多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→鬼神伝


神伝

5/11鑑賞

 この作品のとらえ方はいろいろあると思うのだけど、私は、何が正しくて何が間違っているか、
考えることのむずかしさという印象を受けました。見てる方も途中までは完全に騙されるもんね。
 それで結局主役は、どっちの味方に付くんじゃなくて、戦いそのものを辞めさせようとした、
そういう選択もありなんだなぁと。
 残念なのは作画ですねぇ…ちょっとなんていうか、もうちょっと何とかならなかったのかなぁと。
キャラがもっさりした感じがあってちょい感情移入しにくかった。

 まず最初は、オロチが飛んでるらしきシーンから始まるんだけど、特に何もなかった。
 その後、村が映って人々が震えている。
 で、「鬼」が現れるんですね。
 道歩くだけで建物の中には入らない時点で本当の鬼ではないような気もしますが、ともあれ、
待ち伏せしていた武者たちと戦いになる。
 最初は鬼優勢でしたが、法力の強い坊さん源雲があっという間に鬼を退けました。
 つーか!
 仏像思い切りメチャクチャにされてるがその点はいいのか!
 源雲は、鬼の力がこれほどとは…とつぶやいて、時を超えろという思し召しか、と考えます。
 えっ、時をかける坊さん!?いやだなぁ。時をかけるのはやはりかわいい少女でなくては!
(そういう問題ではない)

 さて現代です。
 これは…京都の街並みかなぁ。
 チャリで帰ってるジュンという男の子がいるのですが、これがパッとしなくて、他の映画
だったら間違いなくモブ扱いというような、何の特徴もない男の子。
 しかも自分があてて倒したチャリの列直すくらいにはいい子。
 その姿を上から見ている姿があるのですが…その目には、ジュンが光っているように
見えるんですね。
 その後不良に絡まれそうになって難を逃れるんだけど、友人はジュンに、あんなのに
関わってもろくなことがない、と言う。
 
 実はジュンの父は、踏切に入った子を電車から助けようとして轢かれて亡くなったらしい。
そういうのもあって、勇気を出して誰かを助けるとか、そういうのにこだわりがあるみたい
ですね。
 まあ気持ちもわからんではないですよ。
 一昔前ならいざしらず、今は注意した時点で刺されたり、逆恨みして待ち伏せされたりなど、
バカの心根がホントにねじまがってますからね。関わりあわない方がいい、という考え方も
否定できません。

 ある寺の境内でジュンがサンドイッチを食べていたところ、子犬がやってきて、サンドイッチを
分けてあげるわけですが。
 そんな食べ物を犬に与えちゃいかーん!体に悪い!
 と、この犬がいきなり変身して「食べ物をありがとう!早速だけど私と来て!」とか美少女ちゃんが
言う展開かと思ったのですが、まったく関係ないところから不気味な鬼が現れました。
 うれしくない展開です。

 それは鬼でした。
 あわてて逃げるジュン。
 逃げ足だけは驚異の速さです。
 つーか建物の中に逃げれば鬼が見失ってくれる可能性もあるというのに、ひたすら広いところを
逃げているあたり、ジュンはフジテレビ企画の「逃走中。」に出演したら1分以内にとっ捕まって
いるものと思われます。
 そして彼は追われてある寺に逃げ込む。
 鬼は結界が貼られていたらしく、その結界から出てきた巨大な腕にデコピンくらってました。
 この寺がすごい。
 奥行きがありすぎです。
 中に声をかけていると、坊主が現れました。
 源雲さんじゃないですか!お前本当に「時をかける坊さん」になってしまったのか…。
 「時をかける坊さん」〜待ってられない 過去がある〜
 上映日未定!よろしくね!

 んで源雲は、ジュンがケガをしているのに気づいて手当をしてあげるからと中へ連れて
いきます。まだ外には鬼いるかもよ、と少し脅かすあたり茶目っ気も忘れていません。
 私なら「やっだー!冗談は顔だけにしとけよハゲ」くらい言ってるとこです。(坊さん!相手偉い坊さん!)

 おい…なんか左右にすごいでかい木像があるんだが…。
 え、この木像が襲ってくるのをガンツメンバーが乗り込んできて退治とかいう展開は!?

 ここで「古刹」という言葉が出てきますが、これはかなり古い寺のことです。
 源雲はお堂にジュンを案内し、ふすまに書かれた鬼の絵を見せる。
 平安の世に鬼が現れ、朝廷が立ち向かったが大変な戦いだった、と。
 それでジュン、出てきた鬼を見て気を失うわけですが。
 次に起きて「ここどこですか」とか言ってるから、さっきお前寺の中に入っただろうがボケ!と
思ってたら、場所移動してたので違うところに来たと思ったらしい。
 ええい面倒なガキだな。
 
 源雲は控えていた頼光という子にジュンの世話を任せます。
 この物語、さりげなく鬼退治に加わった歴史上の人物の名が使われていますね。
 「源頼光と四天王の鬼退治」ってのがあるのですよ。
 ともかく現状をまったく把握できないジュン。
 まあこれでいきなり受け入れられても困ってしまうわけですが、彼は「救いの御子」と言われて
面喰います。
 ここで新八なら「え、救いの御子とかいきなり言われてもわからないんですけど?ボク、ツッコミで
人の足元すくうくらいしかできないんで」とツッコミの一つもかましたものを…。
 着替えの時にジュンの胸には龍の文様があり、一応主人公なのだという伏線になってます。

 つーかまあ何の前触れもなく、目が覚めたらタイムスリップしていたというのでは、目がさめたら
子供になっていたというコナン君以来の衝撃でしょう。
 頼光から、話を聞いて「ここは平安京!?」と即座に思い浮かぶあたり、ジュンの歴史の成績は
悪くなさそうです。
 龍馬の業績をうっすらとしか覚えていない仁先生には見習っていただきたいところです。
 というわけで皆集めて思い切り上座に座らされているジュン。
 貴族らは、鬼を何とかして欲しいと彼に頼みます。
 救えるのはそなたしかいないという源雲。
 鬼を蹴散らすためのオロチを操れるのはジュンだけ、らしいです。
 え?オロチ丸?(それ同じ制作会社の違う作品に出てくるキャラです)
 ヤマタノオロチのことらしい。
 …それ…出雲のなんですけど…。
 え?ここに出張してきてんの?
 なんでも、一度鬼に奪われたものの自分たちが奪い返して封印しているので、ジュンが封印を
解いてオロチ操って鬼全滅させればこの世は安泰、ということらしいです。
 うーん、ムチャ振りにもほどがある。

 困惑しているジュンを、なんちゃらかんちゃらの麻呂という人が(覚えたのそこだけか…)ご飯出して
リラックスさせてくれるわけです。
 鬼と話し合いできたらいいのに、という麻呂。
 私はここで、何を呑気なことをと思っていたのですが、後でこの人の主張の方が正しいことに
気付かされます。

 そういうわけで頼光に案内されて草原にやってきたジュン。
 頼光は考え事をしたい時いつもここに来るらしいです。
 だからなんだってんだ。
 ジュン、いきなり景色の写メとってます。
 うん、もっと他に気にすることはないのかな!

 頼光は飛んできたトンボを捕まえようとして失敗、ジュンがとってあげるわけですが、
そのいちいちに「救いの御子はさすが」とかいってて、どちらかというとこの手のことは古代人の
方が得意だったような気もするのですがまあそれはどうでもいい。
 この後ジュンは、御子様はやめてよ、ジュンでいいよ頼光君、と言うのですが、いきなり頼光が
「クンとはなんだ」とブチ切れたので「頼光様って呼べってかコンチクショウ」って思ったら、「頼光で
いい」だった。紛らわしいんだよてめーはよ!

 頼光はジュンに、他人を簡単に信じるなと言います。
 そして俺の言うことはいつでも真実だがな、と伏線を張ることだけは忘れません。

 夜ジュンがトイレに起きると、屋敷の外でならず者たちに囲まれている頼光を発見。
 罪人らだったんだけど頼光に勝ったら罪をご赦免とか言われてたらしいです。
 勝てないからそういう条件出されるような気もしますが。
 ともあれそこで頼光の強さを目にしたジュン。
 あと、ツナという頼光の知り合いとも出会います。
 あなたですか、超直感を駆使してマフィアと戦いを繰り広げたという伝説のボンゴレは。
(その話は1000年くらい後です)
 ジュンは頼光にどうして戦う、というのだけれど頼光は、生きていたくないがただ死ぬのは
嫌だから戦う、と、じゃあどうすればいいんだよ!的なことを言います。
 めんどくさい!こいつ結構めんどくさい!
 でもジュンに、救いの御子の話嫌なら断っていいよと言ってくれるあたり、心根自体は
優しい子なのかもしれません。
 
 と、そこに鬼が出たという警鐘が鳴り頼光とツナは急いでそちらへ。
 ガリバー旅行記に出てきた某国のように、何回鳴らしたら何の合図という、全部聞いてないと
わからんような情報伝達の仕方はしてないようです。(2回と1回の意味で鳴らしたのか、3回の
意味で鳴らしたのか議論に)

 つーかあの、救いの御子めっちゃおいてかれてますけど…。

 やってきた頼光とツナに、指揮してたおっさんが、あんたらの力借りなくても自分らで鬼退治
してみせますよ、と言われた途端、巨大グモの糸にやられてました。
 偉そうなことを言うと襲われるというフラグ回収、お疲れ様です。

 というわけでポツンと町をさまよい歩いていたジュン、源雲の馬に拾われていきました。
 源雲はオロチを目覚めさせようとしているのでありました。
 神泉苑とか言う場所らしいけど、ごめんいまいちすごさがよくわからん…。
 龍脈の地らしいですよ。
 で、源雲はジュンをオロチ封印の場所に連れていって、真言唱えさせて封印解除しようと
するのですが。
 うん、早口すぎて何言ってるかわからん!
 ジュンがオタオタしていると、その声に反応してオロチ勝手に目覚めました。
 音声認識システムついてんじゃねーか!

 そういうわけで目覚めたオロチの背に乗っているジュン。
 ぎーんのりゅーの背にーのってー♪
 ここで目覚めたオロチが一目散に源雲を襲おうとしたのですが、ジュンはこの時点では
なぜそんなことになったのか気づいてないみたいですね。
 源雲は、オロチが目覚めた今、戦いも終わりに近い、と感じます。

 そのオロチですが。
 変な場所に飛んできて、ジュンを叩き落としていきました。
 おいぃぃぃ!一応ご主人様じゃないのか!何してやがんだ!
 ジュンはそこで、鬼に出会い、勝手にびびってんだけど、武者の攻撃によって鬼の面が
外れて、それがただの女の子であることを知る。
 そこに再び舞い戻ってきたオロチが二人を助け、ジュンは手当のできるところに連れて
いって、と頼みます。オロチ、空気読んだ!

 こうしてネバーエンディングストーリーのごとく二人がやってきたのが。
 鬼の里。
 やいオロチ。
 手当のできる場所ってこれはねぇよ!
 でも、鬼たちは攻撃をしてきませんでした。女の子がいるのに気づいたかららしい。
 ってかオロチ、捕まったんですけど。
 ひどい降ろし方だなおい。

 というわけでビクビクしているジュンですが、彼らは本物の鬼ではなく、鬼の面をかぶって
変身しているだけと知ります。
 いいなぁ鬼の面かぶっただけであんな力発揮できるんなら来年の戦隊シリーズ、「鬼面(きめん)
戦隊・鬼レンジャー!〜悪い子はいねが〜」でいけるんじゃないだろうか!(無理)
 ここは勾玉一族の末裔が暮らすところらしいです。
 おお、勾玉と言えばオロチともなじみの深いものですね!
(オロチ伝説のある出雲地方では、勾玉を作っており、天皇に献上していたという記録がある)
 この末裔の長であるというジジ様は、とってくやせんよと言います。
 うんまあそれは、周囲に群がる鬼を何とかしてからにしてくれ!
 仮面を外すとみんな人間に戻るんですけどね。
 ここで小さなガキがジュンを見て、光ってないとか言うのだけど、ジュンはその姿を見て、
前に自分を襲ってきた鬼だと気づきます。
 それでガキも、やっぱりこいつなの!?って感じ。
 だからなんだよ。お前ら主語抜きで話し合ってんじゃねーよ。

 そこにさっきジュンが助けた女の子、ミズハが入ってくる。
 宴の支度をしている間にジュンの相手役をするらしい。
 ジュンはミズハのケガを気遣うのですが、大丈夫という彼女に対して「鬼だから?」と聞いて
怒られる。
 鬼というのは貴族が言ってるだけだからと。
 ここはとても大切なシーンだと思います。

 ミズハは、オニという言葉自体「隠(オン・オヌ)」からきたものだと話します。
 簡単に言っちゃうと、目に見えぬ霊だとか悪さをする存在、疫病に疾病、乱暴なことをする者など
人にとって迷惑な存在をまとめて「鬼」としてるわけです。
 確か霊とか妖怪その他分類が始まるのはもっと後だったような。
 ミズハも言ってるけど、貴族たちが自分たちに都合の悪い存在をそう呼ぶことにして、敵味方を
ハッキリさせていたようなものです。
 国譲り神話で有名な出雲地方でも、この地域の人達ががんとして、統一王朝に従わなかった
ことから、「土蜘蛛族を討伐」というような表記もみられ、出雲地方が悪役にされていた節があります。
それつながりだと思うのですが、今でも皇室はこの出雲地方の豪族も奉る出雲大社の神殿には
入れなかったような。記憶違いがあったらすみません。
 ちなみに出雲大社の宮司さんは、皇室の祖先とされる天照大神長男の弟の血筋にあたります。
(つまり皇室に並ぶ古さ)

 さてさて。
 そういうわけでジュンですが、ミズハから、今の都に住んでいたのは私たちだったのに、
源雲や貴族が入り込んできて、追い出してしまったという話を聞かされて、脳みそボーンみたいな
感じになっています。
 源雲は敵、人をたくさん殺しているとミズハは言う。
 ジュンは頼光が言っていた「人を簡単に信じるな」という言葉をよりにもよって今思い出して
「どっちが正しいかわかんないよボク」って。
 よしわかった、ヤフー知恵袋に聞いてみよう!(ここ圏外。←そういう問題ではない)

 その頃ジュンが、勾玉一族の隠れ家に向かったらしいという報告を受けていた源雲は、
四天王を呼べと言います。
 ついにあの!
 白夜叉を始めとする幕末に戦った男たちが集結!
(銀時のモデルになった坂田金時が四天王のひとり…って説明しないとわからないボケをすんな)

 宴の場でジュンは、都を作ったのは悪いことと思えないと言います。
 それで未来が暮らしやすくなるなら、と。
 ジジ様もその意見は肯定する。
 けれども都を作るために自然を荒らしてしまっては、その自然は人間の敵になってしまうと。
 なんとも身につまされる話ですね。
 人間も自然の一部である、とジジ様は言います。
 まだ迷うジュンにみんながすがりつくように、源雲と戦って欲しいというわけですが。
 あ、ここで、源雲の狙いは琵琶湖だということがわかります。
 そこの気の力を手に入れたら神にも匹敵する力を持つらしい。
 すげぇな琵琶湖!さすが県の面積の1/6を占めるだけじゃないな!

 というわけで源雲と戦えるのはジュンだけ!と言われましても、全然自信が持てないジュン。
 頼光も悪い人じゃないとか言うジュン。
 いや頼光は悪い人じゃないにしても源雲はどうよって話なんですけど。
 ここでミズハ、頼光はもともとここの一族の人間だった、とうっかり口を滑らせるのですが、その
話は説明してもらえませんでした。
 してたら話の流れが変わってたかもしれんのに!

 そういうわけでジジ様は、ジュンにすべてを託すのは酷というもの、もともと源雲に無理やり
連れてこられたのだから現代に帰してあげよう、と言います。
 なんて物わかりのいいじいさんなんだ!
 この時点でもどっちが正しいか決められないというジュン。
 現代に帰ってこの先大人になって付き合う人が出来ても「私と仕事、どっちが大事なのよ!」と
責められている図が想像できます。

 というわけで。
 なんかオロチに乗っかって飛んでいたのですが、結界に引っ掛かってオロチは切り立った壁に
どーん!人間で言えば頭突っ込んで尻出して気絶してるような状態になりました。
 お前は世界を救う力と違うんか!
 ここで助けていると頼光がやってくる。
 いや、皆さん話をするのはいいんですが、まず先に突っ込んでるオロチ助けてあげて!

 頼光はここで、戦う気がないのなら生きてないのと同じと言ってさくっと彼らをおいて引き返します。
 この頼光のキャラというものが、あまりきちんと描かれてなくて、つかみづらいキャラになってるのは
かなりもったいないと思った。
 もっと、頼光とジュンのエピソードがあれば、終わり間際に頼光を助けようとするジュンの姿とか
もうちょっと説得力があったかと…。

 オロチはミズハが助けまして。
 その後ミズハによってジョンは現代に帰ろうとするのですが…。
 ここでなんといきなり、やってきた武者に襲われて二人すっ飛んでいきます。
 お前らぁぁぁぁ!こいつ救いの御子ちゃうんかい!

 ここでジュンは、幻を見せます。
 子供をかばって死んだ父が幼いころはとても弱かったこと、それでも強い者に立ち向かう勇気を
持っていたこと…。
 そうしてジュンが目覚めると、ツナと金太郎がいました。はい、こいつが金時君でーす!
 私ツナの顔ろくに見てなかったので「え?数年後に飛ばされた!?」とか思ったけど、それはなかった
みたい。ああビックリした。
 でも最後の戦いが始まると聞いてジュンはあわてます。
 都に向かう途中 ジュンは、鬼が悪者でなかったら戦わない?と彼らに聞く。
 彼らは敵でなければ戦わない、とハッキリ言いました。
 この人たちの方が貴族よりよっぽど物事の分別ついてますね。
 この後、四天王の二人と合流。
 ここであんまりツナらが遅いんで茶目っ気を出した二人がわざと襲うんだけどそのあとで「さすが
5人の息はぴったりだなー。…えっだれアンタ!?」とジュンに。
 ツッコミがおせぇよ!
 もっと早くから気づけよ!

 一方麻呂さん。
 ある資料を見つけて源雲に問いただしているのですが…。

 まだ都にたどりついてないジュンは金太郎から、頼光はもともと貴族と鬼の間の子と聞かされます。
 立場が違うため一緒に住むことはできなかった両親はそれでも、それぞれの立場から、戦いを辞める
よう説得して回っていたらしい。
 ところがその調印式の日に襲われて鬼に殺された。
 だから頼光は里を捨て貴族のところにいき、鬼を憎んでいるらしいです。
 どう見てもこれ仕組まれましたね。
 その話を聞いてジュンは、自分が考えていることを実行するのが、皆のためにいいと思えてきた、と
決意を新たにします。

 この後ですが、都にたどり着いたジュンは麻呂が死んだことに衝撃を受ける。
 そして、頼光もいないんですな。
 四天王もどっか行ってしまった。
 ジュンはオロチを呼び寄せます。
 そのオロチが飛んでいくのを見たミズハも決意をしてどっかに向かう。

 戦いが始まって、登場してきたのがなんと仏像。
 頼光とか四天王は源雲が力を与えてこの姿にしたらしいです。
 かっこよくねぇぇぇぇ!いまいち盛り上がらねぇぇぇぇ!!!!
 ジュンはオロチとともに戦いを辞めるよう言いますが、話聞いちゃいねぇし。

 ミズハの方は、オロチを真の姿にするために剣を渡そうと、まつられた場所にいって、その
剣を手に取る。
 するとその剣がみるみる形崩れていくんですね。
 私はてっきり、さび付いた剣の中から新しい剣が!?と思ってたら、マジに崩れて、残ったのが
勾玉だけというなんとも残念な結果に。
 …投げつけるくらいしかできんだろ!(神聖な勾玉を投げるな!)

 頼光と戦ってるジュンは目を覚ましてーとか言うてるわけですが、劣勢なのは変わらない。
 ここでジュンは源雲が麻呂を殺したこと、頼光の両親も邪魔と思った源雲が殺させたことを
知る。つまり今回の戦いは決して平和のためではなく、源雲が力を得るためだけに仕掛けられた
戦いだったわけです。
 ミズハがカラス天狗によって戦いの場に駆けつけてきて、勾玉をジュンに渡してくれます。
 頼光の心には傷がある、と。

 はい、ここで戦いのさなかにも関わらず回想です!
 幼いころ頼光はいつも一人で、ミズハとともに遊んだりしていて、父もともにこの村で遊べる
日を楽しみにしていた。けれど両親が殺されて絶望した頼光は村を出て貴族の元に行ったと。
 だから本当は調印式がうまくいけば頼光こそが平和の象徴になるはずだったらしいです。
 うん、今思い切り破壊の象徴になってますが。
 追ってきた頼光に攻撃を試みるものの、あっさり撃破されて「もうだめ」と光の速さであきらめるミズハ。
 この後ジジ様、頼光が置いていったという、10歳になったらもらえる小刀をジュンのところに
転送。
 これで頼光の心を呼び戻せというわけです。
 もっと早くして欲しかった!

 それを見せて一人じゃない、と呼びかけるジュン。
 この後源雲の攻撃が一同を襲うわけですが、ミズハをかばった頼光、木像がバラバラに
砕けて湖の中へ。
 あの…ジュンさん…助けなくていいんですか…。
 めっさ落ちていかれましたけど。

 頼光がボッチャンするのを見届けた後何事もなかったかのように源雲との戦いを開始するジュン。
 この後ピンチになったミズハだけはちゃっかり助けました。
 が、蹴散らされて大ピンチ。
 勾玉と小刀を手にして剣になって、普通の映画ならこれで必殺技を繰り出して解決なはずなの
ですが、いかんせんオロチがまだ真の姿になっていません。
 というわけで四天王の気を取り込んで雷神みたくなった源雲、最初からそうしておけばよかったん
じゃないかという気もしますが、ジュンの前に立ちふさがります。
 ここで初めて貴族も、この姿を鬼と呼ぶ。
 そう、本当の鬼とは源雲のことだった。

 ガキが源雲に踏み潰されそうになって助けたジュン。
 気迫で源雲吹っ飛ばしたのはいいけど、ガキまでふっとばされてんだけど!
 そこは何とかしてやろうよ!
 ま、この後ジュンは覚醒して、湖の水が天に上りオロチが出てくるのですが、ここのシーンは
メチャクチャかっこよかったです。
 渦巻く水からオロチが生まれ出でてヤマタノオロチの姿になる。出雲神話から只今出張中!(やめなさい)
 源雲の放つマグマもどすこいと跳ね返すオロチ、マジ強いです。
 この後ジュンの後ろに神様が浮かんでるのもすごかった。これは琵琶湖の神様ってこと?
 ともあれやっとこさ源雲を倒しましてめでたしめでたしです。
 この後ジュンが、この力を使わない未来を切り開くとかまとめに入ってて、あれぇとか思ってたのですが、
まだちょっと続きあってよかった。
 ミズハも生きていたし、まったくジュンに探してもらえなかった頼光も四天王が一生懸命探して
くれました。ジュンもある意味鬼だと思います。
 こうしてオロチは消えていきました。

 現代に戻ってジュンは元気よく学校に走って登校していくのですが、冒頭でお前はチャリ通学だったの
ではないのか。
 この後、携帯で撮ったミズハと頼光との写メが良かったです。

 何が正しいか何が間違っているかということを考えるのはとても難しいです。
 けれど、だからといってそれから逃げたところで何が解決するわけでもない。
 シンプルだけどそういうことじゃないでしょうか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→鬼神伝