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ナイトミュージアム2 |
8/30鑑賞
うわぁ…続編に名作なしを地で行ってしまった…。
これが見てる最中の素直な感想です。
まったく面白くなかったわけじゃないんですよ。いろいろあって楽しかったし。でも、前作の
ようなスピード感、ワクワク感がごっそりそぎ落とされてしまってて、とにかく知ってる歴史上の
人物出しましたよ的な、アメリカの悪い「大味」のクセが出てしまったなと思いました。
もっと登場人物を絞ってメリハリをつけた方がよかったと思います。
残念だなぁ。期待しすぎましたね。
前半のスピード感はよかったんですけどねぇ本当に。
あと映画始まる前のCMが長すぎです。ちょっとこれはひどい。
OPが前回と同じノリだったのはとても良かったです。
ところが今回のOPちょっと違うところがありました。
オクタヴィウスやジェデダイア、デクスターやフン族、サカジャウィアらがどんどん
片付けられていってしまうのです。一体何が。
彼らの移動に合わせてスタッフ名のロゴも動いていってたのが面白かったです。
つーか片付けにしても移動にしても扱われ方ひでぇな!オクタとかジェドなんか、発泡
スチロールつめた箱の中にどんどん放り投げられていってるし。一応大事な資料なんだから
ちゃんと扱って下さいまし!
永久保存資料って書いてあるのですが…どうやらどこかにしまわれてしまう様子ですね。
さてさて。
家がいきなり停電して子供達の悲鳴が響き渡ったらどうするー!?というわざとらしい
ナレーションが。構成からして深夜の通販番組くさいです。
停電したらどうするって、落ち付いてブレーカーあげろ。(話が終わってしまいます)
こんな時あわてないように暗闇でも光るライトがあれば安心さ!と現れたのはラリーでした。
その前にライトを枕元に置いておけばいいのではとか、今頃はコンセントに差し込んで使える、
夜間になると光るライトとかありますけどとか思ったのですが、どうやらそういうのはまるっと
無視する方向で行くみたいです。
この番組において彼は、これまでの発明をいろいろとヒットさせ、大成功していることが
わかります。前作からは2年経過している設定で、そうやって発明品ヒットで会社を設立した
ために、ナイトガードの仕事は辞めたのだということがわかります。
ま、パッチンパッチンライトはヒットしなかったかも知れませんがそれが次の発明のヒットに
つながったんでしょうな。
安全キーリングという、カギをなくさないで済むグッズはちょっと興味ありました。多分ラリー
的には、ベルトにつながってれば安心!みたいな発想なのではないかと思うのですが。
デイリー発明社は今日も大忙し。
ラリーが帰社すると、あのウォルマートから商談が舞い込んだと報告。
でもラリーはそんなに嬉しそうじゃなさげです。
ウォルマートっていうのは同じ分野で比べられる企業がないんですけど、要するに車産業で
言えば「世界のトヨタ」みたいな感じのでっけぇ企業ってことです。
そこから商談が舞い込むっていうのはもう一流の仲間入りと認められたようなもんです。
契約が成立すれば、の話ですが。
そうして極めて冷静に「わースゴイネー(棒読み)」と喜んでみせたラリーは、自然史博物館に
向かいました。
改装中の看板がかかっていて実質休館状態です。
彼に近寄ってきたのはあの館長。懐かしいですね。
どうもこの博物館は、いつまでも同じ展示では古臭いということで、いろいろと変えて、ヴァー
チャル映像メインで行くらしいです。質問したら答えてくれるらしい。
そんなくそつまらん展示物はトイレにでも飾っとけ。用足してる連中の暇つぶしくらいには
なるから。
展示物ってのは目でどんなものか見て解説を見て、リアルな感じが楽しめるから意味が
あるんであって、そんなもんが映像で事足りるんなら今ごろどこの博物館もとっ変えてますわ。
館長としてもあまり乗り気ではなかったみたいなのですが、お客も同じ展示ばかりだと
飽きるってなことで、館長と理事会とで決定したことらしいです。
君だって発明品が売れたからわかるだろ、と言ってる館長。ま、要するに収入がないと厳しい
ってことですよね。仕方無いけど。
もう荷物はスミソニアン博物館行きが決定しており、明日の朝には運び出される、これは
覆せないと言われました。
そうして夜が来て、皆が動き出します。今度はレックスにも驚きません。
ロープ持ってきて遊んでやってるのがかわいかったです。まあかわいいけど、ラリー
吹っ飛ばされたんですけどね。
皆もどんどん箱から出て来て大騒ぎ。
あの…ミニチュア連中が自力脱出できないんですけど…。
ラリー、電話を確認しながらあけてやった。
ジェダは、この騒ぎはラリーがいなくなったせいだ、と指摘。
オクタも、我々の代弁者がいなくなったからだと言います。
なんだかんだいって皆ラリーのことを認め、ナイトガードを辞めてしまったのを残念と
思っているわけですね。裏切りだとは思っていないけれど、辞めなくても、みたいな気持ちが
あるんでしょう。自分達を理解してくれたわけですから。
ラリーは、今の僕は理事会を動かせるんだよ、移動しないようかけあってみる、みたいな
ことを言ってますけど、安易に安請け合いするクセは治ってないな。
ここでオクタが、「どうせ滅びたローマのように我々も同じ運命をたどるんだ」と悲観的な
ことをいっててラリーに、「おいどこを見てるんだ。過去を懐かしむような目はよせ、過去を見るな」
って言われたんだけど、「いや、あそこの壁を見てるんだ」と強がり言ったのは面白かったです。
スミソニアンに行くことが悲しいんじゃなくて皆ここに、今のままでいて騒げることが一番
楽しいんですよね。
それでテディが皆を励まして、館内一周しよう!と皆でゾロゾロ。ジェダは一人でメソメソしたい
みたいです。
そうして楽しい時間はあっという間に過ぎて皆は箱に戻っていきます。
デクスターも箱に戻っていくんですが、ラリーが近寄って来ると箱の蓋をサッと閉めて、ラリーの
指挟んでて面白かった。しかも二回もやりやがったこいつ。感傷に浸ってると思ったのに
このやろーめ。さらに箱の中でゲラゲラ笑ってるし。こいつのこの性格はどうにも治んねーですね。
そしてラリーは、テディから衝撃的なことを聞かせられます。
テディやレックス、ダムダムなどいくつかの展示は移動せず、しかも石板もアクメンラーとともに
ここに残るため、ジェダらは向こうに移動しても二度と動くことはないのです。
こんな悲しいことはありません。
だからテディはそのことだけは黙ってたらしい。
まああの石板を二つに割るわけにもいかんし、レプリカをこっちにおいておくわけにもいかんし…。
だからやっぱり皆ここにいるのが一番いいんですよね、本当は。
でもテディはポジティブシンキングの人ですから、不幸が幸いになることもある、とラリーを
励まします。
そうして一つ忠告、と彼に言います。
本当の幸せは…と。
ところがラリー、そこでメールが来たと彼の言葉を遮ってしまう。
残念なことに夜明けが来てそのままテディは展示物に戻ってしまった。
ラリー、マジに空気読めよ。どっちが大事かくらいわかるだろ。ここに来てる間くらいは
携帯の電源切っとけ!
そういうわけで彼は、テディが何を言いかけたのか聞くことが出来ませんでした。
こうしてジェダ達は運び出されていってしまいました。
二度とあの楽しい騒ぎがこの博物館で起きることはなくなってしまったのです。
さびしげに車を見送るラリー。
彼がもう少し早く来ていたら何とか出来たかもしれないのですが、そうするとこの映画が
それで終わってしまいます。
帰宅してラリーが息子と、前の仕事のがよかった、いいや今の方がゲーム買ってやれると
あれこれ話していると、なんとジェダから電話がかかってくる。
どうしてここの電話番号がわかったのかとか、そもそもこの電話はどこからかけてるんだとか
突っ込みたいところは山ほどあるのですが、助けを求める声にラリー驚愕です。
デクスターが石板を盗んで持って来やがったらしい。あのサルらしいといやサルらしいですが
迷惑もいいとこです。
しかも、アクメンラーの兄が…とかいう感じで電話は切れてしまう。
…そーいえばアクメンラー、冒頭数秒しか出番がありませんでした。可哀そうすぎます。
今回の話の筋には嫌と言うほど係わりがあるのに、その当人がチョイ役扱いです。
せめて後半駆けつけるとかさせてあげて欲しかったです。
そういうわけでラリー、割とあっさり侵入することを決めました。
息子も喜んでいます。気持ちはわかるが将来すごい大人になりそうだな。宇宙からやってきた
ロボットを助けて悪のロボットを滅ぼすために戦うような大人に。でもってスミソニアンにヒントを
探しに来る。(それトランスフォーマー・リベンジですやん)
息子の調べで、スミソニアン博物館は地下のすべてが倉庫になっていることがわかります。
ハンパなく広いな!割と歴史の浅い国のくせに収集癖すげぇよアメリカ。ちなみに収集物は
1億4200万点だそうです。多分規模的、数的においても世界一でしょう。
ともかくあの石板があるということは、夜が来るたびすべての展示物が蘇るわけですから、
まあ無事には済まない可能性もあるでしょう。というか大ありです。何せ本物の飛行機とかも
バンバンあるわけで。そりゃートランスフォーマーどもも紛れ込むわ!って話ですわ。
ちなみに向かったラリー、作戦は全くないそうです。…いつも人生行き当たりばったり!
スミソニアンに着いてラリー、係員に倉庫に入れるかどうか尋ねたところ、「あなたが重要書類
なら今すぐにでも入れますよ」と、どこら辺で笑ったらいいかわからないジョークで返されました。
つーかアメリカ自然史博物館から、「荷物をチェックする」という名目で話を通してもらって正式に
入ればいいと思うのですが。それくらいの力はラリーにはあると思いますよ。
ともかく時間がないのでラリー、頭を使って強行突破することにしました。
あまり人気(ひとけ、の方です。にんきではなく…)のないような、でかい展示があるところに
やってきたラリー。
一人の警備員をおちょくって、というかわざといちゃもんつけて、IDカードをすり取りました。
この辺のやりとりは度胸のついたラリーならでは。あと警備員の仕事をよく知っているため
でしょうね。
それとそこは偶然にも、アクメンラーの兄、カームンラーの門でした。石板をはめる場所も
ついています。
つかちょっと思ったんだけど、あとで出てくるんですが、カームンラーは、両親が、王位を
含めるすべてのものをアクメンラーに譲ったと怒っていたんですね。
で、石板も元はアクメンラーの副葬品としてしまわれていたものです。
とすると、この石板をはめ込む門はアクメンラーのものであって、カームンラーのために
作られたものではないのでは?と思いました。このあたりがよくわからん。
そういうわけでライトをかっこよく振り回してごまかしたラリー、カードを持って、関係者のみが
通れる場所から中へ。
制服を見つけて着込んだので、ちょっとやそっとではばれません。ライトも装備です。
カメラ付きのゲートも、自分の姿を写さないよう、カードだけカメラに押し付けて通ってるから
やっぱクソ度胸はありますね。
そこから息子に電話して、倉庫の場所をナビしてもらったまでは良かったんだけど、地下だから
つながらなくなってしまいました。
あとは自力でたどり着くしかありませんな。せめて地下へ降りる前にざっとでいいから
チェックしておけばよかったのに…。
それらしい荷物があったのでサーッとカバーとってひらいたら、でっかいイカが入ってました。
誰だこんなもん送りつけてきやがった奴は。あ、これ私タコかと思ってたらイカだったんだ…。
頭部がはっきり映像として出てこなかったので、ずーっとタコだと思って見てました。なんだよ
ちくしょう。イカならイカって言えよ。…まあいーか…。(山田くーん!!!!!!)
彼はあちこち歩き回って、カスター将軍やら、アメリア・イヤハートといった人物を見ます。
で、それを通り過ぎると、あるコンテナに向けて槍を構えているエジプト兵と、それを指示
している王様みたいな人を見つけます。コンテナの中には、サカジャウィアらがいた。
どうやら攻撃される間一髪で夜明けがきて助かった形のようですね。
石板はデクスターが持ってました…。
苦労してその石板を取ったラリーですが、運悪くまた日が落ちて彼らが蘇って
しまいます。
コンテナを閉じ、あっという間にラリーを囲んだ彼らこそが、カームンラーwithMAX…じゃ
なくてカームンラー率いる古代エジプトの兵士でした。
ちなみにフランス語ダメか?英語なら話せる?とか聞いてきていたので、眠っている
間に勉強してたのは間違いないらしい。
兄弟そろってそういうとこだけは結構マメです。
あと自分で王の中の王とか言ってました。
でもやっぱりラリーのリアクションは薄い。まあ蘇るのなれてますからね。
なんていうか、子供をあしらってる大人みたいな接し方です。
思わずカームンラーも「今の話わかった?」と確認してしまうほどです。
ラリー、あーはいはいって感じで「おめでとう」と言いました。おめー、そこはウソでも
「うわーおみそれ致しましたー。あっしは用事があるんでこれでドロン」とか言っとけよ。
(言ってる内容がウソくせぇ!)
ラリーは、はいはい、アクメンラーのお兄さんでしょ、とか言ってるんだけど。
カームンラーは生前、自分が王位に近いにも関わらず、王にふさわしいのはアクメンラー
だとして、すべてを親が彼に与えたのがよっぽど気に入らないらしく、石板を使って
世界を支配するようです。
世界を支配するつったって、夜だけ動ける人間に何ができますやら、昼間のうちに仕舞われ
たら世界征服以前に動くこともままならないってのが動きたて初心者だからわかっていない
みたいですね。
カームンラーは、石板をよこそうとしないラリーに、この力は偉大である、地獄の門を開き、
死者の軍を呼び寄せることもできるのだぞ、と脅しています。
死者が来たところで夜しか動けないなら、アメリカ軍にミサイルぶち込まれて終わりだと
思うのですが、彼の頭の中では現代の兵器は未だ槍最強!らしいです。
そんで何を思ったかラリーはあっさり石板を渡しました。
そしてお前は賢いと言って去ろうとしたカームンラーに、思わせぶりな言葉を。
「なんだ、てっきりキューブが欲しいのかと思った。それですんでよかった」と。
一瞬あのキューブかと思いましたが(そういうタイトルのホラー映画がある)、彼の説明から
すると、80年代に日本でもブームになったあのルービックキューブのようです。
それをどうするんだと思ってたんですがラリー、命令に従わない人間を砂に変える力が
あるもので、弟ですら手を引いたシロモノ、あんたも手を出さなくて正解だと。
もちろん本当にルービックキューブにそんな力があれば、今頃人類は絶滅していますから
こんなものは口から出まかせです。
しかしカームンラーはそれを信じた。
案内しろと言われてラリーが連れてきたのは。
そうです。例のあの荷物。
ラリーが開けば中からイカが飛び出してきました。これはいかーん!(山田くーん!!!!!)
で、石板がここにあるわけですから、イカがぶつかって壊した荷物からいろんな動物が
蘇って動き出してたのが面白かったです。
なるほど、彼らは動くのが初めてだから、まだラリーに友好的というわけではないんですね。
というかここらは動物を入れておく場所か…。
すっ飛んだ石板をキャッチして、ラリー逃げるわけですが、カスター将軍がサイドカー付きの
バイクに乗ってやってきてラリーを助けて…くれようとした矢先、サイドカーの上に立っていた
もんですから、どっかに引っかかって転げ落ちました。
さようならカスター将軍!君のことは忘れない!(死んでない、死んでない)
そこに現れたのはアメリア。
何の騒ぎ!?とか言ってますが、イマイチことの重大さがわかってないらしいです。
危険なんか怖くないわ、といってエジプト兵の前に堂々と姿を現し、槍を投げられていました。
これがホントの投げ槍…うむ、空気が5℃ほど下がりました。
あといつの間にかカスター将軍がコンテナの中に入って皆と相談してました。「私が『攻撃だ!』
と指示するから、そうしたら皆飛び出して攻撃すればいい」だそうです。お前はもうずっとそこに
入ってたらいい…!
皆がシラーっとしていてあのデクスターですら「やっべこいつマジアホじゃね?」みたいな顔で
見ています。
で、サカジャウィアが手を挙げたんだけど「えーっと、サカジャワナワナだっけ、サシスセソ?」
とかいっててダメだこいつ…早く何とかしないと…!って感じでした。
ここに夜神月がいたら間違いなく、カスター将軍の名前を飛びきりの笑顔を浮かべて
デスノートに書いたと思います。
サカジャウィアは、攻撃の前に大声あげたら気づかれない?ってことを指摘したんですが。
まったくもってそのとおりだな…。
ラリーがアメリアと逃げて地上階にやってくると、絵の中から雪を投げつけてきた子がいました。
かわいいなぁ。このままホグワーツに飾ってやれよ。
で、ラリーがほのぼのしていると、絵の中の子供達が逃げ始める。
こわくないよーとか言っていたらどうやら背後からやってきたエジプト兵が怖かったらしい。
ラリー、とっさに石板を絵に入れて、絵の中から農耕具引っ張り出してるのが面白かった。
さらに、彼らは絵の中に逃げていきます。せめてカラーの世界に逃げようよ…。モノクロて…。
撮影が大変じゃねーかよ。
ラリー、電話がつながるようになって話してるんだけど息子は、こんな事態になってるの
知らないから、またナビを始めてて面白かったです。
あとアメリカ兵が「終戦だぜ!楽しもうぜ!」とか言ってたんですが、ラリーが追いかけられて
いるのを知るや、「仲間を守れー!」てな感じでエジプト兵に向かっていってて良かった。
ここらはさすがアメリカのノリってな感じでした。
ラリー、携帯落としましたけど…。
んでなんとか絵から出て、ラリーは兵士が出てこれないよう絵を壁に向けて立て掛けました。
頭いいな。
アメリアが楽しそうなので手伝わせてとか言ってましたが、この人空気読まなさそう
なんですけど…。
カームンラーの方は部下がいないから補充するとか言ってました。
イワン雷帝、ナポレオン、アルカポネです。カポネだけモノクロー!
まー、ものの見事にアメリカの敵を集めましたねって感じですね。
こういうのがちょっとなぁ…。
ところでイワン雷帝さんへ。あなたの親類に、万年金欠で運び屋をやっていて、よく二頭身に
なる銀次君という子がいるハズです。(それは別の雷帝)
それでカポネは、なんで男がドレスきてるんだ、とカームンラーのファッションチェック
です。
お前はピーコか!
カームンラー、ムッとして、「これはチュニックだ。3000年前の流行だぞ」と。
でもってイワンが「そのドレスを我々も着ないといけないのか」と質問。
カームンラー、頭悪いな、と言ったあと他に質問あるか、と言うんですね。
したらナポレオンが手をあげたもんだから「ドレス以外の質問だぞ」と。お前もドレス
つってんだろうが!(後でチュニックと言い直しましたが)
でもナポレオンがそれを聞いて手を下げたあたり、彼もドレスに関する質問だった
みたいです。
あとイワンは雷帝ではなく賢王といって欲しいらしいです。
どこが!?マルキ・ド・サドみたいなことやらかしておいて。血なまぐさいロシアの歴史は
半分くらいてめーのせいじゃねーか。
まあともかくカームンラーも突っ込み疲れたのか知りませんが、そういうわけで
皆で世界征服に乗り出すことになりました。
まずはラリーを捕まえて石板を手にしたいらしいです。
一方ラリーとアメリアは隠れてるんですが、その間もアメリアは大きな声でしゃべり
続けます。個人的にこの人だけ捕まってくれた方が気が楽になります。
しかも音楽が聞こえてくると思ったら、石像の天使が歌いながら二人の頭上に。ラリーが
静かにしてくれとか言っても聞きゃしません。常にマイペースです。さらに歌がラップです。
はっきりいって天国に一番いてほしくない天使ナンバーワンです。
確かこの天使の顔は歌歌ってる人達の顔をまねたとかどっかで見たような。
そういうわけで思い切り見つかりそうになった彼らはなんとかギリギリ逃げ出します。
が、ナポレオンの罠だったー!
ここの会話はともかくとして(かなりアホっぽい)、ラリーは連行されていきました。
一方コンテナの中。
カスター将軍がどうやら本気で使えないらしいと悟ったジェダとオクタは、こっそり
抜け出すことにします。ところが見つかってしまい、ジェダはオクタを逃がすため、
アルカポネの部下の前に立ちふさがりますが…。どう見ても状況的に立ちふさがったと
いうより、アリが人間に構えてるような感じです。
カームンラーはというと、宝をあさってすっかり王気どりです。歴史的価値のあるものが
メチャクチャです。これ朝になったら大騒ぎだな…。
そこに捕まったジェダが鳥かごに入れられてやってきました。
そんでラリーが連行されて来てるんですが。
取り上げた石板を喜々として門にはめ込み、石板を操って軍団を呼ぼうとするカームンラー。
しかし誰も来ません。皆メチャクチャしらーっとしています。前振りをかなり大げさにやった
ためにこの静寂はちょっと恥ずかしいところです。
カームンラー、めげずに両親がパスワードを変えたようだ、と言ってます。そんな石板に
パスワードもクソもあるか!
ここでラリー、大人しく黙っていればよかったんですが、「あと数時間でお前らは動かなく
なるぞ。あと一晩の命だな」とうっかりばらしてしまう。
悪知恵にかけてはカームンラーも負けてはいませんから、ジェダを砂時計に閉じ込め、
彼の命を助けたければ、砂に埋まる一時間以内にパスワードを解き明かせとムチャな
要求を。
お前にわからんもんがラリーにわかるかトンチキめ!
ちょうど映画の残り時間も一時間ほどですから、まさに事件はリアルタイムで起きている!
アメリアと合流したところでまたあのイカがいるんですが、ラリーふと思いついて、海の絵から
海水をバシャーッと浴びせかけてやるんですね。
おい…イカは喜んだけどその絵、水が干上がって大変なことになってんだけど…。芸術的
価値は!?
んでなんとかパスワードをと言ってる時に、彼はテディの銅像に出会います。つーても別物
らしくて、こっちはちょっと心が狭い感じ。
ニューヨークのテディには体があると聞いて「くやしー!」とか言ってます。
でも一応石板の象形文字は読んでくれました。…まあ特にパスワードのことはわからな
かったんですけど。
あとアメリアさんは危機感が足りないの何とかしてほしいと思います。
ドガの銅像とバレエ踊っとる場合か!ジェダの命ィィィィ!
んで今度は考える人に聞いてますが…。いやこれはいろいろ考えてるわけじゃなくてダンテの
「神曲」を元にしてつくられた地獄の門の一部みたいなもんですから…あまり役に立たないと
思いま…っておいおいおい、そこにいる美しい女性の石膏像ナンパしてんじゃねぇよ!
アメリアも呆れて、アインシュタインとは大違い、とプリプリ怒ってます。
その言葉にラリー、反応。
アインシュタインに聞けばいいんじゃね?みたいな展開に。
ところが彼は、ここの博物館の建物を出たお向いの、航空宇宙館つーとこにいるんですね。
そこまで行かなくてはいけません。
でもアメリアぜんっぜん空気読まずにラリーと抱き合ってます。
天使もタイタニックの愛のテーマとかやってる場合か!
もうホント新八呼んできて突っ込みながらサクサク進めたいところです。
カームンラーの方ですが、モハメド・アリの衣装着てウキウキしてるとこに、さらに二人の
味方ができたと言われて会うんですが…。
セサミストリートのやつとダースベイダーじゃねぇか!戦力以前に意志の疎通からして無理
だろうが!
しかもカームンラーにダメ出しされるダースベイダーって一体…。
そういうわけで彼らの出番はこれで終わりです。銀河を征服しようとした恐るべき人物も
一人では何もできなかったようです。
カームンラーはひそかに地球を守った!
ところがここで部下がラリーの行動を報告、彼は、石板を持って逃げようとしていると
誤解し、軍隊を差し向けます。
んでジェダの犠牲を無駄にはしないとやってきたオクタも、威勢よく芝生に飛び込んで
いるんですが。
どりゃー!という突撃の声の割に庭は静かで、前回、タイヤをパンクさせる時にジェダと
オクタが大騒ぎしていたのと対比的に、引きの車だけの映像は静まり返っていたあの
シーンそのまんまで、これは面白かったです。
やっぱりそうなるよな。
で、オクタ、「距離読み違えた…」とさびしそうに言ってますが、そんな彼の前に立ちふさがった
ものが一人!いや一匹!
リスだぁぁぁぁ!リスはオクタを引きずって芝生の向こうに消えてゆきました。さらばオクタ。
オクタの次回冒険にご期待下さい!
そんなことはまったく知らないラリーらは、リンカーン大統領の像の前に。つーかこれでかくね?
実際にあるんでしょうかこういうの。(調べてみたらあるらしいです。それぞれの建物の距離は
ちょっと短めにしてありますが)
ともかくとして、ラリーがアメリアに警備員やめたこととか話して、アメリアに「なんでそんな
面白くない仕事やってんの」と突っ込まれたところで、めっさフランクな感じのリンカーンが
動き出してきました。話途中になりましたがラリー、会社を人に任せて自分はナイトガードに
戻るという手もあるのでは?
リンカーン、かるーく「どれちょっと視察しよう」とか言ってます。今のこいつに視察されたら
間違いなくアメリカ軍が動きます。
人の話聞けやそこのアメリカ人!
アメリア、びしっと「イスに座って下さい」とリンカーンに指示。
追手が通るとこにリンカーンがおもろいポーズで静止しやがった。確かに動くなとは
言われたけど!おもろいポーズをしろとも言ってねーよ!
そんでラリーとアメリアをさんざん似合いのカップルと冷やかしてました。小学生ですかあんたは。
そんなこんなでなんとか航空宇宙館にやってきた2人ですが。
えー。残念なお知らせがあります。
中でめっちゃ飛行機飛んでました。
アメリアも使命忘れて嬉しそうに話してるし。ジェダの命ィィィィィ!
そのうちでっかい飛行機を飛ばす手はずを本気ではじめやがったので、ラリーが慌てて
停止命令を出してて面白かったです。アメリアも本気で愛機を飛ばそうとしてんじゃねぇよ!
つーか来て数秒で使命何度も忘れてんじゃねーよ!どんだけ自由だここの人たちは!
宇宙飛行を経験したというサル、エイブルにアインシュタインの場所を聞くラリー。
アインシュタインたくさんおるがな!
でもいとも簡単に、ピラミッドに関する数字と言えばπだ、と言ったのは流石。
これは本当のことで、ピラミッドの底辺の長さ4辺全部足したものを、高さの2倍で割ると
πの近似値が得られるのだそうですよ。偶然だという説ももちろんあります。
そういうわけで数値の方はアメリアが覚えまして、あとはジェダを助けに行くのみです。
一方。
…まーだコンテナの中にいたカスター将軍。彼はこの中で一生を終えるつものなのでしょうか。
彼の新たな作戦は、「我々は攻撃しない!」と叫んで敵が油断したところに攻撃するものだ
そうです。…それが通っていたら多分アメリカは第二次世界大戦、もっと楽に勝ててたと思います。
ラリーらのところにナポレオンの部下がやってきたのですが、これをアメリアを知っている
黒人の宇宙飛行士たちが足止めしててちょっとかっこ良かったです。
その間にアメリアは、ライト兄弟の飛行機を借りてラリーと脱出。すげぇー!
出口はエイブルがあけてくれました。さすが頭いいな!
こうして飛びたてたのはいいんですが…ラリーとアメリア夜景に見とれてます。
ジェダが砂に埋もれて死ぬまでもう10分切っているのに、典型的な、急がないアメリカ人の
例をここで見せつけられても困ります。
突然思い出したのか知りませんが、そういうわけでカームンラーの背後から飛行機が
突っ込んできました。
もう破壊しまくりですなこれ。夜が明けたら大騒ぎどころの話じゃありません。
ともかく。
ここでうまいこと、突っ込んだ飛行機に布がかかって、アメリアの姿が隠れました。
ラリーの方はカームンラーと交渉を続けています。
とにかく先にジェダを返せというラリーと、石板とパスが先だというカームンラー。
しまいにゃ、「こっから先に手を伸ばすな」「口を開くな」とムチャな要求もいいとこです。
ところがラリー、話聞いてません。平気で手を伸ばすわ口は開くわで、はためから
見てたらガキのケンカです。
「こっから先俺の陣地なー!入ったらばっきんー!」みたいな感じです。
これが世界征服を狙っている王です。かなりアホです。そりゃアクメンラーに王位
譲るわって感じです。(ここのシーンはかなり面白いので見る価値はあると思います。)
そこにアルカポネが、アインシュタインとっ捕まえて戻ってきました。パスワードも
円周率だということが分かってしまいます。こっちの方がよっぽど優秀ですわ。
そういうわけで砂時計に用はなくなったのでラリーに放り投げて、カームンラーは
石板をセット。
パスワード入力で光り出し、門が開き始めます。
ジェダはラリーに、やれるだけやったと慰めてるんですがラリーは、自分がナイトガードを
やめなければこんなことにはならなかったと後悔真っ只中。
でもね、ジェダは言うんですよ。
本当はあの時助けを求めるために電話したんじゃない。助けが必要だったのはお前だと
思ったんだ。
お前はあの時(博物館に来た時)ビジネススーツに身を包んでいた。あれは人を内側から
殺していく服だ。
皆心配してたんだ、って。
いい連中だなぁおい。
カームンラーはいよいよ、死者の大軍を呼び出してしまいました。
囲まれて絶体絶命のラリーとジェダ。
しかし援軍はやってきましたよ!…リスに乗ったオクタが。
えーっと。
ふーけーばとぶよーなって感じですがな。
カームンラーはバカにしてましたが、それはオクタには好都合でした。
何故なら彼が連れてきた援軍はリスだけではなかったのだから。
そうです、エイブラハム・リンカーンがいました!
退屈だったらしくて丁度良かった感じ!
パルプンテ唱えたらちょうど魔神が現れた感じ!どちらかというとヒマ人だが!
簡単に死者の軍を吹っ飛ばしてくれて、恐れをなした死者の軍隊、自ら地獄の門をくぐって
お帰りあそばされました。これは新しい展開!自分達で帰っちゃいましたよ!しかも門を
向こうから閉じやがった!
…短い治世でしたね、カームンラー元王…。
リンカーンはラリーに、二つに分裂した国は滅ぶぞ、と言って帰って行きました。
そう言えば彼は、国を一つにまとめ上げることに熱心でしたよね。
そうしてさらなる援軍登場!
そうです、あのままコンテナの中で出番終了かと思われた皆がやっと駆けつけて
くれました。アメリアの活躍のおかげです。あ、アメリアのこと忘れてましたね…。
皆一斉に突撃ー!…あの…カスター将軍隠れてますけど…。
でもラリーが彼を励ましていて、いい感じでした。ラリーはカスター将軍の中に、かつての
自分を見たのではないかと思いますよ。
ま、カスターも勇気づけられて飛び出した瞬間殴られて昏倒するんですが。
出番の終わりはやっ!
で。
エイブルとデクスターがケンカしてたのでラリーが止めに入ったんですが。
前回と同じようなノリですよ。ラリーも本気でサルと殴り合わない!デクスターと
エイブルも、「殴るなら敵を殴れ!」って言われて力を合わせてラリーを殴らない!
なにやってんだお前らは!
新八に突っ込む時だけ息の合った銀さんと白血球王か!
ジェダの方は砂に埋もれて死にかかってましたが、オクタが兜を投げつけて救出。
2人で剣をふるってました。ここがめっちゃかっこいい!スローモーションで2人の見せ場が
あるんだけど、映像が引くと、「足痛い!」「刺された!」…うん、まあこんなもんかと…。
「300(スリーハンドレット)」みたいな演出は好き。
かんがえる人もイカもキューピットも乱闘に加わってましたが、真ん中はともかくとして
前者とか後者とかいいんでしょうか…。
そういうわけで部下の方はほぼ倒し、ラリーもうまいこと、ナポレオン、イアン、アルカポネを
煽って共倒れにさせてるんですね。リンカーンの言葉が効いたわけです。彼らはいずれも
自分達こそがボスの器と思ってますから丁度良かったわけで。
残るはカームンラーのみ。
ライトでラリーが応戦してる間に、アメリアが地獄の門を開き、そしてあのIDをすり取った
警備員にラリーがしたように、ライトでかっこよく動きを封じ、「お前は何者だ」と尋ねた
カームンラーにラリー、「ナイトガードだ」とかっこよく答え、門の向こうに彼を追いやり、長い
戦いは幕を閉じたのでした。
いやーラリーかっこいいですね。
ライトの伏線がここで生きてくるとは。(ラリーがIDすりとった警備員が、警棒にもなるライトを
自慢するシーンがある)
そうしてラリーはまだ仕事が残っているといい、イカをプールに入れてやって「日の出前には
戻れよ」と言いおき、アメリアに頼んで飛行機に皆を乗せてもらい、博物館に戻ってくる
わけですよ。
アメリアはスミソニアンに戻るそうですが、戻るまで石板の力は及ぶんですかね?
まあともかく、彼女自身、この石板がないと二度と動けないというのはわかっていたようで
覚悟の上みたいだから、それはそれでいいんでしょう。
戻ってきた皆を歓迎するテディ。二度と会えないと思っていたのですから喜びもひとしおです。
ラリーはあの時聞こうとして聞けなかったことをテディに聞きます。
本当の幸せとは何か、ということを。
ラリーは「好きなことを好きな人とやることでしょ」と言うけれどテディは、「私は適度な運動
だよ。でも君の答えも正しい」と。
さて残ったのは一番大きな問題だけです。
自然史博物館が再オープンし、一つの目玉が新たに加わりました。
それは、夜間も解放し、楽しさがパワーアップしたことです。
そうです、ラリーは彼らを隠すのではなく、あえて人前にさらした。
誰も彼らが本物だとは思っていない。よく出来た模型に、深い知識を持ったガイドだと思ってる。
その証拠にアクメンラーに子供達が「この石板どんなパワー持ってるの?」と聞いてて、
彼が何を答えても「ただの飾りね」と。
それでいいのかも知れません。
そしてラリーはナイトガードに戻っていました。
館長も倒産したのか、と茶化しているけれども、匿名で莫大な寄付があった。条件は展示を
変えないことだ、と話していることからしてその正体にも気づいているはずだと思います。
まあ最後らへんがちょっとグダグダな感じで、やっぱりスッキリして終わってほしかったなと
思いますね。息子の出番もほとんど無くて残念。ここは最後駆けつけてほしかった。
(飛行機で乗り込んだなんてムチャクチャなオチでもいいので)
エンディングでラリーが落とした携帯を一生懸命分解していたあのアメリカ兵が実は、
ジョー・モトローラだったというのはシャレがきいてて面白いとは思いますが。
(通信機器メーカーの名前、ジョー・モトローラが実在するかはノータッチ)
まー失礼ですが、部分部分良いシーンはあるものの、やはり1にはかないません。
あの雰囲気を楽しむにはいいと思います。
こうして今夜もナイトミュージアム、いざ開幕。
再びあなたもいらして下さい。夜に、堂々と。
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