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鴨川ホルモー |
4/19鑑賞
この映画を見終わったら絶対フリつきで言いたくなる!
「ゲロンチョリー!」
主人公、安倍明の奇妙な経験は、5月の葵祭りから始まりました。
彼は2浪して京都大学に入ったはいいが、5月病なのか知りませんが、だらけた
日々を送っておりました。彼の友人であり帰国子女であるところの高村は、日本文化が
珍しいらしく、ウキウキって感じですね。
ちなみに安倍よ。ウシにまで励まされる始末とか言ってるが、その鳴き方は明らかに
バカにされてる。
そんな彼らに、二人の男女が声をかけてきます。
サークルの新歓コンパがあるのでこないか、ふっつーのサークルだとか。
活動内容を具体的に言わないとか、普通のを強調してるあたり、今の時代ならまず間違いなく
宗教の勧誘だと思われても仕方ないとこですが、タダならってことで乗る安倍と高村。
ああ、こりゃ確かに変な経験に巻き込まれる典型的タイプですわ。
青竜会というそのサークルのコンパに顔を出す彼ら。ワイワイ沢山の大学生がいます。
ここで、ヒロインともいえる楠木ふみが挨拶してるんですが、名前がきこえねーよ。お前ら
黙らないとそこのケンタッキーフライドチキンではり倒しますわよ。
まあこんなところでのあいさつなんて誰も聞いてないのが基本といや基本ですけどね。
なんかめんどくさーと思っていた安倍ですが、遅れて入ってきた可憐な女性、早良京子に
一目ぼれ。
彼の災難はここで決定したともいえます、ある意味。
あとコンパしてる飲み屋の店長が「トンズラはいかーん!青竜会に入れー!」とか
こぇぇよ。お前の眼には何が見えてんだよ。
結局安倍は、あやしそうなサークルだと感じたのでもう顔出すことはないだろうなとは思って
いるけども、京子には会いたいと思ってる。
酔っ払ってそこらで寝転がっていたら、橋の上に立っていて泣いていた京子を発見、警察が
自殺するんじゃないかと疑っていたのであわてて声をかけて、自分のアパートに一緒に帰る
ことになります。
そりゃあもう、安倍的には恋のビッグチャンス!みたいな感じだろうさ。
んで適当にちらかってるものを隅っこにやって、紅茶を出したりして話していますが、彼女は
ベッドを占領して勝手に眠ってしまった。
なんかこのあたりで、わざとらしい雰囲気ムンムンな気はするんですよね。
たまたま泣いていたところを安倍が見つけたとか、初対面にも関わらずついてきて眠り込んで
しまうとか。
翌朝転がって寝てた安倍が目を覚ますと彼女の姿はなく、幸いなことに部屋の荷物がすべて
ないということはありませんでしたが、青竜会に入るという残されたメモを見て「春がきたー!」と
テンションあげてます。
あげるのはいいが、シーツのにおいをかぐのは変態くさいからよせ。
しかもこいつが卑怯だなと思うのは、高村を無理やり誘って、彼が入りたいというから仕方なく、
という体裁を保とうとしているってことですよ。
このヘタレ男め。
あの新八だって打ち切りがなんぼのもんじゃい!とかいってネコ耳女に突撃かましたというのに!
あと青竜会の部室入口にめっちゃレーズンの箱が積んである。おいおい、レーズンパンを作る
会じゃねーだろうな!
ここでメインメンバーが大体揃うんですが、芦屋っていうキャラが出てくるんですね。こいつは
現役で合格した、安倍にとっては鼻もちならないやつなのですが、名前が芦屋満。
安倍明と芦屋満。安倍晴明と芦屋道満なんだろうなぁ。面白い。さすが京都を舞台にしてる
だけある。
それで会長の菅原真(これは菅原道真からですね。今は福岡の太宰府で有名ですが、元は
京都の人です)が、普通のサークルっぽく遊びにつれていったりメシおごったりしてます。
ものすごい遊んでる。遊ぶサークルかってくらい遊んでる。
そんなある夏の夜、先輩方が浴衣みたいな服を着てやってきました。ただならぬ様子に
京都の人ゴミの中を必死で歩いて行く安倍ら。
すると似たような格好をした連中が四方からやってまいりまして、なんかこれ「え?ここで
クローズゼロの撮影ですか?」みたいな雰囲気になってたんですが。
京産大玄武組、立命館大学白虎隊、龍谷大フェニックス会、そして京大青竜会、と名乗りを
あげ、会終了、撤収!とか。
…え?
これが本命のサークル活動とか?もしそうだったらお前そこの提灯ぶつけるぞ。
(ここの意味を映画では説明されてなかったのでわかりにくい。これは飲み屋で説明して
欲しかった。この挨拶をもって、ホルモーのことを一回生に話すのが解禁らしいです。)
わけわからないのは安倍達も同じで、そのまま彼らはまた例の飲み屋にいってワイワイ
話しています。
そこでようやく菅原が、サークル活動について話してくれます。
日本には不特定多数の神々がおり、その神々をおなぐさめするのが「ホルモー」という
我々の役目であるところの祭りだ、と。
玄武、白虎、朱雀、青龍がそれぞれ京都の東西南北を守っているのは知っているけども、
フェニックスとか名乗ってる奴、名前を朱雀に戻せ。
ともかく、一人に百匹の、オニと呼ばれる式神がついて、4大学が戦ってホルモー祭りを
行うと。
ここで、各自の想像するオニの姿が違うと言うのは面白かった。まあ実際の式神もかわいらしい
感じだったので、それがこの作品の成功した秘訣でもあるんじゃないのかなと。
以前グレムリンという映画がありましたが、モグワイが100匹ならかわいいが、グレムリンが
100匹もいたら、そりゃ自ら叩き潰したくもなろうってもんさ!
ところが楠木は「そんなものが存在するなら見せてくれ」といったことから、皆の不信感が
高まるわけですね。
確かにそれを信じろというのも無理な話だし、1回生には見えないとか言われたらますます
納得できないわな。
ていのいい、宗教勧誘かとますます思います。修行すれば見えるようになる、修行すれば
空も飛べるはずみたいな感じで修行するぞー(氷河さんそのネタはやばいです)。
で。
ここで頭いいなと思ったのは、共通する、オニを操るオニ語というものがあるのですが、
それを今ここで代表に詠唱してもらえばいいと。
適当に話をでっちあげているのであれば、言葉はあわないはずであるからすぐにわかると。
さすがは京大生ですな。確認方法が実に合理的だ。
そういうわけで上回生は起立。
掛け声にあわせてパパッとオニ語を言うのですが、これが気持ちいいくらい全員、言葉も動きも
一致している。これは信じないわけにはいかないでしょう。
でも動きはかなりヘンだ。
そういうわけで一回生らはオニ語の練習が始まったのですが。
はたから見てたらあれですよ、「この人たちは商店街の福引で一等が当たるように念を
こめてる集団ですか?」くらいにしか見えないわけですよ。
芦屋も「親が見たら泣くぞ…」とか言ってるし、安倍もまったくやる気ないんだけど。
まあ、こういうバカっぽいことを一生懸命やるのもまた、振り返ってみれば楽しいものだぞ!
私は混ざりたくないが。
何だかんだで結局、その式神を見てみたいという気持ちもあり、途中で青竜会をやめた人は
いなかったみたいです。それはとても優秀なことではないかと。
で、なんか納涼会の幹事を安倍がやることになってます。京子にお願いされて引き受けて
やんの、こいつ。
それで京子と結婚するみたいな勝手な夢を見ていたところに、楠木がやってまいりまして
自分も幹事になったからとあれこれお菓子だの持ってきてましたよ。
この子前半はほとんど目立たないんだけど、実はちゃんと仕事こなすし、とってもいい子だと
思いました。つーか栗山さんすげぇ演技力だ。
しかも、安倍の部屋の扇風機が、故障して首が回らないとわかると、工具取り出して直そうと
してるし。この子いい子だなぁ。
ちなみに扇風機の風がずっと当たってると体温が下がりすぎて危険なので夏場などは
気をつけましょう。
高村は、オニ語には一応言語的法則があるので、でたらめとは思えない、と分析。こっちも
やっぱすごいな。
納涼会にて芦屋は、あれだけイヤがっていたのにどうして入ったのかを聞かれて、ミラクルが
あったからなとか言ってます。
まあこれは後でわかるんですけど。京子と意味深な視線交わしてるしな。
それから早いもので12月になりました。
神社に青竜会メンバーが集結。
これから代替わりの儀が始まるそうなのですが。
最初は女人禁制ということで、京子と楠木は居残り。
野郎どもが神社の階段をあがっていきます。
えー。
まあ参拝はいいとしてだ。
神々はこざかしい世相に飽き飽きだというのもいいとしてだ。
レナウン娘のダンスを素っ裸で踊られましても…。
いやどうしていいか扱いに困るだろ…これ…。
そりゃ女人禁制にもなるわ!
んで安倍と芦屋も踊りを強制されて、明らかにヤケになって踊ってますが、神々は
お喜びだ!とか言われても。
集団でラリっとるようにしか見えんわ!
もうこれはアレだよ、真選組のマスコットキャラのまこっちゃんが「やっちゃったーやっちゃったよー」
とか言いながら出てこないと落ちないよ!
待機していた女性陣がそろそろ行ってもいいか…ということで階段を昇り始めていて、
菅原が「あと32秒でここに女性がくる」とかいって男性陣、あわてて服を着ようとしてますが…
「ちょっと早かった!」。
つーかお前らこれ毎年やってんのか…。
まあそういうわけで彼らが後ろを振り向くと、そこに「オニ」はおりました。
いやー二頭身だか三頭身だかわかんないけど、それなりにかわ…多分かわいいと思いますよ。
月日は流れ彼らは2回生となり、河原で安倍と高村はホルモーの練習をしてるんですが、
見ている楠木の横にまったく知らないおっさんがやってきて、見えてないのに平然と会話
してたのは面白かった。
「何してんの」「ホルモーの練習」「ああホルモーね」「知ってるの」「知らん」とか。
ちなみに楠木が戦いに加わってないのは救援専門になるかららしいです。
さてさて。
第1回目の対抗戦が始まります。
タイトルをどうするか悩んでるところに、例の店長が眠っていたのが起き上がって「カモが
輪になっておどっとった!」と言ってまた寝てます。
店長ォォォ!往生せいや!
ともかく、菅原らはこれを聞いて「タイトルは鴨川ホルモーにしよう」と決定。
じゃあ「庭には二羽ニワトリがいる」とか言われていたら「庭には二羽ニワトリホルモー」か!
(ないから、それは)
安倍に伝令が来るんですが、これもオニが手紙を持ってきていてかわいかったですね。
んで、立命館での戦いということになるのですが。
ダメージを受けてもレーズンを与えると戻るらしいです。それでレーズン大量購入か。
まあかわいいからいいけどさ、水かけたら増えるとかそういうのはないんか。(ねぇよ)
そういうわけで初陣に臨むのですが、高村がガチガチに緊張してる。どれくらい緊張
しているかというと震えで発電できるくらいだ。
ルールとしては、操る人達が直接体に触れることは禁止、全滅した時にはホルモーと
叫んで、全滅させたことへの、神からのペナルティを軽減させる必要がある、人間が降参
するか全滅した時点で負けとなる、というとこですかね。
これ最初わからんかったんですが、ひとりでも全滅させてしまったら負けということ
なんでしょうかね。
中継車が出てるのはいいんだけど、それを店長らがパソコンで見てます。アナログ
なのかハイテクなのかいまいちわからんな。
ともあれ戦いは始まりましたが、高村がテンパッてしまってまったく使い物にならない。
滅多打ちにされてます。アホだわこいつー。
芦屋がものすごい突撃力で相手をけちらして行くのですが、それで一時有利になった
ものの、救援部隊として出ていた京子の式神が襲われてしまったために安倍は、高村を
助けに行かずこちらを助けに入り、高村は失禁して式神も全滅、ホルモーと叫んだために
京大青竜会はみじめな負け、という結果に。
いやぁ…高村情けないなんてもんじゃないだろ。
ただ、私情で京子を助けにいった安倍もよくないわな。そんなことするから陣形が
壊れて結果負けてしまったわけだし。
初陣にしては善戦したとは思いますが、度胸が足りなすぎるのが問題だと思う。
ここの指示についてはきちんと字幕で何をオニ語で指示してるかわかりやすかったので
よかったです。
戦い終わって、芦屋は高村と安倍を怒り、安倍と乱闘になります。私ここで高村最低と
思ったのが、何もせずに一人だけ逃げたこと。自分のために安倍は怒ってくれてるのに
その友人を見捨てて逃げるとは…。
安倍のアパートに菅原と楠木がたずねてきます。
楠木、勝手に冷蔵庫開けてんだけど…。お前そういうことはしちゃいかんよ。
彼女は冷蔵庫にぎっしりつめられたアンパンを見てうわーとか言ってます。これは
確かに私もうわーだわ。お前せめてバランスよく、アンパン、ジャムパン、クリームパンとか
食べわけろよ!(待て)
ちなみに高村は失踪中らしい。連絡がつかないとか。
謝りもしないで失踪とか…。
芦屋の方は青竜会に出ているらしいです。
ここで、ホルモーと叫ぶ理由がわかります。
さっきも書いたけど、式神を絶滅させてしまったことに対する、神々の懲罰を、軽い
罰で許してもらえるからだそうで。
高村も何らかの罰は受けてるはずらしいですよ。
どうなってんでしょうね。
そういうわけで百万遍寮にやってきた安倍は、彼を見つけるのですが…。
高村壊れてました。
チョンマゲにしとるし!なんか織田信長の気持ちわかるとか言ってるし!まあこれが
神々の懲罰らしいんですけどね。にしてもこの壊れっぷりは怖い。
どうでもいいが中庭にある生ゴミの穴に落ちて無念とか。
いや無念の前に信長そういうの落ちたりしないから。危ないからふた被せるとかしとけや!
そういうわけで高村と道を歩きながらあれこれ話をしている安倍ですが、ひょんなことから
芦屋と京子が付き合っているという驚愕の事実を知り、今度はこっちが引きこもりに。
おいおい、引きこもりを連れ出しにいってお前が引きこもりになってどうする。お前は
あれですか、マダオを更生させようとして自らもマダオと言われた銀さんですかぁ。
引きこもってる彼のアパートにこっそり楠木が来てんだけど、何かスーパーの袋を
さげて帰って行った。
中にはアンパンが。
そんなことは知らない安倍は、たまたま下にきてた高村に、今来たのか、と聞き、違うと
言われると、じゃあ京子が来たんだと勝手な想像して喜んでる。
ちょっと考えりゃわかりそうですけどねぇー。
冷蔵庫の中にアンパンが入っていて、彼がアンパンをよく食べていることを知っている
のは誰か、ってことが。
彼が引きこもってる間に、京産大と試合をして、芦屋の戦いで勝ったことがわかります。
芦屋は今ぜっこーちょー!みたいな感じらしいですね。
んでここでまた安倍は高村とちょっとした口論になるんですが。
どうしようもないねぇ、ホントに。情けない男だよ。
まるでだじゃくなおとこ、略してマダオだよ、安倍。
菅原に、青竜会を抜けたいと相談しにいく安倍ですが、これまでで途中で抜けた人間は
いないから、どういうことになるかわからない、日常でもオニにずっと付きまとわれる可能性が
あると指摘。
ただし。
芦屋と同じチームにならないという条件なら大丈夫ということで会長は、5名ずつにチームを
分けられるルールがあると提案。
しかしこれには今いる10人のメンバーのうち、5人の賛同者がいる、きちんと説得しなければ
ならないと。
そういうわけでなんと安倍、高村に説得してくれるよう頼んでます。説得を手伝ってくれ、じゃ
なくて高村に「集めて」ですよ?
こいつ…!
もともとは高村にも原因があるとはいえ、芦屋と京子が付き合っていることを知り、勝手に
ショック受けて引きこもって皆に迷惑かけておいて、芦屋と気まずいからチーム分けたい、でも
自分が説得するのは嫌だから高村に任せるってことでしょ。
テメェでやれよ。
何都合のいい時だけ人に頼ってんだよ。
ただ高村も、失禁したことかばってもらった負い目があるから、説得を引き受けるわけ
ですよ。
…あ、またあのゴミ穴に落ちた。学習しろや…。
そういうわけで喫茶店で待っている安倍。高村が入ってきて、チョンマゲにウェイトレス
驚いてて笑える。
で。
三好兄弟が来た。
彼らは実写「タッチ」で出ていたので知ってる人も多いでしょうが、イケメンになったなーと
思いましたね。私は兄の方かな、こちらの方が結構好きですね。
彼らは芦屋が調子に乗ってきて、自分達を子分としか思ってないのが気に入らないそう。
そして。
「熱心に説得されたからね」と。
その説得した相手は…きました、楠木。
この子本当に健気でいい子ですよ。安倍の鈍感っぷりには、後ろから飛び蹴りかまして
やりたいくらいですけどね。
ところが。
大変なことが起こりつつありました。
チームを分けることは、決まり事の17条に定められていたことで問題ないはずだったのが、
神々の怒りにふれてしまったみたいなんですね。
店長は店長で「地獄の栓が抜けかけている」と言ってるし。
地獄のふたが開くとはよく聞くけど栓が抜けかけてるのは初めて聞いたぞ。つーか風呂か、
風呂なのか!?(地獄の釜の栓だろ)
集まっていた安倍らは、上空に変な黒い影が浮いているのを見つけます。
ここで菅原すごいなと思ったのは、冷静に友人を呼びとめて、「空に黒いものが見えるか」と
聞き、これが自分達にだけ見えてるものか、他の人間にも見えてるか確認したことですね。
普通思いつきませんよ。
私こういう、何気ないところでその人のすごさが披露されるエピソードっていうのは好きです。
そういうわけでホルモーの神が怒ってるとか、もう今更安倍が分立を取り消したところで
遅いとかそういうことで、何とかせにゃならんわけですよ。
黒い影は地獄の栓が抜けた先に直結してるのでどんどん膨らむとかなんとか。
それがいずれ爆発したらどうなるかはわからんらしいけど…。
変な式神を見始めた安倍らはおびえます。そりゃそうだ。
つーかこいつが一人で余計なことしちゃったような気が。
これを解決するためには、極上の闘いを披露しなければならない。
そういうことで、芦屋チームvs安倍チームの紅白戦はどうか、と提案しています。
練習を繰り返す5人。
まー下手したら京都が滅ぶかも、って言われたら必死ですわな。他人には見えてない、
自分達だけが知る京都の危機、みたいな感じですね。
安倍のアパートに京子がたずねてきました。
私はこの時点で、芦屋に勝たせるための京子の色仕掛け作戦じゃないかと思った
んですが。
事態は、実はさらに深刻でしたよ!
京子はもともと芦屋が好きで告白したけれども彼女がいるからとフラれて、それがあの
泣いていた時だったんですが、それからいろいろあって三角関係みたいになって、結果的に
芦屋を自分が奪ったらしいんですね。
それで、気を引くために安倍を利用してたとか。
それを謝りにきたとか。
芦屋は今も元カノに未練たらたらだから気が休まらないとか。
安倍君よ。
君は京子に同情してるが、普通に聞いてるとどう見てもこの女最悪だぞ。
私ならこの時点でトンファーかまえますよ。噛み殺しますよ。
しかもここに芦屋がかけつけてきて、安倍が彼女に手を出していると誤解、彼を
殴って京子を連れて立ち去る。
なんかもう芦屋も京子も最低バカップルということでいいんじゃねーの、ほっとけば…。
ここに楠木が来て、声をかけてるんだけど、安倍は勝手に誤解をして、楠木を「芦屋に
連絡したな」とののしってる。
お前も男として最低だよ。
なんだかなぁー。
今ここにリボーンの死ぬ気弾あったら撃ち込んでやりたいですよ。死ぬ気で謝罪しろ!
楠木は、自分が連絡したのではないこと、恐らく呼んだのは京子自らであること、そして
芦屋が好きだからここに呼んだのではなくて、安倍のことがずっと好きだったことを言って
自転車で走り去っていきます。紅白戦は絶対私が安倍を勝たせる、と言って。
あんたホントいい子だよ…。
一方で高村は天下布武と書かれたシャツとかシャンプーハット首につけてるとか(信長の
アレのコスプレでしょう)、もうすっかりいっちゃってました。こいつは戦いより何よりまず
現実と向き合って欲しい。
そういうわけでいざ戦いが始まりましたが…。
勢いはどこへやら。また高村テンパッてます。
お前ぇぇぇ!
頑張ってリベンジするんじゃなかったのか!
また固まっちゃってどんどん式神死んで行ってるし…。
で、芦屋は今度、安倍に標的を変えています。
レーズンを!と言うんですが、ダメだ、楠木聞いてやしねぇ!
何をするかと思えば、武装せよと式神に指示。
そうです、彼女は任務を放棄して戦いに転じることを選択したんですよ。
メチャクチャかっこいいですよ。
自己中女をボッコボコにする、って。
…まあ…おいて行かれた形の芦屋以下全員が呆然としてたのは笑えますが。
京子も受けて立ったというか本性あらわしてましたしね。
でも逃げるんかい!
安倍らは街中を走って逃走してました。京都の街を逃げ回る風景は面白かった
ですね。周囲には大学生が走り回ってるようにしか見えないわけだし。
芦屋のチームに囲まれて大ピンチなところに現れたのはなんと高村!
威勢よくここを引き受けて、安倍に先に行かせています。
ここからかっこよく高村の反撃が!…始まらない!またボッコボコじゃねーか!
お前何のためにやってきた!
ホルモー!って叫んでるし…。
楠木の方も、京子を追いつめて、式神をボコボコにしてました。
お前に安倍は向かない!って。でも許してやるといって立ち去りました。
この後、芦屋と安倍が戦ってるんですが。
安倍が形勢不利になっているところに、楠木が現れた!
ところが楠木は突然、芦屋の式神にレーズンを支給するという。
式神の1/2をレーズン支給に回した。
裏切ったな、と怒る安倍でしたが、実はこれ、楠木の戦術だったんですよ。
そう、残り1/2が隠れていて、支給を受けようとしていた芦屋の式神を攻撃した。
これはすごい作戦だったと思います。
ゲロンチョリー!の応戦ですよ。
あっという間に形成は逆転して、芦屋はホルモーと叫ばざるを得ない状況になる。
けれども彼はプライドが高いから叫ぼうとしない。
そうこうするうちに上の黒い塊はどんどん大きくなっていき、芦屋は神からの罰を
受けてどんどん化け物みたいに体が膨らんでいくんですね。
ここで見かねた安倍が飛びかかって芦屋から黒いものを振り払い、彼はおかげで
ホルモーと叫ぶことができた。
で。
上の黒い塊がパンパンに膨らんで、破裂したから「えっこれどうなるの」って思ったら、
別にどうにもならなかった。
えええええ!?普通ここはなんかギリギリ間に合って爆発を免れるとか、破裂した後に
何か沈める舞を踊るとかあるだろ!
何もないって突っ込みようがないだろうが!
コナンの映画でいえば事件解決した後スタッフロールが流れて、そのあとエピソードが流れず
終わっちゃったようなもんだよコレ!
そういうわけで無事塊はなくなりましたが、戦いの最中に安倍が芦屋の体に触れたために
彼らは反則負け。芦屋チームの勝利となります。
まあ、彼らにとってはもはやそういうのはどうでもいいとは思いますが。
芦屋と安倍は仲直りして、17条を取り下げ、彼らはまたチームとなったのです!
楠木が一番頑張ったよねぇ。
それからまた歳月はすぎ。
青竜会がサークル勧誘の用意をしているところに、スーツ姿の菅原が現れます。時期的に
もう社会人ですかね。
すっかりかわいくなった楠木がとてもよかったです。
あと芦屋と京子は相変わらずだとか。あっちはもう頭悪そうな2人だからほっとけよ。
で、安倍と楠木は通りかかった大学生に「ふっつーのサークルだから。新歓コンパおいでー」
と誘っています。
そしてシーンは冒頭に戻り。
何かと思ったら、だらけていた頃の安倍と高村の映像なんですが。
ひとつ違ったのは、式神が映っていること。
なるほどあのシーンは実は見える人にはこういうことになっていたのかと。
「すべてはここから始まった」
なるほど、確かに。
ちなみに何がびっくりしたって、スタッフロールに「四条烏丸交差点の会 」っていうのが
出ていたことですよ。あるんですか、実際に。
まあ京都だから何があっても不思議ではないな、うん。
あとメガネ率たけぇな、この映画。
スタッフロールが出た後のシーン、原作の表紙をそのまま再現したんだと思いますが、
これもともとのネタはビートルズのジャケットですよね?
これはねー、映画見逃したらDVDでもいいですから一度見てほしいです。
そして叫ぼうゲロンチョリー!
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