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ホッタラケの島 |
9/2鑑賞
8月で公開された中で一番いい映画はどれって言われたら、多分これだと思います。
G.I.ジョーもよかったけれども、親子で見て欲しい、子供のころなくしたものがある人は見て
欲しいって感じで、この作品はすごい良いと思います。夏休みの課題図書みたいな「どうです、
いい話でしょ」みたいな押し付けがましさがなくていい。
フジテレビも50周年記念でこんないいの作れるんじゃないですかー。(アマルフィさくっと無視か!)
映像もきれいでこれは迫力満点なので、ぜひ大型スクリーンでこの作品のもう一つの
魅力、世界の面白さを味わって欲しいなと思います。
子供のころ大事にしていたのに、いつの間にか消えてしまったもの。それは何ですか。
えー。
いきなり絵が日本昔話風味から始まりますが映画を間違えたわけではないので安心して
下さい。
むかし、おばあさんの形見をなくしてしまったお百姓さんがいて、それは古い櫛であり、
普段はほったらかしにされていたのですが、大事な大事な形見でした。
お百姓さんは稲荷神社にお参りして卵をそなえ、毎日お祈りしました。稲荷に卵をお供え
してるっつのは、もともと稲荷神社自体がきつねが祭られているわけではなく、江戸時代に
なんとなくいっしょくたにされちまって「キツネなら油揚げだべ」みたいな感じで統合されたので、
この時点で卵をお供えというのは別におかしくもありません。
なので現時点で祭られている全国の稲荷神社においては「キツネは神の使いなんだって!
なんで毎日油揚げ?いやどっちかってーとキツネは銀魂における神楽的ポジションでしょ!
いないと困るんだけど、自分的にはもっとこう、いろいろなバリエーションのお供えが欲しい
わけよ!パフェだけでなくあんみつも食べたい的な…」といった神様の突っ込みが入って
いるかと思われます。あ、祟らないでください…。(温かい目で受け止めて下さい)
話がずれましたがそういう意味でこの作品は稲荷と言ったらキツネ、っていうのはなくて
面白いです。
そんである時、キツネがこの櫛を取り戻してくれた。夜中にこっそり置きに来たんですね。
(やっぱりキツネ出てきてんじゃねーかよ)
それから有名になって村人がどんどん押し寄せてきて、やれなくなったあれを探してくれ、
これを探してくれと毎日卵をそなえていのったそうです。
ところが本当はそうではなかった。
夜な夜なキツネ達が、人間達がほったらかしてるものはいるものではあるまいと盗んで
いたのでした。
とんでもねーやろうです。
ま、ともかく、物を大事にしましょうねって話ですな。
それを母親に読んでもらっていたのがこの物語の主人公、遥ことハルちゃん。
ハルには大事なものがありました。
母親からもらった手鏡で、それはそれは大事にしていました。
ある時稲荷神社にいって卵を供えてハルは「お母さんを家に帰して下さい」と願った
けれども、病に伏せった母はそのまま亡くなってしまいます。
そうして家も引っ越しをして、鏡はどこにいったかわからなくなってしまいました。
えー。
ピッチピチの女子高生になった遥が友達のミホを連れて帰宅してくるんですが。
まさに男親!ってくらいのちらかりっぷりでした。
あれ不思議なんだけどどうして男性は服をハンガーにかけないでそこらに置くんで
しょうかね。
め組の大吾でもネタとして出てきたけど、きちんとハンガーにかける人は少数で、
大体帰宅したらイスとかソファに投げちゃうんですよね。汗臭くなるからやめた方が
いいですよ…。
ともかく遥はこんな惨状を見てミホがうらやましいと溜息。
ついでに冷蔵庫のジンジャーエールを勝手に父に飲まれて、怒りの電話かましてます。
あるよなぁそういうの。
父は今日も帰りが遅いとかー。
で、遥はミホに、「昔大事にしていたのにいつの間にかなくなっているものってあるよね」と
語りかけます。
…夢とか希望でしょうか…。(一気に空気が重く!)
ともかく遥は、手鏡がなくなったことを一応気にはしてるみたいですね。
あとミホは本棚の本に夢中でろくに聞いてません。
そういうわけで遥、おばあちゃん家に行くといって出ていきました。…ミホさんのことは
放置なんでしょうか…。友達を連れて来ておいて自分は遊びに行くって。
ここから先なんですがなんか作画が、背景は普通のアニメ絵なんだけど遥とかは
CGで書かれていたのですごい浮きまくりな感じでした。斬新といや斬新だけどさぁ…。
遥は子供のころ来た稲荷神社に参って、「お母さんはもう無理だろうから、手鏡を返して
下さい」と頼んでいます。
でももう神社の中はすっかり寂れてしまって、手入れする人もいないのか、朽ち果てて
いました。こういうことしちゃいけませんね。きちんと手入れはしないと…。
そんなうちにうっかり神社の本殿で眠り込んでしまった遥。うっかりで寝られるのもすごい
ですが、カギを落としたので階段の裏に回って拾い上げていると、それはやってきました。
放置されていたゴムで飛ぶ飛行機がつーって引き寄せられていって、それを眺めて
いるとキツネの面をかぶったちっこい動物みたいなのが、階段においていたカギを拾い上げて
走りさってしまう。
ちょうど中トトロ思い浮かべていただくといいんじゃないかと。
それは供えてあった卵を啜りながら、沼を超えて岩の方へ消えたんですね。
追いかけていった遥は、空になった卵が岩の手前にある小さな水たまりに浮いているのを
見つけ、手を差し入れたらいっきに引きこまれてしまいました。
いや、いいんだけど誰でも入れるんかここは!
彼女は手押し車の上に落下。そのまんまさらに落下しまして、通路みたいなとこに、その
動物と落ちました。
通路では似たような動物がえっちらおっちらと荷物を運んでいます。
動物はあわてて遥に自分のお面を被せて監視役をごまかし、どうにかその場は切り抜け
ました。この時点で人が良すぎます。つけ込まれる隙ありまくりです。
その動物は遥の腕をとって「人は人んとこ帰るぅー!」と、引っ張ってきたのおめーじゃ
ねーかよみたいなことを言ってます。まあ言い方かわいかったからいいや。
彼らが運んでいたのは、人間達がほったらかしにしていたものだそうです。
何人かは結婚20年過ぎた旦那さんが紛れ込んでいそうな気がするのですがどうでしょうか。
で、遥は私の手鏡知らない?と、「これだけの荷物がある時点で探しようがないことくらい
気づきましょう」と言われそうな質問をして、当然「知らない」と言われています。
さっきとられたカギを取り返して、手鏡を見つけたらこれをあげるとか言っていますが、
難題の割に見合わない報酬だと思います。
ともかく、人間がいるのがばれたら怖い、と怖がる動物は遥と移動を始めます。もう全然
ものおじしてないというか、帰る心配すらしていない遥、外を見て大はしゃぎ。
そんな彼女に動物、「これは盗んだんじゃなくて人間がほったらかしにしたものを拾って
使ってるんだ」と説明してますが、聞いてんだか聞いてないんだかハッキリしません。
結構いいこと言ってるんですが。エコに大事なこととか。
遥はドラクエとかのゲームで会話部分をスッ飛ばして後で「え、そんなこといつ言ってた?
聞いてないけど?」っていうタイプだと思います。
んで疲れて眠りかけた動物をめっちゃバンバン叩いて起こす遥。お前には人の血は
流れてないのか!
しかも起こした理由が「自己紹介してなかった。私、遥」って。
リボーンのヴァリアーボス、ザンザスなら問答無用で銃乱射です。
遥、まだ眠そうな動物の鼻をつかんで揺さぶってさらに叩き起こしてます。こいつは人間
通り越して鬼です。よろしくとか言われてもよろしくされたくありません。
で。
乗ってきた電車を降りて動物ことテオは、まだ仮面をかぶっている遥に、この辺でそれは
おかしいと言います。
さすがに揺さぶられて怖かったのか「頭もおかしい」とまでは言いませんでした。
んで、花瓶で適当にかぶりものを作ったハルカ。
当たり前のようにテオに案内させています。
あちこちで手鏡のことを聞いて回るけれどもまったく手がかりはなく。
しまいにゃ店先の黒板を借りて絵を描いて説明。
するとマバロワの店で聞け、あそこには鏡がたくさんある、と言われました。
そんな面倒臭い名前を付けたやつの鼻をつかんで振り回してやりたいです。
あと遥が聞いてる間にテオが、「このままドラえもんに出演出来ます」的ないじめっ子
たちに絡まれていました。
遥が割って入ったことでこの連中、ピカンタ率いる安田大サーカスの出来そこないみたいな
連中は「まさかあんた…!」と遥の正体に気づく。
「まさかあんた彼女かい!?」と。
違う方向に誤解されました。
かぶりものをとれと言われたので遥、あわててテオを引きずって逃げていきました。
適応しているのはいいと思うのですがやりすぎです、遥さん。あとふっつーに黒板持って
逃げましたね。
テオに遥、「あんな友達しかいないの?」と結構無神経なことを聞いています。
その背景に「鳥取砂丘」のペナントがあって、「え!?鳥取砂丘のペナントなんてあるの!?」
とそっち気にしてたので話あまり聞いてなかったんですが、要するにこのホッタラケの島には
男爵とかいうのがいてそいつがいばってるらしいです。
趣味は悪いな、男爵。エロ男爵かヒゲ男爵か、ナニ男爵なのかが気になります。
んで、鏡を扱う店にやってきた遥とテオ。
聞いてるけどスタンプカード1万枚から交換だよ、と、どこのあこぎなお店ですかお前はみたいな
ことを言っています。あの、パンのヤマザキでも30ポイントくらいで食器と交換してくれるんやぞ!
遥が聞いた手鏡は男爵の持ち物となっていたのですが、盗賊に盗まれてしまったらしいです。
神々の力を集めた、すごい魔力を秘めた鏡とか言われて遥が「いや、そんなんじゃなくて普通の
鏡です」と必死に言ってるけど無視されてるのが笑えます。どいつもこいつも話きかねぇな!
あとこのあやしい店長に、そのかぶりものをくれ、欲しい鏡をやるからとメチャクチャ怪しいこと
言われましたが、遥、お断りしますみたいな感じで帰りました。
でもこの時点で警戒心ゼロです。
その店長男爵に、人がやってきた、と報告してました。
むっちゃばれてます。
一息つこうとテオがごはんをくれたのですが。
あーなんですかねぇ…まあアニメじゃなかったら軽くモザイクかかってるよ的な食べ物
でした。うまいとか言われても人間にとっては軽い嫌がらせです。
そんな遥が、かぶり物取ったところをやっぱりあのピカンタらが見てました。
そゆわけで、「あー昔こういう発明品あったよね」という乗り物に乗ってピカンタ達が
やってきました。
タイヤをおっきくした感じで、内部に人が乗って操作するという、「これ風で倒れたら終わり
じゃないですか?」という発明品が本当に昔あったんですよ。海外だったと思いますが。
ともかくそれに追いかけられて2人は逃げるわけですが。
ピカンタ達の方はその車が煙突に、輪投げの要領でひっかかってました。アホです。
さてテオと遥はといえば、半ば強引に飛び乗ったような形の電車でもって、ホッタラケ
シアターに到着。
そこは、人間にほったらかしにされた物の記憶が見られるというところでした。
つか遥さん、見おぼえがあるものが出ていたからといってどんどん前に出ていくって
いうのはどうかと思いますっていうか少し空気読もうか!いきなり舞台に上がっちゃってるよ
この人!どんだけ空気読めないの!
そのぬいぐるみの名はコットン。いかにもコットン100%だからつけました的な名前です。
シアターの動物たちは最初ビビりましたがさすがは商人、アドリブで「涙の対面よぉー!」
とかいって盛り上げてました。
あの、「遥嫌い」とかコットンに言われてますけど。涙の対面以前に僕は会いたくなかったとか
言われるパターン臭いんですけど。
そこにまたピカンタ達が別の車というか先頭にヘビの頭がついたようなんで乱入してきた
ので、幸いステージがしらけることはなかったのですが、遥はどさくさにまぎれてコットンを
連れて逃げます。
黒板の件と言いコットンのことといい、自分に正当性があれば持って帰ってもいい的な
行動はいかがなものでしょうか、遥さん。
またまた電車に飛び乗ったのですが、コットンはツンデレだったようで「本当は僕も遥に
会いたかったんだよ」とか言っていました。とんだかまし野郎です。
その横でセリフのないテオが足をばたばたさせてて可愛かったです。
さてテオの家に連れて来てもらった遥。かなり強引にこの世界に押し掛けたにも関わらず
「何このすごい家」とか結構言うことがひどいです。
テオの家は飛行機のおもちゃだらけ。
夢は鳥や飛行機のように空を飛ぶことだそうです。
で、遥一言。
「エンジンがないと意味ないよ。そんなことも知らないの?」
こんな女に言われたくないです。
たまたまゴムで飛ぶ飛行機があったのでそれを飛ばしてやると、テオ大喜び。さっき結構
遥にひどいことを言われたのですが、あまり気にしていない様子。
それと、コットンがどうして動くのかがわかります。鏡のかけらをいれると、その魔法によって
魂が入った状態になるらしいです。
ちなみに誰がどういう理由でコットンに鏡のかけらを入れて命を宿らせていたのかは、特に
明かされませんでした。彼だけと言うのは何か秘密があるのかと思ったんですが単にメイン
キャラ合わせのようです。
そしてコットンは、手鏡は自分と一緒にこの世界へ持ち去られ、そして男爵の城から盗賊に
盗み出されて自分は何とか逃げてきたと語ります。コットンが手鏡を持ち出していたらかなり
事件解決も楽になったような気がしますが、綿100%にそこまで求めるのは酷でしょう。
で、その盗賊の世界への入口はあることはあるんだけど当然誰も近づかないのだそうです。
まあ、そんなテオとは逆に、遥はめちゃくちゃ行く気になってますけど。命の危険というものを
そろそろ誰か教えてあげた方がいいと思います。
テオが腰かけようとした椅子が蓄音器であることに気づいた遥は、インテリアの一部に
なっていたレコードを主の許可なくいきなりべりべりっとはがしまして蓄音器にかけています。
いや、いいんですけど遥さんはちょっとがさつすぎます。
すっかり楽しくなったテオは水を汲みに外へ出るのですが、そこに待ち構えていたのは男爵の
手先と、男爵本人。こいつはテオを脅して、遥に手鏡を取り戻させ、自分達に差し出せと言います。
そしたらお礼にスタンプカード1万枚やるからと。
1万枚はいりませんから現金を寄こせ。諭吉さん1万枚で。(夢がなさすぎ)
そういうわけで遥さん、何の準備もなく盗賊のいる場所へ自転車で潜入。ここまでくるとその
無謀さをもっと別のところに生かせばいいのにと思えてきます。そして当然テオとコットンも
道連れという名の同行です。
つーか明かりがついたり消えたりするたびにトロッコへのっている人影が不自然に増えて
いるのですが、遥さんは後ろを見るくらいしたほうがいいです。
ドリフか!
盗賊たちが攻撃を仕掛けてきたみたいなのですが、一斉に放たれる矢が、トイレの
ラバーカップ。ここにあるということは少なくとも使用済みのものなわけで。
こんなもの絶対にくらいたくありません。遥は顔にモロ食らっててご愁傷様といった
感じです。
精神的ダメージの方がでかい攻撃です。
自転車をこいでるレールの下がマグマ。怖いので遥さん手を離して顔を覆っています。
いろいろな意味でそっちの方が怖い!
でっかい化け物に襲われて遥の方はどっかにすっ飛んでいきましたが、テオの方が
絶賛大ピンチ。
ちなみに遥さん、マグマに落下したと思ったら甘いシロップでした。
銀さんやLあたりが「うわあやられたぁ(棒読み)」とか言いながら飛び込みそうな感じです。
そんなこんなでホッとしている遥とは対照的にその頭上ではまさにテオが大ピンチ
なのですが、イマイチその危機的状況は遥には伝わってないみたいです。
ここで颯爽と登場したコットン、かけ上がって行ってその化け物の全身をつないでいた
糸をぶっちり解いていくわけですよ。持ち主より頭いいです。
これでなんとか助かったタオ。
遥はといえば一応心配したものの、化け物の中にあの手鏡がつりさげられているのを
発見、コットンの心配は数秒で終了し、手鏡回収に移りました。非情なまでの鬼です。
で、何とか手鏡を回収した遥。
もう安心とばかりにいきなり盗賊のアジトのど真ん中で野宿です。誰にも真似できません。
(というか普通の人はこんなことはしません)
ここで遥、私も父親にほったらかしにされてるとか語りますが、こちらの世界ではテオを
ほったらかしにして手鏡の心配をしたり、やりたい放題なところはいいのでしょうか。
そういう風に、突っ込みどころ満載な会話が盛り上がっている中、上から何かふたみたいな
ものが落ちてくる。
それはあの広場で、人間界ならモザイクかかりそうな食べ物をあげていたふたでした。
つまりあれは、ここで食材調達されていたらしいです。安全性もへったくれもありません。
つーわけで彼らはこれで一気に元の世界へ上昇!
すごいです、時間残り一時間もあります。ここから回想に入るつもりでしょうか。
と思ったら上で待ち構えていたのは男爵でした。さすが、空気読めています。
手鏡を取り上げ遥を拉致し、テオにはスタンプカード1万枚を与えて去っていきました。普通の
悪者だと「そんな約束したかな?」としらばっくれるものですが、律儀にスタンプカードをくれる
あたり、ちょっとだけいい人です。
あ、コットンは手を振り払われて再び地下の世界へ落ちていきました。でもここのことが
わかったわけですからまた上がってこられると思います。
男爵は鏡を1万枚集めてロボットを動かし、ほったらけにされたものではなく新製品を盗み
だし、人間界を支配するのが目的だそうです。
その前に軍が動いたら一発でせん滅されるとか、そういうのは考えてないっぽいです。
一方でテオ、家に帰ってめっさ泣いてました。テーブルから涙があふれてすごいことになって
いるのですが、これだけ体液が出ると結構やばいと思われます。
泣くくらいならしなければいいのにと思うのですが。
一方で男爵はといえば、遥に物忘れドロップとかいうのを飲ませて人間界に戻し、
いろいろ盗ませる計画のようです。一般庶民には入れる場所にも限界があるということを
残念な頭では理解できないみたいです。
そしてテオは走っていました。
広場にいって皆に、ヒトはとってもいいやつだ、男爵が悪いことを企んでいる、スタンプカード
1万枚で飛行機を作ってくれ!と言います。
どの辺が皆さんの心を動かしたのかよくわかりませんが、それとも結構素直な心の持ち主
なのか、割と皆さんあっさりと協力してくれました。
そういうわけで時間もおしていることですし、魔法もちょくちょく使って、ゴムが動力の飛行機が
かなり早く出来上がりました。
早速飛んでいくテオ。
町中を破壊しまくって結構やばいことになっていますが、それでも何とか飛び立ちました。
皆さんにはカタパルトの存在をぜひ知っていただきたいところです。
遥の方は、結構やばいことになっていたのですが、突如として起きた地響きで、ドロップを
飲まされるすんでのところを助かりました。つか手錠、自力でとれるのならもっと早く脱出
していただきたかったです。
乗りこんできたのはコットンが先導する地下の盗賊たち。無駄にコットンがかっこいいです。
馬に乗っています。羊が馬に乗ってていいんでしょうか。
テオの方はまだなんかさまよってました。
ゴームー!と叫んでますが、フジテレビ製作なのですから「ゴムゴムの飛行機ー!」くらいは
言わせて欲しいところです。
男爵のところに部下が、すごい大軍が攻めてきましたって報告にいってんだけど、「あと
人に逃げられました」ってついでで報告してるのが笑えます。それ結構重要なこと!
男爵、ここまでは想定の範囲内ですみたいな感じでロボを動かすことにしました。
んでピンチになっていた遥だけど、テオがギリギリ助けにきてくれて、男爵に捕まって
引き裂かれてしまったコットンも助けてとりあえず避難。
コットンは鏡のかけらが落ちたらしく口がきけなくなってしまって、コットン役の方
お疲れ様でしたって感じです。こっからはただのぬいぐるみになります。
飛行機はそのまままた落下してレールの上を走ってます。はっきり言って飛んでる時間より
地上走ってる時間の方が長いです。電車と正面衝突しそうになってあわててゴムを逆にこいで
逆走したのはいいけど、こぎすぎて勢いよく飛んで行って、男爵の飛行艇に突撃してました。
うーん…。
君達はトムとジェリーの見過ぎだと思います。
マンガだからいいけど現実だと死んでるぞ!
鏡が壊れていく中ハルは、あの手鏡を見つけてとろうとするのですが、しつこい男爵がおっかけて
きたー!
そんな中皆は、その手鏡の中に吸い込まれてしまいます。
そこは鏡の思い出の中でした。
遥が生まれて父と母があれこれ語っていた思い出。
初めて歩いた日。
花火大会のことを話した思い出。
テオは言います。
「人が最後にほったらけにするもの。それは思い出なんだ」
遥の母が亡くなった時父は、俺が泣いていたらダメなんだ、しっかりしなきゃ、と鏡を
しまっていました。
ここからは多分遥の記憶だと思うのですがそれからお父さんは頑張って、かわいい
お弁当を作ってくれたりしていたのです。
手鏡も遥もほったらかしにされていたわけじゃなかった。
やっと遥は知ることができました。
男爵が追いかけてきたので出口を探すのですが、その出口は男爵の後にありました。
向きを変えて男爵に突撃する2人が笑えます。
そんなこんなで手鏡の世界を脱出した後は男爵をやっつけて無事鏡を取り戻したわけ
ですが。
ここの、どこの映画の爆発シーンですか的なものすごい爆発は一見の価値があります。
そうしてコットンをきれいに治してあげて、遥は約束通りカギをテオにあげ、元の世界に
戻ることになるわけですが。
また会えるよね、大事な思い出だよとしんみりしている遥をテオ「さよなら」とめっちゃ
突き飛ばしました。
いい雰囲気台無しです。これまでされてきたことの借りを一気に返したような気がしなくも
ありません。
でも遥のことだから、父とケンカするたびここにやってきそうな気もします。
遥「来ちゃった」
テオ「来ちゃった、じゃねぇよ!!!!」
みたいな。
そゆわけで遥、父と仲直りの電話をかけてました。
ハンバーグが食べたい!とか言ってましたがこの方は、某並盛中学の某風紀委員長と
お知り合いなのでしょうか。
彼がホッタラケの島に迷いこまなくて正解だったと思います。(大暴れしそう)
エンディングはいろんな物の写真が出てきます。スタッフに声をかけて集めたものだと
思いますが、中には「これ適当にとっただろ」的な写真もありました。
また、作品中でも結構いろいろなものが隠れているので、ヒマつぶしに探してみると
面白いかも知れません。
日本には「付喪神」という考え方があります。
長い間使われて年数を経た道具や、年数を重ねた樹木、自然などには命が宿ると考える
信仰で、その根底には「だから物は大事にしましょう」という気持ちがあります。
これは古き良き日本からずっと受け継がれてきた考え方で、未だに古いものを乱暴に扱う
ことを良しとしない方が多いことや、針供養などといったものがあることからもわかるように、
物を大事にしないとバチがあたる、こういうものには命が宿るとして、「もったいない」を語り
継いでいくものです。
使うものに対しての感謝の気持ちを忘れた人達、物があって当たり前という考えの人たち、
そこらにゴミをポイ捨てして反省もしない人達。
それをこの作品は「ほったらけ」という言葉で、見事に皮肉ってくれたと思います。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜