多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ザ・ライト -エクソシストの真実-


ザ・ライト
-エクソシストの真実-

4/13鑑賞

 この映画パンフレットの表紙デザイン考えた人、勘弁してくれませんかね。マジ怖すぎる。
夜中見たら絶叫するわ。
 あと、この映画、フィクションだと思ってみていたので、「この映画は事実を元にして
作られたものである」と出た時にはビックリしました。
 ちなみに、事実だから仕方ないんですが、前半はずーっと主人公が人生についてうだうだ
悩み続けるだけです。(ハッキリいって眠くなる)見所は後半から。

 冒頭で、前ローマ法王のヨハネ・パウロ2世の言葉が出てきます。
「大天使聖ミカエルによる悪魔との戦いは今も続いている。悪魔は今も存在するからである」
 ああ、今立川でイエスとブッダのアパートにやってきてたまに鍋食ってたり、ハロウィンに
商店街ウロついてたり…。(聖☆お兄さんネタはヴァチカンにはやばすぎるからやめてあげて!)

 ま、キリスト教の考え方としては、人が過ちを犯すのは悪魔のささやきによってであり、
だからずーっと今でも悪魔はいるんだよというのが成り立つのですが、私としては犯罪を
すべて悪魔のせいとは言い切れないにしても、何かしら科学だとか文明とかでは説明しきれ
ない、そういうものの存在ってのは否定するものではないと思ってます。そして、マジックで
説明できるとか、インチキだとか叫んで、それだけならともかく、周囲に対しても否定を押し付ける
のはどうしようもないですね。自分が信じないなら信じないでいいでしょうに。
 だからこそマイケルの生き方はなんかすごい納得いったというか。

 主人公マイケルは葬儀屋の息子でした。
 アメリカは普通に葬儀屋がエンバーミングしますね。キリスト教では古くから、復活の日のために
火葬はタブーという考え方があり(今は、教義に反しないとして許容されてます)、感染症を防ぐ
目的でも土葬にあたりほぼすべてのご遺体がエンバーミングを施されます。
 この日も女性の遺体をエンバーミングしてたんだけど、画面がやたら生々しいというか、
そこまでリアルにする必要あるのかな、と思わなくもない。
 この後父と食事してるんだけど、食べ終わったら納棺だぞと父が言ってて。エンバーミングして
納棺してから落ち着いて食えや。消毒1回で済むだろうが!
 この後マイケルは友人に、神学校に行くことにした、もう合格通知はもらってると、話をします。
 ここの時点で伏線がいくつか。
 まず、マイケルの家は代々、葬儀屋か神父をしているということ。
 …神父やってたら(カトリック教だと)結婚できないので代終わりますけど…。兄弟がいた場合に
片方がなってる、という意味かな?
 まあいいわ。
 友人はどうかしてるぜ!みたいな具合ですが、合わなかったらやめる、とマイケル涼しい顔。
 なんだかなぁ…つぶしきかないんじゃないの。
 そこにお店の女性が飲み物差し入れしてくれるわけですが。
 ここのシーン、たいしたことないように見えるけど、ちょこっとだけ後で重要な伏線として
出てきます。

 そしてあっという間に4年後。
 はぇぇな!
 卒業を間近に控えたマイケルは、司祭(神父の正式な位)になるかどうか最終査定を受けて
いますが、「俺やっぱやめますわ。向いてないし」と、記憶戻って工場長に「辞めさせてもらい
ますわ」と言ってた銀さんのような軽いノリのメールを先生に送ってます。
 つーかそんな大事なことをメールで送るな!ちゃんと口で言わんか!

 その夜、たまたま歩いてたマイケルを先生が呼び止めようとするんだけど、雨で足
滑ってこけるんですね。そしたらその先生をよけたチャリがトラックに轢かれた。
 これは…よくあるというか避けられない事故というか。
 マイケルは、チャリに乗っていた女性から、最後のお祈りをして欲しいと頼まれます。
 マイケルが神父の服を着ていたからなんだけど。
 安らかに眠りにつけるように、お祈りをして欲しいということですね。
 それでマイケルはお祈りの言葉を捧げます。
 それを見ていた先生は、経験のある神父でもなかなかこういうことはできない、やっぱり
君は神父になるべきだと言うわけです。
 神父がダメならシンプソンでもいいじゃない。←それシンプしか合ってねぇ。

 先生はマイケルに、「今マジ神父不足で困ってんだから」と話をするんだけど、マイケルは
考えさせて欲しいと言う。
 ここで先生最後の手に出ました。
 司祭にならないんなら、奨学金全部返してもらう規則になってると。
 それが10万ドル以上らしい。
 神父一人育てるのにどんだけ金かかっとんねん!
 というかそれ、選択肢一つしかないですよね…。
 こうしてマイケルは神父に…なるかと思いきや先生ここで別の話を持ち出して
きました。
 ヴァチカンでは50万件以上の、悪魔つきの報告が寄せられていて、ヴァチカンは、1年以内に
全部の地域にエクソシストを配置しろという命令を出しました。
 4/17青の祓魔師(エクソシスト)、アニメスタートだよ!←いや、これで配置されたわけではなく…。

 それで、ヴァチカンに悪魔祓いの儀式を教える講座が出来たから、お前興味あったら
ちょっと行って来いよというわけですね。
 まあこれでお金返さなくてもいいと思えば…。(コラコラ)
 
 そういうわけでローマにやってきたマイケル。
 寮があるらしくてそこに入れてもらえるのはいいけど、質素な部屋だったので、テレビなんか
ないっスよね?とか言ったら、案内してきた人がにこりとも笑わなかったのですごい気まずい
思いをしました。やばい、この人の前ではどんな芸人もすべりそうだ!

 悪魔祓いの講座では、精神医学的に説明が不可能であるときちんと確認すること、などが
説明されています。
 エクソシストは悪魔と戦うわけですが、裁判とも戦わないといけない時があるからなぁ。
 悪魔祓いの過程で相手が死んだりすると、虐待で死なせたのではないか、本当に問題は
なかったのか、など訴えられることもあるんですよ。その様子を映画にしたのが「エミリー・
ローズ」です。
 現実のエクソシストは手からビームボーンとか出ませんからねぇ。

 悪魔の数と名前を確定し、それが分かれば命じて追い払うことが出来るそうです。
 要するに、悪魔にそれをしゃべらせるのもエクソシストの力量次第ってことになりますね。
 悪魔が憑依したサインは、聖なるものへの拒否で、十字架とか聖水を嫌がる、と。
 吸血鬼にもこれ効くとか言われてたのは、文化が入ってきた時ごっちゃになったのも
あるというか、キリスト教がうまく取り入れちゃったというか、まあ長くなるのでここでは省略。
 マイケルは、悪魔つきは単なる妄想ではないか、その見分け方はどうすればいいのか
みたいなのを教えてた先生と話しているんだけど、ドイツ語とかロシア語など、その人が
知らない他の言語をしゃべるのもサインの一つ、といっても、どっかで学んだかも知れない
というマイケル。
 宇宙人にさらわれたと言い出せば異常なのに、悪魔につかれたというのがアリなのは
おかしい、ということらしいです。
 えーでも宇宙人にさらわれたというのも、一応存在する以上、両方ともアリでは
ないかと思うんだけど。
 なんだろうなぁ、証拠がないから信じない、それはいいにしても、マイケルの場合
どんな証拠を出されても「信じられない」で一蹴しそうなんですけど。
 私は、信じないということと、受け入れないということは別物だと思っています。でもって
マイケルの場合は信じないではなくて、単に受け入れてない、最初から受け入れる気は
ないって性格なんじゃないかなー、と。

 その後マイケルは呼び出されて、キミのことは神学校の先生から才能あるって
言われてるよと言われ、エクソシストに会ってきなさいと言われます。
 彼が、悪魔がいる証拠を示してくれるから、と。
 このエクソシスト、ルーカス神父との出会いが、マイケルの運命を変えたのでありました。
 今ならばマイケルも信じることが出来るでしょう。
「これは神のお導きであったのだ」と。

 説明された場所に行くと、猫がやたらおってかわいいです。
 さわりたいー。
 しかも建物の中覗いてたら向こうから猫がガラス越しに猫パンチしてきて驚いたの
なんのって。可愛い猫がホラーになってまうやろがー!!!!
 そこにルーカス、戻ってきました。買い物にいってたんかい。
 …気をつけろ、マイケル!こいつ、監獄から逃走してきた殺人者だぞ!
(羊たちの沈黙ネタをいまどきどれくらいの人がすぐ理解するのか…)

 中に招き入れてくれたルーカス、猫は入れるなと言いましたが。
 おい、その言葉聞いた途端猫が数匹、走って中に入っていったやないか!この猫、
人語理解してんぞ!誰がそこでボケろといった!

 ルーカスはマイケルを早速、やってきた少女に会わせます。
 妊娠してる少女なんですが。
 あなたに言いたいことがあります!
 下着はちゃんとつけよう!目のやり場に困るぞ!

 まずルーカスはマイケルに、なんか持ってるもの渡せといって、紙幣を受け取ります。
 おい…返す気あるんだろうな?
 それを袋に入れてマイケルに持たせる。
 この後悪魔よけにマイケルに対して祝福をするのだけど、ルーカス言葉はぇぇよ!
お経を早口で言うようなもんだよ!それ本当に効果あるんだろうな!?
 ルーカスは少女に、マイケルが持っている袋の中身を当てるように言います。
 最初はわからないと言っていた少女が突然、紙幣が入っていると当てる。
 少女は悪魔に憑かれていたのでありました。
 この後ルーカス、さっそうと悪魔祓いの儀式を…おい、かかってきた電話に出るなや。
儀式始める前に携帯は電源オフ!
 いまいち緊張感のないおっさんやな!

 んで無事儀式を終えて少女は普通の状態に戻るんだけど、あまりのことにマイケル
信じられないというより、何があったの?みたいな感じです。
 回る首とか緑のゲロとか見たいのかと言ってくるルーカス。
 おいおい、「エクソシスト」じゃないんだから!(これもエクソシストなんですけど)
 悪魔から解放するのには数年かかるそうです。
 案外時間かかるんですねぇ。
 
 ルーカスは、泥棒は家に入る時に明かりはつけない、存在がばれてしまうからな、と
言い、悪魔も同じだ、いないふりをする、と言います。
 存在の証拠がないことが、いる証拠だと。
 なるほど、それで「悪魔の証明」というわけですね!←意味違う。

 疑っているマイケルにルーカスは、自分自身はただの人間、と言います。
 エクソシストだからって何を悟ってるわけでもなし、悩みながら悪魔と戦い続けてる
ってことなんでしょうか。
 これが本当に悪魔憑きなのか、精神病者なのか、迷うでしょうしね。
 それはそれでアリの生き方だと思う。疑うということも信仰には必要じゃないでしょうか。
もちろんマイケルみたいなレベルではなく。あれは疑うというより否定だから。

 町をブラブラしているマイケルに、アンジェリーナという女性記者が声をかけてくる。
 彼女は、ルーカスに取材を申し込んでも断られているので、ちょうどマイケルを
見つけて体験を聞きたいらしい。
 名刺をくれましたけど…。
 なんていうかこの人、興味本位って感じがするなぁと思いました。
 悪魔祓いなんか信じてもなくて、単にこき下ろすだけのつもりなんじゃないかなって。

 ルーカスは日々授業を受けながらも疑いの心は消えないようで、精神病の人に
悪魔祓いの儀式をやってるのではないか、と考えていました。
 んで部屋に戻った時に、少女がつけていたブレスレットが服に入っていたのに気づく。
あのドサマギで入ったにしてはおかしな感じですね。
 またルーカスのところで悪魔祓いしている時に少女につけてあげるわけなんだけども。
 これは少女の父親からもらったものらしいです。
 でも父のことを聞いた時に突然少女の様子が変わる。
 そしてマイケルに、デブの女を覚えてるか、よろしくと言っていたぞ、あの世からなと
少女が言うんだけど。
 冒頭でマイケルがエンバーミングしていた女性、彼女の死因は自殺でした。
 だからマイケルには心当たりがあったはずなんだけど、それでも信じてない
感じだからなぁ。
 何言ったら信じるんだこの人は。
 はっ!「今度の宝くじどこの売り場で何時に買ったら3億当たるか?」と聞いて悪魔が
答えて、本当に当選したら本物と認めてやってもいいのではないだろうか!(私欲
入りまくりじゃねーか!)

 マイケルは少女がもとに戻ったと思って油断してて大変な目にあってますけども、
少女が口から釘を吐くのを目撃します。
 自分の過去を知っていたこととか、これらのこと考えたら大体そろそろ現実を受け入れて
いただきたいものですが。

 少女の容体が安定したので医者におなかの子供を診察させてる間に、ルーカスは
先に医者と精神科医に見せた、と言います。
 でも進展はないと。
 医療処置を受けさせてないことにマイケルは抗議するんだけど、ルーカスは自分が
医者だという。医者の資格も持ってるってことですか。
 ルーカスは過去悪魔祓いの過程で、15歳の子供が自殺したことを話します。
 数ヶ月気落ちして信仰を疑ったと。
 でもまあ立ち直ってきたらしいですね。

 マイケルは、少女は父親にレイプされて自分を責めていると話します。
 ああ、キリスト教だとレイプであっても中絶は禁止されてるからなぁ。
 (ちなみにイスラム教だと、レイプされた女性が悪いとして死刑になります)
 つまりマイケルは、そういったバックボーンがあるからおかしな症状を見せているのだと
言いたいわけだけれども、ルーカスは、イタリア語ではなく彼女が英語を話したと言う。
 それでもマイケルは、ラジオで英語くらい聞けるから覚えてたんだよとムチャクチャな
ことを言います。ラジオで英語聞いたくらいで英語話せるようになったら英会話教室
いらんやないか!
 さらに、クギが出てきたのも、赤ちゃんを産むのがいやで自分で飲み込んだと。
 …本当に飲み込んだものを吐いたのなら、胃からも出血が認められるはず
ですけども。あ、今妊娠してるからレントゲンは取れないか。
 誰かー!この石頭で板に釘を打って下さい!

 そんな否定ばかりするマイケルにルーカスは忠告します。
 悪魔を否定しても自分の身は護れない、と。

 つーかマイケル、少女が吐き出した釘を持ち帰るな。
 
 そんでマイケルはまたルーカスのところに出かけていきます。
 今回は出張エクソシストらしい。(そんな出前みたいな…)
 少年が、夢の中でラバが出てきて、自殺しろと言った、と言うんですね。
 そして背中には蹴られた跡があり、おなかにはラバが噛んだ跡があった。
 そのラバは目が赤かったらしいです。
 調べてみたら、ロバと馬の間に生まれたのがラバらしいです。
 見た目で馬と区別つかんやないかー!つーかこんな交配させんな!

 ここでルーカスは枕を持ってこさせて、その中に悪魔がいたつーてカエルを見つけて
みせ、これを小型暖炉で焼いてもう安心、てなわけですが。
 ちょっと疑問だったのは、どうしてルーカスがそういう判断を下したかってことですね。
 要するにルーカスは悪魔はついてないと判断し、少年を安心させるためにわざと
カエルを見つけてみせて、処分したことでもう安心とやったわけなんでしょうけど。
 もっと慎重に判断する必要があったんじゃないかなぁ。
 ルーカスが燃やしてる間マイケルは何となく少年とその母を見ていたんだけど、少年は
何かを母に囁いていました。

 夜になって二人は帰宅するわけなんだけど、マイケルはルーカスのカバンの中に
カエルがいるのを発見、そばの水がめに大量にカエルがいたのを見て、あれはルーカスの
芝居だったと知り驚きます。
 ただ、それを問いただしてるヒマもなく、いつもやってきてた少女、ロザリアが自殺を
はかったということで二人はあわてて病院に。
 そうか、ロザリアというのかー。
(キリスト教圏の人々は、悪魔から身を守るために、聖人とか天使の名をつけることが
よくあります。だから名前がかなりかぶることも)

 病院で悪魔祓いをするんだけど、まだ名を名乗らない悪魔。
 いいじゃんもう、アザゼルで。(それはアクタベさんにこき使われてる三流悪魔やろがー!)
 その悪魔は、人々を混乱させ言葉を通じないようにした、とか言ってます。
 聖書をよく知っているというマイケル。
 あれだな、「その服校則違反だろうが」と後輩にイチャモンつけてくる不良が一番
校則に詳しいみたいなもんだな!
(悪魔と人間の戦いが中学校レベルに!)
 ちなみに言葉を通じないようにしたというのは有名なバベルの塔ですね。ここから
ジェネレーションギャップなどで言葉が通じないことを「バベる」と言うように…なっては
ないので気を付けましょう。(コラ)

 悪魔は、何も信じないお前はうそつきねー、うそつきはうそつきを見抜きますよねー
とか言ってるんだけど。
 マイケルに、信じるものはないから、悪魔もいないな、存在しないものは畏れない、
と言われて逆切れするくらいならもうちょっと大人になれよ…。
 この後マイケルはルーカスにも「小道具のカバンを忘れずに」と毒舌はいて
去って行きます。
 おいおいなんかやさぐれすぎて、性格が修正不可能になってきてんぞ!

 このあとロザリアの病室にゴキブリがわらわら湧いてきます。
 おいおい、この病院掃除くらいしろよ!

 つーか見張ってなくていいんかルーカス。
 さらにロザリアの胎児が悪魔の手によって押し出されたんだと思うんだけど、強制的に
体内に出されて、緊急コールで医師がかけつけた時には手の施しようがない状態に
なっていたようです。
 状況を知ってマイケルが戻ってきた時には、母も子も死んだあとでした。
 つまりルーカスはロザリアを救えなかったことになる。
 ここがよくわからんのだけど、なんで誰も監視つけずに外にいたんだろう。いつ
悪魔が現れるかわからなかったら、せめて中に待機してた方がよかったんでは…。

 ともあれ、ルーカスはひどく落ち込んで、自分の負けだ、と言いマイケルには、
君は善なる魂を持つ、それを守り抜けと言います。

 この後マイケル何をするかと思ったら、アンジェリーナに話してました。つーか
疑ってる人間が話をするもんだから、少女を無理やり拘束して死なせた、みたいな
流れになってんなー。
 ここでマイケルは、僕の母は、僕を守る神の手を感じたらしい、という話をしています。
 マイケルはまだ信じてなかったからわからなかったのかも知れないけど、母は多分、
神のお導きを信じていたんではないでしょうか。
 アンジェリーナは自分の弟が精神病院にいることを話します。
 いろいろ命令する声が聞こえると言ってて、家族みんなで精神病だということで病院に
収容したらしい。
 悪魔が話しかけると、いろいろ教えてくれたんだけど、それが現実になるので恐ろしかった
そうです。
 悪魔憑きの中にはこのように、単なる精神病者と判断されて病院に収容されるケースも
あります。その逆もあります。(精神病なのに悪魔憑きと判断されるケース)
 まあどっちが正解だなんて人間にはわかりようもありませんが…。
 
 そんな中マイケルに、父が倒れたという知らせが入ります。
 うまくいってなくてずっと帰ってなかったマイケルにも衝撃で、彼はすぐに帰る手配を
するのだけど。

 このあとルーカスのシーンがあるけど、なんかボケ老人みたくなってた。
 あと室内がカエルだらけ。
 家の中でカエル飼っちゃダメって言ったでしょおじいちゃん!

 マイケルは帰ろうとするのだけれども、火山が噴火したことによってヨーロッパの空港が
閉鎖され、飛行機が飛ばなくなって帰ることが出来なくなってしまいます。
 そこで近くのホテルに足止めを食うんだけど。
 ここで彼は恐るべき体験をすることになりました。
 父の病院に電話をするとコール音がして、父が電話に出るんですね。
 この時点で不自然に思わないのがマイケルのすごいとこなんだけど、父は、あることが
私に起きた、一緒にいて欲しかったと、何かに恐れている様子でした。
 その直後担当医という人が、父は6時間前に亡くなったと言います。
 じゃあさっきの父親誰やねん!オレオレ詐欺か!
 と、日本なら突っ込みようもあったのですが、マイケルはさっき父と話したというけれども
相手医師は、自分が父死亡の立ち会い人だと言います。
 そしてその後マイケルは、ホテルの入り口に変な足跡がついているのを見る。
 …馬?
 つーか雪降ってましたっけ?
 そして廊下に出ると、ドアノブにあのロザリアのブレスレットがかけてあるのを
発見するマイケル。おいおいこんなところまで持ってきちゃダルじゃないか!
 外に出たマイケルは、赤い目の馬が隣にいるのを見ます。
 あ、馬じゃなくてラバだっけ?
 大変だーお目目が真っ赤だー!こんな時にはロートの子供目薬だよ!
(こんなところで目薬のCMやるやつがおるか!)
 で、振り向くとラバはいないし雪は降ってなかったしで、リアリストのマイケルが
幻覚を見た!とアンジェリーナに電話するのも無理はありません。
 悪魔がここまでやっても幻覚で済まされるって一体。
 今頃地獄で悪魔全員ズッコけてるよ!
「幻覚て!」とか言いながら!

 でもそれなりにマイケル冷静だったらしくて、こないだの少年のところに行きます。
 まあ本当の悪魔憑きと思ったのかも知れないし。
 で、彼が知りたかったのは、母に囁いていたのが何だったのか知りたかったということで、
何も知らない母は、ルーカスに祈ってもらってから調子いいんですよってな感じなんだけど、
少年は、マイケルの父が亡くなるとあの日言っていたと伝えます。
 驚くマイケル。
 これが推理小説ならば、この少年が容疑者になるところですが、少年は「あなたも見た
はず、ラバを」と言います。それを知ってるということはやっぱりこの少年、悪魔憑きじゃ
ねーかよ!

 アンジェリーナも、本当にマイケルの父が死んだと聞かされて驚きます。
 彼らはルーカスに話をしてみると出かけていくのですが。
 ルーカス、どう見ても悪魔に憑りつかれてますやん!
 ルーカスは会いに来たマイケルに自分を監禁するように言い、ザビエルを呼ぶよう
マイケルに伝えます。
 えっ…来てくれるかなぁ、フランシスコ・ザビエル。(神父の名前!ザビエル神父!)
 ところがその神父は出張で出かけてて携帯もつながらず。
 大変な時に使えん神父やのー!
 
 この後かなりホラーティストな感じになってます。こぇぇよ。
 ルーカスに憑りついた悪魔は父がよろしくと言っている地獄からな、と言ってます。
 ロザリアの時と同じじゃねーか!もっと他のネタはないんか!(ネタとか)
 要するに悪魔は父親のことでマイケルに揺さぶりをかけてくるんですね。
 あと神学校に行く前に友人と話してたクラブで女店員が飲み物くれたことなども話す。
 明らかにトリックでは説明がつかないわけです。

 で、マイケルは自分自身がルーカスを救うしかない、と考えます。
 でもまだ神の存在を信じ切れてないわけだから、悪魔祓いの儀式をやったとしても
「効かん!by悪魔」って感じなんですよね。
 アンジェリーナは、何かがあなたをここへ導いたんだって言うのだけど、悪魔も負けては
いない。
 マイケルの母が神の手だと思ったのは俺だよーんとドッキリ大成功みたいなこと言ってます。
 それはないと思いますけどね。
 アンジェリーナが言った「一人じゃない」という言葉は偶然にも、母がくれた天使と子供の
カードの裏に書かれていた言葉と同じでした。

 勇気を得て再びマイケルは、ルーカスの中の悪魔と対峙するんですね。
 このあと拘束を解いた悪魔がアンジェリーナに、悪魔の子をはらましてやろうかと言うのは
まだわからんでもないけど、マイケルにも「俺の力を体内に感じるか」とか言うなよ。お前は
何言ってんだ。変態か。
 私を信じるか、と問いかけてくる悪魔。
 マイケルは信じる、と言います。
 でもそれは悪魔に屈したわけではなかった。
 悪魔を信じるからこそ、神の存在を信じる、神を受け入れる、ということでした。
 ここはめっちゃかっこよかったです。
 
 かっこよく、この者から去れ!と命令するマイケル。
 決して離れん!と、盛り上がりフラグをバッキリ折る悪魔。さすが悪魔です。空気読めねぇ…。
 そして外からドアを激しく叩く音が。
 これラバですかね?まさか新聞代の取り立てでもあるまい。
 マイケルは命じます。
 悪魔よ、名を名乗れ、と。
 悪魔はついに神の力に屈し、「バール」と叫びます。
 なるほど、お前が各地で殴打事件を起こしている原因か!←それ「バールのようなもの」で
「バール」じゃないですやん。
 あと、叫ぶのはいいけどなんで4回も言った。大事なことだからにしても4回は言い過ぎやろ。
せめて2回だ。
 しかもいろんな角度から映りやがって。お前のキメシーンじゃないんだぞ。
 悪魔の大物なだけに、去る前にしっかり出番とって行きやがりました。
「奴は大変なものを盗んでいきました」
「えっ…」
「我々の、出番です」(ルパンネタはもういい)
 
 こうして悪魔は去り、ドアをたたいていた存在も帰ります。
 まー地獄から当分は出てこられないでしょう。 

 こうして回復したルーカスにマイケルは別れをつげます。
 ちゃっかり、一日1回自分のために祈ってくれというルーカス。
 彼は初めてマイケルを見た時に、実は追い返そうとしたということを話します。
 あまりにも自分に似てたから、と。
 ゾッとするだろ?と軽口を叩くルーカス。
 ということはマイケルも将来そんな頭に…。(その「ゾッとする」ではなく)

 こうして自宅に戻ったマイケルは、アンジェリーナからの手紙を見つけます。
 彼女の記事が同封されていて、そこには、エクソシストができるまでの内容になってました。
 悪魔祓いを目の当たりにして彼女も認識を変えたってことですかね。

 そしてこの後マイケルは、神父さんになり、告解を聞いていました。
 マイケル神父はエクソシストとしてこれまで2000回の悪魔祓いを行い、今はシカゴ周辺で
活動しているそうです。

 
「懐疑論者や無神論者はいつも証拠や確実性を必要としている」
 劇中でルーカスがマイケルに向かっていう言葉です。
 とても深い言葉です。
 確かに「目に見えるものしか信じない」という生き方もありだと思います。けれどこの世の
すべてがわかりきっていることばかりだったら、それは生きている意味なんてあるんでしょうか。
 サンタクロースの存在を信じてる子供に、サンタなんていないよと言ったり、マリア像の目から
血の涙が流れる現象を「あれはこういうトリックでこうなってるんだよ」と説明して、何が
楽しいのか。
 まあそれと信仰は少し違うかもしれませんが、目に見えないものを信じることでその人が強くなれる、
生きていく糧をえられるというのであれば、得意げに「ありえない」「インチキだ」と否定する人の方が
悪魔に憑りつかれているのではないか、私はそう思います。
 ただ欲を言えば、その信仰を押し付けあうがために戦争も起きていて、そういった行動を神が
お許しになるのか、というのも考えて欲しいところですけどね。「聖戦である」という大義名分ではなく。




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ザ・ライト -エクソシストの真実-