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マイケル・ジャクソン
THIS IS IT

11/3鑑賞

 これはすごい人が多かったですねー。公式サイト見たら劇場によっては延長公開が決定と
なったそうですが、わかる気がします。
 全体的にミュージックビデオの作りになってるんですが、本当に面白い。これはテレビ
画面でDVDで見たら(DVDになるのか知りませんが)もったいないですよ。
 ミュージックビデオですから、突っ込みとか見どころとかないようなもんですが、つらつらと
思ったところを紹介。

 4/15の映像でダンサー達が、マイケルは皆の憧れ、一緒に踊れて楽しいってコメント
しています。
 中には、人生で前向きになれる何かを探してる、自分の人生に意味を見つけたかった
という人がいて、そういう人もいるんだなぁと思いました。

 ライブでの登場に、ライトマンという、キラキラ映像が映り込むミラーでできたものが登場して
その中からマイケルが登場する仕掛けらしいです。すげぇ!
 あと、ライブの様子見てると、マイケルは実際歌ってるんでしょうかね。ダンスもやって
歌も歌うってすごいなぁ。
 口パクしてる人も多いって聞くのに。
 
 で、バックダンサーに、猿ロックのサルみたいな人がいるんですよ。
 銀髪にバンダナ。
 もうそう思ってしまったらそうとしか見られなくなってしまって、彼が出てくるたびそっち
注目してしまってました。
 この人はメインダンサーっぽいらしくてちょくちょく見かけました。

 ダンサーも踊るだけでなくて歌も要求されるし、雰囲気をうまくつかみ取る技術も必要って
すごいですね。
 女性ダンサーとかすごい才能あっても、華がないと採用されないらしいです。
 
 で。
 マイケルが指さすと、ダンサーが奈落からステージに登場する仕掛けがあるんだけど、
「トースター」って呼ばれてるらしい。
 ただ飛びだせばいいってもんじゃなくて、姿勢はこうだとか、こういうポーズでだとか
細かく決められてて、こだわりすげぇなって感じでした。

 ミュージックビデオで、11人のダンサーを1100人に見えるようなCGとかやるらしいん
ですが、増やすのはいいけど、サルみたく、髪型に特徴ある人がいるから逆に増やして
ることが丸わかりなので、そこはもうちょっと気を付けた方がいいんじゃないかなとか
思ったりしたんですがね。
 まあそういうのはチェックしてれば気づくだろうから直したりするんじゃないかなと
思います。

 それと床にバミが貼ってあって、ああ、こんな人たちでもやっぱちゃんと位置を
指定するんだなと妙なとこで感心してました。むしろこういうステージだからきちんと
指定しておかないと危ないですわな。

 私は曲わからんのであれですが、シカゴの映像が入ってる曲がありますか。それの
シーンが次登場するのですが、映像が流れてその続きでステージで曲が始まる
って感じで、マイケルは、自分が客の方を向いたら始めるんじゃなくて、自分でキューを
出すって言ってんですね。それが、映像からスタジオに切り替わる部分がわかるかい
ってスタッフは心配してんだけど、雰囲気でわかるよ、とマイケルは言ってて、流石は
プロって感じでしたね。
 いやいや本当にすごいですわ。
 ミュージックビデオあまり見たことないからそれが曲にうまく挿入されてるのは楽しい。
で、物語の中のマイケルは無事逃げ切れたのでしょうか(笑)。

 スタッフも、マイケルは自分の曲を熟知していて、自分ですべて指示を出すから
助かるみたいな話をしているんですね。
 キーボードの弾き方にもこだわっててすごい細かな指示をしてて、余韻が欲しいとか、
ちょっとしたことでも指示するのは、他の人にはそう簡単にマネできないなぁと
思います。
 スタッフ側も一生懸命応えようとしてて、具体的な言葉での指示が欲しいって言って
ました。月光に光る感じって言われてわかるのすげぇ!って思いますが。

 ジャクソン5の歌を歌うところでは、マイケルが急に歌をやめて、何かと思ってたら、
耳から聞くやつがありますよね。
 あれの返しが大きくて自分の歌声が聞こえなかったらしい。
 なるほどー。
 あれって音楽と歌を合わせるためにつけてると思うんですけども、確かにライブって
音でかいから大変そうだと思います。

 それで、女性と2人で歌う歌があるんですが、素敵な曲だなーと思って聞いていたら、
最後までフルで歌い終わって、「フルボイスで歌わせないでよ」って言ってたのは笑った。
ただの音合わせ的なものだったらしいんですが、ノリで歌ったらしい。マイケルらしい
シーンだなぁと思いました。

 さてさて。
 スリラーの曲に入りました。
 新しい映像ってことですごい楽しみにしてたけど、結局かなわなかったんですよね。
 3Dとか言ってたけど、これDVDになったらフルで見られるとかないんでしょうか。特典で。
見たいなぁ…。
 今回ここで披露されていたスリラーの映像は、言ってみればゾンビに扮した人達が
ゾロゾロ出てくる点では変わり映えはないんだけど、映像の面白さ、迫力が段違いですね。
なんていったらいいんだろう…。きれいなゾンビ映画?すごい表現しにくいんだけど、
これがDVDで単品「スリラー」として出ても買うだろうなって感じ。面白い。というか設定が
中世なのかなぁ。それっぽいゾンビが多かったけど。
 しかも普通に曲終わると思ったら、いきなり曲調が変わって、空から大量のゾンビが降って
くるみたいなシーンがあって。一部ドレスがまくれ上がってるゾンビいましたが大丈夫
なんですかね…。ま、ともかくこれはすごかった。

 あと花火もすごいです。見てて派手だなーと思ったのにスタッフが平気で「これ10倍に
出来る?」とか聞いてて。それとファイヤースクリーンというものが登場するのですが。
 火が爆発したり燃えてるように見えるスクリーンなんですね。これはすごいわー。ステージ
上では炎使うの危ないけどこれなら十分代用できると思いました。本当にも燃えてるかと
思ったもん。

 ビートイットでは、マイケルを上にのせたクレーンが動くのですが、安全のために歌の前に
試乗してくれってスタッフが言ってて、別のスタッフがマイケルに「命知らずのマイケル」って
囁いてたのが面白かった。そういう風なことが気軽に言える関係というのはいいですね。
 で、動かしながらスタッフが「そこ一番低いとこね!もっと高くなるよ」と言っててマイケルが
「なんでそんなこと言うの」って言ってたのも面白い。
 こう言っちゃ失礼だとは思うんですが、かわいいなぁと思いました。
 この曲で、ギターのおねえちゃんが、下からの風にビュゥゥゥゥゥと吹かれながら演奏して
いたのがメチャクチャかっこよかったです。

 スタッフはマイケルは完璧主義者のパフォーマーだ、と褒めています。
 すごいこだわるからこっちも応える、って。
 
 んでいろいろな曲が流れまして、最後に、heal the world が流れます。
 マイケルは自然の美をとても尊敬していて、だからこそ今の環境破壊に怒りを覚える
と言っています。アマゾンの森林伐採があまりにもひどいと。
 それでこの曲で環境を守ろうと伝えたかったみたいなんですね。

 美しい自然の中で蝶と戯れる女の子が登場します。
 その子は森の中に寝転がって、つかのまの転寝を楽しむ。

 ステージの方ではマイケルが歌ってますがその背景は、焼かれた森と、ボロボロになった
人達に扮したダンサーが登場。

 映像の中の女の子が目を覚ますと森は一変していて、大きなブルドーザーが木々を
なぎ倒してしまっている。
 女の子は小さな木を助けようと、根を懸命に掘り出すのですが、そこにブルドーザーが
迫る…というところで、ステージでは実際にブルドーザーが登場して、マイケルギリギリの
ところまで迫ってくるんですね。これすげぇわー。

「みんな、「誰かがやってくれる」って言う。誰かって誰?
 僕らが始めよう」
 この曲はそう締めくくられます。

 練習も終わって皆スタッフで声を掛け合ったところで映画はエンディングに流れ込みます。
 全体的にほぼ音楽が流れてマイケルの練習映像が見られます。
 私はあまり曲自体知らないですけども、これを見てると本当に究極のエンターティナーって
いうか、とにかく、人を楽しませることが純粋に好きだったんだなぁって思います。
 急逝されてしまったのは本当に残念ですが、これからもマイケル・ジャクソンの音楽は
人々に愛されていくのだろう、そう思いました。
 
 マイケルが言っていたように、誰かがしてくれるではなく、自分達がしていかなければ
ならないことがある、大切なことですね。



 It all begins with forgiveness, because to heal the world, we first have to heal ourselves.
(全ては許すことから始まるのです。世界を癒すためには、まず、自分自身を癒さなければならないのです)
(Heal The Kids - Oxford Speech)



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