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のだめカンタービレ 最終楽章 |
5/13鑑賞
うーん…前編が面白かったのでちょっと期待し過ぎた気がする。この作品らしさが後編には
あまり見られなくて、本当に「恋愛もの」ってストーリーだったのがもったいないと思いました。
前編みたくもっと大きな大どんでん返しがあって、スカッとするのかと思ってたので。
音楽はとても良かったですけどね。普通の恋愛ストーリーになってしまってたのが残念でした。
冒頭から変な音楽が流れてるから何かと思ったら、テルミンを演奏している女性がいた。
のだめに負けず劣らずすごいボサボサ頭だなオイ!
のだめの方は千秋から、勉強に集中したいから離れて暮らそうと言われてショックを受けた
ものの、一応フォローはあったので、表面的には元気そうな感じでした。
でものだめは心中がどうであっても元気にふるまうことはあるんだから、千秋はそれに
気づかないといけないよなぁ…。
この時千秋は、もう一応大人なんだから、別れるわけじゃなし、離れても大丈夫だと
思っていたらしいです。
それは千秋がそう思いたいだけだよなぁ…。
千秋のところにはエリーゼからバンバン仕事の依頼が。
前編であのオーケストラ大成功してましたもんね。あれは本当にスカッとしたわー。
で、エリーゼは、ルイの復帰コンサートを千秋とやることになった、と知らせてきます。
ここでルイが、ルチア様のようにのだめに対してもっとあれやこれや三角関係バリバリ、
な感じをやってたら、それはそれで盛り上がったんだけどなぁ。
そういう接触がなかったのも残念。もちろんこの二人の音楽にはバリバリ嫉妬する
わけなんですけども、のだめは。
忍、任せたわよ、くらいの一言はあっても、ルチア様…!
(今その忍、「ゲゲゲの女房」で大忙しですから!)
さびしいのだめでしたが、チャイムが鳴ったので千秋かと思って、タオル巻きつけた姿で
ドアパッとあけて、峰と真澄だったので慌てて閉めるのが面白いです。
つーか!ドアに真澄挟まってる!そのままじゃ閉められないから!真澄の首ぶっちぎれるぅー!
彼らは、清良がコンクールに出るので、応援しにきたらしい。で、真澄は当然千秋に
会いにきたらしいけど、いないと知ってがっかり。
ここで真澄、殴られて血が頭から噴き出すのがすごいです。これそういうドラマじゃねぇぇぇ!
千秋、夕方にならないと訪ねてこないというので観光に繰り出すのですが。
え、なんで写真?
なんでいきなり写真に文字みたいな、ギャルがはしゃいで観光してきましたー的
図になってんのこれ。
…予算足りなかったの?
このあと、千秋が来るのに備えてお出迎えの練習を…とやっていたのですが、
一足早く千秋はやってきて、隠れていたのでした。
ブチ切れるのはわかるとして真澄に段ボールぶつけてるし。真澄何もしてないのに
被害者ァァァ!!!
千秋は、ルイとのことをのだめに言わなければ…といいつつ切り出せていない様子。
以前の千秋ならもっとサクッと言って、のだめが何言おうが「うるせぇ!」って感じだった
けど、変わってきたんでしょうねー。
そしてのだめが、まだ自分はコンサートに出られないんですよ、と言ってるのを聞いて
びっくりしてるみたいです。
まだそこの段階なの知らなかったのかなぁ。
翌朝やっとこさ千秋は、ルイと共演することを伝えるんだけど、遅刻しそうなのだめは
それどころではなく、ごはん、なっとう、オムレツ、をアルミホイルに包んで、ごはん代わりに
して持っていきました。え、なにそのお妙さんの卵焼きなみに強烈なポイズンクッキング。
あまつさえその毒をバスの中で広げるな!
ついてからも広げて食べながら歩くな!
異臭テロか!
のだめ、たまたまそこにいた清良と出会います。で、峰からコンクールのこと聞いたと
さっそくばらしてます。
峰、余計なプレッシャー背負わせたくないから、応援しにきたのは内緒って言った
だろうがぁぁぁぁぁ!
日本からの電話でとごまかしましたが、清良がコンクールのことで頭いっぱいだったから
良かったけどお前、サプライズ台無しにするとこやぞ!
ぐちゃぐちゃのお弁当を食べながら話を聞くのだめ。
そこそこ深刻なシーンが台無しです。
清良としては、なんとしても成績を残して、胸張って日本に帰りたいらしい。
気持ちわかりますね。
えー。
清良の応援に駆け付けた峰達。
テンションたけーわ、垂れ幕持って街中行進するわ…。
清良が出るカントナコンクールに皆やってきましたよ。
千秋もいるんだけど仕事とか大丈夫なんでしょうか。やたら千秋出席率たけーな。
清良が、2年も恋人と離れて頑張ってきたことを知ったターニャが、私はどうして時間を
大事にしなかったのかな、ってぽつんと言ってて、黒木がそれ聞いててなんか言いたそうな
顔してたのが印象的でした。
まあ今のうちに気づいたんならいいんじゃないでしょうか。まだ取り返しはつくし。
清良の演奏はすごくよかったです。
途中、峰達との思い出を思い出して笑顔になって弾くとことかも。
終わったらスタンディングオベーションになってました。さすが清良。
皆テンションあがって、これから頑張るぞーと刺激されていたのは良かったですね。
で、ターニャと黒木がいい感じになって、ハートが浮いてたの可愛かったです。
この二人はいいカップルになれると思う。
発表待つ間に清良は峰を見つけて、結果がどうであれ日本に帰る、と言ってます。
まー2年頑張ってきたんだしね。
つーか峰の方がむしろなにか結果出せているのか心配だ…。この人今何やってん
ですっけ。あのオケずーっとやってんだっけ?
結局清良は3位だったわけですが、納得できる結果だったんじゃないですかね。
一方ピアノのコンクールを見に行ったのだめは、千秋とやりたい曲がある、という。
とても面白くて楽しい曲を見つけたらしいです。
のだめが帰ってきて、出迎えた千秋に抱きつこうとするのですが、もう慣れたもんで
千秋避けて、それをのだめがまたいで100点、とか出るのは相変わらずな関係で
いいですね。
でもこういうちょこまかとしたギャグが、後半に行くにつれて減ってくるのでちょっと
残念な気も。
タイトルを千秋に伝えたのだめ。
しかし千秋、なんで…と固まってる。
実は、ルイと演奏する曲がそれだったんですね。
そりゃあ千秋じゃなくても、なんであまたある曲の中からよりによってそれ、と思い
ますよねぇ。
だったら、千秋とのだめがやる曲は思い切ってのだめ作曲とかしちゃうって手もあると
思うんですけど。それを千秋が編曲してオーケストラ風に仕上げていくとかさぁ。
可能性はもっと広げられると思うのですが、この時点での千秋にはそんな余裕なし。
のだめの方は皆に曲を披露してました。初めて聞いてここまで弾けるとは、と驚いて
ます。彼女には多分絶対音感があるんじゃないですかねー。
のだめはピアノのコンクールに出たい、と言いますがやっぱり先生は、ベーベちゃん
には無理だよ、と言う。
曲と向き合うことができてない、と。
どういうことか説明して下さいというのだめ。
え…?今のでわからなかったですか…?
私が見た限りでは、曲に込められた思いというか感情とかをのだめは、言われたら
再現できるけど、表面なぞってるだけできちんと理解して弾いてるわけじゃないような
気がするのです。
演劇で言えば、確かにセリフを読んではいるんだけども、それをどういう思いでその人が
言ってるか、どういう感情とともにそれを口にしているかをまったく考えてない感じ。
そういうのを先生は感じてるんじゃないかなぁと思いますね。
千秋は、のだめがやたら共演共演と言ってることに関して、自分と一度共演したらそれで
満足するんだろうか、一度ちゃんと話そう、と決心しています。
そののだめなんですが、千秋の写真を借りにきたテオから、ルイと千秋が共演すること
だとか、ルイは千秋に特別な感情あるかも的なこと言われて気が気じゃない。
つーかテオもとことん空気読めない人間ですねー…。
なだぎさんが演技うまいだけに、なおさら腹が立つ(笑)。
土砂降りの中やってきた千秋は、アパートから見下ろす人影がシーツにくるまってるの
見て、やばい、ハロウィン?とか言ってました。ここちょっと笑った。
で、電話かかってきてそれがのだめであることに気づくんですね。
鬱々としたのだめ、こぇぇぇー!
のだめは、自分だけ、あの曲をルイと千秋がやること知らないではしゃいでたとか、
ものすっっっごい卑屈モードになってました。
のだめの気持ちはわかるけど怖い…。
でもここで千秋が諦めず、のだめの話を聞いてやって、先生から出されたという課題を
一緒に見てるのが偉いなと思いました。
この先生はのだめの才能を見出して誘ってくれたのだから、いじわるでコンクールに
出さないと言ってるわけじゃないと。
千秋はルイとの打ち合わせを延期して、しばらくつきっきりでのだめの指導をして
ました。
のだめ、すごい集中力なんだけど、それが切れてショートしてて千秋が、こうしてアレが
出来るのか!と、ハエがたかってボサボサになったのだめのこと思い出して、風呂に
のだめを突っ込んでるのが面白かった。つーか人扱いしてあげて!
千秋はこれまでにのだめがやってきた課題曲を見て、それが予想以上に多かったことに
驚くんですね。
むしろコンクールに出したいけど出せるレベルになってなくて、先生の方が急いでいるの
ではないかって。
目を覚ましたのだめ、千秋がピアノ弾いてるところにやってきてお礼でも言うのかと
思いきや。
「素敵に弾かないで下さい!のだめのです。ご飯何ですか」って。
そりゃ千秋も怒ってフランスパン折れるほどなぐるわ!
ま、向こうのフランスパンは日本ほど固くないので死にゃしませんが、千秋、覚えたこと
忘れるから手加減してあげて!
千秋は代わりに寝てしまったんだけど、のだめは、千秋がずーっと起きてスープ作って
くれていたこととか、楽譜を勉強してくれていたことに気付きます。
つかこのスープ、スープっていうよりポトフじゃね?野菜丸ごと煮てあるし。
こういうの作ったらおいしそうだなぁー。
のだめは、最近弾いていると楽譜から話が聞こえてくるみたいで面白い、と言う。
千秋がなんで楽譜を見ているのが好きかも分かってきた気がすると。
多分これが、先生の言っていた、曲と向き合うってことなのかも知れませんね。
課題を仕上げてきたのだめに先生も、まだちょっと元気すぎる部分もあるけども、
よくやってきたね、メグミと、脱ベーベちゃんとなったのでありました。
まーた町中に「脱ベーベ」のチラシまいてるのだめが笑えます。あ、コケた。
先生の方は秘書と、今の課題が終わったらコンクールに出る手配をしましょう、
でもまだメグミには内緒ね、って言ってました。
ようやくのだめも一歩階段を上がれそうなところに来てたんですね、この時点では。
でものだめはあることに気づいてしまう。
いつまでやればいいですか、って。
あれか、妖怪の。(それ「以津真天(いつまで)」じゃね?)
なんかここは、のだめの疲れを感じました。
皆、ゴールがわかってるからマラソンを走れるけど、いつまで走ればいいかわからない
レースって、精神力との戦いですよ。今自分がどこの地点にいるかわからなければ、
奮い立つこともできないし、ラストスパートをかけることもできない。
ものすごくきついと思う。
のだめは、どこまで頑張ったら千秋と並べるのか、って思ったんじゃないでしょうか。
仕事には時間という終わりがある。でも人生ってどこまで才能極めてもゴールが見えて
こないと思う。だからこそ、挫折してやめてしまう人もいれば、自分の中で一つ一つゴールを
作って乗り越えていける人もいるのだと思います。
千秋とルイの共演コンサートが行われました。
ここはあまりセリフとかなくて、音楽を聴けるように構成されてるのはよかったです。
のだめはその演奏を見るうちに、自分が共演してるシーンを思い浮かべるんですね。
それ目指して頑張ればいいんじゃないかと思うんですが。
千秋が帰宅するとのだめがいて、彼は驚くんだけど。
のだめの様子がひどく変だった。
ものすごく浮かれてるんですね。
千秋は、のだめなりに何か乗り越えようとしてるのかも、と考える。
ここでもっと千秋が突っ込んで聞いていたら、のだめはあんなに苦しむことなかったかもなーと
思うんだけど。
なんだろうなぁ、千秋はもっとのだめにこだわった方がいいと思うのですが。
翌朝出ようとした千秋はのだめに「結婚して下さい」って言われて、いつもの冗談だと流して
出かけてしまうんですね。
だーかーらー…。
シュトレーゼマンがやってきて、のだめに会って大喜びしてるんだけど、散々ボケ倒してから
ようやくのだめが変なのに気づいた。お前はおっせぇよ!
大学では、初めてのだめが欠席したことに、先生も心配していました。
のだめは、シュトレーゼマンに本音を話すんですね。
千秋とルイとの共演で、自分が千秋とやりたいと思っていた以上のことをやられたって。
なるほど、それがショックだったわけですね。
自分がそれを超えられるとは思えないと。
普通の人っていうか、ほとんどの人はそれでも一歩ずつ前に進み始めて、自分は自分と
言い聞かせて、自分の「最高」を作っていって、そしてそれをさらに自分で越えようとするもの
ですが、のだめの場合は、千秋の中の自分の立ち位置が不安なこともあって、じゃあどうすれば
いいかっていうのが分からなくなったのかも知れませんね。
多分シュトレーゼマンもそれに気づいたと思う。
のだめにピアノを聞かせてほしいといいます。
一方千秋。やっと、さっきののだめは変だったと気づいた。
自分の目をまっすぐ見て言ってたと。
でも連絡をとることを辞めました。
だからなんでキミはのだめのことになると行動を躊躇するかな。
シュトレーゼマン、のだめの圧倒的迫力に驚いてます。
のだめは気づいてないだろうけど、その弾いてる曲にこめられた思いとうまくシンクロ
したんでしょうね。
で、一番やりたかったことやってみませんか、とのだめを誘うのです。
誘うのはいいけどなんでいきなり魔方陣出現するかワケわかんないよ!
なんだよこのでっけえ魔方陣!
ソロモン72柱でも呼び出すつもりか!
お前はラスボスなのか、シュトレーゼマン!!
シュトレーゼマンはエリーゼに自分のコンサートのプログラムを一つ変更させます。
のだめを出すために。
エリーゼがめっちゃブチ切れてて猟銃持ちだしてるのが面白かった。んでボディガードか
しらんけどおっさんに止められてるし。
そりゃあ、手配する方からしたら、もうプログラム配ってマスコミ発表も済ませてるのに
「あー、変更あるからヨロシク」とか言われたら、てめぇふざけてんのかって思いますよねー…。
というかすいません、前編でシュトレーゼマン死にそうな感じだったのは一体どこに
いってしまったんでしょうか…。
まあ生き生きしてるのはいいですけども。
千秋の方は今度は逆にエリーゼから、のだめがシュトレーゼマンと共演することを
知らされビックリって感じです。
自分の知らないところでのだめが動いてたみたいな。
コンサート当日は当然ものすごい大騒ぎでした。
誰も名前を知らないような新人がいきなり、シュトレーゼマンと共演、しかも難しい曲を
演奏するっていうのだから。
つかここ、あっさりやってるけど、練習とかはなかったのかなぁ。そういう、ちょっと練習とか
リハとか、日数短くてもいいからやりながら、すれ違っていく千秋とのだめ、んでルイが
絡んできて面倒なことになる、とかなら話にもよりメリハリが出たような気がするのですが。
ここはなんだかすごくあっさりしていて逆に残念でした。
演奏はもちろん大成功。
千秋がものすごい圧倒されていて、ハチャメチャではあるけれど情感豊かに難しい曲を
弾きこなしている、と驚くんですね。
そして、日本に押しとどめられていた自分を解放してくれたのはのだめだと思っていたけれども、
神がこの場にのだめを連れてくるために、自分を日本にとどめていたのではないか、と考えて
いました。
多分、のだめの才能が開花して、大きく引き離されたという感じをこの時千秋は味わって
いたのではないかと思います。
ただそれをのだめは、千秋の演奏を聴くたびずーっと思いしらされてきたわけで。
初めて千秋は、のだめが感じていたことを自分も感じられたのではないかなーと思いました。
この後、またスタンディングオペーション起きるんだけど、終わってしばらくはのだめの
息づかいだけが聞こえて、そのあとわぁーっと拍手の音が入る演出はいいなと思った。
たちまちマスコミに囲まれるのだめ。
でもって楽屋に千秋がやってくるんだけど、のだめは会おうとしませんでした。
それからは大騒ぎ。
ここ見てて面白かったなぁ。
新聞、ニュースは大きく新人の才能を取り上げ、日本では皆がのだめにビックリして。
懐かしい教授陣も出ていて良かったです。
そしてのだめの実家でも。
テレビを見ていたお父さんが「かーさんこれー!」とすごい大騒ぎしていて、お母さんも
やってきて「何これー!」ってびびる。
そりゃそうでしょう、我が子がニュースに…「犯人こいつかー!」ってサスペンス見て
んじゃねぇよぉぉぉお!時代の波に乗れぇぇぇぇぇ!!!
しかし一人だけ焦っている人がいた。
あの先生でした。
もう少しで本当のピアニストになれたかも知れないのに、音楽とともに生きる決心を
してくれたかも知れないのに、シュトレーゼマン、やってくれたな、と悔しがっていました。
つまり先生はデビューさせるのは早すぎた、と感じていたみたいですね。
エリーゼの方は取材だの仕事の依頼が殺到してホクホク顔ですよ。
ぼーっとしてるのだめに、事務所との契約サインさせてるし。
おおおおおい!無理に書かせるんじゃねぇよ!!!!
まあ、ヤンキー君とメガネちゃんみたく、勝手にサイン偽造した花よりはマシですけども…。
この後エリーゼが、ビシバシのだめを売り出してく野望持ってんだけど、構図的にそれ、
鉄人28号と正太郎じゃないですかね…。
しかしのだめは、もう弾けない、と言い出します。
もうあんなの弾けないと。
いわゆる、燃え尽き症候群でしょうかね。
そうしてのだめはどこかへ姿を消してしまいました。
シュトレーゼマンが千秋に言ってましたが、もうあれ以上の演奏ができると思えないと
言っていた、つーのが本音なんでしょうね。
普通の人はしばらくすると切り替わって、乗り越えて行こうとするけれども、ごくたまに
切り変えられない人がいる。そういう人達はいなくなると。
これは…いろんな意味でのいなくなる、なのか音楽業界からいなくなる、なのか。
両方かねぇ。
それを聞いて千秋、満足出来れば俺じゃなくても良かったのか、俺はフラれたのか
とか言ってる。
そうじゃなくて、シュトレーゼマンとやったのがよかったから、千秋とやった時にそれ
以下では困るってことで悩んでるんじゃないの、のだめは。
だからわざわざシュトレーゼマンは千秋に話したんだと思うんだけども。
こーのバカチンが!
えー。
10日ばかり経った頃。
のだめの、ごみためになった部屋で何かモソモソ動くものが。
フレディじゃぁぁぁぁぁ!!!!
とか思ったらのだめだった。
あんたずーっとこの中に、文字通り潜伏しとったんかい!
そりゃ千秋が探しまわっても見つからんわ!お前はアホかぁぁぁぁ!
のだめは、上から聞こえてくる音楽に惹かれて、階段を上がっていきます。
あれですね、テルミン弾いていた女性ですね。
彼女はヤドヴィという子らしい。
作曲するのにずーっとあれこれ弾いてて、のだめは彼女と話すうちに、ピアノを自由に
弾くことの楽しさを思い出してくるんですね。
思えばずーっと楽譜通りに弾かなければならなかったから、のだめにしてみれば、
作曲ということはとても楽しかったんじゃないかなーと。
段々笑顔になっていったし、いつもののだめになっていったし。
つーかこの部屋楽器がメチャクチャおいてあるからすごい狭いんだけど。
のだめは、昔は即興演奏することもあった、というヤドヴィの言葉に、今はどうして
こんなに窮屈なのか、と言います。
確かに宮廷とかに呼ばれた音楽家は即興で弾くこともありましたね。
んで、そこにターニャとフランクが、オケの人から子守りを押し付けられて帰ってきた
ところだったんだけど、のだめはその子供達と一緒に遊ぶわけですよ。
幼稚園の先生、が夢だったもんねぇ。
この後おなかがすいたという子供達にのだめが、給食のおばちゃんのとこにいきましょうね、
つーてて、ターニャが誰がおばさんだコラとか言ってました。のだめは先生でターニャは
おばさんか…。
で。
黒木はどうせのだめのことだ、千秋に教えてないんだろうなと思って、無事見つかった
ことを知らせるのですが。
千秋は、幼稚園で子供達相手に楽しくピアノを弾いているのだめのとこにやってきました。
それはもう、すごい勢いでした。
連れ出す時に子供達が、のだめ先生王子様が連れてっちゃった、とか言っててかわいかった。
お前達にはあれが王子様に見えるのか…!あれは王子様じゃなくオレ様だぞ!
千秋自身ずっと、のだめは日本にいた方が幸せだったんじゃないか、プロの演奏家を
目指さない方が幸せだったんじゃないかと思っていた。つらそうにしているのを見るたび
何度も思ったらしい。
それでもやっぱりあの舞台に連れて行きたい、と。
まあのだめのことだから、プロっていっても、やりたいようにやっていって、それでも人を
魅了するような演奏ができるんじゃないかと、そう思います。
この後、2台のピアノで、大学でやっていたように、二人であわせて弾くのが、とても
良かったです。
2人を見はってたおっちゃんが、エリーゼからの電話を切るのも。
最高のだと思える演奏ができたら、それを超えるものを目指せばいい。
シュトレーゼマンはそれを分かっていたからこそ、わざとのだめと共演して、千秋とのだめ
2人にそれを気付かせたんだと思います。
弾き終わった後、のだめと千秋が、あの時の再現をやってるのが良かったですね。
懐かしいです。
この後、千秋とのだめ、二人の共演シーンがあって、のだめが手を下すシーンで
終わったのは良かったと思いました。
ここに音は必要ない。
で、エンディングの後もちょっと続きがありまして。
のだめがこっそり教室に入ってきて、先生来てないと安心したら、影の方に先生が
いて、あわててのだめ、お詫びをしつつお菓子を出してるのは良かったです。
千秋のオケの方も人気が出てチケット完売したけど、財政が厳しいから給料は
据え置きだとか。
この後の2人はまったりしててよかったけど、やっぱりこの作品としては最後は
ギャグで終わってほしかったなーと、ちょっと残念でありました。
冒頭の方に出てきた、「気付いていると思うけど日本語でお送りしているよ」の
説明が途中で切られたのは笑いました。
うーんまあ、なんだろうな、ドラマの方はドラマの方でおもしろかったんだけどなぁ。
映画は壮大さはあったけど、らしさがあまり感じられなくてちょっと残念だったです。
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→映画の感想レビュー→のだめカンタービレ 最終楽章 後編