多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→96時間


96時間

10/14鑑賞

 これはね、マジに面白かったです。スピード感があるしテンポもいいし。
 で、96時間だから上映時間も96分なのかなーと思ったら93分…空気読めやぁ
スタッフゥゥゥゥ!あと3分!誰も気づかなかったのか。
 そういうわけで、この時間はダレ感がなくてよかったです。ものすごいハラハラ
しました。
 あと原題はシンプルに「TAKEN(誘拐)」なんですね。邦題の理由は作中でわかります。
でもこれ明らかに「24」を意識してつけられた邦題じゃないかなって感じですけどね…。
CMもそれでやってたし。
「巷じゃ「24」が流行っているようだが、何と次の映画は96時間だ!…おい、よく聞け!
(娘の映像になる)「今からお前もさらわれる」「キャー!」」こんな感じのCMでしたから。
でも私これ冗談でうまいことアテレコしたなぁと思っていたら本当に、父が娘に「今から
お前もさらわれる」って言っててびびりましたよ。ま、このCMは嫌いじゃありません。面白かった。


 物語はさえないおっさんの夢から始まります。
 娘が5歳のころのバースディパーティ、ああこの頃は幸せだったんだなーと思うのですが
私は何より、バースデーケーキの上のろうそくが「5」ってなってて、ろうそく5本立てなくていいし
見てすぐ5歳だとわかるしなんて合理的なんだ!とそっちばっかり感心していました。
(映画導入部!ちゃんと見て!)
 彼の名はブライアン。
 奥さんとは離婚したっぽく、おっさん一人暮らしです。
 
 彼は電器店に行き、カラオケセットを買っています。
 娘の誕生日プレゼントらしいのですが…。
 いやそのセンスどうかと思うよ!?コンポとかさぁ!そういうのはどうなのよ!


 その娘の誕生日パーティが、学園祭かと見間違うほど豪勢な感じでびっくりしましたよ。
どうも奥さんが再婚した相手がものすごい金持ちだったらしいんですが、盛大に人を招いて
やってるんですね。すごかったわー。これなら普通に銀さん達万事屋が紛れ込んでても
わからんな!(いや、飲み食いしてそうだと思って…)
 で、ブライアンもプレゼントを娘、キムに渡そうとするんだけど係の人に、実の親だと言っても
止められてて、この係は気がきかないやつだなーとちょっと思いました。
 そこにキムと奥さんやってきて、キムはめちゃくちゃ喜んでいるのですが、奥さんは「そんな
ものいらないわよ」ときっつい。…別れたのこの性格じゃないんですか?
 ところがそこに、再近相手が馬をつれてやってきて、キム、カラオケマシーンをそこにおいて
そっちへ行ってしまって馬に乗って大はしゃぎですよ。
 あんたな…親の気持ち踏みにじってやんなよ…。
 ここのシーンはブライアンがすごい気の毒でいたたまれなかったです。
 再婚相手だって馬買うのにいろいろ考えたかも知れないけど、ブライアンだって一生懸命
検討して買ったものなのにねぇ。
 まさに親の愛、子知らずですなぁ。
 ちなみに再婚相手はスチュアートというらしいです。…おたくの御親戚に人の言葉をしゃべる
ネズミはいませんでししたかね?(それスチュアート・リトルだから!)

 ブライアンは毎年娘の写真をとってきちんとアルバムにしていました。
 これ以降の活躍はもちろんですが、ここまでのことを見ても本当に素晴らしいお父さんだなと
思いますよ。
 しかもこの後わかるんだけど、娘のためだけに仕事を辞めて今の土地に移って住んでいる
らしいし。
 ここまでちゃんと娘のことを思ってくれてる親ってそういないですよ。

 一人ぽつーんと思い出にひたるブライアンのところに、昔の仕事仲間がやってきて、キムは
綺麗になってたかーとか言いながら盛り上げていたのがよかったですね。
 あと、再近相手のスチュアートのことはブライアンも調べつくしているらしいです。さすが。

 そして仲間の一人が、明日の仕事に一人欠員が出た。4時間で2500ドルだ、やらないかと
持ちかけるのです。
 ドル箱スターの送迎なので仕事自体は単純だし、何よりブライアンに向いている仕事。
 そうです、彼は元CIAなのです。
 あーあれか、こないだどんちゃん騒ぎしてて結局皆死んだやつか。
(バーン・アフター・リーディング)
 いやあんな無能はいないと思いますが、命の危険がないということでブライアンは引き受けました。

 このアイドルはシーラという名前らしいんですがフラッシュで目がシバシバするからちょっと
気をつけてほしいですね。ここのシーン結構きっついわー。
 んでブライアンは極めて控えめに彼女に、「うちの娘も歌手志望なんだけど何かアドバイスを
もらえるかな」って言うのですね。したらシーラは「他の仕事を探した方がいいわ」と言う。
 一見冷たいように見えますが、大変な仕事だってことを言いたかったんだと思います。
 彼女、そんなに悪い人ではないようですから。

 コンサート中はすることないのでブライアン達は仲間と話していたんですが、そこにキムから
電話がかかってきて、明日ランチの予定が入るんですね。
 あと、シーラの曲が聞こえているので「お父さんなんでそこにいるの!?」的な突っ込みが
あったと思われます。ブライアンは仕事だって言ってましたけど、キムにしてみればうらやましー!
ってとこでしょうね。
 パーティの時あんな態度とっておいてこの変わりようは何って思いますが。

 そしてライブ終わったんですが、車へ乗せようとしたときに、ナイフを持った男が襲ってくるの
ですね。
 ブライアンは慣れてますからさっと取り押さえ、何事もありませんでした。
 シーラは彼に大変感謝し、キムが歌手志望だったわねと言って、自分のボイストレーニングの
先生と、マネージャーの電話番号、そして表には自分の電話番号を書いて渡していました。
 優しい人ですねー。

 優しい人と言えば昨日クイズヘキサゴンでやっていたのですが、財布を落として見つからず
困っているおばあさんに1000円貸してと言われたらどうするか、ってドッキリをやってました。
ほぼ全員の出演者がお金を貸してあげる中、上地さんは1万円を渡し、おばあさんが去った後でも
そこらを財布捜してました。さらに、交換したおばあさんの電話に、留守電にメッセージを残し
後日、新しい財布をプレゼントするということまで。こういう親切はなかなかやろうと思ってもできない
ことだと思います。紳助さんも言ってましたが、寸借詐欺といって、お金をだまし取る詐欺もある中
こういう親切が発揮されるのはなかなか難しいことですが、でも本当にいい人なんだなぁと
感心しました。
 閑話休題。

 これでキムの望みをかなえてやれるとウキウキでランチにやってきたブライアンですが。
キムだけでなく奥さん、レノーアもついてきた。しかもしょっぱなかな物言いがきっつい。
 なんだよ柔軟剤みたいな名前しやがって全然性格柔らかくねぇよ。
 
 なんでも、親友のアマンダがパリの親戚の家に誘ってくれた、しいては2人でパリに行きたい
のだけれどもそれには父親の承諾がいると。だからサインして欲しいというのですね。

 ブライアンは仕事上いやというほど危険を見てきていますから、女の子二人旅は危険だ
というのだけれども、キムはパリの美術館回るだけよと言うし、レノーアは「あんた頭固い」って
言うしもう泣きたいのはこっちだよ的な展開になっています。
 しかもブライアンが「考えさせてくれ」って言うと「サインしてくれないのね!」っていって
怒って2人とも帰りました。
 お前らはとりあえず話を最後まで聞け。
 ちなみに私もまったく安全だと思いません。少なくとも保護者が一人ついていくべきだと
思います。
 
 そういうわけでいろいろ考えたブライアンは、こまめに連絡をさせるという理由で旅行を許可
します。
 自分の電話番号がメモリされた携帯も渡しました。
 レノーアはまだ、店でサインすべきだったのよ、ときっついことを。
 ブライアンが「それなら先に相談すべきだ」と一言。確かに!

 さてそういうわけで旅行となるのですが。
 たまたまバックの地図を見たブライアンは、美術館巡りどころかこれヨーロッパーのライブ
ツアーおっかけじゃねぇかふざけんなということに気づいて驚きます。
 つまり、これじゃあとうていサインしてもらえないから騙したらしいんですね。
 スチュアートが一流のホテルを各地で予約してるから安全、らしいですよ。
 まあ…こういう、世間の怖さをナメてる人達は痛い目に遭わないとわからないと思います
けどね。
 私はこの後のアマンダとキムの行動を見て、二人に対する同情心はきれいさっぱりなくなり
ましたよ、ええ。
 
 さてパリについてめっちゃうかれてる2人。
 しかもアマンダ曰く、親戚はマドリードにいってるからいないとのこと。完全に二人旅です。
そこに、ピーターという男が声をかけて来て、タクシー高いから相乗りしようよ、と言ってきます。
アマンダ、何の問題もなく提案に乗り、ホテルの前にタクシーを乗り付けただけでなくピーターに
泊まっているフロアまで教える始末。
 …つかフランスはイギリススタイルだからアメリカでは6Fでも、フランスでは7Fになりますが。
あとから侵入してくる賊らも迷ったりしたんでしょうか?
(ヨーロッパはイギリス方式(2階をファーストフロアと数える)が多いので注意)

 さらにアマンダは、そのフロアが貸切で自分達だけであること、旅行は二人旅であること
なども軽々しく教えてしまっています。アホです。完全に、犯罪者に狙って下さいといわんばかり
です。
 実はこういうのは日本人旅行者に非常に多い被害です。海外で親しげに声をかけてくるのは
ほとんど犯罪者だと思っておいた方がいいです。
 そういうわけでピーター、誰かに連絡。非常にやばい展開です。

 部屋に入って音楽を大音量でかけてはしゃいでいるアマンダ。
 流石に少し危ないと思っているキム。
 着信しているのに気づいて、奥の部屋に移動し、ブライアンと話をしている最中にそれは
おこりました。
 彼女の目の前でアマンダが何者かに拉致されたのです。
 驚きつつも伝えるキム。

 この後ブライアンの行動は早かったですね。
 素早く録音装置を携帯につなぎ、「旅行のことを誰かに話したか」と聞いてピーターの情報を
聞き出しました。そして犯人は何人だと聞き、ひとまず寝室のベッドの下に隠れろと指示。
 それからこう言いました。
「いいか、お前も捕まる。よく観察しろ、携帯をおいて犯人の特徴を何でもいいから言え」と。
 どうしようもない事態に対して覚悟させたわけですね。
 電話の向こうで娘がピンチになっている、どれだけはがゆい思いだったかと思います。
 そうしてキムはさらわれていくのですが、ヒゲ、180cmくらい、月と星のタトゥーがある、と
叫んでました。
 犯人も携帯電話に気づいたらしく、声をひそめてブライアンの方をうかがっていたんですが、
ブライアンは「お前が何者なのかは知らない。お前の目的も知らない。金はない。だが俺には
特殊な能力がある。お前達を震え上がらせる特殊な能力だ。娘を解放するなら見逃してやる。
だが、解放しないなら必ず探しだし、殺す」と伝えます。
 犯人は「Good luck」と言って切りました。
 高遠さん!あんたのパクられてるよー!(誰でも言うんだよこれ!)
 
 こっからのブライアンの行動はすごいの一言。
 サムに音声を送って解析を依頼しつつ自分は、スチュアートのところにいって事情を話し、
プライベートジェットを手配しろと言うのですね。
 このスチュアートもいろいろとうしろ暗いところがあるようなのですが、どうも誘拐はそれには
関係ないらしい。
 キムが誘拐されたと知って驚くレノーア。だから言っただろうが!危険回避のプロの言葉を
なめてかかるからそういうことになるんだろうに。
 この奥さんもろくでもない相手と再婚しちまったもんですね。確かに帰りを待つのが毎日
つらくて耐えられず離婚したというのもわかるけども。

 そこにサムから連絡が入り、犯人達の言葉はアルバニア語であること、ロシアの犯罪の温床
地帯であり、ノータッチなこと、そして人身売買の組織が関わっており、旅行者をさらっては
麻薬漬けにして売買しているらしいということがわかります。
 嘆くレノーア。
 つーか旅行させるのにこういう情報すら調べていなかったのなら、親たる資格もないと
思いますけどね。渡航情報くらいは調べろ。こういう犯罪起きてるならのってるはずだから。
 96時間以内に見つけなければ永久に戻らない、とブライアンは決意しました。
 自分が必ず救ってみせる、と。

 機内で犯人の声を繰り返し聞いて覚えてるブライアンがすごかったです。
 映画冒頭はほんとうにさえなくてどうしようもない感じだったおっさんがキリッとしてかっこ
よく見えて来てすごいと思いました。

 ホテルにさくっと侵入成功したブライアンは、彼女たちが借りていた部屋に入り、犯人の足取りを
見つけようとします。
 壊されたキムの携帯のメモリは無事だったので、早速それを解析。
 ピーターは用心深いやつらしく、写真は残っていませんでしたが、アマンダとキムを撮影した
時に、近くの電話ボックスにピーターの姿が映っているのをブライアン発見しました。流石!
 
 で、張り込みしてピーターを見つけたのはよかったけどちょっと焦り過ぎたなぁ。
 仲間に妨害されてしまって、ピーター自身は逃げる途中でトラックに轢かれて死にました。
 手がかりが途絶えたか!?と思ったのですが…。

 パリで勤務している昔の仲間と話してるんですが、彼は管理職だそうで、もうぜんっぜん
使えない感じ。
 むしろ「おいおいー、俺がここにいる間はもめ事はやめてよー」って感じです。踊る大捜査線で
言えばスリーアミーゴスの署長タイプ。あの人一番使えなかったもんなぁ…。課長はあれでも
いいとこ何度か見せたけど。
 そういうわけで、友人から警察が手が出せないという組織の滞在先を一応聞きだしまして。
 
 彼が次にしたことは、アルバニア語を話せる人間を雇うことでした。
 まず車の中に待機させておき、自分は雑踏にいる売春婦に声をかけていく。つまり、わざと
絡んで、トラブルになると出てくる組織の下っ端をおびき出したわけです。
 それで盗聴器をつけて車に戻り、会話を雇った人間にきかせた。
 彼は事情がわかっていませんから「大したこと話してないですよ?バカヤローとか、
ソーセージで胸焼けしたとか…まだ続けますか?」とか言ってる。
 まあ彼にしてみたら「これこれこういうことを話していたら教えてくれ」と言われたらもっと
効率よく訳せますよってことなんだろうけど、ブライアンは事情は知らない方がいい、と
言いました。確かに。

 それで、建設現場に行く、新商品が問題を起こしていると言っているということを聞いた
ブライアン、彼をおろして車を走らせます。まあ建設現場と聞いただけでどこかわかると
いうのはすごいと思いましたがよく考えたら尾行してるってことなんだろうな。

 というわけで他の人間にうまくまぎれて作業員のフリをして潜入したブライアン、銃撃戦に
なってしまいましたがそこで、麻薬漬けになっている同じくらいの少女を連れて逃げます。
彼女が、キムのジャケットを持っていたからです。
 ここのカーチェイスは迫力あっていいんだけども、残念だったのはどの車も同じような
感じで、今ブライアンの車がどういう状態になってるかが非常にわかりにくかった点。
ピンチなのはわかるんだけど、あ、落ちたと思ったら敵のだったりとかして。
 まあなんとか逃げていきましたけどね。
 あとあの友人がつけた尾行にもちゃんと気づいていて、それをまいて中指立てて逃げて
いったのは面白かった。

 それでブライアンは仕事の時に使っていたなじみのホテルに腰を落ち着けて、彼女を
介抱してました。
 で、友人が呼び出して、強制送還になったからとっとと帰れってーわけですよ。あんた
ここまで来て娘のこと諦めて帰れってか。じゃあ自分の子供が同じようなことになったら
はいそうですかって帰るんかい。
 この会話は電話でなされているのですが、友人は逆探知をかけてブライアンの位置を
良り出しているんですね。
 それで勝利宣言していたんですが。
 逆探知で突き止めたところには携帯と無線がおいてあった。
 つまりブライアンはこうなることを読んでいて、離れた場所から無線で携帯に音声を飛ばして
いたわけです。さすがこっちの方が一枚上手だな。管理職でカンが鈍りましたね、この
友人も。

 そんなこんなの間に、連れてきた彼女が目を覚ましましてブライアンは、ジャケットをどこで
手に入れたかを聞きます。
 彼女は、赤いドアの家に連れてこられた時に、キムが自分にかけてくれたと言う。
 ブライアン、いよいよ核心へ。時間も残り少ないですからここからまいていきましょう。(台無し)

 彼は友人からもらっていた名刺を持って堂々と警察を名乗ってそこに乗り込んでいくん
ですね。
 犯罪組織の真っ只中ですよ。CIAとかFBIの職にあっても単独ではなかなかできること
ではないと思います。

 ここで彼が得た情報は3つ。
 1つは、あの「Good Luck」と言った犯人がいたこと、もう1つはアマンダは麻薬を注射されて
死んでいたことです。つか銃撃戦になって犯人達を射殺し、部屋を探しまわるのはいいけど
他の女の子達を解放してやれよ…とは思いました。まあ騒ぎになって警察が踏み込んできたら
堂々と保護出来るでしょうけどね。
 そしてもう1つの情報。
 警察のマコンという人間がこの組織とつながっていた、ということでした。
 つまりあの友人もつながっていたも同然ということです。だからブライアンに対してまったく
協力的ではなかった。

 ここの、「Good Luck」犯の見つけ方がすごかったですよ。
 アルバニア語であらかじめこれに該当する単語を見つけておいて、「これはどういう意味だ」
と聞いたわけです。そうしたらある人間が「Good Luck」と言ったのが電話で聞いた声と同じ
だった。だからわかったと。すごいっすねーさすが。

 犯人の一人をトッ捕まえて拷問で話を聞き出しているのですが、キムは人身売買のオーク
ションに出されているということで、サンクレアなる人物を聞き出したブライアンはそのまま
友人のところへ。
 彼を脅してブライアンの住所とかを調べ出します。
 ここで、ブライアンが到着していて帰宅した友人が警戒して拳銃を洗面所から持ち出して
くるのですが、ここでもブライアンはそれを見越していて、とっくに弾を抜いて元の場所に戻して
たんですね。で、弾が入っていない銃の重さを忘れたみたいだな、って言っててすごかった。
 とにかくもう現役時代よりもアンテナが研ぎ澄まされてるなって感じでした。
 
 そういうわけで平然と会場に乗り込むブライアン。
 なんかもうどこにでも入れるのが当たり前のような気がしてきた。
 そこのオークションでやっとキムを見つけたブライアンは、客の一人を脅してキムを落札
させるのですが、ふと気が緩んだか、つれて出たところで襲われて昏倒です。
 最後のツメが甘かったなー。

 捕まえられて、お前は誰だ、何が目的だと聞かれるんですが。
 娘さえ返してくれれば金は払うという彼に連中は、もう落札されたからダメだと言う。
いや、落札したの、このおっさんですよ?頑張って落札したんですよ?じゃああれか、
落札の権利を持った方が辞退されましたので次に入札されたあなたに権利があります
とかいって金支払わせて娘は返さないパターンか!(どこのオークション詐欺だ)
 ともかくここで彼はピンチになるのですがまだあきらめなかった。
 なんとか反撃してここを脱出。
 キムが乗せられた船に向かいます。

 この船の中の乱闘はまあまあって感じだったかなぁ。
 そんなに緊迫感ないっていうか、ちょっと悪役が「そんな探し方せんやろ」という、
警戒心なさすぎな警戒っぷりだったのでちょっとなーって感じでした。
(死角に隠れてる可能性あるのに、窓からのぞいて誰もいなかったらそのまま入って
くるとか)
 ともかくそういうわけでやっとブライアンはキムを取り返したのです。

 空港に戻ってきてキム、ブライアンに「今日はお父さんと過ごす!」というかと思いきや、
レノーア、スチュアートと帰って行きました。ブライアンはタクシー拾って一人帰宅。
 あれぇぇぇぇぇぇぇ!?


 ま、まあ後日2人でシーラのもとを訪ねていたので、それなりにキムはブライアンを
見直したんだとは思うのですが…。
 ちょっと帰ってきてからのアレは、「もう少しお父さんに優しくしてあげて!」って感じ
でした。

 FBIとかCIAの人が日本人を見ると、本当に個人情報だの個人の安全に対して警戒心が
なさすぎると思うんだそうです。
 チャイムが鳴れば半分くらいの人が簡単にドアを開けてしまう、旅行先で開放感に浸り
すぎて旅行者丸出しではしゃぐ、見ず知らずの親切な人に平気でついていってしまうなど。
日本の文化がそうさせたという面もあるかも知れませんが、この映画を見て思ったのは、
ブライアンのような人がお父さんであれば、犯罪はもっと減っているということです。
 犯罪被害にあってからどんだけ自分の不注意さを悔いてもどうしようもないので、海外旅行に
行く際にはぜひこの映画を思い出してみてください。決して他人事ではないと思います。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→96時間