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ガフールの伝説
Legend of the Guardians

10/3鑑賞

 私は上映時間の都合で2Dで見たのですが、これは見られる人は3Dで見た方がいいと
思います。
 他の映画だってそうでしょうが、この映画は3Dとしての見せどころを強く意識していて、
そしてその見せ所がすごく効果的だと思うのですよ。
 監督が「300」の人と聞いて納得。あの映画はすごかったもんねぇ。あまりこういう、監督さん
とか役者さんの名前覚えない私ですが、映画で言われるとわかります。
 チャンスがあったら3Dの方見に行ってみたいです。初めての3Dはこれになるのかなー。

 冒頭、ミニアニメがあります。
 なかなか面白い。
 でもって映画が始まってロゴが出てくるのに、メンフクロウが飛んでいるのが重なっていくのも
やっぱワーナーブロスらしくていいですねー。
 このメンフクロウが巣にたどり着くと、3羽の子供達がワイワイ騒いでる。
 順に、ダメ長男クラッド、主役二男ソーレン、長女(末っ子)エグランタイン。
 おい親…なんで妹だけそんな長い名前つけた。
 めんどうなので以降エグと称します。うむ、エグい名前になってしまった。(コラ)
 つーかソーレンもどっかの祭りに出てきそうな名前だな。←それソーラン。

 このエグが、まだまだヒナっぽくて羽がぱやぱやでかわいいのですよ。画面に出てきたらひたすら
見てた。
 ソーレンとエグは、伝説の勇者「キールのライズ」ごっこをするのが大好き。
 まあこういうところは人間の子供にもよくある話ですが。
 クラッドの方は「俺はそんなことには興味ないぜ」という典型的な、将来ニートへまっしぐら
タイプです。(怒られる!怒られるから!)
 ソーレンは、勇者を見たことがなくても、砂のうで感じるとかムチャなことを言ってます。

 この砂のうというのは鳥の胃袋で、人間の胃袋と決定的に違うのは、砂や小石などで
食べ物をすりつぶすということでしょうか。(その前にもう一つの胃があって、こちらで主に
食べた物を溶かすのですが)だから鳥は丸のみしても平気です。

 その昔現れたという敵のメタルビークを倒したキールのライズらは、ガフールの神木へ
帰って行った。
 ところがまだこのメタルビークは生きているという噂がある。顔に仮面をつけて。
 ソーレンが熱心に話すなか、割とマジに「怖い夢みるからやめろ」とビビってるクラッド。
意外に小心者。
 まあそういうわけで、クラッドとソーレンは、外見はもう成鳥みたいでも飛ぶことはまだまだ
不慣れならしくて、一生懸命飛ぶ練習をしています。
 まだ枝渡りしかできないらしい。
 そんな中、エグの方は初めてのペリット体験。
 世話役の、蛇のミセスPが、クラッドとソーレンの初ペリットもどこかに大切にしまってあると
言うんだけど、悪いこた言わないから捨てろ。人間でいえばウ●コみたいなもんだぞ。そんな
●ンコしまってて何が楽しい。(ウン●連呼するのやめて下さい)

 昼間、親がいない時に飛ぶ練習をしていたクラッドとソーレン。
 えー、ものの見事に地面に落下。
 お前らはそろいもそろってアホか。
 獣に襲われてピーンチ!となったところをかっこよく助けてくれたのはトラフズク!
 さては助さん格さんか!と思ったのですが。
 彼らはヒナフクロウをとっ捕まえてきてさらっていくフクロウでした。
 一難去ってまた一難。
 ちにみのこの時点で、獣に襲われたソーレンをほって一人隠れてるあたり、クラッドの
黒い性格が見え隠れし始めてます。

 他にも多くのヒナフクロウがさらわれて来て、一同は何やら怪しげな場所に放り出されます。
 ソーレンはここで、サボテンフクロウのジルフィーと出会いました。このジルがなかなか
かわいかった。
 どうでもいいですがこの砦の火は誰がつけてんでしょうか。
 
 なんか偉そうなフクロウが説明してますけど端的に言えば、いろんなとこからさらってきた子供を
働かせようってことですね。
 純血団に仕えろって。
 ああなんかハリーポッターのドラコが言いそうな感じになってきた。
 ここで登場したのは敵の女ボス、ナイラであり、ここの大ボスメタルビークの奥さん…種族
違いますやん!(細かいことはいいんだよ)
 まあ物語だからいいんですけどね。実際のフクロウは近い種ならともかく、違う種族でつがいに
なることはありません。

 ソーレンとジルはどっかへ連れて行かれるんだけど、クラッドに助けを求めてくるソーレン、
無視されました。
 そんなクラッドをそれでこそ兵士だとかムチャ言うナイラ。
 仲間を見捨てる非情さはあってもいいかも知れませんが、そいつ敵前逃亡するぞ。

 ソーレンとジルは、他のヒナ達と別の場所に連れてこられて、月光を浴びるように言われるの
ですが、彼らは、この光を浴びて眠ると、自我がなくなり、ただ命令されるだけになってしまう
と気づきます。
 なんかもうどえらい設定ですが、ジルは砂漠で生きてきたから星を見れば位置がわかる、
逃げようと話し合います。
 朝になって、月光マヒになったフリをした二羽。
 おかしくなった他のヒナ達とともに、ペリットを拾うように命令されるんですな。
 キタネェな…。
 ここでトラフズクが「そこのボケっとしてるの!」と叱って「全員だよ!」と突っ込みくらって
たのは笑いました。確かに全員マヒしてんだからわかんねーや!
 つーかこいつら頭悪そう…。

 このペリットを拾うのはなんでかというと、要するに、このペリットになる前の、ネズミとかが
金属かじってたりして、それがペリットに混じってる可能性があるからペリットを運べってこと
らしい。
 そのかけらがあれば、コウモリがとって集めていくからと。
 …フクロウが拾わなくても、コウモリがペリットの中から探せばいいような…二度手間になってる
ような…。
 ともあれソーレンはここで、このかけらはフクロウの砂のうに悪影響を及ぼす、ということに
気づきます。
 ここの連中はこれを集めて悪いことに使おうとしてると。

 このあと、ボスのメタルビークと、仮面をつけたフクロウが話をしていて、西の王国と神木は
私のもの…という会話が出てきます。
 ここは重要な伏線なのでチェックしておきたいところです。ちなみに私はすっかり忘れてました。

 そんな中、ソーレンとジルは、トラフズクの一人のジェットの方かな?連れていかれるのですね。
彼は頭悪いフリをして、実は彼らがマヒにかかってないことに気づいてた。
 さあここから怒涛の展開が始まりますよー!

 グリンブルはソーレンとジルに飛び方を教えてくれます。
 賢い子フクロウがきたら助けようと思ってた、って。
 このおっさんは、心から従ってるわけじゃなくて、家族を人質に取られて仕方なく働いて
いたのでありました。
 だからこそ、いつかひっくり返してやろうと思いながら生きてきたんでしょうね。
 
 クラッドの方はナイラに心酔しまくってて、なんか得意げな感じですよ。
 根がアホなだけに洗脳も早いな!(可哀想)

 ジェットは懸命に飛ぶ練習してるソーレンに、キールも翼が短かった、と教えてくれます。
 長い距離を飛ぶんだろ、がんばれって。
 ソーレン達は逃げる気満々だったんだけどジェットは、彼らが伝説の英雄のところに行く
ものだと思ってたらしい。
 そこで初めてソーレンは、伝説が本当であることを知ります。
 
 ところがどっこいセオリー通り、ここがナイラに見つかってしまい、ジェットは2人をかばって
足止め。
 ソーレンとジルはまだちゃんと飛べてないのに脱出を余儀なくされます。
 クラッドもいたので「一緒に行こうよ!」とか言うんだけど、クラッド、ここが俺のうちとか
言いだしやがった。
 ああ、広いし自分の部屋もあるもんねー。(そういう問題ではない)
 で、ソーレンとジルは飛んで逃げることになります。
 ここからの映像がやっぱ迫力あって良い。
 
 何とか逃げ切った2人。
 ジルが「これからどうするの」とか言ってます。
 ジェットが言ってただろうがぁぁぁ!
 伝説の勇者探しに行くんだろうがぁぁぁぁぁ!!!!
 お前はあれか、記憶3分しか持たないのか!

 クラッドの方はなんか妹がいるとか言ってますよ。アホだこいつ。
 取り入るために家族差し出すとか。
 結局妹さらってきて月光マヒさせてんだけど、家族にそんなことができるあたりでもう
こいつ人じゃねぇ。あ、フクロウだった。

 見知らぬ地にたどりついたソーレンとジルは、アナホリフクロウのディガーと、カラフトフクロウの
トワイライトに出会います。
 この二羽は個性的でおもしろいです。
 つーかディガーの動きがチョロチョロと落ち着かない!
 でもかわいいです。
 きゅるーんって感じで。

 ディガーの巣に連れて行ってもらった2人は、トワイライトが持って帰った「夕飯」を見て仰天。
ミセスPやぁぁぁ!
 再会を懐かしむソーレンとミセスPを見て「あの人夕飯としゃべってる」というトワイライト。
 夕飯から離れんかぁぁぁ!
 (この後彼はもう一度夕飯おばさんと言った)
 
 で、伝説の英雄を探しに行く旅にディガーとトワイライトもついてくる、という。
 そういうわけで彼らは旅立ちます。
 途中でカラスの集団にミセスPがさらわれてしまって取り返しにいった先が、エキドナという
ハリネズミのいる場所でした。
 英雄のもとに行く連中を助ける存在らしい。
 え?これ匣兵器のハリネズミじゃないの?(違うだろ)
 どうでもいいけどあんまり役に立つ予言してなかった気がする…。

 飛び立つソーレンらに「もうダメだ、飛べないと思ったら、その時が半分道のりをきた
時だぞー」と声をかけてくれるエキドナですが。
 なんていった?と聞くソーレンに後ろで聞いていたディガー。
「もう半分来たってー」
 いろいろはしょりすぎだー!!!!

 このあと、嵐の中でディガーが凍りついて、「さよなら」って落下してったのメチャクチャ
笑ったんですが、それを助けたのが。
 シロフクロウでした。
 仲間を助けてくれたそのフクロウについていくソーレン達。
 彼らは知らず知らずのうちに、ガフールの神木にたどり着いていたのです。
 つーかここの映像がめちゃくちゃ綺麗ですごかったです。

 助けてくれたのはこの国の王と王妃。
 名をボロンというらしい。何かボロンと落としそうな名前です。
 ソーレンらの話を聞いてボロン王は驚くのだけども、アロミアというカラフトフクロウの
議員は、そんなことあるわけないと一笑に付します。
 どこの世界も政治家は役立たずですなぁ!
 それを、「自分可愛さにウソつき呼ばわりするお前の方がちゃんちゃらおかしい」と
やってきたのは波平さんでした。(それ声優さんつながりですやん)
 この勇敢なフクロウはヒゲコノハズクのエジルリブ。…名前覚えづらい!波平でいいわ!
 王はアロミアに偵察へ行くように命じます。
 今度の見回りに確認してきますわーというアロミアに対して、今すぐ行け、というのは
良かった。こういうのが大事ですもんね、有事の時には。
 つか私としては、最初から疑ってかかってる奴で大丈夫か、見なかったことにしないか
って気持ちもあるんですけど。
 別の連中に行かせてはって感じなんだけどなぁ…。

 この神木の中はいろいろな生活システムがあって、フクロウの武器とかもあったりするの
ですが、かぎづめを鉄製にするのはまあいいとして、棒切れ持って戦うことには何か
意味があるのか…ううむ…。
 ここでソーレンは、波平こそが伝説の勇者、キールのライズであることを知る。どうして
別の名前を名乗っているかというと、彼曰く、特に自慢するようなことでもないし、ここの
連中はみんな知ってるからと。
 クールでかっこいいスねー。
 波平もまた、ソーレンに勇者の素質があることを見抜いていました。
 嵐の中飛ぶのに、なんか砂のうで考えて飛ぶっつーのが出来たらしいよ。
 設定は面白いけども、人間で言うと「頭で考えるな、胃袋で考えろ」言われたら普通に
食べ物の話だよなぁ…。

 一方アロミア達は、ソーレンの話が本当であったこと、多くのヒナ達が月光マヒにさせ
られていることを知るのですが…。
 アロミアだけが戻ってきて驚く王達。
 かろうじて二羽のヒナを助けてきた、という中に、ソーレンの妹エグがいました。
 ひどい月光マヒにかかっているエグ。
 フクロウが白目むいてるとこぇぇな!

 こっちはひとまず治療にあたり、ボロン王はいざ、戦闘に向かうべく武器の準備をし、
軍を揃えます。
 残り時間も少ないですから、さくっと純血団のとこに到達したボロン王達。
 影に隠れて「散れ!」っていうのが龍馬伝の高杉みたいでいいなと思いました。
 は!このボロン王は高杉の生まれ変わり!?(ないだろ)
 
 ソーランはエグが無事意識回復してホッとしてんだけど、全部クラッドがやったのよ、と
聞かされてびっくりです。
 つまり、クラッドがわざとエグをアロミアに引き渡したということ、アロミアは最初から
裏切り者だったということです。
 ここで中盤あたりを思い出してみましょう。
 メタルビークと話していたフクロウがいましたね。
 神木は私のもの、と言ってたフクロウが。
 彼こそがアロミアだったわけです。
 
 罠だと知ったソーレンは飛び出していきます。
 ボロン王達も、アロミアの裏切りによって大ピンチ。
 あの謎の金属片がエネルギーを発して、それによってフクロウは動けなくなってしまうん
ですな。どんな動力源やと思わなくもないのですが。
 あ、ちなみにアロミアは用なしになったので殺されてました。そんなもんですねー。
 ちょっと考えれば、裏切りをするような奴を引き入れたところで、また裏切らないとは
限らないし。

 ジル以下も加わって、ソーレンがやってきましたよー。
 こっからあとの映像はただただ迫力です。
 動けなくなりながらも、やってくるコウモリに威嚇するボロンとかメチャかっこ良かった。
 ソーレンは、かけらのパワーがなくなればいいということに気づいて、燃えている林から
火を持ってきてそれで仕掛け壊すことによって、ボロン以下を解放するんですね。
 なんかよくわからんがすごいんでしょう。(イヤホントに、炎でパワーを中和するんだと思ったら
普通に仕掛け壊してただけだったので…)
 
 このあとは、波平、ソーレンvsナイラ、メタルビークって感じでした。うむ、ボロン王の立場がねぇ!
 あ、クラッドはソーレンとやり合うのですが、最終的には自分が使った卑怯な手で自爆状態
でした。

 メタルビークが殺されたことを知ってナイラ、あっさり撤退していきます。
 お前つがいじゃなかったんか!って感じですが。
 絶対これ兵力建て直して反撃くるよなあ…。

 王国に戻って両親と再会したソーレン。
 国王と王妃からも、勇者として迎えられてるのがよかったです。
 あとここでフクロウ達が出迎えるポーズもいいっていうか。
(片方の羽で胸を覆う)
 このあとソーレンが自分の話をヒナ達に話して聞かせていたのかわいかった。

 話としては児童書だっけ、元にしてるから設定がいろいろアレなところがありますが、
迫力はすごいです。よくもまあここまで羽の動きとかフクロウの動きを描き切ったなって
感じで。
 だから、鳥が好きな人もそうでない人も、3Dをお勧めします。
 映画「300」のように途中スローモーションになって魅せるとこがたまんないっス。

 ※ちなみに今はもうあるかわかりませんが、松江フォーゲルパークとのコラボで
ムービックス日吉津でパンフレットを買うと先着でフクロウの実際の羽根がもらえます。
 ガフールの伝説×ムービックス日吉津×松江フォーゲルパークのコラボを見逃すな!
 こう書くとなんか超電王みたいですね。




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