多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!


踊る大捜査線 THE MOVIE3
ヤツらを解放せよ!

7/19鑑賞

 ………なーんでこんなの作っちゃったの………。

 としか言葉が出なかったというか。(笑)
 面白いことは面白いけど、今までの総集編、といった感が否めないです。
 映画2作目のように、いくつかの事件が一つずつつながっていって最後に向けて集約
されていく、というよりも本当にいくつもの事件がバラバラに起きてるだけって感じで、
しかもラストは「お前ホントに死ぬ気あるんか」みたいなお粗末さ。
 人数出しゃいいってもんじゃないんだよ、と言いたいです。
 いろいろなエピソードが窮屈に詰め込まれていること自体は踊るの「味」だからいいけど、
これならテレビで2時間ドラマスペシャルでいいじゃん、って思いました。

 ちょっととりとめがなさすぎます。

 何より室井さんの活躍場所ないじゃんよ。
「捜査をたてなおーす!」とかないのか。上に行きすぎてつまんなくなっちゃった。


 ともあれ本編。
 物語は、湾岸署の引越しのシーンから始まります。
 レインボーブリッジを走るカエル急便。懐かしいですなぁ。

 湾岸署の方では一室に人が集まって物々しい雰囲気が。
 本部長って呼ばれてますが青島でした。
「ただいまより捜査会議…」「捜査会議じゃありません!」「そーだよね、引っ越し対策
会議を始めます」
 …その前にわざわざこんな会議する必要あるんでしょうか。

 4日で引っ越しってそれ普通の家でもしんどいような気がするのですが。
 
 被害者について報告を、と言っている青島。
 引っ越しでケガした人がいたらしいです。
 君らは専門用語使わないと死ぬんか。

 総務の方から、重要書類の引っ越しに立ち会いがなくて、ごみ箱に捨てられていた
というチクリが入ります。
 青島、テキパキ指示をして指紋採取して犯人を調べるようにと。
 つーか誰か専門に立ち会いする奴を任命しろォ!分担がすごいグダグダな気がするぞ!

 魚住から時間押してると言われて、青島、「被疑者確保に」「被疑者いません」
 この直後魚住がバーン!と経費削減のステッカー貼ってて笑いました。
 今回の話は魚住のツッコミが冴えわたるよ!

 このあとOPが静かな音楽で始まってて、いつもの調子でないなーって感じで残念
でした。それからしても、ああ、踊るは変わっちゃったなーって印象がぬぐえず。

 引っ越し業者がやってきて、新湾岸署に荷物を運びこむためシートを引いたりして
います。わぁ、さすがプロ!早いなぁ。まるで早送りしているようだ!(してます)
 ここで、段ボールとかものに貼られる、不要・重要・取扱注意とかのシールが
配布されていて、ムダにそういうとこだけしっかり準備してあるなぁと。
 マスコミが中継してるんだけど、青島がボーッとしてるのを見て「刑事さんでしょうか」と
実況してたのが面白かった。
 格好的に出前には見えませんけども。

 あと、湾岸署のマスコットだったはずの湾岸君のぬいぐるみも処分対象にされちゃってん
ですが!
 大量にあるからもったいないだろ!
 これだから公務員は…。
 経費削減って何でも捨てりゃいいってもんじゃないですよ。
 
 とまあこんな風に仕切っている青島ですが、実は一番遅れているのは自分だったという。
 いらんものをわけるシーンで、引き出しを開けてたんだけど、前回の耳腺がまだ入ってました。
 青島、いつまでそういうのとっとくんだよ…。

 グチャグチャだったので、物が捨てられない男はもてませんよって篠原に言われて固まる
青島。笑える。
 でも青島、すみれさんにモテモテだからいいじゃん。
 すみれさんが青島に、そっちの箱にこれ入れて、とグルメ雑誌を入れてくれるよう頼んで
くるのですが、青島「青島係長ね」と。
 すみれさんは、悪かったわねヒラのままで。上が出世しないからって言ってたけど。
 それ係長にとんだとばっちりだよ!
 そこに魚住がやってきて青島に、健康診断のことで医者がもいっぺん連絡してくれと
言っている、と。
 でも青島、それを流して引っ越しそばが経費に入るかどうかの話を。
 どうでもいいだろ!まず引っ越しをちゃんしとろォ!

 新庁舎ではスリーアミーゴスがマスコミ相手に、新湾岸署はセキュリティを万全にした、
とか言ってます。
 要塞みたくなるってことらしいですね。警視庁がそういうシステムを備えてるならまだしも、
一つの署がそんなことする必要があるのか、みたいな。
 アメリカ映画だったら間違いなく、主人公達がたてこもってテロリストと戦う的展開に
なるところですけども。
 ホラー映画だったら、エイリアンとかに襲われた仲間を隔離していくような展開に。
(踊る〜とエイリアンでどうからめと)

 大会議室を案内している時に袴田が署長と副署長は引退します、と衝撃発言。
 最初気づかず普通に流す署長。
 噂とか袴田は言ってて署長は安心するのですが。
「新しい署長には内示が出たようです」
 それ噂って言いませんんんん!!!!!

 シーンとなっちゃって、リポーターが困ってるのが面白かった。

 窃盗事件の通報があり、すみれさん達が向かうのですが。
 この時に青島のコートが床に落ちました。
 この時、誰かが立ってたんだけど、正体は最後までわかりませんでした。
 さっき青島が、真下のジャンパーを不用品に分類して箱に入れていたから、真下が
腹いせに青島のコートを不要箱に入れたのかなーとも思ったんだけど。
 
 青島達もバスジャックの通報があって出て行ってしまうんですね。
 コートがないない言いながら。
 
 すみれさんの方は窃盗事件の銀行に行くんだけど、ネットワークから侵入して金庫
開けられた割には何も取られてないという。
「せっかく開けたんだからとってけって」と物騒なことを呟くすみれ。
 一方青島の方も、放置されたバスに篠原と突っ込んでいくんですが。
 一瞬のためらいもないのがいっそすがすがしいです。最初から本庁待つ気ねーだろ
お前ら。
 中を覗くともう犯人はいなくて、運転手が縛られているだけ。
 乗客が財布とられたというんだけどそれもまた、運転手がなぜか全部持ってました。
 吊革握って呟く青島。
「ハイジャックしたんだろ。とってけよ」
 こらぁぁぁぁぁぁ!!!!

 一方新湾岸署の方で、引っ越し業者に扮した不審な5人組がいました。
 普通警察署の引っ越しとかだとこんなことは絶対にないとは思いますが、ノーチェックで
入ってきたこの5人は、システムをハッキングしたり、あちこち入ったり。
 あまりに堂々としててわかんないですね、これ。

 入れ替わりにアミーゴスがやってきて。
 署員以外立ち入り禁止と書いてある部屋のドアもあいてる、と署長言うんだけど。
 中はなんと拳銃保管庫。
 あけてみると、周囲には拳銃が入れられていて、ちょうどど真ん中のスペースだけが
あいてます。
 おお、ここに新しく配属されてきた刑事が拳銃を入れる…わけあるかぁぁぁぁ!
 盗まれてるぅー!
 拳銃三丁がなくなっていました。
 誰か見張ってる奴はいなかったのかぁぁぁぁぁ!!!!!

 すみれと青島が事件情報を交換しているところに、和久伸次郎がやってきましたよ!
 いきなり俺のコート見なかったとか聞く青島。相手見てから聞け!
 和久さんの甥っ子と聞いて皆寄ってきます。
 そりゃあなぁ、愛されてたもんなぁ、和久さん。
 
 やっと出てきました室井さん。
 官房審議官になってるらしいです。
 つーかその部屋にナマハゲのお面飾っておくのはどうか、みたいな…。
 この部屋のセンスはちよっと(汗)。

 青島は、銀行の件とバスジャックの件が同一犯かもしれないと睨みます。
 そこに和久が、和久さんノートみたいなので書いてあること言ってくるし。
 わかったから君はずーっとそれやってなさい。
 
 で、皆に新しい端末が支給されてくるんだけど、なぜか取り合いになってるのが
笑えます。お前ら大人げないな!
 そんな中、袴田に呼ばれる青島とすみれ。
 拳銃紛失のことを聞かされます。
 盗まれたのは、中国からきている王さんのと、すみれさん、青島の3人分。
 めちゃくちゃやばいじゃないですか。
 なのに署長は、引っ越しの責任者は青島だから、引っ越し終わるまで隠して、
新しい署長が来たら責任押し付ければとか相変わらず適当なことを。
 その後、とりあえず何とかしとかないとやばいから、押収した密輸拳銃を代わりに
おいといてはって言ってたのは笑いました。ブラックすぎるわ!
 で、彼らが見ると案の定青島達はいない、と…。
 しかも「不要」シールが3枚置かれてました。
 うわぁ、気が利いてるぅー!
 
 今回の犯人たちの映像が出ます。
 なんていうか、すごい今どきっぽい人たちだなぁって感じがした。
 犯罪するのにものすごい軽い感じ。
 罪悪感ないような。
 でもって一人は、湾岸署で拳銃3丁紛失したってよ!ということをどんどん流し
始めるんですね。
 どういう意図があるんだろう、これは。
 多分オープンにさせて、要求を通しやすくするような目的ではないかと思うのだけど。

 青島は皆に拳銃紛失のことを伝えて、捜査をしようとするのですが、王さんと一人、
ずーっとパソコンに向かってる栗山は全然やる気なし。
 王さんにいたっては「ガーンと行ってみよー!」と言ったら「ガーン!」とか言う始末。
 …日本語難しいアル。

 真下がいきなりフラリーとやってきて。
 拳銃紛失したそうですね、と言う。
 皆が驚いていると、テレビでやってたっていうんですね。

 それでスリーアミーゴスが記者会見するんだけど。
 和久と緒方が立ち会ってて、緒方はもう慣れたもので、やつれた様子の署長らを見て
あれはメイクだ、とズバリ指摘。
 さらに、芝居もしてる、と見抜きます。
 でも、紙を持っている手が震えているのを見て「やりすぎ!」とダメだし。
 こっちも容赦ねぇな!

 署長が紛失について説明するシーンで、セリフにあわせて音楽がダレるのはメチャクチャ
笑えます。説明もなに言ってるか全然わかんねぇし!まだ国会答弁の政治家の方が
マシな回答しとるわ!
 それで署長、倒れたフリをして担ぎ出され、記者会見強引に終了。
 なんだかなぁ。

 青島は引っ越し業者の中に拳銃を盗んだ犯人がいると睨んで、業者を把握している担当者を
呼び、名簿を見せてもらうんだけど。
 正社員以外の、派遣やバイトにいたっては、メールアドレスでしか管理されていない現状を
知り、愕然となります。
 まあ実際はありえないけどねー。(一般の引っ越しならともかく、警察のようなとこでは)
 
 そんな中、東京湾に浮かんでいたボートに変死体があるという通報で向かう青島達。
 ここで緒方と森下がまた争ってて笑えます。こういうの見るとやっぱ「踊る」だなぁーって
安心するんだけどねぇ。

 変死体は射殺されていて、使われていたのは王の拳銃でした。
 
 これを受けて本庁がやってきます。
 うわぁー、一倉だよ。青島目の敵にしてるやつだよ。こいつがきちゃったかー。
 一方青島はまだコート探してました。

 袴田が挨拶をしようとするんだけど、マイクがポキッととれちゃって、手でもって話して
たのは笑った。直しとけー!
 
 殺されていた男の名は上村。
 今回湾岸署の引っ越しにかかわっていた業者の一人で、盗まれた拳銃が使われていた
ことが判明。
 実際もし拳銃が盗まれてこういうことに使われた場合、署長のクビは間違いなく飛びます。
本庁はどうなるんだったかなぁ、忘れましたけど。
 一丁だけでもあれなのに3丁となると大問題で、警視総監も辞任の可能性出てくると思う。

 ともあれ、一倉は、捜査は本庁のみで行う、というのですが青島が「ちょっと待って下さい!」と。
 一倉は、盗まれたのはお前らのミスなんだから大人しく引っ越しやってろ、と相変わらず
容赦がない。
 なんかこう、一発で黙らせるようなネタはないのか!
 前作より髪の生え際後退しましたね、みたいな。(それ役者さんに失礼だから!役じゃなくて
役者さんにダメージいくから!)
 
 このあと、オリンピックやるっていうからここ作ったのにと言う奴が出たりとか、和久がまた
和久語録叫んでたりとか、あれこれモメて、一番最初に文句言った青島がなだめるハメに
なるのですが。
 そこに登場したのは!
 東京DOGSの奏さんですよね!?奏さん、アメリカに帰ったと思っていたのに!マルオは
どこですかマルオは!?(残念ですがそのドラマは終わりました)

 彼の名は鳥飼。奏とはまったく違うタイプの刑事です。
 彼はボソボソと何かをしゃべったあと青島達に、引っ越しがすんだら参加してもらいます、
と言います。
 まあ実際には全然済まないうちから青島参加してくるんですけども。

 彼は補佐官で、和久曰く「サーパントリーダー」というらしい。
 青島わかったようなフリしてうなずいてるけど絶対わかってない顔だこれ!
 要するに調整役ですわ。

 鳥飼は青島に、室井は所轄ばかり気にしていた、みたいなことを言ってます。
 だからなんだよ。
 所轄ばかり気にしてたけどちゃんと上いったじゃん。
 室井のやり方を批判してきた人は大体いつも痛い目にあってんだぞ!
(そこ、ネタばらししない)

 彼らは上村のアパートに向かってんですが。
 鳥飼がサクッと入ったのに対し、青島が、興味津々の管理人に捕まってなかなか入れ
なかったのは笑いました。
 入れてあげて!
 鳥飼は上村が、ネットゲームの中毒者だった、と言ってます。
 つーかパソコンの画面がすごいことになってた。ショートカット整理しようよ!

 湾岸署では真下が、「交渉マン」とかいう自分が出演しているらしいドラマDVDを
配ってるんだけど、誰も知らないのか、女性警察官に相手にされてないです。
 あれぇ…?
 青島は、新湾岸署のセキュリティマニュアル読んどいてって言われて和久に押し付けて
いました。
 こういうちゃっかりしたところは昔から変わらんな!
 
 と、小池らがやってきて、大会議室を使うんですね。
 上村がやっていたネットゲームの中に潜入して手がかりとかを探すらしい。
 カラスってロゴの入ってるジャンパーが懐かしいなぁ。
 あと小池クンもすっかり素直になりましたね。元政治家のお父さん元気ですか。(待て)

 被害者上村はシオラとかいう名前でゲームしてたらしいんだけど、友達という設定で
小池らはゲームに入って、捜査協力を頼むらしい。
 でも速攻警察とバレましたけど。…あれ?交渉課のみなさん???

 といってもこれは、相手が犯人だったから。
 上村の知り合いだったようですね、犯人。
 警察が上村のことを調べて、ネットゲームに入ってくると予測していたんでしょう。
 犯人の中に、こういった心理分析に詳しい奴がいますね。こういう風な行動に出る、と
読める奴が。

 会話をしつつ、一方ではカラスメンバーが分析してるんだけど、言ってることがよく
わからんかったけどなんかフィリピンの方のサーバーにあって?ログが残らないとこ
らしいので調べられないということのようです。
 俺達の要求をのまないと拳銃が火を吹くぜ、と割と昭和ティストなことを言う犯人達。
 …犯人の中に昭和生まれのやつがおるぞ!

 ファイルをダウンロードしろといってくる犯人。
 小池達あっさりダウンロードして開いてますけど、ウィルスチェックはしたほうがいいですよ…。
私てっきりこれに何かのプログラムがしくまれていて、ハッキングとかされるのかって
思ったもん。
 
 犯人からの要求は、今までテレビシリーズだのスペシャルだの映画だので逮捕された
犯人を解放せよというものでした。
 …やったことの大きさの割にはずいぶんチンケな要求ですこと。
 
 警察庁では、津嘉山さんが室井さんをチクチクいじめてました。
(※津嘉山さんは役者名です。役の名前忘れた…/汗)
 つーか相変わらずだなこのあたりのやりとりは。
 鳥飼がニヤリってしてるのが気に入らない。

 青島の方は、医師が全然青島連絡してこないからつーてわざわざ来てくれたのですが。
 なんと、健康診断で肺に影があることがわかり、これがもし悪性の腫瘍だった場合…
みたいな言い方をするんですね。
 なんかもうこの時点で「あ、ぜってーこれミスだな」ってわかるんですが。
 青島は、結構深刻な病気かも、と思ってガックリ。
 
 そんな青島が戻ってくると一倉がいきなり「なんでお前が逮捕した奴の釈放
求めてるんだ」。
 主語を言えドアホがー!
 いきなりそんなこと聞かれる方もわからんわ!
 ここで鳥飼がナイスフォローです。
 犯人達が、拳銃を返す代わりの要求が、青島が逮捕した連中の釈放だった、と。

 魚住の方は、青島に立ち会って医師の話を聞いていたのですが、やっぱりというか
想像の通りというか、どんどん「ここだけの話なんだけど」と広めていって…すみれさんの
耳に入る時点で「青島の命が長くないらしい」になってるぅー!
 ちょっとぉぉぉぉぉ!!!
 篠原も、「そういえば係長、走ったらすぐ息切れするようになった!」
 それ多分年のせいですからぁぁぁぁぁ!!!!

 青島と鳥飼は、映画1で逮捕された日向に会いにいきます。
 医療刑務所ってことはどっか悪いんだろうか。
 青島が元気がなくて、鳥飼が話をするのですが、こいつ免疫ないもんだから、日向の
勢いにのまれちゃってます。ああ、こいつも洗脳されやすいタイプだな…。
 日向は青島が係長になったことも知ってました。
 そして、今までの丁寧な物腰が一変、「手術してやろうか」。
 それでこそ日向ですなぁ。
 つーか何のために会いにいったかよくわかんない。
 私はてっきり事件のヒントでもまたもらいに行ったのかと思ってたのに。

 この後、青島とすみれがロビーでラーメンすすりながら会話するシーンなんですが。
お互いに言おうとして言えない言葉を飲み込んだりとか、すみれが「死んだように寝てる」
「死んだように!?」「はっごめん、死んだようになんか寝てない」と青島とやりとりしたり。
 「拳銃使われなければいいけど。でないと死んでも死にきれない…ごめん」とか。
 死ぬという言葉にすごい反応してるのが笑える。
 まあ結局2人何も伝えられずに終わるんですが。

 小池が犯人とチャットで、簡単には釈放出来ないみたいなこと言ってて。
 犯人は動機を述べるんだけど。
 要するに、すぐれた警察官は優れた犯罪者を捕まえるという持論をこの犯人が持って
いて、青島刑事が捕まえた犯人はいずれも魅力的な奴だと。
 そうでないのが半数以上いると思うんですが…。
 ともあれ、その犯罪者を解きはなってまた暴れてもらうと。
 アホか。
 釈放されてすぐまた逮捕されるのがオチだ。
 そういうところ読めてないあたり、なんかこの犯人、甘いんだよなぁ。
 計画は完璧なのに「その後」がまったくないところとか。

 交渉してる中、一倉がいきなり「(釈放という)そんなことは飲めない!」と割って入って
しまうんですね。
 そのとたん発砲音が。
 一倉…余計なことすんなよ。
 お前のせいでまた一人殺されたんですが。
 これ誰も追及してなかったけど、放置しっぱなしなのは気に入らない。

 で、3人になった犯人は車を放棄して去って行きました。
 後に射殺死体を残して。

 その死体の現場に朝皆が駆けつけて来て、すみれさんの拳銃が使われたことが
判明します。
 すみれさんが撃ったんじゃない、とフォローする青島だけど、すごいショックだよねぇ。
 
 スリーアミーゴスの方は、引っ越しお疲れ会をどうするか、とか話してます。
 事件まだ解決してねぇぇぇぇ!
 そこに魚住がやってきて、青島のことを言うんだけど、彼らの耳にもとっくに入って
ました。
 寿命だねとかひどいことを言う署長。
 こういう奴に限って「憎まれっ子世にはばかる」なんですよねぇ。

 でも魚住は違う、と言う。
 実はあれはレントゲンのミスで、青島は健康だったと。
 署長は、しばらく黙っていた方が、青島が元気がなくて都合がいいっていうんですね。
 いつも本庁に迷惑かけて、謝るのこっちだからと。
 魚住もそうですねーとニヤリとしていて悪の4人組みたくなってました。

 ただ私これ残念だなと思ったのは。
 ここで早くも種明かししてしまうから、この後の青島のいいシーンが全然生きてこないん
ですね。シラーッとした感じで聞くことになってしまう。
 結果、なんていうか全然感情移入できないまま話が進んじゃって、それがもったいないなと
思いました。
 出来れば青島が死ぬ気になって全部やって、全部終わった後に聞かされて「えぇーっ!?」
ってなる方が、より「踊る」らしさが出たと思います。
 これはちょっとなー…話の盛り上げどころ間違ってる。

 さて段ボール箱が運び込まれて、和久が整理を始めているのですが、青島はやる気なしって
感じで捜査会議にも出ようとしません。
 そんな青島をすみれは、しっかりしてと励ますんですね。
 しかも「どうせ死ぬんでしょ!」ってズバリ言っちゃったー!
 青島らしく生きろと励ますすみれさん。
 犯人に青島君の銃使わせちゃダメ、と。
 緒方も和久ノート見てて、「死ぬ気になれ。その時だけ生きられる」って言葉を読み上げて
ます。
 青島自身も紙袋から「指導員」と書かれた腕章を出してしみじみ。
 そして彼は走り出していきます。

 と、和久が段ボールを開けると、そこから青島のコートが見つかる。
 誰かが不要に突っ込んじゃってたんですね。どうせそんなこったろうと思ったよ。
 それをすみれがバッととって、青島に追い付いて渡すのがよかった。
 復活青島、廊下を走って行きます。
 和久もその後を追います。

 それをアミーゴスが見てて、「青島が死ぬ気になったらもっと暴れますよ」「しまったー!」
ってやりとりがメチャクャ笑いました。
 この後青島が車運転してくんだけど。
 ああ、あったなぁ、テレビシリーズで車飛ばし過ぎて本当に一瞬空とんじゃうの。
 あの時の被害者は室井さんでしたかね…。
 車を斜めに停止させて青島、和久に「こりゃ失敬」。
 ちゃんと運転しろォ警察官!
(ちなみにテレビシリーズのあのシーン、勢いよくやり過ぎて車のライト部分を壊して
NG出してます)

 今回の被害者の部屋見せて、と行くのですが、本庁が全然入れてくれません。
 青島、上を見上げてビル伝いに行くことを決意。
 あるビルの屋上にあがっていきます。
 ここで、覚悟きめてぶわっと隣のビルに飛び移るんですね。
 かっこいい青島!
 
 で、青島が和久を振り返ると、和久はビルとビルに取り付けられた通路をもくもくと
わたってきてました。
 青島のかっこいいジャンプ台無し!
 音楽止まるのも余計に笑える。

 ホースを柵にくくりつけてベランダに降り、室内に入るという青島。
 どう見てもムチャです。
 ここで「どうせ死ぬんだ、怖いもんあるかい」って青島が言うけど、それならせっかく
だから、降りようとして一旦下を見てちょっと怖気づく、というシーンを入れてもよかった
ように思うんだけど。

 ともあれベランダにおり…椅子につまずいてこいつ部屋の中に転がりこみやがったー!
どんだけ部屋荒らしてんだお前は!
 そりゃ本庁の人間だって「…何してんだお前は」って言うわ!
 さらに青島、実は壁に張られたポスターはダミーで、その後ろに隠し部屋があったの
ですが、転んだはずみにつかんだ爆弾を「これ何?」つーてピンを抜いてしまいます。
 お前は捜査しに来たのか破壊しにきたのかどっちなんだ!

 あわてて逃げだす本庁刑事達。
 青島は、どうせ死ぬならって開き直って爆弾解体しようとしてるのですが。
 あの、青島さん。
 どうにもならなくなってコード引きちぎるのは解体じゃなくて「やけくそ」と言います。

 まあ結局何も起きなくてよかったのですが、和久の方が腰抜かしてました。
 そりゃそうだ!

 新湾岸署の方。
 あの…また堂々と犯人達に侵入されてんですけど。
 ホントここのセキュリティどうなってんの!
 戻ってきた篠原が、ジッと犯人の方を見るのですが…見ただけでした。残念!

 警察庁では、逮捕された連中を釈放するかどうかをモメてたんですが。
 過去では結構うやむやにされていたから、今回のことをテストケースにして釈放して
マニュアル作りたい、みたいなことを幹部らが言ってんですね。
 要するに選挙が近いから、与党から票稼ぎに「国民の安全優先」を大義名分として
釈放を受け入れる、みたいな。
 室井は判断が早いと言うんですが。

 青島は、殺された被害者は家で爆弾を作っていた、というのですが、王はバカみたいね
とか言ってるし、栗山は指示されないと動けないとか言ってるし、グダグダです。
 そんな中和久が「疲れるほど働くな!なんてな!」と。
 いやあの、誰も働いてないから今問題なんですけども。
 
 栗山は何かのサイトを熱心に見てるのですが。
 えーと、日向のファンサイトらしいんだけど、これの先が見られない、と。
 青島がさらっとやり方教えてたけど、こういうやり方知ってるのは今までいろいろ
やってきた青島ならではですね。
 ドメイン変えたらっつーのがよくわからんけど、掲示板が見られるようになって、栗山は
すごい書き込みがあるとか言ってます。
 信奉者とかいるんですね。まあなんていうか存在がそういうのに近いからなぁ。
 羊たちの沈黙のレクター博士みたいな。
 
 そんな中栗山が、日向の健康状態を詳細に書き込んでいる奴がいる、と言ってくるん
ですね。
 青島はその情報に注目、本部に報告します。
 すると、刑務所関係者を洗ったところ、日向をカウンセリングしているソーシャルワーカが
日向の外出願いを出していたことがわかった。
 しかも、許可が出てはならないそれを、名前がよく似ている人間とすり替え、裁判所から
外出許可をもぎ取ってしまったらしいんですね。
 だから、日向は誰もが知らない間に一度世間に出ていた、ということになる。
 愕然とする青島。

 で、犯人と接触して鳥飼は、僕らの勝ち宣言をしてしまいます。
 お前交渉人でもないのになんでそんな偉そうなんだよ。
 圭一クンとか本名で呼びかけて得意げにしてるけど、それは青島らが持ってきた情報から
調べた結果でしょうに。
 要するにこの圭一クンがそのソーシャルワーカなわけで。
 日向と接触するうち、その「深淵」に飲み込まれてしまった者ですね。

「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、
深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」フリードリヒ・ニーチェ

 圭一ことチャットネーム「ノライヌ」は、新しい湾岸署を占拠すると宣言。
 すでに武器を持った傭兵を突入させる用意ができているみたいなこと言ってます。
 なんでか知らんがまんまと引っ掛かる鳥飼。
 お前は何してんだよ。
 小池とかも見抜けよ、交渉人なんだから。
 鳥飼は、セキュリティのマニュアルを持っている和久と森下に命じ、湾岸署のセキュリティを
あげるよう指示。さらにSITも呼ぶ。
 その結果、セキュリティが解除されるどころかセキュリティがロックされ、湾岸署は各シェルターが
降りるという事態に。
 つーかIDがWANGANで、パスワードがPOLICEって。
 どこのクソアマセキュリティサービスですか。こんなもん素人でも1分で見抜くわ!
 このセキュリティシステム構築した奴は、どれだけセキュリティが優れていても、すぐに
見抜かれるようなIDやパス使ってたら何の意味もないことを知れ!
 …うん、多分これにするよう言ったの、署長だな…。自分が忘れないから、とかで…。
(たびたび、綴りとか間違えてこれから先もロックされそうな気がする)

 セキュリティの内容が書き換えられていることに気づくも既に遅し。
 青島や鳥飼は外に締め出され、すみれや和久達は中に閉じ込められてしまいます。
 真下、こういう時に役に立て!お前ウロウロしかしてないぞ!

 ノライヌ、笑ってます。
 まんまと引っ掛かったって。
 冷静に考えたらこいつの言うとおり、武器持った傭兵がどうのこうのなんてありえないの
ですか、鳥飼は完全に自分達が先手を取ったと思っていたことで冷静さを見失ってしまった、
それが敗因ですわ。
 お前はクビだホントにもう!

 和久の方もパニックになってて操作がまったくわからない。
 ノライヌは「使いこなせないもの使うな」と結構正論言ってるし…。
 彼らを解放しなければ建物の中にガスをまく、これがノライヌが突き付けた要求でした。
リミットは今夜0時。

 つーか。
 ここでノライヌが手の内をここまで明かしているということは、別に何かあるとみるべき
ですよ。
 ガスをまくって言ったということはどこかに隠されているということ。
 捜査員が大量に中に残されているわけだから、手分けして探したら見つかるかも知れない。
計画実行の前に処分される可能性だってある。そうしたら要求は意味がなくなる、だから
ここに注意をひきつけておきたい何かがあるはずだ。
 ここに青島がいたら、そこまで読みとっていたと思うんですけども…。

 警察庁ではこの事態を受けて、幸いとばかりに、よし解放しよう、とノリノリなわけですが。
 室井さんは、現場を無視するようなことがあってはならないというけど、幹部らは、
この部屋には正義はない、皆の立場の都合だけ、と言います。
 要するに政治で動いてるってことだ。
 国民を命かけて守る気がないならお前ら全員やめちまぇ。
 税金のムダだ。

 青島の方は、ノライヌの部屋突き止めてSITとともに行くんだけど。
 張り切り過ぎて先陣切って突入してて、木島に「なんでおめーが先に行くんだバカヤロウ」
って言われてて面白かった。
 木島さん久しぶりですのー!
 左手の指輪は交渉人の時からですが、うまいこといきましたか?

 このノライヌの部屋には変なものばかりありました。
 大量の白い箱とか。
 鳥飼は調べながら、複数犯の可能性があると言ってんだけども。
 木島が冷蔵庫を開けると、オムライスが入ってた。
 …これいつのだよ…冷凍庫か冷蔵庫か忘れたけど、すごい大切そうに保管して
あった。

 青島は外に出ます。
 すると、日向の顔の絵があって、その下に赤い箱が。
 鳥飼はパソコンの、あけるな危険というファイルを見てんだけど。
 なんていうかこのシーン見ててこいつホントのバカだなって思いました。
 自分の能力に絶対の自信持ってて、絶対に失敗しないと思ってるタイプ。
 クリックしていってもののみごとにトラップに引っかかって負傷ですよ。
 バカじゃないのかと。
 一方木島の方は大量の箱の中から日向が犯行に使っていたクマのぬいぐるみを、
青島は赤い箱から手紙を見つけました。

 つまりノライヌは洗脳されていった上に、熱心な日向の信奉者で、今回の犯行の
実行犯であり、真犯人は日向であると、青島なら理解したと思います。
 あと鳥飼は自分のうかつさがこんな事態招いたと反省しろ。

 閉じ込められたすみれは真下のことを聞いてんだけど。
 案の定テレビ出てペラペラ交渉術の手のうちしゃべっちゃって、課長クビになった
らしい。だから小池が課長になってたのかー。
 真下、お前バカだろ。

 と、変なにおいが漏れて来てパニックになる一同。
 毒ガスだぁーと真下叫んでさらにパニックに。
 真下、お前大バカだろ。

 押収品の中に動物がいてっていうか、その中にスカンクが。
 ああ…あれはねぇ…。
 スカンクが警告のポーズをとった時は速やかに離れないと、この毒ガスをくらいます。
これがあるからスカンクは自分から逃げるっつーことはほとんどしません。
 ちなみに、目にモロにくらうと一時的に失明するので要注意。

 外では一倉が、システムあけろぉぉぉとかムチャ振りしてます。
 開けられんから騒ぎになっとんじゃボケェ!
 システムの業者が呼ばれてきたんだけど、システムは内部にあります、外部にあったら
簡単にいじられちゃうでしょ、とか、遠隔操作はできません、とか、クラッキングも無理です、
完璧なシステムを作ったと自負しておりますから!といったことを言って一倉の神経逆なで
してるのが笑えます。
 これマンガだったら一倉の額に青筋できてるとこだな。
 
 でもって一倉がハラ立つのは、帰ってきた青島に、お前が指示に従わないからこんな
ことになる、二度と視界に入るなって言ってて。
 少なくとも鳥飼がケガしたのはあいつの責任ですけど。
 お前カルシウム足りてないのと違うか。

 青島は篠原たちにノライヌに日向が送った手紙を見せます。
 
 一方すみれさん達。
 一難去ってまた一難。
 今度はワニが出た…。ナイルワニですか?!(何でもいいよ)

 他にも、鹿がじーっとみてたりするシーンはなかなか面白かったです。

 室井の方はサイン迫られてました。
 といっても「室井さん!ファンです!サインして下さい!」のサインじゃないですよ?
(当たり前だ)
 幹部らは、こういう場合のデータが欲しいと言って室井説得中。
 室井は、最後まで捜査員に任せたい、と言ってます。
 そこに鳥飼がきました。
「大丈夫ですよ僕は」と言って鳥飼は、湾岸署に受刑者を集めて解放させて、SITに
ガスを回収させた後受刑者たちを射殺すればいい、と言うんですね。
 そうすれば政府も納得するし室井としても抵抗感ないのでは、と言いたいみたい
だけど。
 腹立つなこいつ。

 で、小池に釈放が決まったという連絡が入ります。
 ノライヌに伝えるのですが、こいつなかなか用心深くて、釈放が終わったら拳銃を
捨てると言ってくる。
 
 えーと、ここで、犯人2人がトランクもってどこかを歩いてるシーンが映るんだけど。
ここどこかと思っていたら、旧湾岸署でした。

 湾岸署外では、消防署がいろいろやろうとしてるんだけど入れません。
 つーか重機持ってきて壁壊したらどないですか。
 バーナーとかで焼き切れるようなもんじゃないだろ。
 そりゃまあ、完成したばかりのとこ壊すのも問題ですけども…。

 そこに鳥飼がきて「大丈夫ですよ僕は」と言ってくる。
 それ警察庁のメンバーにも言ってたけどそれ言わないと次言えないんですかキミは。

 一方SATの方はライフル構えてスタンバイ。草壁さんお久!やっぱかっこいいなぁ
この人。大好きです。
 
 で、受刑者のうち5人は既に出所していて、鏡はキリスト教に入信して、罪を償うことの
大切さを知り、出所を拒否。要するに、映画で捕まった犯人だけ釈放となるわけだ。
 日向と、前回の噛みつき魔。
 噛みつき魔の方は出所に異論なく、やった!って感じ。

 真下の方は呑気にDVDが面白いよって言ってんだけど、目には目を、歯には歯をって
言ったところで何か思いつき、小池に連絡。
 小池もやっぱ頭いいから、言葉聞いただけで理解するんですね。

 室井の方は日向に会ってて、日向はずーっと携帯いじってて、羽田に連れて行け
とか言ってますよ。
 話がかみあわんのー!!!

 青島の方はですね、湾岸署完成記念の植樹だと思うんだけど、その横にあった杭を
持ってきて、ガーンガーンと扉を叩いてます。
 いやあの…あくわけがないんですが。君が何をしたいのか真剣にわからない、青島さん!

 あとネットになんか現場の状況がすごい流れてるのは、犯人がわざとやってるってこと
なんでしょうか?
 日向の信奉者らしき人もたくさん集まってるようだからそれかもなー。
 やっかいな犯人ですこと。

 室井は、青島に護送をやらせろと言います。
 鳥飼に電話して、青島に日向を説得しろと。
 鳥飼が拒否するんだけど、これは命令だって言ってて、日向釈放についてサインさせ
られた分、あとは青島信じて任せるのかなぁって感じでした。

 このあたりちょっと中だるみっていうかもうちょっといろいろまとめてもよかったような…。
 テレビで青島が杭でがんがんやってるのを見たすみれは、放送のシステムを使って、
「青島君は重い病気なの。生きたくても生きられないの」と呼びかけます。
 魚住が「やべぇ…」って顔してるのが笑えます。
 「だから皆、青島君と捜査して。、失敗してもいいの。これからは私達だけになるのよ。
青島君の遺志を継ぐのは私達よ」と。

 これで皆ものすごく感動して奮い立つわけですが。
 アミーゴスが「間違いだって言っちゃいますか」って。
 笑えます。

 でも私としては、ここまで青島の病気が誤診だというのは伏せておいた上で、魚住が
やべって顔になるシーン、アミーゴスの「間違いだって言っちゃいますか」とセリフをやった
上で次にいった方がよかったと思う。
 ほんと青島が大したことないの知ってるだけに、ここのシーンで全然感動しない。シラーッと
してしまう。
 もちろんそれも作り手側の意図なのかも知れない。ここはギャグで笑うとこですよーって
思いがあるのかも知れない。でも私はやっぱり、すみれさんや、青島とともに感動したかった。
 この後のアミーゴスのセリフが最大に生きる展開にして欲しかった。

 
 決意した青島は、室井の命令を受け入れることにします。
 お前は部下達と引っ越しをやってろ!と言う一倉。
 お前は部下達と辞表書いてろ!

 青島は言います。
「俺に部下はいない!いるのは仲間だけだ!」
 走って行く青島。
 その前にアミーゴスが立ちはだかり、「行っていい。私が責任を取る」と署長が
言います。
 やっぱこういうとこはキメてきますね。
 そして「大事なお知らせがある」と。
「診断の結果、かげはミスでした。健康だ」って。
 「俺死ぬんじゃないんですか」と聞いた青島に「いきなさい」って署長言ったけど。
「生きなさい」と「行きなさい」かかってるのかな、と思いました。

 追いかけようとした一倉を止めるアミーゴス。
「私の仲間がすることを邪魔するな!」
 かっこいい!決まった!
 と思ったのも一瞬、署長、「どけ!」と突き飛ばされました…。

 でもまあ、ここで青島のミスが分かった方が、より、アミーゴスのここのかっこ良さが
引き立ったと思うんですけどねー。もったいない。

 篠原が、日向の手紙を読んで要点をまとめてくれていて、栗山は被疑者を分析
した内容を、緒方は和久ノートの使えそうな俳句チェックしてた、と渡してくれて。
 王さん。
 なんでか、父と自分の写真をくれますが、これは青島、返しました。
 何やってんの王さん!

 青島は日向のところに行き、でもって護送車はどっかに向かいます。
 つーかこれ湾岸署に集めるって話はどうなったん?そこで釈放では?
 
 日向にノライヌの居場所とか、システム解除の仕方を聞いても教えてくれないので
「ケチ」とか言ってる青島。
 んで手紙のことを話し始めます。
 分析によると、男を洗脳するような書き方がされていた、と。
 男を虜にしてしまうような内容だと。
 そして栗山の分析では、ノライヌこと圭一はとても正義感が強く、感情に遊びが
ないタイプだと。
 つまり騙されやすい男か。
 で、和久ノートに「罪の夜 男が渡る 女川」とあるって。
 篠原たちがくれた情報を律儀に全部使う青島。
 
 日向が逮捕される時に言った「人が事件を起こすんじゃない、事件が人を起こす
んだ」といった意味がやっとわかったという青島。
 ああ、私もなんかわかったような気がします。

 今回の事件で注目されたのはキミだ、つまり圭一は実行犯で主犯はキミだと。
 青島、日向の顔を見て「ビンゴ」。

 私を尊敬しろとか言い出す日向。
 はあ、11年経ってもそんなに年とってないとことか?(ちげぇ)
 
 圭一を騙したんじゃない、生きがいを与えたんだという日向。
 逮捕された翌日から脱獄を考えてたとか言ってますが、その割には11年
かかってる時点で尊敬もなにもねぇよ、日向。
 本当に恐ろしい奴はもっと早くに実行してるよ。

 5年前、圭一がカウンセリングにやってきたのを利用したという日向。
 か弱い女を演じてたらし込み、外出許可を取って圭一の家にいってオムライスを
作ってやって洗脳したってわけですか。
 冷蔵庫にオムライス保存されていたね、ちゃんと。
 そして、ここ一年、ネットで仲間を集めて準備をさせた。
 最初の2件は単なるプロローグで、2件の殺人事件はいらない仲間の掃除と。
 いかにも日向らしい計画といやそうですが。
 ぬるいっつーか中途半端っつーか、その時点でキミはレクター博士に遠く及ばない。

 一方犯人たち。
 出かけていた2人が戻ってくるんだけど、これネットカフェですか。
 女の犯人が、私もまなみさまのようになれるかな!とか、12時になったらこれ(拳銃)
撃ってもいいんだよね!とか言ってて。
 こいつは最後までコマに使われるタイプだなぁーって思った。
 欲があり過ぎてそれを利用されるタイプ。

 んで篠原たちですが。
 栗山が何かしてるので、彼女が聞くと、掲示板でわざと暴れてるって言うんですね。
 日向の信奉者達が集まる掲示板で栗山は、絶対犯人が見ているに違いないと
思い、わざと暴れることによって、犯人が手がかりとなるような書き込みをしないかどうか
誘ってるっぽい。すごいな栗山。
 案の定、さっき私もまなみ様のように…みたいなこと言ってた女がムキになって
書き込みしてて、栗山はそれから書き込んでいる場所がわかるかも、と手配。
 捜査面白いなーと気づき始めたようです。

 日向の方は、羽田で私を殺す気だろう、射殺命令も出てるしな、と青島より
現状を知ってます。
 こいつ、警察内部にも通じてる奴いるんじゃないの…と一瞬思ったけどよく
考えたらずーっと携帯いじってるから、その例の信奉者の掲示板見てたらわかるかぁ。

 一方すっかり忘れられてるもう一人の受刑者、噛みつき魔ですが。
 渋滞にはまって0時までに湾岸署にたどり着けないということで、釈放中止になっちゃい
ました。そんな簡単に中止してもいいの!?
 ま、圭一の目的が日向であると判明した以上、こいついなくてもいいとは思うのですが。
 岡村さん出番おつかれっした!

 えー、和久の方は、閉じ込められていた部屋の下をつたって、毒ガスの仕掛けを
見つけました。
 早く止めてとかムチャなことを要求される和久。
 
 外では、ちゃんこ持ってきましたーとか言ってる人がいるけど今はどうでもいい!
 爆弾処理班の眉田も到着!久しぶり!
 栗山、篠原、緒方は書き込みされた場所を突き止め、そのネットカフェに向かって
ました。流石青島ゆずり、行動が早い!

 えーと、真下→小池に「クラッカーにはクラッカーを」で通じて連れてこられた
このクラッカーですが。
 踊るには今まで出て来てなくて、真下がかかわった交渉事件における、その第6話の
犯人という話みたいです。そんなもんわかるか!
 そういう隠し設定はさておき、クラッカーがこのシステム見て「すげぇーセキュリティに
セキュリティかかっちゃってる」とヘラヘラしてんだけど、一倉以下シーン。
 君さあ、空気読もうよ!

 ネットカフェにたどり着いた篠原たちですが、一足違いで圭一達が出て行くところだった。
でもここで篠原、刑事としてのカンが働きます。
 一度湾岸署でもすれ違ってますもんね。
「ノライヌ」と呼びかける篠原。
 彼らが振り向きました。
 が、あのアホ女が拳銃振りかざしちゃって。
 騒然となるのですが、彼らの不幸は、王さんが一人遅れて後ろからついてきていたと
いうことでしょう。(つまりはさみうち)
 王さんが「ナメなよ 中国6000年の歴史」とかいって太極拳の構えしてました。
 …数十年前は中国の歴史は2000年だったはずですが、まあ犯人制圧した
ことだし、その点は見逃しておきましょう!
 あと、緒方の服のえりのとこに「残し」のシール貼ってあるの笑いました。
 そして栗山は、犯人達が書き込んでいた内容を発見します。
 
 で、和久の方ですが。
 眉田の指示に従ってコード切って行くはずが、慌て過ぎて間違えました。
 何しとんじゃてめーは!
 で、ガスがぶわわーっと出てくるんだけど、実はこれ、ただの煙みたいなものだった。
 それと和久、刑事課の上から落ちて来て笑いました。
 サーバールームって地下にあるもんじゃなかったのか。まあ雨降ったら大変ですもんねー。
 というかサーバールームの床下が、悪徳リフォーム業者に作られたみたくものっそ簡単な
作りなのが気になるんですが。これサーバー支え切れんだろ…。

 えー、クラッカーの方。
 これダメじゃんとか言ってるのに鳥飼が「成功したら一流企業への就職を約束する」って
言われて、俄然やる気を出して…解除できませんでした。
 で、クラッカーがいったのが。
「コレ電源切ったらどうですか」
 ですよねー…。
 一倉達がシーンとしたのめっちゃ笑った。今まで悩んでいたのがウソのようだな!
 で、森下連絡を受けて電源落としてます。

 するとどうでしょう。(快適ビフォアーアフター風にお読みください。)
 今まで強固だった壁はすんなりと持ちあがり、ドアは簡単に開いたのです。
 
 本当の狙いは湾岸署じゃない。

 青島と日向は旧湾岸署に来ていました。
 日向の望みはここで死ぬこと。
 そーいや映画1でも言ってましたね。あるんだろ、死刑台みたいなこと。
 あれだけ頭いいのにどんだけバカなんよとも思いますが。
 明日から新しい湾岸署が始まる、ここで死ぬのは今日しかない、という日向。
 ネットの書き込みを見て野次馬達も押しかけてきました。
 警備の手が全然足り取らんな…。

 犯人達がここでコソコソしていたのは、「まなみ様」のために、0時に爆発する
爆弾を仕掛けることでした。
 ここで華々しく死ぬことによって自分が注目されるという日向。
 だからー。
 そういう、名を残すことにこだわる犯人は今までに見てきたけど、大抵がそれを
狙って失敗してんだって。
 理由は、「珍しくもない犯罪」だから。
 
 でも日向の狙いはそれだけじゃなかったんですね。
 自分の死が報道されれば、覚醒する奴がいると。
 死にたがっている奴は死ぬし、人を殺したがってる奴は殺す、私の死は新しい
世界の始まりだと。
 
 まあね、こういう事件に刺激される奴がいるのは否定しませんよ。
 現に、ウェルテル効果といって、自殺報道がなされるとそれに影響されて自殺する
人もいるわけだから。
 でも私はそこまで人間腐ってるとは思いません。
 少なくとも日向が言うような、連鎖反応は起きず、どこかで必ず止まると思う。
 それが、人間というものだから。

 鳥飼がやってきて青島に逃げろって言うんだけど。
 青島は、被疑者逮捕するのが俺達の仕事って言う。それが和久さんの誇りだって。
 テレビシリーズで真下が撃たれた時だっけ、和久さんがそのセリフを言ってましたね。
 鳥飼はそんな青島に言う。
「死にたい奴は死ねばいい」
 お前には警察官という誇りはないのか。

 青島は日向のところに向かいます。
 さっきなんで歩き出した時に確保しておかなかったのかという気持ちもあるのですが。
 言い忘れたことがある、と青島はいい、コートを脱ぐ。

 キミの死は美しくない。
 誇りがない。
 どんなことがあってもお前を逮捕する。
 それが俺達の誇りだ。

 日向、確保。

 で。
 まあ爆発することはするんだけども。
 お前よくこれで死ねると思ったなっていうくらい、爆発的にはちょっとしょぼいぞ。
 私湾岸署が吹っ飛ぶくらいかと思ってましたもん。
 だからどうやって逃げるのかなと。
 実際の爆発はガラスとか飛び散りはしたけど、その程度でした。
 あの爆弾がある部屋にいても、生き残ってた確率の方が高いぞ、日向。

 つーか鳥飼が湾岸署の近くにいて、爆発に危うく巻き込まれそうになってんですけど。
あんたも学習しない人だね!

 日向を抱えて出てきた青島は言います。
「いいねぇ、生きてるって」

 青島は鳥飼に日向を引き渡し、鳥飼は一倉に日向を引き渡しました。
 流れ作業か!

 んで青島は、圭一らを確保した篠原に声をかけてんですが。
 連行されていく圭一を見て青島、「キミ、どっかで?」と声をかける。
 しかし圭一は何も答えませんでした。

 パンフレットに書いてあったのですが、圭一はテレビ第一話から登場しています。
 万引きで補導されて、青島とすみれを振りまわしていた小学生のガキ。
 さらに、スペシャルでも登場してピーポくんぬいぐるみの青島に「飛んでみろ、光線
だせ!」とかいって柔道技かけられてたやつ。(この後青島と室井のシーンがあったやつ)
 青島を尊敬し、人のためになる仕事をとソーシャルワーカを目指したのが逆にあだと
なって、日向に洗脳されてしまった気の毒な人であるわけですね。
 だからこそ彼は、青島が逮捕した犯罪者にこだわったわけですか。
 ここは明らかにしないとダメなエピソードだろ。どうして圭一が青島にこだわったのか
わからないと意味がない。
 今回なんか話の持っていきかたことごとく間違ってるような…。

 つーか青島が俺のコート!とか言ってますけど、あんた日向にかぶせたままだよ…。

 
 そういうわけで夜が明けて無事湾岸署開署式です。
 青島が使ってた杭が元の位置に戻ってますが、ひびが入って若干ナナメになってます。

 青島のとこに鳥飼が来て、犯人の自殺を防いだ刑事として有名になってる、ということを
言うんだけども。
 鳥飼はゾッとするような冷たい目で言うんですね。
「凶悪犯に説得や逮捕は意味ない。悪党は即刻処刑だ」
 うーん…私はこのシーンを見て、鳥飼もまた別の意味で日向の闇に飲まれたなと
感じました。
 踊るの中で今までにない、青島達を脅かす人間となってしまったと思います。
 まだ調整役でぇーとか言ってた方がマシだった。
 青島が日向を助けだした時に「お前は何やってんだ?理解できない」みたいな目で
見てましたが、あの時に「青島は排除すべき俺の敵。こいつといたら俺の持論が崩壊する」
みたいな考えになっちゃったんじゃないかなと。

 新城とか沖田らが「警察のため」に捜査をしていたのと違い、鳥飼はどちらかというと
「自分の確たる正義」のために動いてるフシがあって、そのためなら法を犯そうが構わない
という考えがあると思います。
 危険思想の持ち主だと思う。
 まーもしまたスピンオフあるとしたらこいつを主役にして欲しいと思うし、青島に影響された
としてもちょっとやそっとでは考え変えないタイプでしょう。
 んー、ドラマ「JOKER」の伊達さんともまた違うんだよなぁ。あの人は自分は正義ではないって
ちゃんと分かってるから。
 いやなタイプであることに間違いはないです、鳥飼。
 おそらく「踊る」史上初の。

 青島、室井さんに会って開署式の手土産渡してます。
 で、もう捜査はしない、私がすべきことは政治だと言った室井さんに。
「たのしースか?」
 キヒヒッてな顔で言うのですよ、青島。絶対室井が面白くないと言うのを知ってて言ったな。
 室井も渋い顔で車に乗り込んで言います。
「へっちゃまげるな」(いらんこと言うなよ/つまらんこと言うな)
 いつも決めゼリフ秋田弁な室井さんがかわいい。こういうとこ照れ屋ですね。

 さてさて。
 ホントに新しい署長が登場!
 なんと!


 真下か…。はい、てっしゅー!!!

 真下、「おいーっす!」と挨拶して思い切り白けたのも気にする風でなく、雪乃さんに
2人目の子供がーとか言い出します。
 今回雪乃さん出なかったの産休設定ですかー…残念。
 雪乃さんの容赦ないツッコミは魚住と緒方が引き継ぎましたよ!

 裏では青島がすみれにありがとうとかお礼言ってるんだけどすみれさんは、病気が
ウソだったことを怒ってます。
 つーてもあの時点で青島も知らなかったんだからしょうがないべさ!
 んですみれさん、おごってもらう!とか言ってましたが…青島、いませんでした。
 逃げやがった!
 すみれさんがぼそっと笑顔で「死ねばよかったのに」って怖いこと言ってました!

 青島はタバコを吸いながらつぶやきます。
 「生きてるってすばらしい」
 …その直後にむせないように!
 あとまたこのシーンの後ろに走ってる2人が出てきました。監督と脚本の人だったっけ?

 エンディング曲はまた新しく書き下ろされたものみたいですね。
 写真がちょくちょく劇中のではないカットが混じってるのが面白かった。
 あと、湾岸署が新しく出来たけど当然これとは関係ないってテロップも。

 で、ラスト青島が湾岸署に戻っていってましたが。
 これは続編を示してるってことなんですかね。

 映画じゃなく、テレビシリーズの方で戻ってきそうな気がします。



 青島のコートが新しくなってるって話だったけど、あれ、内側の部分を裏返して
着てるだけじゃんよ。起毛してる方を出してるだけでしよ。うーん。


 話は明らかにパワーダウンしてて残念です。
 とにかく「ファンならわかるでしょ」的エピソードが多いのはよくないと思いますよ。
 これは映画としては、感情移入してるのをそいでしまうので、一気に冷静に戻って
しまいます。いちいち「え?これどういうこと?」って思いながら見させられる映画ほど
つまらないものはない。伏線が最後回収されるならともかく。
 冷たい言い方だけど、映画の話作りを一からやり直せ。

 けれどもキャラクターはいろいろと魅力的だし、ごった煮のイメージは相変わらずだし
悪くない。
 何より、ほとんど参加してない室井さんだとか、鳥飼の存在だとか、続編の匂いが
プンプンします。
 続編やるならテレビシリーズで。話より、じっくり各人物を描いて欲しい。
 そう思います。
 それが踊るの魅力だと思うから。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!