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ももへの手紙 |
4/26鑑賞
何かに疲れた時、仕事がうまくいかない時、家族とうまくいかない時、そんな時に見ると
良い映画だと思いました。
物語はまず、「ある存在」の視点から始まります。それが空から落ちてくるシーンから。
んでフェリーに乗ってる、ももが登場してきて、彼女は手に便箋を持っている。
その便箋には「ももへ」とだけあってそれ以外は空白でした。
それが何かはこれからわかります。
で、このももの頭にさっきの落ちてきた存在、水滴が3つ当たる。
この水滴、どうやら命があるようで、ずーっとももについてくるんですな。
ももが母親とともにやってきたのは、瀬戸内海だと思うのですが、その一つの島。母親の
出身地らしい。
ここでこれから暮らすことになるらしいのだけど、今まで東京で暮らしていて、いきなりこんな
ところに来たら大体適応できないと思う。
最近ではこの島も大きな橋が通って、まだ開通はしてないものの、開通になると人がざかざか
通り過ぎるのではと心配されてるらしい。
確かに通行が多くなると荒れたりしますからなぁ。
ここの会話から、ももの父親は亡くなった事、母親がマンションを売ってここに来たことが
わかります。
そんな最中に郵便のおっちゃんが配達に来たんだけど、このおっちゃんは母親のいく子と
元同級生らしいです。
ももが生まれる前にここを離れたらしいから、思い出のないももとしては疎外感ハンパない
でしょうなぁ。
なんか気持ちわかりますね。
こういう時大人は無理やり、地元の子らと遊ばせようとするけど、そんなに簡単に輪の中に
入って行けたら苦労しないよなあ。
この家は元々いく子の両親が住んでいた場所で、おじさんとおばさんが手入れをしてくれて
いたらしく、壁時計は止まってしまっているもののかなり年季が入ったものの様子。
おばさんがももを気遣って、屋根裏に荷物をあげる手伝いをしてくれ、と言ってくる。
その屋根裏は旧家らしくでかかったです。納屋みたいなもんですね。
ここでももは、行李の上に置いてある玉手箱に気付く。
気をつけろ!それを開けると年を取るぞ!(うん、映画別のものになっちゃうから!)
玉手箱みたいな箱を開けると、妖怪の絵を描いた本が入っていました。
それを開くもも。
少女漫画あたりだと大体本から光があふれて、違う世界に行ってしまうというのがセオリー
なのですが、特に何もありませんでした。
気に入ったのか、見ているももに、いつでもみんさいと声かけてるおばさんが良かった。
何となくなじめないでいるもものことを気遣ってるんじゃないかなと思って。
夜。
ももは、父親が亡くなる前日のことを思い出していました。
話からして、コンサートに行く約束を父親が仕事でドタキャンしたっぽいです。
それで、「大嫌い、もう帰ってこなくていい」と言っちゃったらしい。
そうしたら父が調査で出かけた船に事故があり、父親は亡くなってしまった。
こういうのって一生引きずるだろうなぁと思いますね。
誰しも、今している会話がまさか最後の会話になるなんて思わない。
朝出かけて行った家族が夕方帰らないなんて思わない。
ももは多分、いく子に言えなかったんだと思います。父に対してひどい言葉を投げつけたことを。
そうして父の部屋で机の引き出しをあけたももは、「ももへ」だけで終わっている手紙を
見つけた。
何が書きたかったんでしょうね。
あと、いく子はももに気を使ってるつもりなのか、個人商店に買い物に来ていた、陽太とウミの
兄妹に声かけてます。
すんなり打ち解けられたら苦労しないんだから、あまり親が「仲良くしてやって。ほら一緒に
遊んできたら」とかされても、子供の方は困ると思う。
で、島にやってきたのもつかの間、いく子は仕事のための講習に朝から出かけていってしまうの
ですが、そのフェリーを見送ろうとしてももは、変な影がゆらゆらとフェリーに乗り込んだのを見る。
ただ乗りやー!ただ乗りしてる奴がいるぞー!
その時は気のせいかと考えてもも、自宅にてくつろぎ中。
退屈だったのであの妖怪の本を広げてるのだけど…。
おい、そこに乗ってた3人の妖怪の姿がなくなってんぞ。不自然に空白があるだろうが!
しかも下に降りてみると、プリンが3つきれーに食われてました。
そうか、夢遊病の気が…。(違います)
異変を感じ取ったもも、外に飛び出します。
おい、ちゃんと施錠していかんか!(そんな場合ではない)
つーか街中を逃げて、神社に逃げ込んだらやってこれないだろうと思ったんだけど、2つの影は
それでも追いかけてきました。なんてやつらだ。
後でわかるんだけど、あの世からのお使いできてるんだから、確かに神域入れないこともないん
だろうなぁ。
そんでもも、逃げまくって出会ったのが陽太でした。
迷ったらしい彼女を家の近くまで送ってくれるのですが、帰りたくなさそうな様子の彼女に、
子供なりに気を使ったらしく、お祭りに使う藁の船を見てくか、と家に誘ってくれました。
いい子だ!
ただ、作ってるじいちゃんが出かけていていないので、会話に困る様子なのがなんとも
ほのぼのしていていいなぁと思いました。
で、もも、陽太がこれだけ気を使ってくれているのにあっさり帰りました。
お前ェェェェ!!!
母の帰宅を待って一緒に帰るもも。
中を見てきてと待ってる間に、扉のところで妖怪の一人、マメに足をなめられてすごい
悲鳴あげてた。
よく近所から人が出てこなかったな…。
ももは東京に帰ろう、というけれど、いく子はもう帰る家はないという。
ここに来るのを早急に決めすぎちゃったんじゃないかなぁ。
そうして翌日も母は出かけていき、ももがうだうだしていると、陽太とウミが迎えに
きました。
橋の上から海に飛び込む遊びをやってるらしいのですが、まあ健康的でいいなぁと
思いますね。
でもももはなじめず、一人帰ってしまいます。
そんで山の方の小さな社にこしかけて、ハァーとかやってると。
雨が降ってきて雷が。
しかも隣にいる妖怪2人の姿が見えました。
イワとカワというんだけど、そのカワの方がももの方を見ながらミカンくってて、お互い
無言というか、当たり前なんだけど、「あれ?もしかして俺らのこと見えてる?」みたいな
感じになるのが面白かった。
しかもそこにカッパを来たマメがなぜか飛び込んできて、当たり前のようにももの
膝上へ。
おぃぃぃぃ!!!女子小学生の膝は貴重なんだぞ!おいそれと座るんじゃない!
(誰の代弁なんだよ)
ビックリしてにげるもも。
帰宅すると、おじさんらが、みかん畑が荒らされていた、という話をしている。
あいつら盗み食いかよ…。
ももはおじさんに妖怪の話を聞くと、おじさんの父親は妖怪が見えるようなことを言って
いたという。
でも、人にいったらいかんと父は言っていたと言われ、ももも言い出しにくくなって
しまうんですね。気持ちはわかるなぁ。
おじさんは、もし妖怪にあったら勇気を出してにらみつけろ、と言ってくれたので、頑張って
ももは練習してるわけですが。うん、それ変顔になってるだけだから!
つーか見た妖怪の顔の方が素で怖いから!
そうして朝になり、母はおじさんおばさんらとともに畑の手伝いに出かける。
すると。
屋根裏から、「いく子が出かけた、ももはまだ寝ている」という声がしてくる。
うわぁ、幻聴だ!(戦わなきゃ、現実と!)
妖怪3人がももの様子を見に来て、寝たフリしてホウキを隠し持っていたもも、応戦。
つーか。
カワが驚きつつも全部かわしてるのがすげぇ!
イワは、自分達は菅原道真の命令でここに来たんです、みたいなことを言うのですが。
怪しいもんではござらんとか言われても見てくれからして怪しさ全開だろうが!
この拍子に「通行手形」がポロッと落ちてあわてるイワとカワ。
ももがこれを壊そうとしていて、一同、あわてて「これあげるから」とか言ってものを出すん
だけど、なくなったもものペンだったり、盗んできたみかんだったり。
お前ら…。
ももが壊すというのでとうとう彼らは出ていくと言いました。
これを壊されると大変に困るらしい。
なんでももが自分たちの姿を見えるようになったのか、ということについては、やってきた
空から落ちる時に、ももの頭にあたったかららしい。
すごい偶然ですね。
もも、妖怪を追い出してやれやれという感じでトイレに行こうとすると、「入ってます」
…イワじゃねーか!つーかいきなりドア開けて汚ねぇケツを見せられた女子の気持ちを
考えろ!ここは銀魂じゃねーんだぞ!(銀魂でもこんなケツは出んわ!)
しかもカワなんか寝転がってテレビ見ながら新聞見てます。
どこの定年親父だてめぇ。
もうこいつらが盗んだり好き勝手したりしてるのでももは根負けして、ここにいていいから
悪いことはしないで、と言う。
そうして母が帰宅するのだけど、マメがフラフラしていても気づかないのでももは、母親には
見えてないと確信するのでありました。
勉強してるももを邪魔するイワとか、風呂上りにドライヤーを勝手に使うカワとか面白いですなぁ。
しかもももの部屋をこいつら荒らしてるから何してんだ追い出すぞてめぇらと思ったら、ももが
取ってる手形を探してた。
もも、手形は身に着けてました。
一枚上手でしたな。
しかしマメが入浴中に入り込んでいることまでは予見できなかったようだ!
ある時ももは、マメが着ているカッパがウミのものであることに気づき驚きます。
で、隙を見てこっそり納屋に返しにいこうとすると、マメがバケツをひっくり返して陽太とウミに
気付かれる。つーか訪ねて、落ちてたからとでもいえばいいものを、そこらへんはやっぱり
小学生ですなぁ。
しかもウミは見える子だったらしく、マメに向かって「あんた誰」と。
陽太は見えないらしいですなぁ。
もも、マメをつかんで帰って行きました。
はたから見たら変な風に見えるでしょうねぇ…。
陽太らの遊びの仲間に入れないももは、こっそり入り江で練習しようとしてるんだけど。
イワがどーん!と押すの超笑いました。
死ぬわボケ!
しかも上がってきたところにもういっちょ!て感じだし。
ももは、彼らのために、お金を使わず沢山食べられる食料を探そうとしていました。
そのあたりは偉いんだけど、魚を嫌いだとカワが言うなら、調理して出すとか無理ですかね。
焼いた魚なら食べそうな気も…。いいけど。
で、ももは山の上に行こうとする。
カワらが山の上に上がるための機械を見つけたのでみんなで上がっていくのだけど、途中
彼らはイノシシ親子を見つけて、ウリボウを「食料だ!」つーて盗んできました。
必死になって追いかけてくるイノシシの親。
ここのシーンはなかなかドタバタで面白かったですよ。
子供さらわれたんだからイノシシはまさに猪突猛進で突っ込んできますわな。
ももまで巻き添え食って吹っ飛ばされ、結局ウリボウはイノシシ親がつれて戻って行きました。
このシーン本当に笑えた。
頂上について、空腹のあまり倒れこんでいるイワとカワをよそに、一人景色に感動しているもも。
そりゃ、腹いっぱいご飯が食べられると聞いてやってきてみて、一番のごちそうは景色ですとか
言われても納得いかない気が(笑)。
ももが帰る前、いく子は一人こっそりとアルバムを見て泣いてました。
子供の前で泣けないって気持ちがあるんだろうなぁ。
その夜ももは、この島は嫌いじゃないよ、と母に言います。
また、イワ達は、報告書を空に送らないとなぁと言ってました。
いく子とももが元気に暮らしている様子を、上に報告書として出さないといけないのだけど、
その報告書をマメに書かせようと言い出す2人。
面倒くさいだけなんじゃないのか。
というわけでマメ、かこうするけど。
「オイラ、字書けない…」
オィィィィ!!!!!
その頃ももは、ウミにまた、今日飛び込みしない?と誘われてました。
今日はウミと陽太だけらしい。
一方で町の中では、最近女の子の持ち物が盗まれる事件が流行ってる、という話が
出ていました。
…あいつらだな…。
その話を聞いた郵便のおっちゃん、いきなりバイクがドスンと沈み込んだのでびっくり。
イワが載ったらしい。
つーか見えないのに質量はあるのかよ!
で、イワがももの家に戻ってくると、ももはいなかった。
机の上に、父からの手紙を広げたままにしていたのがまずかったですな。
イワはてっきり、マメが書きかけの報告書を置いていると勘違い。
その便箋を持って屋根裏に上がり、「モモへ」という言葉の「へ」を消して、モモといく子は
元気、とかくのですな。
で、その手紙を空に送る儀式をする。
そこにもももやってきて、まさかあの手紙が送られようとしているとは知らないから、空へ
送る儀式にイヤイヤ参加させられているのが面白かった。
で、イワはうっかり、道真のところに手紙を送ったとか言うんだけどももは、死んだ人に
手紙が送れるのか、と思い、父に手紙を出したいと言い出します。
ほらぁ…大体こういうことになるから!
ところがもも、父からの手紙がなくなっているのに気づく。
イワはここでやっと自分の間違いに気づきますが、いまさら言い出せない。
結局手紙は見つからず、さらに、今になってウミらから誘われていたことを思い出し、橋に
行きますが当然二人の姿はなく。
ももとしてはいろいろな意味でガックリ、でしょうなぁ。
帰ってくると母が、郵便局のおっちゃんと楽しく会話していたのも、ますます疎外感を強く
したのではないかなと思いました。
台風が来るというので、いく子は家にいます。
イワ達も、2人が家にいてくれたら見守りが楽でいいという感じ。
ももは部屋で父への手紙を考えていたんだけど、退屈だったらしいマメが電燈にぶら下がって
いたのがちょっと可愛かった。
で、カワらが出かけていたのから帰ってくるんだけど、ももは、カワが母が探していた手鏡を
勝手に持ち出していたのに気づき怒って取り返そうとする。
ここでカワも素直に帰してやればいいものを何故かからかうようなことをして、手鏡は結局
落ちて割れてしまうんですな。
なんてことするんだよ。
そうしてその音を聞きつけていく子が屋根裏部屋にやってくる。
彼女はももと割れている手鏡に気づき、まずももにけがはなかったかと尋ねる。
優しい母親なんだなぁと思いましたね。
そうして次に、散らばってる野菜だとか、カバン、その他女の子の持ち物みたいなのに
気付いて、どうしたのと言う。
ももは妖怪がいて取ってきたというけど、まーこれを頭から信じてくれるのは「となりのトトロ」の
あのお父さんくらいのもんでしょう。
いく子はなんでそんなウソ言うのと言ってももを平手打ちする。
つーか、見えないのは仕方ないとして、子供がそういうことを言う時って絶対何かある
時なのだから、まず親がなぜそういうことを言い出したのか、を聞いてあげないといけない
ような気がするんだけど。
頭ごなしに嘘を言ってると決めつけて暴力振るうのは違う気がする。
ももは、お母さんはお父さんが死んでからおかしくなった、私のこと全然わかってない、と
言って飛び出していってしまいます。
そうなりますわな…。
海にやってきたももは偶然陽太に出会う。
陽太はいろいろ空気読んで元気づけようとして、祭りの時には海に藁の船を父が流すんだよ
みたいなことを言うのですが、ももは、私には父親はいないからといって走っていくのでした。
最低な奴だな!
で、社にやってきたもも。
一方いく子の方は台風も近づいてきたことだし、ももを探すのだけれど、疲れとかストレスとかから
収まっていた喘息を発症。
いろいろといく子もいく子で頑張りすぎちゃったんでしょうね。
やってきたイワ達にももは、父が死ぬ前にケンカしていたことを話します。
両親が初デートしたのが、ウィーン合唱団のコンサートだったらしい。
結婚記念日にそれをプレゼントしようということで、いく子と相談して、チケットを3枚買って、
父にもきちんとその日の約束だけ取り付けて楽しみにしていたんでしょう。
なのに何も知らなかった父は、入った仕事のためにドタキャンしてしまった。
これは知らなかったとは言え、気持ち踏みにじるようなことをした父の方が悪いなぁ。
仕事も確かに大事ですけれど、どういう気持ちで子供がそれを用意したか、そこは気づいて
あげて欲しかった。
しかも「来週こそはな」とか言うのも悪い。来週じゃダメってのが分かってない。
で、ももがチケットを置いて立ち去ったので気づいたんでしょうね。
そうして父は手紙を書こうとしたんでしょう。
でも、何を書いたらいいか分からず、そのまま仕事に出かけて帰らぬ人になった。
お互いに悔いが残った別れになってしまったんでしょうね。
この時イワが、間違えてその便箋を空に送ってしまった、と謝ります。
そんで、自分達は道真とか関係なくて、亡くなった人が空に上がるまで、残してきた家族の
ことを見守り、報告するためにやってきた存在であることを話します。
つーか。
言っていいのかそれ。
この3人が遣わされたのも、ももの父と縁があるらしいです。
ちなみにももの父はもうすぐ空に到着するらしく、それが明日の朝らしい。
あ、カワが「全部言っちゃった」とあわててるから、これホントは話しちゃいけないことだった
みたいですね!
そんなもものところに、郵便のおっちゃんが駆けつけてきて、いく子のことを知らせます。
あわてて戻ってきたもも。
この台風で医者も看護師もこられないらしいんだけど、台風が収まれば医者もこれるから、
死ぬようなことはないと皆がいってるにも関わらず、医者を呼んでくる!と飛び出していくもも。
いや、罪悪感とかわかるけどその前に、医者もこの台風じゃ来られないよって話なんですが。
聴いてますか。
ももは、いく子もまた父親の死を悲しんでいて、それを自分に見せまいとしていたと気づくのです。
で、イワらに力を貸してと頼みに行くけど、自分達は見守りだから、人間の生死に関われないし
そんな力もないと言われる。
つーか都合のいい時だけ頼ったらあかんやろ…。
しかも言う事聞かせようと、通行手形割ろうとするもも。
脅しじゃねーか!
イワらは、それを割られても無理なものは無理と言います。
ももは一人嵐の中に出ていくのだけど、そこに郵便のおっさんが来て、バイクに乗せていって
くれる。
それで開通前の橋を渡っていくことになるのです。
…あぶねぇよ!
どういうムチャの仕方だよ!
その頃イワ達は、いく子が死んでももも死んだら、自分ら見守りの役目果たせてなくね、
むしろ規則違違反でも、ももを助ければセーフなんじゃね、みたいな話をしている。
ただ、力がないからどう助けようもないと話をしていたら、マメが、仲間は沢山いると言い出す。
そこここにいた、同じような妖怪をどさーと呼んでくるわけですよ。
リアル妖怪列車じゃねーか!
ももらの方は、ビニールシートがバイクにはさまってどうしようもなくなっていたのだけれど、
そこにイワらの妖怪集団がやってきて、雨風を防いでくれる。
ちなみに郵便のおっちゃんは、バイクがひとりでに立ち上がり、シートが取り除かれ、エンジン
かかって自分がバイクに乗せられ、そこに妖怪の姿を見た時点で気絶しました。
…情けない…。
というわけでイワが運転。
お前バイク運転できるのかよ!
そうしてなんかものすごい展開になって、ももは隣の島に到着。
この次のシーンで病院で母が寝ているシーンがあったのですが、妖怪でいく子を運んで
いったのか、それとも帰り医者を連れてきて、町の中にある病院施設を使ったのか。
どっちだ。
ともあれももは、屋根裏部屋にやってきます。
すると、役目を終えた3人が旅立とうとしているところでした。
父親への手紙は規則違反になるからあずかれないというイワだけど、マメは、自分は
記憶力が悪いから、ダメということも覚えてられない、預かれるかも、と言う。
でもイワがももの手紙を預かって懐へ。
ま、本当はいい人立ちなんでしょうね。
ちゃっかりいろいろ食料盗んではいましたが。
そうやって彼らは消えていき、本に妖怪の姿を戻して水滴となり、空に上がって行きました。
この後、とまっていたはずの時計が鳴るのもいい。
しかも、これだけで終わらないんですね。
父に、ひどいことを言ってごめんと謝ったももの手紙。
妖怪に母を助けてもらった、そっちについたらお礼を言っておいて、と書いてあったのも
良かったです。
いく子は父がももに手紙を書こうとしていたことを聞かされて、何を書こうとしていたか大体
わかる、と言う。
謝りたかったけど、言葉が出てこなかったんだろう、研究論文はすらすら書くのに手紙は
苦手だったと。
そうして二人が、藁船を海に浮かべる祭りを見終わって帰ろうとすると。
一艘の藁船が自分達に向けて進んでくる。
そこには、手紙がありました。
1枚はあの、イワが空に送ってしまった手紙。
「ももは元気 いく子も元気」と書かれていたのが消されていて改めて「ももへ」と書いて
あったんですね。
そうしてもう一枚の、マメが持っていたはずの便箋には。
「よく頑張ったな。お母さんをよろしく頼むぞ。いつも見てる 父より」
読んだら字はすぐ消えてしまったけど、間違いなくももからの手紙は届いていて、ももへの
手紙も届きました。
このシーンはぐっときました。
ももは陽太らとともに飛び込みをやってました。
ここのシーン、またドーン!と「誰か」に押されてたらちょっと面白いなと思ったんだけど、
さすがにそれはなかったですね。
子供向けというほど子供向けでもなくて、親子で見てもきっと楽しい映画だと思います。
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