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サマーウォーズ

9/6鑑賞

 記念すべき映画鑑賞200作品目がこの映画でよかった。
 ホッタラケに引き続きいい作品見られてよかったです。これが8月に公開されていたら
(山陰では9月公開)ホッタラケとこれ、どっちを8月ナンバーワン映画にしようか迷った
だろうなぁ…。

 この映画は、デジタルとアナログが絶妙なバランスで組み合わさった、年代を選ばず
楽しめるものだと思います。
 インターネットがわからなくても田舎のことがわからなくても問題ありません。
 上杉謙信のことを知っているとちょっとだけニヤッと出来るかもです。


 冒頭からいきなりようこそオズの世界へと出迎えられます。いきなりだったので「ボスの世界」と
聞き間違えて「え?BOSSですか!?事件だから!ですか?」とかびっくりしてたらオズでした。
 ここは少し前にはやった「セカンドライフ」みたいな感じの世界ですね。
 なんでもあるっていうやつです。
 ゲームも音楽も映画も見られるし、公共料金とか税金を払ったり、住民票を発行してもらったりも
出来る。
 確かにすばらしいシステムですが、セカンドライフもそうなんですけど、こんなものがいくら便利に
なったところで、現実の自分は腹も減るし眠くもなる、トイレに行きたくもなるしメタボも気になる
ってな感じで、仮想世界を遊びとして楽しむことは良くても、「第二の人生」と言いきってしまうのは
いかがなものかと思われます。(その世界にずっといられるわけじゃないから)
 そこのところが、「出来あがるまで誰も気づかなかったのか?」と私は一番突っ込みたいとこなん
ですけども。

 ともかくそういうことが説明されるので、バーチャルを「えっ、ばーちゃんかい?」と聞き返して
しまう人や、アバターと聞いて「そうそう、あばたもえくぼね」とボケてしまう人でも安心して内容が
楽しめます。
 
 オズの世界にはジョンとヨーコという、どっかで聞いたような守り主がいます。もう少ししたら
イマジンならぬヒマジンとか歌ってくれるかもしれません。
 
 日本時間7/26、おひる12時。
 「あらわし」という通信衛星だったかな、トラブルがあって地球に戻すことになったみたいな
ニュースが報道されています。
 で。
 アバター2人が何やらしている。一人の方は「あと少しで日本代表になれたのにー」とかブツクサ
言っております。やさぐれ日本代表でしょうか?
 彼らは、オズの保守点検のバイトをしている高校生らしいです。バグがないか見つけるってやつ
ですね。
 そこに女の子がやってきて「誰かバイトしなーい?」って言うんだけど、この二人は「今バイト
してるので」と断ろうとする。
 しかしその女の子、ナツキと一緒に旅行するバイトと聞いて今度は2人とも立候補。大体
なにを考えているかわかります。

 で。
 行くことになったのは健二という子でした。ナツキの後輩にあたります。
 ここのOPはかわいくて面白かったです。
 オズの世界でやたら強い格闘家タイプのアバターが出てきます。のちに正体は判明します。

 さて。
 ナツハとの旅行というかようするに、帰省に付き合って欲しいということなんですが、その帰るすがら
健二が数学の日本代表になりそこなったという話がわかります。つまり数学の天才というわけですね。
日本代表になりそこなったといってもその肩書きだけで決まるわけじゃなし、数学ができることには
かわりないでしょう。
 今回の帰省は大おばあちゃんが90歳になるということでその誕生日のお祝いらしいです。ササッと
計算する健二がかっこいい。
 電車からバス、歩きになっていくんだけどだんだんと親類が集まってきましたよー。

 ついたところがすごい。まさに田舎の名家って感じで。門構えが二重にある立派な日本家屋
でした。こりゃすごいわ。
 迎えに出たまりこおばさんに、緊張の余り「90歳おめでとうございます」と言って大ひんしゅくを買った
健二ですが、追い出されるようなことはなく、大おばあさんこと栄ばーちゃんに会うことになります。
 ちなみに健二の設定はえーと東大生でアメリカ留学の経験がある名家の息子というものらしいです。
経歴詐称にもほどがある!
 栄ばーちゃんは気に入ったらしくてナツキをよろしくとか言ってますが、そんな、「ブラックジャックに
よろしく」じゃあるまいし一方的によろしくされても困るでしょう。もうすでに結婚前提の話になっちゃって
ます。
 そこに、うっせー警察官がやってきて「婚約者だとぅー!許さんぞー!」とか叫びまくり。このテンション
っぷりからすると犯人相手に銃を乱射くらいしてそうな勢いです。
 でもって漁船やってるおっちゃんは「いい土産もってきたー」ってイカばっかりだし。魚はないんか
魚は!イカづくしでどうする!
 
 さて宴にて。
 ものすごい人数の紹介がありましたが全部覚えられねーしかなりどうでもいいので、メインになる
キャラだけ書いておきます。(モロ、ネタバレありなので注意)
栄おばーちゃん…陣内家当主。きりりっとしたかっこいいばーちゃん。さすが人脈が広い。
ナツキ…事後承諾でも通ると思ってるようだ。
健二…数学の天才だがヘタレ。ダメツナを彷彿とさせる。
カズマ…少しあとから出てくる、「一人楽しすぎるぜ!」プロイセン少年。私は最後あたりまで
     女だと思ってた…。
ショウタ…世界を滅亡の危機に陥れる発端を作りやがったうるさい警察官。
万助…イカ好きなんかおっちゃん。
佐久間…健二の友達。以後電話出演になりまーす。
侘助…イケメンだが打たれ弱いヘタレ。最後頑張る
 これだけ覚えておけば十分だと思います。

 さてそんなこんなで夜。佐久間に電話している健二ですが、寝室が分からなくなって
迷っている時に、小さな部屋でパソコンをいじっているカズマに出会います。口数も少なく
宴の場にも出てこようとしなかった、ひとり大好き少年みたいです。プロイセンかお前は。
 で、健二がお風呂から上がってくると座敷がざわざわしている。
 10年間アメリカにいったまま帰ってこなかった侘助が帰って来たらしいんですね。犬を
なでなでしてるのがかわいかった。このわんこは侘助大好きらしい。
 侘助、おもてをあげろ。←ブリーチネタ。
 ナツキはこのおじさんが大好きらしいですね。
 彼の立場は栄ばーちゃんの旦那の隠し子らしいんですが、養子として迎え入れられて
いるものの微妙な立場っぽい。気持ちはわかる。いづらいんだろうな。
 侘助とナツキ、花札をやってんだけど、健二はルールがわかんないから説明書をずーっと
読んでるのが面白かった。

 そうしてその夜。
 健二は誰からともわからない不思議なメールを受け取ります。そこには数字の羅列が。
なるほど、暗号ですね。まあ私ならそのまま削除して寝ますけど。
 数学大好きな健二君は頑張って夜明けまでかかって暗号を解き、答えを送信しました。
 それがどんな結果になるかも知らないで。

 朝起きてみると子供達が騒いでて、何気なくニュースを見た健二はビックリ仰天。
 オズの世界が何者かにクラッキングを受け、システムを書き変えられてしまってシステムが
停止しているという報道。しかもその容疑者が健二ではと報道されていました。
 まあ未成年なら普通こんな報道はしないですけどね。確定してない段階でこんな報道すると
大問題になるから。
 
 世界の人たちが当たり前の日常として使っていたオズの世界が停止させられたのですから
そりゃもう大騒ぎ。
 で、携帯でオズの世界に入ろうとするけど、アカウントが停止されてて入れない。
 さあこっから健二のあわてっぷりが始まります。
 見ててもう痛々しい感じになってきます。
 見てる方としては「まあ…落ちつけよ…」ってな感じでした。
 彼はカズマがパソコンいじってたことを思い出し、そこからアクセスしようとするんだけど
ダメで。
 そこら佐久間から電話がかかってきて、大変なことになっていると知らされます。
 健二が解いたあの暗号がオズのセキュリティシステムだったと知らされびびる健二。
 つーか数学の天才とはいえ一介の高校生に解かれるセキュリティシステムって一体。

 佐久間がゲストアカウントを作ってくれていたので、それで健二はオズの世界にログイン
します。
 で、自分のアバターを見つけて無謀にも「勝手に使わないで」と声をかけています。
 ここはまずサポセンとかに連絡、被害届を出しておかないと、自分が容疑者のままになって
しまうと思うのですが、健二テンパリすぎてまったく考えつかないらしい。
 まだカズキの方がああしてみたら、こうしてみたらとアドバイスしてる分冷静です。
 
 そこにあの格闘家アバター、キングカズマが登場して健二のアバターを助けてくれるの
ですが。(もちろん操ってるのはカズマ)
 ここでガキども登場(現実世界の方に)。健二も気を利かせて引きとめればいいものを
好き勝手させていたもんだから、キングカズマの操作がおろそかになって、せっかく捕まえた
アバターに逃げられてしまいます。
 ガキどもー!お前らは今世界崩壊のスイッチを押したも同然だ!

 こっから簡単に状況を説明しますと。
 ドラゴンボールのセルみたいな展開になりました。他のアバターを吸収して強くなってんですね。
なんかインドの神様みたいな雰囲気になりましたよ。シヴァとかみたいな。
 それでキングカズマは残念ながら負けてしまうわけです。8割くらいはガキのせいな気が
するんですが。
 KOされたキングカズマを健二のアバターが、悪いアバターの注意をそらして連れて逃げましたが、
オズの世界でどこにどう隠れるのかよくわかりません。つかこれずっとログインしてないといかんの?

 それでこの悪いアバターの正体が、どっかの研究所で作られていた人工AI、その名も「ラブマシーン」
だということがわかります。開発者、モー娘。好きすぎです。ラブマシーンどころか悪マシーンになって
ますけど。

 そゆわけで親戚一同健二のことを調べまくって彼の経歴がウソであること、今回の騒動が
彼であることを皆責め立てています。
 とりあえず突っ込んでおきたいのですが親戚のおばさま。住民基本台帳を勝手に持ち出したり
複写したり、法律に定められている目的以外に使用してはいけません。次、彼の経歴はナツキが
勝手にでっちあげたものであって、健二は肯定も否定もしていません。
 次、騒動は彼のせいではありません。
 親類どもとりあえず落ちつけよ。
 ここでナツキが言っていた経歴は、侘助のものだということがわかるんですね。なるほど、
それでか。
 ともかくそれはそうとして、ショウタ、いきなり健二に手錠かけてしまいます。こんなこと
したら彼の進退問題にかかわるわけですが、彼はそこのところをどう思ってるのでしょうか。
何も考えてない感じではありますが。
 栄ばーちゃんはちゃんと健二の話を聞いてくれました。流石ですなぁ。

 オズの世界ではめちゃくちゃ強くなったラブマシーンがですね、なんかこの名前使うの
すごい抵抗があるんですがともかく、次次とシステムを書き替えていってしまって
ました。そしてそれは現実世界のあらゆるシステムにも及び始めます。
 
 渋滞でとまって、ショウタが車のハンドルをトントンやってるシーンがあるんだけど、ちょっと
トントン長いよ。
 つかこの監督の作品、間をとるのがかなり長い傾向にあると思います。無音のシーンとか
動きが止まってるシーンとか。通常の倍くらいあります。この方演劇経験でもあるんですかね?
ともかく、作品自体面白いんですがそういう、間の長さはやや気になります。あまり間が長すぎると、
のめり込んで見ていた気持ちがフッと現実に戻されてしまうので注意した方がいいです。

 陣内家の親類に、あちこちの、まだ到着してない家族から「そちらに行けなくなった」という
連絡が入ります。
 ある者は水道システムの混乱に駆り出され、ある者は独居老人の通報システムに振り回され、
ある者は火災発生情報に振り回され…などなど。
 つまりあのラブマシーンが他のアカウントを取り込んでいった時に、そういう権限をもっている
人達のアカウントを不正利用して操っているというわけですね。オズの世界は現実と密接に
リンクしているという設定のようです。リアルでバーチャルの世界にこんな権限持ち込んでたら
大問題になっちゃいますからね…。

 ここの、ラブマシーンがシステムを書き替えていく表現は独特でおもしろかったです。
パネルが移動したりとか、ドミノみたくなるとか。

 これは異常だとやっと気づいた陣内家のみなさん。
 ナツキが、連行されていた健二とショウタに「戻って、この先60キロ渋滞してる」と伝えに
きました。
 こんな騒ぎの中、まりこおばさんだと思うんだけど、ひとり栄ばーちゃんの誕生日のお祝いの
ことを気にしてて「そんな場合じゃねぇよ!」って感じでした。

 栄ばーちゃんもシステムのことはわからないながらも、大変な事態になってるんだね、と
確認したのちに黒電話を取り出して、あちこちに電話かけ始めるんですね。
 それはアドレス帳に記載された人、写真を持っている人から年賀状をやりとりしてる人、はては
昔のクラスメイトなどにまで及びました。本当にすごいです。
 栄ばーちゃんは一人一人を励まし続けました。
 一人でも多くの人を助けるためにとにかく頑張るんだよって。
 まあこれだけいろいろ混乱してて電話回線だけ混乱してないってのもすごい話ですが、
確か電話はNTTが持ってるだけあって独立したものだったと思うのでネットがどれだけ混乱
しようと問題ないんだと思います。災害時にも使えるって言うしね。

 オズの方は誰も管理棟に入れなくなっていて、入ろうとすると暗号が出てくる。そんで
ラブマシーンの方も、現実世界の方が落ち着いてきたのがわかったのか、陣内家に目を
つけたっぽい感じでした。

 健二が暗号を解いて管理棟に入るんだけどそこで佐久間がデータを調べて、健二に送られて
きたのと同じ暗号を解いたのは世界に55人もいて、健二は最後の文字を間違えていたために
今回の騒動の原因ではないことがわかり安心。いやーよかったですねー。
 というかこうなると、勇み足で健二の写真まで出して報道したところは人権問題にかかわって
くるわけですが…。

 怒涛の一日が終了しまして、これだけの混乱が起きたにも関わらず死傷者はゼロ。すべてが
ではないでしょうが、栄おばーちゃんの活躍もあったと思います。
 しかしオズの方は200万人のアカウントが使えないままらしいです。
 やっかいなことですねー。っていうか例えば管理者権限でそのアカウントを全部一旦無効に
して、新しく発行し直すとかいうのはできないんでしょうか?
 ラブマシーンに食われないようになんか新しいシステムにしてさぁ。食われるってことはセキュリティが
破られてるってことなんだし。

 んであーだこーだ言ってる時に侘助がやってきて、こともなげに「ラブマシーンの開発者俺
だしー」と爆弾発言。いやその発言の威力もさることながら侘助のセンスもどうかと思う。
何年前のセンスだよお前。まだエグザイルとかゆずとかコブクロとかの方がいいわ!
 これはハッキング機能を搭載した人工AIで、「知りたい」という知識欲を与えているらしいです。
 それで米軍から頼まれて開発していて、テストに使うからといって渡したらしいんですが、
まさかその場がオズだとは思わなかったと。

 いや侘助さんよ、ヘラヘラしとるけどさ、あんたこれが今どういう状況かわかってんのか?
人間でいえばのど元にナイフ突きつけられてるのと同じ状態なんですけど。
 デスノートで言うとLがひょっとこのお面つけて月と歩いてるのと同じ状態だ!(どの辺が)
 侘助、俺のせい?とか言ってますよ。
 うん、キミがもう少し空気読める人間だったらよかったのにね!

 まあ侘助が自分の立場にプレッシャーがあって、栄ばーちゃんに「すごいね」って言って
もらいたかったというのはわかるんですよ。がんばらなきゃって思ってたからアメリカ行って
開発にかかわったんだろうし。
 でもちょっと方向性間違えちゃったなー。…ネーミングセンスも間違えちゃいましたが。
 栄ばーちゃん長刀振り回して立ち回りです。侘助は何とか死をまぬがれましたが、ぜんっぜん
状況が理解できてない様子。ここのシーンはまさに「おもてをあげろ、侘助」状態でした。
イヅルー!イヅルー!おいしいとこ持ってかれたよー!

 さかえばーちゃん は さみだれづき を はなった!
 侘助 に 10のダメージ!
 侘助 は 逃げだした!
 さかえばーちゃん の レベルがあがった!

 身内がしでかしたことは身内で始末つけるよ、といってた栄ばーちゃんがかっこよかったです。
 でも栄ばーちゃんこれで具合が悪くなって健二の手を借りていました。
 それで花札をして、私が勝ったら改めてナツキをよろしくね、なんて言うんですよ。
 なんだよ、まるで死ぬみたいな言い方辞めてほしいなと思ってたんですが…。

 健二がイヌの鳴き声で目を覚ました時、親類の皆が栄ばーちゃんの部屋に集まって
いました。
 健二が慌てて駆けつけた時にはもう、栄ばーちゃんの死亡確認がされた時でした。
 あまりにもあっけなく栄ばーちゃんは逝ってしまいました。
 ここのシーンはまったく予想だにしてなくて、最後までばーちゃんは一緒に戦ってくれると
思ってたのでとても残念でした。
 さらにお医者さんが言うんですね。
 狭心症があったからずっと体調をモニターしていた。けど今朝に限って異常を知らせるアラームが
鳴らなかったんだって。
 でも結局寿命だったんだ、って言われたけど皆は納得しないですよね。
 システム障害が起きててそのためにアラームが鳴らなかった、その障害はオズの世界の
せいだということになれば結局、誰のせいかってことはハッキリしてるわけで。

 その肝心の侘助は昨日ショウタの車で出て行ったらしいです。どこまでも勝手な奴。
 連絡とろうにも誰も連絡先を知らないからどうにもならないんですね。
 ガキかあいつは…!

 結局侘助は、それがいくら栄ばーちゃんのためだったといっても最終的に、ばーちゃんの
命を奪うことに手を貸してしまったようなものです。

 ニュースでは世界中で一千万人のアカウントがラブマシーンによって奪われたことを報道
していました。
 それで葬式をどうするかとかそういう話になりますが、今甲子園に出場して勝ち進んでいる
息子には、今日の決勝が終わってから言おう、ということになりました。
 手配もあり大忙しです。
 が。
 ここで男と女で意見がわかれます。
 親類の女性陣はまず葬式の準備だと言い、万助おじさんはばーちゃんの敵打ちだ、と言う。
健二も仇を撃ちたいというのですが女性陣つぇぇ。何言ってんの!と怒られました。
 健二からしてみれば、これからもばーちゃんのように、肝心な時にシステムが作動しなくて
亡くなる方もいるかも知れない、という思いからだったみたいなんですけどね。
 いい子ですね。

 そして女性陣は準備の方にかかったんですが、黙ってやりとりを聞いていたカズマが、
電気店やってるおっちゃんに「これよりいいマシンある?」とパソコンのことを聞く。
 カズマも仇を取りたいみたいなんですね。
 健二も、大坂夏の神だったかな、数少ない手勢で戦った時、敵を引きつけて囲みこんでから
戦ったという話を聞いて、その案もらいます、と。
 そして佐久間に電話して何やら手配です。
 こっから反撃開始です。そうこなくちゃな。

 って次のシーンでいきなり家壊されとる!何やってんだおっさんども!
 電器店のおっちゃんはでかいマシンサーバ(企業が使うようなやつです)を持ってきたし、
万助おじさんは門をぶっこわして船持ってきた!いやいやいやいや反撃の前に家壊れる!
家がつぶれる!
 んで自衛隊のおっちゃんは通信アンテナ?を借りてきました。ちょっといえない部署所属だ
そうです。何やってんだー!

 女性陣、葬式の準備をしてるんだけどその中で由美という人が、準備放り出して甲子園の
試合見てんですよ。こいつムカつくわー。空気読まないしマイペースだし協力しないし。つーか
自分と似てるタイプだから余計なのかも。

 問題はサーバを冷やすクーラーなわけですが、万助がでっかい氷を何十本も立てて
これで冷やすと。アナログだがいい方法だー!
 スペックがよくわかんなかったけどなんかすごいらしいです。あれだ、小学生の運動会に
ボルトが出てきたみたいな感じですかね?

 そういうわけで甲子園の方も親類の息子が出てる試合が始まり、オズの世界でも潜入が
始まり、世界をかけた大決戦です。
 ちなみにキーボードはDELLのみたいです。(カズマの)ふつーだ!
 キングカズマがラブマシーンに挑戦状をたたきつけるという形で決選開始。
 いい感じで管理棟に閉じ込め成功するのですよ。ここはよかったなー。
 万助がイカニンジャみたいな感じのアバターで助けてたし。
 そいで別の親類が頑張って水責め攻撃。
 ラブマシーンの封じ込めはこれで完全かと思われました。

 ところがどっこい。
 やったーと言ってたら要塞の一部が壊された。
 サーバが熱暴走を起こし機能しなくなってたんですね。氷がなぜかなくなったから。
 移動させてたのはショウタでした。
 ばーちゃんの死体が腐るからってやってたらしいです。
 このアホが!!!!!
 世界滅亡するとこやぞ!
 そりゃカズマでなくても殴るわ。
 皆がむしろショウタをボコらなかったのが不思議なくらいですよ。
 
 数億のアバターを飲みこんで怪物になったラブマシーン。
 突然変なカウントダウンが始まります。
 
 すっかり忘れ去られていた「あらわし」がGPS誘導によって世界のどこかの核施設に
落下させられる可能性がある、と。
 やばい事態になりました。すべてショウタのせいです。こんなのが国家警察に所属です。
たまったもんじゃありません。
 一方由美はまだのんきに甲子園見てました。誰かこいつをたたき出せ!

 自衛隊のおっちゃんが調べてくれたおかげで、ラブマシーンについていろいろわかって
きます。AIだからあくまでもこれもゲームの一つと認識していること、放ったはずの米軍も
こんな深刻な事態になると思わず混乱していること、とりこんだアカウントの中から、GPSを
操る権限を持ったアカウントを取り戻す必要性があること。
 責任とって「あらわし」は米国に落下していただきましょう。ペンタゴンあたりが丁度いいと
思います。

 ここにいたって女性陣やっと状況がわかってきたらしいのですがまだ「ゲームでしょ」って
言ってます。さすが、家庭用ゲームは全部ファミコン世代です。(失礼だから!)
 
 こうなったら何とか出来るのは侘助だけだ、と皆が言っています。
 カズマと健二の存在はさくっと無視されています。
 健二、何か手があるという後ろで、自分が原因を作ったにも関わらずギャーギャーうるさい
ショウタ。
 あーすいません、この家にビニール袋ありませんかね。
 このショウタ君にはその中に入っていただいて、しばらく池に沈んでいてもらいたいんですが。
穴があいているともっといいです。

 ナツキ、いつの間にすり取ったのか知りませんが、侘助のケータイ(i Phone)を持っていました。
ロックを解いて侘助に連絡。つかケータイをナツキが持ってるならどう連絡したのかって感じ
なんですけども。
 ともかくナツキがあわあわしゃべってるのに侘助、戻る気はないとか、ばーちゃんに会わないとか
いいから話聞けって感じです。これがギャグ作品なら受話器から腕とハンマーが出て来て脳天に
振りおろしてますよまったく…。とにかく侘助は黙って人の話を聞きましょう。
 つーわけでさしものナツキもキレて「何も知らないくせに」ってどなりました。
 そこに、栄ばーちゃんが死んだの、と言います。
 侘助衝撃。
 でもナツキも流石にこれ以上のボディプローは侘助が燃え尽きてしまうと思ったのか、
侘助のせいで、とは言いませんでした。
 ただ「オズの混乱で」と言ってたので似たようなもんかと思われます。

 残った親類達は、栄ばーちゃんが残してくれていた手紙を読んでいました。
 「まずは落ち付くこと。
 葬式は身内だけでやって、あとはいつもどおりにすること。
 財産はほとんどないけど、知り合いがきっと力になってくれる。」
 そして。
 「侘助が帰ってきたら畑の野菜や果物をどうかいっぱい食べさせてやってほしい。」

 …よし、侘助の口に野菜と果物を詰め込め!(そういうことではない)

 「つらい時、苦しい時、皆でちゃんとご飯を食べること。
 いけないのは、腹が減ることと一人でいることだよ。
 私はとても幸せでした。」
 手紙にはそう書いてありました。
 栄ばーちゃんすごいですね。

 腹が減るのはよくないと、あの水木しげる先生も言ってますね。
「戦争はいかんです。ありゃあ腹が減ります」って。
 腹が減ったらイライラもするし、余裕もなくなるし何より、優しさがなくなりますからね。
 そういうことを昔の人はちゃあんとわかってた、ということでしょうかね。

 そこに侘助が車をすごいスピンさせながら戻ってきました。もうこの車廃車にするしか
ないじゃん!ってくらい壊れまくってます。
 あ、ショウタのでしたっけね。奴はとんでもないことしたからこれでトントンか。

 ともかく皆でご飯たべましょうと、まりこおばちゃんがいって、ご飯が食卓に並びます。
 確かにこうすることによって満腹になっていい案が出るかも知れないし、何より気持ちが
落ち付く。
 ちなみにまだ由美は何もしらずに甲子園見てました。ほんっとに空気読まない奴だな!
(自分に似てるのでやっぱハラ立つ)
 
 大坂夏の陣に出た時もそうだった。勝つから戦うのじゃない、と誰かが言ってました。
 そうか、上杉の家臣だから負けた側なんですよね。
 
 そんで作戦としては、ラブマシーンがゲーム好きなのを利用して、アカウントを奪い返すと。
やり方は花札で。
 侘助の方は裏でラブマシーンの方を何とかするらしいです。一人じゃできないから健二の
助けがどうしてもいる。

 で。
 こっからが面白いんですよ。
 ナツキが対決を申し込むんだけど、家族がアバター作ってそれを賭けることにしてんですね。
皆がコントローラーとかゲーム機持ってて面白い。
 このゲームでナツキは最終的に負けてしまい、賭けるアカウントの数が絶対的に足りなくなって
しまいます。
 そんな時、ある少年のアバターが、僕を使って下さい、と名乗り出る。
 それをきっかけに、かたずをのんで見守っていた全世界のアバターが、自分を使ってと名乗り
出るんですね。ここすごいかっこ良かった。
 アバターの13.8%がナツキに力を貸してくれる。
「大切な家族を守ってください」と。
 
 そして、今まで何をしてたんですかって感じですがオズの世界の守り主がナツキに、特別な
アバターをくれました。あれです、プリキュアがパワーアップした感じです。
 つか本当にこの守り主は何してたんだよ。レアアイテムより力を寄こせよ。

 そんでまあナツキは一世一代の大勝負に勝ち、アカウントを取り戻した。
 ラブマシーンの残り手持ちは2になってしまう。
 みんなやったーって感じですよ。
 踊る大捜査線でいえば幹部が全員やれやれって帰りかけてる状態。

 ところがどっこいまだまだあったんですね。
 その残ったアカウントが問題だった。
 なんのアカウントかよくわかんなかったんだけど映像を見れば何故か陣内家の犬が
映ってんですよ。何してんだよ犬。どうしてお前が映ってんだよ犬。ラスボスか犬。
 あらわしの落下軌道がどうやら犬の上ってことらしいです。
 びびる陣内一族。

 健二はまだまだあきらめず、管理棟に入ってGPSにニセ情報を送ることによって
少しでも落下位置をずらす、ということを試みようとします。
 侘助の方も頑張ってんだけど、どうしても侵入が必要で、何度も阻まれるパスワードの
前に健二の奮闘が素晴らしいです。
 そしてキングカズマも三度立ち上がって、侘助がいじって守備力ゼロにしたところに
渾身のパンチをたたき込みました。かっこえー!!!!


 最後。
 これが本当に最後の最後。
 パスワードを解いて「お願いしまぁぁぁす!」の声とともに叩きこむ健二。
 …CMで流してたのこのシーンか!誰だ、よりにもよって一番いいシーンをCMでネタバレ
選択しやがったのは…。やっていいことと悪いことがあるだろ…。

 ともかくそれで軌道はずれて、門のずっと先の方にあらわしは墜落するのですが。
家は爆風で半壊状態に。…つーかばーちゃんの遺体大丈夫か…。
 あとこれで温泉が出てたのが笑えた。きっとこれで陣内家の財政も安心でしょう。
 ちなみに甲子園の方も息子出てた方が買ってました。

 そういうわけでこれにて一件落着。
 騒動にばーちゃんの遺影が最後笑顔になってたのが良かったです。
 最後に侘助のアバターも見たかったなぁ…。案外あの家紋を取り入れた鳩かも。

 声を当ててる人は半分くらいは声優さんじゃないですよね?(違ってたらすみません)
 でもそういうのがこの作品の雰囲気に合ってる気がする。
 失礼ですが声優さんのようにめちゃくちゃうまい感じじゃなくて、少し隙がある感じ。それが
逆にこの作品にいい印象を与えてると思うんですよ。うまく言えないんですが。 


 雰囲気としてはジブリに似たものがあると思う。
 ジブリ嫌いって人もいるでしょうけど、となりのトトロとかあの辺の雰囲気がある。
 私はこの作品好きです。
 そしてもし見るなら、映画館で見るのじゃなくて、夏の暑いさかりに、田舎のじーちゃん
ばーちゃんの家で、スイカでもかじりながらのんびりテレビで「一家そろって」見るのが
似合う作品だと思います。
 えっそんな家がない?用意して下さい。これから続く子供、孫のために。
 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→サマーウォーズ