多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→SP 革命篇


SP 革命篇

4/4鑑賞

 前回は行動がちょっとリアリティないなぁって感じだったけど今回はすごい面白かった。
つーかまさかアレを最後の伏線に持ってくるとは…って感じでした。
 あと、おさらいしなかったんで、登場人物多すぎて誰が誰やらわからなくなって焦り
ました。ま、井上らがいるチーム以外皆敵だと思っておけば大丈夫!

 尾形が普通に身支度整えてるので、「おおっこれはいよいよ行動を起こすための
身支度か!?」と思ったら、特に何もなく出勤してきました。
 …前の映画の終わりで「普通に出勤していたらある意味怖いな」と書きましたが本当に
普通に出勤してんじゃねぇぇぇぇぇ!!!あえてボケたのが台無しだろうが!
 ちなみに尾形の住むマンションには家具がありませんでした。
 え?差し押さえされた…?(生活感がないっていう演出では)
 あ、靴べらはあるんだ。

 尾形は井上あての手紙を持っていました。
 
 一方警護課では、山本と石田が靴磨きながら世間話してんだけど、笹本がきて
彼女のしぐさに「おっさんみたい」と言ったもんだから山本、殴られてます。
 お前はいつも余計なことを言うから殴られるのか、殴られたいから余計なことを言うのか
どっちなんだ!
 そこに井上もきたんだけど、様子が変です。
 ガスの元栓しめてきたかな…みたいな顔しとる。
 で、尾形も来たんだけど、お茶入れてきたおばちゃんと山本の会話に笑ってる余裕は
なんかあるみたいなんですね。
 腹を決めたという印象がなくもない。

 で、伊達。
 どれを着てくかーと衣装選び中。
 おいおい、弥太郎の衣装がねぇぞ!(いらねぇよ!)
 
 全員が出動した後で尾形は井上の机に手紙を入れました。
 ということは今日行動を起こすってつもりですね。
 これで通常任務で帰ってきて手紙発見されたら気まずいことこの上ないしな!
 ロッカーでも尾形は井上に、気を抜くなよ、と事件が起きるフラグ立てです。
 
 で。
 前回出てきた、●●先生の作品が読めるのはジャンプだけ、のノリで、革命が
起こせるのは僕たちだけ、と言ってた連中があるマンションの一室で盛り上がって
おります。
 彼らの会話からして本日革命を起こす動きがあるのは間違いなく、その計画を
手伝ったのがここにいる、メガネ、メガネ、一人飛んでメガネ(何の集まりだよ)という
連中。つまり、雄翔会メンバーらしい。みんなで映ってる写真には尾形の姿もありました。
 ちなみにここでは、滝川と安斎というやつだけ覚えておけばいいと思います。

 あと、田中が病院に入院してて、意識取り戻すやいなや抜け出して定時連絡してるん
だけどわかりにくいなぁここは。
 つまり、尾形の実家を調べていたら何者かに襲われたらしいのですが、その話の
伏線って前回あったかな…。突然の展開なのでちょっと戸惑いましたよ。
 ともあれ、襲われて意識不明で目が覚めて連絡してきたとのこと。
 彼は尾形が身分を詐称して今のSPになっていること、本物の尾形という人物は
別にいることを話します。
 でも、それはまだ裏付けが取れていないということで、上司は尾形の拘束は無理だと
言う。田中はもうやばい状況まで来ている、と言いますが…。

 任務中の笹本さん、伊達に、こないだも警護についたよねと言われています。
 そのひとつ前は一緒のドラマ出演でしたよね!(やかましい)
 伊達はこの後井上らと合流するかどうか気になってる様子です。
 さりげなくスケジュール確認したのかなぁ。

 この後伊達と尾形の回想シーンが出てくるのですが、革命を起こすことについて、
伊達は以前、お前が死ぬ時は俺もみたいなこと言ったようですね。
 なんでしょうねぇ、この奇妙なつながりは。
 
 えーと国会議事堂にきて、伊達の秘書が変な動きをしています。
 井上は本日警護任務についてないはずなんだけどと聞いてて、その電話した相手は
警護課のお偉いさんなんだけど、井上らのスケジュールが変わってる、尾形が
手を回したんだろうって。この人が警護課のスケジュールを教えるということは、計画に
加担している仲間っつーことですか。
 ここで見えてくるのは、2つの計画が進行している可能性があるってことですよね。
 尾形の計画と、伊達の計画は微妙に違うのではないか、ということです。
 尾形は何らかの必要があって井上らを自分らの計画に組み込もうとしている、伊達は
井上らが邪魔ってことでしょうか。

 井上らはそれぞれ警護する政治家を連れてきて合流するのですが、向こう側には尾形が
入れた新人SPらがいて、こいつら特にセリフもないクセにこっちめっちゃにらんでてムカ
つきます。
 この後国会議事堂が映るけど、セットすごいすねー。まるで本当の場所で撮影したかの
ような感じです。
 そこに総理の麻田が入ってくるんだけど、政治家の出迎えっぷりがすごいです。
 まるで登場したゲストをひな壇芸人が拍手で迎えるバラエティ番組のようだね!(コラコラ)

 その頃、尾形の計画に乗ったテロリスト…と言ったら失礼か、まあ有志のメンバーが
国会議事堂に潜入しておりました。
 警備ゆるゆるな感じですが、多分これは映画なりの演出であって、本当の国会議事堂の
警備はもっとすごいんでしょうね!多分ね!←誰にプレッシャーをかけようとしている。

 会議が始まったんだけど、あの「ぎちょーーーーーー」って言うやつ面白かった。
 実際の会議でもあるんですよねあれ。「〜であることをのーぞーみーまーすーーーー」とかも。
 あれは伝統的なものらしいですよ。
 そういう下らん伝統ばっかり受け継いでないで、もっとしっかり政をやっちゃいただけませんかね。

 扉の外では井上らのチームと新人SPがにらみ合い。
 山本が、笹本がいじめたんじゃないですかとか言っててまた殴られてて笑える。
 懲りんやっちゃのー!
 
 尾形がここで動き出しました。
 石田に連絡して彼らを、別の階の探索に行かせます。
 つまり彼は労せずして、自分の計画の外にある連中を遠ざけたことになる。どういう意図を
もっているのかは後でわかりますが。
 そういうわけで侵入してきたテロリスト連中、さくさくと爆弾仕掛けたり、出入り口ふさいだり
してすごいです。

 マンションで悠々してる滝川らは、国会議事堂を占拠するとしたらどうする、みたいな話を。
滝川がやるならこう、みたいなことを話してるんだけど、それがリアルタイムでテロリストの
行動とリンクしているのはわかりやすくて面白かった。
 滝川!君は立派な解説員になれるぞ!(解説員て)
 また、議事堂の衛視は武器を持っていないので簡単に制圧できると。

 えーとですね。
 ぶっちゃけ、日本ってエロテロリスト…じゃなくてテロリスト天国みたいなもんなんで、
もし本当のテロリストがその気になれば簡単に議事堂占拠できますよ。
 でもそんなことしない。
 なぜかってーと、政治家人質にとったところで意味がないからです。
 あんな生きてるだけ税金の無駄連中を人質にとってもなーんの意味もない。
 地下鉄サリン事件は確かにテロなんだけどどちらかというと政治的な意味合いというよりも
カルト的思想ですからね…。
 怖いのは水や電気を人質に取られた場合かな。そうなるとお手上げだと思います。
 だから日本が平和ボケって言われるのは、私含め、「テロなんて起きないだろう」って
思ってる人の方が圧倒的に多いからなんでしょうね。

 話がグチャグチャになりましたが、SPは武器を持っている、と滝川がいうのですが、その
直後、警備していたSPが全員動き始めたので何かと思ったら、尾形と計画をともにする
連中でしたー!井上ら以外全員寝返ってたのかよ!あまりの寝返りっぷりに小早川秀秋も
ビックリだよ!
 滝川の説明通り、どんどん議事堂を外部から遮断しているテロリストとSPたち。
 ムダな動きないなぁ。慣れてやがる。
 さらに廊下とかは、人の目でふさぐ方法を取りました。
 ピアノ線を爆弾につないで、誰かが突破してきたらその爆弾で死ぬ仕掛けを作っておいて
さらに、衛視に地雷を踏ませて動けないようにして、誰かが来たら警告させるという仕組み。
 すごすぎます。衛視が代わりに何か重しをして逃げたらとか考えないんだろうか。ガムテープで
足を地雷にくっつけないとダメだろうが!(お前どっちの味方だ)

 井上らはその頃呑気に部屋を調べておりました。

 テロリストの一人は議事堂見学チームにいたんだけど、テディベア持ってる女の子に、
テディっていうのはルーズベルトのことなんだよ、とそれだけ聞いたらわけわからん説明を
していました。
 そんなことだけ言ったらこの女の子、だからなんでルースベルトがテディなんだよって思って
おちおち昼寝もできなくなるだろうがぁ!
(ルーズベルト大統領がクマ狩りに出かけた時に、瀕死のクマと遭遇するのだけれども、
「それを撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃たなかった。この話が新聞に掲載され、
作られたクマのぬいぐるみにルーズベルトの愛称「テディ」がつけられたことから)

 彼は衛視を殴り倒して他の見物客を追い払った後、女の子から取ったテディベアを、
空の台座に置いてました。(返してやれよ…)
 うむ、日本の偉大な政治家が板垣退助、大隈重信、伊藤博文、テディベアになってしまったぞ!

 テロリストの一人が衛視に、「今回のことで武器携帯が導入されると思うけど、それまでに
生きてられるといいね」みたいな、計画失敗フラグ発言をしておりました。
 そういうフラグを立てるから君ら計画失敗しちゃうんだからね!?
 
 準備が整い、あとは議事堂内に侵入するばかりとなった時に、尾形に新人SPチームの
木内が、井上らを排除したいと言ってきます。
 尾形は、できるだけ銃を使わない方向でみたいなこと言うんだけど。
 次のシーンでめっちゃ拳銃準備しとるがなこいつら!話を聞けぇー!
 そういうわけで尾形ら、堂々侵入。
 まあ当然ながらあっという間に議事堂内制圧されてます。
 はっや!
 あと政治家ども、ヤジうっせーぞ!お前らろくなことしないわりにヤジだけは一人前だな!
発砲されてシーンと静かになってるし。
 あれぇ?
 天井に向けて発砲して、ライトとかが尾形の上に落ちてくるオチは?(ドリフではないので
ありません)

 尾形は2つの要求を出します。
 えー1つは、変なことすんなよお前ら静かにしてたら解放すっから、というものでした。
 ここで政治家の一人が勇敢にも立ち上がりますが、拳銃突き付けられてひっこんだあたり、
勇気ある行動というわけでもなかったっぽい。
 もう1つは、チャンネルはそのまま!←違う。
 もう一つはテレビでずっと流せよというものでした。何のためにこんなことをしているのか
それをちゃんと伝えたいってことらしい。
 爆弾がハッタリだろうとか言ってる危機管理センターの話が聞こえたかのように尾形は、
本物である証拠として爆発を起こしてみせます。
 それで井上らも異常に気付く。
 
 尾形は、権力の中枢が腐敗している実情と、国民の覚醒が目的と言いますが、皮肉な
くらい今の現状に合ってる内容ですなぁ。
 地震被害対策どころか外国に対して恥をさらしまくってるあの政府にも尾形さん、ガツンと
言っていただきたいところです。
 
 このあと尾形らは一人ひとり政治家をたたせて不正を暴いていきます。
 んで、この不正をマスコミに送って、直ちに自サイトのトップに掲載するように要求
するのだけど。
 大手新聞社には送ったみたいなことを言ってたから、届かなかったところは大手と認め
られてない、と…。ご愁傷様です。

 ここで麻田が、こんなことしてる間に隣国が攻め込んできたらどうする!と言ってます。
 え、いや…キミは隣国がそういうことする国だと思ってんの?
(まあ可能性は否定できませんけども)
 投降したら身の保証は約束する、と言いますが、尾形、国会機能が停滞しててもこの国の
機能は変わらなかったんだから、お前らの存在意義ないんじゃね?とやり込めます。
 すげぇ!
 本当のことすぎて麻田、言葉出ませんでしたー!

 別室にいる井上に、課長から状況説明しろと電話かかってきて、さらに井上らに、行動は
起こさないよう、テロリストがきたらおとなしく拘束されなさいとアホな命令してます。
 殺される可能性高いんですけど。
 携帯を踏んづけた井上は、あのタイミングで尾形が俺達を遠ざけたのは、俺達に止めて
欲しいはずだ!と勝手に熱血モードに入り、部屋を飛び出そうとしますが、石田に止められます。
 さすが石田、冷静だ!
 つーか井上の熱血スイッチどこで入るかわかんねぇな!
 ところがその頃、新人SPチームがやってきていて、何も考えず井上がドア開けていたこと
から位置を発見、新旧SPの戦いとなります。(新旧とか…)
 ここの戦い、山本のシーンがちょっと面白かった。
 あと、笹本が何かにつけて睨んできた女SPを最後、軽く殴る程度でやめてやるとか。
 あ、山本に対してよりちょっと優しい…!
 というかあの、尾形が銃は出来るだけ使うなと言ったのはわかったんだけど、銃で殴ってる
奴いたんだけど、そういう「使うな」じゃないと思うんだけど!
 
 各自取り押さえて手錠かけてる中、いきなり無言になる井上。
 どうした、いきなりみんなを見回して!
「突っ込むのも飽きたよ」という笹本。
 あ…また手錠忘れたんだこいつ…。
 倒れてるSPから拝借したらいいじゃないか!

 そういうわけで彼らは、議事堂に行くことを決意。
 その前に情報集めです。
 ここで井上、地下だったかな、見張りと格闘になるんだけど、例の、ピアノ線張ってある
爆弾の一歩手前ギリギリでのバトルは迫力あってよかったですね。
 それと、壁を伝って形勢逆転しての一本背負いマジかっこよかった。

 警護課の方では、尾形の計画に加わっているお偉いさんがいるのですが。
 伊達の秘書から連絡を受けて、それをまた別の誰かに連絡してんですね。
 やっぱりなんか別にあるな、尾形の計画とは別に。
 ところがこの後彼はメガネおっさんに襲われてます。誰だお前は。

 田中の方は上司と合流して、これで梶山を引っ張れると言ってます。
 ああこの梶山がさっきそのトイレでメガネに襲われてた奴か。
 何もしゃべらないだろうという上司に、滝川と安斎も引っ張れば、尾形の背景や
今回の動機がわかるかも知れない、と言います。
 そういった割には最後まで動かなかったというか…。何のための会話だったんだ。

 情報収集をしてきた井上らはまず、議事堂内に入るには2階を制圧する必要が
ある、と説明します。
 そしてできれば1階の見張り連中には気づかれたくないと。
 でも笹本が、気づかれたとしてもやっつけちゃえば?とさすがお龍さんらしい発言を
ぶちかましています。彼女ならビンタで刺客を倒せそうだ!
 そう思って井上も準備してきたらしい。
 バッグの中身、事務用品なんですね。テープとかテープとかもひとつテープとか。
 これが、何の役に立つかというと…。
 頭を使えばこんなんでもトラップにできるってことですなぁ。これは感心しました。

 議事堂内では、だんだんダレてきていて、携帯電話する奴やら寝てる奴やら出て
きています。
 こんな時でも税金泥棒!
 安斎もテレビを見ながら、尾形の計画は底が浅い、これじゃつまらないと言ってますが
やはり、ここから先、尾形も知らない計画があるようです。
 やっぱりねぇ。
 これから先の計画では、ある政治家に権力が集まるようにしてある、あとはその
政治家を操って滝川らが理想の国家を築いていくんだ、とそういうわけですか。
 ずいぶん金と手間のかかるお遊びですこと。

 井上らの方は動き始めていました。
 一人の見張りがトラップに引っ掛かるくだりは面白かったですね。
 トラップの内容がすごいと思った。
 ひっかかっ見張りには「バーカバーカ」と言っておきたいところです。(小学生か)

 笹本もテロリスト捕まえてたんだけど、やってきた人の気配に殴りかかろうとしたら
山本で、緊張感そぐような感じだったのが面白かった。
 この後井上と石田は窓から階下へ潜入。
 異変を感じて入ってきたテロリストを片づける、という方法ですごかったですね。
 
 この後尾形は伊達と話したことを回想しています。
 あの、ともに死ぬ云々のやつてだすね。
 あの時に、尾形が麻田の罪を糾弾したら、自分も参加する、と伊達は言ったようです。
んで、その目的が果たせなかったらともに死のうとか言ってたわけですか。
 そして滝川らの会話を考える限り、伊達は尾形の計画に従う気はなさそうですね。

 この後いよいよ井上らは顔なじみのSP(もちろん尾形側についてる)が見張ってる入り口に
行くわけですが、その前に山本が、笹本に「もっと殴ってもらいたかった」と言ってて、
「これからは今まで以上に殴る」と笹本言ってたの笑いました。結局山本ドMじゃねーか!
 銀魂に出たら好きなだけ銀さんに殴ってもらえるぞ!
 そして彼らは特攻…するかと思ったら普通に歩いていった!
 話が通じそうな相手だと思ったんでしょうね。
 まあ実際知ってる顔だし。
 総理守ってるキリシマという人らしいです。霧島の字でいいのかな?
 これ以上SPの名誉を汚すことはやめてください、という井上。
 それに対して霧島の方は、中にいる連中は護るに値すると思っているのか、と疑問を
投げかけるわけなのですが。
 井上は、それはわからない、でも、SPの名誉や仲間は命を懸けて守るに値する、と
かっこいいこと言ってました。
 霧島が、大切な人が薬害事件の犠牲者になった、関わった人間がこの中にいたら、
身近にいたらどうすると、おいおいお前ドラマ台本「外交官黒田康作」と間違えていませんか
的な発言しています。いやホント…重複しすぎだろこの辺!
 …あれぇ、ということは伊達もその事件を問い詰めるために今度は政治家として中に
潜入、今度こそアトロン薬害を世間に知らしめようとしているのか!?やはり霜村さんは
生きていたんですね!?(あの時は確かにテロリストだったけども!)

 そういうわけで、いろいろネタが重なりつつも、説得に応じて霧島は銃を下げました。
 最後の砦が割とあっさり陥落しましたな。
 中では尾形がついに麻田の罪を問い詰めていました。
 尾形の父が死んだことについて、麻田は彼に命じて隠し口座を開かせ利益を手に入れて
いたのを、父が全部やったことにして自殺に見せかけて殺した、そういうことを追及して
いました。
 マスコミが不正利益に気づいて騒ごうとしたために麻田はニセの襲撃事件をでっち上げ、
そこで少年を自分が守ってみせるパフォーマンスをして、その疑惑を抑え込んだわけですか。
 この時犠牲になったのが井上の両親で、少年だった尾形はそれを目撃していた。
 うまくいったと笑っていた麻田の姿も。
 なるほど、テレビシリーズの伏線が一気にわかりました。
 ここの尾形の回想で、殺された父を発見してるシーンにもう一人の男の子が出てきます。
 なるほど、これが伊達ですか。
 つまり二人は兄弟だかいとことかそういう感じ?
 少なくとも二人はプリキュア!ではないな!←当たり前。

 認めない麻田を撃とうとする尾形ですが。
 ここで伊達がいきなり立ち上がった。
 わざとらしい口調で暴力では解決せんとか言ってます。
 よーし弥太郎、その勢いで「世の中は金じゃー!」とか言っとけ!
 驚く尾形。
 おそらく彼の頭の中では「聞いてないよー」がグルグルしてたかと思います。
 しかも場内伊達の話を受けてまたヤジが。
 だからお前らさっきまでシーンとしてたクセにこういう時だけは威勢がいいな!

 尾形は悟ります。
 伊達が望んだのは革命ではなく、虚栄の地位であると。
 最後の最後で伊達は、この国の行く末よりも個人の利益を選んだのだと。

 ここでテロリストらが一気に尾形に対して反乱。
 皆で銃向けあってワケわからん状態ですな。
 このままにらみ合いになるかと思われたのですが、この時井上ら突入。
 すごいタイミングです。
 ま、外からワンセグで中継見て、見計らって入ったので当たり前なんですが。
 ここ、スローモーションになるんだけどかっこよかったなぁ。
 政治家は一斉に逃げ出してるのでうぜぇって感じですが。
 しかも、テロリストを撃つのに逃げる政治家が邪魔になって井上撃てないで
いたんだけど、尾形が撃つのがかっこいい。
 彼としては、計画のためにはこういったことは必要だけど、ムダに命を奪う行為は
自分の信条に反するってとこなんでしょうかね。
 つーか逃げ出す政治家の量が多いっていうかどんだけ入ってんだよここに。
 
 この後麻田、ものすごい勢いで逃げて行きます。
 議長席の後ろに通路あんの?知らんけどそっから。
 お前逃げる決断だけは早いな!
 尾形が追い、それを追って井上も行くのですが、作戦前に石田が言った「お前たちの
マルタイはどこにいる。SPのやるべきことを果たそう」、とかなんとか言ってたのはさくっと
無視されています。
 ちなみにみんなが逃げる中、伊達一人ぼっち!すごいアウェイ感!
 その周りをどんどん逃げてく政治家。
 どう考えても中にいた人数より逃げる人数の方が多すぎます。
 
 これを見ていた滝川ら、ぽっかーんといった感じでテレビ見てます。
 おいおい、口が開いてんぞ!(どうでもいい)
 逃げる麻田を追う尾形。
 途中で麻田撃たれたんだけど、それでも罪を認めなくて、私としてはひょっとして
さらに黒幕がいるのでは?と思ったのですが、別にそれはありませんでした。
 井上が来て格闘になるも、尾形を撃てなかったので失神させられてまたまた尾形と
麻田の追いかけっこです。
 主人公ォォォォォ!!!!
 尾形は麻田を引きずって屋上に。
 自分も逃げるつもりはないってことなんですかね。
 ここでようやく麻田、葬式とか自作自演テロの時に睨んでいた中学生が、目の前の
尾形であることに気づきます。
 お前とか尾形のアップはどうでもいいんだよ!
 んで罪を認める。
 長かったですねーっていうかそこまで引っ張る理由もわからんけど、麻田。
 ま、考えられる理由としては、どうせ誰にもわかりっこない、すっとぼければいいと
思っていたけれど、尾形が見ていたのを思い出して、言い逃れは出来ないと思った、
というところですかね。
 この後追いついてきた井上と、すったもんだになるわけですが、井上が撃たないので
尾形銃を自分のこめかみにあてます。
 銃声が響いたんであれ、撃った?とか思ってたけど、やっと井上が尾形の腕を撃って
自殺を止めてました。おせぇ!
 ちなみにこの後、一国の総理、存在をサクッと無視されて井上は尾形の手当てをするために
駆け寄ります。どう見ても麻田の方が重傷だと思います!
 うつぶせになったまま足をちょこっと動かしてみる麻田の姿に笑いました。一応後ろで
井上と尾形が会話してるいいシーンなのに!

 俺を逮捕しろ、という尾形。
 最大の見せ場です。
 無理っスよという井上。
 上司だった人にそれは出来ない、ということでしょうか。クライマックスとして盛り上がりますね!
 …おい……なんか双方無言だぞ。まさか…。
 お前また手錠持ってないからか!持ってないから逮捕できないのか!
 最後ボケで落とすんじゃねーよ!!!!
 上空から映したシーンに変わりますが、尾形の足が「シエー」になってたのが印象的でした。
 上司と部下でボケやがって!

 公安連中は、「政治家皆ほぼケガもなくてよかった」「輝かしい経歴は重傷ですがね」と大喜利
みたいな会話をしつつ、メガネが、尾形が経歴詐称して入れたのは、警務課の中に仲間が
いるからだ、警察内部にも仲間がいるはず、それをあぶり出すという話をしています。
 あと、梶山とか言うのは殺されてました。
 あのトイレの後にやられたってことですね。
 首つりみたいにしてることからして必殺仕事人の仕業だな!

 んで、彼らはどこに向かってるかというと、滝川らがいるマンションらしいのですが。
 入れ替わりに清掃企業の車が出ていくんですね。
 同時にすごい爆発が。
 この映画に途中途中で挿入されている、えらい軽いノリのテロリストがいるのですが
彼らは尾形らの計画とはまったく違うところで動いているメンバーというのがここでわかった
わけです。
 誰によって動いているのかは不明。
 それらがまさしく滝川らを一掃してったわけですね。
 どうでもいいけどこれ、タイミングずれたら公安連中も巻き込まれてただろうが!
 田中の上司が、日本はいつからこんな物騒な国になったんだ、と言いながら電話かけ
てるのが印象的でした。えらい落ち着いてるな。
 田中の方は、爆発で飛び散った破片の中から、なぜかほぼ無傷で見つかった、雄翔会
メンバーの写真を見つけていました。

 そして6ヶ月後。
 尾形のとこに公安連中が来て、尋問の時間だと呼び出されるんだけど、手錠とヒモを
つけてた看守の人が「もうすぐだからな」って言った言葉の意味がわかんない。
 やっぱりここにも仲間はいて、尾形を脱走させるような計画練ってるとかいうこと
なのかな?と。
 どうなんですかねぇ。

 そして井上らの方はまたSPの仕事に戻っていましたが。
 山本が笹本に殴られて「気持ちいい。もっと殴って下さい」と言って盛大に引かれていました。
 この後井上、手紙を出すんだけど、よく考えたらどういうことが書かれてたんだろう。すっかり
この手紙の存在忘れてたな…。
 あと、井上はここで悪意を感じるというかそういう現象が起きてあたりを見回すのだけど。
 それで立ち尽くしたまま映画は終わります。
 どちらかというと、何かに対象を定めたかのように走り去っていくのがよかったかなぁ、と
思わなくもない。

 なんつーかちょっと端々に、続編を匂わせた終わり方するなぁっていう感じではありました。
 ものすごく濃い映画というか、今の政権へのすごい皮肉だと受け取ったのは私だけでしょうか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→SP 革命篇