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BALLAD 名もなき恋のうた |
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9/17鑑賞
これはむしろ、元のクレヨンしんちゃん映画を見てない方が楽しめるかな、と思い
ました。
どうにも比べてしまうので。
あとこれにあたり映画レビューを読み返してみたら、なんかろくに突っ込んでねぇなって
感じで削除したくなった。
まあそれはともかく、最後がちょっとだけ変えてあったのは嬉しかったな。
(またべーが死ぬ結末は変わらないのですが。)
それから、またべーと廉ちゃんが主役なので、しんちゃんこと真一の立ち場は大幅に
変えてあります。なまじしんちゃん映画みちゃってるとそれがもどかしくていけないなーと
思いました。
この映画が始まる前に「なくもんか」という映画を使ってのマナー呼びかけがあったん
だけど。さすが阿部サダヲさんだわ。やってくれます。面白いしわかりやすい。暗くなった場内で
ケータイを使うとこれだけ明るいんです、という表現がとてもよかった。
こういうマナー呼びかけのやつをいろいろDVDにまとめてくれたら面白いだろうなぁ。
さてさて。
湖のほとりにたたずむ姫様が一人。
それを頻繁に夢で見る小学生、真一。
これがまあ、今回の主役ではないので、てんでダメな子なんですわ。
一緒に登校してた女の子が、「お前先生に告げ口しただろー」とバカガキどもに絡まれて
「お前は先に行けよ」って言われてそのとおりにしちゃうくらいダメダメ。
途中「あっ先生!」って言ったんだからそのまま逃げるくらいしろよって感じで。
結局女の子を見捨てて先に行きました。サイッテーだなお前。
大クヌギの木に「僕に勇気を下さい」って言うくらいならその場で勇気を出してみろよ…。
で。
彼の家では父、アキラと母、ミサコが仕事のことでモメています。
アキラは友達の仕事を手伝うってことで写真の仕事をしばらく休むことにしたらしいのですが、
それがミサコにとってみれば「仕事辞めたってことでしょ!」て感じで。
形勢不利と見たアキラ、真一に「お前はどう思う」って聞いてます。子供に意見を求めている
あたりで既に負けています。
野原一家みたいな和気あいあいとした雰囲気はないようで。
そんな中真一はまたあの夢を見て飛び起きます。
起きたのはいいけどお前ネグセすごいな!なんだよそのスーパーサイヤ人!
生意気にもMTBで登校しておりますと、大クヌギのところでダメオヤジが写真をとっています。
この木は、川上の大クヌギというらしくて、同じ川上であるアキラは親近感わくらしいです。
そんな、同じ名前すごくね?とか言われても小学生にそのすごさを理解しろというのは無理だと
思います。
あとなんか石碑みたいなのが立ってたけど、平成十一年四月 春日部…みたいに読めるの
ですが。
ともかくそうして父がバッハハーイと去りまして。
残った真一、地面にどんぐりが落ちているのを見つけます。同時に何か埋まっているのも
見つけました。
それを掘り起こしてみると、ボロボロの箱が出てきた。
さすが、今日の住宅事情を考えると庭から出てきたという設定はやめたようです。
(そういう庭が現実的でなかったのか、いいところがなかったのか)
ともかくその箱の中身もボロボロになってみて、結構ムチャしながら真一があけてみると、
油紙にくるまれた手紙が出てきた。
それを読んでいると脳裏に姫やら合戦のイメージが浮かび、真一は気を失ってしまいます。
ここのシーン、真一の首からかかってる白いものは防犯ブザーです。
何かと思った。
そうして真一が目覚めると山の中にいました。
大クヌギもありません。
今のネタで言うならば「どうした!?10年バズーカならぬ1000年バズーカでもくらったのか!?」
と突っ込んでおくところでしょうか。(リボーン)
…誰と入れ替わったんだ、誰と。
開けた場所にやってくると合戦が始まっています。
わぁー?祭り?とか言ってますが、祭りなら祭りで普通、そこに参加している人に声をかける
のはためらうと思われるのですが、空気読めてない真一は腹這いになっていた男2人に「あのー」
と声をかけます。
それが幸いし、彼らが狙っていた鉄砲の弾はそれて、相手の胸元を掠めただけに終わった。
彼らはある男を狙っていたのでした。
その名を、井尻又兵衛。あだなをイジリーにするかおまたにするか迷うところです。
(迷わんでいい)
真一は気づいていませんでしたが彼はこの時歴史にかかわり始めたのです。
で、雑兵2人は逃げたんだけど、それに向かって矢がビュンビュン飛んでくるんですね。
普通の神経だとビックリして自分もしゃがむと思うのですが、真一空気読めてませんから
矢の飛び交う中をボーッと突っ立っています。よく当たらなかったものです。
んでまたべーと目があった。
2人が出会った瞬間でした。
でもこっから先はやっぱりしんちゃんのようにいかない。
無邪気さがありませんから(待て)真一はとらえられて殿のところに連行されました。
時の果てから来たのか、信用できないなと言われているのに真一、「ロープ痛いです」
とか人の話を聞いちゃいません。あくまでもマイペースです。
またべーは、真一の言うことなら彼は自分の命の恩人になる、と言ってます。
つーか息白いな!冬に撮影したんか!
自分のことを証明しろと言われて真一、ケータイで殿を写メして見せています。
持っててよかった携帯!
でも部下は「天狗の子じゃー!」って言ってます。
だから未来から来たって言ってんだろうがよ。証明しろって言ったから証明してるのに
人の話を聞けやおっさん。
そんなところに廉姫が「何事じゃ」とやってきます。
この騒ぎが聞こえるところにいたあたり、話を聞きつけて出てくるタイミングを計って
いたとしか思えませんが。
真一は「あっ夢の人だ」と言います。
廉姫も「私を夢でみたのか。ということはわが願い叶える為に来たのじゃな」と嬉しそうです。
誰もそんなこと言っていないのに強引にもほどがあります。
んで、またべーを「次郎丸!」と呼ぶ。
彼の幼名らしく、またべーはかなりイヤがってます。
でも嫌がれば嫌がるほど廉姫は面白がって呼んでいました。ま、そういうもんだわな。
彼女はまたべーに、真一の世話をしろと申しつけます。
殿が何も言っていないのに一人で決めすぎです。殿、軽く無視。
そのまたべーは部下である文四郎に押し付けようとしますが、彼は姫に言われたんだから
てめーがやれよって感じでした。
あと姫とまたべーの仲を冷やかしすぎてまたべーに結構本気で怒られてます。
姫はあちこちから縁談が来るのを断っていると聞いて真一、「モテモテですね」と言う。
意味を聞かれて「人々から好かれることです」と。おい、この時代にない言葉を勝手に
教えるな。どうせならツンデレ教えろ、ツンデレ。
またべーの家に連れてこられた真一、「通勤時間短くていいですね」「満員電車とか…」。
分からないんだからそういうことを言うなよ。
一方真一の両親。
真一が学校にいってないと探していました。
手がかりはあの手紙です。
「僕は天正2年にきてまーす」
…軽いなオイ。
しっかし天正2年と聞いて織田信長がいた戦国時代とパッとわかるアキラ、大したものです。
でもまだ信じられず、いたずらだよ、と懐疑的です。
まあいたずらでやるとして小学生に天正2年という知識があるかどうか。騙すならわかりやすい
ところで江戸時代とかですもんね。
さてまたべーと真一。
会話が全然続きません。
囲炉裏端で話してるんだけど、またべーのとなりに、茶碗とかを入れる箱膳がちゃんとあったのは
感心した。あれに茶碗が普段入れてあって、ご飯を食べる時に中から取り出して、箱は膳になるの
ですよ。江戸時代の文化だけど戦国からもあったと思うし。
で、またべーは、独身である理由を、妻や子供がいたら未練ができて戦いに集中できなくなる、と
言い訳。
それをやってきていた仁右衛門がからかったりして、奥さんに引っ張ってつれていかれ、真一が
「どこの世界でも女は強いんですね」と。
…君は女が強いなと実感する出来事でもあったのか、真一。
真一の親はという話になり、心配してるかもということでまたべーは真一に手紙を書くことを
勧めます。真一も真一で「あ、あの手紙はそういうことか!」と思いついて書くことに。
つか筆で書くのはいいけどそれでエンピツ回ししたら墨が飛ぶだろうが!
手紙がボロボロにならないよう、箱に入れることや油紙をまくことを提案してくれたのは
またべーだったんですね。
それで、埋める場所はわかってますから、大クヌギのところに埋めに行くというけれども、
またべーにはその場所がわからない。
お地蔵さんがあった場所ならわかるというので、明日連れてってくれることになりました。
必ず帰れる、と励ましてるまたべーが優しいなと思いました。
えーと。
次のシーンで出てたツルはタンチョウヅルですかね?
でけっ!って思いました。
はっと真一が目を覚ますと教室で、しかも授業中だったのはどうかってな感じですが、
真一は夢かーと安心します。
あの女の子が「どうしてあんな夢を見ると思う。真一君が逃げてるからよ」って言ったところで
真一、今度こそ本当に目覚めました。
やっぱりまだ戦国時代。
真一は逃げてるというか勇気がないだけだと思うんですが。
そういうわけで手紙を埋めに行こうとすると何やら外が騒がしい。
高虎が狩りのついでに立ち寄るようだ、という話が流れて、またべーは文四郎に真一の
ことを頼んで急いでいってしまいました。
そのころミサコ。
ネットで何やら熱心に調べていたかと思うと、車にあれこれ積み込み始めたんですね。
父が起きて慌てて問えば、「真一は天正2年にいる、間違いない!」と。
ネットで調べていたのはあの大クヌギの由来で、「突如現れた川上真一ら一族の働きで、
形成逆転して戦に勝つことか出来た。それで川上の大クヌギと呼ばれるようになった」と
いうものでした。
父、極めて冷静に「同姓同名だよ」と言ってます。
ここで、必死に助けに行こうとする母に対してうすら笑いしてるアキラがムカつく。
置いて行けばいいのに。
ここがやっぱ野原一家とは違うな。腰が重いぞアキラ!
そういうわけでやっとこさ、二人は納得して大クヌギのところに向かったのでした。
その真一は。
モタモタしてたから高虎に見つかってしまいました。
頭を下げることもしないもんだから文四郎のあわてることあわてること。
しかも変な格好してるのを(当然ですが)見とがめられて、「田楽師です!」とごまかして
いますが、おおっと高虎には通用しなかったー!
芸をやってみせろと言われています。
ここでしんちゃんなら切り抜けてくれたでしょうが、シャレの通じない真一君。
文四郎が「この二輪のものに乗ります!」とうまい振りをしてくれたのですが「えー」って
感じです。空気読めや真一。
そういうわけで一応のって見せまして、その場は何とか切り抜けられました。
真一はことの深刻さを全然わかってないようですが、文四郎は泣きたかったと思います。
今度城に来い、と高虎大満足でその場を去りました。
さてこの高虎なる人物。
大蔵井高虎と申しまして、ここら一帯では大きな勢力を持つ大名であり、小さな国、春日は
へいこらしてるという感じです。
真一も今頃になって雰囲気がただごとじゃなかった、と後だしじゃんけん。
ともかく文四郎には助けてもらった、ありがとうと礼を言ったまではよかったのですが、その後
「MTBに乗ってみる?ぶんちゃん」などともうマブダチ認定です。なれなれしいにもほどがあります。
でも「と、とんでもない!」とか言いながらちょっと嬉しそうに乗ってみるあたり、ぶんちゃんも
相当なツンデレです。
高虎。
鷹狩りと言うのは名目上で、廉姫を嫁にすると言いにきたのだ、と何勝手に決めてやがるんだ
このばかやろうが発言です。
その話を聞いて廉とまたべーの目があったのに気付くあたりは流石ですが、武士ならなんで
そこで身を引くということをしないのか。
わざわざまたべーに「この婚儀をどう思う」と聞いているあたり、「お前なんぞに姫はもったい
ないわ」とか言われたらと考えないのでしょうか。
またべーはちゃんとした武士ですから「良縁だと思います」と言いました。
そういうわけで高虎は大満足して「婚儀の日は追って知らせる」と帰って行きました。
塩まいとけ、塩!
この高虎、廉にあったのは初めてではないと言います。
鹿狩りをしていた時に、廉が突然彼の前に立ちふさがり、「ここは獣の憩いの場だ」と
一歩も引かなかった。
はっきりいって迫力負けしています。
お前の名はと尋ねる高虎に対して、お前のような乱暴者に名乗る名はない!とかっこよく
廉姫立ち去りました。
が、その後に追い付いてきた高虎の部下にあっさり「あれは廉姫ですね」とバレているあたり、
かっこつけた意味がありませんでした。
「この巻町操、悪党に名乗る名などない!」を彷彿とさせます。
高虎が帰った後殿さまはかーなーり怒ってました。
廉は「父上が決めることに従います」とそればりかりです。
部下達は、結婚したら春日も安泰になりますなーとか言ってますが。
ところでまたべー一人にだけ座布団がないのですが嫌がらせでしょうか。
(多分身分の違い)
えーそんなことも知らずにぶんちゃん、MTBを大暴走させてました。
真一が後ろから「ブレーキ!ブレーキ」「ぶれぇきとはなんだ!」みたいな会話してて、結局
ぶんちゃんはコケたのですが。
乗る前にせめてブレーキくらい教えておいてやれ。お前は鬼か。
それで真一はいつの間にか、夢で見ていた湖に到着したことに気付きます。
と、廉が馬でやってきたので2人はあわてて隠れる。
廉姫の様子がおかしいことに気づいた2人ですが、そこに野党がやってきて廉姫
大ピンチですよ。
ぶんちゃん、思わず出ようとするのを真一は「一人じゃ無理だよ」と止める。
つーかお前はじゃあ何か出来るのかって感じですけど。
まだまだこの時点で真一は口だけの部分があるからハラ立つんだよなぁ…。
それで結局ぶんちゃん飛びだしていくのですが、多勢に無勢で形勢不利。
そこに鳴り響くけたたましい音。
おっと真一だ!防犯ブザーを鳴らしながら走ってきました。
…で?
え?もしかして鳴らしただけ?他には?
ランドセル振りまわすとか携帯のカメラのフラッシュたくとかやり方があるだろう!
そんなこんなで結局状況に変わりなかったところに現れたるは鬼のまたべー!
かっこいいです。
川の向こう側に馬をとめてサッと降りると、川を走って渡ってきました。
…馬で川を突っ切って、こちらで降りた方がよかったんじゃないですかね…。
走ってる時に深みにはまるかも知れんし…。
ともかくあっという間に野党を叩き伏せたのはかっこよかった。
振りむきざま刀を抜いて相手ののど元につきつけているとか。
途中で廉が「私は無事だ、落ち付け」と声をかけたから、命を奪わなかったのも好感
もてました。さすがまたべー。
野党もやっとこさ鬼のまたべーだと気づいて逃げ腰に。
でも、「気に入らない、切らないのは情けかけたのかよ」とか言ってて、おめーらに
かける情けなんぞないわって感じなんですけど。
去ろうとする彼らにまたべー、財布を投げて渡すんですね。
「お前たちも以前はどこかの侍だったのだろう。少ないがこの金でどこかに士官しろ」と。
同情でお金を渡したわけじゃないから野党もちゃんと受けとって帰って行った。このあたりは
やっぱ腐っても武士なんだろうなぁ。
またべーはぶんちゃんに、「仕方ない、こういうのは場数だ」と言って慰める一方で
姫にはお説教モードですよ。
ちゃんと叱れるまたべーかっこいいなと思ってたら「姫はモテモテなのですから!」とか
言ってた。
真一がチガウチガウ、イマツカウトコジャナイみたいな顔してたのが面白かったです。
どうして姫がこの場所に来たかと聞かれて、以前から戦でまたべーが死なないように
祈っていたと聞かされびびるまたべー。
姫はまたべーの手のケガに気づいて手拭いを巻いてあげてます。優しいなー。
けれどそんな彼女にまたべーは、「これからは高虎殿が姫を危険から守ってくれるでしょう」
と言ってしまう。どうよこの空気読めなさっぷり。いやなんかそういう、心にもないことを言う
気持ちはわかるけど、今言っちゃダメだまたべー。
まあそんなこんなでですね、せっかくうまくいきかけてた二人の間に亀裂が入った
ところで。
アキラとミサコは大クヌギのところにきてました。
しかも「どうやって行くんだ?」
まだそこォー!?
真一の方は最初の目的を思い出しまして、手紙を埋めにきていました。
まだ大クヌギがないとか言ってます。
ええい小学校で習わんのか!木も最初はちっちぇぇんだよ!
いい加減気づけよ!
ぶんちゃんに聞かれて真一、これくらい、と木の直径を書いてるんだけど。
…そんなに大きかったですっけ?
まあともかく、未来から真一が持ってきたどんぐりをそこに埋めてぶんちゃん、こうしておけば
お前のいた時代では大きく育っているだろうと。
なるほど!
んで箱も埋めました。
これで親に届けばきっと助けにきてくれると。
一仕事終えて彼らがやれやれと思っていた時。
彼らの後ろに車出現。
そりゃ真一じゃなくても「はゃっ!」って感じです。
アキラ、本当にやってきてしまってテンパるのはわかるけど、ぶんちゃんに「どなたで
あらせられるか」とかおかしいです。
ミサコはミサコで真一をさっさと車に押し込んで帰ろうとしています。
もうちょっとゆっくりして行こうよ!
ちなみに当然ですが、別に何も起きませんでした。
またべーと姫、馬に乗りつつ帰っていますが姫プンプンです。ちっともわかってない
またべーが笑えます。
そこに車が後ろからやってきましたよー。
廉姫、乗って行きますかと言われてすごい嬉しそう。
この人見慣れないものに対する恐れがないから度胸ありますね。
乗りこんで正座してて「ちょこん」って感じでかわいかったです。
またべーは馬があるからと乗らなかった。
ぶんちゃんも車に乗り込みました。
その時、野党の2人がやってきて、「後の連中は国へ帰した。またべーの弟子になりたい」
と言ってきます。
やとう は おきあがって なかまになりたそうにこちらをみている!
なかまにしますか?
→はい
いいえ
やとう が なかまに くわわった!
やとう は うれしそうに うしろへはしっていった!
そういうわけで城に戻ります。
車に乗って大はしゃぎの廉姫。その後ろを、馬を走らせるまたべー。その後を走る野党。
真一、アキラに言いました。
「もっとスピードだそうよ!」
悪魔じゃ!悪魔がここにおる!
そういうわけでまたべーら、思い切りおいていかれました。
あと車で無理やり城下の中に入ってしまうのがすごいです。
車幅ギリギリじゃねーか!
ムチャするなぁおい。
そういうわけでアキラは、お殿様としばし社会情勢について話しています。
現代にはもう春日という国はないこと、高虎の国もないことを聞いて殿さま、何か決意した
様子です。
おっとー、婚儀を取りやめる宣言だー。
思ったままに生きていくと。
背景には、先に高虎に降伏した国の領主のこともありました。
無血開城したはいいが、高虎に無理難題を押し付けられて結局、一族みな処刑された
らしいです。
最後が同じなら好きなように生きよう、と。
それもいい考えだと思います。
そんな心配をよそにまたべーの家で皆は、カレーライスとビールで盛り上がっていました。
いいのかおい。
またべーが25歳だと聞いて真一、老けてるとめちゃくちゃ空気読めない発言しています。
おい誰かこのガキたたき出せ。
真一、さらにまたべーをムービーで撮影。
なんでまたべーさんは浮かれてるのでしょうかー。廉姫が嫁にいかなくなったからーとか
言って追っかけまわされています。
ま、これくらいは許される範囲でしょうかね。
高虎の方は、「お前との婚儀取りやめにしたもんね。ばっははーい」という手紙を受取って
ブチ切れていました。
戦が始ります。
そういうわけで戦いの準備です。
城にてミサコや真一は廉姫と、現代では家柄に関係なく結婚できること(一部、異常に気に
する人もいますが)を話しています。廉姫にはそれがとてもうらやましかったようで、きっと帰れ
ますよ、あなた達には不幸は似合わない、と励ましてます。
まあ極端なこと言えば明治くらいまでですかね、親の決めた相手と結婚するのが当たり前
的な風潮があったのは(もちろんこの頃には恋愛結婚もたくさんありました)。割と長かったんですよ。
異論あるかとは思いますが。そんな中で珍しく恋愛結婚だったのが豊臣秀吉です。
やってきた高虎の兵は5000ほど。
対してこちらの兵は500。しかもまたべー計算で、女も数に入れてです。
でもまたべーはまったく動じてない。何か策を作ってるみたいです。
…アキラに車で突っ込んでもらうと、割と早く解決するような気がします。(結末先に言っちゃダメー!)
高虎の方では、少し離れたところに松明の明かりが揺れている、と報告が入りました。
高虎はこれをまたべーによる陽動作戦と看破。こちらが慌てて軍を向ければ打って出るつもり
だろうから、寝静まったフリをしていろ、そうすればじれて向こうからやってくるはずだ、と指示。
ところがどっこいまたべーはそこまで読んでいたのです。まさに裏の裏の裏の裏は表って感じで。(多いよ)
この松明はあの野党2人が炊いていて、もちろんそこにほかの兵はいなかったのです。
こうして、誰もいない松明の明かりを見て、いつ奇襲をかけてくるかと一晩中見張っていた高虎の軍。
ざまーみろって感じです。
この様子を、アキラから借りたカメラでまたべーらは見ていました。便利だなおい。
夜が明けました。
またべーは皆を励ましています。
仁右衛門に「おなごにはめっぽう弱い」と冷やかされてますが、それで笑いが起きて皆の
緊張がほぐれたからよしとしようって感じですね。
真一は「お祭りみたい」と言ってます。お前はちょっと黙れ。
合戦が始まって、またべーら奮闘です。
つかこの城、堀じゃないんですね。地続きだから、結構防ぐの大変っぽい。
そんな中真一、様子を見に行くといって出て行ってしまいます。
お前な、遊びじゃないんだぞ。物見遊山気分で行くな。
こういうところがしんちゃんと違って(比べちゃいかんのですが)腹立つなーってとこ
ですね。
真一は戦っている光景を見て立ちすくみ、アキラに連れられて帰ってきました。
何度も言ってるけど遊びじゃないし。お祭りみたいとか言ったら戦ってる人に失礼だ。
アキラはアキラで、こんな戦いになったのは自分が殿さまに、現代には春日という国は
もうない、という話をしたせいでは、と気にしています。
私はむしろ、こっちは話してよかったと思うけど。
それで殿さまが自由に生きることを決めたのだから。
民が犠牲になるとか何とか高虎は言ってましたが、民も、確かに戦争はイヤでしょうが、
誰かの支配下に置かれて恐怖政治なんて望んでないと思うし。
姫の方は炊き出しを手伝っていました。
いやいやいや姫、そのおにぎりでけぇよ!塩きかせるの大事だけどまぶせすぎだよ!
そのおにぎりをこれはでかいとまたべーが手にとって食べて、これはしょっぱいーって
言ってたのがかわいかったです。
高虎の方は、気長に行くと言ってます。
無理に攻めて前の国のように全員死なれては困るから、頃合いを見計らって和睦を
申し出て姫を自分のものにしたいらしい。
あー、バカでも一応学習したんだー。
そういうわけで戦い終了のドラ?だったかな鳴って皆引き上げていきます。
つーかその前にお前ら全員やる気ないだろ。適当に上げ下げしてるだけじゃねーか。
春日の方の手勢が「もうしまいじゃ、帰れ帰れ」ってぶっ叩いてたの面白かった。
緊張感ねぇなー。
今日は無事に終わりましたが明日はどうかわからない、ということでまたべーは、明日の
早朝、自分が手勢を引きいて警備の手数なところから攻め入り、一気に高虎のもとへ行く
という、危険な任務を負うことになりました。
朝なら、昨日徹夜だった上に今日の戦いで疲れて眠っているだろうから、と計算しての
ことです。
けれどもそれは、命の保証がない、生きて帰れないかもということでもあるわけで。
さぁ皆さんご一緒に。
くっるっま!くっるっま!
車で行けばいいじゃなーい。
そうして場を辞そうとしたまたべー。
ミサコが廉に「もう会えないかもよ」と言ってるのはよかったなー。
それで廉、またべーに「武運を祈っている」と言うんですね。
でも真一にはまだまだ不満だったらしい。
またべーを追いかけていって「明日死ぬかも知れないんだよ!」と。
そこストレートに言っちゃだめー!!!!!
「俺は武士としてとても幸せだ」といい、去ろうとするまたべーに真一「最後の最後まで
逃げるのかよ!」と、どっちかというとお前それ自分のことじゃねーかという言葉を投げかけます。
それで結局またべーまた戻ってきて、廉に「約束して下さい。これから自由に生きることを」って
言ってます。
したら廉も「必ず命をつなげ。生きて帰ってきてくれれば自由に生きよう。お前と」って言うの
ですよ。
すっごいいいシーンですよ。
クレしんの方ではなかったですからね。
で。
何とかしてあげたいなと思ったアキラですが。まだ車を出すには思い当らなかった。
ちくしょう。
せめてもということで写真をとってあげてます。ポラロイドー!最近フィルム手に入りにくい
らしいですね。
というかせっかくだから廉とまたべー、ツーショットでとってあげたらもっとよかったのに。
さて夜が明けまして。
またべー、廉姫にもらった手拭いを額に巻いてます。
それでアキラ達に「生きていた確かな証を残せた」と写真のことお礼言ってます。
なんかもう死を決意しまくりで悲壮感がありますなー。
真一、またべーに携帯を見せてるんですね。正しくは何か撮影したらしきものなんですが。
それを見てびっくりしたようにまたべー、いいのかと。
あ、あげるんだ真一。いいやつだな!多分充電切れるから戻ってきたら返してもらうんだな!
そしてまたべーは、何かあったら姫に渡してほしい、と自分が撮ってもらった写真を真一に渡して
るんですね。
出撃の前にまたべー、携帯を見ています。
そこには姫の写真があったんですね。
そうして皆ぞろぞろと門から出て、川上一家も続きます。
ここで彼らは別れました。
んでまたべーらは突っ込んでいくわけですが。
なんか、かっこいいシーンなのに思い切り画面の隅で誰かコケてたような気がする。
その姿を離れたところから車に乗った真一達見てたのですがアキラは、このままでは囲まれる…と
心配しています。
真一、行こう!と言いました。
行こうはいいんですがその窓全開状態はいくらなんでも危ないと思うんですが。
廉姫の方は心配で心配で、殿さまがいる櫓のとこに行きましたよ。
最初ばあやが止めてて、それをふっきって駆け付けたのですが、行く先々で皆が姫が来たと
知って道端に控えちゃってて、いや控えるのもいいけど誰か止めろって感じでした。
またべーの方は囲まれてしまって大ピンチです。
高虎にはまだ遠く及びません。
そんなさなか、ちょっとまったー!とばかりに車がすごい勢いでやってきました。アクセル踏みすぎ
です。空飛びましたがな、車が。
あっという間に敵を蹴散らして、目指すは本陣。
そういうわけで割とさくっとまたべーらは高虎のとこに。
アキラが「ぶつかっても保険おりねーぞ!」とか叫んでいました。唯一クレしんらしいセリフって
感じですなぁ。
高虎とまたべー、一騎打ちになったんですが、結局高虎の方は「どーして姫はお前を選ぶん
だよー」という不純な動機なわけですから、またべーに勝てるはずもありません。
で、首を落とそうとしたまたべーを真一が止めます。もういいでしょ、きっと攻めてこないよって。
刀を振りかざしたまたべーに対してミサコが真一を抱きしめるのですが、どうせなら目をちゃんと
覆うべきじゃないかと思うのですが。
ところがまたべーが切り落としたのは高虎のまげだった。
高虎を討ちとったけど死んではいないから、もう戦いはやめろ、と叫ぶまたべー。
それはいいのですが、まげを切られてザンバラ髪になった高虎が何だか、現代のイケメン
みたくなっているのはどうしたことでしょうか。
引き上げる高虎。
帰り際またべーに「この借りは忘れん。春日の窮地にはきっと駆けつける」と言って去って
いきました。
きっとこの先、お互いの国は支え合ってうまくやっていけたと思います。
クレしんでは終始この高虎がいけすかないおっさんとして描かれていたのに対し、この映画では
最後いいやつになったのがよかったなと思いました。
そうして凱旋です。勝ったのですから足取りも軽い。
真一、またべーのわき差しが欲しい、いやこれは父の形見だからダメとモメてます。
廉姫も帰りが待ち遠しくて走りだしてくるのですね。
この後の展開はクレしんそのままです。
でも、変えられてて良かったと思ったのは、最後廉とまたべーがきちんと気持ちを通い
会わせることができた点。「私は果報者です」と言ってました。
クレしんでは駆け寄ることはしてなかったので。
湖のほとりに立ち廉姫は、「私の願いのせいで真一にはつらい思いをさせてしまった。真一が
やってきた時がまたべーの寿命だった。本当はあの時死ぬ運命だったのだろう。お前は国と
人々、そして私を守る時間をくりた。その日々のために来てくれたのかも知れぬ」と言いました。
ちゃんとまたべーの死を受け入れたのが、やっぱこの時代の人らしいなと思いました。
それで真一は託されていたまたべーの写真を上げるんですね。
フラッシュにびびってすごい顔になってるまたべーですが、それでもこの時代にはそういうものは
なかったのですから、何よりのものとなるでしょう。
そういうわけで川上一家は現代に戻ってきました。
ここで廉姫の表情だけで、目の前で車が消えた演技してました。大変だっただろうなと思い
ますね。
現代に戻った三人は春日城址に来るのですよ。
したらそこに「ありがとう れん」という石碑が立ってました。時を超えたメッセージですね。
そうして真一は学校に向かいました。逃げてばっかりはいられないんだよって言ってましたが
給食のプリン目当てだった可能性もあります。
というか真一君へ。
下り道を降りるのに道のど真ん中を走るのは危ないからやめなさい。
エンディングには、真一が撮影した、という設定でのムービーが流れて面白いです。
それと写真も出てきます。
最後に、廉姫とまたべーの写真が並んで出てきました。
クレしんとつい比較してみてしまいがちですが、そんなに悪い内容でもなかったと思います。
ただまたべーがさわやかすぎるというか。仕方無いのでしょうが、もうちょっとむさい男っぷりを
出してもよかったかなとちょっと思いました。
あとそれと余計なことなんですが、現代で、しんちゃんと(あ、真一君か)すれ違うカップルが
いて真一が振り返ると、またべーと廉姫だった、なんてことがあったらさらに良かったかもなって
思いました。
せっかくスピンオフにするならそういうのがあってもいいじゃなーい。
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