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ジョン・カーター

4/19鑑賞

 これ、冒頭の10分と、最後40分見れば大体事足りると思います。
 途中の冒険が面白くないわけじゃないんだけど、本筋とちょっと離れたところで冒険が
延々続くので、のちの伏線になるとわかっていてもすごい退屈。
 もう少し何とかならなかったのか…。
 ウォルト・ディズニー生誕110周年記念というだけに映像は大変に素晴らしかったのですが、
その分話が退屈でした。
 本当にラスト30分前後はメチャクチャ面白いんですよ。それだけに残念。

 冒頭で、「火星とお前たちが呼んでいる星は本当の名はバルスームという」というナレーションが
入ります。
 そんなん地球で口に出したらあっという間にほろびますやん。
 つーかだから滅びたんじゃないのか。(某ラピュタとは何の関係もない作品ですって!)
 このバルスームは今まさに滅びを迎えようとしていた。
 ゾダンガというまさに動く要塞みたいな国が侵略を繰り返していて、唯一対抗しているのが
大国ヘリウム。…お前んとこの空気吸ったら声が変わりそうだな。
 てかこの戦いのシーン、意外にアナログだなおい。人力で船操作してんのかよ。
 
 ある時、戦闘中だったゾダンガの皇帝、サンのところに坊主が3人空から現れる。
 あの世からのお迎えじゃねーか!(違います!)
 坊主どもはサンに不思議な武器をくれます。
 この直後何を思ったか坊主を攻撃しようとして吹っ飛ばされるサン。
 おぃぃぃぃ!!!今武器だっつっただろうが!お前は助けてくれようとする人を攻撃
すんのかコラ!
 坊主どもは、我々は女神に仕える者、女神が武器を授けたと言います。
 自分達に従えばこの星、バルスームはサンのものであると。
 普通そういうのって、劣勢の国にもたらされるもんじゃないのか、おい。

 さて場所は変わって地球。
 1881年ニューヨーク。
 主役、ジョンは何者かに尾行されていました。
 それをやり過ごして彼は、ある人物に電報を送りました。
 おいっこの、ネッドへ。
 その内容は、すぐきて欲しいというものでした。
 ところがネッドが電報を受け取り、急いで駆け付けてみると、執事やら弁護士やらがわらわらと
いて、ジョンは亡くなったという。
 突然倒れてそのまま死に、遺言状によって彼の遺体は特別に作られた部屋に入れられ、中から
しか開かないようになっているらしいです。
 …中からしか開かないならだれが閉めたんだ?(そういう細かいことは目をつぶるように)
 その部屋の扉の上には、「両世界のはざまに」という文字が刻まれていました。
 で、財産は25年保管ののち、ネッドに託される、という遺言状を読んで弁護士はジョンの日記を
彼に渡し、帰って行きました。
 この日記はネッド以外に見せてはならない。
 それもジョンの遺言らしいです。

 ことは13年前に始まる。
 日記にはそう書いてありました。
 1868年。
 この頃ジョンは軍を退役して荒くれ者みたいな生活をしていたようですね。
 宝をあちこち探して歩いてたんでしょうか。
 で、警察の人にとっ捕まるんだけど、何度も何度も逃げ出そうとしてるのちょっと笑いました。
 最終的に脱獄に成功して馬で逃げる彼を追う警察。
 ところが途中、アパッチ族が彼の行方をふさぎました。
 ここでうまくやりゃいいものを、警察側はアパッチに向けていきなり発砲。争いが始まって
ジョンはやった!みたいな感じで逃げていくけど途中、署長が撃たれたのを見て、助けに戻る。
 荒れてはいるけど、心根自体は優しい人のようですね。
 そうして洞窟の中に逃げこむと、アパッチ族が恐れて引き上げていく。
 どうやらそこは神聖な場所らしい。
 さらにジョンはそこが自分が探していた財宝のありかであると気づき中へ。
 調べていると、後ろからフイに坊主が現れてきてジョンを襲おうとする。
 署長が反射的に撃ったんだけど、この人いい人やなぁ。
 倒れた坊主がもってたアクセサリーを触っていると、坊主がバルスームとつぶやいたので、
ジョンは聞き返すつもりで「バルスーム?」と聞く。
 すると彼は突然見知らぬ世界へ。
 キメラの翼かよ。冒険始まっちゃうのかよ!(装備品なんもねぇよ)

 彼は立ちあがって歩こうとするけれど、うまく歩けない。
 そのうち覚えてピョンピョン飛びながら飛んでいったけど。
 おい、アクセサリー思い切り落としたぞ。お前はアホか。
 彼は岩場に行くのですが、そこに、卵が大量にあって今中から生物が生まれようとして
いるのを知る。
 …生まれたけど全然可愛くねぇってか不気味だ…。
 そこに変な星人が。
 手が4つある連中でした。
 漫画読みながら原稿できるな。(おい)
 彼らはサーク星人。その皇帝であるタルスは、言葉が通じないジョンに対して武器を捨てて
近寄ってくるわけですが、当然言葉が通じないからジョンは襲われる!と思って、武器を
奪って戦おうとする。
 ここでタルスがジョンをかばって仲間から助けなければ物語終わってたな。
 あ、ちなみにジョン、名前を名乗ったのですが、ヴァージニア出身とかいらんこと言った
せいで名前がヴァージニアになりました。アホかお前は。
 タルスはジョンが異常なジャンプ力を持っているのを見込んで、自分とこに連れ帰ろうと
したわけです。
 重力の違いで地球人はすごいジャンプ力とか筋力になるらしい。
 これ悟空きたらもう最強じゃね?
 あと、卵から生まれた子も連れ帰るんだけど、その時点でうまく孵化してないのは殺して
しまうという、完全に弱肉強食の一族のようですな。
 
 さてヘリウム国。
 王女が何か神託みたいなのを練習してんだけど、やってきた皇帝に話をしようとしたら
「時間はない」といきなり否定ですよ。
 今まで頑張ってたのに台無し!
 皇帝は、ゾダンガのサンが休戦の条件を出してきた、王女と結婚することだ、と言います。
まあよくありがちですね。
 普通の王女なら立場わきまえて承諾するもんですが、この王女は「なんで私が」みたいな。
いやなんでって言われても…。
 彼女は、第9光線をうまく使えばこの星の繁栄につながると言います。
 この光線の話がいきなり出てくるからワケわからんのですよ。
 つまり、サンが坊主どもからもらった武器もこの光によって動いているものらしいのですが、
王女はこの光をいろんなことに使おう、と言うわけです。
 と、なんか兵士の一人が触ったら壊れたんですけど?
 何してんだよォォォォ!!!戦争か休戦かを前に今一番これ必要な時なんですけどォォォ!!!
 王女と皇帝は結婚についてあーだこーだ言い争いしてますが、皇帝はサンが一人で来るん
だから話だけでもって感じらしいです。

 一方であの兵士は外に出て、機械は壊したとか報告。こいつ坊主が変身した姿でした。
 つまりこいつらは、自分たちの思うように星の運命を導きたくて、そのために単純で言う事
聞きそうなバ…言いなりになりそうなサンに武器を与えたということみたいですね。

 えー、ジョンの方はサーク一族のとこにつれてこられて、ソラという落ちこぼれっぽい女性が
世話係になります。
 つーかまあ捕虜扱いなんですが。
 ここでジョン、子供達に交じって無理やりミルクを飲まされる。これで実は言葉が通じるように
なるという何ともご都合主義な展開なのでありました。
 深夜抜け出そうとすると、ウーラという番犬みたいなのがいて、ジャンプして逃げるジョンに
ついてきて驚異的な速さで先回りしてるのが面白かった。お前は全力で逃げる銀ちゃんに
余裕で先回りしてる赤屍さんか!(by GetBackers-奪還屋-)
 ジョンは移動できるアクセサリーをタルスが拾っていたことを知って、それを取り返そうと
するのですがやっぱりまた捕まりました。
 お前はもうちょっと静かに、こっそり奪還するということを覚えた方がいい!
 
 えー、ヘリウムの王女、結婚が嫌で逃げ出したのですが、ちょうどそれがサーク族の領域
近くでゾダンガの追手と争いになって、見かねたジョンが助けに行く。
 で、戦ってゾダンガの船を落としたもんだから、サーク族としてはやんややんやですよ。
 王女も結構強かったんで、最初ジョンが「俺の後ろにいろ!」と言ってたんだけど、王女が
バッタバッタと敵をなぎ倒したのを見て「…俺が後ろにいた方がいいか」と言ったのは
笑いました。

 王女はそのままサーク族に捕虜にしてくれと言い、サーク族はジョンの働きを認めて
我らの仲間だー!と大騒ぎ。
 嫌がるジョン。
 でも空気読んで結局渋々承諾しました。
 で、ジョンは王女と話をして、ここの船は光で飛ぶこと、自分たちの国では船は大海原を
行くということを話します。
 そんでここが火星であることを知る。
 王女は、地球に戻りたいというジョンのために、女神の神殿に行こうというのですね。
 ただソラは、サーンに仕える者しか入ってはならない場所だという。
 このサーンというのがあの坊主どものことらしいです。分かりにくいけど。
 洞窟に行ってジョンと王女はイスの聖門を目指せと書いてあることを解読しますが、
彼らがここに入るのを目撃していた、ソラの上役というかいじめてる女に見つかって
全員とっ捕まりました。
 でもこの後面白かったのが、タルスはジョンに、ソラはお前のせいで罪を咎められて
死ぬんだぞというけど、ジョンはカンで、ソラがタルスの娘だと見抜く。
 驚いたタルスは、ジョンらをこっそり助ける代わりにソラも連れて行けというのですね。
 まあここにいても殺されるだけだからね。
 そういうわけでタルスはアクセサリーをジョンに返して彼らを逃がす。
 ここでタルス、殴り倒されたフリでもしとけばまだ良かったのになぁ。
 
 聖門を目指す3人とウーラ。ウーラかわいいです。このキャラ好きだなぁ。
 ところが途中でソラは、イスに向かってないと気づく。
 この王女、ジョンを騙してヘリウムに連れていこうとしてたんですよ。
 ヒロインがそんな黒くてどうすんだ!
 ジョンが馬から叩き落とすの笑いましたね。
 で、王女は、サンと結婚したくないということを言うのだけど、ジョンは、国のためを思うなら
結婚すればいいじゃん、とあっさりです。
 まあそうなりますよね!

 で、イスにつきまして、一行は聖門に向かうと。
 なんか見たこともない装置が中にあったんだけど、この謎は結局明かされず。というか
伏線的にそのまんまだった気がする。
 誰が作ったのかはわからないけど、太陽系の図と、火星と地球を往復するための言葉
みたいなのが書かれてたんですね。
 王女は、本当にジョンが地球から来たことを知ります。こいつも大概信じてなかったのかよ。
 またジョンも、本当の体は地球にあって、コピーがここに送られている、つまり今の自分は
コピーされたものであることを知ります。
 そういう仕組みらしい。
 アクセサリーを使って行き来するには言葉が必要らしくて、それを知るにはヘリウムに行く
必要があるらしいです。
 ジョンがここに来たのはあの坊主がたまたま唱えていたからか。
 ところが、ここらあたりに住む何族か知らんけど、それが攻めてきて二人はあわてて
脱出。
 ここに来たことを知った坊主の一人がけしかけたっぽい。
 ジョンが一人で戦うのかっこよかったですが、ピンチになった時にヘリウムの軍が到着。
 王女はジョンを連れて帰り…ソラとウーラは置き去りなのかよ!本当にどこまでも恩を
仇で返す王女だな!
 まあヘリウム軍とともにサンが来てたから仕方なかったのかもしれんけど。
 ちなみにソラとウーラはなんか砂場に埋まってました。
 助かってて良かったよかった。
 
 ジョンが目覚めると一人の兵士が入ってくるんですが。
 ヘリウムの建物は回転扉らしい。忍者屋敷の隠し扉みたいなやつ。
 これどうでもいいけど近くに人立ってたら危ないやないか!
 実際この兵士が入ってきた時、ドアに数人警護の兵士が吹っ飛ばされたぞ!

 彼は皇帝の信頼が厚くてよく近くにいる兵士みたいなんだけど、名前がわからんので
兵士で通しますが。
 ジョンに近づいて、あれこれ言いながら自分の剣を抜けとこっそり指示。
 つまりこのままだとサンによって始末される可能性があるからとっとと逃げ出せと
いう感じじゃないですかね。
 で、ジョンが全然空気読めてなくて「え?え?」という感じなので、自分で剣を抜いてジョンに
渡して「うわあ人質にされたー(棒読み)」みたいな展開になるのが面白い。
 ここのシーンすごい好きだなぁ。
 で、部屋を出て上に向か…おぃぃぃ!!!人質が先に走って行ったら説得力ないでしょ!
何してんだお前!
 あの場所まで飛べるか、みたいに示した場所が意外に遠くて、しかもいる場所がかなり
高いところなので結構腰が引けたジョンでしたが、追手が来たので結局飛びました。
 そうして到着した場所は王女の部屋。
 よく痴漢でつかまらなかったな…。
 王女は人払いして2人だけになり、戻るための言葉を解読した、と言います。
 彼女はジョンを地球に返そうというのですね。
 確かに、ジョンはキッパリどちらの味方にもならないみたいなことを言ったのだから、
返してあげようという気にもなるでしょう。
 そうしてジョンに、アクセサリーを持たせて戻るための言葉を復唱させた直後に、
騒ぎを聞きつけた一同が入ってくるのだけど。
 王女は振り向いてジョンがいなくなったのを確認して、今のは独り言、と言ってました。
 この瞬間王女は、サンと結婚してこの国を守らねば、みたいな覚悟を決めたんじゃない
ですかね。
 ちなみに皆わかってたと思いますが、ジョンはもちろん帰ってなどおらず、天井近くに
隠れていました。
 帰ったと思わせておいた方がいい、と思ったのでしょうが。
 さらにそれを読んでたっぽい坊主の一人にとっ捕まりましたよ。
 
 この後坊主は、自分達が宇宙でも高度の文明を持つ一族、サーン族であることを話し、
いろんな星の運命を思うように操ってきたみたいなことを言います。
 つーかそんな風に好きな風に動かして楽しいのか、と思わなくもないですが。
 だから、計算外のジョンに、今の計画を邪魔されるのは我慢ならないというわけです。
 彼らはサンと王女の結婚がすんだら王女を始末するつもりでした。
 それによってあの第9光線の存在を知る者はいなくなり、サンはこの星を支配でき、
サーン一族も大満足、というわけですか。
 つか不死だって言ってるけど、洞窟で一人死んでますけど?

 こういう説明をウダウダとしながら坊主は、ジョンを捕虜としてどっかへ連れて行こうと
するのですが。
 やってきました。
 ジョンの臭いを見つけて高速で駆けつけてきた奴が。
 そうです。
 ウーラ登場。
 ここよかったなぁ。
 ウーラの動きが愛嬌あって超カワイイ。
 しかも坊主がジョンを拘束するのに使っていた機械を壊すんですよ。
 なんて有能なんだ!ジョンよりよっぽど役に立つじゃないか!(コラ)
 拘束が解けたジョン、この坊主を倒してウーラとともに脱出。
 …てか飛行機の操り方しらんで飛んでるからグチャグチャですがな。
 せめて王女から聞いておくべきだったな!

 この後ソラが駆けつけてきて助けてくれました。
 ま、ウーラが来たのだからソラも来てないとね。
 ジョンは王女を救うために軍がいる、と言う。
 急いでサーク族のとこに帰らないといけないんだけど、ソラは、サーク族は空を飛ばないと
いうんですね。
 何かと思ったら、飛行機には乗らないよってことでした。
 そんなこと言ってる場合か!
 しかも、カッコよくサーク族のとこに戻ってきたらいきなり投獄。
 あ、そういえばすっかり忘れてましたがもともとこいつら、捕まったのを脱出してたんでしたね…。
 バカだ!思い切りバカだこいつら!

 投獄された牢の中にはタルスがいました。
 逃がしたんだからとっ捕まって当たり前か。
 ちなみに今皇帝してるのは、いけすかない牙野郎みたいです。あんなん牙野郎でええやん。
 タルスはぐったりしていて、ソラはきっと天国にいっただろうなぁ、って感じなんですが(前回
逃がした時に死んだものと思っている)、ジョンが、「あー、ソラなんだが。一緒にここに来た」と
言った途端、ガバッと起き上がって、てめぇうちの娘に何してくれてんだこの野郎とばかりに
怒るのは面白かった。意外にまだ余裕あるな!

 彼らは闘技場みたいなとこに引きずり出されて、でっけぇサルによって処刑、みたいなことを
牙野郎が企むわけですが、そこはほれ、ジョンですから、戦うわけですよ。
 タルスの方もソラが助けるのは良かった。ずいぶん強くなりましたね。
 そうしてジョンは牙野郎に戦いを挑み、これが数秒で決着つくという「ラストに向けて時間
巻いてますから!」的なあっさり展開で、サーク一族を率いることになります。
 ここで軍式の敬礼するのが面白い。何やってんだよお前。火星でその文化を根付かせんなおい。
 ジョンは、ヘリウムが滅べば今度はサークが危ない、女神にかけてサーク一族がこの
戦争を終わらせるぞ、とうまいこと言いました。

 ところがですね。
 かっこよくサーク一族がやってくるわけですよ、ゾダンガへ。
 いねぇんですよ、王女もサンも。
 …ジョンお前何聞いてたんだよ。
 あのハゲどもが、結婚式終わったら王女殺す言うてただろうが。
 したらヘリウムのっとるのに、ヘリウムで結婚式した方が早いだろうが。
 お前の頭にはワラが詰まってんですかぁ、コノヤロー!
 ちなみにジョン、タルスに後頭部はたかれてました。そりゃはたきたくもなるわ!
 ここで面白いのが、このままいったんじゃ間に合わないということで。
 ジョンは一人でも飛行機に乗っていくつもりだったのですが…。

 ヘリウムの方ではそんなことも知らずに結婚式が進んでいました。
 飛んできたジョンは、暗闇に紛れてゾダンガの兵士がぐるっとヘリウムを取り囲んでいる
のを目撃、急いで中に入って結婚式を邪魔です。
 こっからの展開が俄然面白くなってきます。
 つーかまた王女が剣をふるってジョンに「後ろにいて!」というのが面白かった。
 一気に攻め込んできたゾダンガの兵にヘリウム軍も戦ってんですが。
 皇帝と例の兵士が「良い式ですな」と言ってたのが笑えた。
 物騒すぎるわ!
 サンはジョンを追い詰めて、運命は決したとか言っちゃってますが。
 志村ーうしろー。
 そうです、飛ばないと言っていたサーク族が飛行艇で駆けつけました。かっけー!
 で、皇帝と兵士がタルスと鉢合わせして、「味方だ、兄弟」と兵士が言うと、タルスは
ジョンがやってた軍式の敬礼をしてみせるわけですよ。ワケもわからず同じ敬礼をする
皇帝と兵士。ほらぁぁぁ!!!なんかこうして広まっちゃってるから!
 
 この後坊主はジョンに変装して、転がったアクセサリーを奪って逃げようとするんだけど、
タルスが怪しんで渡さなかったのはよかったなぁ。
 で、坊主をタルスとジョンが挟んで剣をふるうんだけど、坊主の姿が消えて、タルスが
ジョンの首スレスレて剣を止めるのはかっこよかった。ギリギリつーか首ちょっと切れた
けど(笑)。
 サンの方もやっつけられて、こうして決着はつきまして。
 ジョンはいつも肌身離さず持っていた、殺された妻の指輪を王女に渡し、求婚します。
 あ、エピソード省きましたけど途中で、ジョンの過去のシーンが出てきて、そこで彼の
妻子が無残にも殺されたというのがわかるのですよ。
 それで、今度は絶対に守ろうと立ち上がったわけです。
 王女と結婚後、彼はもう、アクセサリーは必要ないと判断し、遠くへ捨てました。
 これからは地球のジョン・カーターじゃない、火星のジョン・カーターだと。

 ジョン君へ。
 君に言いたいことがある。
 お前は、アホか。

 これでめでたしめでたしといけばよかったのですが、この後ジョンの目の前に坊主が
現れ、強制的に彼を地球に送り返してしまう。
 彼が目覚めると、署長は骨になって死んでおり、自分の体も埃が積もってすごいありさまに
なってました。
 あれ、これ海外版「千と千尋の神隠し」じゃね?(あの作品はもっと救いようがあったよ!)
 火星に戻れないと知ったジョンは、それから必死で、地球にもサーン族が来ているはず
だと考え、彼らの居場所を探した。
 ネッドが読んでいる日記にはそう書いてありました。
 そうして、ついにジョンはある時、アクセサリーを見つけたのだと。
 だから死んだふりをして、安全な場所にこもり火星に行こうと思う、しかし信用している
ネッドにだけは秘密を打ち明けて、火星に行っている間の自分の体を守って欲しいという
わけです。
 体が寿命来れば火星でも死ぬことになるでしょうが、ジョンがいろいろ調べていることに
気付いたサーンの坊主どもが、体を滅しに来ないよう警戒したのでしょう。

 ネッドはあわてて、遺体がおさめられている小屋みたいなところに行き、開ける方法を
探します。
 自分の名前で開くらしいんだけど。
 彼は気づく。
 いつも本名ではなく、ネッドというニックネームでジョンが呼んでいたことに。
 で、うまく開いてネッドが中に入るんだけど、その後ろにサーンがいて狙ってたんですな。
知らないネッドは中に入って、ジョンがいないことに驚く。一歩遅れてサーンも驚く。
 ここちょっと滑稽で笑った。
 その坊主を後ろからジョンが撃ちました。
 つまりですね、彼はアクセサリーを見つけることは出来なかったのです。
 けれども、見つけたことにすればサーンが嗅ぎ付けてやってくるに違いない、そこを
狙ってアクセサリーを奪って火星に行こうと思ったらしいです。
 そうしてジョンは今度こそ本当に火星にいきました。
 つかこれ火星でも同じ時間経っちゃってんですかね。だとすると10数年待ちぼうけ食らった
王女ちょっとかわいそうだな。
 でもまあ、ジョンが幸せに暮らせるといいなと思います。
 あと最後スタッフロールに「発想の創始者、スティーブ・ジョブズに捧ぐ」って出てました。

 
 全体的に世界観は素晴らしいんだけど最初も書いたようにすごい途中退屈なんで、
設定だけ知っておいて最初と最後だけ見ると盛り上がれるかと思います。
 もうちょっと途中ワクワクするようなのが欲しかったなぁ。



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