多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→TIME/タイム


TIME/タイム

2/21鑑賞

 えーと…うーん、まあ面白い?面白いといえば面白いんだけど、いろいろな疑問点が
説明もなくそのままにされていたのはちょっと納得いかないなと思いました。
 例えば、病気や事故で死ぬことはないのか、富裕層は寿命を沢山持っているというけれど、
それをどのようにして手にいれているのかとか。
 ま、そのあたりの細かいことを気にしなければ面白いと思います。そんなに話そのものは
悪くなかったですし。

 遠い未来の話。
 人類は遺伝子を操作して、25歳以上年を取らなくなりました。女性にとっては夢のような
話じゃないか!
 ただし、努力しなければそっから先の余命は一年。25歳になった瞬間余命カウントダウン
ということらしいです。
 働いてお金を稼ぐのではなく、働いて時間を手に入れ、生き延びるという未来になったのです。
うわぁ、引きこもりがいなくなるね!
 あ、でも富裕層は永遠の命を持ってるそうだから、金持ちなら引きこもりし放題ですか。

 主人公ウィルは、一日以上の時間を手にしたことがない、貧乏なスラム層の人間でした。
 きれいなおねえちゃんが出てきたので同棲してるのかと思ったら母親でした。
 そういや25歳から年を取らないんでしたね。
 女性には最高じゃないか!(さっき言った)
 今日は母親の50歳の誕生日だそうです。
 母はウィルに結婚して欲しかったみたいなことを唐突に言ってますが、そういう死亡フラグを
冒頭から立てるのはやめなされ。
 母の今現在の残り寿命は3日。ローンの支払いとか家賃とかがあるから結構やばいらしい。
これから2日間稼ぎに行ってくるらしいです。
 ウィルはタイムバトルでまた稼ごうかと言いますが、危険なことはやめてと止める母。
 んで、仕事から戻ったらお祝いしようね、とウィルは出かけていきます。
 今でっかい死亡フラグが立ちました…。

 働いている工場近くでコーヒーを頼もうとすると、4分の価格が。昨日までは3分だったらしいです。
ガソリンを継ぎにいったらいきなり5円も値上がりしていた私にとっては他人事ではない話です。
(待て)
 一日の労働を終えて支払いを受けるウィルですが、ノルマ達成してないとか言われ、あまり
時間がもらえませんでした。
 スラムの階級は高い税金とわずかな賃金(時間)に悩まされているようですね。
 典型的な搾取のシステムだなこれ。
(つまり、ここから一山当てて上の層へということができないようになっている)
 
 憂さ晴らしにクラブに行ったウィルは、知り合いのボレルと合流。
 酒を飲もうとしていたら、寿命が100年以上ある金持ちが、それを自慢して女性をはべらせて
いるんですな。
 今の時代だと、札束を見せびらかしながら犯罪多発地域を歩くようなものです。日本ならまだ
わからんけど、アメリカとかだと間違いなく撃ち殺されて奪われるパターン。
 他人事なのに心配する優しいウィル。
 そこにギャングがやってきて、時間を寄こせと言い、皆は逃げ出すのだけれど、見捨てておけ
なかったウィルは隙をついて、この金持ちを連れて逃げます。
 えらいですなぁ。
 その頃ギャングの中には、ウィルのことを知ってる奴がいて、なんだか追っかけられそうな
雰囲気満々です。

 ある廃ビルに逃げ込んだウィルと金持ち男。
 金持ち男はハミルトンと名乗ります。
 彼は人生に絶望していました。
 105歳らしい、実際は。
 永遠に生きることに疲れたと言います。
 死を求めてると。
 だったらお前、寿命を福祉施設に寄付すればいいだろうが。
 それこそ無駄に使おうとするな。
 ウィルは、自分がもしそんな寿命をもらったら無駄に使わない、やりたいことをやると言います。
そんな彼にハミルトンは、貧困層から時間を搾取し、富裕層は有り余る時間を手に入れて
暮らすという仕組みを説明。
 貧困層では確実に人が死ぬようになっているシステムということらしいです。
 
 そうして朝が来て、眠り込んでいるウィルにハミルトンは、5分を残してすべての寿命を
あげていました。
 ウィルなら確かに有意義に使ってくれるに違いない、そう思ったのかもしれません。
 目覚めたウィルはハミルトンがいなくなっていること、窓ガラスに「私の時間を無駄にするな」と
書かれていることに気づきます。
 そして窓の外には、橋に腰かけているハミルトンが。
 彼は寿命を迎え、橋から落ちて死にました。
 残り5分、何を考えていたんでしょうね。
 ウィルは自分が間に合わなかったことに気づき、その場所から逃げ出す。
 監視カメラついてるからバッチリ見られてるだろうなぁ。
 ま、殺したことにはならないでしょうけども。

 ウィルはボレルに会いに行き、友情の証として10年の寿命をあげます。…たった10年!
いや、いいですけど…。
 ボレルはあまり見せるなよと警告してくれました。
 ウィルはこれで母と富裕層の町に行くんだ、と話す。
 死亡フラグがさっきからボンボン立ってます。

 その頃母は仕事を終えてローンを支払い戻ってくるのだけど、バスに乗ろうとしたら
料金が倍になってて(1時間→2時間)、残り寿命が1時間半だったため乗れず、走って
帰ることに。
 バス停で母が下りてこなかったことで異常に気付いたウィルも走って母を迎えに行くの
だけれど、悲しいかな、あと1秒間に合わず、母はウィルの目の前で死んでしまう。
 これは悲しかったなぁ。
 いや話の展開上そうなるだろうなと思ってたけど、すごく悲しかった。
 つか死んだら寿命はもう渡せないんですね。当たり前だけど。

 その頃、時間の監視局の監視員、レオンとその部下がハミルトンの遺体を調べて
いました。
 彼には十分な寿命があったはずなのに、それがなくなっている、と。
 
 ウィルは車を呼んで富裕層の住むゾーンへ。
 慣れてない感じでソワソワしてるのが面白い。
 ゲートがいくつもあって、高額の時間を要求されることからしても、やはり富裕層に行こうと
してもいけない仕組みになってんですね。
 成功して上へ、は絶対にないようになってんだなぁ。
 生まれながら階層が決まってるっていうか。
 車の運転手が、富裕層のゾーンに入って、何をしに来たんだと聞くんだけど、ウィルは
代償を支払わせる、と言って車に降りる。
 そんなウィルを興味深げに見てる女性が一人。
 視線に気づかずウィルはちょっと小走りになって近くのホテルへ入ります。
 スイートをとったのはいいけど、挙動不審すぎて思い切り不審がられてるのが笑える。
 
 監視官のレオンの方は、スラムで100年の時間の動きがあればわかるはずなのに、
それがない、スラムを出たのかも知れないとかモニターを見ながら言ってる。
 そういう、時間の流れがわかるのすごいですなぁ。どうやって監視してんだか
知らないけど。
 
 スイートで目を覚ましたウィル。
 まだまだ寿命はたっぷりあるのを確認してまた寝てます。
 …キミは時間を無駄にしないとか言ったんじゃなかったのか。
 で、レストランで食事してんだけど、ウェイトレスにこの辺の人間ではないことを
見抜かれてました。焦って食べるようなのは富裕層にはいないかららしい。なるほど。
 カジノがあるのを見つけて、行けるかどうか聞くんだけど、その服では…とか言われた。
 多分ウィルの一張羅だと思うんだけどこれでもダメとは!
 そんな彼の様子をまたまた見てる女性が。
 見すぎやっちゅーねん。そんな興味あるなら声かけろや。

 レオンの方は、監視カメラに映っていたウィルが富裕層に移動したことから、彼が
寿命をもって移動していると考え、追いかけます。
 なんかウィルの父親を知っているらしい。

 カジノに来ると寄付をと言われるウィル。
 さぞやお高いんでしょうね…とか思ったら一年だった。
 なんだよ。
 この後ポーカーをして彼はめっちゃ余裕の表情で、フィリップという金持ち相手に
1100年の寿命を勝ち取りました。すげぇ!
 ここで、さっきウィルをじーっと見ていた女性がやってくるんですね。外見だけでは
区別がつかないから奥さんかなと思ってたら、フィリップもウィルがそう感じてると
思ったんでしょうね、娘だと紹介。シルビアという名らしいです。
 こんな大きな娘さんが!(だから皆外見は25歳以上にならないんだって)
 あれ、よく考えたらシニア向けのビジネスとか全部壊滅じゃね、これ。

 ウィルは車を買って招待されたフィリップの屋敷へ…ておい、飛ばし過ぎだ。
屋敷にたどり着く前に死んだらどうする!
 目的を成し遂げるまでは安全運転で!
 ウィルに興味津津で声をかけるサルビア…あ、シルビアか。
 サルビアみたいな顔してんねんもん!(どういう顔だ!)

 シルビアは彼が富裕層の出身ではないことを見抜く。
 走っているのを見たからです。
 あくせくしないで済む富裕層は走らないみたいですね。
 なんか生活習慣病になりそうだなぁこいつら。
 シルビアは永遠の命が退屈みたいなことをブツクサ。
 あのねぇ、健康である人が普段健康であることを意識せず、病気になって初めて
健康のありがたみを感じるように、その状態が幸せであることに気づけないのは仕方ない
かもしれませんが、明日の心配をしなくて済むということがどういうことか、ちょっと考えて
みたりは…しないんだろうなぁ。

 ウィルは彼女を連れ出し、裏に海があることを知ると、泳ごうとか言ってます。
 おぼれて死んだらどうする!
 ムチャしたいんだろ!とか言ってるけど夜の海に入っちゃいかーん!!!視界も
きかなくて危険だろうが!

 そんなこんなでフィリップが探しに来たのであわてて戻る二人。
 ウィルが時間稼ぎしてる間に、体を拭いたシルビアが現れるというのは面白かった
なぁ。
 ところがそこに、ウィルがここにいることを突き止めたレオンがやってきます。
 彼は上の部屋を借りてウィルを取り押さえ時間を押収。
 残されたウィルの時間は2時間。
 別に盗んだわけではなく贈られたものであるのに、そういうのすら認められない
らしいですな、貧困層だと。
 レオンは、不死身の人間が死を望むはずはない、と言います。
 レオンもまた、時間を稼いで生きていかなければならない層の人間だから、
多分ハミルトンの悩みがわからないんでしょうね。
 レオンにウィルは、なんでわざわざ自殺を捜査するんだ、スラムでは日々殺人が
あるのに、と言うけれど、レオンは、同じことを20年前に言った男がいた、と言う。
 それがウィルの父のことらしいです。
 この映画では明かされなかったけど、最後まで見て、もしかしたらウィルの父も
同じように時間を手に入れて、人に分け与えているうちに、悪い奴にでも騙されて
死んだのかなぁとちょっと思いました。

 ウィルはここで、隙を見て逃げ出し、シルビアを連れて車で逃走。
 シルビアは人質のつもりらしい。
 つーかいきなりケンカの達人になってるのがすごいというか、ウィル。
 主役になると突然強くなるの法則!

 レオンがおっかけてくるのですが、彼もなかなか負けてない運転テクです。
 つーかシルビアだけでもシートベルトした方が…。
 残り時間が少ないウィル、シルビアに時間をくれと言うけれど拒否されます。
 手のひらかえしたような態度、とはまさにこのことだ!
 シルビアはハミルトンをウィルが殺したと思い込んでるみたいですね。
 これだから話を聞かない金持ち連中は…。
 ところが車を走らせていると、彼らはトラップに引っ掛かり大事故に。
 ウィルのことをしつこく付け狙ってたギャングが待ち伏せしていたのでありました。
どんだけしつこいんだよお前らは…。
 ギャングはシルビアの方から寿命を盗もうとするんだけど、そこに監視局の車が
やってきたのであわてて逃げる。
 シルビアが目覚めると十分だった寿命は残り30分になっていました。
 わあ、よかったね!
 望んでた刺激的な日常になったよ!
 ウィルは命の限界なんかここでは何度もある、と言って歩き出します。

 ウィルはボレルに会って寿命を分けてもらおうとするんだけど、奥さんが出てきて、
寿命を前もらった時に調子こいて酒を飲んで死んだみたいなことを言います。
 一年分の酒を飲んだと言ってたから、急性アル中で死んだのか、金払いのいい
ボレルにギャングが目をつけたのか…わかりませんが。
 つーかあのアホが。大事に生きろや!

 寿命が残り数分なので焦る二人。
 質屋にいってシルビアのつけていたダイヤのイヤリングを時間に変えてもらいます。
これで1日の猶予を得た二人。(2人がそれぞれ1日ずつ)
 うーん、ダイヤで1日とは足元見ますなぁ。
 シルビアは、父の資産は数十億年あると言い、ウィルはそれを聞いて電話をかける。
つまりシルビアの身代金を取ろうというわけです。
 数十億年もあったら進化できるやないか!

 1000年をデイトンという場所の福祉施設に送れというウィル。
 自分が欲しがるのではないらしい。
 貧困層の人に分け与えようとしてるらしいです。すごいなぁ、ウィル。
 私だったら多分「税金のかからない金(ここでは寿命ですか)を1億」とか言っちゃうよ!?
 そんで自分のためだけに使うよ!
 …それはともかくとして。
 ウィルの住んでいたアパートに戻って、夜明けを待つ2人ですが。
 その間にシルビアはウィルの母の服をもらって着替えてました。確かに25歳から成長
しないのだから服は入りますわなぁ。体型も変わらないのかな。(ちょっとうらやましい)
 あとここでウィルはタイムバトルの話をして、必勝法をチラリと。これ絶対何かあるな。

 ウィルが見てると窓の外にある福祉施設で「時間あります」と言う表示がつかず、時間なし
という表示になるんですね。
 どうやらここで、働くことができない人のために時間を配給してるらしいのだけれど、ウィルが
フィリップにいった、1000年時間を送れというのは受け入れられなかったようです。
 ウィルはシルビアに、きっとレオンが渡さないようにいったんだよ、と何故かフォローしてるん
ですが、シルビアはここでようやく、父親は非情でたった1000年すら恵んでやる気もないのだと
目がさめたようです。
 つーかウィルが気を使ってるのがちょっと笑いました。あんた一応誘拐犯やろが!

 ウィルはシルビアに電話をかけて助けを呼ぶように言い、自分は逃げると言う。
 電話をかけていたシルビアはふと振り向いた拍子に、座っているウィルの後ろにレオンが
迫ってることに気づいたんですな。
 威嚇のつもりで銃を向けたら撃っちゃった。
 お前ェェェェ!!!!何してんの!何しちゃってんの!
 助けに来た奴を撃っちゃったからね、コレ!
 
 ウィルはさすがに気の毒に思ったらしく、レオンに時間を少しあげて、レオンの車に乗って
逃げていきます。
 レオンは自分の手を握られた時に、自分の時間を取られると思ったらしく、仕事の立場上
配給される時間は少ないとか言ってたけど、ウィルの行動にビックリ、みたいな感じです。
 この後残されたレオンですが、公衆電話を使おうとしたらスラムの連中が電話壊しやがった。
面と向かって襲いかかると逮捕されるからしないだろうけど、仲間が来るまでからかってやれ、
みたいな感じですかね。

 ウィルは、この車(パトカー)では目立つと考え、通りすがりの富裕層の車を襲って車と寿命を
失敬することに…だからシルビアは撃つなよ!なんでそんなにポンポン撃っちゃうんだよ!
どっちが誘拐犯だかわからないだろ!ウィルの方がビビッてんじゃねーか!
 しかもウィル、後ろに乗ってた金持ち女からイヤリングをもらってて、シルビアに。
 質に入れさせたイヤリングの代わりらしいけど律儀すぎる!
 この車の中で二人はニュース見てんだけど、ウィルはすっかり、ハミルトン殺害者として
手配されちゃってました。どうにもなりませんな。
 
 フィリップのとこにはレオンが来て、シルビアも一緒になって逃げてるらしいから、
逮捕状を発行することにした、と言う。
 でもって彼女を助けるようなことがあれば、あなたも逮捕する、みたいな。
 フィリップは時間で買収を試みますが、まあレオンのような人間は刑事コロンボと同じ、
そういうもので動かされるような人間ではないので、取引には応じませんでした。
 あなたの全人生でも足りない、と言って去っていくのがかっこよかったですねー。
 引き抜きの話が出て「国家予算を持って来い!」と言った北見柊一のようだ。(ゴッ輝)
 まああれは金額が具体的な分いいですが…。(よくねぇよ!遠回しに断ってんだよ!)

 時間がもっと沢山あったら人を救えるのに、と言うウィルにシルビアは、奪えばいい、と
言います。
 彼らがやってきた先は、フィリップの経営するローン会社でした。
 今一月の時間を借りると金利30%というとんでもない数値になってるようです。ヤミ金でも
もっとマシな金利だわ!
 そこに突入してくる車。
 ウィルらでした。
 つーかここのローン会社は強盗に対して何の警備もしとらんのか!
 悠々と時間の入っているカプセルを盗んでいく二人。
 そこにいた人達にもシルビアが、今日からこのローンは時間を返済いただく必要は
ありません、自由に持っていって下さい、と宣言。
 これはなかなか面白いですね。
 レオンらが駆けつけてきて、部下が「ドライブスルーか」とか言ってにらまれてるのが
笑えます。
 スルーできてないじゃん!突っ込んでるだけじゃんこれ!
 
 ウィルはこっそり時間を配って歩いてて、ボレルの奥さんにも洗濯かごの底にカプセルを入れて
おいてあげたり、土管みたいなとこで寝てる少女にこっそりあげたり、そして、福祉施設の
いつも時間を分けてあげている人に、強盗を装って時間をあげているというのが面白かった
ですね。いかにもウィルらしいやり方だと思いました。
 しかもこの人が時間を独り占めするんじゃなくて、さっそく「時間あり」の表示を出して
皆にわけてあげてるんですね。
 素晴らしいと思いました。
 
 レオンの方は監視局で、時間がスラムに集中してる、と騒ぎを見ていました。
 しかし、ウィルは人を救おうとして苦しめているだけだ、と。
 そうかなぁ。
 少なくとも明日のために殺人を犯そうとする人は減るように思うのだけど。
 ああでも、時間がある分、奪おうとする人は出てくるかもね。
 皆すっかり忘れてましたがあのギャングとか。
 つか街中で時間を奪おうとして、相手が拳銃をもっていたのであきらめたんだけど、
後ろから撃って殺害するのはともかくとして、それ死んだら寿命奪えないですやん。
あれ、このギャング意外に頭悪いぞ!?

 レオンが追っかけてきてウィルとシルビアはまたまた逃げていくハメになりますが、
逃げ込んだホテルで、全室を借り切って上がっていくのを、たまたま部屋を求めて
入ってきた人間に見られてんですな。
 それが、ウィルの行方を血眼で探していたギャングの耳に入っちゃうわけです。
 んで二人はギャングに襲われるのだけど。
 ここで、タイムバトルの話をしていたウィルの伏線が生きてきます。
 バトルでウィルはギャングのリーダーから時間を奪い、それを思わず覗き込んだ
部下を一瞬で射殺。
 いやーちょっと前まで工場であくせく働いていたとは思えない俊敏な動き。すごい
ですなぁ。
 
 しかしウィルは、いくら時間を奪っても物価は上がり続け、金利も上がり続ける
限りこの戦いに終わりはないと感じてもいました。
 ここでシルビアがある提案を思いつきます。
 これはなかなか面白かったなぁ。
 シルビアは父に降伏したふりをして、ウィルをボディガードの中にひそませ、フィリップ
自体を人質にとることにしたんですな。
 つーかこんだけボディガードがいて気づかないのもすごいですね。
 雇ってる意味ないじゃんよ。
 シルビアが思いついたのは、フィリップから時間を盗めばいいということでした。
 なんと金庫にあった時間は100万年。
 …これ一瞬、数十億とどっちが大きいんだっけ?とか思ってしまった。
 感覚がマヒしてるようだ。
 シルビア、数十億年の時間持ってるとか言ってたけど100万年ですやん!
いいけどさぁ。
 フィリップは、100万人に1年ずつ寿命を与えても苦しみを長引かせるだけだと言う。
 そんなフィリップにウィルはキッパリと言いました。
「人は不死であってはならない。そのために誰かが死ぬのなら」
 すごい重い言葉だと思いました。
 この映画のテーマなんじゃないかな、と。
 
 監視局では、時間100万年が消えたという報告にてんやわんや。
 レオンはウィルをおっかけていきます。
 スラム街に時間を配ろうとしていたウィルを邪魔しようとしたんだけど、ウィルは
ギリギリのところで女の子に100万年のカプセルを渡すんですね。
 んで皆がもらいにくるんだけど、誰もそのカプセル自体を奪おうとはせず、きちんと
分け合うのはなんかちょっと良かった。

 ウィルらは何をしようとしてんのかよくわからんのだけど、走ってんですが、時間が
もう残り少ない。
 そんな彼らの前についにレオンが。
 ところが、レオン自体もう残り時間が少なく、二人の前で死んでしまうんですね。
 このオチはビックリした。
 いつもレオンは配給される時間をギリギリになって受け取っていたから、今回も
ウィルらを捕まえてから、と思っていたのがあだになったらしい。
 ところがウィルらも残り1分くらいしかなくて焦っていて、レオンのパトカーに行けば
寿命がもらえることに気づき走ります。
 で、時間をもらって、遅れてやってきたシルビアと抱き合って寿命を分ける。
 このシーンは良かった。
 母は救えなかったから彼女は絶対助けたい、という思いがあったんだろうなと。
 母の時と同じ構図ですしね。
 つーかシルビア、10センチはありそうなピンヒールでよくもまあ全力疾走したなぁオイ。

 そういうわけで時間はすでに流通を始めました。
 もう貧困層も富裕層も関係ない、「昔」のような世界が始まるのです。
 どうします?と聞かれたレオンの部下、家に帰れといって自分もスタスタ歩いて
いったの笑った。
 どうしようもないしなぁ。

 そういうわけで今日もウィルとシルビアは時間泥棒をやってるようです。
 これからもずっと二人は戦っていくことになるんだろうけども、そのうち、きちんとまともに
流通するようになるといいなぁ、と思いました。
 というわけで誰か税金のかからない1億円寄付してくれませんかね、私に。(オチそこォ!?)



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→TIME/タイム