多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2


ハリー・ポッターと死の秘宝
PART2

7/28鑑賞

 まあ大体伏線回収されていてよかったんじゃないでしょうか。
 最後だけあって、原作読んでない、映画だけ見てるという人にもわかりやすいような内容に
なっていたと思います。
 Prof.スネイプの思いが報われたのが一番よかった。原作でも重要なシーンだからでもあるの
ですけどね。

 さてすっかり節電モードで真っ暗になったホグワーツ。(節電違います)
 ディメンターが囲んでおります。
 セブネスはダンブルドアが落ちたあの塔から、生徒らを見ていました。
 あれ?これ今背中押したら簡単に落ちるんじゃね?←重要なキーパーソンが!

 この後タイトル出ますけど、最後だけあってすごく静かで荘厳な感じがしました。

 ハリーらは砂浜の家にいました。
 ルーナが、飾りをさして「これマグルは魔除けって言うけど違うよねー」と一人ずれた話を
しています。
 うん、ちょっと今は黙っててくれないかな、不思議ちゃん。
 ハリーは助けたゴブリンと話をして、貸金庫に入りたいというのですね。
 あの第一章で出てきた銀行の金庫です。
 ベラトリックスが剣を金庫にしまっていたから、前回のあのあわてようだったらしいですが、
なんと今ベラトリックスの金庫にある剣はセブルスがすり替えた偽物だという。
 ここで皆、セブルスには何か考えがあるのかもくらい思ってもいいはずなのですが、彼女の
金庫には興味深い物がいろいろあると言われて、ああ、それで入ったんだなと納得して
しまいます。
 こいつら…。
 ハリーは彼女の金庫に分霊箱があるはず、入りたいと言い出し、その引き換えに剣を渡す
ことを条件に忍び込むことにします。
 …この剣を渡すということはこの後の分霊箱が壊せなくなると思うのですが…。
 ハリーさん最終章になって行き当たりばったりとかやめようよ!

 ハリーはこのあと、杖のお店のおっさん、グレゴロビッチに、ドラコとベラトリックスの杖を
見せてます。パクッてきたんかい!
 ドラコの杖は、もうハリーのものみたいな感じになったらしいです。忠誠心がハリーに
対してのものになったから。
 杖が魔法使いを選ぶ、と。
 このあとヴォルに最強の杖のこと教えただとか、その杖をヴォル手に入れましたよとかは
どうでもよろしい。言っても仕方ないことだし。

 というわけで、ベラトリックスの髪の毛があったのでハーマイオニーが化けるんだけど、
これがまあ面白い。
 ソワソワしているベラトリックスがここまで面白いとは思わなかった。
 チャーリーとチョコレート工場からチャーリーのお母さんきたみたいですよ!
(同じ役者さん)
 ハリーは透明マントでゴブリン背負って侵入。
 銀行に行った時にあっさり偽物とばれるのは面白かったけど、ハリーが機転効かせて
貸金庫の中に潜入。
 つーかベラトリックスの杖、ハリーが持ってたから、本人証明のために渡せばよかったのでは…。
あ、ベラトリックスが通知を回していたとしたら杖見せた方がやばかったですかね。

 つか貸金庫の中に行く道が怖すぎる。
 第一章はもっとソフトだったと思うんですけど、なんですかこのインディジョーンズばりの
トロッコは。
 途中で滝の水浴びてたし。金庫行くたびにこれじゃ、客は不便で仕方ねーわ!
 しかしこの滝の水は呪文を無効化してしまうものだったのです!
 ハーマイオニー、変身が解けてしまいました。
 この後門番代わりにいるドラゴンをいなしながらベラトリックスの金庫に向かう一同ですが、
やはり分霊箱の一つはここにあった。
 しかしトラップが仕掛けられていて容易に近づけない。
 さらにゴブリンが、案内するとは言ったがここから出すとは言ってないとかいいくさって、剣を
受け取ってさっさと逃げ出してしまいます。この野郎!
 というわけでハーマイオニー、門番としてとらわれていたドラゴンを解放してやって、それに
乗って一同脱出。
 うまい方法ですがこれ銀行強盗として手配されませんか大丈夫ですか。
 このドラゴンが後で恩を返しにくる展開はないのかと思いましたが、世の中そんなに甘くありま
せんでした。

 湖に飛び降りたハリーら。
 ここでハリーは、怒り狂っているヴォルの映像を見ます。
 さらに、ホグワーツに分霊箱が一つあるのもわかったらしい。
 レイブンクローに関係しているらしいです。
 今すぐ乗り込むとかいうハリー。
 だからそういう思いつきの行動やめなさいっての!
 ロン達も、今はセブルスが校長だから簡単には入れないという。
 というわけで彼らは、第1章だか2章だかの伏線、ハニーデュークスの店にある学校に
つながる通路を使おうと考えました。
 一方ヴォルの方も、ハリーが俺様の秘密を知りやがったとか大暴れです。
 銀行に来たらしくて皆殺しになってるのですが、その中にはハリーを裏切ったゴブリンも
いました。
 この後剣はまたどこかに消えていきます。
 ハニーデュークスの店近くにきたものの、警報に引っ掛かって大ピンチの3人を助けて
くれた人物がいました。
 ダンブルドアの弟のアバーフォースでした。
 彼がドビーをハリーらのもとに送り込んで助けてくれたらしいです。
 あとここには鏡があって、それで彼はハリーのピンチを知ることができたらしい。
 あれ、砕けたんじゃなかったんだ。
 どうやらシリウスの持ち物だったのは間違ってないんだけど、あのガソリンマンタンだか
マンタンガスだかいうおっさんが盗んで、それでアバーフォースが手に入れてここに持ってた
らしい。うーむ。
 原作ではシリウスがハリーに鏡を渡し、大事なものだとは思ってなかったハリーはしまってて、
気付いたらカケラだけで、後の部分どっかやってしまったみたいな感じなのですが、映画では
パート1で突然登場してるので誰もフォローしねーのかと思いましたが、ここでちょっとだけフォローな
感じになってました。
 フォロ方さん!フォロ方さぁぁぁん!!!
 アバーフォースは自分が鏡を見てなかったら死んでいたぞと怒る。
 そんな彼に空気読まず、今夜ホグワーツに行きたいというハリー。
 よーしちょっと人の話を聞こうか!
 ハリーとしては、だってダンブルドアに言われたんだもんって感じなのですが、アバーフォースは、
兄は自分らのこと話さなかっただろう、あんまり頭から信用するな、という感じです。
 まあ君らの兄弟げんかはどうでもいいのだよ。
 ハリー、ホグワーツに行きたいと言って聞きません。
 アバーフォース、「やべぇこいつ話聞いてねぇ」と思ったのか、絵の妹に話しかけます。すると
妹はどこかに歩いていく。
 ハーマイオニーはあの人はまだ戦いを捨ててないわって感じなのですが、ハリーはとにかく
学校行きたくてたまらないのでもうそればっかりです。
 絵の妹さんはやがてネビルを連れて帰ってきました。この後ろが秘密の通路になってた
らしい。すげぇ!
 というわけで一同、あっという間にホグワーツへ。
 皆はハリーがやってきたのを見てとても喜びます。
 が、分霊箱探してよと言われても、そりゃあんた形も何もわからないと言われたら…。
 唯一のヒントが「レイブンクローに関係ある」ということ。
 漠然としすぎ!
 ペケポン川柳でももうちょっとマシなヒント出ますよ!?
 ここでルーナが、レイブンクローの髪飾りの話をします。
 何百年も前に失われたものらしい。
 皆は都市伝説でしょ、と相手にしないけど、でも案外そういうものがねぇ。

 ところがここで、ハリーがホグワーツに戻ってきたことをセブルスが知ってしまいます。
 この人も味方なんだから黙っておけばいいものを…。
 まあいいけど、全生徒を集めて「お客様の中にハリー・ポッター様はいらっしゃいませんかー」
とやるセブルス(それCMですよね!?)。
 皆がヒソヒソ言ってるとあっさりハリー登場。何してんだよおめーはよ!
 さらに、連絡を受けた騎士団も登場。
 ここでセブルスがハリーに杖を向けますが、さっそうとマクゴナガル先生が庇うのがかっこ
いいです。
 もう前半は先生活躍しまくりでメチャクチャかっこよかった。
 というわけでセブルス、攻撃されまくって、ワカメになって逃げました。(ワカメ言うな)
 皆大喜びですが、その時にヴォルの声が響いて、ハリーを差し出せば皆に危害は
加えないとかいってきやがります。
 そんなこといってどうせ全員殺してしまうつもりだろうに。
 1時間やる、というヴォル。
 あ…ちゃんと待つんだ…。
 スリザリンの生徒が、ハリーを捕まえて!とか空気読まない発言しやがって、マクゴナガル先生が
生徒がベッドにいないと慌てふためいてやってきたフィルチに、スリザリンの生徒を地下牢にでも
おしこめといてとか言ってます。
 やるなぁ先生。
 ロンは秘密の部屋にいって、バジリスクの牙をとってくるという。
 トム・リドルの日記がこれで壊せたからですね。
 そんな、一度きりの出演だと思ってたのに…。

 このあとはマクゴナガル先生が中心になって学校を守るというのですが、なんと壁に刻まれていた
巨人兵が登場。めっちゃかっこよかったです。
 マクゴナガル先生、この呪文一度使ってみたかったと大はしゃぎ。
 先生…戦いはこれからなんですから少しテンション下げて…。
 他の人達もホグワーツを守るバリアを作っていきます。
 ディメンターが追い払われていたのかっこよかったなぁ。
 ハリーの方はレイブンクローの寮に向かおうとしているのですが、ルーナが呼び止めても今
忙しいとかいって話を聞こうとしない。
 お前ルーナから大事なヒントもらったんやろが!話聞けやダメガネ!
 ルーナは、生きている人は髪飾りのありかを知らなければ死んだ人に聞けばいいんだよ、と
言います。
 それでハリーは、ルーナがいつも会っていたというゴーストのところに。
 そのゴーストは、レイブンクローを作った人の娘さんらしい。
 彼女は、母の大事な髪飾りにヴォルが呪いかけやがってあのハゲがみたいな感じで
怒ってます。(ハゲは言ってねぇよ、ハゲは)
 つーかこのゴーストも、「変な名の生徒が髪飾りを汚した」とか結構言いますね。
 ゴーストは、求めればいいといって去って行きました。
 もう少し詳しく教えてくれても…。

 その頃ヴォルは攻撃を開始してました。
 ちょっと待て。お前ちゃんと1時間待ったか?

 攻撃に対して準備をしているリーマス。
 「強さは決意の固さで決まる」byリーマス・J・ルーピンみたいな名言吐きやがってコラ。
 そんなこと言ってるからこれが生きてる時の最後の言葉になっちまうんだろうが!

 ロンは秘密の部屋に入ってました。
 入り口のヘビ語は、ハリーが寝言で言ってたのを聞いたらしい。
 うーむ。
 …というかですね、皆さん基本的なことをお忘れですが、ホウキに乗っていった方が
もろもろの時間を短縮できると思うのですが、なぜ皆走って移動するのだ。

 ネビルの方は人狼達を挑発中。こいつらもバリアに阻まれて中に入ってこれないのですが、
挑発すると大抵後で痛い目にあうのでネビルさんそれくらいにしておいた方が。

 ロン、バジリスクの牙をとって、ベラトリックスの金庫から取ってきた分霊箱の一つを破壊
しようとするのですが、なぜかハーマイオニーにやれという。
 拷問受けた恨みを返せって意味ですかね。
 ともあれそれで壊したのはいいけど、水が襲ってきて二人ずぶ濡れ。
 またか!またずぶ濡れか!
 喜ぶのはいいけど早くここから出よう!
 その頃分霊箱がまた壊されたことを知ったヴォル、怒りの攻撃。
 これによってホグワーツを覆っていたバリアが消えてしまいます。
 しかし同時に、ヴォルが持っていた杖にも亀裂が入る。彼に従ってないということですね。

 さて皆さん思い出してください。
 散々人狼をバリアの向こうから挑発していた奴がいたことを。
 そうです、ネビルです。
 バリア消えて人狼に突っ込まれとるがな!
 橋を落としてなんとか助かりますが、これに懲りたらもっと安全な場所から挑発することです。
 ホグワーツ玄関では戦いが始まってるわけですが、死喰い人らが飛んで入ってくるのはいいと
して他の連中皆徒歩かよ!
 ハリー、皆のところに戻ってくるのですが、ネビルがルーナを探していて、何かと思ったら
こんな時だから告白したいんだ!だそうです。
 後にしろ、後に!
 告白したら死亡フラグ立つぞコラ!
 そしてどこから湧いたのかドラコ、学校の中に入ってました。
 下僕二人とっ捕まえてます。
 ハリーはゴーストのヒントと、ロンのアドバイスから、必要に応じて現れる部屋の中に入り、
分霊箱を探すことに。
 というか…ものがいっぱいありますね…。これなに?校長のコレクション部屋?
 ハリーは分霊箱を見つけるんだけどそこにドラコ登場。
 お前杖なくて何もできないんだからおとなしくしとけや。
 と思ったら杖を返せと言いに来たらしい。
 え?この戦いの場に置いて言うことが「杖返せ!?」
 ここでハリーは、前回、ベラトリックスに捕まった時のことを尋ねます。
 ハーマイオニーがせめてもと顔変形させてましたけど、額の傷はそのままだったから、
ドラコならわからないはずはなかったのに、どうして「こいつがハリーだ」と言わなかったか、
ということですね。
 まあドラコにしてみれば、ハリーはいけ好かないやつだけど、だからといって殺されればいい
とまでは思ってなかったでしょう。
 だから、言わなかったんだと思いますね。
 つかドラコはまだいいとして、下僕のどっちかがアバダ・ケダブラ唱えやがったぞ!
 本気で殺しにかかってるだろ!
 ギリでよけたハーマイオニーですが、ロンがブチ切れて、僕のハーマイオニーに何しやがる!
みたいな感じで突っ込んでいったの笑いました。
 その中で髪飾り吹っ飛んでしまったので探しにいくハリー。
 なんとか見つけたんだけど、ロンがあわてて戻ってきたから何かと思ったら、連中、火の
モンスター出しやがったらしい。
 火気厳禁の場所で火をつけちゃいけません!
 逃げる途中ホウキを見つけた3人は久々、ホウキに乗って飛んで逃げます。
 ここでハリーが、追い詰められているドラコと下僕の一人を見つけて、助けてあげるのが
よかった。
 ハリーだってドラコが死ねばいいなんて思ってないでしょうしね。
 なんとか外に逃れた一同。ドラコはそのまま逃げ去りました。
 おい…礼くらい言っていけよ…。
 首飾りは壊して、燃えてる部屋の中にロンが蹴っ飛ばしました。
 これ、次開いた人ビックリするだろうな…。

 ヴォルの方はかなりパニくってて(この時点で分霊箱残りは1つ。ナギニ。しかし彼の知らない
分霊箱がもう一つ)暴れまくりです。
 で、ナギニを隠さないとって感じになってます。
 おーおー、金庫にでも入れとけよ!

 ロンはハリーに、ヴォルの心を読め、そうしたら居場所がわかるという。
 頑張って心を読むハリー。
 なんか場所分かったらしいですよ。
 その頃ヴォルは、ルシウスにセブルスを探せと言ってました。
 ハリーらは戦いの最中のホグワーツを通ってヴォルのもとへ。
 ここでアバーフォースが助けにきたのがよかったなぁ。
 で、彼らはヴォルがいるとこにいったんだけどこの場所はどこかよくわかんなかった。
船着き場みたいな…まあどこでもいいですけど。
 
 ヴォルは何もしらんとセブルスに、「お前がダンブルドア殺したじゃん?つーことはこの
ニワトコの杖の所有者ってお前じゃん?この杖は所有者を殺して得たものが所有者と
認められるから、お前殺せばいいわけじゃん?」とか言ってます。
 頭悪いなお前。
 ま、ダンブルドアをセブルスが殺す前に何が起きたかわかってないから仕方ない
とは思いますが。
 うん、君はセブルスを殺す前に、第6章とパート1のDVD見た方がよかったな!
 というわけでナギニにセブルスを襲わせるヴォルですけども、お前最後の分霊箱の
わりにナギニの扱いぞんざいじゃね?
 ヴォルはこのままナギニと姿を消します。
 様子を見ていたハリーはあわてて中に入ってくる。
 セブルスは自分の記憶をハリーに託し、リリーと同じ目だ、といって息絶えました。
 彼がなぜそんなことを言ったのか、のちにハリーは知ることになります。
 っていうか最後までセブルスが報われなかったのがちょっとかわいそうだなと思いますね。
彼は彼なりにずっと頑張ってきたけど、校長以外誰も知ることがなかったわけだし…。

 この後ヴォル、ハリー一人でこいよ相手してやんよという放送を流します。
 ホグワーツに戻ったハリー。
 犠牲の大きさに呆然といった感じです。
 気持ちはわかる。
 そしてロンの双子の兄のうち、フレッドも死んでいて、これはちょっとびっくりしました。
 残念だなぁ。
 っていうか海外作品ってこういうの容赦ないですよね。
 さらにリーマスとニンファドールも。
 ここで死ぬの!?
 いや、しょうがないですけど…。
 子供さん、一気に両親失っちゃったよ…。

 ハリーはそんな様子を見ながらも校長の部屋に行き、あのたらいみたいなやつにセブルスの
記憶を入れてそれを見ます。
 ここのシーンは、私的には、ハリーポッターという物語を形作る、非常に重要なシーンでは
ないかと思っています。

 
 セブルスの記憶に潜ったハリー。
 セブルスの少年時代から始まりました。
 彼はリリーとは幼馴染なのかな、仲が良くて親しくしていたんだけど、組み分け帽子が二人の
寮を分けてしまったことから運命が狂い始めたんですね。
 リリーはジェームズと出会い恋人同士になった。
 そしてセブルスはダンブルドアに、ヴォルの魔の手からリリーを守ってくれと頼んだらしいですね。
闇の帝王を滅ぼす子供が生まれる、と予言がなされたことで、ヴォルがハリーらを殺しに来るから。
けれどもリリーは殺されたと詰め寄る。
 校長は、二人は間違った人間(ピーター)を信用してしまったのだとか言ってるけど、そんなことで納得
できたら警察いらんわ!ということでセブルス激怒。まあそりゃそうだ。
 ここで校長、リリーへの愛が本当ならハリー守ってやれよとか言ってます。
 なんという策士だ!
 そういうわけでセブルスは、このことをばらさないのを条件にハリーを守ることにしたわけで
あります。
 この学校で一番勇敢で素晴らしかった人はセブルスなのかもしれません。
 
 さらに校長は、分霊箱の一つである指輪を壊した時に呪いを受けており、それでもう命は
長くない、だから、ドラコがヴォルに命令されて自分を殺せと言われたとしてもどうせできない
だろうからお前がやれよと言うわけです。
 これが第6章の「吾輩はやりたくない」という会話につながるんですな、つまり。
 つーか校長もあれこれセブルスに押し付けすぎだろ!
 セブルスがオー人事に電話したらどうすんだ!
 ともかくダンブルドアとしてはそうやって、セブルスが自分を殺せば、ヴォルがセブルスを
信用するからという、彼の身を案じたものでもあるわけです。
 
 この後は、子供のハリーのところにヴォルがやってきた時の様子が、ダンブルドアの語り
とともに流れます。
 リリーが盾となってハリーを守ったこと、その時にヴォルの呪いが跳ね返って、ヴォルの
魂の一部がハリーに宿ったということがわかります。
 つまりハリーが期せずしてヴォルの分霊箱となってしまったわけです。
 だからヘビ語が話せたし、ヴォルの考えていることなどもわかったというわけですか。
 しかし同時に恐ろしいことをセブルスは知ることになります。
 ハリーがヴォルの分霊箱となってしまった以上、ハリーが死ななければヴォルも死なないと
いうこと。時が来ればハリーは死ぬ運命という校長に、驚きの色を隠せないセブルス。
 複雑な気持ちでしょうね。
 セブルスはリリーが死んだ後そこに駆けつけたらしくて、リリーの亡骸を抱いて悲しんで
いて、それが多分いろいろと複雑な感情を抱きつつ、ハリーを守ることになった原点かなぁと
思ったりもしました。
 
 
 セブルスの記憶を見終わったあとのハリーはやつれてましたが当然だと思います。
 今まで敵と思い、罵って憎んできた相手が、最後まで自分を守ろうとしていた存在だった
わけですから。それが、謝れるものならともかく二度と謝れなくなってしまったわけですからね。
セブルス自体は満足だったとしてもハリーとしては悔いを背負っていくことになるのかも。

 ハリーは決意して、ヴォルが呼び出した森へ行きます。
 あとロンとハーマイオニーには、ナギニを殺してと言ってました。
 …どう見てもそっちの方が難しくないか、おい!

 ハリー森の手前で校長から託されたスニッチを開きます。
 そこには最後の秘宝、蘇りの石が。
 ここで、ハリーの両親、リーマス、シリウスが姿を現すんだけど。
 おぃぃぃぃ!最大の恩人のセブルスがいませんけど!?
 まるっと無視されてますけど!?
 皆は見守ってるから頑張ってねみたいなことを言います。
 あとリーマスにハリー謝るんだけど、息子も大きくなったら父と母が何に命をかけたか
知るだろう、って言っててそれはそれでまあよかったですね、的な。
 最期までそばにいるよとか言った割にここのシーン以外は皆出てこなかったんですけども…。

 ハリーこねぇーとか文句言ってたヴォル君。
 え?待ちぼうけですか?
 うわっ恥ずかしい!
 悪の帝王が森のなかでぽつーんだよ!
 恥ずかしいー!
 とか思ってたらハリー来ました。
 しかもここで、ハグリッドがヴォルに捕まっていることが判明。
 あ、ああ…ごめん、すっかり忘れてた存在を…(こんなに大きいのに!?)。
 ともかく、やってきたハリーに自分が呼び出しておきながら死にに来たかとか言っちゃってる
ヴォル。
 全国放送(全国て)で呼び出したことは記憶にないようです。
 
 ここでハリーはアバダ・ケタブラの呪文をモロにくらうわけですが。
 彼が目覚めてみれば光り輝く駅でした。
 なんかベンチの下にキモいクリーチャーみたいなのがいてビビるハリー。
 そこに校長が現れて、それは救えない存在だからほっとけとか言います。
 これは実は、ハリーの中にあったヴォルの一部分というわけです。
 校長はどうでもいい話をグダグダした後ハリーに、君の中に存在していたヴォルの一部は
さっきの呪文で消えたと言います。
 つまりヴォルは知らず知らず自分の分霊箱を壊してしまった、と。
 ハリーに校長は、君が望むならここから汽車に乗れると言い、その汽車はどこに行くんですか、
と聞いたハリーに「先へじゃ」。
 ジジイてめぇ。

 ハリーは、ヴォルは最強の杖を持ってるし、ヘビも生きてる、倒す手段はありませんと、
助けてドラえもーんのノリで泣きついてます。
 しかし校長は言いました。
 ホグワーツでは、助けは求めるものに与えられる。

 言葉は魔法の源だとか言い出す校長。そしてさっきの言葉を、助けはふさわしき者に
与えられると言います。
 あと、ハリーが、リリーの守護霊は牝鹿だったけど、セブルスと同じなんです、おかしくね?
とか言ったけど、ダンブルドアは、いやなんもおかしくねぇしと言って去って行きました。
 いやいやいやジジイ、ちゃんとハッキリさせていけや!

(セブルスがダンブルドアと話している時に牝鹿の守護霊を出したのは、リリーへの変わらぬ
愛の証でした。←強く思う人と守護霊が一緒になったり、逆に思いが離れると変わったりするらしい)

 現実世界に戻ってまいりまして。
 ヴォル倒れてたらしい。分霊箱壊しちゃったショックでか。
 ちなみになぜハリーは生きていたかというと、ヴォルの分霊箱の部分が殺されたという
のもあるのだけど、第4章でヴォルはハリーの血によってよみがえった。だから、ヴォルが
生きている限りハリーは死なない、ヴォルがまたハリーの分霊箱になった、ということ
らしいです。ややこしい。

 ハリーも倒れているのだけど、これにナルシッサが近づいていきます。
 何をするのかと思いきや、ドラコは生きてるのと尋ねるナルシッサ。
 ハリー、ドラコ助けておいてよかったね!
 ハリー、こっそりうなずきます。
 するとナルシッサは言いました。
「ハリーは死んだ!」

 そういうわけでニヨニヨしながら、ハグリッドにハリーの死体を抱えさせてヴォル、ホグワーツに
やってきました。
 …ってかお前、闇の帝王なんだからこんな壊れた学校にこなくてもいいのに。
 ハリーは死んだ、お前ら忠誠を誓えと言うヴォル。
 死んだふりにまんまと騙されてるのだから笑えます。
 ドラコは呼ばれてルシウスとナルシッサのところへ。
 彼らはもうなんていうかこの時点で「ヴォルについてけねーよ。やめさしてもらいます」臭が
プンプンします。
 で、投降する奴はみたいな感じで言われてネビルが出てくるんだけど。
 彼は降伏するつもりはさらさらなかったんですね。
 ハリーは僕らのために生きて戦う、みたいなことを叫んでいて、その瞬間に死んだフリを
していたハリーは身を起こして最後の戦いになるわけですよ。
 ネビルは、グリフィンドールの剣を手にして戦います。
 うむ、剣は頼もしいが扱う奴が若干不安だ!
 ここで死喰い人はあわくって逃げていくんだけど、ドラコ一家もドサマギで逃げてます。
 いや、いいけどさぁ…。
 ナギニの方はロンとハーマイオニーが一生懸命倒そうとするのですが、さすがになかなか
手ごわい。今までの分霊箱は生き物じゃなかったですからねぇ。
 ハリーはハリーでヴォルに追い詰められてピンチです。
 おお、コンブにまかれとるがな!
 なんか北海の海で流されないように体にコンブまくラッコのようだな!
(ここのシーンそんなほのぼのしてる場合じゃない!!!!)

 ベラトリックスの方もジニーに固まる呪文かけてんだけど、これにはロンのお母さん怒った。
 さすが母は強いです。
 ベラトリックスを倒してしまいましたよ。
 シリウスでさえかなわなかったのに…やっぱり母親はすごいですね。

 またまたヴォルとハリーの戦闘に戻りますが、もはや魔法を使わず殴り合いになっている
二人。え、これ魔法使いの話でしたよね…?
 ハリーは、杖の持ち主は元はセブルスじゃなく別の奴だったとか言ってます。
 でもって二人一緒に塔から飛び降りるわけですが、すんなり落ちるはずもなく、黒い霧
みたいになってすったもんだしながらあちこち飛んでいくわけですよ。
 お前ら顔をつかみ合うな。面白いことになってんぞ。
 誰かハエタタキで叩き落とせ!
 
 ナギニの方ですが、結局やってきたネビルが、ロンとハーマイオニーの目の前で、剣で
ぶった切ってました。あれぇ…この人おいしいとこもってっちゃった。いいけどさ。

 これを受けて、ニワトコの杖はヴォルの手を離れ、ハリーはそれで最後の魔法を放ちます。
 こうしてあっけなくヴォルは灰になって散っていったのでした。
 …世界中に飛び散って、蘇るとかなければいいのですが…。

 そうして戦い終わって、ハリーのとこにロンとハーマイオニーが来るのだけど、ロンは
世界最強の杖を手にしたんだぜ、と喜んでいます。
 いや、ハリーはそんなこと喜ばないでしょう。
 ここでどうして杖がヴォルに従わなかったのかがわかります。
 パート1で、ドラコの杖をハリーが奪う前に、第6章でダンブルドアの杖をドラコが取り上げて
いたと思うのですが、この時にニワトコの杖はダンブルドアからドラコに所有権が移っていた。
その後ドラコの杖を取り上げたものだから、杖はハリーを所有者として認めたわけです。
 ヴォルは、前の所有者を殺したら所有権移ると言ってましたね。
 しかしダンブルドアは承知の上でセブルスに殺されたのだから、負かして奪い取った
ことにはならない。
 ここで思い出してほしいのが、杖の店のおっさんの言葉、杖が魔法使いを選ぶ、という
内容です。
 だからセブルスの状況では所有者だと認めないというのをヴォルは知らなかったわけですね。
杖の学問勉強しておけばこんなことには…。
 この杖は不要と判断したハリーは、ポッキリ杖を折って投げ捨てました。
 …よく考えたらダンブルドアが死んだ時点で杖折っておけばこんなことにはならなかったんじゃ…。


 そして19年後。
 あっという間に飛びましたが皆さんついてきてくださーい。

 それぞれの家族が子供達を送り出す、キングスクロス駅。
 9と3/4番線にやってきましたよ、ハリー親子。
 フクロウがまだヒナっ子なのが可愛いです。ふかふかの羽毛じゃねーかまだ!
 ここでチラッとドラコも映ります。
 まあいろいろあったでしょうが、生きててよかったですね。
 そしてハリーはロン、ハーマイオニーと再会しました。
 ハリーの息子が、スリザリンになったらどうしよう、と悩んでいるのだけど、そんな彼に
ハリーは言います。
「アルバス・セブルス・ポッター、君は二人の校長の名をもらっている。一人は、スリザリンで
勇気ある人だった。もしどうしてもグリフィンドールを望むなら、くみ分け帽子は配慮してくれる」
 お前、子供のうちからそういうことを教えちゃいかんよ!
 
 そうして汽車は出発しようとするのだけど、窓にカエルチョコが張り付いてるのを見て苦笑する
ハリーらが良かった。
 第1章でハリーが汽車に乗り込んだ時、カエルチョコが逃げて行きましたっけ。
 そうして汽車は発車しました。
 ホグワーツへ、多くの魔法使いの卵を乗せて。

 偉大なる魔法使い達の物語、ひとまずこれにて終了です。
 Mischief managed



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