多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→シャーロック・ホームズ


シャーロック・ホームズ

3/24鑑賞

 賛否両論あるホームズ像だとは思いますが、私はこのホームズはアリだと思いました。
つーか初めて、ワトソンがかっこいいホームズ作品見た気がする(笑)。
 それと、男同志の熱い友情がメッチャかっこよかった。ホームズ助けに行くワトソンとか、
そのワトソンが大けがして、自分のせいとしょんぼりしてるホームズとか。やや、ワトソンへの
精神的依存が極端すぎる気もしますが、まあそれはそれでいいんじゃないかと。
 知的でスマートなホームズ像をうまくひっくり返した作品だと思います。あーただ、すごい
かっこいいというよりは「どんだけやったら学習するんだあんたは!」と新八に突っ込まれる
銀さんのような、「死んだ魚みたいな目でもいいんだよ、いざという時にはきらめくから」という感じ
なので、そういうのでもいいという人にはオススメです。

 今回の冒頭は、ワーナーブロスの看板が石畳の一部にデザインされてて、すごいかっこいい
と思いました。ただロゴが出てくるよりはこういう風に工夫こらしてあった方が面白い。

 で、そんな中をめっちゃ走ってる男が一人。
 んでどっかの建物に入りこんで、いきなりそこの見張りを殴ってんですけど。いいのかおい!
再起不能なまでにこてんぱんにして。やることがいきなりバイオレーンス!
 えー皆さんに残念なお知らせがあります。
 この男がホームズです。
 何してんですかあんたはぁぁぁぁ!

 と思ったら、どうやら悪の組織みたいなところに潜入したらしい。ああびっくりした。こんな、
邪魔する奴は指先一つでダウンさみたいなムチャをやらかす男かと思ったから。
 でもこの見張りを倒す時に、先に推理してイメージを作り上げておいてから実際に行動
する、という推理の見せ方もなかなか面白い。

 でもって中ではインディ・ジョーンズみたく、女性がいけにえにされてサバトだかなんだか
しらんけどそういう変なのの真っ最中。
 見ていたホームズの後ろにワトソンもやってきて。
 ワトソンはホームズのかぶってる帽子をいい帽子だなと褒めてて、ホームズは「新調
した」って言ってましたが。見はりの男からとっただけだろうがぁ!
 お前のところでは無断で人から拝借するのを「新調」と言うのか!

 このあと2人がそろって帽子を脱ぐから、おお、二人で突入するのか!と思ったら、ワトソンは
上着まで脱いでました。いいから早く突撃しろや!あとホームズ肝心な時に「拳銃忘れた」って
なんじゃそりゃ!お前はもっと主人公という自覚を持て。

 ともあれ、敵をばったばったとなぎ倒しまして。
 ワトソンがボスみたいなのに向かっていくけれどホームズがよせ、と止める。
 彼は、ボスのそで口から出ていた透明な武器に気づいていました。さすがですなぁ。

 そしてこのボスの正体はブラックウッド。えー、黒木さんですね?(日本語に直す必要ねぇぇぇ!)
 この黒木さんはなんか名だたる人間らしいのですが、この時点ではいまいちすごさがわかりません。
 そのうち警察がやっと到着して、事件は解決したのでありました。
 レストレード警部は、ホームズ達になんで自分達の到着を待たなかった、と言っていますが、
古今東西警察の到着が早かったためしはないもんで。
 ともかくホームズはさらわれていた女性の親に頼まれていて、女性の命最優先だったから
助けたまで。
 この様子を新聞屋が写真撮ろうとしていたのですが、ホームズは写真が嫌いみたいで、
とっさに自分の顔を隠してました。お前はLか!

 さあ有名なベーカー街221Bが出てまいりました。
 ワトソン君が患者と、今度新居に引っ越しまーす!という話をしている中、発砲音が。
 ワトソンは、「ホームズが壁に釘打ってるんですよ」とごまかしてますが、そんなに豪快に
うちこまれたらこのアパート崩壊してます。
 彼がなかに入って行くと、ホームズは退屈を持て余していたらしく、サイレンサーを開発
するのだといって、銃をぶっ放していました。いいから部屋の中で銃を撃つな!
 
 前回の黒木さん(黒木さんやめなさい)事件から3ヶ月、ホントに「ひまぁ〜」らしいです。
 つーかこうしているとホームズ、マダオそのままなんですけど。
 長谷川さんよかったな!2世紀以上前からマダオいたぞ!

 いくつかワトソンは依頼の手紙を持ってきたらしいんだけど、ホームズは「夫が行方不明」
という状況を聞いただけで、メイドと不倫旅行だよとか、宝石紛失のことでも、夫が金目当てに
やったんだよとかすごい推理です。
 
 ともかくワトソンは、今度結婚するので、メアリーに会って欲しいというわけですね。なるほど
それもあってホームズはこんなすねてたわけか。
 結婚してワトソンが出て行って一人になるのが耐えられないわけだ。
 2人でワイワイやってた頃が楽しかったんでしょうね、よっぽどね。
 ドラマのホームズもワトソンと一緒に住んでた頃がメインだったもんね。(とか言いながら
あまりちゃんと見てなかったりもするんですが…)
 まあこのあたりは結構原作に忠実だと思います。(原作の方でもホームズはワトソンに依存して
していたっぽい)

 レストランにて。
 珍しくまともな恰好をして、珍しく早めに来て待っているホームズ。
 人々のざわめきに目を閉じてるけど、これはいろいろ思考してしまうから遮断ってこと
なんですかね。
 ともかくワトソンが、メアリーをつれてきました。
 メアリーはホームズの推理力にはやや懐疑的なようで、ちょっとしたことから推理していく
だけでしょ、というようなことを口にしますが、ホームズはその些細なことが大切なのだ、
と主張。
 確かにね。
 人の生活というのは行動や身なりの端々にあらわれるものだから、そういう意味では
ホームズは観察力の天才であり、それらから推理を組み立てていく天才だと思う。
 で、よせばいいものを挑発のつもりか知りませんがメアリーは自分のことを推理して
欲しいみたいなことを言って。
 最終的にホームズは、以前婚約していたということまで暴露してしまって、怒ったメアリーは
ワインをホームズにぶっかけて立ち去ってしまいます。
 だーかーらー怒るくらいなら言わなきゃいいのに。
 この手の天才は、天才である分、どこまで言ったら失礼にあたるか、なんてわかっちゃ
いないんだから。

 ワトソンが最初にホームズが「家庭教師をしている」と言った時点で、「よし終わった食事に
しよう」って言ってもののみごとに無視されていたのが笑えます。
 あと、婚約していたといっても、二股かけていたりしたわけじゃなくて、メアリーいわく、前の
婚約者とは死別したらしいです。
 で、ワトソンも立ち去ってしまい、ホームズは一人ご飯を食べることに。
 ウェイターもそっとしておいてやれよ!なんで普通にごはん運んでくるんだよ!

 そのあとホームズは、銀魂でいえば煉獄関みたいな(あそこまで非合法じゃないでしょうが)
とこでマネーファイトやってます。
 ここでも推理発揮してめっためたに相手をやっつけるんですが。
 その最中にある女性が何かやりとりをしているのが見えて、それに気を取られて殴られる
ホームズがやっぱりおまぬけで面白い。
 この女性は見覚えがあるようなのですが…。

 つーかホームズ早業で相手倒したのに、会場が静まり返ってしまって、それもそれでしらける
なあって感じでした。なんだよみんな、時が止まったようじゃないか。
 
 一方警察の方では、ブラックウッドの呪いがどうとかでちょっとした騒ぎになっていました。
 ブラックウッドの呪いって書くと不気味な感じがするけど、黒木の呪いだと怖くもなんともないな…。

 ワトソンがまたホームズのところを訪ねると、彼はこれなんだ…バイオリン?を引きながらハエに
聞かせていました。
 お前も大概外さんのー!毎回毎回奇妙なことしやがって!
 ワトソン、薬を飲んだなと言ってるから、この当時使われていた麻酔薬を飲んでラリってました
かね、こいつは。ほんとにもー。
 ワトソンはホームズを連れてある場所に向かいます。
 その途中で、跳ね橋と吊橋を組み合わせて作られている現場も通りかかります。ロンドン名物の
タワーブリッジですな。
 つーかよく考えたらこないだのいざこざ、謝ってなくね?
 ああやっぱワトソン殴ったし(笑)。
 まあこれで貸し借り無しってことなんでしょうが、ホームズ、そこにあったワトソンのベストを
勝手に着ようとしてまた怒られています。でもってそれを窓から放り投げるワトソン。
 捨てるくらいならやれよワトソンんんんんん!

 で、ホームズとワトソンがやってきたのは(ワトソンは生きている囚人には興味がないと言って
入らなかった)ブラックウッドがいる刑務所でした。
 なんかブラックウッドが看守に変な呪いをかけたりして、皆が恐れているらしいです。
 羊たちの沈黙のレクターみたいだな。あっちの方が始末悪いですけど。
 ホームズはそういうの信じちゃいませんから、冷静にブラックウッドと話をしているのですが。
 事件はまだ終わってないとかよく見ろとか、明後日の正午世界が終るとかほざくブラックウッド。
 つーかあとになって考えればお前の「世界」はイングランドかよ、狭い世界だなおい、と
いいたくなるのですが。
 ともかくブラックウッドは、自分はまた復活する、というのでした。
 そしてあと3人死ぬ、君には助けられない、とも。
 その責任が自分にあると知ったら正気ではいられないだろうと言います。
 …これも後になって考えたら「ホームズ関係なくね?」みたいな感じなんですが。
 何がしたいんだ黒木!張った伏線はちゃんと回収しろ黒木!

 そういうわけで死刑に処せられたブラックウッド。
 ワトソンが死亡確認しています。王大人でなくてよかったな。あいつの死亡確認は大体
ウソだから。

 えー。
 寝てるホームズのところに訪ねてきた女性。
 あんたはいつもこうやって人が寝てるところにやってくるのが礼儀なのか。
 つかホームズの慌てぶりがハンパなくて面白いです。どうやら彼女にホの字らしい。
(言い方古いなおい!)
 飾ってあった写真をこっそり伏せたりしてるけど、彼女にはバレバレな感じですよホームズさん!

 ホームズとの会話から、彼女は犯罪者であり、おわれている人間だということがわかります。
 そして今は旧姓のアドラーを名乗っているのよ、とも。
 ああ、原作の「The late Irene Adler」をこの作品では「旧姓」と解釈するんですね。面白いな。
 彼女の名はアイリーン。
 彼女が胸のうちから何かを取り出そうとするのを武器だと思ってあわてて制止する
ホームズも面白い。封筒だったんですけども。
 アイリーンはある人間を探してほしいと言い、お金を置いて出て行きます。
 その入れ替わりにワトソンがやってくるのですが…。

 ここからの映像はしっかり見ておくと楽しいです。
 もちろん後でネタばらしがあるんだけど、「こうじゃないか?」と思いながら見てたのが
的中したので楽しかった。

 ともかくホームズのアパートを後にした彼女は馬車に乗り込みます。
 そこには影の中にいるおっさんがいて、どうでもいいけどそこだけ暗いな!みたいな感じ
なんですけど、アイリーンを雇ってホームズに人探しを依頼したのはこいつだということが
わかります。
 んでその探してほしい人というのはリオドンという人物なのですが。計画には必要だとか
なんとか。
 と、そこに「小銭恵んでくれよー」というおっさんが来るのだけど、その影おっさんは腕の
仕込み銃を見せて「失せろ」とか言うわけですよ。
 それだけでもうただの影おっさんじゃないことがわかりますね。

 一方でホームズのとこではワトソンが、情けない、愛した女は犯罪者で二度も逃してる
とかイヤミ全開ですよ。
 つまりルパンと不二子のような関係だと思えばよろしいってことか。
 
 この後ホームズがアイリーンに会ったあとどのような行動をとったかがわかります。
 素早く彼はワトソンからコートをとって外にかっこよく降り…なんか焼却場に突っ込んで
すすまみれになってるぞこいつ!飛びおりる時は下を確認しなさいって親に言われただろ!
(そんな危ないこと言いません)
 ともかくそれから追いかけていって、町をすり抜けるときにそこここからいろいろなものを
勝手に取ったりしつつ変装して、最終的にあの馬車に声をかけたと。
 
 アイリーンはあの雇い主におびえていた、というホームズに、依頼を断れというワトソン
でしたが、ワトソンが出て行ってから家賃の支払いが増えるし、大変だから断れない、と
チクリとイヤミを言うホームズ。
 なんかワトソン、結婚して新居に住んでからも心配するハメになりそうですね…。

 そこに警部の使いだという警察官が来て、ブラックウッドがよみがえった、と知らせてきます。
 シーンとした後、「実に興味深い」というホームズ。お前はガリレオか!

 ワトソンは「この後メアリーと約束があるから早く行かないと」とか言ってんだけどホームズに、
死亡を確認したのはキミ、キミの信用問題では、とか言われてついて行くことにするわけですよ。
 でもホームズもここまでにしておけばいいのに「ヤブ医者は誰からも結婚してもらえないぞ」
とか一言余計だろ。

 しかも到着してから破壊されっぷりを見て「警察は証拠を逃す機会を逃さないからな」という
イヤミまで全開のホームズ。どうしたんだホームズ!バカにイヤミがさえてるじゃないか!

 墓場では中から破壊されたような感じになっていて、ホームズは石をなめたりして何か
調べている様子。
 でもって話を聞くと、墓場の管理人はブラックウッドがよみがえるのを見た、というのだけれど、
警察とホームズはまず棺を確認しまして。
 別人が埋まっていることを発見します。
 ここでホームズが背広の前をべろべろーんとやると道具が出てくるのがかっこいい。
(ドラえもんで言うと四次元ポケットのある位置)
 ホームズは警部からペンを借りるんですが。そのペンで死人の口の中をいじくって、それを
そのまま返すんじゃねーよ!そういうことをするなら自分の道具でやれよ!
 
 あとホームズはどさくさにまぎれて死体から時計をとっていました。
 自分達で捜査するつもりですねこれは。

 死人はリオドンでした。なんか探すまでもなくなったって感じだな。
 でもってその時計を見てホームズは、裏に刻印のある店に行くのですが。
 ホームズはこれからメアリーの両親に会わないととか言ってます。
 で、ここでお別れ。
 ホームズは気にせずどっかの建物にいって、また秘密道具でドアを開けようとするの
ですが。
 後からワトソンが蹴破った。おいこら医者ァァァァァ!!!!
 それ確かに早いけどさー!

 つーわけでなかに入ると。
 ここはリオドンの部屋だというのがわかるんですね。
 いろいろ実験とかしてるようで、それらからホームズが、実験をしていたリオドンの姿を
ありありと推理してるのがかっこいいと思った。
 で、実験は成功したからこそリオドンは殺されたのだ、という結論に達します。
 そんな中、匂ってるのは何のにおいだろう…とホームズが言ってるんだけど。
 後ろ振り返ってたワトソンが、「リンゴあめだよ」と断定してて。
 何故かというと、リンゴあめ食ってた怪しげな男が2人いたからなんですね。
 ここ笑ったわー。

 つまり、何者かがここを焼き払おうとしてやってきていたと。
 こっからはかっこいい男のかっこいいバトルをお楽しみください!
 つーかワトソン指輪飛んだよ!メアリーのための指輪ァァァァ!
 
 大男の登場にピンチになったホームズですが、電気を武器にする道具みたいなのが
あって、それでやっつけていたのはかっこよかった。
 パイプつたって相手にくらわせるとことかも。
 でもって大男が吹っ飛んでワトソンの敵をやっつけたのもよかったです。
 ちなみにワトソンは指輪見つからなかったのであきらめました。
 どこまでも可哀想な人!

 ホームズの方は、これは船かな、作ってるとこでのバトルとなるんだけど、ここも
かっこよかったなー。
 大男が大きなハンマーを構えてて、ホームズも対抗して金づち…ちっちぇぇぇぇ!
投げてもぼよーんって感じだったし。めっちゃ笑った。

 そのあとホームズが吹っ飛ばされて気を失っているところに大男が、船の鎖をといて
これで押しつぶそうとするんだけど、その時には運よくホームズはおねんねしてたから、
溝の間に入ってて潰されることはなかったんですね。
 でも、気がついて頭をあげたところに、船の大きな鎖がスッ飛んできて、それを見た
ワトソンが走ってホームズを身を呈して守ってたのがメチャクチャかっこ良かったっス。
ワトソンかっけー!って思いました。
 つーかホームズ、アイアンマンの頃からこんな感じですから…。
(映画アイアンマンの主役の方なのですが、アイアンマンの方でもいいシーンでアホな
ことしてピンチになったりする)

 目覚めたホームズ、海に沈んでいく船を見て一言。
「ワトソン…なんてことを」
 お前のせいじゃボケェェェェェェ!!!!!

 そういうわけで2人は、ベンチに座ってお互いグチグチ言っています。
 ワトソンに至っては徹夜の上にメアリーとの約束をすっぽかすことになったと。
 今までもホームズに迷惑をかけられてはそれを許してきたらしいですが、結局彼は
最後にはホームズを許せる、数少ない人なんじゃないかなと思いました。
 
 んで、メアリーが迎えに来てワトソンは出してもらえるのですが。
 ホームズはダメでした。
 ここで、彼らは刑務所っつーか留置場みたいなとこに放り込まれていたことがわかります。
 御気の毒に…。
 レストレード警部の部下が来てホームズ出してくれるんだけど、ホームズはうさんくさい
相手連中に面白い話で盛り上がってました。来てくれて助かった、もうネタ切れだったんだ
っていうのはよかったなぁ。
 話術はこうやって身を守ることもできますからねぇ。

 あとホームズはハンカチかりて鼻をかんでそれをそのまま返すのはやめなさい。
 
 お偉いさんに呼ばれてるってことでホームズ、秘密裏に連れてこられるんですが、流石
彼の超推理の前では目隠しなど無意味でしたね。
 正確に場所を当てていてすごいと思った。
 馬車が通るところの音の変化で道を知るっていうのは他の推理小説でも出てきますが、
やっぱりホームズは別格だと思います。
 車に代わってからはなかなかこういう手段はできなくなったので、たまたま起きた出来事の
音を聞いていたとか、事故の音を聞いていた、その他別の方法が取られていますね。
 江戸川乱歩の小説では確か、二十面相が小林君だか別の人間だかさらって、地下の
秘密基地から地上を見せるというシーンがあるのですが、たまたま彼が見た時に目の前で
交通事故を起こしていて、そのナンバーを記憶していたために、秘密基地の場所を割り出した、
というエピソードがあったように思います。

 ともあれホームズが会ったのは、アメリカの偉い人とかテンプル第4修道会に所属している
おっさんたちでした。(おっさんで片付けるなー!)
 えー右から、えらい人えらい人、ひとり飛んでえらい人です。(漫才じゃないんだから)

 ホームズはその鋭い観察眼から、首席裁判官とともに修道会の長である、トマスという
おっさんがブラックウッドの父であることを見抜きます。すごいですな。
 ここでダークアーツという言葉が出てきたのは懐かしかった。(ハリポタではおなじみ)
 ともかくテンプル騎士団のような感じと思っておけばいいんですかね。秘密結社的
意味合いが強いということで。

 で、要するに彼らが何を言いたいかってことだけど、今回の事件を解決してくれって
ことだったんですね。まわりくどすぎて意味わからんわ。
 でもホームズは、報酬とかそういう問題ではなくて、この事件は自分が必ず解決する
と断言しました。かっこええー。

 ホームズはアイリーンとどっかのホテルにいるんだけど、着替え中のアイリーンをチラ見
しつつホームズは、馬車のなかにいたのは教授的ポジションの人間だろ、みたいなことを
言ってます。
 なるほど、彼があのM教授か…。(もちろんドがつく方ではないですよ!←当たり前)

 ホームズはアイリーンに、これ以上かかわるのは危険だと忠告したかったみたいです。
いい奴だな。
 でも結局アイリーンに騙されたというか、彼女が前もって細工しておいた睡眠薬入りの
ワインを飲んで眠ってしまいます。ええいお前は本当にアイリーンのことになると推理
働かなくなるな!

 一方、トマスの方は部屋のど真ん中にある風呂に入浴中。
 え?これどうやって湯を抜くの?
 つーかあがったらめっちゃ周囲濡れなくね?カビとか生えるんじゃね?
 ヨーロッパの入浴スタイルはいまいちわからんのー!
 ともかく、入浴していたら、ブラックウッドの姿がありまして。
 なんか風呂の方が泡立ってきて、わぁージャグジー?便利ねーとか思ってたらそうでは
なかったようで、そのままトマスは死亡します。ブラックウッドはその指から指輪を
抜き去っていきました。

 これは…。魔術というよりも、何かの化学反応を利用したって感じじゃないかなと画面
見ていて思いました。

 一方ホームズは素っ裸の上に手錠でベッドにくくりつけられていました。
 お前はアホだ!
 悲鳴をあげて逃げて行く客室係。

 ともかくその通報のおかげでホームズを見つけることができた、といっているレストレードの
部下。(恐らくホームズを探していたであろうレストレードは、胃薬だけが友達さ状態になって
いると思われる)
 ここでホームズは、昔は客室係もっと奔放だったもんだけどって言ってて部下に「私の
妻は客室係です」と言われ、黙りこむところが面白い。
 しかも後で「妻の話は冗談です」って言われてるし。
 お前部下にまでバカにされとるやないか!

 彼がやってきたのは、トマスが死んでいる現場でした。
 水が抜かれているのを見て何故水を抜いたというホームズ。
 多分彼も、それに細工がある、と思ったんじゃないでしょうかね。
 そして彼は警察をうまく追い払った隙に隠し扉を見つけて、数々の証拠品をごっそり
隠して持って行きます。
 現場保存も何もあったもんじゃねーなおめーはよ。

 それと、会合にやってきたアメリカ大使のおっさんは、そこでブラックウッドがいるのに
驚くわけですが、彼に逆らって焼き殺されてしまいます。
 まあこのあたりのトリックもちゃちいといったら変だけど、現代からしてみればいくらでも
仕掛けは思いつくなぁと思いました。それでも当時とかだったりしたらまさに悪魔の仕業
だっただろうなぁ…。

 このあとブラックウッドは「警察をうまく利用しろ」という気になる言葉をはきます。

 えー。
 ホームズは自宅に、あのワトソンが指輪をなくした乱闘騒ぎの時に死んだ敵の死体を
運び込んで調べることにしたようです。
 ワトソンは興味なさそうな顔をして、ホームズが別の部屋にいった隙に調べてるのが
すごいかわいい感じがしました。ほんっとこのワトソン好きだわー。

 彼らは蒸気船で川をさかのぼって、ある工場へ忍び込むのですが…。
 ここも何かしてるくさい感じなんですね。
 ブラックウッドがなんかつらつらとヨハネの福音書がどうだの言いだしたけど、そんなこと
書いてあったっけかなぁ。まあイエスだけが神の存在を示したっつーのはあったけど。
ブラックウッドが言いたいのは自分もそれをなしえた存在であるということでしょうか。
 というのを全部スルーして「死後も忙しいな」とか言ってるホームズ。
 よみがえったとかいうブラックウッドの主張全否定しています。
 
 ホームズはワトソンに「撃ちすぎるなよ」とか言っておきながら自分は全弾発射。
 キミはあれですか、人に注意した直後に自分が罠にかかるようなドアホですか。
 しかもここでアイリーンが人質になっているのを発見。
 助けようとする2人の奮闘がめっちゃかっこいいです。

 このあと、逃げたブラックウッドをワトソンが追いかけていくのだけど。
 彼珍しくトラップにひっかかりました。
 大爆発に巻き込まれる3人。
 いやー私これでマジにワトソン死んだかと思って焦ったよ。死んだら物語終わって
しまうんだけどさ。

 気を失っていたホームズに警官の一人が駆けつけて来て、逮捕状が出てるから早く
逃げてくれ、ワトソンも生きている、と言ってました。
 ああ、なんだかんだ言いながらも警察はホームズの味方なんだなーと思いました。

 アイリーンの方は自分だけさっさと逃げてるっつか、列車に乗り込んでいるのですが。
「教授」がそこにいて、契約は終わっていない、きみの仕事はホームズを操ることだ
とか言うんですよ。
 どうでもいいけどこいつ、アイリーンが乗り込んでくるまで待ってたのか。結構暇人だな。
 こいつの目的はリオドンが完成させたものらしい。

 病院に運び込まれたワトソンは結構な重傷のようです。
 医者が手当てをしてるんだけど、これ以上は外科の仕事だと言って出て行こうとするん
ですね。
 そこに声をかけるメアリー。

 私ここのシーンはめちゃくちゃビックリしました。
 なんとメアリーは一発で正体を見抜いていた。
 彼が、心配してやってきたホームズであるということを。
 彼女は言いました。
「どうか自分を責めないで。解決して、何があっても」
 この女性もすごいですね。
 結婚した後は夫婦そろってホームズを翻弄してくれそうな気もします。

 ホームズは何を思ったか自分の部屋で儀式のまねごとをするんですね。
 そうやって彼らがやっていたことをなぞることで何か発見がないかと考えたのかも
知れません。

 彼が目覚めるとアイリーンとワトソンがいましてですね。
 ワトソンに関しては、担当医がヤブだったので自分で手当した、と言ってるんだけど、
睨んでる先がホームズなんで、誰のことを言ってるか丸わかりで笑えました。
 まあホームズもあのことはかなりこたえたようですし、珍しく「生きててくれてよかった」
なんて本音も出てましたね。

 ホームズは推理の結果を話します。
 つまりあの3人の殺人は儀式になぞらえていたもので、明日の正午に世界がどーたらと
ブラックウッドが言っていた場所は、国会を示すと。
 つまり大量殺人するつもりってことか。
 と、そこに警察がやってきて、やばいと察したホームズは2人を逃がすことにし、ワトソンに
何かを託します。
 で、ひとりおとなしく捕まるホームズでしたが…。

 彼が連れてこられたのは内務大臣のとこだったんですけど。
 実はこいつもブラックウッド側の人間だったんですね。
 ホームズは、最初の、女性を助け出す時に、特徴ある靴を見て記憶していた。それがこの
内務大臣のと一致した。
 また、部屋に入る時に見た泥にまみれた靴や、どぶの臭いから、ついさっきまで彼が
ブラックウッドと会っていたことさえも推理した。
 すごいですホームズ。
 しかも話しながら何気に暖炉の上の屋根を少し下げて、煙が室内に充満するように
してたんですね。すげぇー!
 内務大臣が銃を向けた時には煙の中に隠れてました。
 どこだとか言ってる間に手錠外したのはいいけと゜お前、内務大臣の後ろの椅子に座って
余裕ぶっこいてる場合じゃないだろ!

 実はレストレード警部はホームズの味方で、逮捕したと見せかけてカギをこっそり
忍ばせてくれていたんですね。それを胸元からどうやって取り出したかはさておき、
そういうわけでホームズは危機を逃れたと。
 そのまま窓からジャンプして川へ。
 待機していたワトソンが助け上げた、と。
 見事な連係プレーです。

 そのまま彼らは下水道から国会の地下に入り、リオドンが作り上げた化学兵器の機会を
見つけるわけです。
 つまりブラックウッドはこれで毒ガスをまき、自分の部下以外は殺し、魔術の力として
君臨を狙っていたわけですね。
 アイリーンが頑張って毒の入ったシリンダー外してたんだけど、ホームズとワトソンは、またも
現れたあの大男相手にてんてこまいな様子で、これはこれでなんか面白い。

 この後、ご都合主義というかすごい展開というか、建設中のタワーブリッジの上で、
アイリーンをおっかけてきたブラックウッドとホームズの対決になります。
 ここでホームズは、過去やってみせたブラックウッドの殺害トリックを見事に説明。
なるほどなーって感じです。
 で、落ちそうになったブラックウッドを一旦は助けるホームズなのですが。
 魔術はないと言っておきながらも、悪魔は来るぞ、お前の魂を奪いにくると言う。
 その時まさにブラックウッドの上にいろいろ機材が落ちて来て、鎖で引っ張られた彼は
そのまま転落していくんですね。まさにここが絞首刑の現場となった形でした。
 こうなってはさすがの黒木君も復活はできないでしょう。

 あと気を失ってたアイリーンに手錠するホームズですが。
 アイリーンが目覚めた時、彼女の手とホームズの手に手錠はまってたと思うんだけど、
次のシーンではアイリーンの両手にかかってました。
 私の見間違いだったんだろうか…?
 まあいいわ。
 目覚めた時手錠かけられてたことある?というアイリーンに、ホテルの一件を言うホームズは
笑えました。

 ともかく、彼女は自分が雇われた人の名はモリアーティ、と言います。
 恐ろしい頭脳を持った人間だと。
 アイリーンは弱みを握られて働かされていた、と言います。
 どうした!
 中二の頃のちょっとワルぶってた恥ずかしい写真でも入手されているのか!
(それはない)

 えー後日。
 ワトソンがメアリーとホームズを訪ねてみると。
 彼は世をはかなんで自殺…をするような人間ではないのでワトソン曰く「彼はナルシスト
だから」って言われてました。

 つまり、ブラックウッドが死ななかったトリックを再現していたらしい。
 でもそのまま話していて段々しびれてきたって言ってるホームズが面白かった。最後には
ワトソンがおろしてやるんですけどね。
 脈が消えた理由も、そういう薬があると。

 ところがそれだけでは終わらず、またレストレード警部がホームズを呼んできます。
 ブラックウッド逮捕の日に消えた警察官が死体で発見されたと。
 そして、モリアーティの狙いも判明します。
 ホームズらがブラックウッドとドタバタやってる間に教授はリオドンの部品を盗んでいた。
つまり、遠隔操作できるリモコンが欲しいわけですね。
 そうすれば自在に爆発とか仕掛けをスイッチオンできるからでしょう。
 どうやらまたホームズは事件に駆り出されそうです。
 きっとワトソンも後から駆けつけることでしょう。
 2人は相棒だから。


 んーと部分部分的に、ホームズの原作を読んでいるところ前提の設定もあるような気が
するので、まったくホームズを知らなくても楽しめることは楽しめますが、少しくらいなぞって
おくと面白いかも知れません。
 また、あえて原作にある話ではなくて新しいものを持ってきたのも挑戦的で好感持てると
思いました。
 新たな事件があるといいなぁ…。

 ところで、ポスターとか公式のワトソン君は「あぁ!?」みたいな感じで大変よろしいの
ですが、パンフレットのワトソン君並びにブラックウッド君は、あごを引かずにむしろ、下からの
あおりで撮った方がよかったような。
 いや…生え際…ゲフンゲフン額が…ゴフ。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→シャーロック・ホームズ