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ヒア アフター

3/9鑑賞

 正直なところこの作品、DVDレンタルが開始されて、旧作100円になったところで見ても
問題ないと思います。
 結局なんていうのかなぁ、アメリカ人の「死後はこういう世界だと思う」という世界観が
強すぎて、それはそれで面白いのだけど、劇的な盛り上がりがないのでスッキリしないと
いうか。
 例えばもっとこう、3人の主人公のうち少年をメインにもってきて、この子の苦しみをもう
二人が救おうとしてるうちに、それぞれの人生が変わっていくみたいな演出にした方が
よかったと思う。
 テーマが散らばりすぎててわかりにくいです。

 さて。
 主役の一人マリーは、恋人のディディエとともに旅行に来ていた先で、いきなり地震と
津波に襲われます。
 災害に遭う前のマリーが電話してた内容、わかりにくいのですが、彼女はフランスのテレビ局の
キャスターで、パリ中に彼女のポスターが貼られてるってことらしいです。
 その津波に巻き込まれたマリーは不思議な光に包まれて、形のよくわからない人たちが
いる光景を見る。
 要するに臨死体験ってことですね。
 それで蘇生したマリーは、崩れた街中でディディエと再会します。再会できるのも
すごいというか。

 次の主人公ジョージ。
 兄がワケありな人を連れてくるのだけど、ジョージは乗り気でない様子。
 しかしどうしてもと頼まれて、依頼を引き受けます。
 ジョージは死者と対話する力を持っていて、兄の紹介で来た男の、亡くなった奥さんを
見てほしいと言われたようです。
 死者からの伝言を伝え、ジョージは最後に「奥さんがジューンと言っている。心当たりある?」
と男に聞くんだけど、男は知らないという。
 ジューンって6月とジョージは受け止めていたようだけど、アメリカなら人の名前ってことも
あるんでは…。
 男は帰っていったのだけど、ジョージの兄に、彼の能力は本物だ、と言う。
 なぜなら、病気になった奥さんを看病していた看護師の名が「ジューン」だったから。
 男は彼女を気にかけていたのだけど、奥さんへの罪悪感から気持ちを言い出せずにいた
ようです。
 気持ちはわかるがなんであの時すっとぼけたんだこいつは。

 ジョージは昔はこの能力を使い、いろいろな人の相談に乗って死者と対話していたようです。
 兄もそれに乗っかってもうけたらしいんだけど、ジョージとしてはもう、死者と対話してばかりの
人生に嫌気がさしてその仕事を辞め、今は工場で働いているらしい。
 状況を見るに、兄はその時の贅沢な暮らしが忘れられず、ジョージはうんざりという印象を受け
ました。
 弟にばかり苦労させて自分は話すだけでギャラはおんなじとか、不公平だと思わんのか兄よ。
 海老一染之助・染太郎も口上ではそういってたけども、しゃべる方も頑張ってたんだぞ。
 
 次、ロンドン。
 ジェイソンとマーカスという、仲のいい双子がおりました。
 お小遣いためて写真撮ってんだけど、プリクラはないのかこの町には。(ないんだろ)
 それを額に入れて飾って、母親へのプレゼントにしたいみたいなんだけど。
 酔っぱらった母親の帰宅を見守る二人がめっちゃ無言だったので、ひょっとしてここから
ホラーな展開になるかと思って怖かった。実は二人は幽霊で…みたいな展開かと。
 違いました。単に母親を心配して見守ってるだけだった。
 んで朝になって人が訪ねてきて双子あわててるのですが、どうやら母親は薬の常習者?かな
それで保護対象に置かれていて、保護司の人が様子を見に来た様子。
 定期観察か。
 室内をあわてて片づけて、双子の一人が対応してる間にもう一人が、スーパーの袋に
適当に品物を放り込んで母に持たせ、裏から表に出させて、買い物から帰ってきたフリを
させる、という何とも大人顔負けの小芝居を。すごすぎます。
 この後母はマーカスに薬局のお使いを頼むのだけど、ジョンソンが、マーカスは宿題が
終わってないから自分が行ってくるという。
 それが、双子の運命の分かれ道でした。
 薬局からの帰り道、ゴロツキに絡まれたジョンソンは逃げようとして通りに飛び出し、車に
轢かれて死んでしまう。
 強いショックを受けるマーカス。
 何より自分の代わりに行っただけに、より後悔の念は大きいでしょうね。
 つーか絡んだゴロツキも全員逮捕されろ!
 
 マリーは帰国して、テレビ番組の仕事に復帰したんだけど。
 あんな体験した後ですぐ復帰とか無理だろと思ってたら、やっぱりボーッとして仕事に
ならなかった。
 ディディエはマリーに少し休んだ方がいい、と告げる。
 つーかPTSDの可能性あるからケアした方がいいんじゃないですかね。
 で、数週間休んで執筆活動に専念しろと言われます。
 
 ジョージの方は働いていた工場で、人員を3割リストラする計画がある、という話を聞きます。
…この話が出てきた時点でジョージがリストラ対象のフラグじゃねーか!
 というかその会話はともかくとして、不自然なほど高さがあるそのヘルメットがすごく気になるの
ですが。それだと頭保護できてなくね?
 その夜ジョージはイタリア料理教室に出かけていきます。
 なんか一つ趣味でもと思ったんでしょうね。
 そこで彼はメラニーという女性と知り合いました。なんか火の玉を出しそうな女性ですね。
(それはメラミ)
 ジョージがウキウキ気分で帰宅すると、知らない女性が付きまとってくる。
 彼女は、兄が連れてきた男から、ジョージが死者と対話できるという話を聞いて、やってきた
らしいです。
 ジョージは彼女の話を聞かず、かたくなに拒み続けました。
 気持ちはわかる。
 あの男は兄から秘密をしゃべらないという念は押されてたんでしょうが、この女性の境遇に
同情して思わず教えてしまったんだと思います。
 でもジョージにしてみたら、もう一人、あと一人とやってったらきりがないわけで。
 拒むのも仕方ないでしょう。
 ジョージからの電話に対して兄は、才能は使うべきだと言います。
 そりゃ、やってて幸福な気持ちになればジョージもやったでしょうけど、死者と対話するって
いうのは、先に逝かれた家族の悲しみと、愛する者を残してきてしまった者の悲しみに接する
ことでもあり、とてつもなく大変なことだと思いますよ。
 ましてやジョージの力を頼ってくる人というのはそういう、どうしようもない悲しみにおそわれている
人達だから、話していて楽しくなるなんてことはないだろうし。
 そりゃジョージが兄の頼みを断るのもわかります。

 マークスは兄の遺品の帽子をかぶってました。
 あと、母親は本格的な更生プログラムを受けるようで、施設に入るので、マーカスは里親の
ところへ行くことになるらしい。
 もう少し悲しみが癒えてからってのは無理なんでしょうか。
 今この時点で親と引き離すと、修復不可能な傷がマークスの心に刻まれそうな気がします。
 もしくはカウンセリングとか必要だと思う。
 マークスは誰も心の内を話せる人がいなくなってしまうから。
 そういうの、児童相談所とか考えないのかなぁと思いました。

 マリーは出版する本についていろいろ会議をしているのですが。
 あの臨死体験が頭を離れず、いろいろ検索しています。
 つーかここでいきなり「来世」検索してる理由がわからない。臨死体験のことじゃないのか?
 と思ったけどこれ多分訳が悪いんだな。
 ヒアアフターって来世じゃなくて、死んだあとのこと、つまりあの世のことって意味なんでしょうね。
 
 ジョージの方はメラニーといい雰囲気になってます。
 料理教室にきた理由について尋ねるメラニー。
 完璧なボンゴレを習いに来たとか言わないでねとか言ってますが、とするとこのジョージは
ボンゴレ11代目!?(リボーンじゃないんだから。あれもある意味「再生=生き返り」と考えられ
なくもないけど!)
 メラニーは運命の人を探しにきたらしいですね。
 まあそういうどうでもいい会話はおいといて。
 仲良くなってジョージは「食事でも」と誘うのですが、メラニーは、「私たちはシェフよ。自分たちで
作らなきゃ」と。
 あのぅ…今までやったことがトマト刻むことと、食材の味の表現てな段階でどの口がシェフとか
言うんだ!お前らはポイズンクッキングでも作る気か!

 ジョージの部屋にやってきて二人で料理を作ろうとしていたところですが。
 そこに兄からジョージ宛てに留守電が入る。
 あの男には念を押しておいた、とか、お前の才能は本物だと言ってた、とか。
 兄はメラニーが来てること知らないから仕方ないのですが、メラニーは面白がってジョージの
話を聞くんですね。
 相手が言いたがらないことを無理に聞くのは失礼だし、ジョージが霊能者だと言っても、
自分のことを見てとか言うあたり、メラニー信じてなかったんじゃないかなと思います。
 つーかジョージにとってすごく失礼なことしてると思う。
 ジョージは、すべてを知るのはいいことじゃない、と言うのですが、彼女は聞き入れず、
ジョージに見てほしいと頼み込む。
 で、亡くなった父親のことを言われてショックを受けたメラニーは帰って行ってしまいます。
 だから興味本位でしなければいいのに。
 一番傷ついたのはジョージなんだから、メラニーが泣く権利ないと思うぞ…。

 ちなみに、彼女が部屋にきた時に、ジョージはチャールズ・ディケンズの大ファンである
ことがわかります。クリスマス・キャロル書いた人かぁー。
 のちのエピソードとして重要な伏線を果たします。

 マーカスはとある里親のところに預けられるんだけど、状況を聞いて気を利かせたこの
親が、ジェイソンの分のベッドまで、マーカスの部屋に入れるのはいいなと思った。
 彼もまた、死者との対話を求めて学校のパソコンで、死者の声が聞ける人を探し始めます。
 日本の青森に来たらよろしいのに…イタコ…無理か。
 
 マリーはネットで調べた、ルソー博士という人に会いに来ます。
 彼女は科学者でありながら死んだらどうなるかの話をしてる人っぽいです。
 彼女が今勤めてるのはホスピスでした。
 リアルな死が日常にあって、それを科学者の立場から見てるようですね。
 ルソーは25年ここにいるが、臨死体験をした人の話は共通していて、光に包まれて時間が
停止している、というような話をマリーにします。
 でもこれ共通と言いながら実は日本とアメリカだと違うんですよね。
 日本だと臨死体験した人の話って、お花畑にいて先に亡くなった家族が手を振ってるのが
見えた、とかそんな感じだったはず。
 だから本当に臨死体験した人が同じものを見ているとするならば、世界共通でなければ
ならないはずで、それが日本とアメリカだけでも違うというのは、無意識のうちに宗教的見解に
子供のころから触れているからだ、と指摘する人もいます。
 日本だと三途の川を渡ったらとか、向こうで亡くなった身内が手を振ってたという話がありますが
(ギャグマンガの定番ギャグになってたり)、アメリカだと光の階段とか天使が迎えに来てみたいな
感じを子供の頃からされているはずで、臨死体験でもそういうのが多い。
 だから本当の臨死体験で見たものってのは死の間際、自分の中から出てきたイメージと区別の
しようがないと思います。

 ともかくルソーはマリーにたくさんの資料を貸してくれるわけですが。
 マリーは、キャスターが変わった自分の番組を見ながら、執筆作業を始めるのでありました。

 ジョージは案の定工場長から呼び出されて解雇通告を受けます。
 希望退職ということにすれば、退職金も上乗せするってやつですね。
 勤勉な彼が解雇対象になるのはおかしい、と兄も憤ってるけど、家庭を持ってる人が後回しに
なるのはある意味やむを得ないかもしれません。ジョージならまだ若いから仕事のあてがあると
判断されたかも知れないし。
 で、同情してた兄ですが、チャンスでもあると思ったらしくて、仕事の再開を持ち掛けてきます。
 一日の人数を絞って受け付けよう、とか。
 業務内容がめっちゃ具体的なんですけどおっさん。
 料理教室にはメラニーはこなくなってました。
 傷ついたのはわかるけど、ジョージにフォローしないのって最低。

 保護司の人はマーカスの里親から、マーカスがお金を盗んで行方不明になったという連絡を
受けます。
 彼は簡単に盗みをするような子じゃないから、きっと何かの目的があったんだと思います。
 彼は、死者の声が聴けるという霊能者を尋ね歩いてました。
 ジェイソンと話をしたいんでしょうね。
 けれどもみんなインチキばっかりでがっかりするわけです。
 まあ本当に死者と対話できる人がいたとしたら大騒ぎになるだろうし…私なら死者に何聞きたいか
と言われたら「3億円当たりの出る宝くじは何月何日の何時ごろどこで買えばいいか」を聞きますね。
(欲にまみれすぎだろ!)
 ショック受けて戻ってきたマーカスを叱らず、一人でそっとさせておく里親は、なかなか物わかりの
いい人だと思いました。
 そしてさらに調べていたマーカスは偶然、昔のジョージのサイトを発見します。

 ジョージを訪ねようと旅に出ようとするマーカス。
 チャリングクロス駅にやってきます。
 おいおい気をつけろ!暴走する列車が突っ込んでくるぞ!
 それは名探偵コナンの「ベイカー街の亡霊」…ってネタが中途半端に古い!

 列車に乗り込もうとしたマーカスですが、不意に帽子が飛ばされて、それを拾おうと追いかけて
いくうちに取り戻したころには列車に乗り遅れてしまう。
 けれどもその列車は発車した直後爆発します。
 爆発テロのターゲットにされたのです。
 なんかここは見てて、ああ、っていう感じがした。
 絶対ジェイソンが助けたんだなって。
 ここのエピソードはすごくよかった。
 
 その爆発テロのニュースを見ながらマリーは会社に原稿を持ち込むのですが。
 政治の話で出版するはずだったのに話が違う、と反発されてしまいます。
 到底受け入れられない、と。
 マリーは自分が仕事復帰させてもらえないどころか、新キャスターのポスターが今や街中に
貼られていることを指摘するのですが。
 ディディエの心変わりが発覚。
 マリーはショックを受けます。
 ま、こんなしょーもない男はさっさと別れた方がいいですよ、マリーさん!
 マリーがレストランから出ていくシーンで、隣の席のエキストラがめっちゃ反応していたの
ですが、あれはなんだったんでしょうか。

 その夜マリーは、自分の臨死体験を書いた書いたヒアアフターという原稿について、
2つの出版社が興味を示しているという連絡を受けます。
 彼女に新たな道が開けてきました。
 つまり、ディディエは捨てて正解だった、と。(コラコラ)
 で、彼女はさっそく出版社に原稿を送る。

 ジョージの方は兄がサクサク仕事の手順をまとめてて、新しい事務所を借りて集団セッションの
手配だとか、個人面接室だとか、兄の部屋とか言われてるのを聞いてる。
 結局ジョージで金儲けしたいだけだよなぁ、というのがバリバリに伝わってきて逆にすがすがしい。
 それで翌日兄がウキウキとジョージを誘いに来ると、ジョージは旅に出ていました。
 何もかも嫌になったらしい。
 気持ちはわかります。
 彼が向かった先は、ロンドンのチャールズ・ディケンズ旅行みたいなやつでした。

 その頃マリーはロンドンに来ており、ブックフェアが開催されているので、あなたの本を
朗読してみませんかと言われてるわけですね。
 キャスターしてたわけだから、読むのはうまいでしょう。
 3人の運命が少しずつ交錯しつつありました。
 
 チャールズが執筆していたアパートに団体客の一人で来たジョージ。
 ガイドが出すクイズに一人ぽつんと答えてるのがいい味出してると思いました。
 ファンだから知ってるって感じがよく出ていて。
 と、彼はそこで朗読会のポスターを目に留めます。
 毎晩眠れなくて聞いていたラジオの朗読をしていた人が、その朗読会に出ているらしい。
 よかったなぁそのラジオ。
 いい話と見せかけて最後ホラーになって、泣き喚く話にならなくて…。
 したらもう眠れないアルどころの話じゃなかったぞ、ジョージ!

 何も知らず里親に連れられてブックフェアに来ていたマーカス。
 ジョージの方はラジオの声のおっさんの朗読を楽しそうに聞いていました。
 そのあと、たまたまマリーの朗読に遭遇し、彼は死後の世界の話に聞き入る。
 そして本にサインしてもらいます。
 その時マリーの手が触れてジョージは彼女が本当に臨死体験していることに気づきます。

 ところがここでマーカスが空気読まずにジョージに「霊能者の人ですよね」と声をかけて
きたので、人目をはばかるジョージは逃げ出すハメに。
 マーカスも必死なのはわかるけど人ごみで、困ってる人の名前を連呼したらいけません!
 ジョージはマーカスに人違いだと言って、マリーと話そうとするのですが、彼女はもう朗読を
おえて帰ってしまっていて、失意のまま滞在ホテルに戻る。
 しかし後を追ってきてずっと待ち続けるマーカスの熱意に負け、死者と対話したいという
マーカスの願いを…ってお前それ希望で来たんじゃないのかよマーカス。第一声が「あの人(マリー)の
こと好きなんでしょ」って何がしたいんだお前は。
 
 ようやく本物の霊能者に会えたマーカス。
 ジョージはジェイソンの言葉を伝えます。
 つーか早口すぎて何言ってるかわからないっていうのは笑えました。
 あの世でも落ち着け、ジェイソン!
 ここのエピソードで好きなのは、帽子を脱げってジェイソンが言うとこ。いつまでも自分の
面影を追ってないで自立しろ、双子なんだから二人で一人だ、いつもお前のそばにいる、
と言ってくるとこ。
 それと、「その帽子は僕のだ。だから地下鉄で脱がせた。助けるのはあれが最後だからな」
っていうとこ。
 やっぱりチャリングクロス駅でマーカスを助けてくれたのはジェイソンでした。
 ジェイソンはもう行かなきゃってことだったらしいんだけど、マーカスが行かないでというので
いったん戻ってきた、とジョージが言ったの、ちょっと笑ってしまいました。
 独り立ちしろと言ってジェイソンは今度こそいってしまうのですが。
 戻ってきてと言われても困るよなぁ、確かに。
 こうしてマーカスはジョージに送られて家に戻って行きます。

 この後マーカス、意外な形で借りを返してくれます。
 マリーが滞在しているホテルを出版社に問い合わせて聞いたらしいんですね。
 それをジョージに伝えてきた。
 こいつ意外に行動力あるぞ!
 ホテルを訪ねたジョージ、彼女が留守だと知ると伝言を残します。
 戻ってきてその伝言を読むマリー。
 つーか伝言なげぇよ!どんだけ残すつもりだよジョージ!これもう伝言じゃなくて単なる
手紙だよ!

 それでマリーはジョージとの約束の場所に出向くわけなんだけど。
 ジョージは彼を探すマリーの姿に、恋人同士になった自分たちのビジョンを見るんですね。
 素手で彼女を触っても何も見えなかったことから、恐らくこの能力はマリーに会ったことで
消えるってことなんじゃないでしょうか。

 つーわけでそういう感じのままこの映画は終わります。
 なんか劇的な盛り上がりがあるのかと思ってただけに、最初から最後まで同じテンションが
続いて、最後マーカスとジョージのシーンは確かにちょっと盛り上がるけど、後は特になし
っていうのはつらかった…。
 もうちょっとだけ話を練って欲しかったなぁ。




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