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SUPER 8 |
6/28鑑賞
いつも思うんだけど、エンドロールになった途端席を立って出て行ってしまう人って、
その後に何かあるかも、なんて考えてみたことはないんですかね?
この映画なんて特に、「どうしてこのタイトルなのか」が分かるので、最後まできっちり
見た方がいいと思うのですが。
というわけでこれから見に行く人、エンドロールになったからといって帰ると損しますよ。
それと、私今までスティーブン・スピルバーグさんの作品を意識してみたことがなかった
のですが、今回この映画を見て、映像の見せ方、ストーリーの運び方など、綿密に計算
されているんだなぁと思いました。だから驚くのは本当に驚くし、恐怖がジワジワやってくる
様子とかすごいんだなと。
さて物語はある鉄工所から始まります。
看板に「無事故784日」とあったのが、かけ替えられて「1日」となったことからしても、
事故が発生したのは明白です。
少年ジョーはこの事故で母親を亡くしました。
立て、立つんだジョォォォォ!!!!
手にしてるのは母親の形見になったロケットペンダント。
ネックレスと訳してあったけど…まあいいや。
親類は、父親のジャックとでジョーは大丈夫なの、とかヒソヒソしてますが、だったら誰か
外でぽつーんとブランコ乗ってるジョーにフォローでもしてあげればいいのに。
友人達は心配しているかと思いきや、ジョーが映画作り手伝うのをやめるかも、だって
ゾンビ映画だし、と別のことを心配しています。お前らはオニか。
あと、黄色い車に乗った男がやってきたので、バンブルビーとサムが番宣(番宣て)の
ためにやってきたのかと思いましたが、単なるロクデナシがやってきたようです。
なんと中に入ってやりとりがあったかと思うと、手錠をかけられて退場してました。
お前…何したんだ…。
しかも連行していくのはジョーの父親。彼は保安官代理らしい。
このあたり話の展開が見えませんが後でわかりますので我慢して下さい。
それから4ヶ月。
学校は夏休みです。
こちらさんの夏休みときたら3ヶ月くらいあってうらやましいねコンチクショーって感じです。
ジョーの悪友、チャールズは映画の主人公である刑事に奥さん役を追加したい、アリスという
子がいい、彼女の車で撮影に行こう、と言うわけです。
今度ある映画祭に自分たちで撮影した映画を出したいのですが、上級生の話に比べると
いまいちパンチが弱いということで、話に幅を持たせるために、刑事の奥さんを登場させようと
いう、新人漫画家とか脚本家顔負けのストーリーです。
ゾンビと戦うことになる刑事を心配する奥さんというポジションらしい。
これで見てる方は刑事に感情移入する、と。
真面目にやったらこれで映画一本作れそうです。
ジョーが帰宅すると(チャールズの家は斜め向かい)、父親が帰宅してんだけど。
お前パトカーをマイカーにすんなよ…。
ニュースではスリーマイル島の話題が流れ、父親はトイレで泣いてました。
まあ気持ちはわかる。
つーかスリーマイル島っていうことは、時代設定はかなり前なんですね。
どうりで写メとか出てこないと思った。まあこの後出てくるモンスターを写メしていたら
もっと簡単に情報が広まっていただろうとは思うのですが。
父はジョーに、夏休みを生かして勉強合宿みたいなものを勧めます。
お前のためだ、と言いますが、あーたそういうのはえてして「親のため」であり、本当に
子供のためとは限らんでしょう。子供に勉強して欲しい親が大体お前のためとか言って
こういうのを押し付けます。
ここの二人のやりとりから、母が死んで以降、ギクシャクしてうまくいっていないのがわかります。
その夜、アリスが車を運転してきまして。
皆乗り込もうということになるのですが、アリスはジョーを見て、保安官代理の子がいる、
私無免許だからバレたらまずい、この子抜きでとか言うわけですよ。
…いやあの、バレたら以前におめー無免許で乗るんじゃねーよガキが!
皆は、ジョーは父親に言いつけたりしないよ!とフォローして、乗り込んで撮影場所に。
そこは線路沿いの小さな家があって、なかなかにいい雰囲気のところでした。
この子ら、やってることはアマチュアでも、脚本といいロケーションといいプロ顔負けですよ。
…とか言ってたら風で台本飛んだー!!!!!
あわてて追いかけてく、刑事役の子が面白かった。
んで、やたらうるさい子はケアリーといって火薬を扱うのが得意な子らしい。
回復系なのに爆発系か…。(それFFのケアルな!)
アリスは言われた通りに演技しててマジうまくて、リハーサルなのに皆が見とれるくらい
でした。すげぇな。
と、そんな中一行は、電車が走ってくるのを目にして、この電車が通過するのと同時に
撮影すれば、素敵な映像が取れるぞ!と急いで準備するわけです。
それが始まりになるとも知らずに。
電車が通過し、撮影が順調に進んでいる中、ふと振り返ったジョーは線路に車が進入
してくるのを見ました。それは、間違って入ったとかエンストして出られなくなったとかじゃなく、
線路に入って電車に向かって走ってきたことからしても、故意にやってるのは明らかなんですね。
で、ビックリしてジョーが声を出してチャールズとかが台無しだとか怒るのですが、たちまち
皆それどころじゃなくなる。
衝突の衝撃で電車が脱線して、そらぁもうえらいことになったわけですよ。
アメリカの電車って100両200両つないでるの当り前だから脱線するとなったらすごいことに
なるわけで。
ここの映像の見せ方が凄い。
本当に迫力ありました。
3Dじゃなくても2Dでもここまで迫力出せるんだなぁってくらい。
皆は逃げたのだけど、回ってたカメラはたまたま、その現場を映し続けていました。何も
直撃しなかったというのもすごいですが。
一同散り散りに逃げて、何とか戻ってくるわけなんだけども、アリスの姿が見当たらない。
現場に大量の血を見つけて呆然となる一同。
ああ…って感じで眺めていると、後ろからアリスがヒョコヒョコ登場。
こういうお約束の見せ方好きだなぁ。
この大量の血は、ジョーがメイクとして用意していた血のりでした…。
どうでもいいけどジョー、龍馬伝に出た子供の頃の龍馬に似てるな。(本当にどうでもいい)
ここでジョーは落ちているルービックキューブのようなものを見つけ、何気なくそれを
ポケットにしまいます。
この後彼らはぶつかった車に近づいていきます。
なんと、運転席は奇跡的に残ってました。
彼らは運転していた人を見て、自分たちの学校の教師、ウッドワードであると気づく。
死んでると思って、持っていた紙を広げると地図で、列車の路線と時間みたいなのが
書き込んである…と確認したところでいきなり地図が破られました。
ウッドワード生きてた!この事故ですげぇよ!っていうかビックリするから急に起きるな!
ウッドワードは彼らに銃を向け、生きていたければこのことは誰にも言うな、と
念を押す。
子供達だけでなく親も殺されるぞ、と。
そこまで脅されたら大抵何も言いませんが、しばらくたつと安心して口が軽くなるのも
子供のサガですねぇ…。
ともあれ一同、「生徒に銃を向けたぞ!」と騒ぎながら逃げる。
さらに追手みたいな人たちが来たので逃げるのですが、早く逃げたいアリスに対して、
フィルムだの血のりだの道具だのいちいちチャールズらが回収しているわけですから、
アリスが逆切れするのもわかります。私なら構わず発進させるな。←ひどい。
謎の追手から命からがらで逃げだす一同。
やってきたのは軍隊でした。
車の中で一同、パニックになってうるさいことうるさいこと。
お前ら今すぐお口チャックしないとここで真っ暗闇に放り出すぞ。
とりあえず一同、誰にも言わないことを決意して家に帰ったのでありました。
街中では変な音が響いていて、犬っころがなんか騒いでた。
翌朝。ジョーが持ってきて無造作に置いていたキューブが動いていたのですが、
別に誰も見ていませんでした。
あと、チャールズの家にジョーが行くのだけど、ここで、双子のやんちゃな子が
棒をテーブルに振り降ろして遊んでいるのですが、棒を取り上げられたらすかさず
バット取り出してまた振り下ろしてたのメチャクチャ笑いました。お前はドリフの
志村けんか!
チャールズは、居眠り運転の車が線路に入って電車と衝突した、というニュースを
見ていました。
で、彼はこれを使って映画を撮影続行しようというわけです。
さらに、アリスもまた撮影に協力して欲しいらしいのですが…昨日の騒ぎじゃ
無理でしょう。
この後彼らは現像してくれる店に行くけど、壊れたカメラは買い替えろと言われて
ました。この店員のダニーですが、なかなか活躍してくれるので覚えておいて
損はないです。
そして昨日撮影したフィルムを現像してもらおうとするのですが、最短で三日後とか。
…日本だと間違いなく客が別の店にいくレベルだなおい。
ジョーはアリスに電話してるけどやらないって断られてて、何故か強引にジョーは
台本持っていくから!と言って切ってました。
お前は人の話を聞けよ!
アリスの家に来たジョー。
案の定ウザがられてます。
しかも父親が帰宅し、怒鳴られる始末。
あれぇ…お前4ヶ月前、ジョーの母の葬式に来ていきなり逮捕されて連行されて
いった奴じゃねーか。何やってんだ。
で、追い返される形になったジョーですが、アリスはどこでどう気が変わったのか、
撮影をやる、と言ってくれました。
そういうわけで彼らは、脱線した列車を見下ろせる草原にきて撮影続行。
ジョーは、脱線した列車は空軍のものであると気づきます。
そしてウッドワードは、わざと列車に突っ込んだ、自殺じゃないとも。
その頃下の列車脱線の現場では、軍隊が黙々と回収作業をしていたわけですが、
ジョーの父が手伝いたいとか言っても断られてました。
それを父は保安官に、軍は何か隠してる、おかしいです、と言うのだけど、相手に
されてませんでした。
事なかれ主義か…。
この夜その保安官、あるガスステーションに立ち寄ります。
店員がウォークマン聞いてるありさま。
これじゃ黙って逃げられてもわかんねーな…。つーかスリーマイル島の事故とウォークマン
発売は同じ年でしたか。
ここの画面構成面白いですよ。
奥で保安官がしゃべった後、店員に画面シフトする様子が。
何度かこの映画では使われてます。
ともかく、外で保安官がガソリンを給油していると。
犬がどだだだーと走っていったり、変な声が聞こえたり、ザワザワしておりまして。
そして保安官は何かの姿を見ました。
例によって音楽聞いてて何も見てなかった店員。その後ろでパトカーひしゃげてるぞおい!
電気がチラチラしてやっと異変に気付いたようで、外に出ると。
壊れたパトカーのほかに、保安官の姿は見つかりませんでした。
ところが彼も何かに襲われて店の中に入るんだけど、何がおきたかは、ちょうど回転する
店の看板が画面ふさぐ形になって見えないんですね。こういう画面構成面白くて好きです。
…よく考えたらこの後の救出劇の時にこの店員出てこなかったけど…食われたってことなのか…。
チャールズは映画撮影にあたり、列車事故に関して映像が足りないので、ジョーが持っている
列車の模型を爆発したいと言い出す。
お前、自分で買ってこいよ模型を。
ジョーは特に気にした風もなく承諾してんですが、このあとアリスにゾンビの演技指導。
これが、「学校の○○先生みたいな動きで」って言ってたのが笑える。
しかもそれをアリスがマネすると本当にゾンビみたいな感じ。
お前の学校にはゾンビ先生がおるんかい!
ジョーの父はガスステーションの事故を調べに来ているのですが、うしろでジジイが、
保安官代理じゃダメだ、保安官を呼べと言ってて、その保安官が行方不明なんだろうが
ジジイ、とちょっと思った。
で、父は警察を呼ぼうとするのですが。
住民から通報が殺到しているようです。
車のエンジンだけ大量に盗まれたとか、犬がいなくなったとか電話が通じないとか。
何が起きているのでしょうね。
30年前ならツイッターないから「犬いなくなったなう」とかつぶやけませんね。
(そこは別に大事ではない)
ジョーも、飼ってる犬のルーシーがいなくなって、街の掲示板に写真を張るのだけど、
他にも大量に犬がいなくなっていることに気づきます。
彼が家に帰宅すると、父の同僚以下何人かの保安官とか警察がいて会議してました。
どうやら軍が何かを隠していて、ウッドワードの家を探索したり、あの現場にいた人間を
探しているらしい、と。
驚くジョー。
父はジョーに、冷蔵庫にピザがあるから食べていいよと言うのですが、同僚が「俺が
食べちゃった」と。お前は人ん家のものを勝手に食べるんじゃねぇ!
ジョーは無線でチャールズに、空軍は自分達の車を探していると言います。
チャールズは明日落ち合おうっていうけど、その後ろで落ち着きのない兄弟がベッドから
ダイブしてるのが笑えた。緊張感ねぇな!
電気会社のおっさんが、停電しているという知らせを受けて道路沿いにやってくるの
だけど、電線がまるっとなくなっているのに気づく。
あーこりゃー取りつけ大変そうですね。
この後おっさん、森の向こうでなんかいろんな部品がバババッと放り投げられているのを
見るわけですが、その物体にさらわれました。
こないだからおっさんばっかりさらわれていますが、正体不明のやつはそんなにおっさん
好きなのか。
住民たちはここ数日立て続けに起きる異変に、ジョーの父のとこにやってきて文句
言ってました。
文句言うのはいいけど、ロシアの仕業というのはどうかと思う。
ロシア人がこんなちまちました仕事できるか!(コラ)
と、住民の一人が、無線もメチャクチャになっていて、たまに軍の通信拾っちゃうよーとか
言うわけです。
ジョーの父はその人に話を聞いて、軍の無線傍受を警察で行うことにする。
ジョーの方はアリスが家にやってきてて、あわてて片づけてました。
うん、服とか片づけるのもだけど、C-のテストは真っ先に隠すべきだったな!
で、ジョーがいつも持っているロケットペンダントの話をしていると、チャールズ以下が
ドタドタやってきて、ジョーに兵士役を頼むよーと言ってきます。
空気読まないなお前らは。
ジョーの父の方は、ルーシーだけでなく他の犬も見つかったというのだけど、かなり離れた
場所で発見されたらしいことがわかる。
つまり、散り散りに逃げたと。
皆犬をつないでないんですか…?いやいいけど。
そして無線の軍の通信からジョー父は、「ウォーキング・ディスタンス作戦」というものを
聞き取りました。
ジョーらは何もしらんと、軍の施設の前で堂々と撮影中。
大丈夫かお前ら!
それを室内から見ながら、ネレクとかいう大佐が、ウッドワードにははかせたのか
みたいな意味深な会話を。
やはり何かありそうです。
というかおたくが今見てる少年たちがあの日、現場にいた人間たちなんですけどね!
まさに灯台もと暗し。大正はデモクラシー。(どうでもいい)
ジョーらが撮影していると、ジョー父が来て、撮影を無理やり辞めさせ、ジョーを車に
乗っけてしまいます。
はたから見たら連行されていく少年みたいじゃないか!
勤務中だから仕方ないんですけど。
そしてジョー父は、街で今何をしているのか、とネレクに聴く。
「ウォーキング・ディスタンス作戦」の名を出したのは効果があったようで、ネレクは場所を
変えて話そうとかいうわけですよ。
ああ、ジョー父がもう少し慎重な人だったら、罠フラグが立ったことに気づいたでしょうに。
つーか一人でなんでもしようとすんなよ、ジョー父!
ジョー父はこの後、アリスとは付き合うな、父親はロクデナシだぞというわけですよ。
普段からジョー母は、アリス父をかばっていたらしいんですが。
でも、だからといってアリスが悪い人なわけでもないでしょうにね。
ショックを受けたジョーは、母が眠る墓にやってきます。
やってくるのはいいけどお前、暗くなる前には帰れよ…。
そばにある、墓の管理事務所みたいなところから変な音がするのにビビッて帰宅するジョー。
言わんこっちゃない。
その頃ジョー父はのほほんとネレクと約束した場所に赴いて拘束されてました。
…親子そろってバカなのか君たちは!
ウッドワードなのですが、尋問しても何も吐かず、あれは私と通じ合ってる、と意味深な
ことを言ってたのですが、用済みと判断したネレクに殺されてました。こぇぇなぁオイ。
その夜ジョーのところをアリスが訪ねてきまして。
模型爆破はさせちゃダメ、チャールズは威張ってるわというわけです。
ジョーにしてみたら幼稚園からの友達らしい。
君らを見ているとジャイアンとスネ夫を思い出して仕方がないよ。
二人はジョーの母が撮られた映像を見る。
幸せそうで素敵なお母さんだと思う。
ここでアリスは、アリス父はジョー母と同じ鉄工所で働いていたんだけど、あの日父は
酔っぱらっていて仕事すっぽかして、その代わりにジョー母が入り、事故に遭ったのだと
話します。
あの日から、アリス父は自分が死ねばよかったのにと思ってると。
だからジョーを遠ざけようとするんですかね。
と、ここでいい雰囲気になりかけていたのに、それを文字通りぶち壊したのはあの
キューブでした。
壁突き破って飛んでいきおった…。確かにこれで外の様子が、室内にいたままで
見られるようになったけども!
どうすんだこの穴!
この後どうしたのか知りませんがともかくアリス帰宅。
ところが起きていたアリス父が不機嫌で怒鳴り散らして、アリスは家を飛び出して
しまいます。
チャリに乗って走っていくアリスを車で追いかける父。
これはもうひき殺す気満々としか思えなかったのですが、一応謝りたいと思ってた
らしい父。
いや、それはいいがわき見運転やめなさい!
モロに路駐してる車に突っ込んだがな!
お前は何をしてんだ!
これ銀魂じゃないから次のコマでケガ治ったりしないんだぞ!
というわけでさすがにアリス、申し訳ないと思ったらしいのですが。
父はそのアリスの背後に迫る影を見た。
そしてアリスもまたさらわれたのでありました。
ああよかった、あの正体不明のモンスターがここでアリス父をさらっていったら
本当にただのおっさん好きになるところだった。
軍の方は、あれをおびき出すとかいって草原に火炎放射してました。
ジョーは、キューブが壁を突き抜けたとか言ってますが、チャールズは別にどうでも
いいらしい。
そのキューブ、給水タンクに突き刺さってましたが。
ともあれ、チャールズはあの事故の夜からジョーが変だというのですね。
妙に映画に対してやる気満々だと。
なんだよ、キューブの影響受けて変わったのかと思ったらそうでもないらしい。
この後二人は、アリスを巡って三角関係なことがわかり、少しすったもんだしますが、
現像上がってみていたあの日のフィルムにとんでもないものが映っていることに気づく。
それをきちんと確認する間もないまま、町中に鳴り響いたサイレンで二人は外に
出ます。
クリーチャーだ!クリーチャーが襲ってくるぞ!(サイレントヒルじゃねぇよ)
火事が起きたので避難指示が出たらしいです。
…………消せば?
いや、火事出たら普通消しに行くべ?
なんで街ごと避難!?
というか誰かそこを突っ込む人はいなかったのか!
というわけでなんかこの流れのまま住民避難開始。
父が見当たらないことに気づいたジョーは、病院みたいなとこにいってアリスの
父を見つけて、自分の父を見なかったかと聞きます。
すると、アリスがさらわれた、とアリス父は言う。
誰に話しても信じてくれないと。
ジョーは信じます、と言います。
まああのフィルム見たばっかりだしな。
というわけで。
ガキども、ある作戦実行です。
チャールズは美人の姉に頼みごと。
姉に、ダニーにうまいこと取り入って、車を出してもらうことに成功。
なるほど、伏線がこんなところに生きてきた。
(最初の方でダニーはチャールズに、姉に自分を紹介して、と何度か言ってる)
彼らはいったん学校に戻り、ウッドワードが学校に置いているトレーラーを
調べることにしたわけです。軍も、その存在には気づいてないらしい。
ここは、生徒から取り上げたものを無造作に放り込んだりしている場所
だからのようです。
なるほどねぇ。
一方監禁されていたジョー父は、うまく脱出してました。
軍服に着替えて紛れて逃げるとかすごいですねっていうか、よく考えたらあんたより
子供の方が活躍してるよォォォォ!!!
…ジョー父、井上順さんに似てるなぁ…。(今それどうでもいい!)
ダニー運転で戻る車の中でチャールズに、お姉さんの好きな音楽は何とか
呑気に聞くダニー。チャールズ、ディスコミュージックとか、と適当に答えてます。
車さえ出してもらえば用はないというのが見え見えな感じです。
車を止めてもらって一同トレーラーの場所に。
皆がやるけど開かなくて、言い争いしてる中、マーティンがもくもくと開ける作業してて
開くと、チャールズがすかさず「俺がゆるめたんだ」と言ったのは笑える。
お前が役に立ってないのはわかったから黙ってろジャイアン!
彼らはトレーラーの中に隠されていたウッドワードの資料を持って、学校の理科室に
入って映像みたり書類読んだりするわけなのですが。
ここで、ウッドワードは前に空軍にいたこと、1963年4月8日の事件で云々とか
出てくるのですが。
つまり、あの正体不明のモンスターは宇宙人で、宇宙人をとらえた空軍は捕まえて
虐待のような実験を繰り返していたらしい。
宇宙人はキューブを使って宇宙船を修復して帰りたいだけなのに、かなりひどいことを
していたようです。
そのうち人間への憎しみが生まれた。
たまたま実験中に宇宙人に触れたウッドワードはテレパシーでそれを知り、助けようと
していたわけですか。
つながりましたね。
と、ここまでわかったところで、軍が乗り込んできて、ジョー以下はとっ捕まって
しまいます。
さらに身体検査をされて兵士にロケットを取り上げられてしまうジョー。
お前いくらなんでもそれはひどいだろ。
ここで彼らがセーフだったのは、あの日録画したテープは、この作戦に乗らずに
残った子供に預けていたことかな。
それをジョー父が戻ってきた時にその子から渡されるわけです。
ジョーらですが、連行されていく車が宇宙人に襲われて大変なことに。
いやーはっはっは、お父さん!
君の息子さんがすごい活躍されてますよ!ハッハッハ!
ここでネレクは宇宙人に殺されました。(あとロケットは取り返した)
悪役が途中で脱落したぞォー!
何とか逃げ出した一行は、車がやってくるのに警戒するのですが、その車が大音量で
ディスコ流していたので、ダニーの車だとわかり安心する。
ところがこのバカ、薬決めててろくに運転できない。
ジョーが運転するのですが、戦車に囲まれててんやわんや。
誰かがドサマギで「ドラッグ反対!」と叫んでいたのは皮肉が利いてて面白かった。
ジョーは、宇宙人やアリスはあの墓のところにいると確信し、街中へ向かいます。
ところが街中では、戦車やらその他の武器が勝手に発動して大変なありさまに。
この中を走っていくんだから大した度胸だと思いますよ、マジで…。
っていうかさすがにこれは無理があるだろ!と思わなくもないけど。
誰かの家に勝手に入って休憩する一行。
それはいいけど置いてある飲み物勝手に飲むなデブ!
ここで爆発に巻き込まれてマーティンが負傷。
チャールズが手当するのがよかった。
アリスはチャールズ威張ってて嫌いと言ってたし、勝手な行動もするチャールズですが、
いざという時には頼りになるなんて、君は本当に映画版ジャイアンみたいなキャラクターだな。
というわけでジョーはケアリーとともに墓の管理事務所みたいなとこへ。
中に入るとものすっごい深い穴が。
その頃、そんなことが起きているとは知らないジョー父は、アリス父を連れて
街に向かっていました。
その中で、謝るアリス父に対して、あれは事故だというのがよかったですね。
今すぐではないにしても、アリス父もこれで少しは救われたのではないでしょうか。
宇宙人のねぐらに乗り込んだ二人。
保安官の体がさかさまにつりさげられているのに悲鳴を上げそうになるケアリーですが
ジョーが間一髪口をふさいだ!
すごいよジョー!
普通の映画ならここで悲鳴あげて主人公らピンチ!っていう展開だよ!
よくぞそのフラグを回避した!
ただここで、人間を宇宙人が食べている表現があったので、さらわれてきた連中は
エサなんですかね。そこはちょっとグロいというか、リアルだなとは思いました。
ジョーはケアリーに持ってる花火で注意をそらしてもらうよう頼み、その間に
アリス救出作戦です。
まあ大体お約束で、ケアリー、ライターの火がつかなくて焦るんですけどね。
いいじゃないか!
君より大人のおっさんは「スカイライン」という映画でライターまったくつかなくて
かなりピンチになってたからな!
で、ケアリーが宇宙人の注意を引きつけた間に、ジョーはアリスを救い出すのですが、
早く逃げればいいのに、抱き合って再会を喜ぶ呑気な二人。さらに、ここどこ、とか
パパが心配していた、とか会話まで始めちゃってます。
お願いですからケアリーが宇宙人に捕まる前に早く逃げて下さい!
保安官らも救出して逃げる途中で、ケアリーとも会い、逃げるのですが。
なんと行き止まり。
…君らは逃げ道くらい確認しないのかね…。
しかしここでジョー、すごい行動に出ます。
なんと、宇宙人と話し合いを試みる。
気持ちはわかる、皆悪人じゃないんだ。
つらいこともある、でも生きていける、生きていけるよ、と。
宇宙人は彼を離してどっかへ走り去っていきました。
ジョーらが外に出てくると、例の給水塔に金属が吸い寄せられていくんですね。
多分これで宇宙船を作っているのではないかと。
みるみるうちに宇宙船が完成するのですが、このシーンは本当に素晴らしかったです。
んで、宇宙人が乗りこんでいくと。
ここでやっとジョー父とアリス父到着。
抱き合う父と子供。
…まあ全部終わっちゃったんですけどね…。
ここで宇宙船が動き出すのですが。
ロケットペンダントがジョーの胸ポケットからスルスル出てくる。
思わずそれをつかむジョー。
他の金属はもう吸い寄せられてないし、今更必要もないと思うので、私はテレパシーで
通じ合った宇宙人が、ジョーの悲しみを持って行こうとした、そういう意味だったんじゃ
ないのかなと思いました。
少しして静かに手を離すジョー。
ロケットは宇宙船に張り付いて、そのまま宇宙の彼方へ消えていきました。
給水塔がグッシャリつぶれたのですが、お前これは何とかしていけよコラ!
グダグダ引っ張らず、飛んで行った宇宙船の映像でスパッと映画が終わったのは
いいと思います。
後日談なんてそれぞれが好き勝手に想像すればいいのに。
ただこの後、エンドロールとともに、彼らが作った映画が上映されるので、エンドロールで
席を立った人、ご愁傷様でした。
この映画が列車背景に撮影したとこ、軍を背景にしたとこ、脱線した列車などのシーンは
リアルで面白いのですが、列車爆発だとかになるとチープな感じになるのは、味が出ていて
面白いと思った。
結局ゾンビ事件を追っていた刑事はゾンビに襲われつつもやっつけてピンチ脱出して
行くんだけど、ゾンビ化を直す薬を一人分手に入れて帰宅したら妻もゾンビになっていて、
これを助けてハッピーエンド、という感じのものでした。
で、最後チャールズが監督として出てきて「スーパー8の映画祭云々」と言っててやっと
このタイトルの意味がわかるってな感じですね。(スーパーエイト;動画用フィルムの企画
そこから転じて映画祭の名前になったと思われる)
この後妻のゾンビにまた襲われていたのはお約束かと。
キャッチコピーに、ぼくたちはひとりじゃないとあったけど、ジョーの成長物語として
見るのもいいですが私は、悲しみや怒りは分かり合える、分かち合えて癒すことも
出来るというメッセージとしてこの作品を受け取ってもいいのではないかなと思いました。
宇宙人もそうして去って行ったわけだしね。
ともあれ見ごたえがあって素晴らしい映画だと思います。
この映画見た後にスカイライン見にいっちゃダメだぞ。逆ならいいと思いますが。
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