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ちょんまげぷりん |
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9/8鑑賞
私はマンガで話の筋を読んでたんですが、あれがちょっとラスト残念だったので、見に
行くのやめようかなと思ってましたが、見に行ってよかったです。
原作(小説)の話の流れに沿ってると思うんだけど、マンガと違って、きちんと別れのための
時間があってよかったから。
マンガは唐突にいなくなっちゃってましたからねー…。
というわけで冒頭。
神隠しの説明が出ます。
神隠しにあった人間はちらほらいたけど、神の国の技を持ち帰る人間はまれであったと。
久遠さん、あんたこっちでも神隠しですか…。
(「JOKER ジョーカー許されざる捜査官」ネタ)
朝。
目ざましがなってますがそれを止める子供。
…二度寝すんな!あと母親起こせ!
なんか朝の準備の風景が、みさえさんとしんのすけみたいな状況になってます。
つーか母、子供の弁当のおかず全部冷凍もの…いや、悪いとは言わないけど、コスト
的にはすごいかさむというか…。
で、いざ出ようとすると子供がズボンさげて「うんこー!」
あれ…これ実写版クレヨンしんちゃんじゃなかったですよね…?
なんか今日は幼稚園の遠足のようです。
この子供はトモ君、という子らしいのですが、それが何か見てると思えば、スーパーの
前に侍が立ってる。
まあこの母が、映画の撮影だろうくらいに思ったのは仕方ないと思います。
これがのちの久遠の先祖である!(嘘を言うな)
母は頑張って仕事中なのですが、クライアントが、ソフトについてるパンダの絵が
しゃべったり動いたりするといいなーとムチャかましやがってさらに、上司が簡単に
「やりましょう!」と引き受けちゃったりするんですね。
はっはっはー、引き受けたからにはテメェがやれよ?
案の定このクソ上司、下に丸投げですわ。
ソフト開発担当の人だと思うんだけど、母、田中くんという人に頼んでいるのですが
当然逆切れされました。
しかも定時で帰る母に、遅刻してきたのに帰るのは定時か、とイヤミを言う上司。
お前のせいでこんな大変なことになってんだがな!
往々にして現場ではこういう、上司ができもしないことを簡単に引き受けてきちゃって、
押しつけられるのは下、という出来事が起きます。しかもできないと自分が引き受けたこと
棚に上げて怒るからな、この手の無能上司って。
トモを迎えにいってマンションに戻ってくる2人ですが。
その入口で、トモがいないからびっくりしていると、いきなりかくれんぼ始めてるんですね。
探す母。
………あの……その横をなんかちょんまげが移動を……。
母が気づいてそちら側に回ってみると、刀を構えてそろそろと歩く侍が。
ここはどこだ、という彼に巣鴨だと答えるんですが。
まあ、どっちも現実を受け入れられてないから答えはちぐはぐになるわけで。
さらにここでダンボールに隠れていたトモが、ばぁー!と出てきたからびびった侍は刀を
向ける。ここ、ちょっと笑いました。
そういうわけで無理やり、侍を自宅に案内することになった母とトモ。
ちなみに家、なんつーか…すごい、ものが沢山ありますね…。(散らかっている部屋を
遠まわしに褒めなければならない時のいい方)
つか話がかみ合わないと思うなら、さくっと元号を聞いた方がいいんですが、それは
さておき。
母は名前を聞かれて、遊佐さち子と答えます。
名字があることに驚く侍。
ああ、江戸時代、名字があるのは偉いさんだもんねぇ。
というわけで態度を改めた侍は、木島と名乗ります。
家はどちらと聞いて麻布と答えた木島ですが。
都営三田線?とか言ってる母。
さらにトモ君が「銀色の電車だよ」とたたみかけます。
うん、多分それ以前の理解度だから!黙ってろ!
腹がへったということで金を出して、これで何か作ってほしい、と頼む木島。
一分銀ですか。
そして母が作ったのは…やっぱりチンする料理だったぁぁぁぁぁ!!!
いいですけどね…。
ここのシーンだったと思うんだけど、木島入ってきて正座した時に、刀を右側に
おいたのをすぐに左側に置き直してる。
あれっおかしいなと思ってたのですが、パンフ見て謎が解けました。
武士が刀を右側に置くのは、警戒心のなさを示すため、左側に置くのはいつでも
抜刀を想定して。だから、いつものクセで右側に置いたが、思いなおして左側に置く
ということだったようです。
せっかくいい演出なのに、こういう知識がないと理解できないのはもったいないなぁ。
で、餃子をこわごわ食べてうまいと感動する木島。
その一方でいきなり泣き出すトモ。
何かと思ったら、ポケモン見忘れたらしいです。
録画しとけよそれくらい。
今日はいろいろあったから、としつこくいう母。チラチラ木島を見過ぎです。いくら(いろんな
意味で)空気読めない木島でも、自分のせいだと言われていることくらい気づきます。
で、木島は、自分にできることがあれば、と言いだして、トモと、ポケモンカードバトルを
することになるのですが。
ハードル高すぎる!
今の大人にもルール煩雑で難しいのに、江戸時代からきた侍に「エネルギーチャージして
から!」「これ揃えてから技」とか言われてもわかるか!
木島だって「これでは手のうちようが…」って言ってるだろうがぁぁぁ!
つーかあんたも順応早すぎるわー!!!!
ツッコミ要員!ジョーカーの久遠さん用のツッコミ要員をこちらにも回して下さい!
この後、すっかり仲良くなったトモは、プリンを木島と食べます。
プッチンプリンです。
そのおいしさに感動する木島。
わかるわかる、風邪のときとかにも食べやすいんですよねー、プリン。
すごい発明だと思うわ。
ちなみに私は寒天が好きです。(プリン全否定!!!)
母はパソコンで調べてましたよ。
おお、案外やりますね。
木島がいった元号で言えば、1826年にあたるらしい。
…あれ?一分銀の前だなこれ。まあいいや細かいことは。
つーかお母さんお母さん。
西暦という名のように、グレゴリオ暦が入ったのは確か明治以降の話だから、江戸時代の
人に西暦何年って話してもわからんですよ。昔の人が数えてたのは、元号と、干支でのやり方
だから。←木島が言ってた、文政9年(元号)、丙戌年(干支)のこと。この干支が一回りするのが
60年であることから、60歳を還暦といい、赤い服(赤子に戻ったと考える)着せてお祝いした
わけです。
180年前の世界から来た、と言われてもまあ納得できんでしょうな。
神隠しと言えばわかったんでしょうが、母にそんな考えもないだろうし。
安心して下さい木島さん!今の日本には180年前から生存している人も(戸籍上)では
いますから!(時事ネタ)
ああ、神隠しって言わないと思ったら、母は、木島が江戸時代の人だと思いこんでいる、と
判断したらしいです。
そっちいっちゃいましたか…。映画全否定だよ…。
それで、警察に行った方がいいという母。
木島もアドバイスに従い、マンションをあとにしました。
それからしばらくして。
母はまた忙しく働いていたんだけど、田中って奴が全然仕事しないで、ゲームで
遊んでるんですよ。
夜にまとめてやっちゃいますよー、みたいな感じで。
そりゃ母だって怒りますね。
日中仕事しないで残業して仕事してるってどんな給料泥棒だよそりゃ。
トモの方は、幼稚園で散歩みたいなのしてたんですが。
保育士が目をはなしやがって、その間にトモはトラックにひかれそうになってしまいます。
連絡を受けてあわてて母が駆けつけてくると。
幼稚園の戸棚から、ばぁー!とトモが。
…お前出てこられんように扉溶接したろかクソガキャ。
つまり、ひかれたんじゃなくて、ギリギリで助けてくれた人がいたらしい。
保育士さん…頼むから連絡事項はちゃんとしましょうよ…。
トモのことといい、連絡といい、誰だよこんな無能な保育士やとったのは!
その、トモを助けるためにトラックの前で「ぼくはしにましぇん!」をやったのは、そう、勝先生だぁー!
とかなるとまたややこしいので、木島でした。
ヒゲ生えてるし、月代に毛も生えてきちゃってるし…ボロボロですね。
親戚の人ですよねという保育士。
なんでかと思ったらトモが「おじさん」って言ってたかららしい。
いや、親類のおじさんじゃなくて見知らぬおじさんなんですけども。
なんだこの保育士!
母、助けてもらった以上しょうがないので、俳優していると苦しい言い訳をしています。
木島は自分がおかしいと思えなかったので、警察にはいかなかったらしい。
でも飲まず食わずだったため目が回って倒れました。
ということでマンションにまた転がり込んできた木島。
母が、コソコソ男性物の下着とか服買いに行くの面白かったなぁ。
風呂上がりの姿を見て、あらためて、ヅラじゃないんだ…とか言う母。
ヅラじゃない、桂だ!
…まあともかく、なんか信じる気になったんでしょうかね。
つーか町中を刀さして徘徊してて、よく職質にあわなかったものだと感心しますが。
そういうわけで母は、今度の休みに一緒に探す、それまではここにいて良い、という
ことにします。
その休みに出かける時に、帽子かぶって頭を隠してたのはいい案だと思った。
こうしたらもう久遠にしか見えませんもんね!(離れろ、ジョーカーから離れろ!)
木島は自分の記憶を頼りに、麻布の街を行くんだけど、自分の屋敷があったというあたりは
ビルになってまして。
母、すごい金持ちじゃないのとか言ってますが、木島は「わかっておられぬようじゃの」と
言って引き返していきました。
そりゃそうだ。
あのビルか木島の住まいじゃなくて、あのあたりにあったはずなのだが、っていう意味で
しょうに…。
ここで、木島の年が25歳だとわかるんですが。
トモ、母にも年聞いてます。
母、その場では言わなかったんだけど、公園で言ってて、木島が「33でござるか!」って
すごい驚いてたのがよかった。
彼女はシングルマザーであり、子供が生まれても働いてもいいみたいなことでいたはずなのに、
トモが生まれたら全部世話を押し付けられたと。
まあこれは木島にしてみればとんでもないことで、家のことを女がするのは当たり前、
なんで文句を言っているのかわからない、ってことでしょうが。
母は、ここ東京です、女でもなりたいものになれる、って言うんだけど、木島も、人は己を
わきまえないとと譲らない。
これはまあ時代の背景を考えれば仕方がないかなぁ。
未だに、結婚したら女は家庭を守るもの、働くなんてとんでもない、というふるーいお考えの
人もいますしね。(旦那が浮気したら奥さんのせい、だとか…)
で、彼らはスーパーにやってきたのですが。
このあたりで、木島は地蔵に手を合わせていた、と説明します。
何を願ったのか聞かれて、無病息災だと言ってたけど…なんかありそうだな…。
そうしていたら、足もとから泉が沸き起こってきて、気がついたらここにいた、と。
つまり同じことをすると戻れるのではないか、ということで、その場で拝んでみますが
何も起きませんでした。
スーパーから出て来た人がびびっとるやないか!
お地蔵さんを探さないとダメらしいです。
あれだ、お金借りれるところにあるんじゃね?(それは…無人貸金機の「お自動さん」じゃね?)
ここで、友人の平石に会って母は、ハンバーガーショップに入るわけですが。
まあ子供は、セットについてくるオモチャで大騒ぎですよ。
私はここでなんで親2人は叱らないのかってむしろそっちが不思議だった。
大声で騒いで、他の人に迷惑かけて、木島に怒鳴られるまで放置しとくなよと。
恥ずかしいと思えよ…。
人におもちゃブチあててるし、ガキが。申し訳程度に叱る母達。
そういうわけで「いいかげんにせい!」と怒った木島。
店内が思わずシーンとなるのも仕方ないですよね。
木島は二人の子供に、注意した母親に対してどういう口のきき方か、と叱り、さらに
迷惑をかけた人にも謝るように言う。
あまりの迫力に2人が素直に謝ってるのはまあよかった。
この後、謝られたんだけど無視したおばさんにも一言木島が言うのもよかった。
(謝ってるのにしらんふりするのはありえん、的な)
怖さのあまり泣き出したトモに、男はあまりなくものではない、しかしもうしまいだ、ここは
飯屋なのだろう、早く食ってしまわれい、っつーてて、2人がもそもそ食べ出すのもよかった。
やっぱり子供をきちんと叱ることは大切だと思いますよ。虐待は違うけどな。
母は、怒るのが面倒であまり怒らない、という。怒るのにもエネルギーいるからって。
あんたな。
子供育てるのにエネルギー使わないでどうすんだよ。
叱られ慣れてないガキが逆切れしたりして人を傷つけたり殺したりするんだろうが。
悪いことをしたらしっかり叱るのは親の務めだろ。
ともかく木島は、この世界で暮らすのにはエネルギーがいるのだな、と変なところで
感心していました。
で、このまま世話になり続けるのもいけないから、母が外で働く代わりに、自分が
奥向きのこと、つまり家事一切を引き受けると言い出します。
これがまあ、やりだすとすごいんだわ。
しっかり家事こなしてますもん。
努力家の木島のこと、いろいろ調べたんだとは思うのですが。
セール品、ゲットだぜ!←ポケモンが出てきた以上、言っとかないといけないかと思って…。
でも絨毯しいてあったの、畳にするのはよかったのかなぁ(笑)。
ま、相談したとは思うんですけどね。
せっかく畳があるのに絨毯しいちゃうのは確かにもったいない。
障子の張り替えなんかはお手の物ですね。
洗濯はアタックを入れてどうこう言ってましたが、お前はアタックの回し者か。
(どうでもいいけど、液体洗剤、最近はやってるらしいですね)
朝、目ざましがなった時に、姿勢を低くして部屋に入ってきて目覚ましを止める木島も
よかった。
(姿勢を低くするのは、母に対しての礼儀を示しています)
つーかそれよりも、床に転がっていた「うんこ」ってタイトルの本が気になるんですが。
母、会社で田中くんに、数字の出方がおかしい、と指摘。
田中、自分のミスだったことに気づいて青ざめる。
そこに上司が来るんだけど母は先方の事情で遅れてる、とごまかすんですね。
自分をかばってくれた母に感謝する田中。
そうだよなぁ、仕事は自分一人でするもんじゃないもんなぁ。
そして、定時を過ぎても残っている母に今度は周囲がビックリ、って感じでなんか良かった。
木島の方は、テレビの料理番組を筆で書きとめていたのですが。
そこに電話がなってビビる。
ここは笑いました。
天袋から刀とってくるんだもん。
留守電になって、母しゃべりだすんだけど、これでは一方的にしか意志の疎通ができない
ことに気づいた母は、受話器を取るよう木島に指示。
いやー電話切られなくて(物理的な意味で)よかったですねー、母!
つか、トモの迎えにいって欲しいって頼んでるんだけど、「手土産?いらないいらない」って
言う母が面白かった。
トモ、ちょっと風邪気味なようで、木島が様子見てあげてるのがよかったなぁ。
母の方も、田中が今までいろいろすいませんでした、と謝ってきたということで上機嫌で
帰ってくるんだけど、トモが風邪気味と聞いてびっくり。そういうのは知らせてよーと。
でもそこまで要求するのは酷というか、そもそも電話の掛け方知ってるの?
なんかドリフのコントみたくなりそうなんだけど。(番号を押してから受話器とるとか、フックを
連打するとか…)
食欲がないトモに、木島が作ってくれたのはプリンでした。
これはおいしかったと大好評。よかったですねー。
私もプリン食べたくなりました。
母の方は、仕事が順調で、なんかのリーダーになったとかで忙しくなっているようです。
あと上司が、何かあった?と声かけてくれるのはいいんだけど。
「家事やってくれる男が出来たとか?…在宅仕事の男が出来たとか…男が出来たとか…。」
男が出来たかしか言ってないんですけども。
木島はトモと一緒にケーキ作ってました。
メチャクチャ上手ですね。
多分コツを飲み込むのがうまい人なんだと思う。
なんのためにこれだけ作ってたかというと。
クリスマスパーティをやってんですね。
ママさん連中を招いて子供も一緒に大騒ぎ。
店頭にあるようなケーキが並んでいたら、子供も大人もおおはしゃぎでしょうね。
この時に平石がやたら写メをとっていたのですが…。
年が明けたのかなこれ、着物姿で神社に来てて、トモに剣術の稽古つけたりしてる
木島がかっこよかった。
真剣を持たせてみてはという木島ですが、それについては、持っていると捕まると
いうことでやっちゃダメだよ、と注意される。
つか死んだら御免なんか言わないように、木島。なんか妙なフラグが立ったぞ。
(必ずその約束は守り通す、という意味です)
この後、母が木島と手をつなごうとするんだけどびっくりする木島に、おなごに恥を
かかすものではないでござる、とかのやりとりがほのぼのしててよかったです。
しかもいよいよ手をつなごうとしたらトモ戻ってきて自分が間に入っちゃうし。
空気読もうかトモくん!
少しして母、いきなり「お父さんケーキコンテスト審査通過のお知らせ」みたいなのが来て
びっくりです。
平石が勝手に応募したものだったらしい。
お前、そういうのはしちゃいかんだろう…。
木島は、奥向きのことで作ったケーキで、御前試合に出るつもりはない、と言います。
母は、出て力を試してみてもいいのでは、という。
優勝したら江戸が東京に勝ったってことよね、とうまくたきつけましたな。
まあ江戸の暮らしと東京の暮らし、どっちがいいかって比較することは不可能だとは
思いますが、私は江戸の暮らしが勝ってると思いますよ。あんだけ100%に近いエコ・リサイクル
やってるのは江戸時代くらいのもんでしょう。
ともあれ、そういうことで一次審査は通過。
木島は、他の選手の腕が甘いことを指摘してて面白かったです。
ところが、お父さんじゃない、ということで、スタッフ側からちょっと指摘が入るのですが、
「いずれ父になる可能性がある」みたいなことでごまかしていたのは笑いました。
そして本戦。
テーマは、ケーキの城でした。
…それを見た木島が何を作ろうとするか、大体想像は出来…製作時間10時間て長すぎるだろ!
見てる方もつらいわ!
あとなんか審査員として井上順が登場してた。久しぶりに見たなー。
彼は殿間という天才パティシエのようです。
ここちょっと残念だなぁ。シーンカットされていたのが。
(後でわかります)
他のチームは、それぞれ、西洋風の城、バベルの塔となかなかのものを作っていますが。
やっぱり木島とトモのコンビの日本のお城が一番ですなぁ。
本格的だし。
少しずつできて行く過程が面白かったです。
江戸城が作られていて、侵入してくる忍者に対して戦おうとしている木島とトモ、そして
天守閣をあけると畳が敷いてあって、中に母がいるという設定のようです。
ところがここでハプニングが起きる。
疲れのために眠り込んでしまったトモが、上からチョコレートをかけてしまうんですね。
なんかもう大人しく休んどけよって感じなんだけども。
それでも木島はホワイトチョコを使ってこの上に雪を降らせて、うまいこと覆い隠すんですな。
このアイディアはなかなか良かった。
パフォーマンスにもなって拍手喝采でした。
そういうわけで見事優勝した木島に、殿間が、自分のところで働いてみないか、と声を
かけてきます。
母、やってみればと言うんだけど…。
トモは平石のところで預かってもらったりしていたんだけど、元の状態に戻ったようなもので、
もともと仕事と家事の両立が大変だった母にとってみれば、すごい大変だと思いますよ。
深夜に戻ってきた木島に母は、トモと一緒に就職祝いのプレゼントだ、と携帯電話をあげて
います。
でもうまくいっていたのはここまで。
次第にチグハグになっていくんですね。
母はまた、定時に帰るようになっちゃって、トモは木島がいないのをさびしがって泣くように
なって。
深夜帰宅した木島に母は、1時間でいいからトモと会う時間を過ごしてほしい、と頼む。
したら木島は、母が仕事を辞めて一緒にしてあげるといいのではないかって言うんですね。
自分の給与でなんとかなるからって。
うーん…。
これはどっちも悪くてどっちも悪くないと思う。
木島は母やトモのためによかれと思っていったわけだし、母は母で、木島がトモに会って
くれたらと思って言ったわけだし。
その結果、母ブチ切れて、「あんたなんかいらない出ていけ」というのでありました。
木島は刀を手にして出て行ってしまいます。
つーかさー母もさー、なら働かないで戻ってきてと言えばよかったのに。
言葉が足りないと思う。
朝、何も知らずに、卒園式に来てくれるかなーというトモに、もう帰ってこないという母。
仕事が忙しくなったからって言うけど、あんたが追い出したんであって、それを言わずに
一方的に木島だけ悪人にするのはよくないと思う。
トモはショックを受けて、木島が本当にそう言ったのかどうか聞いてくる、と言う。
母が仕事をしていると携帯で幼稚園から呼び出されるのですが…。
またあの保育士だよ。
今度は取り返しのつかないことやっちゃったよ。
トモの具合が悪くなったと電話をかけたらしいのですが、目を離したすきにトモがいなくなった
らしいです。
もうマジお前保育士やめろ。
母、あわててトモを探すんだけど、一旦自宅に戻って、おき手紙をするのはとても冷静で
良いと思った。
この時チャイムが鳴るので、トモかと思ってドアを開けたら。
田中がすっとんでました。
緊迫したシーンだけどちょっと笑ってしまった。
一緒に探してくれるという田中。
…きみはトモの顔を知っているのかねっていうか、二人一緒に探してたらあまり意味がない
ような気もしますが…。
まあいいわ。
で、木島に母は電話します。
木島、今は忙しいって言うんだけど、トモがいなくなった、ということを聞くやいなや、なんの
ためらいもなく飛び出していくのはすっごいよかった。
ああ、トモが天秤にかけるような位置にはいないんだなって。安心しました。
母と落ち合って木島は、ともやー!とかでかい声で探し始めるんだけど。
田中が「俳優さんか何かですか」って聞いてきて、母がごまかしてるのが笑えました。
途中の薬局で(なんで唐突にここで聞いたかわからんのですが)、木島の店をトモが聞いて
きたということを突き止めた一行は店へ。
見当たらなくて出るんだけど、母は、トモはかくれんぼが好きだったからどこかに隠れて
いるかも、と探す。しかしどこにもいない。
ここで木島気づいたのが、配達用のトラックでした。
トモが隠れていたダンボール箱が、それと知らずに積み込まれた可能性を考えたんですな。
頭いいですねー。
この後走っておいかけるんだけど、気づかないトラック運転手。
お前ェェェェ!左右くらいみようよ!
で、しょうがないので木島、トラックの前に立ちふさがり、強引に止める。
その荷台から見事トモを見つけ出しました。
ここまではいい話だったんだけど。
トラックがハンドル切った時に、ヤンキーの車とぶつかりかけたんですね。
因縁つけてくるのは仕方ないとして、ここでバトルになるんだけど、刀で人を切らないという
条件から木島はボコボコにやられちゃうわけですよ。刀もヤンキーが持っていってしまう。
つーか木島の刀を模造刀と思いこんでるっぽいけど、これ絶対仲間同士でふざけて切り合いして
腕くらい切り落としそうだな。
…というか誰か通報くらいしましょうよ…。
木島は、殿間に、それを借りたいつーて、彼が持っていたパレットナイフを借り受けます。
この時にかっこ良かったのが、殿間自身もきちっとナイフを回して、持ち手を差し出すところ。
所作もさることながら、変に止めたりしない上司で良かったと思います。
このあとの斬り合い?は予想通り。
メチャクチャかっこよかったです。
ナイフをエプロンにさくっと差し込む木島もなかなか決まってました。
ああ、なんかのテレビ番組でやってたのはここのシーンですね。
うまいことはさまってたのに、失敗だと思ってすぐ下向いてしまったためにNGテイクになって
しまった、ってやつ。
帰りのタクシーの中で木島は、自分は無職だったということを話してます。前の席から
田中がいちいち聞いてくるのを、母が黙っててもらえる、と何度も言ってたの面白い。
あの日、仕事がもらえるということで、世話役のところに挨拶にいく途中でお地蔵さんに
仕事くれよんって頼んだらしい。
で、気づいたら現代に来ていたと。
タクシーを降りた一行に「江戸というのは…」って聞いてくる田中。
明日にしてくれる?と母がまた言ってたのが面白かったです。
そういうわけでまたスーパーにやってきた三人。
プリンを作るってことになって、トモはさくっと材料買いに中へ入ってくんだけども。
ちなみに、最初にこのスーパー訪れて地蔵云々という時にチラッと出てくるのですが、
その見当たらなかった地蔵は実はこのスーパーの屋上に移動していて、祭られてました。
これからもどうぞよろしくと改めて挨拶しあう母と木島でしたが。
皮肉にも木島が江戸時代に戻る時間がやってきてしまうのです。
泉が湧き出して木島はどんどん中に吸い込まれていってしまう。
まあ突然消えるよりはよかったです。
自分達も連れていって欲しいという母とトモを「ならん!」と突き放す木島もよかった。
また会えるはずじゃ、と笑顔の木島。
プリンどうするんだよーとプリン連呼のトモ。お前ちょっと黙ってろ。
そうして月日はたち、卒園式になりました。
大きくなったらなりたいものを言う、というその席でトモは、侍になると言って失笑され
ますが、母だけは大きな拍手送っててよかったです。
その後なんとなーく、以前木島が言っていた、家のあるあたりを訪ねた2人。
そこで菓子屋を見つけました。
名前は時翔庵。
名前からしてなんだかわかってきそうですね。
最初は気づかなかった2人も、創始者の絵を見て気づくのです。
彼が木島であることに。
つーか携帯持ってったのか…。
約束守ってくれたね、という2人のシーンがよかったです。
この後エンドロールが流れるんだけど、NGシーンだとか、カットされたエピソードなどが
いろいろあるので、絶対見た方がいいと思います。
木島が菓子作りのレシピを見て熱心に練習していたとか、そのレシピを書いた先生(殿間)に
あのコンテストで会ってびっくりするシーンだとか。
アクションが派手なわけではなし、ホームコメディというものではなしって感じだけど、
ほんわかしたいい作品なので、プリンが好きな方は見てみられるといいかと思います。
(プリンでしめるなよ)
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