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魔法使いの弟子

8/18鑑賞

 これ、典型的なアメリカンヒーローだと思います。
 皆からバカにされるダメっ子が不思議な力があると言われて頑張るけど、一度はくじけて、
戻ってくる時は師匠のピンチを救う時、最後には師匠を超える力を出す、的な。
 日本にもよくある話かも知れませんが、これがアメリカだなぁと思うのは、強くなったら
それまでの問題行為はイイジャンイイジャンスゲージャンになるところだ…。
 特に今回は、「あれ?本当に役に立ったの1、2度じゃね?」みたいな話でした。
 でもそれでいいと思います。ディズニーだから。
 ちなみにこの主人公デイブ、話の2/3くらいまでは殴りたくて仕方無いほどムカツク
野郎です(笑)。
 インチキアメリカ人として朝の番組で解説してなさい!(…それデーブじゃね?)
 
 
 えーと、冒頭はこの物語の設定が結構早足で語られるので(マジに)注意して下さい。
 AD740年イギリスにおいては、良い魔法使いと悪い魔法使いが戦っていて、でもって
ここでいろいろな用語が飛び交うので整理していきます。
<良い魔法使い>
 マーリン(りぃだぁ)…ヒゲじいさん
 弟子1 バルサザール…さまよう魔法使い
 弟子2 ヴェロニカ(女性)…封じられる魔法使い
 弟子3 マクシム…人をどつく魔法使い
 良い魔法使いを総称して、マーリニアンというらしい。どんだけマーリン好かれてんだ

<悪い魔法使い>
 モルガナ(りぃだぁ)…どうしよう、ひとりしかいないぞ!
 悪い魔法使いを総称してモルガニアンズというらしいです。ピザの種類にありそうだね!
 まあ一応他の悪い奴らいるんだけどマーリニアンに倒されて永遠の眠りについていて、
モルガナはこれを蘇らせようとたくらんでる。

 さてモルガナを追い詰めたマーリンであったけれども、マクシムの裏切りによってマーリンは
殺され、ヴェロニカはモルガナの魂を自分の体内に封じ込めようと試みた。けれどもモルガナの
力がはるかに強くバルサザールはヴェロニカごとモルガナをグリムホールドに封じ込めるしか
なかったのです。
 このグリムホールドというのが設定が少しわかりにくくて残念。
 ロシアの人形マトリョーシカみたくなってて、一番小さい人形にモルガナが封じ込められており、
その外側にモルガニアンズらがいくつか閉じ込められていた、という設定になってるようです。
だから、封印から解き放たれたマクシムは、他のモルガニアンズを解きはなって、一番最後に
モルガナを解き放つべく、バルサザールからこれを取り戻そうとやっきになっていた、と。
 同じデザインのマトリョーショカの中に混ぜとけよ。時間稼げるから…。

 えーともかく、マーリンはバルサザールに、ドラゴンのついた指輪を渡し、マーリンの後継者
である者だけがモルガナを倒せると伝えたのでありました。
 ここからバルサザールの長い、長い旅が始まったのです。
 千年以上の間たった一人で、どこにいるかもわからない後継者を探し続けるなんて、まさに
砂漠に落ちた一粒の砂を探すようなもので、普通の人だったら絶望にさいなまれても仕方ないと
思います。

 そうしてわざとらしくトイストーリーの人形が置いてある部屋で目を覚ましたお子様、デイヴ。
 お待たせしました、これがどうしようもない主人公です。(氷河さんもっと言葉慎んで!)
 時は2000年、ニューヨーク。
 彼らは社会科見学のバスに乗っかってるようですが、デイヴがバスの窓にラクガキしてるから、
テメェそれ油性ペンじゃねぇかクソガキがと思いながら見ていたら、エンパイアステートビルが
見えてくるのにあわせて、キングコングを書いていたらしい。外のビルと絵が重なる発想は
確かに面白いと思いますが下りるまでに消しておくように。
 これを見ていた女の子のペッキーは、面白いとほめてます。
 おやおや、デイヴはこの子にほの字のようですよ。(いちいち言葉古いな!)
 彼女が成長したら携帯電話にストラップいっぱいつけるような子にならないことを祈ります。

 で、デイヴはペッキーに、キミは僕の友達?ガールフレンド?と聞いてみるんだけど、ベッキー
コノヤローが、答え書いたメモを、渡したりきちんとどっか結びつけたりするならともかく、普通に
そこへ置いただけだったので、風に飛ばされてメモは遠く遠く飛んでいってしまいます。
 追いかけるデイヴ。
 追いかけていった先のお店のポストに何故かジャトスミートしたメモ。デイヴはそれを取るために
こっそり店の中に入ります。
 この展開からしてもう、運命だったのかも知れませんね。
 現れた店主は、ツボを倒しそうになったデイヴに、その蓋あけたら吸い込まれるぞみたいなこと
言って、なんでここにいるのかを尋ねる。
 そしてやってきた経緯を聞いて、偶然と言う言葉に反応。
 彼は言いました。
「見てもらいたい物がある、デイヴ」
 なぜ自分の名をと驚くデイヴ!
 店主は「心が読める」と言いました。
 さすがバルサザールだぜ!
「…リュックに名前が書いてあった」
 てめぇ、バルサザール、コノヤロー!

 そのドラゴンの指輪は、デイヴが手に乗っけるとぶわわと動いて、クルクルッとデイヴの指に
巻き付くんですね。
 バルサザールがメチャクチャ感慨深い顔をしていたけど気持ちわかりますね。
 いったいどれだけの期待と絶望繰り返してきたんだろうと。
 君は偉大な魔法使いだ、さっそく課題を始めようというバルサザール。
 それはいいけどお前、魔法使いなんだから、テキストくらいパパッと魔法でもってこいよ。
なんでそんなところだけアナログなんだよ!
 課題とってくるから動かないで、というバルサザールですが、お前店に入ってきた時の
デイヴ見てただろ。
 絶対お前が戻ってくるまでになんかやらかしてるぞ!

 というわけで案の定、指輪の力面白がっていじくってたデイヴ、なんとまあ、出てきた
グリムホールドを開けました…。
 こいつ、世界を救う主人公でありながら、世界を破滅に導くドアをあけやがった!
 そういうわけでキモい虫がわんさか出てきたわけですが、それはあっという間に人の姿と
なり、マクシムが出てきます。
 ここはどこだというおっさんにデイヴ、ニューヨークですと答えるのですが、場所じゃなくて
年代だというマクシム。だったら最初からそう聞けやヒゲ!ヒゲ片方だけ脱色してやろうか!
 で、襲われかけたデイヴを救ったのは、戻ってきたバルサザールでした。
 「なぜキミはさわっちゃったのかなー」という口調に、半分以上のあきらめの色が見えます。
 そういうわけでしばらくおっさん同士のどつきあいが始まります。
 うわぁ、ちょうどBLEACHの京楽春水隊長とアランカルの戦いを見てるようだねぇー。
(バルサザールの声が春水さん)
 つーか魔法使いが結局肉弾戦ってどうなんだよ。
 鉄砲でどつきあってるようなもんだぞ…。
 あとそこのガキ!(デイヴって言ってあげて下さい)
 どさくさにまぎれてグリムホールド持ち出さない!表に逃げてそれを捨てない!お前は
世界の破滅を前に何をしてくれとんじゃぁぁぁぁ!!!!
 えー…。
 魔法使い2人の方は、あれほどデイヴに危ないといってた、例の壺に閉じ込められました。

 外に出たデイヴはパニックになって教師に事態を告げるのですが何も信じてもらえず。
水がかかったズボンはもらしたと笑われ、そういうわけであっという間に10年が経過しました。

 10年後、デイヴはもののみごとに屈折した青年に育っていました。
 友人と二人でルームシェアしてるっぽいけど、少なくとも健康的な生活とは言い難い。朝から
ピザを食うな!
 あと、あの指輪はタンスの奥にしまわれてました。

 パーティとかに誘われても行きたがらないデイヴに、友人が説教するんだけど、それはいいと
して、なんでハイイロオオカミの例を出してくるんだ。
 オオカミは一匹狼だと死んじゃうけど人間は一人でも死なないから、団体行動を強制するのは
そうすべき時だけ!
 
 レポートを用意していたデイヴは大学で偶然ペッキーと再会。
 ここでの会話から、あのあとデイヴがすっごい変人扱いされて、誰からもまともに見てもらえ
なかったことがわかります。
 悪い方に屈折しちゃったんですねぇー…。

 一方、あの壺は何をどうしたもんだか、ある夫婦のマンションにありました。
 が、突然ガタガタ揺れだしておっさん達ビビる。

 デイヴの方は、ベッキーと会えたチャンスを逃してなるものかとばかりついていくのだけど、
ベッキーがDJしてるラジオ局にカミナリが落ちて停電したのを直してて、こういうとこは
かっこいいなと思いました。こういうのができるとねえ、やっぱり尊敬するよねぇ。
 でも家に戻ってきて友達に、デートに誘わなかったのか、とあきれられる始末。
 デイヴとしては、10年前の悲劇を繰り返したくないということらしいですが、この後彼は
10年前どころではない悲劇に見舞われるのでありました。

 壺の方ですが、ガタガタ揺れてて、先にマクシムが脱出しやがった。
 で、また「ここは?」って聞いたんだけど、びっくりした奥さん失神した。
 倒れ方がまた面白いんだよなぁこれ。
 マクシムは、バルサザールが出てこないうちにと壺を落とすんだけど、彼は間一発
脱出してました。
 まあ…ここで死んだら魔法使いの弟子、じゃなくて単なる「弟子」になるしな、タイトル。

 デイヴが冷蔵庫がさがさしていると、マクシムが現れます。
 で、グリムホールドをどこにやったか聞くんだけど。
 あんた、10年前の行動をまともに覚えてる奴がいると思ってんのか。
 マクシムは用なしとばかりに、あの友人が張ってたオオカミの写真を具現化して、
デイヴを追わせます。チッこれがかわいいハムスターとかウサギだったらよかったのに!
(いやそういう場合じゃないんで)
 駅に逃げ込んで危ういところで、鉄のワシ登場。どっかのビルの飾りだったのを
バルサザールが乗物にしてやってきたわけです。これなくなってるの発見されたら
大問題じゃ…。
 オオカミは子犬にされてました。うむ、これなら持って帰りたい!←そういう場合じゃない。
 バルサザールはマクシムにノロノロビーム(…ワンピースですよね?)を浴びせて動きを
のろくしたあと、自分達は鉄のワシでパッと舞い上がる。
 この時マクシムの魔法とかなくてよかったと思うんですけども。
 電車が来たのでマクシム、パッと飛びのいて助かりました。
 まあ、昔の仲間だから殺したくはないって思ったんでしょうか?それはないかな…。

 そういうわけでものすごーいパニック状態のデイヴ。
 ぼくの10年間がどうだったかなんて想像もつかないよね、と、10年間壺の中に
閉じ込められていたバルサザールに文句言ってます。
 ともかくバルサザールは、あの人形は牢獄であり、悪い魔法使いが封印されている、世界を
滅ぼそうとしていることは防がなければならない、と説明しますが、聞いてるか聞いてないか
わかりゃしねぇ。
 デイヴは、魔法使いの才能があるというバルサザールに、自分は普通がいい、と言う。
 忘れてしまいたい、と。
 そこにタンスがずごーん!と到着。
 え?魔女の宅急便?(多分魔法です)
 バルサザールは、普通になりたいならどうして指輪がとってある?と。
 デイヴ、オークションで売るつもりだったとかとんでもないことをぬかしやがりましたが、
これはどうもウソだったようで、よかったです。

 バルサザールは、最後にグリムホールドを持っていたのはデイヴなんだから、マクシムに
物理学の得意なブタに変えられたくなかったら協力しろ、と割と辛辣なことを言います。
 しずかーにデイヴにムカついてたっぽい。
 一度手伝ってくれたら終わりにする、というバルサザールに、引き受けたデイヴですが、
確認したのは、タンスを家に戻しておいてくれるかどうか、ということでした。
 捨てろ!

 グリムホールドの場所は雲を使って探すとして、バルサザールは自分の車を取りに
いきました。ものすごい古いらしいけど、魔法ですぐに動き出しました。10年分の埃も
スッキリです。わぁーうちにも欲しいわぁー。車を綺麗にしてくれる魔法〜。(ムリ言うな)
 
 バルサザールは、魔法は化学でもあるとか説明してます。
 ここの説明はなかなか面白かったです。
 この世界観では要するに、うまくすれば魔法の代理を物理などでも応用できるっていう
意味ですからね。
 これがのちに重大な伏線になってきます。

 バルサザールは、魔法使うのはあまり目立つなよとか言ってんだけど、デイヴに「あんたの
350年前の革のコートの方が相当目立ってるよ」とツッコミ返しくらってました。
 こいつ、ツッコミは免許皆伝だぞ!
 
 マクシムの方も、グリムホールドの行方を追っていました。
 で、バルサザールらはチャイナタウンにたどり着く。
 お祭りとかも開催されててすごい派手だと思いました。
 バルサザールは中に入って行き、デイヴは外で待っているのですが。
 
 店の奥から出てきたばーさんはマクシムが変身した姿であり、ここでまた乱闘になるわけ
なんですけども、ばーさんが「北京語上手ですね」と言っててそれで見破ったらしいのが
かっこ良かった。バルサザールがしゃべったのは広東語だったから。
(これは同じ中国語ではあるけども、単語の発音が違います。多謝(ありがとう)を北京語は
ターシェ、広東語はドーチェと発音)
 しかし先にグリムホールドを手に入れていたマクシムは、一人のモルガニアンズを蘇らせて
いました。
 名をサン。
 なんかパンフレットに1ページとってキャラ紹介出てたけど、こいつの活躍ここだけなんですが。
むしろこの後出てきたマジシャンの方がよっぽど活躍してたのに!
 
 この後外に出たサンは、デイヴを襲おうとするのですが、バルサザールが顔出して
「デイヴ、逃げろ」ってすごい呑気な感じで言ってたのちょっと笑いました。
 サンは、そこにいた張子の龍を実際の龍に変えてデイヴを襲わせるのですがまだデイヴは
魔法を取得してないので逃げるだけです。
 紙吹雪がすごい舞ってて絵的には綺麗ですが、掃除のことを考えるとうんざりしそうです。
(紙吹雪だけCGかも)
 グリムホールドは一応バルサザールがマクシムから取り返しました。
 で、追い詰められたデイヴの方は、割と厳しい師匠の叱咤のもとなんとか炎を出そうと
しますがなかなか出るもんでもなし。
「あんた、おかしい!」と叫んだデイヴに、ちょっとね、というジェスチャーで返すバルサザールが
結構ひどいと思いました。

 まあこの後火事場のバカ力といいますか、偶然なんとかデイヴは龍を燃やすことに成功
するわけです。
 いきなり調子づくデイヴ。
 で、バルサザールは駆けつけてきた警察官に、自分も警察官に変身してのがれようと
するんだけど、デイヴがいらんこといってあやうく怪しまれることでした。
 お前、黙ってろ。

 そういうわけでバルサザールはもう協力してもらったから指輪を返せというのですが、
ドラクエ面白くないじゃんといっておきながらやってみたら結構面白くて返すのが惜しく
なった小学生のガキみたく、デイヴは、気がかわったからもっと魔法教えて、としれっと
言うのでありました。お前ぶっとばすぞ。

 デイヴは大学から特別に場所を貸してもらっているという、地下鉄整備場にやって
きました。
 ここが魔法の練習場になります。
 そういうわけで10年前渡しそびれた魔法百科を出すバルサザール。
 …ちっちぇぇー!マメ本だよ!
 と思ったらそれ開いていくとB4サイズくらいの本になって、さらに厚みも。うわぁ、
便利な魔法ですねー。うちの本も全部こんな感じにしてくださいよー。

 バルサザールはモルガナが復活する前にデイヴを一人前の魔法使いにしなければ
ならないということで、床にマーリンの魔法陣を描きます。
 魔法の力が増幅されるらしいです。
 あと、靴もなんか先がとんがったやつに履きかえさせられました。
 時代遅れって言ってギロリと睨まれるデイヴが面白いです。
 
 マクシムの方は仲間を一人増やすことにします。
 型破りだが…と言われていてマクシムは気にしないとか言ってましたが、まさか
あんなにだとは…。

 デイヴの方は修行始まってんだけど、デイヴの、物理学の才能とかは独創性があって
役に立つ、とバルサザールはほめました。
 んで、追い詰められたらプラズマボルトを放てとか言われてるけどどう見てもかめはめ波
にしか見えんのですが。
 
 マクシムが会った仲間はドレイク。
 ここ設定語られてなかったけど、このドレイクはインチキマジシャンをやっていながらも
実はデイヴと同じように、モルガニアンズの子孫で証拠となる指輪を持っているれっきとした
魔法使いらしいです。
 ただし、魔法の修行をする前に師匠が消えたので、マジシャンでもしなければ使い道
ないらしい。
 マクシムもさすがに「冗談だと言ってくれ」といってたのが笑えます。
 
 デイヴは修行頑張ってんだけど、ベッキーのことは気になるようで、バルサザールの
忠告もなんのその。
 一緒に地下鉄についていったんだけどここで強盗に襲われて、ベッキーが祖母の大切な
プレスレットを奪われたことを知った彼は、魔法で強盗をかっこ良く撃退!…というのが多分
理想だったと思うのですが、現実では、ナイフ相手の強盗にオロオロして、ごみ箱を浮かせたは
いいがそれを燃やした後どうしたらいいか分からず、強盗が振り向いて「見ろよ!浮いてる!」
みたいな感じでびっくりしてる間にゴミ箱をぶつけて倒すという情けなさ。
 …すいませんが…残り時間も少ないのでもっとパパッとやってもらえませんか、デイヴ君。
 ともかくこの件でベッキーのデイヴへの評価はアップ。
「のび太さん、ステキ」としずかちゃんに言われたのび太のごとく、鼻の下伸びまくってます。
 この後電車に乗り込むベッキーにかっこよく、勉強みるよと言ったデイヴ。
 しかしベッキーに「それってデート?」と聞かれ、返答にしどろもどろになっている間に
電車は出てしまいました。
 カッコつけ慣れない奴がカッコつけようとするとこういう風になるといういい見本でした。

 一部始終を見ていたバルサザールがデイヴに、さあ行こうかサンダーライトニングと、
さっきデイヴがベッキーに名乗っていた名前をからかって言うのが面白かった。

 えー。
 マクシムの方は、町中にある電波受信用のアンテナの向きを変えて、モルガナ復活に
エネルギーを集めようという算段らしいのですが。
 こっちもカッコつけてドレイクに「とりかかれ!」と言う。
 そして振り向くと!
 ファンに囲まれているドレイクの姿が…。
 マクシム、かっこわりぃぃぃぃぃ!!

 で、ベッキーとデイヴが練習場でデートしてる間、バルサザールは自分の店に向かって、
隠し棚からネックレスを取り出しているのですが…。
 ここら辺で何となく展開読めてきましたね。
 この後またデートの約束を取り付けて別れたデイヴですが、トイレでドレイクに捕まって
しまいますっていうか呑気すぎだろ両方とも!
 しかもドレイクは、マジシャンとしても自分を知らないとか言われてショック。笑える。
 マクシムも来て大ピンチなのですが、マクシムはデイヴがバルサザールに騙されている
といって心理的に揺さぶりをかけてきます。
 まだお前、秘密にされてることがあるぞ、って。
 まあでもバルサザールが来てマクシムを鏡の中に閉じ込め、ドレイクをぶっ飛ばして
デイヴを助けるんですけどね。デイヴもそろそろ魔法の成果見せてみようか!

 この後、マクシムは鏡の中から出るべく、トイレに入ってきた男性に「個室で寝てる
あのバカを起こしてくれ」って声をかけるんだけど、この男性もバターンと倒れて気絶
するのがめっちゃ面白かった。

 バルサザールの方はデイヴにモルガナという魔法使いが、死の眠りから仲間を呼び起こし、
世界を征服しようとしている、そして自分達は年を取らない、マーリンの力をデイヴは受け継いで
いる、と全部説明するのですがデイヴはあっさり「そんな力ない」と全否定してくれます。
 お前は話を聞く以前に、自分で修行するっつーたんだからせめて最後まではやれよ!
 進研ゼミの通信教育途中で面倒になってやめるガキか!

 マクシムの方は大学にて、デイヴの実験場突き止めてましたよー。大変です。
 
 デイヴは8時にベッキーが来るってんできれいにしようと、掃除具を魔法で操ったり
しているわけですが。
 まあうまくいくわけもなく、シャワー浴びて出てきたらぐっちゃんぐっちゃんですよ。
 手で掃除したほうが早かったレベルの。
 ベッキーと入口で話をしているんだけど、後ろからモップでつつかれてるとこなんかは
カトゥーンアニメみたいですね。
 で、バルサザールにめっちゃ叱られるデイヴ。当たり前です。
 デイヴは、僕を生き地獄にするための試練でしょって軽々しく言うけど。
 バルサザールは「キミは生き地獄がどんなものか知らない」という。
 千年ずっと孤独にさまようことを強いられた彼からしてみれば、こんな修行で文句言ってる
デイヴがどんだけ甘えたこと抜かしてんだって感じなんだと思いますよ。

 進歩してるって言うんだけど、癇癪起こしたデイヴは、指輪がないと魔法が使えない、見こみ
違いだよといって靴も脱いで出て行きました。
 しかも、友達とカフェで仲良く話してるベッキー見て自分一人でやさぐれてるし。
 でも不幸中の幸いだったのは、指輪をビルの上から投げ捨てようとした時に、ベッキーが
声かけてくれたので、捨てないで済んだことでしょうか。
 ベッキーは一度デートをキャンセルされたくらいで恨まない、なんて言ってくれます。
 いい子ですねー。
 でも高いところ怖いらしい。
 デイヴを追いかけてきてくれたんですよ。
 こんないい子なのにねぇーデイヴ自分がみっともないとか思わないのかな。

 一方バルサザールの方。
 片づけをしていたらデイヴが…と思ったのですが彼はマクシムの変装であることを
見破った。
 で、ピンチになるんだけどここで、2人がヴェロニカをはさんで三角関係だったことが
わかります。
 要するに、ヴェロニカがバルサザールを選んだから、マクシムは逆恨みして、モルガナ側に
なったらしいです。どうしようもねぇー。そんな性格だから選ばれなかったんだろ。
 殺されそうになったバルサザールを救ったのは今度こそ本当に戻ってきたデイヴ。
 ベッキーの言葉でやる気になったらしいです。バカですこいつ。
 この後、グリムホールドを取られたということでカーチェイスになるのですが。
 鏡の中へ追い込まれたりしてなかなか面白かったです。
 さらにデイヴ、相手の車をポンコツにしてやろうとしてバルサザールの車をポンコツにして
大ピンチに。
 …あのさ、マクシムがさ、自分の車を触ってスポーツカーにかえたりしてるわけじゃん?
それを見てなんでこっちの車を触って向こうの車がポンコツになると思ったのか。
 そういうわけですったもんだのあげく、結局逃げられました。
 向こうは使えない奴が運転に回って、こっちはバルサザールが運転もしつつ魔法も
ですから、最初から劣勢ではあったのですが。せめてデイヴがまともな魔法使って
くれたら…。

 ただここで車を降りた後もマクシムをバルサザールは追っていたのだけれども
途中マクシムが通行人をヴェロニカに変えたんですね。
 それで足止めされてしまったのもあると思う。
 気持ちはわかるですよ。

 マクシムの方はモルガナを復活させるために魔法が必要だということで、もはや要なしに
なったドレイクの魔法を吸い取ってしまう。死んだのかわかんないけど、この後でて
こなかったところを見ると死んだのかも。
 さらに、グリムホールドの次の仲間も、ベッキーを拉致させた後同じように魔法を吸い取って
殺してしまいます。
 なんか元はマーリンの弟子だったとは思えないほどの邪悪さなんですけども。
 
 ドレイクの住処を訪れたバルサザールとデイヴ。
 つーかバルサザールいきなり罠にはまってんだけど。
 はまるならデイヴの方では…。
 まあデイヴもある意味罠といや罠にはまるんですよ。
 奥に行ったらベッキーを人質にとったマクシムがいた。
 彼は指輪とグリムホールドを要求してくる。
 ここでデイヴが二つをあっさり渡したので「バカだな、こいつ先に渡したら絶対ベッキー
返さずに拉致していくぜ!」とか思ったらマクシム、ベッキーを返しました。意外にいい
人だった!
 なんとか脱出してきたバルサザールも、自分も同じことをしただろう、とデイヴに言ってます。
 つーかあんたも罠にはまってたしな…もっと用心しようよ!

 そういうわけでバルサザールは一人最終決戦に臨む決意を。
 一緒に行くと言うデイヴに、大切な人といる時間を大切にしろって言うんですが。
 あの、ビルの屋上からこっち向いたまま両手広げて落ちないでくれます?
 自殺したかと思っただろうが!
 もっとこう、鉄のワシに乗るなら乗るでかっこいい乗り方しろよ!それだとどう見ても
ワシの背に後頭部強打する落ち方だよ!

 それでデイヴは、ベッキーにすべて話すことにするのですが…。
 デイヴはあることに気づいてたんですね。
 マクシムは指輪を奪ったけれどもそれは同時に、かっこうの伝導体になってると。
 あとベッキーはバルサザールが残した、ヴェロニカに渡してほしいというメモとネックレスを
見つけます。渡してほしいつーてもヴェロニカ復活はモルガナ復活でもあるわけで、それに
どうやって渡せというのかという気がするんですが。
 友達にある頼みごとをしたデイヴ。友達は、お前仲間で行動してんだなとか言うけどまさか
あの冒頭のオオカミの伏線がこんなとこに来るとは思いませんでした。どうでもいい…。

 マクシムの方はモルガナをあっさり復活させてて、モルガナはいよいよ仲間達を復活
させる魔法に。
 バルサザールもやってきてマクシムと戦いになるわけですよ。
 デイヴの方は、この戦いで死ぬかも知れないから10歳の時のメモの答え教えてって
ベッキーに言うのですが、ベッキーは知りたいなら死なないで、というのでした。
 飴と鞭をうまく使い分けてます。
 ベッキーはアンテナを動かす役目を頼まれます。…この子が一番頑張ってた!

 デイブが車で駆けつけてきて、物理学で発生させたプラズマでマクシムに対抗してる
のはなかなかよかったですね。
 ベッキーもアンテナ動かしたからモルガナの魔法消えたし。
 この後はすったもんだの乱闘になります。
 ヴェロニカからモルガナを自分の体に移動させようとしてバルサザールが失敗したり
とか、デイヴが当たり前のように指輪なしで魔法使えるようになったりとかいろいろ
あるのですが、最後はデイヴの魔法と物理学の応用勝ち、といったところだと思います。
この発想はなかなか面白かった。
 あと、モルガナの攻撃受けて死んだバルサザールもデイヴが生き返らせました。
 なんだか製作者側から「いいんだよなんでも!ハッピーエンドなら!」って声が聞こえて
きそうです。
 生き返った時にバルサザールが「どさくさにまぎれてキミは私を侮辱した」とかデイヴに
文句言ってましたが、聞いちゃいませんでした。

 んでまあ確かにハッピーエンドで終わるのですが。
 スタッフロール出て帰った方、残念でした。
 最後に不審な影が現れてこの物語は終わります。
 多分スッ飛ばされて途中からドロップアウトしてたマクシムだと思いますが、まあ続編は
ないでしょう。




 ハリーポッター…魔法使いハリーが悪い魔法使いをやっつけます。
 ロードオブザリング…魔法使いがお供で指輪を捨てます。
 魔法使いの弟子…魔法使いがかめはめ波打ちまくります。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→魔法使いの弟子