
青防協に向かうと、なんと理事長がカンカンらしいんですね。
高橋が、セクハラで殺したのではとまだ疑っていたことを理事長にペラペラと話してしまった
らしい。
おいおい…。どんだけ口が軽いんだこの女。存在も軽いけどさ。
高橋「私内緒話苦手なの。知らなかった?」
米沢「…知ってた気がする」
ここの会話笑えました。
米沢はまあ、謝らないといけませんから謝ってんだけど、ハッと何かに気づいて土下座して
謝ってるんですね。
その謝罪っぷりに理事長は「わかればいいんだよー」とか言ってるんだけど、米沢さん、ある
ことを気にするあまり「30過ぎた女性はセクハラの対象外ですもんね」とつい言ってしまい、
「なんだと!」と怒られてしまいました。
キミは何をやってんだ米沢君!そんな本当のことを言っちゃダメじゃないか!
これからどうとりなしたのかは知りませんが、二人は天野を呼んで問い詰めています。
どうしてセクハラに遭ってたなどとウソをついたのかと。
この男はこの男で、理事長がセクハラをして職員が辞めることで、しりぬぐいをさせられて
きたからうんざりしてたと。
でもそう思ってるなら自分で明るみに出せばいいじゃないですかねぇ。結局自分の立場を
危うくしたくないだけの、どうしようもない男だと思いますけど。
外に出て相原は「この組織は腐ってる」とプンスカ怒っています。
その隣で米沢は、理事長室にも盗聴器があった、と指摘。
まだまだ奥の深い事実があるはずだと。
ことがことだけに米沢は、ここは慎重にいきましょうとか言うんだけど、相原はききゃしねぇ。
つーか、ここの二人が向き合って喧々囂々なシーン、なんでか知らんけど相原の顔がナナメに
傾いてます。お前は何やってんだ。
そういうわけで2人は方向性の違いからモメてしまいました。
米沢があの小料理屋さんに行くと、メダルを手にした美和子さんがいて、もうすぐ右京さんと
亀山さんも来るという。
けれども米沢さんは自分はもう帰ります、と言います。無意識に2人を頼ろうとしていた。
これは私の山です。私と私の相棒の、と言いました。
つーかなら何のために来たんだよ。まあこの二人も出しておこうというエピソードなんだとは
思うんだけども。
ここで、「ここにもさびしい思いをさせている男がいましたね」とつぶやいた米沢さんの言葉は
印象深かったですね。美和子さんとたまきさんは右京と亀山さんを信じてるからやっていける
んだろうな、と納得してて。
どっちかっつと、小料理屋に帰ろうとしている、買い物帰りの2人と出会って、それで誘われる
っていう方がよかったかなーという気も。
いくらやってきて気が変わったとはいえ、米沢さんが何しにきたんだという感は否めなかった
ので。
で、帰宅している最中に相原が車持って来てて。
最初私、米沢さんを狙う誰かが、轢き殺そうとしてるのかと焦りましたよ。あと相原、待ち伏せは
いいけど米沢さんがここ通らなかったらどうするつもりだったんだ!
レンタカーなのはともかくとして、ナンバーが18-73だったのは「いい鼻さ」というごろ合わせ?
関係ないか。
あと脇道から路上に出る時は、警察なら歩道の手前で一時停止だろうがこらぁ!
高橋さんから連絡があって、知子さんが亡くなったあと私物をまとめて天野に渡したらしいの
ですが、それを相原は受け取ってないんですね。つまり、天野が保管している可能性がある。
そゆわけでなんと青防協に忍び込むことにする。
…普通に、入っている他のところの関係者のフリしてはいればいいのに。
あと、強盗マスクかぶって侵入してるのはいいけど、途中から2人とも頭の上にあげちゃって、
かぶってた意味ないですやんって展開になってました。
ほんとあんたら、調べる気あんのか…。
ここでちょっとうまいなと思ったのは、ピッキング道具を相原が持ち出してきてんですけど、
あの道具だけじゃ実際は開かないってことですね。リアリティを出しつつ、模倣されないように
してるってのは流石。
ただし、部屋に入ったら懐中電灯つけるのは、まあ素人だから仕方ないッスね。
こんなもん外から見たら、変な光がチラチラしてるのは丸わかりなので下手したら通報
されますよ。
つーか警備員いるからってドアにセコムとかついてないんかい。
忍び込んだ青防協で天野がコソコソ調べているのを発見して「それか、知子の私物は!」と
乗り込んでんですが、どう見ても言い逃れできない状況はこいつらも同じだと思います。
天野、渡すために取りに来たんですとか言ってるけど、それなら昼間来いや!
あと相原、写真見て感傷に浸ってる場合か!
なんか通帳がバラバラっと出て来て、知子が横領していたから隠していたんだ、みたいな
こと言ってますよ天野。
それで自殺したんじゃないかって。
なんかそれもおかしいなぁ…。
とりあえずそれらを持って帰宅して米沢は、大人科学マガジンのふろくで指紋調べてるん
ですね。すごいわー。これ揃えてる人初めて見た。(そっちかよ)
相原は、横領が発覚しそうで相談しようとしていたのか?とか考えてるし。
どうかねぇ…。
通帳からは指紋が出たのですが、米沢は知子の指紋の位置がおかしいと指摘。通常
触れない場所にあったからです。
しかもその指紋は生きていない。つまり死んだあと知子の指でペタペタつけた奴がいる。
つーことは殺されたとハッキリしてきますな。
自殺した人がこんな指紋つけるわけないですからね。
なるほどそれであの手の位置ですか。
犯人が指紋を通帳につけたあと、さして気にせずに手を戻したからあんな不自然な
位置になったんだ。
知子さんは誰かの横領に気づき、それで殺されてしまった可能性がある。
問題はそれをどう証明するかです。
米沢は銀行の振込みリストを持って捜査一課の伊丹に頼み込んでいるんですね。
あなたの正義感を見込んでお願いですって。
それはいいものの、特命係は今忙しいからみたいな失言をしてしまって怒らせてるし。
あんたぁぁぁぁ!
ともかく、何とか伊丹を納得させたのは米沢さんの粘り勝ち。
一方で、入れ替わりに右京さんがきていたらしくて、落語のCDを置いていってくれて
いました。
四段目という落語でした。
蔵丁稚とも言うそうな。ここの要は「語るに落ちる」というとこらしいですね。
ここで相原と米沢、右京さんと亀山がすれ違うんですが、右京さんは何か米沢さんの
表情に思うところがあったのか、にやっとしてました。
で。
伊丹さんが「よねざわぁぁぁぁぁぁ!」とやってきた。
何かと思ったら、銀行の監視カメラ映像を出してもらったら、知子さん本人が入金していた
ことがわかった。つまり横領が知子によって本当に行われていたことが分かっただけ。
つーかですよ。
知子さんを自殺に見せかけて殺すくらい用意周到な犯人なら監視カメラのことくらいわかって
るでしょうから、彼女に入金させてたという可能性もありますよ。
でもって、ついに監察が動きだしました。
米沢さんはやりすぎたということで自宅謹慎くらってしまいます。けれども帰宅すると部屋が
荒らされていて、通帳も奪われてしまっていた。
私が不思議なのはここで米沢さんがこれを事件にしなかったことですが。
なんで黙ってるんだろうと。
ともかく米沢さんは一計を案じてピザ屋を呼びます。ここで大体見当はついたと思いますが、
まずピザ屋に、監視している監察官に差し入れさせておいて印象づける。そんで自分のところに
持ってきてもらった後に入れ変わって見事脱出。すごいですね。
一方相原は二階から飛び降りたらしいです。うむ、キミはアホだ。
そういうわけで2人はいろいろ話し合って、多分自宅謹慎がとけた後だと思うんですけど、
堂々と正面から青防協に乗り込みます。
理事長室に行った彼らは、理事長に、知子さんが殺された証拠を3つ発見した、と告げます。
そのうちの一つはと、目の前で盗聴器を取り外してみせた。
これには理事長の顔色も変わるんですね。いつの間にか盗聴器が仕掛けられてたってこと
なんだから。
我々が自殺の動機を探していると知って協力しようとした、とドアをパッと開けて米沢は、
天野を招き入れるんですね。
で、知子さんの遺書を見せて、「これは日記を切り取られたものだとわかりました。日記は
犯人が処分してしまったのでしょう。」と。
しかし彼女は日記をブログにしていた、我々はそれを見つけました。上に報告すれば本格的な
殺人事件として動きます、と。
ここで話を聞いていた高橋が、あのマラソン大会にかけてたのかも知れないわね、とか
言ってんですね。
つまり、その前後の文章から、悔しいと遺書に書かれていたのは自殺するから悔しい
のではなくて、マラソンで途中リタイヤしてしまっていたから悔しい、と。
米沢はどうしてそんなことを知ってるんですか、と聞きますが高橋は、ブログに書いて
あったのを見たというんですね。
しかしこれこそが彼らが仕掛けた罠だったんですよ。
つまり、「語るに落ちる」
そんなプロクはなく、マラソン大会に出られなかったから悔しいという意味であることは
日記を切り取った犯人でなければわかりえない事実。
つまり、高橋こそが知子を殺した犯人だったのです。
これは意外な展開でビックリしました。
しかも横領してたのもこの女だった。ばれないように知子さんをだましてやらせてて、
それに気付かれたから殺したんですね。
高橋は、共犯だったつもりの知子から、ことを明るみにすると言われて裏切られた気が
したらしいです。
騙して振り込ませていたくせに、裏切られたとかとんでもない女ですよ。
知子さんを自殺に見せかけた手口はなんかすごかったです。淡々と犯行を語る様子も、
ミステリードラマにありがちな、同情を誘おうとするとかそういった口調がなくてさっぱり
してていい感じでした。
ともかく、横領したのは、税金を無駄に使ってるから、それならためておいた方がマシ
でしょとか言ってるけどどこまで自分勝手なんだ。それがばれそうになったから知子さんを
殺したっていうことは、自分の中でも悪いことだっていう気持ちはあったわけでしょうに。
理事長は天野を処分すると言いますが、天野もそうなったら洗いざらい全部しゃべるとか、
プチ修羅場になっててお前ら三人まとめて逮捕されろやって感じでした。
そういうわけで、そんな空気をものともせず米沢は伊丹に電話して、手柄を譲ってあげたの
でした。
結局この問題は、天下った人間ではない、一般人が横領していて殺人もやったという
ことで、天下り先を失わなくて済んだ上に「巨悪」を暴くことができた警察としてはホクホクで、
米沢の処分も軽いものになりました。
まあ納得いかないでしょうが、警察とはそういう組織だということでしょうな。
出てきたところに監察官がススーッとやってきて「よくも逃げましたね。今度ピザおごって
下さい」と言って去って行きました。
こちらの方がよっぽどスマートな解決方法だな!
知子さんの日記が出てきまして、それを相原に返すことになりました。
相原に電話してきたのは、もう一度やり直せないかと、そう持ちかけるためだったんですね。
米沢は、右京さんに助言のお礼を言ってましたが、「僕がですか?」と言ってました。
ウソかホントかわからんなぁ、右京さんの笑顔は。
そういうわけで米沢さんはこの事件のことを話すことになるんですが、もとは奥さんの
姿を発見したと勘違いしたことから始まったから話すの大変そうですね。
途中、帳場が立つ、という言葉が出てきたり、米沢が「はい?」と言ったりするシーンとか
あって刑事ドラマとしてもやっぱ面白かったス。
つーわけでEDは知子メモリーみたいな感じで、わざわざ撮影したのかな、と結構凝ってました。
スタッフロール出てる途中に帰った人は残念でしたね。
この後新相棒シリーズのミニストーリーがあって面白かったのに。
新しい相棒はミッチーですか。頭はいいが労働は苦手そうですね。
あと、右京さんがメモ取ろうとして一度失敗したけど、すかさずパッととって、NGテイクに
しなかったのはさすが。
この相棒シリーズも面白そうですね。
で、最後まで見た感想。
相棒シリーズDVD揃えてまうやろー!(ほれてまうやろ、の口調で)
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