多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ノウイング


ノウイング

7/19鑑賞

 …これ作った人は「デイアフタートゥモロー」という映画を見たことがなかったんでしょうか?
あれと何が違うん?
 この映画のあらすじを一言で言うなら、「ディープインパクトの熱いバージョン」ですわ。
 この手の映画はとかく「地球を大事に」ってメッセージをウリにしたいと思うんですが、
地球滅びて終わる結末で何が楽しいのって感じです。まだ「地球が静止する日」の方が
救われる分よかったというか…。
 結末は「ディープインパクト」の津波が熱風に変わっただけというお粗末さ。
 あれこれ言いましたが、映像の迫力は確かによかったです。これは見る価値ある。


 さて。
 ざわざわ人のささやき声が聞こえる女の子がいました。名をルシンダ。
 ざわざわいうても「カイジ」ではありません。
 時代は1959年。ドーズ小学校。
 50年後にあけるタイムカプセルに絵を入れるのよーんということでみんなは楽しくお絵かき
してるんですが、ルシンダだけはなぜか数字を紙に書いてる。これ小道具として用意するの
だけでも一苦労だよなってレベルのぎっしりさです。
 先生は「絵を書けって言ったでしょぉー!もう時間ないから終わりね!」って感じでルシンダ
から紙を取り上げてしまいました。
 これ…先を知ってるから突っ込めますが、もしかしてここで取り上げてしまったせいで「結末」が
書かれてないことになるんじゃ…。
(見てたらまさにそのとおりでした)

 カプセルを埋める式典が行われているのですが、その途中にいきなりルシンダは行方不明に
なってしまいます。
 物置から見つかったんだけど、なんでここに隠れていたかとかは結局意味がわかりません
でした。ささやく声が聞こえるからとか言ってたけど、それならここに隠れる意味ないんでは…。
不審な男に追われてとか一言あればよかったのに。
 ルシンダの両手はドアをガリガリやったらしくて爪がはがれてしまっていました。

 それから50年後。
 とある家にてジョンというおっさんと、ケイレブという息子が暮らしておりました。あとウサギ。
ケイレブがどっこしてるうさぎがかわいいです。でっか!
 彼は反抗期なのか何なのか知りませんが、ジョンがせっかくホットドッグを作ろうとソーセージ
焼いてくれてるのに「ボク、ベジタリアンになったからいらない!」ですよ。ジョンがいつからだ
って聞いたら「今」って。
 嫌がらせ以外の何ものでもありません。
 寝てる間に口に焼きたてソーセージ突っ込んだろうかこら。
 奥さんは亡くなってるみたいですね。それに対してジョンがとても深い後悔を持っている、と
いうことがわかります。

 ケイレブは耳が悪いのか、補聴器をつけてるみたいですね。
 
 ジョンはまさちゅーせっちゅ工科大学の教授だそうです。だいわはうちゅ。(そのネタはもういい)
 宇宙のことが専門なのかな。
 ここで出てきた天体模型がすごかったです。週刊天体シリーズの、全部組み立てると銀河系に
なるとかいうあれか?
 ああいうのは組み立て終わった完成品を売り出せばいいのに、と思う今日この頃です。

 ジョンはここで、地球というのがどれだけ恵まれている惑星であるかを語ります。
 それは確かにそうなんよね。
 太陽から絶妙な距離あるし、他の惑星と衝突するわけでもないし、まさにあるべくして配置
された惑星といいますか。それがわかれば聖書の「神がこの星を作った」というのを信じたく
なる気持ちもわかりますよ。
 あと、この宇宙には2つの理論があって、決定論という、すべての出来事には理由があるという
理論と、ランダム理論という、すべては偶然の上に成り立っているというものだそうです。
 いつも学者ってどっちか極端だけど、ネオダーウィニズム論みたく、いいとこどりの理論とか
ないんですか。
 まあともかく、偶然の連鎖っていう理論も面白いんじゃないかなって思いますけどね。

 ジョンの同僚がジョンを週末食事に誘いに来るんですが、なんかあんまり乗り気じゃない
みたいです。
 奥さんを亡くしてからすっかり変わってしまったんでしょうかね。
 
 ケイレブの学校では、タイムカプセルを掘り起こす記念式典が行われていました。テープ
カットのはさみを入れたのはあの、ルシンダから紙を取り上げた先生でした。どうでもいいけど
はさみの刃先を人に向けて渡すな、元先生よ。

 カプセルの中から出てきた手紙を適当に配ってて、ケイレブも「ルシンダ」と書かれた
子からの手紙を受取ってるんですね。そう、あの数字のやつです。
 ケイレブはその時、ひとりの男が立っているのを見るけど、ふと目を離したすきにいなく
なっておりました。

 彼以外の子が受け取った手紙にはいろいろ絵が描いてありますね。ロケットとかあった
から結構実現してるのもあるんじゃないかな。

 こないだ、昔の本(10年くらい前の)をあさってたら、「テレビに、ある言葉を登録しておくと
その言葉を含んだ番組が放映される予定があれば探してくれて、録画予約までしてくれる
機能が欲しい」ということが書いてありました。
 確かその機能を持った製品でてましたよね。キーワード登録してると番組表から探し出して
視聴セット、場合によっては録画予約もしてくれるってやつ。テレビかDVDレコーダーか忘れ
ましたけど。
 世の中、驚くべき進歩だと思います。

 家で勉強しているケイレブ君。
 ジョンに、週末友人の家に遊びに行きたい、といいますが、ジョンは「考えておく」と。
 ケイレブは、「ダメってことなんだね」と言います。
 考えておきます・善処します・検討しますは日本人の専売特許かと思っておりましたが
そうでもないんですね。(遠まわしに断る意味)

 ジョンは息子が持って帰って来た手紙を見つけて、これは学校のものだから返しなさい
と言います。
 その夜。
 たまたま彼はテーブルにおいていたその手紙をよごしてしまい、「しまったー」と言いながら
眺めているうちに、羅列されている数字が何か意味があるのでは…と思い始めます。
 こういうのって面白いですよね。
 どんな暗号かをいろいろあてはめていって、解け始めた時の面白さっていうのが。
 
 ホワイトボードにいくつか数字を書き写して、いろいろ区切ってみた彼は、110901って
いうのを見つけます。あれ、確かこの数字の並びだったと思うけど。
 つーか検索せんとわからんのかアメリカ人!9.11いうたら有名だろうが!
 つまりこの数字は01年9月11日をさしていた。犠牲者(正式に把握されているもの)は
2996人。
 彼は次の数字なども調べていくつかの事故にピッタリ数字が当てはまるのを発見すると、
本格的にホワイトボードをひっぺがし、すべての数字を書きうつして調べ始めます。
 拡大コピーするという手はなかったんでしょうか。
 中に阪神大震災と思われる映像と数字もありましたよ。

 そういうわけで彼は朝までに調べて、ここ50年内に起きた大きな事故をこの数字が
あらわしているということを突き止めます。
 ただし、半分くらいの割合で数字はうまってないんですね。
 それは後からわかります。
 ここの展開は面白かったですね。
 
 ジョンは翌朝同僚にこれを見せます。
 あと3つほどが、未来を予言していて、明日81人死ぬ事故が起きるって言うんだけど、
同僚は信じない。
 確かになぁ、いきなりこんなこと言われてもねー。
 でもジョンは、タイムカプセルから未開封の状態で取り出された手紙をそのまま息子が
受け取り、目の前で開けるのを見てたわけですから、確信があるわけですね。
 同僚は、丸で囲ってない数字を指摘し、君は無理に起きた事件の数字を探してあてはめて
いるだけだ、本当に予言ならその他の数字はどういう意味があるんだ、と言います。
 でも数時の羅列で当てはめるって、「ナンバー23」ほど強引でもないと思いますけどね。
確率的に、事件の日にちと犠牲者数が数字で並ぶっていうのはたまたまではありえないと
思うから。
 ちなみにナンバー23の方はかなりきつかったです。もうこじつけやんってくらい。
 
 そういうわけでジョンは同僚の説得を諦めて、あの元先生に、この手紙を書いたルシンダの
ことを聞きにいってます。
 あのカプセルを埋めた日ルシンダはいきなりいなくなった。物置に隠れていたけれども、
ささやき声がすると言っていた。
 この数字は紙に書いていたものを私が、授業が終わったから取り上げたんです、と。
 その本人、ルシンダに話を聞こうにも、数年前亡くなってしまっていることが判明します。
彼女本人から真実を聞く機会は永遠に失われてしまいました。
 
 ジョンはどっかに電話をかけて、タイムカプセルを取り出した人の名を知りたいとか言って
ます。それに何の意味があるのかよくわからんのだけど。
 庭で遊んでいたケイレブは、車でやってきた変なおっさんに近寄ってます。
 いやいやいや不用心すぎるだろケイレブ。そいつらがジンとウォッカだったらどうするんだ!
(出ねぇよ)
 電話をしていたジョン、気づいて慌てて走って行きます。
 ケイレブは男たちから変な小石を受け取りました。なんか碁石の黒いやつみたいな感じ。
今日から君がヒカルだとか?(ヒカルの碁…)
 ジョンはケイレブに注意してます。そりゃ親としちゃびびるだろうなぁホント。

 ジョンはルシンダのことを調べています。
 彼女は死体で見つかったことがわかります。
 そこに…誰?妹か、入ってきてびびらせてるけど見てるこっちまでビックリしたわ!
この女いきなり何してくれとんじゃ!
 ジョンはうざそーな感じです。
 何があったか知らんけど、ジョンは父とケンカしてほとんど実家に帰ってなくて、この妹が
いろいろ心配してるっぽい。

 で。
 ジョンはそれどころではないので適当にあしらって、夜になってニュースをチェックしてます。
夜を明かす覚悟っぽい。
 あの予言のことを気にしてんでしょうね。
 でもずーっとニュースを見ていてもそういう大惨事は起きないんですね。
 というか24時間あるんだからその日の夜にニュースチェックするとかダメなんですかねぇ。
 私ならそうしますけど。

 午後になってうっかり眠ってしまっていたジョンは、ケイレブからの電話で目を覚まして
あわてて学校へ迎えに車を出します。
 外は土砂降りで、しかも道は事故のために渋滞してしまってました。
 ジョンは同僚に、週末の夕食招待の話受けようと思うよーって電話してる最中に、ナビで
別の経路を探していて、その数字に気付きます。
 なるほど、緯度と経度ですね。
 あの残った数字は緯度と経度を示していたわけですよ。
 なるほど。
 っていうか…そのジョンが気にしている81人の死者が出るとか言う事件。
 経度と緯度調べるとまさにここですけど…。

 ジョン、車から降りて前方の事故の現場に向かいます。 
 単なる軽い事故ですよーと警察官は答えるんだけど、突然逃げ出すんですよ。
 振りかえれば、飛行機が墜落してくるところだった。
 彼らの目の前で飛行機は地面に激突します。
 ここで私、なんかなーと思ったのは、その飛行機がバラバラになってボンボン爆発が起きて
るんだけど、ジョンが走ってその中にいって、あれやこれやしてることなんですね。
 いや、何かできることがあればっていう気持ちはわかるよ。
 けど、救助隊のような装備もないのに燃えたり爆発してる中に飛び込んでいくのは
危険だし、何より、81人の予言された犠牲者の中に自分が入らないとどうして言えるん
だろうと。
 ここはちょっと見ていてなんだかなーという気がしなくはなかった。

 アメリカの、この手の滅亡話の主人公って大抵同じ行動をしますね。
 予言に抗ったり何とかしたいという気持ちはよく伝わってきます。
 けども、その行動に合理さがなくて見ててイライラしてしまうっていうか。
 予言の紙のコピーとこれまで調べたデータを政府に送るとか、マスコミに公表するとか、
そういう形で注意を促し事故を防ぐっていうのはダメなんでしょうか。
 確かにパニックは起きるかも知れないけど、人が避難することによって避けられる災難も
あるんじゃないかと思うんですけど。
 次に地球滅亡映画を作るなら、そういう点もちょっと吟味していただきたいなと思いますね。
映画だから文句言っても仕方ないんだけど、見ててイライラする。

 そういうわけでぐったりして帰宅したジョン。
 …息子迎えにいったのかおい?
 息子にテレビ見るな、サッカーも禁止とかいってケイレブは、パパは何も話してくれなくて
禁止禁止ばっかりって怒ってるけど、そりゃ怒りますわ。
 子供だから言ってもわかんないだろうとか、とにかく親の言うとおりにしてりゃいいんだ
っていうのは、勝手な都合っスからねぇ…。

 それで、同僚が来たんだけど、ジョンは経度と緯度の数字だったんだよって説明
するけど、この同僚まだ信じてない。
 つーかジョンも、激しい炎が目を閉じるとチラつくとか言ってるけどあんたPTSDに
なってんじゃん。行くからだよ事故現場に…。
 ジョンは、この数字は私への警告なんだって言ってます。
 …規模的には人類への警告のように思えるんですが。

 エー突然ですが。
 ここからこの映画、ホラー映画になります。

 眠っていたケイレブ君。
 おいおいおいおい誰か来たぞー。
 こぇぇぇ、おいケイレブ、ターミネーターがお前の命狙いに来たぞ!(違う)
 彼が人差し指をぐーんとつきだしてきました。
 あっちを見ろってことらしいんですが、これ私だったら「え?E.T?」とか言いながら
自分も人差し指出してるだろうな…。
 ケイレブが彼の指す方向をむけば、窓の外が光ってる。
 …ホグワーツに行くんか?
 窓の外をケイレブが見るとめちゃくちゃ燃えてるんですね。動物たちも避難してる。
 思わずケイレブが悲鳴をあげて、それを聞きつけたジョン、パッと二階に走りあがって
ます。
 ここはかっこよかったなー。さすがパパって感じで。
 部屋の隅でうずくまっていたケイレブを、ただの夢だとなだめるジョン。
 彼は、家の外からこちらを見上げている不審者に気付きます。
 つーかそこで警察呼ばずに飛び出していっちゃうのは…。家の中にもし不審者が
別に潜んでいたら息子がやばいじゃん。
 あとセコム入れろよ。

 ジョンは、ルシンダの家族が住んでる家にこっそり行ってます。といっても訪ねていくような
マネはせず、そこから出てきた母子を車で尾行。
 彼女達は博物館に入っていきます。
 …え、今度はナイトミュージアム2ですか。忙しいな!
 ジョンは自然に、その女性、ダイアナに話しかけてます。子供の誰だっけアビーか、
彼女はケイレブと勝手に仲良くなってました。
 ジョン、ダイアナにルシンダのことを話しますが、話の持っていきかたがまるで不審者!
「ルシンダは能力を持ってましたか」とか「予言能力を」とか言われても怖いだけだろ。
 筋道立てて話すということを知らんのかこの男は!
 おかげでめちゃくちゃ不審がられて、ダイアナはアビーを連れて逃げ去ってしまいます。
そりゃそうだ。

 仕方がないのでジョンは公衆電話から「明日テロが起きるぞ。ここを閉鎖しろ」って
場所を電話してました。
 …いやさー…もっとこうさぁ…。あんた本気でなんとかしようとする気があるのか
って言いたくはなりますね。
 あと、お宅の家の見張り増えてますよ!確かにこうしてれば本物の泥棒とかは
入ってこないけど!
 起きてジョン!君のセコム超怖い!(聖☆おにいさんネタ)

 ジョンはケイレブを妹のとこに預けてます。危険から遠ざけたいもんなぁ。
 というかそうすると見張りはこっちに来ませんかねぇ?
 んでジョンは、あの予言書にあった場所に来てるんだけど、そこの交差点が封鎖
されてないぞ、通報があったろと警察官にうかつに声をかけて不審がられてます。
 ちょっとぉぉぉぉ!このアホ何とかしてくれ!
 映画ここで終わらす気か!

 追いかけられたジョン、地下鉄に逃げてます。
 そんで一人の不審な男を見つける。彼はジョンの姿を見て逃げ出したので、あいつが
テロリストなんだー!とジョン勝手に確信して追いかけました。
 電車の中でやっとこさ追い詰めてみればただの万引き犯。テロリストがこんな無様な
見つかり方するかよ…。
 で、警察官らとがっかりしていたら、反対の路線の電車がポイント接触不良で脱線して
突っ込みまして大惨事ですよ。
 ジョンは助かったけどものすごい大きな事故になりました。
 そういえば緯度と経度はあっても高さとかないもんなぁ…ちゃんと予言しといてくれ、
ルシンダ!
 
 そういうわけでまたも疲れきってジョンが帰宅すると、ダイアナとアビーがきてました。
あんたらも夜中家の前にいたりして危ないよ!
 ダイアナは、母であるところのルシンダが、いつも10.19と口にしていた、と言ってます。
それがダイアナが死ぬ日だって。
 んで、その10.19というのは人類が滅亡するという、最後の預言の数字でもあるらしいです。

 ジョンはここで初めて奥さんのことを話します。
 自分の誕生日の数日前に奥さん、出張したらしいです。
 そのホテルで火事が起きて、奥さんは寝ている間に煙を吸って死んだらしい。
 その時自分は庭にいて草むしりをしていたのに何も気づかなかった。
 虫の知らせってあると思ってたけど何も感じなかったって。
 そんなこと言ったって、人間というのは危険を察知する能力を捨てることで進化してきた
部分もあるんだから仕方ないっスよ。
 まあ後悔する気持ちはわかるけど、そういう後悔の仕方じゃなくて、心残りだったであろう
奥さんの気持ちを読み取って子供を大切に育立てる方が大切なんじゃ、とは思いますね。

 で。
 皆どこに向かってるかというとルシンダが死んだという家にきました。
 …なんで夜来るのかなこの人たちは…。朝になるのを待って、とかいう考えはないんですか。
 
 なんでも、予言書の最後には「EE」って書いてあって、数字じゃなかったので何か
あるはずだと思って、ルシンダが死んだというこの家に手がかりはないか探しにきた
らしいです。
 だからといってなんで夜来るかなぁ。しかも子供つれて。おいてこいよ…何かあったら
どうするんだ。
 
 ルシンダはずーっとささやく声が聞こえるって言ってて、病気だと思った旦那さんが
ルシンダから彼女を取り上げて育てたらしいです。それでダイアナが9歳の時にルシンダは
自殺した。
 家の中にはいろいろな記事がはってあって、それが全部予言されたあの事故だったり
するわけですね。
 それで寝室にやってきたジョン。
 ダイアナも入る直前に「そこで母が死んでたの」とか言うなや!入るのためらうだろうが!

 ジョンはそこに、ケイレブが不審な男から手渡された石と同じものがあるのを発見します。
 ベッドの下にもいくつか転がっているのを見つけます。
 そして彼は思いあたったのです。
 ルシンダは紙を途中で取り上げられた。
 メッセージはまだ途中だったのだと。

 ベッドの裏の板にはこう書いてありました。
 EVER ELSE、「すべての人類」と。
 お取り込み中のところ申し訳ございませんがジョンさん、息子さんが絶賛大ピンチ中です。

 ケイレブの方はというと車の中で目を覚ますと、不審者に囲まれていて「一緒に行こう」
とか言われています。
 じっとしてりゃいいものをアビーはわざわざ外に出ようとしてるし…。
 それでケイレブ、クラクションを鳴らしてジョンに知らせるんですね。何たる機転。
 っていうか真夜中に子供を連れて来て車の中に寝かせておくこと自体が危険だと
思いますが。
 そういうわけで気づいたジョン、慌てて表に飛び出します。
 ギリギリさらわれなくて済んだみたいですがこれにこりたらジョンは、夜中に子供を連れ回す
のは危ない、ということを学習した方がいいと思います。
 ただケイレブの話を聞いていると、誘ってきたのはどうも宇宙人臭いですよねぇ。
 いやいやいやジョンンンンン!
 ダイアナに「車を中からロックしてろ」とかいって追っかけてんじゃねぇよお前は!
 何かあったらどうするつもりなんだ!
 今はとにかくここから遠ざけることだろうがぁぁぁぁ!

 茂みをかき分けていくと、ずっとケイレブに「キミもホグワーツに行かないか!?」と誘いを
かけていた不審者がいました。(ホグワーツ違う)
 んで近づいていくとすごい咆哮にスッ飛ばされた。
 これが噂の「んちゃ砲」か…!(待て)

 まあともかくですね、ジョンはやっと気づくんですよ。
 最後が数字じゃないのは、全人類の終わりを示すからだって。
 それでダイアナら母子をとめてあげて自分もケイレブと一緒に寝てるんですが、子どもの
ベッドで寝るってどうなのよ。明らかに狭いでしょそれ。ちょっとした虐待だよそれ。

 ジョンは翌朝ダイアナらもさそって、天文台に行くんですね。
 そこで、太陽活動が活発になっていて、このフレアのために地球は滅ぶことを知る。
 あの警告は特定の人へじゃない、全人類へのだったのだとやっと気づきます。
 おい宇宙人よ、お前手紙渡す相手どう考えても間違ったぞ。
 あとアメリカさんなんだから地球をヒーローでおおってもらえばいいじゃない!そう
すればフレアもなんのそのだよ!(ヘタリアのアメリカ)

 つーかジョン、どうしたら地球救えるって言ってるけどどう考えても無理だろ。
 なんていうかこのメッセージあまり意味ないっつか。
 ジョンはあの同僚に奥さんといてやれよって言ってます。
 そんでダイアナはショックを受けてます。
 ルシンダは正しいことを言っていたのに自分は正気じゃないと言ってしまったと。
 ていうかねー、私はこの時点でねーちょっとダイアナを見直したんですよ。でもこの後の
展開でがっかりだよ!って感じになりましたよ。

 まあともかく、昔自分が遊んでいた場所に洞窟があるから、そこに隠れたらどうかって
ダイアナが言いだして4人は避難することにします。
 んでジョンの家に戻って食糧やらなんやら積み込んでるんだけど…。
 ジョンさんへ。
 人に10分で用意しろって言っといて自分は何もしないで、奥さんからの誕生日
プレゼントをじっと見て思い出にふけってるっていうのはどうかと思います。
 お前も準備しろ。

 で、ジョンはさらに父親に電話しています。
 長いこと話してなかったからと。
 うん、だから避難してからにしようか!
 父は牧師さんらしいんですが、地球が滅ぶというのならそれを受け入れるだけ、みたいな
ことを言うのですよ。神の思し召しに従うって。
 そこまで話したところで電話が通じなくなってしまいます。太陽の活動で電波が乱れてんで
しょうね。
 それで、ケイレブを呼びにいくとこっちはこっちでまた数字を書いてる。
 これ何の意味があるか指摘されなかったけどこの数字はなんだったんだろう。
 
 それでジョンは何か思いついたのか、あの学校の物置にいってドアを外してくるんですね。
んで一生懸命、その板をはがしている。
 ルシンダが何を書いたか探すつもりだったんでしょう。
 ルシンダは紙を途中で取り上げられた。このドアに書こうとしたんだと。
 
 はいここでダイアナさん、どうかしてるっていって自分はさっさと子供達連れて洞窟に
避難してます。
 結局ルシンダのことを信じられなかったといって後悔しておきながら、今はジョンのことも
信じてないってことですよね。
 言っちゃなんだけどこの人が一番愚かだよ。

 ルシンダのメッセージは、書かれていなかった経度と緯度でした。
 それを突き止めてあわててジョンが出てくると、ダイアナの車がなくなっていて子供も
いない。せめてケイレブはおいて行くっていうかどうするか聞いておいてくなりすれば
よかったのにね、ダイアナ。強引すぎる。誘拐みたいなもんだぞこれ。

 それでパニックになりながらダイアナはGSに入ってるんですが。
 そこでテレビから「地球はもう終わりだよーんばっははーい」的なメッセージが流れてきて
見ていた人達はパニックに陥ります。
 ちなみに大統領はもう避難したらしいです。モンスターVSエイリアンといいこれといい
逃げるの早いな!

 んでケイレブは公衆電話を使ってジョンに電話を。気づいたダイアナがかわって電話を
かけてます。
 ジョンは、経度と緯度はルシンダの家を示している。そこにいろ、と言いますが。
 ダイアナは聞いちゃいませんから。
 ルシンダも信じられない、ジョンも信じられないみたいな感じですよ。
 アビーを死なせたくないならちゃんと人の話をきけよこの女は…。

 そんな間にダイアナの車を何者かが乗っ取って逃げてしまいます。多分宇宙人じゃないかと
思うのですが、これがパニックになって逃げてる人だったら大変なところだ。
 で、ダイアナ、私の子供がさらわれたぁぁぁぁ!とか叫びながらそこらにあった人の車に
のって勝手に運転してってしまう。
 え、ちょっと待って下さい。
 何してんの。
 何してんのこの人ォォォォ!!!!!

 つーわけでダイアナは信号無視しておっかけてる途中に、トレーラーと衝突して
死亡しました。
 …そーいえばこの人、自分の死も予言されていたのにねぇ。母親を最後まで信じなかった
からこうなったって感じでしょうか。少なくともGSにとどまっていれば回避できた可能性も
あるし、そうしたなら何かできたかもしれないんですけどねぇ、予言を。

 ジョンが車をスッ飛ばしながらGSに入ってみると当然ですが車の姿はどこにもなくて、
なんかさらわれたとかいうことと方向はわかったのでそっちの方に向かいます。
 つかこのGSもパニックになった人達の強奪が始まっててすごいことになってますなぁ。

 で。
 行く道すがら彼はダイアナが救急車で手当されてるけど、死亡したのを見つける
わけですよ。時刻は12時ちょっきし。
 っていうかそれはそれで残念ですが、早く子供達を追いかけた方がいいと思い
ますけども。
 
 ルシンダの家にやってきて、彼は車の轍を見つける。
 そのあとをずーっとずーっと追っていくと、ダイアナの車がライトつけっぱでとめられて
いるのを発見します。
 宇宙人さんへ。
 アメ車は日本車みたく自動的にライト消灯してくれるの少ないので、降りたらちゃんと
ライトを消して下さい。バッテリーがあがるだろうがコラァ!

 不審者が立っていたので息子返せこらぁって言ってたらそのケイレブがうさぎだっこ
して走ってきました。よし、そのうさぎを返せ!(待て)
 そんで気づけば不審者達が4人位いるわけですよ。おい、中にドラコいたぞ、ドラコ。
(他人です)
 空からはドラム式乾燥機…に似た宇宙船が下りてきました。これ中にいると服かわき
ますか?
 
 ケイレブとアビーは、人類のリスタートに選ばれたんだよって言います。
 んで、ジョンは自分もつれてってというけども、ささやき声が聞こえない人は選ばれて
ないので無理っぽいです。
 んで彼はケイレブに、自分は行けないこと、離れてても自分達は家族だってことを
一生懸命伝えます。
 それで旅立つことになるんですが宇宙人が最後だからってもとの姿に戻るのは
いいけど服を着ろこら。ここは地球だぞ。
 真っ裸で走るフランスかお前らは。
 
 まあ、この宇宙人が天使に似ていて宇宙船が十字架に似ていて「あれ?昔の
人はこれを神様だと思ったんじゃね?」的な、強引に聖書につじつまをあわせる
結末なのはどうかと思いましたが実にどうでもいい。

 んでジョンは父親に会いにいって皆で抱き合って地球終了。
 あれだけの能力があるのなら宇宙人に太陽フレアを防いでもらった方が
早かったんじゃね?とか思うのですが。
 
 えーっと…。
 とりあえずこんなですから、特に見る価値があるとは思えないっていうか。
 私は、数字のトリックは実に面白い展開だと思ったんですよ。
 ただその後がよろしくなかった。
 結局避けられない予言なら何のための予言かと。つーか何のためのメッセージ
ですかこらってのもあるし。
 これで、数字に気づいて例えば経度と緯度の書かれたドアがあったじゃないですか。
あれを探し出してギリギリでジョンが数字を書き換える(例えば存在しない数字にする)とか、
上から新しく数字を書いてしまうとか、そういう、回避的落ちだったら、中盤までの展開も
生きてくるし、地球滅亡モノとしてはひとつ抜きんでた面白いものになったんじゃないかと
思ったんですが。
 結局最後回避できずに滅亡するならこれまでのドタバタはなんだったんだって感じに
なってしまいますからね。
 つーわけでDVDになって100円レンタルにでもなったらご覧になればよろしいんじゃ
ないでしょうか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ノウイング