多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ドラゴン・タトゥーの女


ドラゴン・タトゥーの女

2/23鑑賞

 ぶっちゃけ言うと、前半の1時間は死ぬほどつまらないです。物語が展開せず、
それでも後になって生きてくるエピソードが語られているので、必要なのではあるけど、
本当に退屈。テレビだったら(放送できる出来ないは別として)速攻チャンネル変えられてる
と思う。
 だからまあ、後半面白ければいいか、くらいの気持ちで見た方がいいかと。

 えーと冒頭、じいさんが花の種類はとか額縁はとか手紙はなしか、とか聞いてますが、
これは特にそんな重要なエピソードでもないというか、そういうことがあった程度の受け止め
方でいいかと。
 押し花の額縁があるんだけど、これの贈り主についての話がこれから展開されていきます。

 ちなみにOPは大音量で流れるので注意してください。
 かっこいいけどパソコンのキーボードに水を流したらあかん!(演出ですから!)

 場所変わって。
 ミカエルという記者が裁判所だと思うんだけど出てくるところから始まります。
 え?逆転裁判?
 こいつが書いた、ある人間がお金を犯罪組織に献金しているみたいな記事が、事実無根と
裁判で判決を下され、莫大な賠償金を支払わされることになったらしいです。
 60万クローネって言ってるからまあ結構な金額ですね。日本円だと840万くらいかな?
 彼が所属している、ミレニアムという雑誌の編集部に戻ってくると、皆の視線が冷たい。
日本だと出版社ごと訴えられるってイメージがあるけど、外国だと記者なんですね。
 ここで彼の上司である女性との会話から、二人は不倫関係にあるとわかります。
 ただれた生活してんなぁおい。

 そんで、何の説明もなく淡々と進んでいくからわかりにくいんだけど、ある興信所みたいな
とこの所長と、フルーデという人物だと思うんだけど、優秀な調査員の話をしていて、変わり者だけど
腕はしっかりしてると言っている。
 それが、タイトルのドラゴンタトゥーの女、リスベットでした。
 彼女はフルーデに依頼されてミカエルに関することを調べていたらしいです。
(今回の裁判の話とは関係なし)
 んで、ミカエルのことを聞かれて、潔癖だという。
 つまり、記事を書くのにでっちあげのことをやったりはしてなくて、記者としてまっとうに調べて
いるということらしい。記者の能力は良いということですね。
 ただしプライベートに関しては不倫してることまで彼女は調べ上げていました。
 ものすごい調査能力ですなぁ。
 この後彼女の自宅が映るので、他人のパソコンなどをハッキングしてメール読んだりして
調べてることがわかる。非合法ですなぁコレ。

 この後リスベットはあるマンション(多分、ミカエルが記事にして負けた相手、ヴェネンルストレム)
の前を通り、その中に入って行こうとする人がセキュリティを解除する音を聞いてんですね。
ボタンの音がアナログだから聞けば何番を押してるかがわかるやつ。今は大体対策されていますが
昔はこれで番号分かったりした。公衆電話のプッシュ式なんかこれだと思う。
 そうしてリスベットはマンションの中に入り、地下にいってある機械を仕掛けます。ぶっちゃけ
ハッキングするための機械なんですけどね。

 ミカエルの方はクリスマスパーチーを開いていると、フルーデという人間から連絡を受ける。
 ヘンリックという人間が話したいと言ってるから来て欲しい、高齢でこちらからは出向けない
のだ、と。
 そういうわけで彼はヘーデスタという場所へ。
 フルーデが車で迎えに来てくれたのはいいけどジジイ、雪道を飛ばすんじゃねーよ!
 おっかねーよ!少なくとも70キロくらい出てるだろこれ!
 屋敷にたどり着く前に死んだらどうする!
 
 そうしてついたのは大きな屋敷…せめて家の前くらい雪かきしろや!
 まあいいけどさぁ。
 そんだけ人が殆どこないからする必要がないってことなんでしょうが。
 車スリップして突っ込むかとヒヤヒヤしたわ!
 ミカエルが会ったヘンリックというじいさんは、かつての大企業ヴァンゲルグループの会長で
彼が現役だった頃は企業もなかなか好成績だったのですが、今は少しずつアレな感じに
なってるらしいです。
 まあこんなことは本編に関係しないので忘れちゃって構いません。
 ヘンリックはミカエルに、表向き自分の自叙伝を書くと言うことにして、ある謎解きをお願い
したい、と言う。
 ヘンリックの兄の、孫娘であるハリエットという女性がいるのですが、それが40年前に
この一族の住む島から忽然と姿を消してしまい、そのことをずっと気にかけてきたという
のです。
 ヘンリックの兄はナチスの信奉者で変わってるらしい。
 お前、ミカエルに頼むより金田一耕助とかホームズに頼めよ…。(架空の人物だよ!)
 ちなみにここから一族の話が延々続きますが、今ここで出る名前で覚えておくべきなのは、
グループ企業の現会長をしている、ハリエットの兄にあたるマーティン。
 ヘンリックはハリエットが一族の誰かに殺されたのだと考えていました。

 1966年9月24日のこと。
 一族が集まって晩餐会が開かれていてその少し前に、ハリエットはヘンリックらに話がある、と
言いに来たのです。
 深刻な顔をしていたので話を聞いてやればよかったのだけれど、その時何かの用事が
あって、ちょっと待ってといったらしい。
 そうしてそのまま少しの時が流れて、島へつながる橋に交通事故が発生した。
 思えばこれが運命を狂わせたのかもしれません。
 集まっていた一族は、ある者は野次馬根性で、ある者はけが人を救助するために向かい、
殆どの注意がそちらに向いたようです。
 その後事故の1時間後に、キッチンのドアから出ていくハリエットをメイドが見たのを最後に
彼女は晩餐会に姿を現さず、そのまま消えてしまったらしいです。40年間ずっと。
 島にかかる唯一の橋は事故が起きたこともあって一晩中消防士がおり、誰か出て行けば
すぐに分かった、泳いで渡れば凍死か溺死、ボートは動かされた様子はない、どうやって
出たのかは不明。
 ちなみに、彼女の父親は溺死したらしいんですが、これは死体がすぐに見つかったことから、
もし溺死とかしててもすぐ流れ着くのでわかるみたいです。(これはさらっと流されてるけど
後で伏線になるので覚えておくといいかと)
 この後の押し花の贈り物については、これがどうして、一族の中に殺人者がいることに
つながるのかよくわかりませんでした。生前ハリエットが贈ってくれていたらしいです。
 今でも毎年ヘンリックの誕生日に届くからかな?匿名ででも。
 そういうわけで、早く帰りたいとか言ってたミカエル、結局残って話を聞いてます。
 ヘンリックは、今回の事件を解決してくれれば、ミカエルが負けたヴェネンルストレムの
献金の確かな証拠をやると言う。
 そういうわけでミカエル引き受けることにしました。
 
 一方リスベットは、後見人のじいさんが倒れて大変なことに。
 
 ミカエルがあてがわれた水辺の小屋は誰も使ってなかったみたいで、ヘンリックもちゃんと
事前に準備させとけやって思うのですが、暖炉にくべる薪すらないらしい。
 頼んでおいてこれか!
 あと猫さんがやってきたのかわいかった。
 すごい人懐こい猫でした。
 しかしのちにあんなことになってしまうとは…。
 小屋の管理人だという人が何か持ってきてくれたので「おお!食料やら薪か!」と
思ったら事件に関する資料だった。
 ジジィてめー!
 薪か!この資料を燃やして暖を取って下さいってか!(落ち着いて!)
 膨大な資料を見て一族の多さに「誰が誰やら…」というミカエル。
 うん、観客全員そう思ってる!

 ミカエルは関係者に聞き込みをして回ることにしました。
 当時の警察のモレルという刑事が調べたらしいのですが、ハリエットの部屋の所持品は
そのままで、消えた翌朝探索が行われたけれど、見つからなかったと。

 ヘンリックはハリエットを後継者にしたいと思っていたんだけど、彼女はいなくなった日
町のパレードに出かけてすぐ戻ってきたらしい。何か秘密を抱えていたのではないか、と
言うモレル。
 彼はハリエットの手帳を渡してくれる。
 そこには、電話番号らしきものと女性の名が書いてあったのだけど、意味はわからず。
 モレルはどんな刑事もレベッカ事件を抱えてるものさ、と言う。
 これは、刑事であれば未解決事件の一つ二つに突き当たるという意味でいったん
だけど、ミカエルは引っ掛かったようで、それを覚えておくんですね。
 これがのちのち、大きな手掛かりになってきます。
 
 一方リスベットの方は、ニルスという、まるで小さくなって旅に出そうな名前のおっさんと
会ってました。全然作中に説明がなかったんだけど、法律上の後見人らしいです。
よくわからんのー。
 倒れたじいさんは実際に面倒を見る相手ってことですか。
 ニルスはリスベットに今後は生活資金を小遣い制にするという。
 じいさんは今までリスベットの財産は彼女の好きなように使わせていたらしいです。
別に変なことに使わなければそれでいいと思うんだけど、どうやらこのニルスという
男は、リスベットを管理下に置きたいらしい。
 こういうのはろくなことがないからなぁ。
 つーかリスベット、調査員として働いてて金稼いでんじゃないのと思ったけど、その
口座とかを管理されてるってことか。
 この後リスベット、帰り道でひったくりにあい、荷物は取り戻したものの、中に入れて
いたパソコンは壊れてしまいました。
 無造作にバッグに入れてるっていうのがすごいなぁ。
 私はパソコンとか持ち歩く習慣ないからわかんないけど、ブラマンのファルコンとか、
このリスベットとかみたく、無造作に持ち歩いてパッと開くとかいうのかっこいいと思う。
つーかノートパソコンって電源入れたままでふた閉じて大丈夫なんですか?
(そこから…?)

 ミカエルの方は、マルティンと交際してるリヴの車で、マルティンの家に。
 ここでマルティンは、あの失踪事件があった時、午後四時半の列車で島にやってきた
ので、事件は直接かかわってないと言いますが…。
 というか思ったけど、消防士は「人の出入り」はチェックしてたけど、車の中に隠れて
とか、トランクにつめられて(バラバラ死体)でという状態はチェックしてないですよね…。
 この後、ハリエットのいとこという女性がやってきて、あんまり一族のこと書かないでよと
チクチク言いますが、この人は別に忘れても構わない女性です。
 あと、彼女には妹のアニタというのがいて、これがハリエットと仲が良かったらしい。だから、
ハリエットのことなら彼女にきけと。
 ただし今はロンドンにいるらしいです。居場所はわかんない。
 そうしてミカエルはロンドンに飛んで、調べ出して会いに行くのですよ。この行動力はすごい。
 アニタに会ったミカエル、ハリエットは家族のことで悩んでたみたいな情報を入手しました。

 リスベットの方は、ニルスにパソコンを買う金をもらいにいくんだけど、それと引き換えの
代償行為を要求されてて、あーやっぱりこういう男だったんだなと思いましたね。
 ただリスベットの性格からして絶対タダじゃおかないだろうなぁ。
 さらに、食費でお金を要求した時には家に来いと言われたし。
 ここのシーン見てる限り、何かしらの準備はしてっただろうなと予測はつきますね。
 リスベットはひどい暴行を受けます。
 
 えーと、ミカエルの方ですが、雑誌の方が裁判に負けてから叩かれまくって、
やばい状況になってんだけど、このおっさんは誰だ、ヘンリックの会社の人か、
お前の敵は俺の敵、おお心の友よみたいな感じで業務提携を申し出てきた
らしいです。
 ミカエルの不倫相手の編集長にしてみれば渡りに船だけど、ミカエルは怪しむ。
まあ当然でしょう。
 何をしようとしてるのんみたいになるだろうし。

 この後ミカエルが写真見てたんだけど、窓にたたずむ、ボヤけた女性の姿が。
 心霊写真やぁぁぁぁ!!!!(違う)
 窓に少女の霊があぁぁぁ!これはきっと成仏してないハリエットの霊!(待て)
 あと、パレードの写真を見てるのだけど新聞社にネガを借りにいってよりはっきり
した写真を入手。
 ここで彼はあることに気づきます。
 パレードを友人と見ていたハリエットは何かに気づき、顔をしかめてその場を立ち去って
いる。
 彼女は一体何を見たのか。
 それを突き止める必要があります。
 この辺から展開が少しずつ面白くなってきます。

 あとリスベットはニルスに報復。
 ちょいグロな感じのシーンが続きますが、ザマミロと思った。
 暴力には暴力をって感じなのがリスベットらしいというか。
 彼女はニルスに、彼女はまともで経過観察の必要はないと裁判所に報告しろ
とか、口座の金を自由に使えるようにしろと要求。
 もしそれを飲まなかったら破滅させる、と伝えます。
 まあ証拠握られて従わないバカはいないだろう。
 あと、リスベットがニルスの車に轢かれるというようなことがあっても、証拠動画は
アップされるよ、的な用意周到なとこもスカッとしたなぁ。
 リスベットは、自分はお前の言うとおり異常者なんだよ、と言って出ていくけど、
本当の異常者というよりは、変わってて周りが理解できてないくらいのレベルでは
ないかなと思いますね。
 常識とか倫理観が違うというのはわかるけど、この子は理由なく人を傷つける
ような人ではないと思う。
 きちんと調査でも、言っていいことと悪いことをわきまえてますし。

 ミカエルのところに離婚した母のとこにいる娘が遊びに来たのですが、この子が
宗教に入ってるっぽくて、ミカエルはそれを表だって咎めることはないんだけど、
あまりよくは思ってないらしいです。
 ただ、娘が帰り際たまたま口にした「カトリックを責めないでね」という言葉に
引っ掛かる。
 ミカエルがデスクの横に聖書を置いていたのを見て、今度はそれを批判する記事を
書くと勘違いしたらしいのだけど、そのおかげでミカエルは大変なことに気づく。
 ハリエットが残した謎の数字は、聖書の節ではないのかと。
 それでモレルに電話して「レベッカ事件とは何か」というのを聞くんですね。
 したら、女性の惨殺事件だったわけなんだけどそれが、ハリエットの記載されて
いた名前と一致、さらに数字の説を探してみれば殺され方が一致していた。
 ところがそこまでひらめいたところで、ヘンリックが倒れて一時調査中断。
 一族は調査を続けて欲しくないみたいだけど、フルーデは続けて欲しい、とミカエルに
言う。
 彼としても新たな手がかりをつかんだところなのだから、いまさら帰れと言われても
調べたいと思いますね。
 ただ、助手がいると言い出す。
 それで自分の調査をした人間がいいと言う。
 お待たせしました!
 ようやく二人がコンビ結成です!
 長かった……。
 ミカエルはリスベットの仕事先の上司に会って、半ば強引にリスベットを紹介して
もらうのですが。
 この後のミカエルの行動がすごいっていうか、新八だったら間違いなく最初から
最後まで突っ込みまくってるというか。

 なんとミカエルは彼女のアパートにいきなり朝から訪ねていって、しかも彼女が
出てくるとズカズカ中に入って、そこにあった皿をテーブルに広げて、持って来た
マクドナルドのハンバーガーを置くという…。
 よく撃ち殺されなかったな。
 これは新八以外にも銀さんでも絶対突っ込んでるね!
 糖分、糖分は!?ってね!(うん、突っ込むとこ違うね!)
 ちなみにリスベットは連れ込んだ女の子とイチャコラしてたのですが、こういう
状況ですから女の子は帰って行きました。
 本当に空気読まないおっさんやなぁ。
 で、ハンバーガーを広げた状態で「怖がらせたかな」と。
 うん、その前にもっと言うべきことあるからね!?
 ミカエルは今自分が調べている事件のことを話すのですが、リスベットは興味を
持ったようで書類を読んで「覚えた」という。
 すごい記憶力だ。
 ちなみにミカエル、ここに来るまでに、ハリエットの手帳に記されていた4人の名前と
数字が、それぞれ聖書のレビ記に書かれている殺され方だと調べてきていました。
 両方とも調査能力はあるし、仕事早いから話も早いな!
 リスベットは警察の資料を調べようとするんだけど、昔のことでまだデータ化されて
いないので直接出かけることに。行動早いなぁこの人。
 本当に優秀な調査員だと思う。

 ミカエルの方は一旦小屋に帰って、猫にエサをやろうとしてんだけど「CATー!」とか
呼んでるの超笑った。猫にネコと名付けたのはあんたと夏目漱石くらいのもんだよ!!!!
(正しくは、夏目漱石はずっと名をつけずに、猫、と呼んでいた)
 しかし外にいると思っていた猫はなぜか小屋の中に。
 不信感を持つミカエル。
 が、この後の行動を見るに忘れてたらしい。
 ああ、キミにもう少し警戒心があったなら!

 リスベットは警察に直接資料を見せてもらいにいきました。
 調査員の身分証は持ってるから不審がられることはないようで何より。
 ミカエルはリスベットと合流。
 やはり聖書の内容と合致する殺され方だったことを確認。
(ちなみに実際にこの記述はあります)
 ただ、この4件の連続殺人と、ハリエットがなぜこんなことを手帳に書いて
いたのかがまだ結びつかない。
 しかしリスベットは、この少女は事件の謎に気づいて追っていたんだと鋭い
指摘。
 さすがです。
 さらに言えば、殺された女性は全員、ユダヤの名を持つ。
 エヴァ、マクゴ、マリー、レベッカ、サラ。
 ヴァンゲル一族にもユダヤ嫌いは多い、というミカエル。
 ナチスに傾倒していた者がいましたねぇ。
 ただしハリエットの名は違うと。
 つまり彼女はこの一連の事件に巻き込まれたわけではないと考えることが
出来ますね。
 
 翌朝。
 なんと猫が殺されてました。
 事件を調べられたくない「犯人」からの警告でしょうか。
 ひどいことするなぁ。
 手紙にすればいいじゃないか!(警告として弱いだろ!)
 ミカエルはパレードの写真を調べにあちこち聞き込み。
 そうして、ハリエットの後ろでたまたま撮影していた人を見つけるのですね。
 その人の写真を見れば、ハリエットが何に気づき、何に嫌悪したのかがわかる
だろう、と考えたのです。

 一方リスベットの方は。
 これ私見てて感心したんだけど、ミカエルよりも強い危機感を持った彼女は、
小屋の周りにカメラを仕掛けていた。すごいです。
 行動早いし。
 あと、ニルスの行動も監視(パソコンをハッキングしてると思われる)してたので、
きちんとした報告書を出せ、胸の刺青を消そうと考えるな、と改めて警告。
 守らないと今度は額に掘ってやるぞ、と脅して立ち去りました。
 ここは日本人としてやはり「肉」を推さねばなるまい!(何の推薦だよ)

 ミカエルが森の中で調べていると、銃声がして、彼は額をケガし、あわてて
小屋に戻りました。
 この後リスベットがその傷を縫うんだけど、リアリティありすぎてみてて痛い。
ひゅーんってなった。(byクレヨンしんちゃん)
 しかも何故かこの後リスベットはミカエルとベッドをともに。
 この行動がよくわからんなぁ。
 ただ、少し前まではミカエルが近づくと嫌そうな顔をしていたのが、今は好んで
触れるようになるあたり、ミカエルに慣れてきたのと、そっち方面に関しては彼女は
あまりタブーをもたないのかな?とは思いました。いわゆる道徳観とか貞節とかいうやつね。
 
 さてリスベットはヴァンケルグループの資料を調べに行きます。
 ミカエルは、えーとこのおっさんは誰だっけ、一族のことを書くなと言ってきた女性の
父親かな、会って写真をいろいろ見てるのですが。
 ある写真に気づいてこれは誰かと尋ねると、ゴットフリートの息子という答えが。
 つまり、マルティンのことです。
 彼はウプサラという高校にいたんだけど、そこの高校の子が連続殺人に巻き込まれてる
ことがわかったのかな。
 ちょっとこのあたりややこしくて一度見ただけでは理解できなかったんだけども、まあ
このあたりはわからなくても大して重要ではありません。(オイ)

 リスベットの方も資料を調べています。
 殺された女性が、ゴットフリートに殺害された可能性がある、ということと、一人、
ゴットフリートが死んだ翌年に殺害されているということと。
 そうして彼女は調べ終わって急いで戻ってくるんだけど。

 ミカエルの方はなんでそうしようと思ったのかわからんのだけど、いきなりマルティンの
家へ。
 あんた…リスベットと合流してからにすればよかったのに…。
 しかもドアが開いてるからと中に入ってるし。
 いやいやいや!怪しんでいる相手の家に入ったらダメだろ!
 どっかで襲撃されるパターンだよこれ!
 とか思ったら、幸いマルティンは留守だったのですが、タイミング悪く帰宅してきたので
あわてて逃げてなんでもないフリしようとしたら、転んで見つかってました。
 …主役をチェーンジ!!!(今更!?)
 で、ミカエルは怪しまれまいとして、誘われるままマルティンの家の中へ。
 ダメだこいつ…早くなんとかしないと…。

 リスベットは帰宅してミカエルの姿がないことに気づくんだけど、ミカエルが調べてた
資料とかを見て、ハリエットが何におびえたのかに気づきます。
 それは、通りの向かい側にいたマルティンでした。
 高校時代の制服のワッペンが同じだったからミカエルは突き止めることができたんですな。
そうしてリスベットも気づいた。
 そしてカメラ映像を調べてみると、マルティンが小屋をウロウロしていたのがわかり、
勘のいい彼女は飛び出していきます。

 一方ミカエルの方は案の定というかなんというか、マルティンにとっ捕まっているの
ですが、ハッタリをことごとく見破られてて、アホだなと思いました。
 マルティンは、リスベットは今自分とこの会社で資料調べてて、出たら警備員が知らせて
くれるはずだから悠々迎えにいってやろう、あれは私の獲物みたいなことを言ってます。
 が、残念でした。
 あまり職務に忠実じゃない警備員、どっかいってて、リスベットはその間に会社出てるから!
 ザマミロ!
 というわけで、殺されそうになってたミカエル、忍び込んできたリスベットのおかげで
助かりました。
 マルティンをぶちのめすリスベットかっこよかった。
 奴が逃げたので追いかけようとするリスベットがミカエルに「殺していい?」と聞いて
いたのはすごかったなぁ。
 や、怖いとかそういうのではなくて、彼女はそういうためらいもないんだなと。

 ただここちょっとハリエットについての会話があるんですが、マルティンは彼女を殺して
ないらしく、今までの発覚してない殺人は認めましたが(あと、父の方は見せびらかすように
殺人をしていた、とも。これがレビ記の連続殺人)、ハリエットは誰が殺したのか、とミカエルに
言ってました。
 つまり彼女のことについては振り出しに戻ったようなもんだな…。

 車で逃げたマルティンをおっかけるリスベット。
 いやあの、ヘルメットは…いいですけど…。
 ここのアクションは彼女の独断場って感じでかっこよかった。
 最終的には自爆さそって事故らせて逃げられないようにするんだけど、リスベットが始末
しようとしたら車爆発してマルティンは死にました。
 これでよかったのかも知れない。
 彼女が殺人者にならなくて。
 …っていうか縛られて転がされてるミカエルを助けに早く戻ってあげて!

 さて、ハリエットの行方ですが、ミカエルには一人心当たりがあった。
 それをリスベットと彼女の仲間と連絡して調べた後、ミカエルはある人物に接触します。
 それはアニタでした。
 
 ハリエットの忌まわしい過去は省くとして、そういうわけでハリエットは悩んでいて、あの
事故があった日、アニタは島を出ていくようハリエットに提案した。
 で、車のトランクに隠れてもらって堂々と橋を渡って出て、アニタのパスポートで、アニタと
してロンドンに渡ったと。
 ハリエットの父親の死もここで伏線回収されています。
 
 こうして「ハリエット」はヘンリックに会いに行き、ミカエルは約束の資料をもらって
めでたしめでたし…となればよかったんですが。
 ミカエル曰く、ヘンリックの資料は古すぎて使えないらしい。
 ここでリスベットが、ミカエルを調べた時に念のためヴェンネルストレムも調べてたんよと
言い出し、この資料のおかげで本格的に警察などが動き始めるんですね。
 ところがヴェンネルストレムはとっとと国外逃亡してしまった。
 リスベットはミカエルにお金を借りて、ある行動に出る。
 ここは面白かったなぁ。
 彼女は能力を生かしてヴェンネルストレムの口座から金を引き出し、それをスイスの
銀行に全部預けちゃった。
 これがどういうことかというと、これは私の推測ですけれども、元々犯罪組織からの金を
ヴェンネルストレムは持っていたわけだから、組織としては自由に引き出せ、自由に預け
られないと困るわけです。
 ところが、リスベットが偽の身分証で預けて口座作っちゃったもんだから、彼女でないと
引き出せなくなってしまった。(スイスの銀行は預けるのは比較的規制が緩いが、引き出すのは
事前予約の上、本人が必ず来なければ引き出しに一切応じない)
 金が誰一人手がつけられない状態になったも同じなことで、当然組織としては
ヴェンネルストレムが金を持って逃亡したと考える。
 で、ヴェンネルストレムは組織に消された、と。

 こうしてやっとこさ終わりみたいな感じになります。
 倒れたじいさんのとこで暮らしてるリスベット。
 じいさん、まだきちんとしゃべれはしないけど、チェスをしてリハビリしてるみたいですね。
 リスベットが友達が出来たと話しかけた時にも嬉しそうな顔をしていたから、きっと
この先リハビリをして、元気になれるはずだと思います。
 
 そしてクリスマスが来て、リスベットは楽しそうにミカエルへのプレゼントを選んでいました。
娘と映ってる写真で着ていた革ジャンと似たようなのを選んでるのが彼女らしい。
 クリスマスカードも書いて、渡しに行くのだけど。
 ミカエルはあの浮気相手とよろしくやってて、リスベットはプレゼントをゴミ箱に投げ捨てて
去っていくのです。
 えーとすいません誰か。
 デスノートにミカエルの名前書いてもらえませんか。
 こいつ不倫もしてリスベットとも雰囲気良かったくせに、本当に下半身だらしない男やな!!!
 最後本当にリスベットが可哀想だと思いました。

 この終わり方はこれでいいと思うけど、三部作とのことで、次回本当にリスベットのパートナーに
なれる、「変わり者」が現れるといいなぁ、と思います。
 Lくらいのレベルの奴が必要だ!
 ちなみにリスベットの過去のことはあまり詳しくは語られなかったけれど、周りの大人に
よって異常者扱いされたという経緯があったんだろうなと思いますね。

 というわけで前半はクソつまらない感じだったのですが、後半に向けて必要なとこなので
見に行く人は諦めて見ましょう。
 あと、人といくと大変気まずい思いをすることになるので、この映画だけは一人こっそり
ご覧になることを強く、つよーくおすすめいたします。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ドラゴン・タトゥーの女