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ハリーポッターとアズカバンの囚人

7/14鑑賞

 今回のハリーはちょっと違う、というのが映画のキャッチコピーですが、確かに違うと
思いました。かなり腹黒く…ゲフゲフッ…。

 あいも変わらずダーズリー家にいるのは変わらないのですが、立場が今までの各下から、
家族のすぐ下あたりになったかも…?召使のように使われているけども、おじさんらはハリー
が魔法使いになっているので、こちらの世界では魔法を使うのは禁じられているのを知り
つつも怖がっているみたいです。まあ怖がれ怖がれ。今までしてきた仕打ちが大きければ
大きいほど仕返しが怖くなります。自縄自縛ですね。
 一方ハリーのことを知らないおばはんが訪ねてきてのん気にハリーの両親批判なんか
したもんだから、風船のように膨らませられて飛んで行きました。ということはこのおばはんは
世界で初めて何も使わず自力飛行した人間なのでは!?ギネス申請ですよ奥さん!

 そんなわけでハリーは腹を立てて出て行きますが、ホッとしたのは住まわせていたおっさん
らもかも知れませんな。
 そんで町でさまよっていたらあれですよ、生臭い風がピューと吹いて公園の遊具がガタガタ
揺れて。これがジェイソンの映画ならハリーは第1の犠牲者となってるわけですが、そんなこと
したら大変なので大きな野犬の登場です。(別にハリーを助けたわけではない)
 なんかえらい不自然な登場の仕方ですがいいんです。間違いない(長井秀和風)。
 野犬に気を取られている間にネコバス…ではなくてナイトバスの登場。このナイトバスってのが
またよく考えられていて、人から見えないのはネコバスと同じ。ちょっと違うのが、物理的に
物をすり抜けられないみたいで、道を歩くばーさんを認識した瞬間から急ブレーキかければ
いいものを直前でかけるからハリーがバスの窓に激突したり、本物の市内を走るバスの間を
すり抜けるのにほそーくほそーくなってみたり。まあ運転乱暴なところも違うかな。
 でもこのバス乗ってみたいですねー。いつまでもセリフを覚えずメモを読み上げる車掌さん
とか、ヨロヨロしながらハリーの鞄を持ち上げる車掌さんとか、車内で仕事せず殺人犯脱獄の
新聞のん気に読んでる車掌さんとか楽しそうです。
 ちなみにキップ発行する奴が「千と千尋の神隠し」の、最後らへん銭婆に会いに行く汽車の
車掌さんと同じやつでちょっと嬉しくもあり懐かしくもあり。

 さて割れ鍋宿?につくと、丁寧なんだか乱暴なんだかわっかんねー宿の人がお出迎え。
昔さんまさんがよくネタにしてたフィリピンパブのような。「お客様、よくいらっしゃいました、座れ」
みたいな。
 そこで大臣が、あの例のふうせんおばさん(なんか違う…)の処理をしておいたことと、新学期
の教科書を用意しておいたことを教えてくれますが、魔法省のお偉いさんがハリーのために
いろいろ骨を折ってくれるのってあからさまなひいきでは…?両親が有名で慕われている人
だからなんでしょうか?
 日本の大臣もこんぐらいやって欲しいもんですが(笑)。
 あとハリー君。新しい教科書に興味があるのは結構ですが、魔法界のものなんだから、
開けない方がいいですよって言ってる間にあけて大変なことになってるよこの人は。

 とりあえずここでのポイントは一つ。ロンのお父さんがハリーに警告します。脱獄犯、
シリウス・ブラックを探してはいけない。彼はハリーを狙っている、と。
 彼はあのえー…名前忘れました(言ってはいけないんじゃなくて)…ああそうそう。ヴォル
デモートでしたか、あれの弟子だそうです。怖いですねぇー。(お前の忘れっぽさの方が
怖いわ)

 さて楽しく楽しくホグワーツへ出発。えらい満席なので席で寝ていたルーピン先生と
相席に。…こちらの方々は寝るときは頭からマントかぶって寝るのが習慣で?なんか
えらい息苦しい寝方ですなぁ。あと席がないのは全部ボックスタイプになっているこの
列車にも問題あるかと。
 ロンやハーマイオニーと楽しく話をしているハリー。と、突然電車が止まります。あれ
ですな、テリーマンが犬を助けるためにとめたですよって一体今時何人がこのネタを
わかるというのか。
 電車の窓が凍りつき、不審な気配が漂いはじめました。こういう雰囲気イヤですよ
ねぇー…。私ならまず間違いなくそこに寝ている男を疑いますけど(笑)。ホラーだと
それが殺人犯だったりするんですよね。…キミはどうしてもホラーにしたいようだな。
 ドアの向こうに現れたのはイカ君!…いや、タコ君!違うな。なんかカーテンかぶって
遊んでいたら墨汁がたれてきて真黒になりました、みたいな化け物が(むしろコントだ)
ドアを開けました。うーん私は怖がりなのでとって押さえてあけないようにしますが。
 カーテンオバケの名はディメンター(吸魂鬼)。脱獄犯シリウスを狙ってきたはずが
なぜかハリーにターゲットロックオン。危ないところでルーピン先生が助けてくれました。

 ところでこの先生、やたらチョコレートをポケットから出すのですが、いっつもポケットに
突っ込んでいて溶けないのか?

 ホグワーツについて晩餐会をやっているところに、ちょっと前髪おろしてかわいさ演出?
のドラコ君がハリーをからかいます。ここでロンだかハーマイオニーが「シャラップ!」と
言ってるんですけども、字幕では「地獄耳だな…」となってました。ちょっと意訳しすぎじゃ
ないですかね?
 ともあれ、新任の先生紹介です。ルーピン先生と、新しくハグリッドが先生に就任。
さあ楽しくなりそうです。
 ここで注目。スネイプ先生が何故か非常に嫌な顔をして、拍手もちょっとやっただけで
すぐ手を置いてしまいます。これがのちのち重要な伏線となってきます。
 そして校長から一つ注意が。シリウスがこの周辺をウロウロしているため、ディメンターが学校の
警護に当たっているとのこと。聞こえはかっこいいですが、のべつまくなしに襲ってくる
んじゃ警護というよりテロリストが取り巻いているだけのような。
 どうでもいいけど寮に行くための扉にいるオペラ歌手目指してる女。毎日毎日ダミ声で
ガラスコップ割ろうとしてるわけですか。いい迷惑ですな…。

 新しい授業が加わりました。その名も「占い学」。確かに、魔法使いが水晶を見ながら
占うというのは定番ですが、この先生に占われたら生きる気力をなくしてしまいそうです。
退屈しながら授業を受けてたロンとハリーの間にいつの間にかハーマイオニーが。いつ
来たのかとロンは驚いていますが、ハーマイオニーは「ずっといたわよ」と涼しい顔。ただ、
何かペンダントのようなものをしまっていましたから、何かあるんでしょうね。
 あとイギリスの皆さんへ。紅茶の葉占いというのは古くから存在する占いですが、そんな
汚い飲み残しするくらいならちゃんと濾せ。

 ハグリッドの授業は楽しい野外授業。バックビークという、鳥と馬を足して2で割ってそこに
鷹を加えたような生き物と会います(鳥やん)。…えーこの映画3作目になるわけですが、今まで
ハグリッドの飼ってきた動物でトラブルにならなかったためしがありません。
 それはともかくこのバックビーク、見た目は怖いですが手なずけるとかわいいです。背に
乗せて空を駆け湖面ギリギリを駆け、なんとタイタニックごっこをして遊べるほどです。
 ハリー…キミ、タイタニックみたやろ。こっそりあのポーズしてたやろ。
 まあドラコ君が下手に手を出して痛い目にあうのもまたいつものことですな。どうしてこう、
この子はそうやって痛い目見てきているのに学習が出来ないんでしょう。もう天然系としか
いえませんが。天然系、天然系、ドーラコッ式ー。

 次は新任ルーピン先生の怖い物を克服しようという授業。せんせー!それは「饅頭怖い」
でもいいんでしょうかー?(誰も落語をやれとはいってない)
 ボガートというマネマネオバケを使ってやるみたいですけど、覚える呪文は一つ。
「リディクラス」、恐怖を笑いに変えるための呪文。
 そしてここに最大の伏線とお笑いが。
 キャー、スネイプ先生最高!
 というかあの役者さん、地はどうなんでしょうかね。地のアラン・リックマンはどういう人
なのか見てみたいです。

 さあ自由な外出の時間がやってきましたが、ハリーはおっさんのサインをもらい忘れて
いたので外出できません。出て行く前に脅して書かせればよかったのに。
 まあルーピン先生と、ハリーの両親について話が出来たので良かったのではないで
しょうか。
 しかしそんな平和な学校内でもついに事件が。
 あのクソうるさい扉の女の絵が切り裂かれていたのです。これで寮に入れないって、
一体ここのセキュリティどうなってんねん。シリウスの仕業だそうですが、そうすることの
意味が真剣にわかんないです。寮に入れたくないとかなんかあるんですかね。

 ちなみにスネイプ先生は、ルーピン先生がシリウスを城内に入れる手助けをしているの
ではないかと疑っています。確かに、新しく登場したキャラって何かしらの伏線ですから
ねぇー。身も蓋もないが。
 翌日の授業ではルーピン先生は出てこず、スネイプ先生が担当。オオカミ人間の話
です。オオカミ人間というと昔スマップの誰だったかが主演していたドラマで、女に触られる
だか何かするとオオカミになってしまうというものがあったんですが、今時それを思い出す
人はあまりいないかと思います。
 話を元に戻しまして、オオカミ人間というとあれですね、満月を見れば変身するけども
病気が進むとハゲ頭でも変身する…わけはないので信じないようにしましょう。

 さて恒例のクィディッチです。今回は話に大きく関係してこないので、入れる必要があるのか
疑問ですが、まあまたハリーの独断場で、そんであの光る金の玉(そういういい方はやめなさい)
を追いかけていって、彼はオオカミの影を上空に見ます。こんなん誰かが手で犬の形して
ライト当てたら出来るやん、とかつまらない突っ込みを入れに来たのかしりませんがディメンター
登場。要するにハリーは金の玉を追いかけすぎてテリトリー内に入ってしまったわけですね。
 ディメンターに襲われて墜落するハリー。ここはちょっとホラーテイストでした。
 ハリーは校長のおかげで無事だったもののホウキが粉々。これではクィディッチには出られ
ません。
 というかお前、両親の財産あるんだから買えよ…。原作第1話の設定忘れられてるんでしょうか。

 季節は流れて冬。相変わらず外出できないハリーですが、透明マントを着て出ようとしたところ
ロンの双子の兄にとっ捕まります。と思ったらいいものをもらいました。城内で誰がどこにいるか
がわかるリアルタイム人物地図。どこからか「ハイ、タケコプター」という声が聞こえてきそうです。
 しかもこれ便利なことに、呪文を唱えると文字が現れ、また別の呪文を唱えると文字が消える
というシロモノ。見つかってもごまかせるからいいですね。でも消えてる間に誰かが間違えて
メモ用紙にしてしまったら目も当てられないでしょうな。

 この地図を持ち、脱出したハリーは、学校の先生や魔法省の大臣が集ってシリウスの話を
しているのを聞いてしまいます。
 シリウスはハリーの両親が身を隠した場所をヴォルデモートに教えただけでなく、その親友で
あったペティグリューを殺した。発見されたのは彼の指一本。
 ハリーの両親を死に追いやったのはシリウス。ハリーの、名付け親でありながら。
 ハリーはシリウスと戦う決心をしました。まずはディメンターを追い払う方法をルーピンに習います。
「エクスペクト・ペトローナム(守護霊よ、来たれ)」、この呪文と強い心が光を生み出し、ディメンター
を追い払うのです。
 そしてその一方で、バックビークの死刑が決まってしまいました。
 悪いことは重なるものです。

 ところでロン君。キミの寝ぼけは私なみにひどいです。でも「タップダンスを蜘蛛に踊れといわれ
たんだ!」と言うロンに「きっぱり断れ」と返すハリーもハリーです。ロンは「明日になったら断って
やる」とか言ってましたがキミはのび太か。
 ふとハリーは、例のリアルタイム地図にある名前を見つけました。「ピーター・ペティグリュー」。
 居場所にたどり着き、すれ違ったのですが、足音は聞こえるものの姿は見えず。でもこの
足音って随分体重軽いみたいですが。言うなればゴキブリのような。(ガサガサ、ガサガサ)
 さてペティグリューをゴキブリ扱いしたところで全身真黒の男が突然登場、と思ったらスネイプ
先生です。
 先生お願いだから振り返ったらそこにいる、というジェイソンのような登場の仕方はやめて下さい。
あと黒は保護色で見えません。全身電球つけろとは言いませんから、生徒の近くまできてから
明かりつけるの辞めてください。

 リアルタイム地図が見つかって取り上げられるかと思いきやさすがは双子の兄が持っていた
地図。一筋縄ではいきません。スネイプ先生が、秘密を暴露させる呪文を唱えても、「スネイプ
先生へ、尊敬の意をこめて。それから、他人への干渉もほどほどに」といった言葉が出るように
なっているようです。これはいいですね。売り出したら売れるんじゃないでしょうか。
(うん、その前に作れないから)
 地図はルーピン先生が没収。ただし彼はハリーが言った「ペティグリューの名前が出ている」
という言葉に眉をひそめます。何か心当たりがあるのでしょうか?
(補足:ここで疑問に思ったのですが、スネイプ先生に敬愛をこめて。そしておせっかいもほどほど
に、というメッセージのところで出てくる、「ムー二ー、ワームテール、パッドフッド、プロングス」。
最初何のことかわからなかったのですが、ワームテール→虫のようなしっぽ、ということから
考えたのですが…もしかして飛び出せいたずら4人組のニックネーム?で、疑問に思って映画を
何回か見たんだけど、字幕では「スネイプ*先生*に敬愛を…」となってるけど、英語では確か
そうは言ってないんですよね。セブルススネイプー、おせっかいもほどほどにしときなよー、っていう
感じなんですが。んでさらに調べてみたらやっぱりそうでした。
 いきなり4人組のニックネーム出されても…分かるのはスネイプ先生だけだよ/笑)


 またまた占いの先生登場ですが、彼女はハリーに一つ大変な予言をしました。
(つーか誰かが乗り移って言ったっぽいのですが)
「今宵、かつての友を裏切り、命を奪った者が帰ってくる。自由の姿を得て帰ってくる」と。
 ここでコナン君にコメントしてもらいましょう。
「今回のキーワードは3つ。オオカミ男、リアルタイム地図、予言。そしてこの予言は誰のことを
指しているかが重要です。真実はいつも一つ!」(もう少ししたらハリーを麻酔銃で狙ったコナンが
出てきます。…ウソです)

 このあと、バックビークが処刑されるというエピソードがあるのですが、見物に来たドラコを
ハーマイオニーが殴るシーンではなぜか不自然なフカンが入ります。なんでだろうと思ってたら
これがのちのちの伏線だったみたいですね。(あのシーンの中に彼等以外の誰かが、その場面を
見ている)
 悲しみにくれる3人。がしかし、大きな南瓜の山で処刑人がカマを振り下ろすところは見えて
いませんでした。ということは…?

 いつまでも悲しんでいられません。ロンの指をかんで脱走したネズミを捕まえようとロンが追って
いくと、突然登場した犬にとっつかまって暴れ柳の根の空洞に連れ込まれてしまいました。
 いやー、ああやって引っ張られるとずだだだって体打ち付けて痛いんですよね…。
 そして最悪なことにその地下の先は英国一怖いといわれる幽霊屋敷「叫びの部屋」に続いて
いました。そしてさらに最悪なことに、ハリーとハーマイオニーを待ち伏せていたのはその人、
シリウス・ブラック。




<ここからは強烈なネタバレになりますのでご注意>
 身構える3人ですが、彼はロンに対する仕打ちを詫び、後からやってきたルーピン先生と
抱き合っちゃったりしています。まあそこで私なら激写してネットに流して大もうけといった
ところですが、そんなことをした日には世界中から真剣に抗議が来そうなのでやめておきます。
 つまりシリウスとルーピンは親友だったみたいです。やはり彼が城内への手助けをしていた
のかと怒るハリー。両親を殺した人間を目の前にしてはとても冷静でいられないでしょう。
 がしかしシリウスはハリーに何か話そうとしているみたいです。
 ところがここにかっこよくスネイプ先生が駆けつけてきた!ハリー達を守るために彼等の
杖を吹き飛ばし、ディメンターにシリウスを引き渡そうとします。
 ハーマイオニーの杖を借りて構えるハリー。が、彼が吹き飛ばしたのはスネイプ先生。
さんまさんなら「何しとんねん!」と強烈に突っ込むところです。というか私も見ながら思い切り
突っ込みました。「そっちかい!」みたいな。
 彼は真相を聞きたかったみたいです。だからといって吹き飛ばすか…。
 哀れスネイプ先生。

 今度こそ本当の真相が語られます。
 ハリーの両親を裏切ったのはシリウスではなく、ピーター・ペティグリュー。ロンのネズミに
姿を変え、指を一本切り落として逃げおおせていたのでした。シリウスは無実の罪で牢獄に
入っていたのでした。
 もう皆が皆ドタバタして杖を吹き飛ばしあっていたものだから、今握ってる杖が誰のものか
わからなくなりそうなんですが大丈夫なんでしょうか。
 しっかしシリウス、脱獄したとはいえムツゴロウさんに捕まらなくて良かったですね。あの人に
捕まっていたらある意味ディメンターより怖い目にあわされていたと思います。
 あとそこの魔法使いども。大事な犯罪者とっ捕まえたんなら縛るくらいしとけ。これだから
魔法を使える人間は…。
 
 外に出たはいいが、ハーマイオニーがハリーに「見て!」とか余計なことを言って満月を
指差したために、反射的に振り返った(普通釣られて振り返ると思います)ルーピン先生が
満月を見てしまい、オオカミ男に。
 シリウスが助けに入りましたが投げ飛ばされてしまいます。そこにやってきたのがスネイプ
先生。あんだけ吹き飛ばされたというのにちゃんとハリーらを身を挺して庇うのはさすが先生。
 この先生性格悪いとか根暗とかやたらレポートを押し付けたがるとか生徒の家の格にこだわる
とかいろいろえげつないこと言われてますが(お前がゆーてるだけやん)、そうやって生徒を
身を挺して守る「先生らしい」ところが、一部信用を得ているゆえんではないかと思うのですが。
 私こういう、普段は非常に厳しくてもちゃんと生徒のことを守ってくれる先生って大好き
ですね。ときメモGSの氷室先生と同じタイプではと思うのですが。ハリーを目の敵にして
いても先生は先生。スネイプ先生ガンバレ!とか思ってたらあっという間に吹き飛ばされましたよ
この人。

 危ないところを犬に変身したシリウスが助けに入り、んでそれをさらにハリーが助けに
入り、やばくなったところをオオカミの遠吠えに救われる、と。キミら救い救われの人生やね。

 ボロボロになったシリウスを助けるハリー。しかしそこにディメンターの手が。数が多すぎて
絶体絶命の2人を救ったものは………もののぉーけぇーたちぃーだけぇぇぇぇぇーという声が
聞こえてきそうな、光り輝くシカ?みたいなのに乗った?重なってんのか?人影でした。
 イヤ本当もののけ姫みたいな。

 シリウスの命は助かったものの捉えられて城の最上部へ。
 何とかして助けたいと願うハリー。校長は不思議な言葉を残していきます。
「ミス・グレンジャー。困ったなら戻ってみることだ。罪なき命を救えるかもしれん」と。
 ピンと来たハーマイオニーはとあるアイテムを取り出します。テテテテッテテー、はい、
タケコプター…ではなくて時計ですね。
 時間を逆戻り出来る時計。
 これで過去に戻るとすべての伏線がとけます。
 バックビークの処刑現場に戻ってきてつぶやくハーマイオニー。「この鳥を救えるという意味
だったのね」と。
 字幕じゃ「罪なき命を救えるってこのことだったのね」ということになってますけども…。いや
確かにそうなんだけどもっとスマートに訳してもいいんじゃないでしょうか。
 ま、校長は知っていたっぽいですね、この結末を。だからこそあれこれ目をそらしたり時間
稼ぎしたりしたのでしょう。さすが校長。4代目火影みたいなくえないジジイです。

 それともう一つ。絶体絶命の場でディメンターを追い払ったのはハリーでした。丁度タイム
マシンで過去に戻ったのび太がそこでジャイアンにいじめられてるのび太を助けて「なんだ、
あの時助けてくれたのはボクだったのか」と言ってるような。(なんかイメージダウン…)
 シリウスを守りたい、両親の思い出という強い強い思いが守護霊を呼び寄せ、二人を守った
のです。また一つハリーは強くなったんですね。
 …今夜のルーピン先生はお気の毒でしたけども…。
 あとここでハーマイオニーが「スネイプ先生が、強い思いがあればパトローナスを呼べるって
言ってた」と言ってるんですけども、どう聞いても英語では「ダンブルドア校長が」と言ってる
んですけど。どうなってんの今回の字幕。スネイプ先生の名前も「セルブス・スネイプ」と表示
してたりするし。思わず確認しちゃったよ。セブルス・スネイプですよね…?
 
 どうでもいいけど逃げるにあたってプライドの高いバックビークに、シリウスもあの挨拶を
したのでしょうか?
 んでどうも前作のロックハートといいルーピンといい、あの部屋に着任した先生はことごとく
辞めていく運命にあるみたいですね。なんか伝説が出来そうですけども。スネイプ先生、そこに
入ることにならないように気をつけて下さいね(毒のこもった微笑で)。
 それから、真実は誰かが知っていてくれればいい、とルーピンは言っていましたが、今回の
ラストはなんか後味悪いですね。悪人がのうのうと生き延びていて、シリウスはこれからも
隠れて生きなければならない。それでいいんでしょうか。
 ここがちょっとスッキリしなくて残念です。せっかくの児童文学なんだから勧善懲悪なところを
やって欲しかったなと。

 では皆さん、勇気をもらう呪文を最後に繰り返しましょう。
「エクスペクト・ペトローナム!」


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ハリーポッターとアズカバンの囚人