多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜


こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE
〜勝どき橋を封鎖せよ!〜

8/15鑑賞

 うーん話面白いんだけど、どうやら子供にはとても退屈だったようで、後半はなんか見てる子供達が
すごいソワソワしてましたね。
 人情話にするならするでいいんですが、もっとドタバタ入れておいて最後に落とす方がよかったかと。
どっちつかずになっちゃったのがちょっと残念。かなり破天荒するかと思ったらそうでもなかったしね。
犯人がいい人すぎてアクションがなかったというのも原因かもしれません。もっとこう、逃走する車両に
追いすがる両さんとか、ヘリにつかまって犯人追いかけるというムチャをする両さんが見たかった。

 さて物語は両さんの小さいころの話。
 女の子に、かちどきばしがウイーンて上がるという話をしているのですが、日ごろの行いが
悪いせいか全然信じてもらえません。
 そうしてその子はカンキチ君のうそつきー!とひどい言葉を残して転校していったので
ありました。…子供心にグサッと来るな!
 でも女の子が最後に何を言ったのか、それは両さんには聞き取れませんでした。
 え!?くたばれ土方!?(言ってない、言ってない!)←いや警察つながりでちょっと
真選組でも出しとこうかと思って…。

 さて現代。
 商店街を自転車で走ってた両さん、皆に大人気…と思いきや、借金の取り立てで追われてた。
商店街の人もいい加減、警察自体に押しかけて給与から天引きしてもらうようにすべきです。
 ここのドタバタはなかなか面白いんですが、最終的に川に飛び込んで逃げた時にチャリ壊れた
らしくて、抱えて歩いてるの、メチャクチャ笑いました。
 んで彼は、横田という、子供の登下校を見守っているおっちゃんのとこへ。
 このおっちゃんがいろいろ子供達を励ましていて、とてもいい人だなぁと思いました。
 そんないい人に食べ物をたかる容赦ない両さん。
 しかも横田さんがくれたのはバナナでした。
 え…それは遠回しに両さんをゴリラって言ってんの?どっかの局長みたいとか言ってるゴリか?

 借金返したら金がないという両さんに、ちゃんと返しててえらいという横田さん。
 本当に偉い人は毎回毎回懲りずに借金重ねたりしないものです。
 と、両さんのとこにカンタという少年がやってきて、あるバイトを持ち掛けるのですが…。
 それはアイスの棒の当たりくじ偽造…あ、あの両さん、それ一応詐欺にあたるからね?結構
罪重いからね?
 部長にこれが見つかって怒られていたところで、駄菓子屋のおばあさんから助けを求める
電話がかかってきて飛び出していく優しい両さん。…まあ説教から逃げられるチャンスなだけ
だったかも。
 中川もついてくるのはいいんだけど、あんたなんでいきなり銃抜いてんだよ!こぇぇよ!
 えー、おばあさんは別に何かあったわけではなく、両さんを呼び出すためでした。
 奥の部屋には正座させられている子供達。
 はい、偽造バレたー!
 おばあさんが20本アイス買ったら言わないでやると言ってて、中川が当たり前のように
小切手取り出してて笑いました。駄菓子屋で、小切手で買い物すんな!

 その頃この町に転校してきた、ユイちゃんという女の子がいました。
 彼女の母親は、芸の一座で転々と全国移動してるらしい。
 で、いつもSPつきで車の送迎をしてもらっている彩夏という子がいるんだけど、何かと
ユイを気にかけてくれるのですが、ユイはうまく打ち解けられないでいました。
 そんな彩夏を物陰から見張る不審な男が一人。

 さてユイがぽつんと一人でいるのを見つけた両さん、励まそうと声をかけるんだけど、
またかちどきばしの話をして、嘘とか言われてます。
 最近のガキは疑うことばっかりか!
 純粋な心はどこにいったんだ!
 そこに、ユイの母親、桃子が迎えにきて両さんは、昔転校していった女の子だと気づきます。
 おおっとこれは恋愛フラグ!
 ………次のシーンでトラックにユイ含めて3人乗ってましたけど、これいいんでしたっけ…。
 まあともかく、何のためらいもなく任務をさぼっている両さん。
 ここで雑用を手伝ってあげる両さん。手先が器用なので重宝されています。
 こういったことがあれこれできる分、警官にならないと犯罪者になる、と部長にスカウト
されて両さんは警察官になったようですが。
 確かに両さんはとんでもないことばっかする人だけど、やっぱりちゃんと正義の心があります
からね。
 桃子から、ユイの父は出て行って、いないことを聞き、両さん舞い上がってます。
 なんかラブ注入とかしてんぞおい。
 その夜、両親に結婚するかも知れないと報告する両さんの姿が。
 まだ早いィィィィ!
 新八だって散々用心しまくって、アレなホテルにエロメスと入ってからようやく「打ち切りなんざ
知るかぁぁぁぁぁ!!!」って言ってたじゃないか!
 しかもオヤジも、相手がこぶつきと聞いて、「お前の血が入ってない子供ならめでたい」
とか言ってんじゃねーよ!ここの家系途絶えるぞ!
(一応両さん、弟がいる設定ですが)
 
 さて、彩夏をこっそり見張っている人間の正体がわかります。
 ヅラじゃねーか!何してんだ!テロ資金調達に誘拐でもするつもりかヅラ!やめとけ!
お前にはかつラップがお似合いだよヅラ!
 しかもこの後爆弾まで作ってた!さすがヅラ、爆弾づくりに余念がないな!
(ヅラじゃない、桂だ!というか谷原さんだ!)

 その頃桃子の舞台を見ていた両さん、面白くするために指導とかしてます。
 で桃子の家に誘われて有頂天の両さん、ユイから今の環境になじめないことを相談
される。
 そこは両さんですから、良いアドバイスを授けるわけです。
 この後桃子と両さんはいい雰囲気になりかけるのですが、進展はありませんでした。
 翌日話を聞いて横田が、全国旅回りだから、両さんに遠慮したのではないかと言う。
 制服が似合ってるといったのもここにいるのが合ってるという意味では、と。
 確かにそうかもしれませんね。つーか逆単身赴任とか無理ですかね。両さんは今まで
どおり結婚後も一人暮らし、とか。さみしすぎるか。
 その頃部長は、看板の桃子に見とれて停車中の車に突っ込んでました。ブチョォォォ!!!

 ユイは勇気を出して皆に芝居のチラシを渡し、彩夏は自分のSPがついてるから安心だと
いって皆と一緒に来てくれます。いい子ですね。
 両さんはやってきた子供達を歓迎してくれるんだけど、部長には言うなよ、と釘刺してて
笑える。
 でも彩夏が自分の祖父は警察庁長官だから、このあたりを警邏していた熱心な警察官が
いたと報告しておく、と大人顔負けの返答を。何者だこいつ!(子供だよ!)
 つーか皆見てるのは構いませんが…あの…部長もこっそり見てんですけど、芝居…。
 そうとは知らない両さんは、大原という名の悪役として登場。部長が気にしているハゲネタも
バッチリです。
 これは帰ってからみっちり説教コース!!!!
 その頃、ずっと彩夏を見張っていたらしいヅラは、桃子の看板を見て驚いています。
 この時点で、こいつが出て行ったという、ユイの父親だというのは想像つきますね。

 彩夏とユイはこの後公園で話していたんだけど、彩夏はいつもSPがいると言ってて。
 生まれた時に誘拐されかけたらしいです。
 しかしこんだけずっとSPがついてたら自分の立場も理解してそうなもんだけど。
 その頃SPは何か光るものを見つけてそちらの方に走っていきます。
 …運転手とSPと少なくとも二人の大人がいたと思うんだけど…運転手は車で待機したまんま?
 つかこの状況はよくないですよ。SPは対象者のそばを離れてはいけません。こういう時には
二人をさっさと車に押し込むべきです。
 ちょっとSPの井上さん!こいつにSPのなんたるかを叩きこんでやって下さいよ!

 コソコソしてて見つかったヅラは必死に逃げる。
 この後ユイはあることを思いついて彩夏と茂みに。
 ああ、なんとなく想像ついたな。
 多分服を取り替えっこしてたんでしょうね。
 そして、隠してても仕方ないんで、ここで書いてしまいますが、彩夏の服装をしていたために
間違われたユイが何者かに誘拐されてしまいます。

 そして両さんの方は、舞台の満員御礼とは裏腹に部長の説教。
 ここで両さんはこっぴどく叱られて、舞台の方が自分に合ってる気がする、と言う。
 本物そっくりのアイスのあたり棒作っても褒められる、って。
 でも飽きやすい両さんには同じことをコツコツ繰り返す芝居は無理だと思いますが…。
段々アレンジ加えていってとんでもないことになるのがオチでしょう。
 警察官を辞めて桃子と一緒に行くという両さんに、本気で怒る部長。
 部長は、なんだかんだいいつつも警察に向いてると見込んで……あれ?言ってないな。
警察官にしとかないと犯罪者になるって言ってましたね(汗)。
 と、二人が頭突きあいをしている時に電話が鳴ります。
 彩夏が誘拐されたというものでした。
 長官の孫であるだけに警視庁の偉い人が……シゲさん!デカワンコのシゲさんじゃ
ないですか!13係はお休みなんですか!?
 そうか、デカワンコの特報とは、この映画にシゲさんが出ること…。(あれの主役はワンコ
ですよね!?)
 ま、それはともかくとしてシゲさんは今回黒木という役らしいです。
 黒木は、捜査本部を立てて捜査はマスコミにも極秘で行い、彩夏を確保し犯人を逮捕した
後は誘拐はなかったことにする、という方向らしいです。
 そこに犯人からの電話が。
 どうしてここの番号を知っていたかには答えず、2億円を要求だけして電話は切られます。
 つまり犯人は警察のことを調べ上げてきていて、無駄な話をしないという時点で周到に
計画してますね。電話のたびに携帯を捨ててますし。
 黒木は、長官が過去かかわった事件で、怨恨絡みでの誘拐ではないかと考え、それらを
洗い出しにあたらせます。
 両津の方はあちらこちら聞き込みに。
 すると横田が、公園で女の子の悲鳴が聞こえた後、いつもたむろしている不良たちが
あわてて逃げていった、という貴重な証言を。2時間ほど前のことで、これは彩夏が
さらわれたらしい時刻と一致する。
 両さんは公園に向かい、中川が本部に報告。
 本部では、携帯がかかってきた位置からしても、犯人がまだ公園近くに潜んでいる
可能性があると考え、配置を厳重にします。
 一方で公園のカメラ映像が手に入り、解析をすると、二人の少女を見張っていたヅラの
姿が浮かび上がる。変質者そのものじゃねーかヅラ!
 ここでこの男の身元が判明。ミツオという男らしいです。よかったなぁ、ヅラじゃなくなって。
 で、前科者ではないんだけどどうして身元が分かったかというと、9年前に捜索願が
出されていたらしい。出したのは桃子でした。
 これを見た部長、あわてて両さんに電話。
 その頃両さんは偶然にも、ユイがいないのに気づいて探し回っていた桃子と落ち合って
いました。何たる偶然。
 本部にやってきた両さん、ユイの父親であるミツオが今回の誘拐事件に関わっている
可能性があることを知り、ビックリです。
 つーか今それどころじゃないですが両さん、失恋フラグがチマチマ立ち始めてます!

 その時、別のところで、迷子の女の子発見という一報が。
 これがなんと、彩夏だった。
 桃子は、彩夏がユイの服を着ていることに気づきます。
 あの時、SPを脅かそうと密かに服を交換していたところ、ユイがいなくなって探していた
らしいです。んで迷子になったと。
 お前…防犯ブザーとか携帯とか持たされてないんか。長官の孫のクセに。
 つまり、誘拐されたのはユイであり、ミツオはユイの顔を知らず、ユイもミツオを知らないから
お互いに親子と気づかない可能性もあるようです。これは危険ですね。危害加えられる
可能性があるから。

 ここでまた犯人からの電話があるのですが、両さんがいきなり「ミツオなのかー!」と
言ったために切れてしまいます。
 子供に命の危険があるんだぞ!もっと慎重にならんか!
 黒木はともかく長官の孫が無事だったということで捜査を通常の誘拐に切り替え、
捜査員も縮小するって感じです。
 ここで不満そうだった両さん何やらピーンとひらめいた。
 新聞紙の記者に電話して、誘拐の話をリークし始めたんですな。
 黒木が止めると、中川も、テレビ局を買収して誘拐のニュースをとか電話かけ始めた。
さすが金持ち!リークの規模がちげぇ!
 そういうわけで黒木、捜査体制を元に戻すと宣言です。
 阿吽の呼吸の両さんと中川が面白かったなぁ。でもここで麗子がのってこなかったのが
残念だった。ドラマの麗子ってちょっとおとなしすぎて物足りない。
 実は狂言誘拐ではと疑われて困っている桃子に麗子、フォローしてましたが、両ちゃんは
今回は特に頑張るはず、とナイスフォローです。
 
 その両さんは聞き込みをしているのだけれども、これだけあちらこちら聞いて回っても
なんら目撃情報が出てこない。
 不良がたむろしているなら、その不良らが何か情報を知っていてもよさそうなものですが…。
 公園でウロウロしていると、トンキチがやってきて、この辺に昨日遊戯王のカード落とした
という。
 警察で問い合わせろ!(目の前に警察官いるゥ!)
 トンキチは、昨日探しにきた時に、これが落ちていたといって、横田がいつもつけていた
交通安全のワッペンを渡す。本人に渡せという両さんですが、今日は横断歩道に立ってない
らしい。
 急いでその場に行く両さんと中川。
 なんとなく見えてきましたよ…?

 両さんは横断歩道にやってきて、今まで横田がここに立たなかったことはない、と言う。
 さらに、目撃情報も横田のものだけだった。それで捜査員は公園に引きつけられた。
 もし犯人がその隙に外に出ていたら?
 携帯の発信はずっと亀有からだった、という両さん。だから皆、犯人がまだ潜伏していると
思っていた、と。
 急いで本部に横田の身上調査を依頼する両さん。
 とんでもない伏兵がいたものですね。

 横田は35年前に、誤認逮捕されていたことがわかります。
 それをやったのが当時交番勤務だった長官でした。(キャリアとしての研修の一環)
 麻薬取引を横田の工場でやってると疑われたらしいです。
 釈放されたものの、工場は風評被害でつぶれ、一家離散になってしまった横田。
 こういうのはきちんと国に賠償してもらわんといかんですが、心身ともに疲れ果てて
いたらそんなこともできませんわな…。
 こういうのこそ警察がしっかり謝らないといけないけど、警察内部だと「運が悪かった」
とかいう扱いになりますからね相手がキャリアなら。
 
 その頃横田はミツオに、なんだかわからないがお前の身元が割れている、自分の
計画に乗っただけなんだから、早く逃げろというのですが、ミツオはいざとなったら
自分が罪をかぶると言います。
 昔お金がなくて食べ物を万引きしようとしていた時にお金をくれたのが横田だった
らしい。
 たかが500円でって横田はいうけど、それで救われる人だっているんですよ。
 自分は今まで役に立ったことはないからここで役に立ちたいというミツオ。
 大丈夫だ、ヅラはヅラなりにいろいろ役に立ってた!…多分。
(それ、ヅラの話でミツオの話じゃねぇぇぇぇ!!!)

 そういうわけで横田、外に出てまた犯人として電話をかけるのですが。
 まーた両さんの暴走だよ。
 だから慎重にしないとあかんやろが!
 両さん、さらった子は長官の孫じゃない、ミツオの子だ、と叫びます。
 横田、動揺しつつも要求は変わらないといって電話を切るのですが…。
 この後ミツオに、長官の孫なら金とれたのになんだってお前の子供さらってくるん
だよワザとですかぁコノヤローと怒って、ボコボコにしてます。
 つい数分前には和やかに笑い合ってたじゃねーか!金の力というものは恐ろしいのー!

 で、黒木は犯人が身代金受け渡しに指定した、かちどきばしを閉鎖するよう手配するのですが…。
 両さんが警察署の外に出ると、中川がヘリでやってきました。さすが中川。
 空からかちどきばしを見る両さん。
 着々と包囲網はそろっていきます。
 しかし、黒木、関係者から封鎖ができないと聞かされて愕然とする。
 封鎖には都知事の許可がいるらしいんですが、これがまあ外国のサミットに出かけていて
会議中でつながらんらしい。
 だから知事の指示が仰げないので封鎖許可は保留と。

 ちょっとここで映画外れて真面目な話をします。
 日本の危機管理体制はほぼこんな感じです。
 決定権のあるトップに連絡がつかなければずーっと保留中のまま。誰かが代わって決断を
下すということはまずやらない。
 それで事態が間に合わなくなったら「出来るだけのことはした」で終わらせる。
 誰かが「俺が責任を取るからやれ」とでも言おうものなら、スタンドプレーが過ぎる奴扱いです。
 政治の世界では「何もしない」「出来るだけ回答を引き伸ばす」人間が出世していくのです。
 震災の後の政府の対応を見てればわかると思いますが、責任を取りたくないからグダグダ
対策会議をして嵐が過ぎるのを待って「やれることはやった」と言い、誰も責任追及しないのが
日本の政治です。こんなもんクソくらえ。
 誰かがやらなきゃならんこともあるんですよ。日本からの着陸禁止要請を無視して降り立った
アメリカ軍や、トラックをチャーターして物資を積み込んで被災地に乗り込んだ江頭さんなどは
賞賛されるべきであり「目立ちたいからといって勝手なことを」と批判するのはいかがなものかと
思います。

 さて話戻します。
 封鎖されてないかちどきばしを見てビックリする両さん。
 黒木がっくりしながらも捜査員に、封鎖は不可能、目視で頑張ってユイを見つけろと
言います。
 あとどうでもいいけど中川のヘリが目立ちすぎて、犯人に警戒されるんじゃ…。
 この後横田から電話があり、葛飾区亀有公園前の両さんを金の受け渡しにと指定して
きます。かまずに言い切った横田さん、さすがです。ここで黒木も「聞こえなかった。もう一度
言ってくれ」と言わせるくらいしたらいいのに。二度目は噛むかもしれんぞ!(横田さんに
ボケ役をやらせるな)
 そういうわけで金を持って立っている両さん。
 今度は両さんの携帯に直接横田から電話がかかってきます。
 ボイスチェンジャーを使ってないことから、覚悟はしてるんだろうなぁ…。
 横田は、ヘリに乗ってある場所に来るよう指定してきます。
 お前…ここからヘリポートなしにヘリに乗るのって大変なんだぞ!しかも金持ってかないと
いけないし!
 そういうわけでヘリに戻って移動する両さん。
 乗ったり下りたり忙しくて大変です。

 んで、横田の船を見つけた両さん、そこに降りる。
 船には爆弾がセットしてありました。
 そうか、作ってたのはこの人か…。
 横田の言葉から両さんは、横田が死ぬつもりであることを知ります。
 つか中川も爆弾見つけたんだから周辺捜査員に注意を促すくらいしろよ…。

 横田は誤認逮捕されたことについて、35年間ずっと、謝らない奴が長官になったけど、
それでも逆恨みでしかないとあきらめようとしていたことを話します。
 できた人だなぁ。なかなかこうはできないですよ。
 でもある雨の日に、車で通りかかった長官が、彩夏とゲームに夢中で、水たまりの
水を跳ね上げて、横田は水浸しになり、謝らずに通過していったのを見て何かが
切れたと。
 あの、長官。あんた警察官なら知っておかないといけないことがあるぞ。
 車が歩行者などに水を跳ね上げて汚した場合、これは立派な道路交通法違反です。
(泥はね運転に該当)
 ましてや警察官の長たるものがこんなことして知らんふりとは…恥を知れ。
 せめてここで運転手なりが謝っていれば、また違ったのでしょうが。

 長官の孫を誘拐したらスッキリするかもと思ったけど、子は間違えるわヅラは役に
たたねーわで何やってるかわからなくなった、という横田。
 …組んだ相手が悪かったのでは…。

 横田はミツオの刑を軽くしてやって欲しいと言います。
 騙されて協力させられたことにしてやって欲しいと。隠れ家に縛って転がしてあるらしいですよ。
 そう思わせるために殴ったにしてはかなり本気っぽい感じだったですが。
 
 ユイはこの船の中にいるという横田。手には爆弾のスイッチが。
 死ぬ気だろ、という両さんに、自分が死んでも誰も悲しまないと横田は言いますが、両さんは
自分が悲しむという。
 自分だけじゃない、トンキチや他の悪がきども皆、横田がいいところを見つけてほめて
くれたからこそ、学校に行くのが楽しかったんだ、と。
 いい人ですねー……って押すのかよ横田!今の流れ読めよ!ちょっとジーンとするところ
だろうがよ!なんでその流れで押しちゃうんだよ!

 ともかく両さんはユイを助け出します。
 ユイ縛られていましたが救命胴衣がちゃんとつけてあって、やっぱり横田は子供に優しい
なぁと思いました。
 両さんはユイを連れて捜査員のボートへ。 
 そして何を思ったか自分は引き返していく。
 …つーか爆発まで残り時間あまりにも足らなさすぎるけど大丈夫なのかコレ!もうちょっと
余裕あってもよかったよコレ!
 というわけで船爆発。
 驚く一同。
 映画を見ている観客を除く皆は、すっかり両さんが死んでしまったと思って船に向かって
敬礼です。
 そんな、踊る大捜査線みたいな…。
 で、皆の前で横田をつれた両さん浮上してくる。やっばりねー。
 皆がやったーと喜んでる中、黒木一人ずっと敬礼していたのはちょっとよかった。
 見直したんでしょうね。
 よーしこれで次のデカワンコに両さんが…。(出ない、出ない!)

 両さんは横田、トンキチが拾ったというワッペンを渡す。
 名前は書いてなかったけど、見ただけで横田のだとわかってる、うまく自分がごまかして
おくから、またあの交差点に戻ってこい、と。
 いいですねぇー。今回のことは警察内部でもいろいろありますし、多分何故か軽い罪で
解放されるんじゃないか、と思ってるんですけども。
 そこに長官がきて、横田に深々と頭を下げて、申し訳ありませんでした、と言うのですね。
 やった、と思ってたら、けど、分別ある大人として別の手段を検討して欲しかった、と。
 あんたらがあの時点で謝っていればここまでの強硬手段に出られることはなかったと
思うのですが?

 桃子は連れて行かれるミツオのとこにいって張り手してました。 
 気持ちはわかるが結構横田にボコボコにされてるけが人ですよ!?
 二度と現れないでといって桃子は歩き去っていくのですが…。
 あれぇ!?復縁フラグは!?
 中川らにチャーンスと言われて両さん、桃子を追いかけるんだけど、ここで何を思ったか
連れて戻ってくる。
 ミツオは桃子のとこを出たものの、他のとこでも芽が出なくて、合わす顔がなくなって
戻りづらくなったようですね。
 桃子はミツオに、ムショから出てくる時は知らせてと言います。
 おお、やっぱり復縁!
 両さんとしては残念だったでしょうが、でも自分のフラグをバッキリ折って桃子に勇気を
出させる、そういうのが両さんらしくていいと思います。
 ところでここのシーン、クレーンだと思うけど、電話番号のところにガムテ張ってかくして
あったけど、そもそもそういうとこ背景に撮影しなきゃいいのに…。
 ちょっと気になりました。

 さて今回事件解決ということで両さん、長官に呼ばれて表彰と金一封と言われるのですが…。
 両さんにしては珍しく、金一封を辞退するからとある頼みごとをします。
 この後ハッキリとした答えは書かれていません。
 けれども映画見ていた人ならわかると思います。
 両さんが何を願ったか。

 芝居公開が終わり、再び町を去ることになった桃子ら。
 両さんはいつでもここにいるからその気になったら戻ってこいとか言ってます。
 そうして親子は町を去っていくのですが…。
 かちどきばしを見ていたユイはあることに気づき、桃子に言って車を止めさせる。
 二人の目の前には、上がらなくなったはずのかちどきばしが上がっていく光景がありました。
 両さんの言葉がウソじゃなかった、と知る二人。
 つーかここ、上がる前にサイレン鳴ったから、一瞬サイレントヒルかと思ったやろが!
(サイレン聞くともうトラウマになってる)
 桃子は昔を思い出していました。
 うそつきだったことを死ぬまで忘れないからと言った後、実は彼女は大好きだったからーと
両さんに言っていたのです。あの言葉が両さんに聞こえていたら、違った未来もあったので
しょうか?
 つーか少年の時からフラグバキバキ折ってんじゃねーよ両津勘吉!

 この後両さん帰って行きますが、かちどきばしが動き出す少し前に、チャリ乗ってる両さんらしき
影が窓ガラスに映るんですね。
 だから多分、長官にお願いしたことは、このはしを上げてもらうことだったのではないか、と
予想がつきます。
 交通も止められてましたしね。

 この後スタッフロールが流れるんだけど、終わって、交番に戻ってきた両さんがまた部長に
怒られてるのは笑いました。 
 まあ全体的にちまっとした感じにまとまってしまったのが残念です。
 DVDで見ても十分ではないでしょうか。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!〜