多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→探偵はBARにいる


探偵BARに

9/11鑑賞

 久しぶりにハードボイルドっぽい探偵もの見ました。つーか大泉さんのせいでいまいち
シリアスになりきってないんですが、それが逆によかったです。
 あと話自体も好きですね。
 女だったらこういう復讐はアリだな、的な。昔似た復讐劇の作品を見たことありますが、
やっぱ普通に正面から行くのもいいですが、こういうやり方もまた、ミステリーになると
面白いと思います。(冒頭から盛大にネタばらししましたがご容赦を)

 えーさて。
 いきなりのっけからピンチな探偵。
 ヤクザにおっかけられとる!
 あんた、銀さんの登場じゃないんだから!もうちょっとビシッとしようよ!
 …マダオなとことか天パーなとことか、(死んだ魚のような目が)いざという時にはきらめく
とことか、あれっ、この探偵、銀さんじゃね!?(ナイナイ)
 なんかブツの取引で相手方に渡したのが偽札だったらしく、相手がお怒りらしいです。
 ピンチになったところに相棒の高田登場。
 こいつがやたらめったら強い。これは見ていて楽しい。
 つかピンチにかけつけてきたのかと思ったら、トイレに行ってる間にはぐれたらしい。
しかもヤクザもん殴り倒すついでに、間違えて探偵までも殴りそうに。
 君らもうちょっと連携プレーちゃんとしようか!
 んで、いったん相手に取り上げられたブツを取り戻しました。

 一方でその頃、キリシマグループというところのパーティが開かれています。西田さん
出てきたけど、最近悪役が多いから、今回も悪役かと思ったよ…すいません…。

 探偵の方は取り戻したブツを松尾という記者に渡してました。プライベートを写真にとられて
脅されていたらしい。記者がか。笑えるな。
 ネットに流れたりしないだろうね、と心配する松尾に、それコミの値段だといって30万を要求
してましたが、探偵としては良心的な価格の方だな。
 で、帰ろうとしたら、もう1枚SDカード出てきたらしいんだけど、探偵も高田も面倒だったらしく、
まあ処分しとけばいいか、みたいな…。いいのかよ!
 仕事しっかりやってるのかいい加減かわからんなお前ら!
 あとここで、松尾の性癖について高田がすごいしつこく「いいと思うよ」って言ってたの
面白かった。
 私この高田の、のほーんとしたキャラ好きだなぁ。
 抜けてて、でもいざという時には強いっていうのがかっこいい。
 マンガとかでもいいポジションいますよね、こういうの。べるぜバブでいう、夏目みたいな。
あの人は抜けてるフリをしてるだけですが。
 歴史でいえば森蘭丸。…だんだん、抜けてるから離れて来たな…。

 さて、西田さん扮するキリシマには、素敵な奥さんがいたのですが、帰る時、奥さんは
携帯を忘れたといって建物に戻り、キリシマが一人で歩いていたところ、女性を拉致
しようとするグループを発見、助けようとしてキリシマは殺されてしまいます。
 つーかこれだけ騒いでて誰も通らないとことか、誘拐しようとしたはずなのに、立ち去らず
キリシマを執拗に暴行したことといい、罠の匂いがしますね。
 最後、誘拐されかかっていた女がキリシマを蹴ってましたもん。
 
 そんな事件が起きていたとは知らず、探偵はパトカーのサイレンにススキノ名物のバカ騒ぎだなと
いいつつ、バー「ケラーオオハタ」に戻ってまいりました。ここが探偵の定位置らしい。つーか
もういっそ住んじゃえよ。
 
 それから一年後。
 …いきなり飛ぶのかよ!
 いきなり雪の中から貞子が!!!!
 とか思ったら探偵だった。
 何やってんだよお前。一人で雪の中もぐると危ないですよ?(違)
 この後、凍えながら電話するんだけど、その電話の相手の高田が、ずーっと寝ていて、
やっと電話に出たと思ったらすぐに切ってまた寝るのが面白かった。出てやれよ!!!
 迎えにきたかと思ったら、持ってきた毛布が牛に使われていたくっさい毛布。
 人間用のって言わなかったからこれを持ってきたらしい。
 普通わかるだろ!
 毛布って言われて、人間以外に使われてる毛布持ってくる方が難しいわ!

 戻ったら戻ったで今度は探偵が、なんでこんな目に遭ったか聞けよ、と鬱陶しいです。
 誰かぁー、この方に鎮静剤って書いてあるウォッカ、ストレートでお持ちして!(死んでしまうわ!)
 というわけで探偵が勝手に話し始めたところによりますと。
 昨日バーに電話がかかってきて、「近藤キョウコ」と名乗ったらしい。
 探偵、心当たりなかったらしく「あー、キョウコさんね、はいはい。…どちらさまですか」って。
 お前は土方に「多串くんね」とか言ってた銀さんか!やっぱり銀さんかてめぇは!
 なんでもこのキョウコさんは、10万を口座にさくっと振り込んだらしいです。
 金払いのいい客は好きですよ!ねっ、銀さん!?(銀さんじゃないというのに!)
 キョウコという名に心当たりがない、どこで自分を知ったという探偵に、キョウコは、
探偵自ら教えてくれた、と言います。
 なるほどねー。
 一旦は交渉決裂したのですが、また電話かかってきました。
 ここで探偵のナレーションが「この電話はキョウコが死ぬまで続いた」と言います。
 さらっと流されていますが重要な伏線です。
 つうかすでにもう、ここで結末が示されているも同然なわけで。

 で、会ったこともないキョウコにちょっと惚れた様子らしい探偵。
 見え透いた手に乗らないといいつつ乗ってます。
 キョウコは、「南という弁護士に会い、去年の2/5加藤はどこにいたか聞いてくれ」と
頼む。
 答えなかったらその様子を教えてくれ、と。
 つうかこの声の主も、そんなことを頼んだら探偵がどうなるか、くらい予想つきそうな
もんですけど…。

 それで南に会いにいった探偵ですが。
 おい、話をしながら階段上がってく女のスカートの中見てんな。ちゃんとしろォ!
 探偵、近藤キョウコの名を出したり、ズバッと加藤のこと聞いたりして、ストレートすぎて
ハラハラしましたよ。いいのか、こんなに単刀直入で!
 南は知らないといったので探偵、あっさり引き下がりました。
 危険だと思ってなかったから無理もないにしても、割のいい仕事であることをちょっとは
疑えよお前。
 この帰りに探偵は変な男どもに拉致されたようです。
 高嶋弟よ…最近こんな役ばっかりですな…。しかしこの迫力はなかなかよかった。
 んで探偵は掘られた穴に落とされて、雪で埋められた、と。
 ただし、彼らが本当に殺すつもりなかったのか、手のロープがほどけるようにしてあって、
それで出てくることができた、と探偵は言ってましたが、普通の人だと埋もれて死んでますから。
 多分生きてようが死んでようがどっちでもいい、脅しになれば、というとこでは…。
 この話を聞いた高田、穴に落とす前に高嶋弟演じる加藤が、ジンギスカンはラムと
マトンどっちが好きかというのを聞いたことについて、俺はラムだなとか言ってます。
 うん、今それは論点になってないからね?
 殺されかけた、ということが重要だからね?

 脅しにしても口で言ってくれればいいのにね!とか逆切れする探偵。
 口で言って分からないから行動に出たのではないでしょうか!
 その夜、キョウコからの電話に文句を言う探偵ですが、キョウコは南の反応について
尋ねる。
 しかも埋められたことについて、柔らかい雪でよかった、とか。
 おーいダメだこの人!
 会話のキャッチボールできないよ!
 時計も壊れたと文句をいう探偵。
 電話はそこで切れてしまいました。
 キレたいのはこっちだ!by探偵

 この後探偵はしこたま報酬で遊びまくったので、本気でキレてるわけではないようですが。
 いつも朝食をとる喫茶店で、コーヒーのブレンド変えた?と気づいてるから、「おお」と
思ったらいつもよりまずいらしい。うーん…。
 ともあれ探偵はこのままでは腹の虫がおさまらんので、南弁護士に報復することにします。
 で、見張っていると、清輪コーポレーションという車がやってきて、そこから昨日の加藤らが
降りてくる。
 つながってたわけですね、やはり。
 高田を起こして車でおっかけようとするのですが、車に文句を言ったからエンジンかからなく
なったとかいう高田。
 二人で車に謝り倒すとエンジンがかかるという、昔のMacかお前は!みたいな。
(わかる人だけわかって下さい)

 この加藤らが行った先はある道場でした。
 則天道場というらしい。
 んで探偵は、あのSDカードを利用して松尾を呼び出し情報を聞き出します。
 何でも、皆楽会館という建物の放火事件があったのだけど、そこで死者が出た。
 警察は田口という少年をマークしていたのだけど、それが則天道場に出入りしている未成年で、
ところがそれからまもなく死体で発見された。死因はシンナー中毒。
 どう考えても消されたっぽいですね。
 則天道場では、田口は2ヶ月顔を出していなかった、ということで。
 松尾は探偵に資料をくれます。
 このあと松尾は借りは今日返せつーて、飲み歩くわけですよ。
 それで最終的に行った高級クラブのオーナー、沙織に会って探偵、ほれたっぽい感じ。
さらに彼は、沙織が一年前殺されたキリシマの妻であることを知ります。
 私はこの時点で、沙織があの「キョウコ」だろうなぁと思ってました。
 つーか小雪さん自身少し話し方にクセがあって、電話の話し方がそんな感じだったので…。
(偉そうに言ってますが別に人の聞き分けができるわけではありませぬ)
 探偵は沙織に名刺を渡そうとしますが、その前に行きまくったオカマバーの人達にあげてて
名刺がなかった。
 沙織は、去年お見かけしてますから大丈夫ですよ、と言う。
 これがまさかあんなつながり方をするとはねぇ。

 沙織は、キリシマが残してくれたこの店を、もっと素敵なお店にしたいから頑張っていると
言います。
 そういわれたらちょっと奮発しちゃおっかなーって思いますよねぇ。
 つーわけで散々バカ騒ぎするのはいいけど、資料を忘れて帰りやしないかとハラハラした(笑)。

 翌朝かかってきた電話をガチャ切りする探偵。
 コラァァァァ!!
 ともかく、資料を読んだ探偵は、放火で死んだ女性が、近藤キョウコであると知る。
 地上げをずっと拒否していて、どうやらそのせいで放火されたらしいのですが、その
時に死んだらしい。
 キョウコを知っている人間に会うと、立ち退きはしない、店を持たせてくれた「あしながおじさん」に
悪い、と言ってたらしいです。
 そうして探偵は、今度、田口の家に足を運んだ。
 母親がいたのですが、話したかったらしく、ベラベラと田口の家庭環境をしゃべってくれました。
 旦那が炭鉱閉鎖で出てきてから仕事につけず、家族に暴力をふるっていたら息子が
グレていたという典型的なパターンですね。
 それで、田口は則天道場の世話になっていたらしいんだけど、しばらくしたら警察がきて、
放火殺人をした、なんて聞いて驚いていたら田口が死んで発見された、と。
 親としてみれば悲しい限りなのかもしれませんが、旦那から暴力受けてる時点で
子供のためには離婚した方がよかったのでは…。
 ここで探偵、この貧乏な家には不釣り合いの、50インチテレビを発見。
 …50インチは確かにでかいな。この家の狭さじゃ、近くで見てるとつらいだけだろ!
 と、旦那が帰宅してえらくあわてた様子で探偵を追い出してしまいます。
 つーことはこれ、まっとうな金じゃないな。

 またキョウコから電話がかかってきて、シンワという会社に電話をして、加藤という
人間を呼び出してくれ、と言われる。
 顔を知らないので目印を持たせろと。
 で、探偵は電話したところにあった、ピンキーという雑誌を目印にするように、電話して
指示します。
 こちらの特徴はハゲ頭にヒゲだと。
 …逃げる気満々だな、うん。
 
 探偵はキョウコの実家を訪ねてみることにしました。
 ここで意外なことがわかります。
 キョウコに店を持たせてくれたのは、あのキリシマでした。
 ワケあって、この奥さんの前から姿を消さなければならなくなって、その罪滅ぼしの代わり
でしょうか。血のつながった娘である、キョウコに店を持たせてくれたようです。
 探偵、心の中でどうせ捨てられたんだろう、とか考えてる。うーん。
 ともかく、なんとなくつながってきましたね。
 キリシマが死んだ日付が2/5とか言ってますが。
 探偵、なんでキリシマが死んだのを知っていてその日付をちゃんと覚えてなかったんだ。
覚えてたらキョウコが、2/5加藤は何をしていたか南に聞いてくれ、と言った時点で気づけた
だろうに!
 報復しそうな相手に心当たりはない、という奥さん。
 今の夫との間にできた妹は、海外留学中だから違うみたいですね。キョウコともあまり仲が
よくはなかったようです。

 この後探偵は、キリシマ殺害現場に花を供えに来た沙織と出会います。
 沙織のコートがメーテルみたいだ!
 鉄郎…銀河鉄道に乗りなさい…。(いや目の前にいるの鉄郎じゃないから)
 探偵、もしやと思ったんでしょうね。
 近藤キョウコ、と言ってますが沙織には「は?」と言われただけでした。
 自宅に戻ってくる探偵ですが、不審者がいるのに気づいて逃走。
 ところがどっこいそれは、顔なじみのヤクザでした。
 皆さんお忘れでしょうが、朝かかってきて探偵がガチャ切りした電話、あれの主です。
 なんでも探偵には、ヤクザの親分の娘(カタギ)がちゃんと大学で過ごせているかどうか、
その定期報告を頼んでいたらしい。
 探偵は、報告するほどのことは起きてないから報告しなかった、といい、ヤクザの相田は、
報告することがない、と報告しろと怒ってます。
 この言い分は、相田の方が正しい。
 報告する側は、何もないから大丈夫と思ってても、待ってる側はそれがわからない。
 だから、「特に問題はない」「何もない」という報告は重要です。
 もともと探偵がこの仕事を受けたのも、昔たまたま家庭教師をしたら気に知られての
ことらしいです。
 それで探偵は、南弁護士のことを聞くと、相田は、最近このあたりに進出してきている
新興やくざの顧問弁護士だという。
 なるほどねー。
 つーか二人、サウナで会話してて、探偵が死にそうになってんだけど、相田がまだはぇぇよと
止めてます。
 ちょっとー!銀さんと土方に代わりに入ってもらって探偵は出してあげて!そうしたら
あの二人は好きなだけ入ってるから!
 あと見張り役の、スーツで待機してるヤクザの子分が汗ダラダラで死にそうになって
ますよ、相田さん!
 相田は、探偵が南に借りを作ったと聞くと、面白そうと興味を示します。
 この後二人は焼肉屋で話してるんだけど、ここでも子分がビール頼んだり皿持って
きたりしながら、食べたそうにしてるのが気の毒でした。気づいてあげて!

 南は代議士らともコネがあって、サブプライムとかの時に相当儲けたりしてるらしい。
 皆楽会館の件でも地上げに関わっていたようです。
 つながりが見えてきましたねー。
 さらにこの一連の後ろには黒幕がいるらしいです。
 探偵は、高田に連絡しようとするんだけど、留守電になってて、しゃーないなーとメッセージ
入れようとしたら「おい、バカ田、あのな…」とか言ってるうちに切れてメッチャ笑いました。
留守電メッセージの時間みじけーよ!用件入れられねーよ!
 プリプリしながら歩いてると探偵は、羽振りのいい田口の親父を見つけ、脅して話を
聞き出します。
 やはり探偵が思った通り、田口は事件前日実は則天道場にいたんだけど、探られたくない
道場側が2ヶ月前からいなかったということにしたかったらしいですね。
 で、田口父はそのネタでゆすって金を得ていたらしい。
 金のためなら息子が死んでもいいってか。
 人間のクズじゃねーか。
 仕方がなかったとか言ってるけど、子供を金のために殺させておいて、仕方がなかったも
クソもねーよ。
 ただ自分が遊びたいだけじゃないか。

 探偵は高田とともに則天道場に乗り込みました。
 フリーライターとして話を聞きにいったんだけど、暇を持て余してるらしい高田が、隅っこで
正座させられている男の子にめっちゃ話しかけてて、会長があわてていて笑いました。
 ずっと高田のターン!
 探偵は、田口は放火事件前日ここにいたという話があるが?と言うんだけど、そうすっと
会長の様子が変わって、銃を突き付けてくる。
 …なんでこんなストレートに聞くんだ探偵。
 帰り際にサクッと出して反応みるのが一番だろうが!
 会長を叩き伏せて外に出るのですが、なんとそこに加藤ご一行が待ち構えていた!
 というわけで大乱闘です。
 ここのシーンは面白かったなぁ。
 会長が出てきて、二人にめっちゃ発砲するのたけど1つも当たらんかった…。うわっ
なさけな!
 しかも球切れになったからと銃投げつけてきやがったよ!銃投げて攻撃すんなよ!
あまりのバカさっぷりに探偵が避けられなかっただろうが!
 でも私この会長役の波岡さん、好きです。味があって面白い人だ。

 スノーモービルで逃げる二人ですが、あの正座させられていた少年が現れてびびる。
お前、進路方向に立ちふさがってんじゃねーよ!危ないだろうが!
 これが銀さんだったら普通にひいてたからね!?あいつ止まるってこと知らないからね!?
 高田がメガネメガネて探してるの面白かった。
 さすがメガネが本体!大変なことになるところだったぜ!(新八じゃないんだから)
 
 加藤がまた除雪機出してきて、高田の車大ピンチ状態。
 二人して「動いてねー」とかいってて、後部座席に乗ってた少年に「お前もだよ!!!」と
いうのがめっちゃ笑える。
 そういうわけで3人で謝り倒して車なんとか発進。
 ここで高田が探偵に、ハンドル握ってというから何かと思ったら鎖骨折れて右手動かない
らしい。
 …重傷じゃねーか!
 そして探偵らは少年を警察に送り届けました。
 正直に全部話せばいいよっていうけど、南弁護士の手が回らないか心配ですね…。

 さてすっかり忘れてましたが、加藤なる人物をキョウコの依頼によって呼び出していたので
ありました。
 高田と2人で、喫茶店にて待つ探偵。
 ところが、やってきたのは、もう二度とみたくない車。
 降りてきたのは加藤ら。
 探偵、清輪と書いてシンワと読ませるバカがいるらしいぞ、とか言ってます。
 しかも高田に、さりげなく振り返ってみろとか言うんだけど、高田がバッと振り返ってて
笑える。このシーンやばいシーンなのにこの会話がすごい面白いです。
 で、加藤が雑誌を持ってきたことから、初めてこいつが加藤だとわかった探偵。
(ここでは都合上最初から加藤と書いてましたが、物語の中では加藤が誰かはわからなかった)
 この後の機転がすごいんですねぇ。
 喫茶店の入ってるビルに連絡して、放送で別の場所に加藤を呼び出し、そこに加藤が
向かった隙に脱出しました。
 下のボウリングレーンで、ハゲのおっさんがいたのを探偵たまたま見てたんですね。
 加藤に絡まれたおっさんが気の毒やないか!

 その夜かかってきたキョウコからの電話に探偵は、一人で何とかできる黒幕じゃないぞ、
と言います。
 そして信念まげて携帯を持つことにした、と。
 依頼人を守るために。
 なんでしょう、探偵がかっこよく見えますよ!
 でも電話は切れました。
 キョウコさん、何かリアクションしましょうよ!決めた探偵が気の毒じゃないか!
 起きた高田と、あの少年の証言で南が捕まるかどうかという話をしてんだけど、探偵
あることに気づいて走り始めます。
 そうだねぇ、どうして気づかないでいたのが不思議だよ本当に。
 彼が向かったのは田口の両親が住むアパートでしたが、先に乗り込んだ加藤らによって
2人は始末され、田口父がゆすりに使っていたテープも回収されていました。
 田口父は自業自得として、奥さんまで巻き添えにされるのは可哀想すぎる。

 探偵が駆けつけた時には奥さんは死んでいて田口父も息を引き取るのですが、探偵、
いくら無念だからといってそこら荒らしまくったらダメでしょう。あんたが犯人にされるぞ。
 高田が帰ろう、と言ってたけどそれ正しいわ。
 探偵は直接乗り込む、といって、加藤の車が入っていった駐車場に向かいますが、
ここで加藤も何者かに殺される。
 追っかけていったけど犯人を見つけることは出来ませんでした。

 ここまでの流れとしてわかるのは、加藤を殺した相手、つまりキョウコは(状況から
して、キョウコしかいない)ワケあって加藤の顔を知らなかった。だから探偵に頼んで
加藤を特定できるようにした。
 こないだの喫茶店呼び出しでやっと加藤を突き止めたキョウコは、探偵が動くより先に
加藤を始末した、というところでしょう。
 となれば、実行部隊は殺したのだから、次は南とかそのあたりですかね。

 相田は話を聞いたらしく、加藤の組の内紛か、それとも素人か、と考えてます。
 んで、キョウコとはキリシマの実の娘で、彼女が殺された事件を探っていたキリシマは
核心に近づいたため殺された?という推測は多分その通りではないかと思います。
 目の前で女性が拉致されそうになったら、キリシマなら助けようとするだろう、と。
 高田が、その仮説には問題点がある、キリシマの性格を知ってないと計画できない、と
言います。
 ちなみに三人はこんな会話をしながら、黒幕ご登場を待っているわけでして。
 彼らの目の前にその黒幕がやってきました。
 岩淵という、大阪のヤクザらしいです。
 それが皆楽会館跡地を買い取ったのでもあるらしい。
 さらに、岩淵の息子と一緒に降りてきたのはなんと沙織。
 ともあれ、相田は、岩淵息子と沙織はもうすぐ結婚すると言い、それを聞いた
探偵はビックリ。
 沙織は裏世界では評判最悪らしく、男を乗り換えてのし上がってきた、ということ
らしいです。
 うーん。
 ここで高田が、さっきの問題点解決、奥さんだったらキリシマのこと知ってるはず、と
言います。
 高田君、その問題点解決には穴がある。
 キリシマとともに仕事をしてきた人もキリシマの性格を知っているはずですよ。

 沙織のクラブに乗り込んだ探偵。
 南らが上のVIP席に来たのを知って堂々と乗り込んでいきます。
 なんかもうあちらこちら堂々と行きすぎてすげぇよあんた!
 岩淵親子と南、沙織を目の前にチクチク嫌味を言っていたら沙織にグラスの酒を
ひっかけられました。
 ま、そうなりますわな。
 この後探偵はキリシマのことについて聞いて回ったのですが、皆キリシマの人となりを
褒めていたらしいです。
 大変に素晴らしい人だった、と。
 それからしても、キリシマが正義漢であったというのはやっぱ有名だったのでは…。

 探偵は再びキョウコの母に会いに行って、捨てられた女と思って悪かった、キリシマは
立派な人だった、と謝ります。真面目だな。
 んでその夜、高田とラーメン食ってるんだけど、高田は右手使えないのでモタモタ。
探偵は食べ終えて外に。
 …またここで拉致されましたよこの人。
 1つの話でどんだけ拉致されるんだ!
 拉致したのは、こないだ松尾と探偵が話していたスポーツバーの連中でした。
 沙織に惚れていて、涙ながらに頼まれて、探偵に手を引くよう拉致したらしい。
 で、探偵がボコボコにされた後、高田が場所突き止めて駆けつけてきたのはいいけど、
病院にでも運び込めばいいのにどうして自宅看病にするんだ!

 探偵のケガが治った頃、2人は、田口父が田口が幼いころ一緒に来たという動物園に
来てました。
 高田、今回はさすがに手を引けと、不二子のことをルパンに警告する次元みたいな
ことを言います。
 高田なりに心配してるらしい。
 ま、こんなことで手を引く探偵だったら最初から首突っ込んでないでしょう。
 探偵、またまた沙織のところにいって、俺の依頼人に手を触れたら殺すぞ、と言いますが、
依頼人には手を触れてないと思うのですが。どちらかというとボコボコにされてるのは
あんただぞ、探偵。
 自分のせいで田口両親死なせたとか言ってるけど、あれは遅かれ早かれ殺された
ような気もしますが。
 探偵は、キリシマの男気に惚れた、一緒に飲んだら楽しい奴だった気がする、と
言って去って行きます。 
 沙織この言葉を聞いて泣いてましたけど、怖かったから泣いたんじゃなくて、これは
キリシマに対する思いだったんじゃないかなーと思いました。
 
 久しぶりにキョウコからの電話がかかってきて、探偵は、2日後に沙織と岩淵息子が
結婚するのに招待状が来てない、ダスティン・ホフマンでもやるか、なんて言っちゃってます。
 お前がそれやったってまたボコボコにされて終わるだけだぞ、探偵。
(ダスティン・ホフマンの意味がわからない人は、「映画 卒業 ダスティン・ホフマン」で
検索してみて下さい)

 ともあれキョウコは、沙織に電話して、小樽のミノベが会いたがっている、ある喫茶店に
来るようにいってほしい、と探偵に依頼。必ず沙織は来るはずだ、と。
 それを見張っていて、来たら写真とって欲しい。ある人物を連れてくるから、それが
彼女らを破滅させる証拠になると。
 全部終わったら会えるかいという探偵に、うまくいけば、と答えるキョウコ。
 確かに、うまく行ったからある意味会えましたね、キョウコに。

 電話をすると沙織はひどく動揺し、行くわけないと言ったけれども、探偵は、好きに
すればいい、といって、待ち合わせ場所に向かいました。
 そうして待ち続けた。
 結婚式当日の2時間前になって、探偵はこないのではないかと思いはじめました。
 そしてあることに気づく。
 探偵は沙織に電話をかけ、お前がキョウコなんだろう、と言う。
 沙織は、ベンチの下を見ればわかると言う。
 ベンチの下には、探偵への手紙があった。
 
 なんとなくこの流れは見えてましたけど、最後の探偵を騙す手口が見事で面白かったですね。
 探偵は「探偵は依頼人を守らなくちゃいけないんだよ」と言うけれど、電話は切られてしまい
ました。

 探偵、電車に飛び乗って、もっと速度あげてくれよ!とガンガン車体叩いてますけど
それ迷惑だからやめたげて!

 手紙には、キリシマと結婚して幸せだったこと、そんな中キョウコが死んでキリシマがとても
悲しんでいたこと、キリシマは事件の真相を調べて、以前キリシマを裏切り、あのキョウコ母の
前から姿を消さねばならないところまで追い込んだ、岩淵がやったことだと突き止めたけれども、
策略によってキリシマが殺されてしまったことが書かれていました。
 あの時自分の心も死んだのだと。
 それで沙織は復讐することにしたんですね。
 しかし岩淵に近づくにつれて動きにくくなったから、探偵にいろいろ依頼したわけですか。
 
 昔沙織が絡まれていた時に探偵が助けたことがあって、それで知っていたようですね。
 前に会ってる、と沙織が言ってましたもんね。
 
 ただ、探偵が最後の仕上げにどうしても邪魔で遠ざけておきたかったからこそ、
こんな話をでっちあげて小樽においやったらしいです。
 沙織、一人二役はすごい演技でしたね。
 復讐のためとはいえよくもまあ一人で頑張ったと思います。
 手紙の最後には、キリシマを好きだと言ってくれて嬉しかった、と書かれていました。
 やはりあの時沙織が泣いたのは、嬉しくてということだったんでしょうね。

 というわけで披露宴が始まって、沙織の「デストローイ」計画発動。
 南と岩豚親子を射殺した後、もう未練はないとばかりに自殺してましたが沙織さん。
 あなたの銃、いったい何発装填されてたんですか…。
 10発以上撃ってた気がしましたが。
 
 探偵が帰ってくると、すべて終わっていました。
 ここの、沙織と探偵の回想はなかなか良かったです。
 この後バーに戻った探偵、沙織がマスターに預けていた時計を受け取ります。
 探偵が、最初に加藤に埋められた時に時計をダメにしたのを「キョウコ」こと沙織は
ちゃんと覚えていて、キリシマの遺品となった、時計をくれたのでした。
(この時計が、沙織が絡まれて探偵が助けた時に、沙織がプレゼント用に買っていた時計)

 で、探偵は今日もまた仕事に…ておい、高田の車、ついにエンジン爆発したぞ!
 ボンネット跳ね上がったがな!
 高田が、前が見えないとか言ってるけど、お前たちは未来が見えてねーよ!
(お後がよろしいようで)

 原作がシリーズのようなので、これはまた続編あると楽しいなと思いますね。
 ハードボイルドになりきれない、半熟卵のような探偵の活躍をぜひ再び。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→探偵はBARにいる